2017年8月16日 (水)

A&M Journey of Burt Bacharach/V.A. (1996年)

A&Mレーベルのカタログの中から選曲された日本編集のバカラック物コンピ集です。

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1. CASINO ROYALE  ~ Herb Alpert & The Tijuana Brass ~
2. PROMISES, PROMISES  ~ Burt Bacharach ~
3. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Julius Wechter & The Baja Marimba Band ~
4. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Pisano & Ruff ~
5. ON A BICYCLE BUILT FOR JOY  ~ B. J. Thomas ~  M
6. LIVING TOGETHER, GROWING TOGETHER  ~ Burt Bacharach ~  FM
7. WHERE THERE'S A HEARTACHE  ~ The Sandpipers ~  M
8. KNOWING WHEN TO LEAVE  ~ Julius Wechter & The Baja Marimba Band ~
9. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Wes Montgomery ~
10. THE WINDOWS OF THE WORLD  ~ Pete Jolly ~
11. SOMETHING BIG  ~ Burt Bacharach ~  M
12. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Jimmie Rodgers ~  M
13. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Julius Wechter & The Baja Marimba Band ~
14. THE WORLD IS A CIRCLE  ~ The Sandpipers with The Mitchell Singing Boys ~  M
15. ANYONE WHO HAD A HEART  ~ Tim Curry ~  M
16. THE SUNDANCE KID  ~ Burt Bacharach ~
17. REACH OUT FOR ME  ~ Walter Wanderley ~
18. THE LOOK OF LOVE  ~ Pete Jolly ~
19. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Carpenters ~  F
20. THE APRIL FOOLS  ~ Burt Bacharach ~

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約67分


A&Mレーベルのカタログの中から選曲された日本編集のバカラック物コンピ集です。位置付けとしては、同様の趣旨で前年(1995年)にリリースされた 『 A&M SONGS OF BURT BACHARACH 』 の続編といえます。

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全20曲中、ヴォーカル入りは8曲で、シングル(B面含む)曲は3曲。有名どころのバージョンが多くコンパイルされていた 『 A&M SONGS OF BURT BACHARACH 』 はそれぞれ15曲と8曲でしたからね。本アルバムはよりレアでマニアックな選曲です。

バカラック自演物の5曲(T-2,6,11,16,20.)を除いて、3曲と最も多く収められているのがジュリアス・ウェクター・アンド・ザ・バハ・マリンバ・バンド。マリンバ/ヴィブラフォン奏者のジュリアス・ウェクターは、ティファナ・ブラスの演奏に参加する一方で自身も1962年にバハ・マリンバ・バンドという名のインスト・グループを結成。T-3. 「 愛の思い出 」 はあまりパッとしませんが、T-8. 「 去りし時を知って 」 やT-13. 「 サン・ホセへの道 」 はホーンを含めて全体の音色やアレンジがA&Mらしいです。

ライナーノーツで“ラウンジ系ピアニスト”と紹介されているピート・ジョリーの2曲は、T-10. 「 世界の窓と窓 」 とT-18. 「 恋のおもかげ 」 のいずれも若干ソフトタッチのジャズ。…なんですが、どことなくA&Mの香りがするのが不思議です。

A&Mというよりバカラック・テイストたっぷりなのがサンドパイパーズの2曲。T-7. 「 ホエア・ゼアズ・ア・ハートエイク 」 は 『 明日に向って撃て! 』 のサントラ収録曲 「 COME TOUCH THE SUN(太陽をつかもう)」 の歌詞付きバージョンなのですが、これがサントラに入ってたって全く違和感ありません。少年コーラスが加わったサンドパイパーズ・ウィズ・ミッチェル・シンギング・ボーイズ名義のT-14. 「 世界はまるい 」 は 『 失われた地平線 』 の中の曲のカヴァー。構成・アレンジはサントラ版のほぼコピーですが、低音部をEベースに加えてチューバも吹いていて、屋外で大人と子供が歌い踊る感がより出てるように感じます。

ティム・カリーが歌うT-15. 「 恋するハート 」 はやたら仰々しくてA&Mっぽさを全く感じません。1978年の作品のようで、その頃はA&Mも多様なジャンルを扱うようになってたってことでしょうかね。

【データ】
『 A&M Journey of Burt Bacharach 』
V.A.

CD:1996年8月25日リリース、ライナーは金光 修氏(フジテレビ プロデューサー)と坂口 修氏
レーベル:A&M Records, Inc / POLYDOR K.K. (JP)
番号:POCM-1535

This compilation
Ⓟ1996 A&M Records, Inc.
Ⓟ1996 Polydor K.K., Japan.

2017年8月 6日 (日)

MAGIC MOMENTS the classic songs of Burt Bacharach/V.A. (1996年)

BMGのカタログのなかから選曲した英国編集のバカラック物コンピ集です!

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1. MAGIC MOMENTS  ~ Perry Como ~  M
2. THE LOOK OF LOVE  ~ Nina Simone ~  F
3. ALFIE  ~ Dionne Warwick ~  F
4. ANYONE WHO HAD A HEART  ~ Maureen McGovern ~  F
5. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Jose Feliciano ~  M
6. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ Perry Como ~  M
7. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Skeeter Davis ~  F
8. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Ed Ames ~  M
9. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  ~ Floyd Cramer ~
10. ANY DAY NOW  ~ Ronnie Milsap ~  M
11. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Chet Atkins ~
12. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Perry Como ~  M
13. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Ed Ames ~  M
14. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ Nat Stuckey ~  M
15. BLUE ON BLUE  ~ Paul Anka ~  M
16. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ Floyd Cramer ~
17. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ Ed Ames ~  M
18. PROMISES, PROMISES  ~ Al Hirt ~
19. WIVES AND LOVERS  ~ Ed Ames ~  M
20. A HOUSE IS NOT A HOME  ~ Perry Como ~  M
21. SUNNY WEATHER LOVER  ~ Dionne Warwick ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約65分


BMGのカタログのなかから選曲した英国編集のバカラック物コンピ集です!

2008年にBMGは無くなっちゃいましたが(→ソニー)、本アルバム・リリース当時(1996年)、BMG傘下のレコード会社には RCAやArista などありました。それらのなかから1960年代 RCA Victor の音源を中心としたセレクションでございます。

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オリジナル・バージョンは、アルバムのタイトルにもなっているペリー・コモのT-1. 「 マジック・モーメンツ 」 とディオンヌ・ワーウィックのT-21. 「 サニー・ウェザー・ラバー 」 の2曲だけ。この2曲、アルバム全21曲のうち最古曲と最新曲でもあります。アルバムの最初と最後に配したのは意図してのことなんでしょう。

そのペリー・コモは1912年生まれ(2001年没)で戦前から活躍する男性ポピュラー・シンガーの大御所。「 マジック・モーメンツ 」 の他に、1970年のアルバム 『 It's Impossible 』 でカヴァーした3曲も本アルバムに収められています。オケのアレンジも含めて大人の余裕とでもいった歌唱を聴かせてくれます。

本アルバム全体としては、ちょっと俗っぽい印象を受けます。スキータ・デイヴィスやチェット・アトキンス(ギター)など、カントリー系のアーティストが多いからかもしれません。人気カントリー・シンガーのロニー・ミルサップなんかもそうですね。1982年にカヴァーしたT-10. 「 エニィ・デイ・ナウ 」 は、カントリー・チャート1位のみならず全米でも14位になってます。イージー・リスニングのフロイド・クラマー(ピアノ)やアル・ハート(ジャズ系トランペット)のカヴァーも、明るく俗っぽい感じです。

ニーナ・シモンのT-2. 「 恋のおもかげ 」 くらいですかね、大人の渋さを感じるのは。

そんな本アルバムでの私のレコメンド一つ目は、モーリン・マクガバンのT-4. 「 恋するハート 」 。スケールの大きいアレンジは他では聴いたことがない独創的なもので、彼女の思いがこもった歌唱も素晴らしいです。本アルバムでこの曲を聴いて彼女のアルバムを買っちゃいましたから。 → こちら

もう一つのレコメンドが、1950年代に四兄弟の Ames Brothers のメンバーとして活躍し1963年頃からソロで活動していたエド・エームス。本アルバムには4曲収められています。俗っぽいアレンジには少し工夫がみられるものの心持ち鼻にかかった甘い歌声は大根歌手の趣き。正直、そんなに印象に残るカヴァーではありません。じゃ、何故レコメンドなのか? それはひとえに4曲のネタ元である 『 Sings The Songs Of Bacharach And David 』 というアルバムのせい。1971年(1970年という説も)リリースで全11曲収録。でも、CD化されてないんです。しかもそのアルバムでは、バカラック書下ろしの 「 HOW DOES A MAN MECOME A PUPPET 」 という曲まで歌ってるらしい。その曲、私は聴いたことないので是非聴きたいのです。拙ブログで “ レコメンド ” にするからCD化してくれないかな…と。ねっ、ソニーさん。


【データ】
『 MAGIC MOMENTS the classic songs of Burt Bacharach 』
V.A.

CD:1996年8月21日リリース
レーベル:BMG Records (UK)
番号:74321 366682

Compiled by Gary Wallington & Bill Williams
ちなみに、日本盤もリンクしておきます。日本盤はボーナス・トラック3曲入りです。

2017年8月 2日 (水)

Easy Listening BACHARACH/V.A. (1996年)

ソニー・レコードのカタログの中から選曲した英国編集のバカラック物コンピ集です。

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1. PROMISES, PROMISES  ~ Percy Faith ~  F
2. SEND ME NO FLOWERS  ~ Doris Day ~  F
3. ALFIE  ~ Tony Bennett ~  M
4. WIVES AND LOVERS  ~ Andy Williams ~  M
5. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Patti Page ~  F
6. WALK ON BY  ~ Mel Torme ~  M
7. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Johnny Mathis ~  M
8. TRAINS AND BOATS AND PLANES  ~ Anita Harris ~  F
9. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Robert Goulet ~  M
10. A HOUSE IS NOT A HOME  ~ Georgie Fame ~  M
11. THIS G'S IN LOVE WITH YOU  ~ Salena Jones ~  F
12. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ Tony Bennett ~  M
13. BLUE ON BLUE  ~ Bobby Vinton ~  M
14. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ Peter Nero ~
15. MY LITTLE RED BOOK  ~ Mel Torme ~  M
16. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Anita Harris ~  F
17. THE LOOK OF LOVE  ~ Johnny Mathis ~  M
18. THE STORY OF MY LIFE  ~ Marty Robbins ~  M
19. IF I COULD GO BACK  ~ Andy Williams ~  M
20. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Tony Bennett ~  M

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約60分


ソニー・レコード(昔のColumbia)のカタログの中から選曲した英国編集のバカラック物コンピ集です。

ソニー・レコードといえば、1994年リリースの日本編集コンピ集 『 レディメイド、バカラックを讃える 』 も同じコンセプトでした。『 レディメイド~ 』 の全体的な印象は “ 上品でお洒落で白っぽい ” 感じ…とその記事で書きましたが、本アルバムも全体的な印象は全く同じです。やっぱりレーベルのカラーなんだなと。二つのアルバムで重複してるのはボビー・ヴィントンのT-13. 「 ブルー・オン・ブルー 」 とメル・トーメのT-15. 「 マイ・リトル・レッド・ブック 」 の2曲だけなんですけどね。

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初っ端にパーシー・フェイスのT-1. 「 プロミセス・プロミセス 」 を持ってきたそのセンスにまず脱帽です。正確には Percy Faith His Orchestra And Chorus 名義で、オケ+女性コーラスという編成。華麗でキレがあるオケと柔らかい女性コーラスの組み合わせは  “ 上品でお洒落で白っぽい ” テイストそのもの! 気分が高揚します。

オリジナル・アーティストによる曲は3曲しかありませんが、その中でドリス・デイのT-2. 「 センド・ミー・ノー・フラワーズ 」 は超レア曲。米ユニバーサルの同名映画の主題歌だったそうで、1964年にシングルのみリリースされています。とても可愛らしいチャーミングな曲なのですが、1922年生まれのドリス・デイは当時42歳。もっと若い人が歌ってるようにしか聴こえません。流石です。

本アルバムのレコメンドは大御所男性シンガー3人。1928年生まれのバカラックとこの3人はほぼ同世代なんですねー。

〇 トニー・ベネット (1926年生)
〇 アンディ・ウィリアムス (1927年生、2012年没)
〇 メル・トーメ (1925年生、1999年没)

トニー・ベネットは3曲収録。そのいずれもが、アレンジ・演奏・歌唱の三拍子揃った素晴らしいカヴァーです。T-3. 「 アルフィー 」 は、ストリング主体のゆったりした演奏をバックに相手を諭すような丁寧な歌唱が心に響きます。T-12. 「 涙でさようなら 」 も、ゴージャスなオケに負けない堂々とした歌いっぷり。エンディングで 「 アルフィー 」 の一節を歌うのも粋ですネ。一転、T-20. 「 世界は愛を求めてる 」 では派手なビッグバンドによるスウィング調の演奏に乗っかってパワフルに歌ってます。因みに、このアレンジはのちに石川晶とカウント・バッファロー・ビッグ・バンドがパクるのですが、それも納得のカッコよさです。 → こちら

アンディ・ウィリアムスは2曲収録。T-4. 「 素晴らしき恋人たち 」 はオリジナルのジャック・ジョーンズのコピーで特に印象に残りません。目玉は映画 『 失われた地平線 』 の挿入歌のカヴァーであるT-19. 「 イフ・アイ・クッド・ゴー・バック 」 。サントラよりも分厚くメリハリあるアレンジのオケとバック・コーラスも素敵ですが、何よりアンディ・ウィリアムスの説得力ある歌唱が素晴らしいです! この曲は1972年7月にレコーディング、アルバム 『 Alone Again (Naturally) 』 に収められて1972年9月にリリースされました。一方、映画のほうは1973年1月に先行してサントラをリリース後、1973年2月に劇場公開。なんと、アンディ版の方が早く世に出ています。どうやら、映画の吹き替えシンガーとしてアンディ・ウィリアムスがレコーディングしたものの不採用になったみたいですね。映画はコロンビアの製作でしたから…。こんなこともあるんですねー。

メル・トーメは2曲収録。T-6. 「 ウォーク・オン・バイ 」 はオリジナルのディオンヌ版を下敷きにしたものですが、ねっとりしたメル・トーメの歌唱は評価の分かれるところかと。T-15. 「 マイ・リトル・レッド・ブック 」 は演奏も歌唱もちゃんとしていて、マンフレッド・マンやラヴよりも安心して聴けます(笑)。

この3人と較べると、1935年生まれのジョニー・マティスは少し軽い感じ。T-7. 「 遥かなる影 」 はカーペンターズ版がベースで可もなく不可もなく…。ただ、前回記事で紹介したカヴァー・アルバム 『 Johnny Mathis sings the music of Bacharach & Kaempfert 』 には未収録なので貴重な音源ではあります。T-17. 「 恋のおもかげ 」 はそのカヴァー・アルバムに収録。コメントはそちらを参照ください。

私のレコメンドをもうひとつ。英女性シンガーのアニタ・ハリスです。収録されてる2曲いずれも独創的なアレンジと微妙なヴィブラートで歌うアニタの歌唱が見事に融合して、独特の魅力を醸し出しています。T-16. 「 小さな願い 」 は彼女の素晴らしいバカラック・カヴァー集 『 This Girl's In Love With You 』 に入ってるのですが、T-8. 「 汽車と船と飛行機と 」 はそのカヴァー集にも未収録。こちらも貴重な音源かと。まさしく英国ならではのセレクションですねー。

シンプルなデザインと黒を基調とした渋い色使いのジャケットが表現しているとおり、チャラチャラしたところのない大人のバカラック物コンピ集でした。


【データ】
『 Easy Listening BACHARACH 』
V.A.

CD:1996年8月9日リリース
レーベル:COLUMBIA / Sony Music Entertainment (UK)
番号:485125 2

Compilation and notes by Gerald Mahlowe, 1996
Ⓟ1996 Sony Music Entertainment (UK) Ltd.

2017年7月30日 (日)

Johnny Mathis sings the music of Bacharach & Kaempfert/Johnny Mathis (1970年)

ジョニー・マティスが1970年にリリースした、バカラックとケンプフェルトの作品集です。

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ジャケット裏側の中央右、"25"と書いてあるのはシールです。剥がそうとしましたがビリビリになりそうで断念しました^^;

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LPダブルジャケット見開き状態

LP2枚組: 1枚目(SIDE1/SIDE2)はBert Kaempfert集で、2枚目(SIDE3/SIDE4)がBurt Bacharach集。

SIDE3
1. WALK ON BY
2. THE LOOK OF LOVE
3. I SAY A LITTLE PRAYER
4. HEAVENLY
5. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
SIDE4
1. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
2. ALFIE
3. ODDS AND ENDS
4. FAITHFULLY
5. DON'T GO BREAKING MY HEART

収録時間約32分 (2枚目のみ)


米国の男性ポピュラー・シンガー、ジョニー・マティスが1970年にリリースした、バカラックとケンプフェルトの作品集です。以下、2枚目のバカラック集のみ言及してまいります。

ジャケット見開きにジョニー・マティスが本アルバムに寄せたコメントが載ってまして、その一端をわたくしめの超意訳でご紹介。

─ 作曲家シリーズのアルバムを作ろうというアイディアを思い立った時、私はどこから始めたらよいかという難題に直面した。 … バート・バカラックとベルト・ケンプフェルトを取り上げたらどうだろう? 悪い考えじゃないぞっ!
 ニューヨークのイーストサイドにあるアパートで、あれは確か晴れた日の午後だったかな、バート・バカラックと故シドニー・ショウが 「 HEAVENLY 」 を作ってくれたんだ。(そういえば、バートは大型のボクサー犬を飼ってたな) 「 HEAVENLY 」 は、アルバムのコンセプトを発展させてくれた素晴らしい曲だった。その後、「 FAITHFULLY 」 、「 WARM AND TENDER 」 、 「 WALK ON BY 」 、「 ALFIE 」 、「 THE LOOK OF LOVE 」 、「 RAINDROPS KEEP FALLIN' ON MY HEAD 」 、そして最近ではアルバム 「 CLOSE TO YOU 」 のタイトル曲なんかを歌ってきた。いずれもとても楽しい経験だったょ。 (以降略)  ─


ジョニー・マティスが歌ったバカラック作品リスト(対象期間 : 1956年~1995年)がこちら↓
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ご覧の通り、本アルバムはそれまでに歌ってきたバカラック作品(OriginalやCover)のなかから10曲をコンパイルした編集盤なんですね。アルバムの存在は知っていたのでCD化されるのをず~っと待っていたのですが、我慢できず中古LPを購入した次第。Amazonのマーケットプレイスに出品されていたのを今月たまたま発見! 見るとお店は英国。LPだし途中で割れないかなぁ~と若干心配だったのですが10日ほどで無事届きました。良かった良かったhappy01

コンピ集CDに入ってたりMP3をダウンロードしたりして知ってる曲もありますが、半数の5曲は初めて聴く曲でした。せっかくなので、全10曲、元々の収録アルバムを年代順に辿りながら紹介して参ります。

『 Heavenly 』、1959年8月リリース (CS 8152)
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彼がライナーで書いてる通り、SIDE3-4. 「 HEAVENLY 」 を収録。
バカラックが書下ろしたスローでしっとりした4ビートの曲。年代が年代だけに、メロディ他作曲面でバカラック臭は殆ど感じられません。アレンジ&指揮はグレン・オサー。ストリングスを中心としたオケとピアノ・トリオによるバックの演奏はオールドファッション且つ流麗そのもの。ジョニー・マティスの評価は悪くなかったワケで、職業作曲家として依頼された仕事を頑張ってこなしてたんだろーな…としばし想像。

『 Faithfully 』、1959年12月リリース (CS 8219)
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前作 『 Heavenly 』 に続くアルバムで、SIDE4-4. 「 FAITHFULLY 」 を収録。
これも書下ろし曲。韻を踏んでいる曲名やスローでしっとりした曲調も含めて 「 HEAVENLY 」 とは兄弟曲って感じ。さりげなく転調するところはちょっぴりバカラック臭がしますが。

以上2曲はどちらもカヴァーを一度も聴いたことがない超レア曲です。

『 Love Is Blue 』、1968年3月リリース (CS 9637)
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SIDE3-1. 「 WALK ON BY 」 、SIDE3-2. 「 THE LOOK OF LOVE 」 、SIDE3-3. 「 I SAY A LITTLE PRAYER 」 、SIDE4-5. 「 DON'T GO BREAKING MY HEART 」 の4曲を収録。
「 WALK ON BY 」 は、短いイントロのあとジョニーがラララ~とメロディをハミングで歌うのに意表を突かれます。が、その部分も実はイントロで、転調して半音下がってからようやく1コーラス目が始まります。それ以外はディオンヌ版の焼き直しです。「 THE LOOK OF LOVE  」 は、途中までは平凡なカヴァーなのですが、エンディングでメロディをフェイクしてまったりとフェードアウトするところは印象的。「 I SAY A LITTLE PRAYER 」 もイントロの独特なフレーズや間奏やちょっとした対旋律など洒落たアレンジが好印象。反面、ジョニーの歌唱は印象薄いんですが。「 DON'T GO BREAKING MY HEART 」 はロジャニコ版とクリソツで可もなく不可もなくといったところ。

『 Those Were The Days 』、1968年11月リリース (CS 9705)
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SIDE3-5. 「 THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU 」 を収録。
以前ジョニー・マティスの1996年のアルバム 『 ALL ABOUT LOVE 』 を紹介した際取り上げましたので、ここでは割愛します。

『 Love Theme From "Romeo And Juliet" (A Time For Us) 』、1969年7月リリース (CS 9909)
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SIDE4-1. 「 I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN 」 を収録。
1コーラスめはアコギ主体の伴奏。一部女性ヴォーカルとのハモりもあってミュージカル 『 プロミセス・プロミセス 』 でチャック役が歌ったバージョンと似ています。転調後の2コーラスめはストリングスやピアノにグロッケン、それに女性コーラスなんかも絡んできて賑やかに。アウトロではストリングスが小粋なフレーズを奏でます。こういう曲にジョニー・マティスのまったりした声質は合ってるかも。
この曲はシングルでもリリースされました(1969年、4-44837)。カップリングは同じく 『 プロミセス・プロミセス 』 から 「 WHOEVER YOU ARE, I LOVE YOU 」 。この 「 WHOEVER ~ 」 はシングル・オンリーで収録アルバムは見当たらないんですよねー。聴いてみたいなぁ。

『 Raindrops Keep Fallin' On My Head 』、1970年2月リリース (CS 1005)
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SIDE4-2. 「 ALFIE 」 、SIDE4-3. 「 ODDS AND ENDS 」 を収録。
「 ALFIE 」 はオケが奏でるゴージャスなバックと較べてジョニーの歌はちょっと軽い感じ。エンディングの手前、 “ アルフィー ” のところを長~く伸ばして歌うなど頑張ってるんですけどね。一方の 「 ODDS AND ENDS 」 は、ピアノが奏でる雨だれのような可愛らしいイントロをはじめとした軽快なオケストレーションにジョニーのまったりした歌唱が良くマッチしてます。
アルバムのタイトル曲 「 RAINDROPS KEEP FALLIN' ON THE HEAD 」 は、残念ながら本アルバムには未収録。これも聴きたかったなぁ…。

評価は曲によってバラツキ大ですが、安価でしたら中古LP購入オススメします。


【データ】

『 Johnny Mathis sings the music of Bacharach & Kaempfert 』
Johnny Mathis

LP:1970年Autumn リリース
レーベル:Columbia
番号:CG 30350

Produced by Robert Mersey, except SIDE4-2 by Jack Gold
Arranged and conducted by Robert Mersey (SIDE3-1,2,3, SIDE4-1,5)
Arranged and conducted by Glenn Osser (SIDE3-4, SIDE4-4)
Arranged and conducted by D'Arniell Pershin (SIDE3-5)
Arranged and conducted by Ernie Freeman (SIDE4-2,3)

Written by Burt Bacharach & Hal David (except SIDE3-4, SIDE4-4)
Written by Burt Bacharach & Sidney Shaw (SIDE3-4, SIDE4-4)

2017年7月24日 (月)

祝! 『 笑う洋楽展 』 登場!!

NHK BSプレミアム  『 笑う洋楽展 』  バカラック登場記念、特別企画!

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2017年7月23日(日) 0:15~0:45
NHK BSプレミアム 『 笑う洋楽展 』  Vol. 135
今回のテーマ : 「 立ち?座り? 」


過去この番組ではバカラックの曲がいくつか取り上げられてきました。でもまさか、バカラックご本人のパフォーマンス映像が登場するとは!? 全くもってサプライズでしたし、嬉しかったです~。

というワケで、今回は、『 笑う洋楽展 』 登場を記念して、見逃した方のために音声をテキスト化したいと思います~(^^♪ 尚、発言者は文字の色で区別しています。ちょっと見づらいかと思いますが悪しからずm(__)m

 ナレーション
 みうらじゅん氏
 安齋 肇氏

- * - * - * - * - * - * - * - * - * -

作品番号2
バート・バカラック 「 愛の想い出 」
カンサスシティが生んだアメリカを代表するヒット・メイカー。
ネイキッド・アイズによるカヴァーでも知られるこの曲、オリジナルがヒットしたのは1964年でした。

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東京オリンピックの年だったためか、当時は 「 愛のウェイト・リフティング 」 (※①) という邦題で発売されたんだって。いい加減だなぁ~、日本も。
オリジナルなんだっけ?
「 愛の思い出 」 (※②)
重いからねっ。
あっ、それだ! さすが安齋さん、オヤジギャグすぐわかるんだねー。日頃言うだけに凄ーい。それだわ、絶対そうだわ。今回観るのは、1970年イギリスの番組に出演した時の映像。バカラックは、あっバカラック本人出てきますよ、ピアノ椅子に座って指揮を始め、やがてピアノを弾きだす。では、VTRが終わるとき、バート・バカラックは立っている?それとも座っている? どういうことなんすか、これ。挨拶するってことかな。
あのー、ピアノを弾いて終わるか、指揮をして終わるかだよね。
あぁ、そういうことですね。
でもそれは、バカラックは多分立つでしょうね。指揮者としての責任ありますよ。
なるほど!
ビンビンに立っている!
(笑)わかりました!

〇 映像再生開始 (バカラックはピアノ椅子に座ったまま指揮を始める)

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まずはここからだよね。あれっ、意外に少ないね。

そりゃ、オーケストラといっても少ない。
少なかったね。
まぁいゃ、現代音楽の人だからね、この人。 (※③)
わぁ、そうだ。わっ。… そうか、立つほどではないね。
そうっすね。ナウだったもんこの頃、バート・バカラックは。映画音楽とか一杯知ってっけどさぁ。
コンサートもやってさぁ。
オシャレだもん、この人メッチャ。
すごい、女子が大量に行ってたよね。
男前だもん、この人。
ねー。… 基本さぁ、昔ってみんな男前じゃなかった?
男前だった。リーダーは男前なんだよ。
ねー。
って、誰がいま不細工なんすか。
いやいやいや、そういうことではなくてですょ。
そうそう、男前。
なんか男前多かったよ。おっ、立ってる立ってる!
ぐ~っと円形だぁ、これ。すごいぞこの円形。新薬師寺方式だよ、これ。
おーっ、新薬師寺。こうなんすか。
えぇ、あの、十二神将がぐるっとこう、薬師如来の周りを囲むんですょ。… あっ、こういう中腰っちゅーのもあるんだ、これ。
いや、これはまぁ完全立ってますね。
これは立ってますよねぇ。
立ってますよー。
基本この人ピアノ立ってますよ。
そうだよねぇ。
安齋くん、どっちって言いましたっけ?
立ってると。
オッケー。
なんかいけそうですね~。
いけそうですよ、ほら。全体を見てますし。
ねー。
じゃあ、もう椅子いらないんじゃないかって事じゃないっすか、この人。
ぐらいだよね。
おーっ、すごいねー。
おー、盛り上がってきましたねー。ただ、あんまり張り切っちゃうと疲れってのが…。
そうなんだよね。後ろ向くときにクッと首の筋やるときあるじゃないですか、痛~いとき。
あっ、座った!
座った! 弾くときは座ってらぁ。
だからほら、ピアノ・パートになると座るんだょ!
なるほど、なるほど。ということは、最後ピアノ・パートで終われば、座ってるんですよ。
そうですねぇ。
そうですよ。
違いますよ! 俺は立ってるのに賭けたんですょ。
あぁ、立ってるのにね。
賭けたってのも変ですけど。
ここはね、もう和音しか弾かないもん。
あー。そうだ、こういう時はいいんですよ。… すごくクネクネ動く人なんですね。
ねー。
ほら。
ホントだ。
ちょっと、なんか、コントみたいですよね。
昔、ポール・モーリアとかもよく動いてたじゃないですか。
動いてました動いてました。
ね!
よく思うんすけど、これみんな見てるんすかね、ちゃんと。
あー、指揮のことですか。いや、見てないとプロじゃないでしょ、やっぱ。
いや、そーですけど。なぁんか時々合ってないような気がするんですよねー。
でも、こういう時は指揮していないわけですからね。これは自分で考えろってゆーとこでしょ?
あっ、終わります終わります終わります。
あっ、あっ、あっ。立ってる、立ってる。
おー、よしよし。
立ってる。
引け引け引け~、はい、カットカットカット~。
あっでもねぇ、わかんないよ。
うっし。
オチがあるかもしんないよ、オチが。
あ~~~、アブナイアブナイ、アブナイアブナイ~~。

〇 映像終了 (バカラックは中腰のまま終了)

おっし! パチパチパチ
お~ほほほ。これはもう完璧だ。
ブラボー、ブラボー。
最後、これだったね。
危なかった! 危なかったねあれ~、途中。
出たねー。お尻突き出した。“死刑!”みたいな。こまわり君みたいなのが出た。
あ~、アブナイなぁ。
もう、そんな正解された安齋さんには、バート・バカラック最新写真を見てもらいましょう。2016年4月カリフォルニアで開かれたニューポート・フィルム・フェスティバルに参加した、87歳のバカラックさんです。カッコイイと思うよ、この人。 (※④)

Bb_07

お~、でもなんか、感じ変わったね。
ね~、ずいぶん違うっすね~。
なんで下の床があんなに汚れてんの?
ホントだー。
えっらい汚れてんね。
えらいこぼしたね。
こぼしてんねぇ。
えっ、そいじゃあアレ、マフラーじゃなくて。
あれはもうバカラックさんのエプロンじゃないの?
あんだけこぼすんじゃダメだよねぇ。
こんときも、立ってるしね。ほらっ!
あっ、そーゆーことかぁ!
そーゆーことだ、これ。ありがとうございました、バート・バカラックさんで御座いました!

- * - * - * - * - * - * - * - * - * -

【補足】

The_pipers_clubimg600x3761492083026 ※① 「 愛のウェイト・リフティング 」は、 1964年、日本でサンディ・ショウ版のシングル・リリースされた時の邦題です。写真がそのジャケット(クリックすると大きくなります)。その後、ディオンヌ版の邦題 「 愛の思い出 」 の方が一般的になりました。 また、1983年にネイキッド・アイズがカヴァーした際の邦題は 「 僕はこんなに 」 でした。ちなみに、「 愛のウェイト・リフティング 」 とともに 「 恋のウェイト・リフティング 」 という邦題もよく見かけます。どこかで愛が恋にすり替わったんでしょうねー。私も 「 恋の~ 」 の方が正しいと思ってましたから^^;。

※② 番組では 「 愛のい出 」 と紹介されていましたが、拙ブログではバカラック自伝に記載の 「 愛のい出 」 を採用しております。

※③ バカラックがダリウス・ミヨーに師事したことがあるから現代音楽と言及したんでしょうか? いずれにせよ、現代音楽は認識違いですね。

※④ 2016年4月23日、ニューポート・フィルム・フェスティバル (ニューポートビーチ国際映画祭)で、バカラックが音楽を手掛けた映画 『 Po 』 がプレミア上映されました。バカラック爺もその関係で参加していたのでしょう。映画 『 Po 』 のサントラについては こちら をご覧ください。それにしても、床が汚れてるように見えるのはそういう模様(シールか何か?)なのであって、バカラック爺が耄碌したかのような発言は許せませんネ。 “ 死刑! ” じゃっ(笑)

2017年7月23日 (日)

アトランティック・バカラック・コレクション/V.A. (1996年)

アトランティック・レーベルの音源から選曲された日本編集のバカラック物コンピ集です。

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1. ALFIE  ~ The Sweet Inspirations ~  F
2. REACH OUT FOR ME  ~ The Sweet Inspirations ~  F
3. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ R.B. Greaves ~  M
4. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Aretha Franklin ~  F
5. ANY DAY NOW  ~ Carla Thomas ~  F
6. THE LOOK OF LOVE  ~ Carmen Mcrae ~  F
7. ANY OLD TIME OF THE DAY  ~ Leslie Uggams ~  F
8. IN THE LAND OF MAKE BELIEVE  ~ The Drifters ~  M
9. MEXICAN DIVORCE  ~ The Drifters ~  M
10. PLEASE STAY  ~ The Persuaders ~  M
11. THE APRIL FOOLS  ~ Aretha Franklin ~  F
12. DON'T GO BREAKING MY HEART  ~ Aretha Franklin ~  F
13. DON'T SAY I DIDN'T TELL YOU SO  ~ Herbie Mann ~
14. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Carla Thomas ~  F
15. THIS GIRL'S IN LOVE WITH YOU  ~ Aretha Franklin ~  F
16. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)  ~ Aretha Franklin ~  F
17. ANY DAY NOW  ~ Percy Sledge ~  M

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約58分


アトランティック・レーベルの音源から選曲された日本編集のバカラック物コンピ集です。

ピチカート・ファイヴの小西康陽さん監修、バカラック・コレクターの坂口修さんによる選曲。このお二人に長門芳郎さんを加えたお三方による対談形式の解説付き。バカラック・ファンの心をくすぐります。

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Img397xx 全17曲のうち、オリジナル・バージョンはドリフターズのT-9. 「 メキシコでさようなら(恋するメキシカン) 」 のみ。あとは全てカヴァーです。

CDケースのバックインレイ内側には各曲の収録元アルバムのジャケット写真が載っています。せっかくなのでその画像を置いておきます(クリックすると大きくなります)。皆さん見事に黒いですねー、レーベルの特徴がよくわかります。お姿が写っていないハービー・マン<T-13.>だけはルーマニア&ロシアの家系とのことで違うようですが。なお、パーシー・スレッジのT-17. 「 エニィ・デイ・ナウ 」 はシングルのみリリースのためジャケット写真はありません…。

本コンピ集の目玉はアレサ・フランクリン。アレサがアトランティックに在籍していた1967年~1979年にカヴァーしたバカラック作品5曲すべてをコンパイルしたそうです。容姿もそうですが、聴いてみてまさに “ 泣く子も黙る ” とはアレサのことだなと実感しました^^;。迫力がスゴイですもん。本家ディオンヌ版よりアレサ版のほうが有名になってしまった1968年のT-4. 「 小さな願い 」 なんて大人しいほうです。1970年のT-15. 「 ディス・ガール 」 でのシャウトの迫力はなかなかのものがありますし、1972年のT-11. 「 エイプリル・フール 」 は軽快なテンポのディスコ調なのですが曲が進むにつれてシャウトがヒート・アップします。1974年のT-16. 「 ユール・ネヴァー・ゲット・トゥ・ヘヴン 」 はイントロの “ ラララ… ” のメロディをいきなりシャウトして、しかもエンディングでバックの演奏が消えてからも更に “ ラララ… ” とシャウトするのがもうスゴすぎ。疾走感溢れるディスコ・アレンジのT-12. 「 ドント・ゴー・ブレイキング・マイ・ハート 」 (これも1974年)に至っては、もはや元曲のメロディなんかどこかに飛んでしまって、吠えまくる! アレサ、スゲェ~。

他に印象的なのは、スウィート・インスピレーションズのT-1. 「 アルフィー 」 とT-2. 「 リーチ・アウト 」 。アレンジもオリジナリティあってソウル・フィーリング溢れる歌唱は素晴らしいです。ドリーミーなレズリー・アガムスのT-7. 「 エニィ・オールド・タイム・オブ・デイ 」 はこのレア曲のカヴァーとしてよく出来てます。アトランティックっぽさは殆どみられませんが(>_<)。

T-13. 「 DON'T SAY I DIDN'T TELL YOU SO (それは言わないで) 」 はディオンヌがオリジナルなのですが、この超レア曲をカヴァーしてるのはハービー・マンくらいだと思います。彼はジャズ・フルーティストだそうですが、ラテン・ジャズ仕立てでクールにカヴァーしています。それと、ザ・パースエイダーズのT-10. 「 プリーズ・ステイ 」 がなかなか工夫したアレンジでノリが良く、コーラスのハーモニーもバッチリ。

全体にソウル・フィーリング満載の本コンピ集、レーベルの特徴がよく出ていてオススメです。ただ、現在であれば2013年にリリースされた 『 バート・バカラック・ソングブック - アトランティック・エディション 』 の方がより充実していてよろしいのではないかと。本コンピ集と同じ坂口修さんが編者のようですし、CD2枚組/45曲入り! 私は所有していないので責任は持ちませんが^^;。


ここからは、本コンピ集から離れてアレサに関してちょいとオマケの情報を。

R13368811210775248jpeg さきほど、─ アレサがアトランティック在籍時にカヴァーしたバカラック作品5曲すべてをコンパイルした ─ てなことを書きました。しかしそれはスタジオ録音の話なんですね。『 Oh Me Oh My: Aretha Live In Philly, 1972 』 というライヴ・アルバムがライノから2007年にリリースされていまして、その中で 「 ディス・ガール 」 、 「 小さな願い 」 、「 エイプリル・フール 」 の3曲をカヴァーしています(小さな願いは他曲とのメドレー)。 基本、スタジオ録音版と同等のアレンジ。ライヴだからといってシャウトがより派手になってるというわけではありませんが(それほどスタジオ録音でのノリがスゴイということか)、ライヴの感覚を味わえて一聴の価値はあるかと。試聴/ダウンロードも出来ますし(^^)。実際私もこの3曲だけダウンロードしたクチです。

1980年にアレサはアトランティックからアリスタに移籍します。アリスタ時代以降現在に至るまでの間に彼女はバカラックの書下ろし曲を歌ったりカヴァーしたりするのですが、それらを以前記事にまとめておりますので興味がありましたらご覧ください。 → こちら


【データ】
『 アトランティック・バカラック・コレクション 』 (英題:ATLANTIC BACHARACH COLLECTION)
V.A.

CD:1996年3月25日リリース、ライナーは長門芳郎氏/小西康陽氏/坂口修氏の3者による対談形式、歌詞付き
レーベル:WEA International / east west Japan (JP)
番号:AMCY-879

supervised by KONISHI, yasuharu for Readymade Inc.
compiled by SAKAGUCHI, osamu
this compilation Ⓟ1996 WEA International Inc.
manufactured by east west Japan inc., Tokyo, Japan. a warner music group company.

↓ 本コンピ集以外に、『 バート・バカラック・ソングブック - アトランティック・エディション 』 もリンクしておきます。

2017年7月19日 (水)

A&M SONGS OF BURT BACHARACH/V.A. (1995年)

A&Mレーベルのカタログの中から選曲された日本編集のバカラック物コンピ集です。

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1. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ Burt Bacharach ~  M
2. THE LOOK OF LOVE  ~ Sergio Mendes & Brasil '66 ~  F
3. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Pete Jolly ~
4. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Bossa Rio ~  FM
5. WISHIN' AND HOPIN'  ~ Rita Coolidge ~  F
6. A HOUSE IS NOT A HOME  ~ Burt Bacharach ~  M
7. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ B. J. Thomas ~  M
8. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Julius Wechter & The Baja Marimba Band ~
9. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ Herb Alpert & The Tijuana Brass ~  M
10. BABY IT'S YOU  ~ Carpenters ~  F
11. THE LOOK OF LOVE  ~ Liza Minnelli ~  F
12. DON'T GO BREAKING MY HEART  ~ Roger Nichols & The Small Circle Of Friends ~  F
13. BOND STREET  ~ Burt Bacharach ~
14. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Sergio Mendes & Brasil '66 ~  F
15. WALK ON BY  ~ We Five ~  FM
16. PROMISES, PROMISES  ~ Herb Alpert & The Tijuana Brass ~
17. THE LOOK OF LOVE  ~ Claudine Longet ~  F
18. HASBROOK HEIGHTS  ~ Burt Bacharach ~  M
19. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Carpenters ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約60分


A&Mレーベルのカタログの中から選曲された日本編集のバカラック物コンピ集です。

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バカラックがA&Mとアーティスト契約を結んで最初のアルバム 『 REACH OUT 』 をリリースしたのが1967年のこと。以降、A&Mのオーナーであるハーブ・アルパートやジェリー・モスは所属アーティストにバカラックの楽曲をカヴァーするよう勧めたそうな。そういった背景もあるんでしょう、オリジナル・アーティストのバージョンは少なくて殆どがカヴァーです。アルバムオンリー曲が多いのも特徴かと。

バカラックがA&Mに残したアルバムはサントラ盤やライヴ盤を含めて8作あり、その中からチョイスされたバカラック自演物は計4曲。T-13. 「 ボンド・ストリート 」 を除いて、T-1. 「 涙でさようなら 」 、T-6. 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 、T-18. 「 ハズブルック・ハイツ 」 の3曲はいずれもバカラックが “ 歌っている ” 曲なんですねー。特に、「 ハズブルック・ハイツ 」 はA&M時代のバカラックベスト盤 『 A&M New Gold Series BURT BACHARACH 』 にすら収められていない曲。選者は “ 歌うバカラック ” にこだわりがあるのかも。

全体的にはA&Mらしくポップス感満載のコンピ集です。B.J.トーマスのT-7. 「 雨にぬれても 」 、ハーブ・アルパートとティファナ・ブラスのT-9. 「 ディス・ガイ 」 、カーペンターズのT-19. [ 遥かなる影 ] は当然のセレクションですね。

セルメン&ブラジル'66のT-2. 「 恋のおもかげ 」 は元曲以上にボサノヴァしてますし、イントロのフレーズはなんともクール。全米4位になったのも頷けます。同じくセルメンの疾走感あふれるT-14. 「 世界は愛を求めてる 」 は、シンフォニックなエンディングと併せてこの曲の名カヴァーのひとつだと思います。当時日本で大ヒットしたというボサ・リオのT-4. 「 サン・ホセへの道 」 やバハ・マリンバ・バンドのT-8. 「 小さな願い 」 も楽しいカヴァーです。

ソフト・ロック界では超有名なロジャ・ニコ&スモール・サークル・オブ・フレンズのT-12. 「 ドント・ゴー・ブレイキング・マイ・ハート 」 は個人的には好みではありませんが、男女ヴォーカル・グループであるウィ・ファイヴの凝ったコーラス・ワークが聴けるT-15. 「 ウォーク・オン・バイ 」 はなんともカッコイイです。

ちょっと路線の違う女性ヴォーカル物もそれぞれ印象に残ります。リタ・クーリッジのレゲエ風T-5. 「 ウィッシン・アンド・ホーピン 」 、ミュージカルの舞台上で独演してるかのようなライザ・ミネリのT-11. 「 恋のおもかげ 」 、まったり感が半端ないクロディーヌ・ロンジェのT-17. 「 恋のおもかげ 」 。

ライナーには各曲の収録アルバムがジャケ写入りで掲載されています。こういう配慮はうれしいですね。あと、歌詞と日本語訳付きなのも。

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【データ】
『 A&M SONGS OF BURT BACHARACH 』
V.A.

CD:1995年6月25日リリース、ライナーは萩原健太氏、歌詞付き(日本語訳も)
レーベル:A&M Records, Inc / POLYDOR K.K. (JP)
番号:POCM-1528

This Compilation Ⓟ1995 A&M Records, Inc
Compiled by Yoshi Nagato (Believe in Magic), Shun Okano (Polydor K.K. Japan)

2017年7月16日 (日)

Burt Bacharach MASTERPIECE Vol.3/V.A. (1995年)

'60年代のバカラックをターゲットにした日本編集のマニアックなコンピ集です。3部作の第3弾!

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1. SO LONG JOHNNY  ~ Jackie DeShannon ~  F
2. ANY OLD TIME OF THE DAY  ~ Sue Raney ~  F
3. KEEP AWAY FROM OTHER GIRLS  ~ Babs Tino ~  F
4. LOVE IN A GOLDFISH BOWL  ~ Tommy Sands ~  M
5. (THE MAN WHO SHOT) LIBERTY VALANCE  ~ Gene Pitney ~ M
6. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Lou Christie ~  M
7. LITTLE BETTY FALLING STAR  ~ George Hamilton ~  M
8. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ The 4 Seasons ~  M
9. TO WAIT FOR LOVE  ~ Jay and The Americans ~  M
10. WALK ON BY  ~ Helen Shapiro ~  F
11. I CRY ALONE  ~ Jackie Lee ~  F
12. THE LAST ONE TO BE LOVED  ~ Billie Davis ~  F
13. ANONYMOUS PHONE CALL  ~ Frank Ifield ~  M
14. PROMISE HER ANYTHING  ~ Tom Jones ~  M
15. THIS EMPTY PLACE  ~ The Searchers ~  M
16. MAGIC POTION  ~ Jonny Sandon & The Remo Four ~  M
17. MY LITTLE RED BOOK  ~ Love ~  M
18. ANOTHER TEAR FALLS  ~ Gene McDaniels ~  M
19. LIVE AGAIN  ~ Irma Thomas ~  F
20. LET THE MUSIC PLAY  ~ The Drifters ~  M
21. ARE YOU LONELY  ~ The Isley Brothers ~  M
22. MOON GUITAR  ~ The Rangoons ~

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約56分


'60年代のバカラックをターゲットにした日本編集のコンピ集です。

本アルバムは、今は無きオールディーズ専門レーベル、エーサイド・レコードさんが1993年~1995年にかけてリリースした 『 バート・バカラック・マスターピース 』 シリーズ3部作のラストとなる第3弾。この第3弾は1961年~1966年にリリースされたマニアックなバカラック作品をコンパイルしたものです。(ちなみに、第1弾のVol.1は未所有)

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第2弾と比べると、有名曲は少ないし(T-5,6,8,10.くらい?)、オリジナル・バージョンも少なく(9曲)、チャート・インした曲も少ない(3曲)です。が、バカラックらしい曲が多く収録されていて、何回も繰り返し聴きたくなるコンピ集です。

初めてこのCDを聴いたときのことは忘れません。まず、冒頭のT-1. 「 ソー・ロング・ジョニー 」 にぶっ飛びました。なんやこのヘンテコな曲は!? 以前ジャッキー・デシャノンのアルバムを紹介した際にそのヘンテコぶりについて駄文を書いてます。おヒマでしたらご覧ください。 → 『 Are You Ready For This? 』

メロディとコード進行がヘンテコなアーマ・トーマスの T-19. 「 リヴ・アゲイン 」 も強く印象に残る曲です。この曲、録音はされたものの結局リリースされなかったみたいなんですね。それがこうしてこのコンピ集で聴けるワケで、ありがたやありがたや。

他にも、ドリーミーなスー・レイニーのT-2. 「 エニィ・オールド・タイム・オブ・デイ 」 、ボサ調が新鮮なフォー・シーズンズのT-8. 「 世界は愛を求めてる 」 、難しいメロディをドラマティックに歌ってるビリー・デイヴィスのT-12. 「 ザ・ラスト・ワン・トゥ・ビー・ラヴド 」 、やはりヘンテコなメロディのT-13. 「 アノニマス・フォーン・コール 」 、トム・ジョーンズが爆裂するT-14. 「 プロミス・ハー・エニィシング 」 、オリジナルのマンフレッド・マンより下手くそ?なラヴのT-17. 「 マイ・リトル・レッド・ブック 」 あたり、バカラックらしさが存分に楽しめます。

それから、本アルバムは1曲ごとのライナーが充実しています。でも、焦点あてているのはアーティスト。もう少し曲のことを知りたいな…とは思いますが。それにしても、T-21. 「 アー・ユー・ロンリー 」 にはビックリですね。メロディは 「 MAKE IT EASY ON YOURSELF(涙でさようなら) 」 と同じなのに作者クレジット&タイトルが違うなんて!

えんぽんさんがコメントでご指摘くださったとおり、『 バート・バカラック・マスターピース 』 シリーズ3部作のなかではこの第3弾が最も充実してると思います。(第1弾のVol.1は未所有なので聴いてませんが^^;)


【データ】
『 Burt Bacharach MASTERPIECE Vol.3 』
V.A.

CD:1995年6月25日リリース、ライナーは杉原志啓氏 & 和田恵美子氏
レーベル:A-Side Record (JP)
番号:AZ-5027

Planning and Compiled by "Baby Talk" Ueno and Yoshi Kaneko
Ⓟ1995 Manufactured by A-Side Record Company (Works Plus Inc.), Tokyo, Japan

2017年7月12日 (水)

In Love Again - Bacharach's songs/Alessandro Pitoni (2017年)

イタリアの男性シンガー、アレサンドロ・ピットーニのバカラック・カヴァー集です! リリースしたてのホヤホヤ!

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1. THE LOOK OF LOVE
2. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)
3. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
4. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
5. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
6. ANY DAY NOW
7. ON MY OWN
8. MAGIC MOMENTS
9. A HOUSE IS NOT A HOME
10. WIVES AND LOVERS
11. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
12. PLEASE STAY
13. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
14. WALK ON BY
15. ALFIE

収録時間約50分


イタリアの男性シンガー、アレサンドロ・ピットーニのバカラック・カヴァー集です!

リリース日は先月6月30日。リリースしたてのホヤホヤです。今のところAmazonではイタリア本国も含めてMP3のみですが、ディスクユニオンさんのサイトには “ CD 8月下旬入荷予定 ” との情報が! 私は待ちきれなくてダウンロードしちゃいました^^;

ジャケットには、アレサンドロ・ピットーニの名前の上に小さく “ papik presents ” と書かれています。papik とは、ローマの作編曲家である Nerio Poggi が立ち上げた音楽プロジェクトのこと。平たく言うとバンドみたいなものか? ともあれ、本アルバムはその papik がプロデュース&バックアップしたもののようです。

アレサンドロ・ピットーニ本人は、1990年からグループやソロで活動してるロック/ポップ系のシンガーらしいっす。でも詳しいことはよくわかりません。彼の公式サイトを開いて(勿論イタリア語)バイオグラフィをGoogleで日本語に翻訳してみたんですけど、なんとも理解困難で…。

収録曲はバカラック作品ばかり15曲。カヴァー定番曲が多いですが、全米1位になったT-7. 「 オン・マイ・オウン 」 、古いT-8. 「 マジック・モーメンツ 」 、R&BのT-12. 「 プリーズ・ステイ 」 など有名だけどあまりカヴァーされない曲も取り上げています。

全体的な印象はコンテンポラリーでポップ。元曲にこだわらず、新鮮なアレンジを施したものが多いです。クラブ風のT-1. 「 恋のおもかげ 」 、ボサノヴァ風のT-2. 「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」 、アイザック・ヘイズ版っぽい8ビートのT-3. 「 遥かなる影 」 、静かに始まるものの女性シンガーとソウルフルなデュエットを聴かせるT-7. 「 オン・マイ・オウン 」 、スチール・ギターをフィーチャーしたちょっぴりハワイアンなT-8. 「 マジック・モーメンツ 」 、ハモンドの和音が懐かしいブリティッシュ風味の T-9. 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 、4拍子のジャズ・バラード仕立てにしたT-10. 「 素晴らしき恋人たち 」 、コンテンポラリー・ロック調のT-14. 「 ウォーク・オン・バイ 」 など、色々と工夫が見られます。

一方、奇を衒わずに心を込めて歌うT-13. 「 世界は愛を求めてる 」 、ピアノだけをバックに歌い上げるT-15. 「 アルフィー 」 も悪くないです。アレサンドロのしゃがれた声は渋味も感じられて、こういったシンプルな歌もそれなりに聴かせます。

気軽に聴けてしかもアレンジに工夫がみられるこのアルバム、けっこう掘り出し物かと。


【データ】
『 In Love Again - Bacharach's songs 』
papik presents Alessandro Pitoni

MP3:2017年6月30日リリース
レーベル:Irma La Douce / Irma Records (IT)
番号:IRM 1603

Guest female singer: Ely Bruna (T-7.)

2017年7月 9日 (日)

CLOSE TO YOU - Tribute to Burt Bacharach/Iva Stanič & Gregor Ftičar trio (2015年)

スロベニアの女性ジャズ・シンガー、イヴァ・スタニックによるバカラック・カヴァー集です。

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1. WALK ON BY
2. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
3. TRAINS AND BOATS AND PLANES
4. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
5. A HOUSE IS NOT A HOME
6. THE LOOK OF LOVE
7. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
8. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)  (Instrumental)

収録時間約33分


スロベニアの女性ジャズ・シンガー、イヴァ・スタニックによるバカラック・カヴァー集です。

スロベニアは旧ユーゴスラビア最北端の国。西はイタリア、北はオーストリアと国境を接している…と言えばなんとなく場所おわかりでしょうか。私自身はそういう説明だけじゃピンと来なくて地図みてようやく認識できたんですけどね^^;。

146ff32c6490956d92aa74e548c1a68b_5300x300_2Staniciva_3イヴァさんは、スロベニアの首都リュブリャナの生まれ。 残念ながら生年は不詳。 ネットで画像拾ってみました。お美しい方ですね。 2005年にデビュー。スロベニア国内のジャズ・シーンで歌ってきた方だそうです。

2011年、そんな彼女が Best of Burt Bacharach プロジェクトを発表。以来、バカラックの曲をライヴなどで歌っているみたい。YouTube で彼女の名前を検索すると、2013年にライヴ録音された 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 や 「 ウォーク・オン・バイ 」 が見つかったりします。そのプロジェクトの中から8曲セレクトして2015年にリリースされたのが本アルバムというワケです。

取り上げられた8曲は、ちょっとマイナーなT-3. 「 汽車と船と飛行機と 」 を除くと有名曲ばかり。バックを務めるのは2013年のライヴでも演奏していた Gregor Ftičar トリオで、 ピアノの Gregor Ftičar はアレンジも担当。曲によりゲスト・ミュージシャンも参加しています。

イヴァさんはちょっと低めでザクッとした肌触りの声の持ち主。パワフルさ/繊細さどちらも適度に備えてらっしゃいます。バックもそうですが、あまり凝ったことはせず個々の楽曲の持ち味をシンプルに引き出そう…という意図を感じます。印象に残ったのは、R&B感が心地よいT-1. 「 ウォーク・オン・バイ 」 、男性シンガーとデュエットして楽しい雰囲気のT-4. 「 ディス・ガイ 」 、リズムが少し凝ってるT-7. 「 雨にぬれても 」 あたり。ラストのT-8. 「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」 はピアノトリオだけの演奏で、前半はイージーリスニング的で退屈なのですが後半のピアノとドラムスのアドリヴには心躍りました。

本アルバム、CDはスロベニアだけでリリースされたらしく、日本のAmazonはもとよりスロベニアの隣国イタリアのAmazonでさえMP3しか購入できません。あしからず。


【データ】
『 CLOSE TO YOU - Tribute to Burt Bacharach 』
Iva Stanič & Gregor Ftičar trio

CD:2015年リリース (所有MP3は、2017年3月13日リリース)
レーベル:ZKP RTV SLO (Slovenija)
番号:113949

Arranged by Gregor Ftičar
Iva Stanič - vocal
Gregor Ftičar trio:
  Gregor Ftičar - piano
  Aleš Avbelj - bass
  Ante Žurbi - drums
Guest soloists:
  Adam Klemm - tenor sax (T-1.)
  Tomai Gajšt- flugelhorn (T-2,6.)
  Blaž Vrbič - male vocal (T-4.)

↓ Amazonでは購入できるのはMP3のみ

2017年7月 2日 (日)

THE APRIL FOOLS/O.S.T. (1969年)

1969年の米映画 『 幸せはパリで 』 のサントラです。バカラックが主題歌を提供!

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Original LP front cover/back cover

全16トラック中、バカラック作品は3トラック

A1. THE APRIL FOOLS  ~ Percy Faith, His Orchestra and Chorus ~ (3:02)
A2. THE PARTY AT GUNTHER'S (Dialogue)
A3. PETER'S PAD
A4.
TELEPHONE CALL TO THE WIFE AT HOME (Dialogue)
A5. LA LA LA  ~ Mongo Santamaria ~
A6.
MORE PARTY AT GUNTHER'S  (Dialogue)
A7. THE SAFARI CLUB (Music and Dialogue)
A8.
DO YOU DANCE (Dialogue)
A9. WAKE UP  ~ The Chambers Brothers ~

B1. SUGAR KITE  ~ California ~
B2. FLAME  ~ Robert John ~
B3. GIVE YOUR WOMAN WHAT SHE WANTS  ~ Taj Mahal ~
B4. I REMEMBER THE RAIN

B5. THE APRIL FOOLS (3:55)
B6. MINUET (Dialogue)
B7. REPRISE:THE APRIL FOOLS  ~ Percy Faith, His Orchestra and Chorus ~ (2:40)

収録時間約32分


1969年の米映画 『 幸せはパリで 』 のサントラです。

Img389aa_4Img389bb_3 この映画、今月(2017年6月)ようやく日本版がDVD化されました。パチパチ。いや嬉し。以前VHS版を一度だけレンタルして観たことがあるのですが、今回改めてDVDを観て内容を全く憶えていないことに愕然としました。ここまで何も憶えていないとは…coldsweats01

音楽はマーヴィン・ハムリッシュが担当。主題歌はバカラック&デイヴィッドの 「 THE APRIL FOOLS (エイプリル・フール) 」 。他にも、モンゴ・サンタマリア、チャンバー・ブラザーズ、タジ・マハールなどのアーティストの曲を取り上げています。ダイアログも5トラックも収められていて、Dialogue のクレジットがないトラックも一部にダイアログが重なってたりします。ビデオのなかった当時、映画の雰囲気を伝える手段のひとつだったんでしょう。

主題歌は3トラック(T-A1,B5,B7.)収録! しかし、映画で用いられたディオンヌ・ワーウィック版はサントラには未収録。サントラはColumbia/ディオンヌはScepterとレーベルが異なり、契約上の問題かなにかで収められなかったのかな? 残念ですね。

ディオンヌ版の代わりに収められているのがパーシー・フェイス版(T-A1,B7.)。逆に、パーシー・フェイス版は映画では全く登場しません。サントラ用にレコーディングされたんですね。バカラックのアレンジだとこうはならないであろう流麗なストリングスとたっぷりエコーの効いたコーラス。十分パーシー・フェイスらしさが感じられます。リプライズのT-B7. には、エレベータの中でカトリーヌ・ドヌーヴがジャック・レモンをパリに誘う重要なシーンのダイアログが冒頭45秒間入ってます。

一方、T-B5. は、マーヴィン・ハムリッシュの仕事と思われるインスト版。メロディを吹くフリューゲルホーンの薄い感じはいかにもバカラックがアレンジ&プロデュースしたかのよう。1944年生まれのハムリッシュは当時25歳。映画の仕事は1968年からで 『 幸せはパリで 』 が3作目。まだ駆け出しなワケで、とにかくバカラック風味にしなくっちゃとか思ったんでしょう。このバージョンは、カエルから王子様に戻すためカトリーヌ・ドヌーヴがジャック・レモンにキスする、この映画で最もロマンティックな場面で流れます。

映画は、昇進したばかりのビジネスマンと社長夫人がパーティーで意気投合しパリへ駆け落ちするロマンティック・コメディ。そのパーティの中で、会場のBGMを担ってる生ピアノが 「 小さな願い 」 を弾き始めたとたん、突然女性がを歌いだすシーンがあります。楽しいシーンですが、歌いっぷりのそれはディオンヌ版ではなくてアレサ版なのがちと残念。会場にはピアノしかないのにドラムスやベースが聴こえるのはご愛敬coldsweats01

主題歌の 「 エイプリル・フール 」 は映画の中で計10回流れます(あるでお調べ)。
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キスしてダンス踊るシーンは本当にロマンティックな場面。その他、2人が絡むロマンティックな場面で多くこの曲が流れています。転調が多くみられるこの曲は、表には出ない心の揺れみたいなものを表現しているようにも感じられます。そして真打ちディオンヌ版。2回あるディオンヌ版が流れるシーンはどちらも情景と歌詞の見事なマッチングにため息が出ます。特に、手を取り見つめ合う2人を乗せたTWA機が飛び立つラスト・シーンは、歌詞がジーンと心に染み入ってきます。そう言えば、5月1日のムービープラス 『 この映画が観たい 』 でも、高橋幸宏さんが ─ 飛行機が飛び立っていくシーンでかかるのが 「 エイプリル・フール 」 の歌詞。ディオンヌ・ワーウィックのバージョンでしたけどね。それは、グッときましたね。 ─ と仰ってました。パリで幸せになってねと願わずにはいられません。

あぁ、自分もこんな大人のおとぎ話のような恋をしたいなぁ…と柄にもなく思ってしまったあるでおでした~。

㊟ THE APRIL FOOLS の邦題は、映画が 『 幸せはパリで 』 、主題歌が 「 エイプリル・フール 」 というのが一般的です。拙ブログもその通例に倣いました。


【データ】
『 THE APRIL FOOLS 』
O.S.T.

LP:1969年リリース
レーベル:Columbia
番号:OS 3340

Produced by Jack Gold
Arranged by Percy Faith (T-A1,B7.)
Arranged by Joe Scott (T-A5,B1,B2) (Brass Arrangement for T-A9.)
Arranged by Johnny Parker (T-A7.)
Arranged by Taj Mahal (T-B3.)
Selection From the Sound Track JACK LEMMON and CATHERINE DENEUVE in "THE APRIL FOOLS"
Title Music by Burt Bacharach and Lyrics by Hal David
Music by Marvin Hamlish

※ サントラは2007年にCD化されていたのですが、私は気づかず購入しそびれました。所有のLPは最近中古レコード屋さんでゲットしたものです。

2017年6月28日 (水)

バカラック スタイル/V.A. (1995年)

東芝EMIのカタログの中から選曲した日本編集のバカラック物コンピ集です。'70年代前半の和物インストが主体!

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1. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ ソニア・ローザ ~  F
2. TRAINS AND BOATS AND PLANES ~ 航空自衛隊音楽隊 ~
3. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ ロイヤル・グランド・オーケストラ ~
4. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  ~ 航空自衛隊音楽隊 ~
5. BOND STREET  ~ 航空自衛隊音楽隊 ~
6. BOND STREET  ~ 田代ユリ(ハモンドX-77) ~
7. THE LOOK OF LOVE  ~ 大田恵子(初期型シンセサイザーGX-707) ~
8. ALFIE  ~ 石川晶とカウント・バッファロー・オーケストラ ~
9. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ 石川晶とカウント・バッファロー・オーケストラ ~
10. ALFIE  ~ ソニア・ローザ ~  F
11. THE LOOK OF LOVE  ~ ソニア・ローザ ~  F
12. THIS G'S IN LOVE WITH YOU  ~ 石川晶とカウント・バッファロー・オーケストラ ~
13. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ 猪俣猛とウエスト・ライナーズ ~
14. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ ポール・レモン・オーケストラ ~
15. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ 川崎燎(ギター) ~
16. THE APRIL FOOLS  ~ 北野タダオとアロー・ジャズ・オーケストラ ~

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約51分


東芝EMIのカタログの中から選曲した日本編集のバカラック物コンピ集です。

選曲・監修は、コモエスタ八重樫さん(5th GARDEN)、浜田伸之さんのお二方。企画意図はライナーによれば ─  最近再び人気のバート・バカラック、このアルバムはそのバカラックの作品を日本のミュージシャンが自分達の感性で仕上げた作品を1枚のアルバムに編集したものです。 (中略) つまりこのアルバムは 『 レディメイド、バカラックを讃える 』 のアイディアをちゃっかり拝借、日本のミュージシャンに置き換えたものです。小西さん有難う! ─  ということでございます。

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セレクトされたのは1970年代前半のものばかり。ブラジルはサンパウロ生まれの女性シンガー~ソニア・ローザの3曲(T-1,10,11.)を除いてインスト物主体となっています。インストといってもビッグ・バンド系(T-8,9,12,13,16.)、イージー・リスニング系(T-3,14,15.)、吹奏楽(T-2,4,5.)、オルガン系(T-6,7.)という具合にジャンルはバラバラですが。

一般的な視点であればビッグ・バンド系やイージー・リスニング系に焦点が当たるのでしょうが、私の個人的なレコメンドは吹奏楽とオルガン系でございます。

吹奏楽は航空自衛隊音楽隊による演奏で、私が初めてバカラックを意識した原点のアルバム 『 ダイナミック・マーチ・イン・バカラック 』 からチョイスされたもの。既にウェブ・ページの 個人的な思い出 や当該アルバムの紹介記事で色々と語っていますのでここでは割愛します。

Photo_9X77_5Photo_10 オルガン系に私が興味津々なのは子ども時分にエレクトーンをちょっとかじったことがあるから。

オルガン奏者/ピアニストとして著名な田代ユリさんのT-6. 「 ボンド・ストリート 」 はドラムス、ベース、ギターを携えてのハモンド演奏。いかにもハモンドの音に途中のファンキーなアドリヴはこの曲にマッチしていますねー。画像は70年代のものと思われる田代ユリさん、ハモンドX-77、収録アルバム 『 ダイナミック・ハモンド・オルガン 』 のジャケットです。

Gx1_3Photo_13 エレクトーン(ヤマハ製電子オルガンの商品名)奏者、太田恵子さんのT-7. 「 恋のおもかげ 」 はソロ演奏。リズム無しの緊張感あるアレンジと演奏は全く独創的なものです。機種名のGX-707は、1975年に発売となるGX-1の発売前の仮の名前。本アルバムのライナーで “ 初期型シンセサイザー ” と説明されているように、厳密には電子オルガンではなくて多段鍵盤のポリフォニック・シンセサイザー。1975年発売当時の価格はナント700万円。それまでのエレクトーンやハモンドと違う音色は宇宙船のような外観と同様宇宙をイメージさせるものでした。私は生でGX-1(GX-707)の音を聴いたことありませんでしたから、本アルバムで聴けて嬉しかったです。画像はGX-1と収録アルバム 『 エレクトーン・リサイタル 』 のジャケット。ジャケ写の女性が太田さんです。

なんかバカラックと関係ない内容になってしまいスミマセンm(__)m。本アルバムに触れようとすると個人的な趣味でどうしてもこうなってしまうんです。悪しからず…

尚、石川晶とカウント・バッファロー・オーケストラ(T-8,9,12.)は、収録アルバム 『 ダイナミック・ビッグ・バンド・プレイズ・バカラック 』 を既に紹介済み。興味ありましたらリンク先までどうぞ。


【データ】
『 バカラック スタイル  Easy-listening Tokyo vol.1
V.A.

CD:1995年3月22日リリース
レーベル:東芝EMI
番号:TOCT-8875

選曲・監修: コモエスタ八重樫(5th GARDEN)、浜田伸之

2017年6月25日 (日)

レディメイド、バカラックを讃える/V.A. (1994年)

ソニー・レコードのカタログの中から選曲した日本編集のバカラック物コンピ集です。

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ジャケットの表/ケース裏

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CDトレイの下(バックカバー)/ジャケットの裏表紙

◆ (14"初めのあいさつ?)

1. WHAT'S NEW PUSSYCAT? ~ Wendy Carlos ~
2. WHAT'S NEW PUSSYCAT? ~ The Roy Meriwether Trio ~
3. WIVES AND LOVERS ~ Percy Faith ~
◆ (37" 「 WIVES AND LOVERS 」 )
4. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN ~ Andre Kostelanetz ~  F
5. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE ~ Ray Conniff and The Singers ~
6. MY LITTLE RED BOOK ~ Mel Torme ~  M
◆ (27" 「 MY LITTLE RED BOOK 」 )
7. IT DOESN'T MATTER ANYMORE ~ The Cyrkle ~  M
8. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU ~ Spiral Starecase ~  M
9. ARE YOU THERE (WITH ANOTHER GIRL) ~ The Buckinghams ~  M
10. ARE YOU THERE (WITH ANOTHER GIRL) ~ Percy Faith ~
11. BLUE ON BLUE ~ Bobby Vinton ~  M
12. THE BLOB ~ The Five Blobs ~  M
13. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN ~ Charlie Byrd ~
◆ (74" 「 THE LOOK OF LOVE 」 )
14. THE LOOK OF LOVE ~ Deacon Blue ~  M
15. WALK ON BY ~ Mongo Santamaria ~
◆ (70" 「 ONE LESS BELL TO ANSWER 」、「 WANTING THINGS 」 )
16. ONE LESS BELL TO ANSWER ~ Vikki Carr ~  F
17. WANTING THINGS ~ Astrud Gilberto ~  F
◆ (68" 「 WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE 」 )
18. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE ~ The Hullabaloo Singers and Orchestra ~  FM
19. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE ~ The New Christy Minstrels ~  FM
20. WIVES AND LOVERS ~ Johnny Dupont ~
◆ (15" 終わりのあいさつ? )
21. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU ~ From O.S.T. "The Heartbreak Kid" ~

◆ BURT BACHARACH TALKS : バカラック語る
※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約58分


ソニー・レコードが所有するカタログの中から選曲した日本編集のバカラック物コンピ集です。

選者は、当時ピチカート・ファイヴの小西康陽さん、バカラック・コレクターの坂口修さん、当時sound impossibleと名乗っていた(その後Fantastic Plastic Machine、現在はFPMと変遷)DJの田中知之さんという、とてつもなく濃いお三方。ちなみに、ジャケットの裏表紙のサインは小西康陽さん直筆のもの。サインを頂戴した経緯は こちら をご覧ください。

このコンピ集のサプライズは、バカラックが本アルバムのために語ってくれたコメントを彼自身の肉声で収めていること。こんなコンピ集、後にも先にも本アルバムだけでしょう。

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オリジナル・アーティストによる曲はボビー・ヴィントンのT-11. 「 ブルー・オン・ブルー 」 とファイヴ・ブロッブス名義のT-12. 「 ザ・ブロブ 」 の2曲のみ。全21曲の残り19曲はバカラック有名曲を主体としたカヴァー物です。

全体的な印象は上品でお洒落で白っぽい感じ。コロンビアってそんなイメージのレーベルなのかしらん。それとも選者のセンスか? イージー・リスニング界有名楽団のひとつ~パーシー・フェイス(T-3,10.)をはじめ、アンドレ・コステラネッツ(T-4.)、レイ・コニフ・シンガーズ(T-5.)、フルバルー・シンガーズ(T-18.)などのイージー・リスニング系コーラスが目立っていますね。

ジャズ・ギタリストのチャーリー・バード(T-13.)、アフロ・ラテン・ジャズ・パーッカショニストのモンゴ・サンタマリア(T-15.)、オルガン奏者のジョニー・デュポン(T-20.)など、ジャズ系アーティストのカヴァーもクールです。

男性ヴォーカルをフィーチャーしたカヴァーも、メル・トーメ(T-6.)やスパイラル・ステアケース(T-8.)、バッキンガムス(T-9.)など上品?なポップスが多いです。

R13544761238324045jpeg そんな中で私のイチオシは、アストラッド・ジルベルトのT-17. 「 ウォンティング・シングス 」 。フルートやストリングスによるふわっとしたサウンドとアルトラッド・ジルベルトのまったりした歌声が心地よく、4拍子のボサノヴァに変化するアウトロも素敵です。この曲はCTIレーベルから1971年にリリースされたアルバム 『 Gilberto With Turrentine 』 収録曲なのですが、共演アーティストであるスタンリー・タレンタインはこの曲には参加していないんですね。実は私、タレンタインの雑で大雑把なテナー・サックスが苦手でして。その意味でも嬉しいなと(笑)。
ちなみに彼女はそのアルバムで 「 WHERE THERE'S A HEARTACHE 」 (3:07) もカヴァー。この曲は 『 明日に向って撃て! 』 サントラ中のインスト曲 「 COME TOUCH THE SUN (太陽をつかもう) 」 にハル・デイヴィッドが詞をつけて改題したもので、1970年にサンドパイパーズが歌ったのが最初。このジルベルト版も 「ウォンティング~ 」 同様にふわっとしたサウンド&まったりした歌唱で心が洗われるようです。この曲でもタレンタインはサックス吹いてないし(笑)。

なお、スパイラル・ステアケースのT-8. 「 ディス・ガイ 」 については収録アルバムを拙ブログで紹介済みです。興味ありましたらご覧ください。 → こちら

小西康陽さんによるマニアックな解説も充実しています。しかも、─ さらに深く興味を持った方のために、ぼくの好きなバカラック作品 「 他社の推薦盤 」 リストを別に載せてみた ─ という嬉しいオマメ付き。一家に1枚欲しいアルバムです(^^)。


【データ】
『 レディメイド、バカラックを讃える THE READYMADE HALL OF FAME
the readymade collection of the great Burt Bacharach compositions 』
V.A.

CD:1994年11月2日リリース
レーベル:Readymade / Sony Records
番号:SRCS 7470

Supervised by KONISHI, yasuharu for Readymade Inc.
selectors: 小西康陽、坂口修、田中知之(sound impossible)
Ⓟ1994 Compiled by Sony Music Entertainment (Japan) Inc.
Ⓒ1994 Sony Music Entertainment (Japan) Inc.
Manufactured by Sony Music Entertainment (Japan) Inc.

2017年6月18日 (日)

Burt Bacharach MASTERPIECE Vol.2/V.A. (1994年)

'60年代のバカラックをターゲットにした日本編集のマニアックなコンピ集です。3部作の第2弾!

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1. DON'T MAKE ME OVER  ~ The Swinging Blue Jeans ~  M
2. MESSAGE TO MARTHA  ~ Adam Faith ~  M
3. LOOK IN MY EYES, MARIA  ~ Criff Richard ~  M
4. ANOTHER TEAR FALLS  ~ The Walker Brothers ~  M
5. IT'S LOVE THAT REALLY COUNTS (IN THE LONG RUN)  ~ The Exciters ~  F
6. AND THIS IS MINE  ~ Connie Stevens ~  F
7. THE LOVE OF A BOY  ~ Timi Yuro ~  F
8. CALL OFF THE WEDDING  ~ Babs Tino ~  F
9. KEEP AWAY FROM OTHER GIRLS  ~ Helen Shapiro ~  F
10. THE BLOB  ~ The Zanies ~  M
11. WARM & TENDER  ~ Johnny Mathis ~  M
12. SITTIN' IN THE TREE HOUSE  ~ Marty Robbins ~  M
13. MAGIC MOMENTS  ~ Perry Como ~  M
14. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Richard Chamberlain ~  M
15. WIVES AND LOVERS  ~ Jack Jones ~  M
16. LOVING IS A WAY OF LIVING  ~ Steve Lawrence ~  M
17. TRUE LOVE NEVER RUNS SMOOTH  ~ Gene Pitney ~  M
18. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ Tommy Hunt ~  M
19. THE BREAKING POINT  ~ Chuck Jackson ~  M
20. (THERE GOES) THE FORGOTTEN MAN  ~ Gene McDaniels ~  M
21. MEXICAN DIVORCE  ~ The Drifters ~  M
22. LONG AFTER TONIGHT IS ALL OVER  ~ Irma Thomas ~  F
23. ANY DAY NOW  ~ Oscar Tony Jr. ~  M
24. L'amour D'un Garcon (DON'T MAKE ME OVER)  ~ Francoise Hardy ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約62分


'60年代のバカラックをターゲットにした日本編集のコンピ集です。

本アルバムは、今は無きオールディーズ専門レーベル、エーサイド・レコードさんが1993年~1995年にかけてリリースした 『 バート・バカラック・マスターピース 』 シリーズ3部作の第2弾。1957年~1967年にリリースされたマニアックなバカラック作品をコンパイルしたものです。(ちなみに、第1弾のVol.1は未所有)

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あまり聴いたことない曲名が多いです。アーティストもしかり。しかも、全24曲のなかで半数を超える13曲はその曲のオリジナル・バージョン。(なお、表中リリース年の欄に小さくBと書いてあるのはシングルのB面という意味です)

13曲あるオリジナル・バージョンのなかで、カヴァーされてない(少なくとも私は知らない)超レアな曲だけを5曲ピックアップ。

T-6. 「 アンド・ジス・イズ・マイン 」 は、米女性シンガーのコニー・スティーブンスが1961年にリリースしたシングル 「 Make Believe Lover 」 のカップリング曲。基本4拍子のこの曲、イントロ抜きでサビから始まるのですがこのサビの部分だけうまく拍子が取れないんですよねー。流れるようなメロディラインも含めて印象に残る曲です。

T-8. 「 コール・オフ・ザ・ウェディング 」 は米女性シンガー、バブス・ティーノの1963年のシングル曲。軽快な曲ですが、曲の構成やメロディにクセがあって2分半の短い曲なのにおなか一杯になります。

T-11. 「 ウォーム・アンド・テンダー 」 は、ジョニー・マティスが1957年にリリースしたシングル 「 It's Not For Me To Say 」 のカップリング曲。ジョニー・マティスが最初に歌ったバカラック作品です。歌というよりも何かを唱えてる風なイントロと馬の蹄のようなパカパカしたリズムの変な曲。バックのオーケストラはレイ・コニフ。(ご参考 ~ ジョニー・マティスが歌ったバカラック作品リストは こちら

T-12. 「 シッティン・イン・ザ・トゥリー・ハウス 」 は米男性シンガー、マーティ・ロビンスが1958年にリリースしたシングル 「 She Was Only Seventeen 」 のカップリング曲。メロディにあまりバカラックっぽさは感じません。男性バックコーラスの口笛とトロンボーンの合いの手など、アレンジに時代を感じます。これもバックのオーケストラはレイ・コニフ。

T-16. 「 ラヴィング・イズ・ア・ウェイ・オブ・リヴィング 」 は米男性シンガー、スティーヴ・ローレンスの1959年のシングル 「 (I Don't Care) Only Love Me 」 のカップリング曲。これもバカラック臭の感じられないメロディ。アレンジはドン・コスタ。ちなみに、スティーヴ・ローレンスの奥様(1957年に結婚)はイーディ・ゴーメ。彼女のアルバムを紹介する記事でスティーヴ・ローレンスのことも書いてます。興味あれば こちら をご覧ください。

… T-6. 「 アンド・ジス・イズ・マイン 」 あたりは誰かカヴァーしてくれないかなぁ。あとはどーでもいいや(笑)。

─  この曲は聴いてお判りのように 「 ドント・メイク・ミー・オーヴァー 」 のフランス語バージョンである ─  とライナーに書いてあるT-24. に関してひとこと。フランソワーズ・アルディとやらが歌うフランス語はサッパリわかりませんが、メロディに関してはどう聴いても 「 ドント・メイク・ミー・オーヴァー 」 に聴こえないんですよねー。私の耳がイカレテルのかなぁ。


【データ】
『 Burt Bacharach MASTERPIECE Vol.2 』
V.A.

CD:1994年6月15日リリース、ライナーは福原武志氏
レーベル:A-Side Record (JP)
番号:AZ-5014

Planning and Compiled by "Baby Talk" Ueno and Yoshi Kaneko
Ⓟ1994 Manufactured by A-Side Record Company (Works Plus Inc.), Tokyo, Japan

2017年6月14日 (水)

A Matter of Style/Russell Thompkins, Jr. (2002年)

スタイリスティックスのリードとして活躍したラッセル・トンプキンスJr.が2002年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを2曲収録!

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全12トラック中、バカラック作品は2トラック

3. NOTHING IN THIS WORLD  (4:38)
10. THE APRIL FOOLS  (3:33)  ※

※ 本アルバムでの曲名表記: (APRIL FOOLS) TRUE LOVE HAS FOUND US


元スタイリスティックスのラッセル・トンプキンスJr.が2002年にリリースしたアルバムです。

ラッセル・トンプキンスJr.はスタイリスティックスのオリジナル・メンバー。5人組だったグループは1980年に2名脱退&1名新加入して4人組に、1985年にはその新加入メンバーも脱退して3人組となります。以前ご紹介したアルバム 『 LOVE TALK 』 (1991年)は3人組時代の作品です。ラッセル・トンプキンスJr.はグループのリード・シンガーをず~っと務めてきましたが2000年にグループを脱退。ソロで2002年にリリースしたのが本アルバムです。

彼のファルセット・ヴォイスは本アルバムでも健在! 1951年生まれですから本アルバムリリース時は50歳をちょっと超えたくらい。オヤッ、意外と若いじゃないですか。もっとお年を召されてるのかと思っていました…^^;。

アニタ・ベイカーのヒットで知られる T-1. 「 ノー・ワン・イン・ザ・ワールド 」 、ガーシュイン作のジャズ・スタンダード T-5. 「 エンブレイサブル・ユー 」 、スタイリスティックスのセルフ・カヴァー T-7. 「 PEOPLE MAKE THE WORLD GO ROUND (愛の世界) 」 などが収録された本アルバムは彼のセレクションによるカヴァー集の趣き。新曲もあるのかもしれませんが、私にはわかりません^^;。

んで、バカラック・カヴァーは2曲。T-3. 「 ナッシング・イン・ディス・ワールド 」 はエンゲルベルト・フンパーディンクがオリジナルで、2000年リリースのアルバム 『 At His Very Best 』 に収録されています。オリジナル同様スロー・バラード仕立てですが、リズムやバックが賑やかなのとバック・コーラスのお陰でゴージャス感があります。でも、トンプキンスのファルセット・ヴォイスは何となく軽い印象。フンパーディンク版のシンプルで渋い歌声のほうがこの曲には好ましく思いました。

もう1曲はT-10. 「 幸せはパリで(エイプリル・フール) 」 。こちらはシンプルなアレンジ。トンプキンスはメロディの一音一音を長く保って丁寧に歌っています。特徴的なのは、普通にオリジナルの歌詞を歌ったあとでサビ部の最後の歌詞を5回もリフレインしてる点。こんなのトンプキンス版だけです。だからでしょう、本アルバムではその5回リフレインする歌詞を曲名にしちゃってます。曲名を変えてしまうなんて!

オマケとして、バカラック作品ではありませんがバカラック~ディオンヌつながりでエピソードをひとつ。前述したT-1. 「 ノー・ワン・イン・ザ・ワールド 」 のオリジナルは実はディオンヌで1985年リリースの 『 FINDER OF LOST LOVES 』 に収録されているのですが、この曲についてトンプキンスは後年次のように語っています。 ─  多くの人はアニタ・ベイカーでこの曲を知ってるんだろうけど、僕はそれ以前からこの曲を歌ってたんだ。バカラックの曲といえばディオンヌだろ。僕はディオンヌのレコードを全て買っていてね。それでこの曲を知ったのさ。それからアニタ・ベイカーがこの歌で大ヒットを飛ばしたワケさ。ディオンヌの影響は、僕のバージョンにもあると思うょ。 ─  トンプキンスはバカラックの大ファンなんだそうで、こんなことも語っています。 ─  これからも、レコーディングする1枚1枚のアルバムには、少なくとも必ず1曲は “ バカラック・ソング ” をやるつもりなんだ。 ─


【データ】
『 A Matter of Style 』
Russell Thompkins, Jr.

CD:2002年9月24日リリース
レーベル:Forevermore Music & Records (US)
番号:FVR 4614-2

Produced by Christopher Biehler & Russell Thompkins Jr.
T-3. 「 NOTHING IN THIS WORLD 」
  Arrangement: C. Biehler & A. Calabrese
  Synth Programming & Keyboards: Andy Calabrese
  Background Vocal Arrangement: Russell Thompkins Jr. & C. Biehler
  Background Vocals: Russell Thompkins Jr., Grace Myers, Susan Trexler & Terri Gore
  Producer's dedication: to the person in each of our lives who we call "our best friend."
T-10. 「 (APRIL FOOLS) TRUE LOVE HAS FOUND US 」
  Arrangement: C. Biehler
  Synth Programming & Keyboards: Andy Calabrese
  Drums & Percussion: Steve Curry
  Background Vocals: Russell Thompkins Jr.

2017年6月 7日 (水)

The Connoisseur Songbook Series : Burt Bacharach/Hal David/V.A. (1988年)

1988年英国編集のバカラック&デイヴィッド物コンピ盤です。

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全24トラック中、バカラック作品は23トラック

1. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Dionne Warwick ~  F
2. THE STORY OF MY LIFE  ~ Michael Holliday ~  M
3. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Jackie DeShannon ~  F
4. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  ~ Tom Jones ~  M
5. ALFIE  ~ Cilla Black ~  F
6. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ Sacha Distel ~  M
7. MESSAGE TO MICHAEL  ~ Dionne Warwick ~  F
8. TRAINS AND BOATS AND PLANES  ~ Billy J. Kramer and The Dakotas ~  M
9. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ Dusty Springfield ~  F
10. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ The Walker Brothers ~  M
11. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Dionne Warwick ~  F
12. A HOUSE IS NOT A HOME  ~ Shirley Bassey ~  F
13. 24 HOURS FROM TULSA  ~ Gene Pitney ~  M
14. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Sandie Shaw ~  F
15. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Matt Monroe ~  M
16. THE LOOK OF LOVE  ~ Dionne Warwick ~  F
17. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)  ~ The Stylistics ~  M
18. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ Sacha Distel ~  M
19. ANYONE WHO HAD A HEART  ~ Cilla Black ~  F
20. WISHIN' AND HOPIN'  ~ The Merseybeats ~  M
21. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Bobbie Gentry ~  F
22. ONLY LOVE CAN BREAK A HEART  ~ Timi Yuro ~  F
23. WALK ON BY  ~ LEROY VAN DYKE ~  M
24. PROMISES, PROMISES  ~ Dionne Warwick ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約70分


1988年に英国で編集されたバカラック&デイヴィッド物のコンピ盤です。私が購入したCDは、1995年にリリースされた日本語ライナー付き輸入盤でした。

─  71年には来日公演も行い、その時の模様はライヴ・アルバムとして発表されたことがある。僕も同年日本武道館でのコンサートを楽しんだが、実に素晴らしいステージだったことを今でもよく憶えている。 ─  引用したのはライナーの一文で、執筆者は元・日本ローリング・ストーンズ・ファン・クラブ会長で音楽評論家の越谷政義さん。1971年にバカラックが来日したことを私はこのライナーで初めて知りました。

このコンピ盤の特徴は英国編集であること。英国でヒットしたバージョンや英国のアーティストが多く取り上げられています。以下、UKチャート(Music Week)とUSチャート(Billboard HOT 100)を曲名の邦題と併せてリストにしました。チャートの情報はライナーに詳しく書かれていたのですが、シングルのない曲は収録アルバムをDiscogs等で調べてリリース年のみ記載しました。尚、T-23. 「 ウォーク・オン・バイ 」 は、バカラック&デイヴィッド作品ではなくケンデイル・ヘイズ作曲の同名異曲。編集上の明らかなミス…と越谷さんも指摘しておられます。

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UKチャート1位が5曲もあってビックリします。これら5曲は他のアーティストのバージョンを含めてもUSチャートでは1位になってませんからネ。

英国のアーティストは、マイケル・ホリデー、トム・ジョーンズ、シラ・ブラック、ビリー・J・クレイマー&ザ・ダコタス、ダスティ・スプリングフィールド、シャーリー・バッシー、サンディ・ショウ、マット・モンロー、マージービーツの計9組。米国出身だけど英国を拠点に活動して T-10. 「 涙でさようなら 」 が全英1位となったウォーカー・ブラザーズ、軽快でノリの良いT-21. 「 恋よさようなら 」 が全英1位に輝いた米女性シンガーソングライターのボビー・ジェントリー、T-18. 「 雨にぬれても 」 が英国でヒットしたフランス男性シンガーのサッシャ・ディステル、このあたりも英国編集らしいチョイスだと思います。

そういえば、サッシャ・ディステルは2000年6月にロンドンで行われたバート・バカラック&ハル・デイヴィッドのトリビュートコンサートに出演して 「 雨にぬれても 」 を歌っていました。ちなみにB.J.トーマスの 「 雨にぬれても 」 はUK38位。英国でこの曲といえばサッシャ・ディステルなんですねー。

R39299414918364951347jpegR39299414918364996152jpeg 本コンピ盤の私的なレコメンドは、オーケストラをバックにシャーリー・バッシーがゴージャス且つドラマティックに歌い上げるT-12. 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 。この曲は1968年リリースのアルバム 『 12 Of Those Songs 』 収録曲。写真のジャケットがそれなのですが、裏面をみてビックリ! ライナーを書いてるのはなんとショーン・コネリー! さすがはボンド映画の主題歌を3回も歌った彼女ならでは!(1968年時点ではまだ1964年公開の 『 GOLDFINGER (007/ゴールドフィンガー) 』 しか歌っていませんが^^;)。
「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 はシャーリー・バッシーにとって初めてのバカラック・カヴァー。このあと彼女はバカラック作品を5曲もカヴァーしています。その5曲はすでに拙ブログで紹介済みですので、興味がありましたら こちら をご覧ください。


【データ】
『 The Connoisseur Songbook Series : Burt Bacharach/Hal David 』
(邦題:バート・バカラック/ハル・デヴィッド ソングブック)
V.A.

LP/CD:1988年リリース (所有CDは、1995/3/25リリースの日本語ライナー付き輸入盤。解説は越谷政義氏)
レーベル:CONNOSSEUR(UK) (所有CDは、ミュージックシーン)
番号:VSOP LP128/VSOP CD128 (所有CDは、MSIF 3261)

Compiled by Peter Summerfield.
Thanks to the following companies: EMI, POLYGRAM, KILO MUSIC, CHARLY, PRT, PROSADIS, JAC MUSIC LOS ANGELES.
This compilation Ⓟ & Ⓒ 1988 THE CONNOISSEUR COLLECTION, LONDON.

↓左:日本語ライナー付き輸入盤
 右:2000年リイシューCD。タイトルは 『 The Burt Bacharach Songbook 』 で、編集ミスのT-23. 「 ウォーク・オン・バイ 」 がカットされている。

2017年6月 4日 (日)

Great Songs of Bacharach & David/V.A. (1972年)

1972年米国キャピトル編集のバカラック物コンピレーション・アルバムです。

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A1. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ The Lettermen ~  M
A2. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Matt Monro ~  M
A3. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ San Fernando Brass & Voices ~
A4. I'M A BETTER MAN (FOR HAVING LOVED YOU)  ~ Al Martino ~  M
A5. THE LOOK OF LOVE  ~ The Sounds of Our Times ~
B1. WALK ON BY  ~ The Lettermen ~  M
B2. WHO IS GONNA LOVE ME  ~ The Sounds of Our Times ~
B3. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Tony Sandler & Ralph Young ~  M
B4. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ Al de Lory ~
B5. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Peggy Lee ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約28分


1972年米国キャピトル編集のバカラック物コンピレーション・アルバムです。全曲がカヴァーで目玉となるようなものはないのですが、T-A1,A2,B5.の3曲以外は普通のバカラック物コンピ盤に入ってないようなレアなものばかり。
本アルバムはCD化されておらず、中古レコード屋さんでLPを購入致しました。

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以下、アーティスト毎に簡単に紹介していきます。写真は収録元のアルバム・ジャケットです。

ザ・レターメン : LAで50年に結成された3人組のコーラス・グループ。イージーリスニング・コーラス・グループの代表とか言われていて、その時々のヒット曲やスタンダードを多くカヴァーしてるようです。T-A1. 「 ディス・ガイ 」 のコーラスはとろけるくらいソフトで、正にイージーリスニング。1968年のアルバムからですが、プロデュースはアル・デ・ローリーだそう。T-B1. 「 ウォーク・オン・バイ 」 のコーラスは 「 ディス・ガイ 」 より力感ありますがエコーの効きでソフトに聴こえる感じ。こちらは1964年のアルバムに収録。
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マット・モンロー : 1930年生まれの英国男性ポピュラー・シンガー。映画 『 野生のエルザ 』 や 『 ロシアより愛をこめて 』 の主題歌を歌ったお方です。T-A2. 「 遥かなる影 」 は、カーペンターズ版をよりゴージャスにした演奏をバックに余裕の歌いっぷりでバリトンの歌声を聴かせてくれます。
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サン・フェルナンド・ブラス&ヴォイセズ : イージーリスニングのビッグ・バンドらしいです。アルバムはサン・フェルナンド・ブラス名義の1枚のみ。T-A3. 「 雨にぬれても 」 はティファナ・ブラスを思わせる軽くソフトな金管が特徴で、コーラスもうっすら聴こえます。約2分半ほどなのですぐ終わっちゃいます^^;。
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アル・マルティーノ : 1927年生まれ(2009年没)の米国人俳優/シンガー。イタリア系で、映画 『 ゴッドファーザー 』 で女たらしの落ち目の中年シンガーを演じたそう。ジャケットをみてもいかにもイタリア系って感じ。T-A4. 「 ベター・マン 」 はオリジナルのエンゲルベルト・フンパーディンク版より少し早めのテンポでブリリアントに歌っています。バックの演奏もフンパーディンク版とほぼ同じアレンジですが、間奏での星が降るようなピアノなどはオリジナリティがあって私は好きです。
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ザ・サウンド・オブ・アワ・タイムズ : よくわからないイージーリスニングのオーケストラ。たぶん覆面グループなんでしょう。T-A5. 「 恋のおもかげ 」 はハープシコードっぽい音色で合いの手を入れるのがユニーク。音色はチープですけど。T-B2. 「 フー・イズ・ゴナ・ラヴ・ミー 」 は超レア曲。オリジナルはディオンヌですが、カヴァーしてるのは他にピーター・ネロくらい。どちらの曲も、時々聴こえるハーモニカっぽい音色に'70年代への郷愁を感じます。
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トニー・サンドラー&ラルフ・ヤング : サンドラー&ヤングというグループ名で知られる'60年代~'80年代に米国で活躍した男性デュオ。ヤングは1918年生まれ(2008年没)で、サンドラーより15歳も年上だったそうです。T-B3. 「 世界は愛を求めてる 」 はコンボ+ストリングスをバックにだら~っと歌っています。ところどころハモるのですが、全体的にボーカルというよりはコーラスって感じです。
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アル・デ・ローリー : 1930年生まれ(2012年没)の米国男性プロデューサー/アレンジャー/セッションミュージシャン(キーボード)。プロデューサー/アレンジャーとしてはグレン・キャンベルを手がけたのが有名です。前述の通りザ・レターメンもプロデュースしています。レッキング・クルーの一員でもあったそう。T-B4. 「 涙でさようなら 」 はコンボ+ストリングスをバックにピアノがメロディを奏でていますが、実に平凡なイージーリスニングです。アルバム・ジャケットはお姿がなかったので、もう1枚写真を載せておきます。
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ペギー・リー : 米国の女性ポップス/ジャズ・シンガー(1920年生、2002年没)。1956年リリース(DECCA)の名盤 『 ブラック・コーヒー 』 は私もCD持っています。T-B5. 「 愛の想い出 」 は、軽快なアレンジでノリの良い演奏と対照的に当時50歳だったペギーおばさんのノリはイマイチ。もう少し弾けて欲しい曲なのですが…。
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ここからはオマケです。MP3で所有しているペギー・リーのバカラック作品をご紹介。
T-B5. 「 愛の想い出 」 を収録している1970年のアルバム 『 Bridge Over Troubled Water 』 ではもう1曲、「 雨にぬれても 」 (2:53) もカヴァーしています。ゆったりめのテンポで、こちらはペギー・リーおばさんも上手くシャッフルのリズムに乗って歌っています。イントロの印象的なフレーズ、本編でのオブリガートなど、フルートを上手く使ったアレンジがいいですねー。

Peggy_lee_where_did_they_goまた、 1971年リリースのアルバム 『 Where Did They Go? 』 ではバカラック&デイヴィッドの新曲 「 MY ROCK AND FOUNDAION 」 (2:39) をレコーディングしています。 プロデューサーは Snuff Garrett で、アレンジャーは Al Capps。
ズンチャッチャのリズムで変拍子も入っているのでバカラックらしいといえばらしいのですが、このリズムが果たして50歳を過ぎたペギー・リーおばさんに合ってるかというと疑問です。サビのメロディの変な感じは1960年代半ばのバカラック作品を彷彿とさせるものですし、その昔に作曲してオクラ入りになってた曲なんじゃないかなぁ…。


【データ】
『 Great Songs of Bacharach & David 』
V.A.

LP:1972年リリース
レーベル:Capitol (US)
番号:QL-6734 (4 channel stereo), SL-6734 (stereo) ※
※私が所有しているのはQL-6734です。この頃キャピトルでは、通常の2チャンネル・ステレオ盤と4チャンネル・ステレオ盤の両方をリリースすることが多かったようです。レコード番号のQL/SLで識別できます。4チャンネルのことを英語では “ QUADRAPHONIC ” と呼ぶため頭文字をQにしたのでしょう。DECCAや日本ビクターの4チャンネル・レコードと異なり、キャピトルを始め当時の多くのレコード会社が採用していた4チャンネルはマトリックス式でした。マトリックス式のレコードは2チャンネル・ステレオとの互換性を重視した仕様のため、2チャンネル・ステレオでも再生可能です。

Album Director : Ernest K. Dominy

Amazonは取り扱い無し

2017年5月31日 (水)

バカラック物コンピ盤 ~ プロローグ ~

次回からバカラック物のコンピレーション・アルバムをご紹介していきます。今回はそのプロローグ!

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収納棚から引っ張り出して床に並べたCDたち(1枚だけLP)は、所有しているバカラック物のコンピレーション・アルバム。複数アーティストのバカラック作品を集めたいわゆる編集盤です。次回以降、リリース順に写真の左上から右へ、一段下がってまた左→右へという風に取り上げていきます。

リスト↓
Photo

(※ただし2013年リリースの 『 Burt Bacharach: Anyone Who Had A Heart: The Art Of The Songwriter (6 CD Set) 』 は紹介済み)

リストを眺めてると英国編集や日本編集のコンピ盤が多いことに気付きます。1990年代後半のリリース・ラッシュぶりもスゴい。1997年なんて8タイトルも出てますからねー。

ここ数年はコンピ盤CDを購入していません。カヴァー集にはアンテナ張ってるんですが、コンピ盤はもういいかなーって。歳とった証拠ですかねぇ(苦笑)

2017年5月28日 (日)

A&M New Gold Series BURT BACHARACH (1990年)

A&Mレーベルからリリースされたバート・バカラック自演物のベスト盤です!

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1. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
2. THE LOOK OF LOVE
3. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  F
4. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
5. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
6. ALFIE
7. REACH OUT FOR ME
8. PROMISES, PROMISES
9. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
10. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
11. MAKE IT EASY ON YOURSELF  M (ボーカルはバカラック自身)
12. I SAY A LITTLE PRAYER
13. THE APRIL FOOLS
14. BOND STREET
15. ANY DAY NOW
16. PACIFIC COAST HIGHWAY
17. A HOUSE IS NOT A HOME  M (ボーカルはバカラック自身)
18. ONE LESS BELL TO ANSWER  F
19. WIVES AND LOVERS
20. LIVING TOGETHER, GROWING TOGETHER  FM
21. KNOWING WHEN TO LEAVE

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約70分


─  A&M時代に残されたバート・バカラックのアルバムから代表曲21曲を選び、日本独自に編集したベスト、いわばバカラック音楽の軌跡ともいえるものである。 ─ (ライナーノーツより)

前回記事(ディオンヌのベスト盤)に続いて、今回はバカラック自演物のベスト盤をご紹介します。バート・バカラックがA&Mレーベルとアーティスト契約を結んで最初にアルバムをリリースしたのが1967年。以降、他人に提供した曲のセルフ・カヴァーを中心として1979年までにA&Mからアルバムを計8作リリースしました。ちなみに、3作目は映画 『 明日に向って撃て! 』 のサントラで、5作目は当初日本と英国でしかリリースされなかったライヴ盤です。(各アルバムは拙ブログの紹介記事にリンク)

'67/10 『 REACH OUT 』  T-2,5,6,7,12,14,17. <7曲>
'69/ 6 『 MAKE IT EASY ON YOURSELF 』  T-3,4,8,9,11,15,16,21. <8曲>
'69/11 『 BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID 』  T-1. <1曲>
'71/ 6 『 BURT BACHARACH 』  T-10,13,18,19. <4曲>
'71/ 8 『 LIVE IN JAPAN 』
'73/12 『 LIVING TOGETHER 』  T-20. <1曲>
'77/ 4 『 FUTURES 』
'79/ 6 『 WOMAN 』

本アルバムの収録曲がどのアルバムからチョイスされてるかを付記しましたが、見ての通り21曲のうち7割に当たる15曲が最初の2作からセレクトされています。ま、妥当なセレクションでしょうね。なお、T-1. 「 雨にぬれても 」 はB.J.トーマス版ではなくインスト版の方です。

前回記事にも書きましたが、私がバカラック関連のCDを蒐集し始めたのが1993年。その頃はレコード屋さんに “ バカラック ” のインデックスはなく、“ B ” のインデックスにも本アルバムはなかなか置いてなかったように記憶しています。今の状況を考えると隔世の感がありますねー。

レコード屋さんで本アルバムを発見した時は嬉しかったなぁhappy01。CD買って家で聴いた時はイメージと違っていて “ あれっ? ” って思いましたけどcoldsweats01。てっきりバカラック物のコンピ盤だとばかり思ってましたからネ。まさかバカラックがセルフ・カヴァーしてたなんてっ!? そりゃ、ディオンヌ版に近いT-4. 「 サン・ホセへの道 」 、T-9. 「 ディス・ガイ 」 、T-13. 「 幸せはパリで(エイプリル・フールズ) 」 、それに吹奏楽版で知っていたT-14. 「 ボンド・ストリート 」 あたりはまだイメージから大きく外れてませんでしたょ。でも、カーペンターズで知ってたT-10. 「 遥かなる影 」 は “ なんやこのリズム⁉ ” 、T -16. 「 パシフィック・コースト・ハイウェイ 」 やT-20. 「 リヴィング・トゥゲザー、グローイング・トゥゲザー 」 なんかは “ これってヒットしたの? ” 、極めつけは “ げっ?、バカラックって歌うの? ” (笑)。

ついでに言えば、本アルバムの邦題 『 グレイテスト・ヒッツ 』 もちょっと違うんじゃないかと。収録曲の中でヒットしたのはT-3. 「 恋よさようなら 」(1969年/全米93位)くらいですからね、“ バカラック名義 ” という意味では。『 バカラック・ベスト 』 なら文句ないんですけどねー。

本アルバムは同じジャケット・デザインのまま何度も再発されています。ただし、タイトルは1996年から 『 アルフィー~グレイテスト・ヒッツ 』 に。理由は1996年秋クールのTBSドラマ 『 協奏曲 』ヴァネッサ・ウィリアムスが歌う 「 アルフィー 」 が主題歌となり、ヒットしたからでしょう。拙ブログもそれくらい影響力があればいつかアルバム・タイトル変わるかなぁ?(苦笑)。


ここからはオマケです。
Discogsサイトを参考にして、1993年までにA&Mレーベルからリリースされたバカラック・ベスト盤をいくつかピックアップして時系列に並べてみました。
①LP:1971年 『 PORTRAIT IN MUSIC 』
  A&M (UK) AMLS 2010 / キングレコード GP-201, 全14曲
  Portrait_in_music
②LP:1971年 『 Golden Double Deluxe 』
  A&M / キングレコード AMW 19-20, 全22曲(2枚組)
  Double_deluxe
③LP:1971年 『 The Best Burt Bacharach 』
  A&M / キングレコード GO-6, 全8曲
  ※ 1,000円シリーズの1枚。帯の “ ヤングの君にこのチャンス! ” に時代を感じます
  The_best_bb
④LP: 1972年 『 Seldom in Burt Bacharach 』
  A&M / キングレコード NAX-004, 全12曲
  Bb
⑤LP:1973年 『 Burt Bacharach's Greatest Hits 』
  A&M (US) SP-3661, 全12曲
  ※ 本アルバムはCDでも再発されてます
  Bbs_greatest_hits
⑥LP:1976年 『 The Very Best Of Burt Bacharach 』
  A&M / キングレコード LAX-5010, 全12曲
  Very_best_bb
⑦LP:1979年 『 Sounds Capsule Series Burt Bacharach 』
  A&M / ALFA Records AMP-10007, 全14曲
  B00006655
ここからCD時代へ
⑧CD:1986年 『 A&M Gold Series BURT BACHARACH 』
  A&M / Canyon Records D32Y3053, 全14曲
  ※「 雨にぬれても 」 はインスト版ではなくB.J.トーマス版らしい
  Am_gold_series_bb
⑨CD:1987年 『 A&M Records 25th Anniversary Classics Volume 23 』
  日本盤は 『 A&M Records 25th Anniversary Classics Volume 8 』
  A&M (US) CD 2521 / Canyon Records D32Y3508, 全19曲
  Classics_23 Classics_8
⑩CD:1991年 『 A&M Gold Series BURT BACHARACH 』
  A&M (Germany) 397072-2, 曲数不明
  ※ ジャケ写は本アルバムと同じなのに、New が付かない Gold Series という不思議
  Golden_series

曲名を確認できた①~⑨と本アルバムの計10作のうち何回登場したか?を集計し、人気曲ベスト10を選出してみました。トラック番号は本アルバムのものです。ほぼ納得のランキングになりましたが、9位の T-15. 「 エニィ・デイ・ナウ 」 がちょっと意外でした。欧米では人気ある曲なんでしょうね。
1位 10回(4曲)  T-1. 「 雨にぬれても 」、T-2. 「 恋のおもかげ 」、T-3. 「 恋よさようなら 」、T-5. 「 世界は愛を求めている(愛を求めて) 」
5位   9回(3曲)  T-6. 「 アルフィー 」、T-7. 「 リーチ・アウト 」、T-12. 「 小さな願い 」
8位   8回(1曲)  T-8. 「 プロミセス、プロミセス 」
9位   7回(4曲)  T-4. 「 サン・ホセへの道 」、T-9. 「 ディス・ガイ 」、T-10. 「 遥かなる影 」、T-15. 「 エニィ・デイ・ナウ 」


【データ】
『 A&M New Gold Series BURT BACHARACH 』  (邦題:グレイテスト・ヒッツ)
Burt Bacharach

CD:1990年リリースらしいのですが確認できず (所有CDは1993年7月1日リリース、ライナーノーツ:かまち満氏)
レーベル:A&M Records / POLYDOR (JP)
番号:? (所有CDは、POCM-1884)

This Compilation Ⓟ1990 A&M Records

↓2007年再発盤です。全曲試聴可。

2017年5月24日 (水)

ディオンヌ・ワーウィック・グレイテスト・ヒッツ/Dionne Warwick (1989年/1990年)

ディオンヌ・ワーウィック、セプター時代のヒット曲を集めたコンピ盤です。2枚シリーズで、Vo.2 はバカラック縛り!

ディオンヌ・ワーウィック・グレイテスト・ヒッツ (Vol.1)
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全22トラック中、バカラック作品は20トラック

1. DON'T MAKE ME OVER
2. ANYONE WHO HAD A HEART
3. WALK ON BY
4. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)
5. REACH OUT FOR ME
6. ARE YOU THERE (WITH ANOTHER GIRL)
7. MESSAGE TO MICHAEL
8. TRAINS AND BOATS AND PLANES
9. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF
10. ALFIE
11. THE WINDOWS OF THE WORLD
12. I SAY A LITTLE PRAYER
13. (THEME FROM) THE VALLEY OF THE DOLLS
14. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
15. WHO IS GONNA LOVE ME
16. PROMISES, PROMISES
17. THIS GIRL'S IN LOVE WITH YOU
18. THE APRIL FOOLS
19. YOU'VE LOST THAT LOVIN' FEELING
20. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
21. LET ME GO TO HIM
22. MAKE IT EASY ON YOURSELF

収録時間約70分

ディオンヌ・ワーウィック・グレイテスト・ヒッツ Vol.2 ディオンヌ・シングス・バカラック
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1. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
2. THE LOOK OF LOVE
3. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
4. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
5. WIVES AND LOVERS
6. THIS GIRL'S IN LOVE WITH YOU
7. WISHIN' AND HOPIN'
8. LONELINESS REMEMBERS WHAT HAPPINESS FORGETS
9. THIS EMPTY PLACE
10. MAKE THE MUSIC PLAY
11. A HOUSE IS NOT A HOME
12. (HERE I GO AGAIN) LOOKIN' WITH MY EYES
13. THE BEGINNING OF LONELINESS
14. LET ME BE LONELY
15. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME
16. ODDS AND ENDS
17. PAPER MACHE
18. THE GREEN GRASS STARTS TO GROW
19. WHO GETS THE GUY

収録時間約58分


私がバカラック関連のCDを蒐集し始めた1993年頃、バカラック関連で所有している音源といえば、ディオンヌの市販カセット (*1) と中学生の時にLPからダビングした吹奏楽バカラック・カヴァー集 (*2) 、カセットテープ合わせて2本だけでした。
(*1) 1980年代前半に購入したセプター期のベストで確か20曲収録
(*2) ウェブページの個人的な思い出を参照方

とにかく何かCDを買いたいぁなと最寄りのレコード屋さんに入ってディオンヌのCD棚を物色。確か、アリスタレーベルのアルバムと今回ご紹介するグレイテスト・ヒッツ(以後 Vol.1 と称します)しかありませんでした。まずは知ってる曲名の多いこの Vol.1 を購入。その後、Vol.2 も別のレコード屋さんでゲット。ディオンヌのコンピ盤は沢山リリースされていますが、私が所有しているディオンヌのコンピ盤はこの2枚だけです。

2枚ともセプター時代の曲を集めたコンピ盤。たぶん日本編集だと思います。ただ、ライナーは曲目リストと歌詞(英語)のみで曲の解説等は皆無。これには閉口しました。ということで、当時の自分に向けてちょいと解説してみようかな。

Vol.1 は、T-22. 「 涙でさようなら 」 を除いて、セプターからリリースしたシングルのうち全米TOP40以内に入った曲をシングル・リリース順に収めたもの。ただし、その「 涙でさようなら 」 も1970年7月にライヴ録音バージョンがシングル・リリースされてナント全米37位になってるんですねー。ライヴ録音バージョンが収録できていればコンプリートだったのに、なんとも残念! 権利上の問題でもあったのでしょうか? 以下表中の “ US ” 欄は全米ビルボードポップチャートの最高位を示しています。なお、T-13,19. はバカラック作品ではありません。

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Vol.2 は基本 “ バカラック縛り ” 。何故かT-6. 「 ディス・ガール 」 は Vol.1 と重複してます^^;。こちらのコンピ盤は、有名曲のカヴァー8曲(T-1~6,11,15.)と、ディオンヌがオリジナルでシングル・リリースしたけどあまりヒットしなかった11曲、という組合せ。後者はCD購入するまで全く知らなかった曲ばかりで、「 何やコイツら 」 と思いながら聴いたものです(笑)。

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各曲の詳細については各アルバムの拙ブログ過去記事をご覧ください。以下、アルバム・リリース順に並べていてリンクをクリックすると各記事に飛びます。なお、略号のLV はライヴ盤、CPはベスト等コンピ盤、無印はスタジオ録音盤です。リンクのないアルバムは所有しておりませんので記事はありません、悪しからず。
1st  『 PRESENTING DIONNE WARWICK 』 (1963)
2nd  『 ANYONE WHO HAD A HEART 』 (1964)
3rd  『 MAKE WAY FOR DIONNE WARWICK 』 (1964)
4th  『 THE SENSITIVE SOUND OF DIONNE WARWICK 』 (1965)
5th  『 HERE I AM 』 (1965)
LV 1st  『 DIONNE WARWICK in Paris 』 (1966)
6th  『 HERE WHERE THERE IS LOVE 』 (1966)
8th  『 THE WINDOWS OF THE WORLD 』 (1967)
10th  『 DIONNE WARWICK in Valley of the Dolls 』 (1968)
11th  『 PROMISES, PROMISES 』 (1968)
12th  『 SOULFUL 』 (1969)
CP 2nd  『 DIONNE WARWICK'S GREATEST MOTION PICTURE HITS 』 (1969)
13th  『 I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN 』 (1970)
14th  『 VERY DIONNE 』 (1970)


【データ】
『 ディオンヌ・ワーウィック・グレイテスト・ヒッツ 』  (Vol.1)
『 ディオンヌ・ワーウィック・グレイテスト・ヒッツ Vol.2 ディオンヌ・シングス・バカラック 』
Dionne Warwick

( Vol.1 / Vol.2 )
CD:1989年12月21日リリース / 1990年9月1日リリース
レーベル:FUNHOUSE (日本)
番号:FHCG-1001 / FHCG-1007

Licensed from DECEMBER 12 INC. JAC MUSIC CO. INC. BLUE SEAS MUSIC INC.
その他詳細クレジットなし

2017年5月21日 (日)

残念なバカラック・カヴァー集 アレコレ

所有しているバカラック・カヴァー集の中から、おススメしない残念なアルバムをまとめて蔵出し!

2013年1月に拙ブログを開設して以来、カヴァーアルバム、バカラックの曲がちょっと入ったアルバム、ディオンヌやバカラックのアルバムなどをご紹介してまいりました。

ですが、これまで敢えて紹介してこなかったカヴァーアルバムがございまして。今回記事のタイトル通り、残念なヤツらです。このまま放っておくつもりだったのですが方針転換! 間違っても手を出さないように…との願いを込めて、今回まとめて蔵出しすることにしました。

手間を省くため曲名リストは割愛します。確認したい方はジャケ写の画像をご覧ください(クリックすると拡大します)。Amazonのリンクも省きます。


『 the music of BURT BACHARACH 』
The Starshine Orchestra and Singers
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全18トラック(全18曲)、収録時間約53分
CD:1995年リリース(と思われる)
レーベル:Hallmark / Carlton Home Entertainment (England)
番号:301552

イージーリスニングです。アレンジはオリジナルまたはヒットしたバージョンがベースなのですが、ストリングスやブラスがシンセの曲が多く演奏レベルも水準以下。特にメロディを奏でる楽器がアッサリしすぎで、聴いてて 「 もうちょっとしっかりやれ! 」 と突っ込みたくなります。18曲中、7曲は何故かフルートが全編メロディを吹きます。Singers なのに、歌声が聴こえるのは女性シンガーが歌う 「 アルフィー 」 、男女コーラスがパヤパヤ歌う 「 サン・ホセへの道 」 、ごく一部にコーラスが入る 「 オン・マイ・オウン 」 の3曲しかありません。あと、音質面も低レベルで、歪は多いし音域レンジやダイナミックレンジも狭いです。

ツマんなくて最後までCD聴くのがツラかった…。


『 The Starlite Orchestra plays BURT BACHARACH 』
The Starlite Orchestra

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全13トラック(全13曲)、収録時間約41分
CD:1994年リリース(と思われる)
レーベル:MADACY MUSIC GROUP (Canada)
番号:SH-2-8314

イージーリスニングです。アレンジはオリジナルまたはヒットしたバージョンがベース。アレンジに独自性がみられるのは 「 雨にぬれても 」 くらい。ストリングスとブラス、それにハーモニカやドラムスなども全編に亘ってシンセ。一体どこがオーケストラやねん。コーラスは全く入らず、インスト・オンリーでとってもチープなサウンドです。

買うんじゃなかった~と後悔しました。


『 The Burt Bacharach Story - The Look of Love
The Gary Tesca Orchestra

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全10トラック(全10曲)、収録時間約33分
CD:1994年リリース(と思われる)
レーベル:TRC Music (Netherlands) / Sound Solutions (Canada)
番号:MIRAGE 9202613

1曲目を聴いてデ・ジャヴを感じた私。前述の The Starlite Orchestra 1曲目と全く同じなんです。まさか?と曲目リストを確認。全10曲のうち8曲が Starlite~ と重複していて、それら全て同じ音源でした。チックショ~

得体の知らないアーティストのCDは金輪際買わないぞ!と心に決めたのでした。(15年以上前にネット通販で購入。当時は試聴できませんでしたから…)


『 Thomas Stafford Sings Bacharach/David 』
Thomas Stafford

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全11トラック(全11曲)、収録時間約38分
CD:2007年リリース
レーベル:TMSOriginals Records(自主制作盤)
番号:なし

コレは論外。自宅で多重録音したものと思われますが、演奏・歌・録音ともにとても売り物のレベルではありません。ジャケットはペラペラの普通紙にインクジェットプリンタで印刷したチープなものですし、ディスクもCD-Rです。コレを売る神経が私には理解できません。今回記事を書くにあたり上の3枚のCDは聴いたのですが、コイツだけは聴きませんでした。

以上4枚は間違っても買わないように!
  

2017年5月17日 (水)

Original Demos/Burt Bacharach and Tonio K. (2017年)

スペインのレーベルからリリースされたばかり! バカラック&トニオ・K作品のデモ音源集です。

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所有CDのシリアル№ 0162 (CDケース裏のバーコード下に刻印)

1. IF I SHOULD LOSE YOU   M
2. CHANGE MY MIND   M
3. NEVER TAKE THAT CHANCE AGAIN   M
4. TELL IT TO YOUR HEART   FM
5. WHERE DOES LOVE GO?   M
6. LOVE'S STILL THE ANSWER   M
7. COUNT ON ME   M
8. DO YOU?   F
9. GO ASK SHAKESPEARE   M
10. IT WAS YOU   M
11. WHAT LOVE CAN DO   M
12. YOU AND I   M
13. WHEN YOU LOVE SOMEBODY   F
14. SOMEDAY   F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約60分


バカラック&トニオ・K作品のデモ音源集です。

前回記事のとおり、“ スペインの独立系レーベル CONTANTE & SONANTE から5月15日に限定1,000枚でリリース ” という情報を得て、公式サイトで5月2日に予約注文していました。そうしましたら、なんとリリース日前の5月13日に到着! 注文してすぐ発送したんでしょうね。 届いたCDには律儀にもシリアル№が! 私のは 0162 でした。これって、注文→発送順なのかなぁ。現時点で在庫は何枚くらいなんでしょうか??

曲のセレクション及びライナーはトニオ・Kとレーベルによるもので、バカラック爺にも了解を取ったそう。レーベルのCEOが書いたバカラックとトニオ・Kの出会いに関するコラム、全10ページにも及ぶトニオ・K自身による全14曲の解説など、ライナーは充実の一言。せっかくなのでコラム部分をかいつまんで紹介します。ちゃらんぽらんな意訳ですがご容赦くださいませ。

─  バカラックとトニオ・Kは、1995年に一緒に曲を書き始めた。共作のアイデアはふたりに共通するロスの出版社が提案したもの。二人ともアリソン・アンダース監督の映画 『 グレイス・オブ・マイ・ハート 』 に曲を提供していたことがその発想の元にあるようだ。バカラックはエルヴィス・コステロと 「 ゴッド・ギヴ・ミー・ストレングス 」 を共作し、トニオ・Kは映画の音楽プロデューサーであるラリー・クラインと 「 LOVE DOESN'T EVER FAIL US (恋の痛手) 」(ザ・ウィリアムズ・ブラザーズ)を書いていた。バカラックはトニオ・Kの当時の曲 ~ ヴァネッサ・ウィリアムス&ブライアン・マックナイトの 「 LOVE IS 」 やボニーレイットの 「 YOU 」 ~ をラジオで聴いて知ってたし、1960年代に音楽を聴いて育ったトニオ・Kはもちろんバカラックのカタログに精通していた。1960年代のアメリカでバカラックの音楽を知らないなんてモグリだからね。ロスで最初に会って親しみを感じたバカラックは、トニオ・Kをビーチハウスに呼んでいくつか音楽上のアイディアを出した。バカラックがそれをピアノで弾き始めた時、トニオ・Kは自分の顔がにやけてるのに気づいて必死でこらえた。トニオ・Kはバカラックにこう言った。「 もし目隠しされ頭に銃を突きつけられピアノを弾いてるのは誰か当てろと言われたら、バート・バカラック! と答えられますよ。」 バカラックは笑って、いい時間を過ごせそうだと言った。その独特なリフはそれ以後二人が共作する最初のものとなり、「 IF I SHOULD LOSE YOU 」 と呼ばれるその曲はシカゴによって直ぐにレコーディングされた。彼らは良いスタートを切った。 ─ (Gabriel Raya、2017年4月、Constante & Sonante )

トニオ・K(別名 Steven Krikorian)は1950年生まれでバカラックより22歳年下。思春期にリアルタイムでバカラック黄金期の曲を聴いた世代ですね。日本では久石譲さん(1950年生)、松任谷正隆さん(1951年生)、高橋幸宏さん(1952年生)あたりが同世代になります。

ライナーのトニオ・Kの解説を元に、デモ音源の参加ヴォーカリストや最初にレコーディング/リリースしたアーティスト(以下、オリジナルと称す)などを下表にまとめました。なお、T-8,10. のオリジナルはライナーに未記載でしたので私が書き加えました。

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デモといってもよくできてるな~というのが第一印象。ピアノはけっこうバカラックが弾いてるみたいですが、一部曲を除いて演奏は大部分がそれぞれプロデューサー自身によるもの。ヴォーカルは、元ヴァレンタイン・ブラザーズのビリー・ヴァレンタイン(5曲)、LAのセッション・シンガーのウォーレン・ウィービー(1曲)、元シカゴのビル・チャンプリン(1曲)、LAのシンガー/女優のブリトニー・ベルティエ(1曲)、バカラックの友人で隣人のお嬢さん(現在はLAで女優してるそう)のミミ・パーレイ(1曲)、それにバカラック・シンガーズの2人 ~ ジョン・パガーノ(2曲)とドナ・テイラー(1曲)も歌っています。おっと忘れちゃいけねぇ、バカラック爺も1曲歌ってました。バックコーラスでは、3人いるバカラック・シンガーズのもう1人 ~ ジョシー・ジェイムスも一部参加してるようです。

全体的にはテンポやテイストがオリジナルとデモで同傾向のものが多いです。T-6. とT-9. なんかはヴォーカルを除いて演奏がデモとオリジナルで全く一緒だったりします。ブライアン・ウィルソンも共作者のでオリジナルをブライアンが歌ったT-11. では、デモもビーチ・ボーイズ風のバック・コーラスでそれらしい雰囲気が出ています。T-1. のオリジナルはシカゴらしくブラスを強調した味付けで、デモとはちょっと違いますかね。T-4. は女性シンガーのランディ・クロフォードがオリジナルをうたっていますが、デモは男女のデュエット・ナンバー。これがなかなか良くてデモの方が私は好きです。

デモとオリジナルでかなり印象異なるのがT-8. とT-10. 。あのジェリー・リーバーも共作者に加わっているというT-8. はオリジナルをSMAP(吾郎ちゃんのソロ)が歌っているのですが、デモとは曲名を変え歌詞も日本語に。このSMAP版は森浩美という方が作詞をしていて、Tonio K.が書いた詞の日本語訳ではありません。だから曲名も変えたのか⁉ デモがR&Bテイストなのに対してオリジナルはダンス・ポップ系で吾郎ちゃんの歌いっぷりもどこかぎこちない感じです。T-10. はミディアム・バラード曲ですが、デモの軽い8ビートに対してオリジナルは弦楽四重奏(+途中からピアノ)をバックに椎名林檎さんの情感こもった歌唱…という具合に全然違う仕上がりとなっています。🍎林檎さん、さすがです。

まだ世に出てない4曲のうち、3曲(T-2,5,12.)はミディアム・テンポのバラード曲でT-13. はミディアム・テンポのコンテンポラリー曲。この中では、T-10. とよく似たイントロで始まるT-2. が印象に残りました。


オマケとして、オリジナルが収録されているアルバムをリスト・アップしておきます。リンクは拙ブログの過去記事に飛びます。よろしかったら参照ください。リンクのないものは、アルバム・ジャケットと収録されているバカラック作品について簡単にコメントしています。
T-1. 『 Chicago XXVI Live in Concert 』/Chicago
T-3. 『 Friends From Schuur 』/Diane Schuur
T-4. 『 Play Mode 』※/Randy Crawford (2000年)
「 TELL IT TO YOUR HEART 」 (4:11) 収録。このアルバムでは他にも 「 ALFIE 」 (3:26) をカヴァーしているのです。この 「 アルフィー 」 はリズムのアレンジがちょっと変わっていて、波間に揺れてるような感覚になります。ランディ・クロフォードの歌唱はどこか淡白であまり印象に残らないのですが…。※US盤のみ 『 Permanent 』
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T-6. 『 SOGNI PROIBITI 』/ornella vanoni
T-7. 『 HERE I AM : Isley Meets Bacharach 』/Ronald Isley
T-8. 『 super.modern.artistic.performance 』/SMAP (2008年)
「 DO YOU? 」 から曲名を変えた 「 LIFE WALKER 」 (5:12) を収録。
Smap
T-9. 『 AT THIS TIME 』/Burt Bacharach
T-10. 『 浮き名 』/椎名林檎
T-11. 『 New Music From An Old Friend 』/V.A. (2007年)
ブライアン・ウィルソンが歌う 「 WHAT LOVE CAN DO 」 (4:34) を収録。他にもこのアルバムには2曲バカラック作品が収録されています。バカラック&ピーボ・ブライソン名義の 「 ALFIE 」 (3:46) は、オーケストラをバックにピーボ・ブライソンがしっとり歌っています。バカラックはピアノを弾いてるようです。もう1曲はバカラック&ジョン・パガーノ名義の 「 I STILL REMEMBER 」 (4:51) で、これはバカラック&ジョン・パガーノ&トニオ・Kの共作による書下ろし曲。ミディアム・テンポの3拍子の曲で、淡々としたマイナーの曲です。尚、アルバム・ジャケットが2種類あるので両方載せておきます。
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T-14. 『 MY SHOW 』/Carola


【データ】
『 Original Demos 』
Burt Bacharach and Tonio K.

CD:2017年5月15日リリース
レーベル:CONTANTE & SONANTE (España)
番号:CSCD-0117

Produced by
  T-1~5. Stephan Oberhoff
  T-6~12. Ted Perlman
  T-13,14. Steve Deutsch
Mastered by John Astley at Close To The Edge, London, UK
Executive Producer: Gabriel Raya (Contante & Sonante CEO)

Ⓒ & Ⓟ 2017 Burt Bacharach.
Manufactured and distributed by Contante & Sonante under license from Burt Bacharach.

注文先: CONTANTE & SONANTE
アマゾンやディスクユニオンさんでもそのうち輸入盤or中古品が出回ると思いますが…。
  

2017年5月12日 (金)

【告知】 Original Demos/Burt Bacharach and Tonio K. 5月15日リリース!

祝! バカラック爺 89歳birthday

今日5月12日はバカラック爺の誕生日。爺はお元気でしょうか。7~8月にはロス、サンフランシスコ、シアトル、ラスヴェガスでコンサートやるみたいですが、どうか無理をなさらないように。

さて、今回はアルバム・リリースの告知です。

Bb_toniok スペインのレーベル Contante & Sonante から、5月15日にバカラック & トニオ・K作品のデモ音源集がリリースされます。トニオ・Kは、バカラック爺が'90年代~'00年代にコンビを組んだ作詞家ですね。参加ヴォーカリストは、バカラック・シンガーズとしておなじみの John Pagano (ジョン・パガーノ)、Donna Taylor (ドナ・テイラー) をはじめ、Bill Champlin (ビル・チャンプリン)、Warren Wiebe (ウォーレン・ウィービー)、Billy Valentine (ビリー・ヴァレンタイン)など。バカラック爺自身も歌ってるそうです。

アルバムのティーザー動画は こちら

限定1,000枚で、レーベルのサイト から注文できます(Amazon での取り扱いは無し)。わたくし “ あるでお ” は10日ほど前に予約注文しました。送料込みで24.99ユーロでした(3,000円強)。貴重な音源と思われます。気になる方はお早めに! なお、決済は PayPal です。ご留意ください。

実は昨夜、Contante & Sonante の Gabriel Raya さん(肩書はCEO!)から私宛にメールが届きまして。 ─ We would very much appreciate if you could help us spread the word by adding a comment/mention about the CD release in your blog. ─  このアルバムをブログで紹介してください…という内容です。藪から棒でとてもびっくりしたのですが、注文したことでもありますしご案内した次第。happy01

CDが届きましたらあらためて感想をアップします! ☞ My Review ( 2017/ 5/17 )

2017年5月10日 (水)

和ジャズ・プレイズ ポップス/V.A. (2012年)

昭和を彩った日本のジャズ・ミュージシャンによる、ポップス・スタンダードのカヴァー・コンピ盤です。バカラック・カヴァーを9曲も収録!

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全20トラック中、バカラック作品は9トラック

10. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ 杉本喜代志 ~ (3:09)
13. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ 宮沢昭 ~ (2:42)
14. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ 原信夫とシャープス&フラッツ ~ (2:56)
15. REACH OUT FOR ME  ~ 渡辺貞夫 ~ (2:59)
16. WALK ON BY  ~ 岡崎広志とスターゲイザース ~ (2:35)  FM
17. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ 見砂直照と東京キューバン・ボーイズ ~ (2:34)
18. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ 稲垣次郎とリズム・マシーン ~ (2:58)
19. THE LOOK OF LOVE  ~ 稲垣次郎とリズム・マシーン ~ (3:27)
20. ALFIE  ~ 岡崎広志とスターゲイザース ~ (3:12)

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記


Img375gg 昭和を彩った日本のジャズ・ミュージシャンによる、ポップス・スタンダードのカヴァー・コンピ盤です。

サイモン&ガーファンクル、カーペンターズ、そしてバカラックなどを中心に1960年代~1970年代初頭の洋楽ポップスのカヴァーを集めたもので、稲垣次郎、原信夫とシャープス&フラッツ、渡辺貞夫、猪俣猛など、昭和を彩ったジャズメンによる演奏がコンパイルされています。

全20曲のうち、なんと半数近くの9曲がバカラック作品! 以後、バカラック作品に絞って演奏アーティスト順に取り上げてご紹介します。なお、オリジナル・リリース時アルバムにリンク先があるものは、拙ブログの当該アルバム記事に飛びます。興味ありましたら参照ください。

杉本喜代志 : 日本ジャズ界の重要ギタリストの一人。T-10. 「 遥かなる影 」 はピアノトリオ+ギター、サックス、フルート、ストリングス等による演奏。カーペンターズ版をインストで再現したものでメロディは少しフェイクする程度。 ◎1971年 『 マイ・スイート・ロード 』 (XMS-10033)

宮沢昭 : 日本のモダン・ジャズ黎明期を担ったサックス/フルート奏者。T-13. 「 小さな願い 」 はバンド+フルートによる演奏。ディオンヌではなくバカラック版がベースで、基本フルートが主役。アウトロでのフルートのアドリヴは疾走感があってなかなか。 ◎1972年 『 ジャズ・フルート・メソード 』 (JDX-80)

原信夫とシャープス&フラッツ : 日本を代表するビッグ・バンド。T-14. 「 雨にぬれても 」 はAメロをオーボエが吹く変化球をみせるものの、全体的にはビッグ・バンドらしい演奏。 ◎1972年 『 レイ・アンド・バカラック・オン・ブラス 』 (JPS-5232)

渡辺貞夫
: この方は説明不要ですね。T-15. 「 リーチ・アウト 」 はサックス、ギター、ベース、ドラムスに8人のホーンが加わった12人編成。原曲に近いテンポ・リズムで、あまり特徴がないです。 ◎1969年 『 サダオ・プレイズ・バカラック・アンド・ビートルズ 』 (XMS-10010)

岡崎広志とスターゲイザース : 岡崎広志はサックス奏者とシンガーの両方をこなした才人で、スターゲイザースは演奏もこなすヴォーカル・グループ。T-16. 「 ウォーク・オン・バイ 」 は、ピアノ、ベース、ドラムスに、サックス、フルート、クラリネット、トランペットなどが加わった演奏の上に4人の男性ヴォーカルが乗っかってます。疾走感のあるアレンジで、ヴォーカルのノリも良いし中間部のピアノのアドリヴも熱いです。T-20. 「 アルフィー 」 はヴォーカルなし。基本サックスがメロディを吹きアドリヴも披露します。 ◎1969年 『 スターゲイザース・バカラックを歌う 』 (YS-10072)

見砂直照と東京キューバン・ボーイズ : 長きに渡ってラテン・ビッグ・バンドの王座に君臨。T-17. 「 サン・ホセへの道 」 はマンボ・アレンジ。トランペットとトロンボーンがバリバリ吹いて、聴いてて楽しいです。 ◎1970年 『 ヴィーナス/東京キューバン・ボーイズ・ニュー・マンボ・アルバム 』 (JDX-39)

稲垣次郎とリズム・マシーン : 日本のジャズ・ロック界を語るのに避けて通れないサックス奏者。T-18. 「 恋よさようなら 」 はサックスとギターの入ったクインテットに、ストリングスや金管が加わった編成で、歌謡曲或いはカントリーっぽい演奏。T-19. 「 恋のおもかげ 」 も同様の編成。ストリングスの不協和音で始まり途中で激しいリズムになるアヴァンギャルドな演奏です。 ◎1970年 『 サン・ホセへの道≪バート・バカラックの世界≫ 』 (JPS-5201)

これ、ジャズ? と言いたくなる演奏もあります。でも、ジャズにせよイージー・リスニング(ムード音楽?)にせよ、インスト物の勢いがあった当時の雰囲気がよく伝わってくるコンピレーションでした。


【データ】
『 和ジャズ・プレイズ ポップス 』 JAPANESE JAZZ PLAYS POPS
V.A.

CD:2012年10月10日リリース
レーベル:日本コロムビア
番号:COCB-54018

Selected & Compiled by 遠藤亮輔

2017年5月 7日 (日)

simplythesongs of burt bacharach/V.A. (2008年)

英国の Union Square Music が企画したバカラック・カヴァー集です。CD4枚組、全60曲収録!

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パッケージ外箱の表/裏

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CD4枚組で、1枚ずつ標準サイズのCDケース入り

Disc 01
1. WALK ON BY  ~ Charlie Green ~  F
2. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ Savannah Love ~  F
3. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  ~ Lance Pierce ~  M
4. THE LOOK OF LOVE  ~ Saskia ~  F
5. PROMISES, PROMISES  ~ Joanna Eden ~  F
6. PLEASE STAY  ~ Maurice Cannon ~  M
7. WISHIN' AND HOPIN'  ~ Natasha Gelston ~  F
8. THE STORY OF MY LIFE  ~ Martin Eaton ~  M
9. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)  ~ Georgie Smit ~  F
10. HERE WHERE THERE IS LOVE  ~ Vicky Calver ~  F
11. THIS EMPTY PLACE  ~ The Puddles ~  M
12. REACH OUT FOR ME  ~ Andi Hopgood ~  F
13. THE WINE IS YOUNG  ~ Carla Jones ~  F
14. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Jacqui Hicks ~  F
15. CASINO ROYALE  ~ The John Bob Brass ~

Disc 02
1. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Jacqui Hicks ~  F
2. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF  ~ Charlie Green ~  F
3. A HOUSE IS NOT A HOME  ~ Maurice Cannon ~  M
4. TRAINS AND BOATS AND PLANES  ~ Saskia ~  F
5. MAGIC MOMENTS  ~ Martin Eaton ~  M
6. ARE YOU THERE (WITH ANOTHER GIRL)  ~ Joanna Eden ~  F
7. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Julie Dubroff ~  F
8. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Lance Pierce ~  M
9. BABY IT'S YOU  ~ Natasha Gelston ~  F
10. (THE MAN WHO SHOT) LIBERTY VALANCE  ~ Vince Copper ~  M
11. TEARS AT THE BIRTHDAY PARTY  ~ Savannah Love ~  F
12. THE WINDOWS OF THE WORLD  ~ Andi Hopgood ~  F
13. ANY DAY NOW  ~ Maurice Cannon ~  M
14. LIVING TOGETHER, GROWING TOGETHER  ~ The John Bob Singers ~  FM
15. GOD GIVE ME STRENGTH  ~ Georgie Smit ~  F

Disc 03
1. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Andi Hopgood ~  F
2. WIVES AND LOVERS  ~ Lance Pierce ~  M
3. ANYONE WHO HAD A HEART  ~ Savannah Love ~  F
4. DON'T MAKE ME OVER  ~ Joanna Eden ~  F
5. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ Lance Pierce ~  M
6. TOLEDO  ~ Natasha Gelston ~  F
7. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ Martin Eaton ~  M
8. BLUE ON BLUE  ~ Alex Carson ~  F
9. LET THE MUSIC PLAY  ~ Maurice Cannon ~  M
10. MAKING LOVE  ~ Georgie Smit ~  F
11. THE WORLD IS A CIRCLE  ~ Vicky Calver ~  F
12. DREAM SWEET DREAMER  ~ Carla Jones ~  F
13. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR  ~ Savannah Love and Natasha Gelston ~  F
14. THE BLOB  ~ The Puddles ~  M
15. NIKKI  ~ The John Bob Brass ~

Disc 04
1. ALFIE  ~ Joanna Eden ~  F
2. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Jacqui Hicks ~  F
3. 24 HOURS FROM TULSA  ~ Vince Copper ~  M
4. MESSAGE TO MICHAEL  ~ Alex Carson ~  F
5. ONLY LOVE CAN BREAK A HEART  ~ Martin Eaton ~  M
6. DON'T GO BREAKING MY HEART  ~ Saskia ~  F
7. LONG AFTER TONIGHT IS ALL OVER  ~ Natasha Gelston ~  F
8. MEXICAN DIVORCE  ~ Maurice Cannon ~  M
9. FOREVER MY LOVE  ~ Savannah Love ~  F
10. TOWER OF STRENGTH  ~ Lance Pierce ~  M
11. ODDS AND ENDS  ~ Carla Jones ~  F
12. MY LITTLE RED BOOK  ~ The Puddles ~  M
13. TO WAIT FOR LOVE  ~ Martin Eaton ~  M
14. WHOEVER YOU ARE, I LOVE YOU  ~ Vicky Calver ~  F
15. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)  ~ Savannah Love ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間
Disc 01 約44分
Disc 02 約52分
Disc 03 約50分
Disc 04 約47分


英国の Union Square Music(以降USMと表記) が企画したバカラック・カヴァー集です。

USMはリイシューやコンピレーション物を主体とするレコード会社なのですが、オリジナル・アルバムの制作も行っていて本アルバムはUSMが企画・制作したバカラック・カヴァー集。英国のジャズ・ピアニストであるクリス・インガムがプロデュースとアレンジを担当して2007年~2008年にかけてレコーディング。2008年6月にリリースされました。

英国を中心に19組のアーティストが参加。名前を見ただけではサッパリの方ばかりですが、調べましたら、Jacqui Hicks (ジャッキー・ヒックス) はシャカタクの最近のレコーディングやライヴにコーラス等で参加してる方ですし、Saskia ( = Saskia Bruin サスキア・ブルーイン) は日本でも知られた女性ジャズ・シンガーだそうです。その他、【データ】にわかる範囲で記載&リンクしておきました。

CD4枚組で全60曲。2曲を除いて58曲は歌入りです。さしずめ、“ バカラック作品集が欲しいんだけどさ/曲数はなるべく多く/それも歌入りでね/でも安くなきゃ買わねーからなっ! ” という層に向けた企画盤ってとこかな?

殆どがオリジナル或いはヒットしたバージョンをベースにしたアレンジ。歌い手の皆さんも、個性を余り表に出さず無難に歌ってる感じ。想定する購買層の方々のニーズを考えたら妥当なところなんでしょう。軽いボサノヴァ調のDisc 01 T-9. 「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」 あたりが、本アルバムで最も冒険した曲でしょうかね。

演奏はバンド+シンセによるオケ。いかにもシンセストリングス、いかにもシンセブラス、といった音色なのでチープさが見え隠れするのは致し方ありません。ま、新品でも2,000円前後で買える代物ですからね、コストは掛けられない…^^;。とはいえ、曲ごとの演奏レベルはそれほどバラつきなく一定水準にあり、チープながらも安定感があります。また、ライナーに1曲ずつ丁寧な解説文が記されてる点はバカラック初心者にとって良心的かと。(あっ、モチロン英語ですょ)

それより何よりこのカヴァー集がユニークなのは、あっと驚く (゜o゜) 超レア曲をカヴァーしてる点にあります。
Disc 01 / T-10. 「 ヒア・ホエア・ゼア・イズ・ラヴ(愛の街角) 」 : ディオンヌがオリジナルで、アルバム 『 HERE WHERE THERE IS LOVE 』 に収録。他のカヴァーは知りません。/ T-13. 「 ワイン・イズ・ヤング 」 : ディオンヌがオリジナルで、アルバム 『 I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN 』 に収録。他のカヴァーは一例しか知りません。
Disc 02 / T-11. 「 ティアーズ・アット・ザ・バースデイ・パーティ 」 : バカラック&コステロの曲。 『 PAINTED FROM MEMORY 』 収録。他のカヴァーはビル・フリーゼルしか知りません。
Disc 03 / T-6. 「 トレド 」 : バカラック&コステロの曲。同じく 『 PAINTED FROM MEMORY 』 収録。他のカヴァーはビル・フリーゼルとGrant Geissman(インスト)しか知りません。/ T-12. 「 ドリーム・スウィート・ドリーマー 」 : ディオンヌがオリジナルで、シングルのみ。アルバム 『 PROMISES, PROMISES 』 リイシューCDのボーナス・トラックに収録。他のカヴァーは知りません。
Disc 04 / T-9. 「 フォエヴァー・マイ・ラヴ 」 : オリジナルはジェーン・モーガンで、1962年同名映画の主題歌でした。ディオンヌがカヴァーして、アルバム 『 THE SENSITIVE SOUND OF DIONNE WARWICK 』 に収録。他のカヴァーは知りません。

AmazonにはMP3版もあり試聴可能です。超レア曲だけでもお聴きになってはいかがでしょう?


Saskia_bruin_2ここからはオマケです。MP3で所有しているバカラック・カヴァーをご紹介。
本アルバムに3曲参加した Saskia Bruin (サスキア・ブルーイン) ですが、2009年にリリースしたアルバム 『 STEP INSIDE LOVE 』 で、本アルバムでも歌った 「 THE LOOK OF LOVE 」 (3:56) をカヴァーしています。バックは、ピアノトリオ+ギターのカルテット編成で、彼女の歌唱はよりジャジーな印象を受けます。キーが低い(本アルバムのGmに対してこちらはFm)ことや、録音がクリアなことも影響してるかもしれません。本アルバムでは敢えて軽めに歌ってたんだなぁ…ということがよくわかります。
尚、英国で2009年にリリースされたこのアルバムは日本でも話題となり、2011年にはボーナストラックを追加した(ジャケ写も変更)日本盤がリリースされてます。


【データ】
『 simplythesongs of burt bacharach 』
V.A.

CD:2008年6月10日リリース
レーベル:Simply / Union Square Music (UK)
番号:SIMPLYCD056

Produced and arranged by Chris Ingham   HP
Artists : ファースト・ネームのアルファベット順に記載
  Alex Carson (2曲)
  Andi Hopgood (3曲)  英国のジャズ・シンガー  HP
  Carla Jones (3曲)
  Charlie Green (2曲)  英国のシンガー
  Georgie Smit (3曲)  英国のシンガー
  Jacqui Hicks (3曲)  英国のシンガー、英国のフュージョン・バンドSHAKATAKのヴォーカリスト  FB
  Joanna Eden (4曲) 英国のジャズ・シンガー  HP
  Julie Dubroff (1曲)
  Lance Pierce (5曲)
  Martin Eaton (5曲)
  Maurice Cannon (5曲)  英国ドリフターズのメンバー  HP
  Natasha Gelston (4曲)  英国のセッション・シンガー  HP
  Saskia (3曲)  Saskia Bruin(サスキア・ブルーイン)、オランダ出身、英国で活動してるジャズ・シンガー  HP
  Savannah Love (5曲)  英国のシンガー  FB
  Savannah Love & Natasha Gelston (1曲)
  The John Bob Brass (2曲)
  The John Bob Singers (1曲)
  The Puddles (3曲)
  Vicky Calver (3曲)
  Vince Copper (2曲)

↓リンクはCD版ですが、そこからデジタルミュージック(MP3ダウンロード)版に飛べば試聴できます。

2017年5月 3日 (水)

The Best of BURT BACHARACH & HAL DAVID/Symphonette Society (2003年)

生オーケストラと混声合唱によるバカラック・カヴァー集です。

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1. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  FM
2. WALK ON BY  FM
3. DON'T GO BREAKING MY HEART
4. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  FM
5. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  FM
6. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
7. ANYONE WHO HAD A HEART
8. MESSAGE TO MICHAEL  FM
9. ALFIE
10. I SAY A LITTLE PRAYER  FM

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約31分


生オーケストラと混声合唱によるバカラック・カヴァー集です。

“ シンフォネット・ソサエティ ” ← コレを一応アーティスト名としましたが、実態は謎です。CDジャケットやライナーを捜してもこの名前はジャケット左上のロゴマークに見えるだけ。調べたところ、1997年~2003年の間にイージーリスニング系のアルバムをたくさんリリースしてる事までは確認できました。それにしても何なんですかね、このジャケット。楽譜がいくつか並んでるだけのチープなデザイン。その楽譜も、タイトルこそバカラック&デイヴィッドの曲名になってるけど音符はデタラメで曲にすらなってない代物。この手のデザインのジャケット、シンフォニエット・ソサイエティの他のアルバムでも散見されます。イージーリスニング的やっつけ仕事の典型例ですね~(笑)。

生オーケストラは、弦楽器・木管楽器・金管楽器にバンド(Eギター・Eベース・ドラムス・鍵盤楽器)を加えたもの。鍵盤楽器はピアノやオルガンだけで、シンセ系の音色は聴こえてきません。録音があまり明瞭でないことも加味すると、リリース時点よりもかなり昔の音源のように感じられます。ライナーに Compilation の記述があることからも新録じゃなく編集盤みたいですが、確たることはわかりません^^;

混声合唱は、女声2部と男声2部。生オケ+合唱という組合せのバカラック・カヴァー集は他に知りません。コーラスものでは THE ANITA KERR SINGERSNOVI SINGERS のカヴァー集がありますが、いずれも数人規模のコーラスですからねー。

タイトルの通り、収録されてる10曲は全てバカラック&デイヴィッド作品で、カヴァー定番曲ばかり。このうち、混声合唱がメイン・ボーカルを担うのは6曲だけで(T-1,2,4,5,8,10.)、残り4曲はオケのみです(T-3,6,7,9.)。

全体的に明るい色調のイージーリスニングなのですが、聴いててそれほど退屈せずに済むのはオケのアレンジの巧みさ故でしょう。派手な部分は少ないものの、各所で工夫が見られるアレンジは意外と新鮮に聴こえたりして。例えばT-3. 「 ドント・ゴー・ブレイキング・マイ・ハート 」 。1分間あるイントロでの物悲しいヴァイオリン・ソロはとても美しく、エンディングでは再び登場のヴァイオリンに加えてオーボエも美しいソロを吹きます。こんなに美しかったっけ?と、この曲を見直したほどです。続くT-4. 「 何かいいことないか子猫チャン 」 は猫の鳴き声のようなヴァイオリンとバスクラリネットの掛け合いが楽しい。T-7. 「 マイケルへのメッセージ 」 ではフルートがイントロやオブリガートで意外な活躍を見せます。ストリングスだけで奏でられるT-9. 「 アルフィー 」 はクラシカルなアレンジがなんとも優美です。

他にも、オブリガートやオカズのメロディも独自のものが多いです。そういった辺りもアレンジを新鮮に感じた理由のひとつかもしれません。混声合唱のアレンジやパフォーマンスはそれほど印象に残らなかったのですが、イージーリスニングとすれば良いのかもしれません。

曲数少な目だしジャケットはトホホですが、ユニークなバカラック・カヴァー集でした。安価なら手を出してみる価値あると思います。


Lovin_in_the_70sここからはオマケです。MP3で所有しているバカラック・カヴァーをご紹介。
シンフォネット・ソサエティの1998年リリース 『 Lovin' in The '70s 』 には、バカラック&デイヴィッド作品が4曲収録されています。「 THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU 」 (3:59)、「 (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU 」 (3:09)、「 ONE LESS BELL TO ANSWER 」 (3:07) の3曲が混声合唱入りで、「 THE LOOK OF LOVE 」 (2:53) はオケのみの演奏。「 ディス・ガイ 」 や 「 恋のおもかげ 」 は'60年代でしょ?と突っ込みたくなりますが^^;
全体の傾向は本アルバムと同様です。この4曲のなかでは、「 ONE LESS BELL TO ANSWER (悲しみは鐘の音とともに) 」 の合唱アレンジがとても素敵で印象に残りました。


【データ】
『 The Best of BURT BACHARACH & HAL DAVID 』
Symphonette Society

CD:2003年10月10日リリース
レーベル:Flashback Records / Rhino (US)
番号:R2 75455

Compilation Produced for Release by Mark Pinkus
その他、詳細クレジット無し

2017年4月30日 (日)

5月1日のムービープラス 『 この映画が観たい 』 に高橋幸宏さんが登場!

GWに突入したとゆーのに、さきほどの記事でテンション下がっちゃいましたね^^;  お詫びに、テンション上がるネタを!

01 ─  CS映画専門チャンネル ムービープラス で放送中のオリジナル番組 『 この映画が観たい 』 は、様々な分野で活躍する著名人の方々にかけがえのない “ 映画体験 ” と、それにまつわる人生の様々なエピソードをお聞きする番組です。5月は、音楽家の高橋幸宏さんが登場。彼がセレクトした映画 『 男と女 』、『 個人教授 』、『 幸せはパリで 』、『 明日に向って撃て! 』、『 リバー・ランズ・スルー・イット 』 について、番組で熱く語っていただきました。 ─ (番宣記事より)

『 幸せはパリで 』 と 『 明日に向って撃て! 』 … バカラック関連の映画が2本取り上げられています。自身の著書 『 心に訊く音楽、心に効く音楽 』 (2012年)でもこの2本のことを書いておいでですし、2014年にはビルボード・ジャパンのサイトに 『 バート・バカラックと僕の「映画音楽」 』 を寄稿しとられます。アルバム 『 薔薇色の明日 』 (1983年)『 colors  best of yt cover tracks vol.2 』 (1999年)などでバカラック作品を何曲もカヴァーしている高橋幸宏さんですからねー。番組の主役は映画でしょうが、バカラックをどう語るかも楽しみです。

<放送予定>
 CS映画専門チャンネル ムービープラス
 『 この映画が観たい 』
 2017年5月 1日 23:00 ~ 23:30
   (再放送)
     5月10日 10:45~
     5月18日 18:00~
     5月23日 11:00~
     5月25日 11:15~

詳細は以下のリンクを参照ください。
 産経ニュースの番宣記事
 ムービープラスの番組ページ

視聴可能な方は是非!
(私はケーブルテレビで視聴しまーす)

せっかくなので、著書 『 心に訊く音楽、心に効く音楽 』 をリンクしておきます(^^)

DIONNE WARWICK LIVE/Dionne Warwick (2006年)

ディオンヌ・ワーウィックのライヴ・アルバムです。でも、実は…

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全14トラック中、バカラック作品は11トラック

1. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR
2. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
3. I'LL NEVER LOVE THIS WAY AGAIN
4. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
5. WALK ON BY
6. ANYONE WHO HAD A HEART
7. DON'T MAKE ME OVER
8. I SAY A LITTLE PRAYER
9. ALFIE
10. HEARTBREAKER
11. Medley:
   1) I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
   2) MESSAGE TO MICHAEL
   3) THIS GIRL'S IN LOVE WITH YOU
12. Medley:
   1) YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)
   2) A HOUSE IS NOT A HOME
13. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
14. LOVE SONG

収録時間約60分


ディオンヌ・ワーウィックのライヴ・アルバムです。

ジャケットに書かれている GOLDEN LEGENDS とは、カナダのレーベルが2005年~2006年にかけてリリースしたCDシリーズの名称。ジャズ、ポップス、カントリー、サントラなど幅広いジャンルからレジェンドと呼ぶべきアーティストを取り上げているみたいで、本アルバムはそのシリーズの一枚です。

ライナーに書いてあるのは曲目リストのみ(バカラック作品は11トラック、計14曲)。いつ、どこで演ったライヴなのか、さっぱりわかりません。…というワケで、リリース年が近いライヴ・アルバム 『 AN EVENING WITH DIONNE WARWICK 』 (2004年) と聴き比べてみました。アレンジが似てるかどうかでライヴの時期が推定できるかも?と思ったからなのですが…。

そしたらナント、 『 AN EVENING WITH DIONNE WARWICK 』 と同じでしたwobbly
 ・曲順
 ・メドレーの曲が個別トラックに分割されてるか否か
 ・拍手のかぶせ方
 ・バカラック作品以外の収録曲
が異なるだけで、音源は全く同じ! くっそー、見事に騙された~shock

『 AN EVENING WITH DIONNE WARWICK 』 の音源を買って、適当に編集したものなんでしょう。このアルバムはお勧めしません。興味あるなら 『 AN EVENING WITH DIONNE WARWICK 』 を!


【データ】
『 DIONNE WARWICK LIVE 』
Dionne Warwick

CD:2006年2月28日リリース
レーベル:Madacy Entertainment LP (Canada)
番号:GLR2 51898

クレジット記載なし
↓基本的におススメしませんが、視聴できるのでリンクしておきます ( 『 AN EVENING ~ 』 は視聴できないので…)

2017年4月26日 (水)

1619 BROADWAY/Kurt Elling (2012年)

米男性ジャズ・シンガー、カート・エリングが2012年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

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全11トラック中、バカラック作品は1トラック

6. A HOUSE IS NOT A HOME (7:02)


米男性ジャズ・シンガー、カート・エリングが2012年にリリースしたアルバムです。

カートは1967年シカゴ生まれ。1995年にブルーノートと契約して6枚のアルバムをリリース。本アルバムは、2006年から在籍したコンコードにおける4作目です。アルバムタイトルの 『 1619 BROADWAY 』 とはニューヨークのブリル・ビルディングの所在地のこと。アルバムの副題 “ THE BRILL BUILDING PROJECT ” にあるように、ブリル・ビルディングのソングライター達に捧げられたアルバムだそうです。

本アルバムのリリース時は45歳くらいのはず。…なのに、ジャケ写がなんともシブ過ぎて。もっと年長の方かと思っちゃいましたょ。

曲目リストをみると、ジェリー・リーバー&マイク・ストーラー、バリー・マン&シンシア・ワイル、ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング、バート・バカラック&ハル・デイヴィッドといった、ブリル・ビルディングを代表するソングライターの作品が並んでいます。他に、デューク・エリントン、ポール・サイモン、サム・クックなどの曲も取り上げています。私が知らない曲の方が多いですけど^^;。

バカラック&デイヴィッド作品はT-6. 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 。バックは、ピアノ、ベース、ドラムス、ギターのカルテット。元々は4拍子のバラード曲ですが、3拍子っぽくしたり4拍子に戻ったりとリズムは凝っていてゆったりしたなかにも緊張感が漂います。カートもかなりメロディを崩して歌っています。原曲のエッセンスはかなり薄れて、なんか聴いてて落ち着かないです^^;。本人はカッコイイと思って演ってるのかしらん。カートの歌声はバリトンで深く渋味があって、私的には好みなのですが。

T-1. 「 オン・ブロードウェイ 」 はR&B風コンテンポラリー・ジャズという感じなのに対し、ブルースのT-5. 「 I'M SATISFIED 」 なんかはストレートなバップ・スタイル。一方、キャロル・キングのT-8. 「 SO FAR AWAY 」 はバラードよろしく丁寧に歌ってますし、T-10. 「 AMERICAN TUNE 」 はピアノだけをバックにシンプルに歌っております。

選曲にしてもパフォーマンスにしても、振れ幅の大きなアルバムでした。


【データ】
『 1619 BROADWAY THE BRILL BUILDING PROJECT
Kurt Elling

CD:2012年9月25日リリース
レーベル:CONCORD JAZZ
番号:CJA-33959-02

Produced by Chris Dunn, Kurt Elling and Laurence Hobgood
Co-Produced by Darryl Pitt
Recorded May 3-5, 2012 by Chris Allen at Sear Sound, New York, NY
Musicians:
  Kurt Elling - voice
  John Mclean - guitar
  Laurence Hobgood - piano
  Clark Sommers - bass
  Kendrick Scott - drums, congas
T-6. 「 A HOUSE IS NOT A HOME 」
  Arranged by Laurence Hobgood

2017年4月23日 (日)

Golden Hits (VolumeⅡ)/Roger Williams (1970年)

米国の男性ピアニスト、ロジャー・ウィリアムスが1970年にリリースしたベスト・アルバムです。バカラック・カヴァーを2曲収録!

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Original LP front cover/back cover

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所有CDのジャケット表/ケース裏

全11トラック中、バカラック作品は2トラック

3. ALFIE (3:53)
8. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU (3:28)

※所有CDはLPと収録順が異なっており、上記曲順はLPのものです。また、所有CDは1トラックカットされて全10トラックとなってます。


米国の男性ピアニスト、ロジャー・ウィリアムスが1970年にリリースしたベスト・アルバムです。

ロジャーは1924年生まれ(2011年没)。3歳からピアノを始め、大学やジュリアード音楽院でピアノを学びました。1955年、テレビのタレント発掘番組に出演したのがきっかけでKAPPレコードの創設者 David Kapp の目に留まり、「 枯葉 」 でシングル・デビュー。これがいきなり全米1位の大ヒット。以後、ポピュラー/イージーリスニングのピアニストとして活躍。ビルボード誌によれば、“歴史上最も売れてるピアノ・レコーディング・アーティスト”なんだそう。また、ロジャーは“大統領のためのピアニスト”として知られ、トルーマン以来9代の米国大統領のためにピアノを演奏した方なんだとか。(全てWikiより)

既に50枚以上のアルバムをリリースしていたロジャーにとって、本アルバムは 『 Greatest Hits 』 (1961年)、『 Golden Hits 』 (1967年)に続いて3枚目となるベスト・アルバム。それにしても、このLPジャケットはどうにかならなかったのでしょうか。イージーリスニングとしてこれはイカンでしょ。CDをリイシューするに際してジャケットを差し替えたのは正解ですね(リイシューCDのジャケットも安っぽくてそっけないですが^^;)。

さて、バカラック・カヴァーは2曲。T-3. 「 アルフィー 」 は、1968年のアルバム 『 The Impossible Dream 』 から。主役はピアノで、控えめにベース、アコギ、ストリングス、パーカション、ハープがサポート。ロジャーのピアノはリリカルで優しいタッチですが、たまにグリッサンドを派手にやらかす部分もあり、メリハリが効いたものです。

もう1曲は、1969年のアルバム 『 Happy Heart 』 からT-8. 「 ディス・ガイ 」 。金管の重厚なハーモニーが印象的なイントロに続いて、最初はリリカルなピアノ・ソロ。ちょうど1分経ったあたりからベース、ドラムス、アコギが加わってスウィングに。…と思ったら、サビは一転金管の重厚なアンサンブル。2コーラス目はまたスウィングになって、エンディングはピアノと金管アンサンブルが合体。なかなかユニークなカヴァーでございます。

他の収録曲も、何か一癖あるアレンジ&演奏です。音質は良いとは言えないし、現代でも通用する…といった類の演奏ではなく時代を感じるのは事実ですが。個人的には、メロディの合間に入れる和音の伴奏がユニークな 「 ビートでジャンプ 」 が印象に残りました。


【データ】
『 Golden Hits (VolumeⅡ) 』
Roger Williams

LP:1970年リリース (所有CDは、1994/11/3リイシューの米国盤)
レーベル:KAPP Records (所有CDは、MCA Records)
番号:KS 3638 (所有Cは、MCD-22100)

T-3. 「 ALFIE 」
  Producer - Hy Grill
  Arangd by Roger Williams
  Orchestrated by Ralph Carmichael
T-8. 「 THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU 」
  Producer - Hy Grill
  Arangd by Roger Williams
  Orchestrated by, Conductor Frank Hunter

2017年4月19日 (水)

ARTHUR/O.S.T. (2011年)

米映画 『 アーサー 』 2011年リメイク版のサントラです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

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全10トラック中、バカラック作品は1トラック

10. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)  ( 3:47 ) ~ Fitz and The Tantrums ~


Img363ss 米映画 『 アーサー 』 2011年リメイク版のサントラです。オリジナルは1981年でしたから、30年経ったんだ。

日本では劇場未公開。Amazonビデオのレンタルにあったので観ようかなと思ったのですが、まぁたぶん(いや、絶対)途中で寝るだろうと…結局レンタルしませんでした。というワケで、映画についてはノーコメントですm(__)m

サントラ収録曲は10曲。うち6曲は映画のための書き下ろしだそうで、総じてポップ/ロックなバンド・ミュージックです。アーティストはよく知らない方々ばかり。インディーズなのかしらん。面倒くさいので調べてません^^;。

んで、ラストがT-10. 「 ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO) 」 。オリジナルの映画から使われたのはこの曲だけです。以下、アルバムのプロデューサーであるJason Winterのコメントを引用します。拙い訳でスミマセン。

─  過去の経験から、クラシックをリメイクするのは簡単じゃないことを私は知っています。 だからこそ、歓喜に満ちた 「 ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO) 」 を演奏してくれたフィッツ・アンド・ザ・タントラムズにとても感謝しています。 オリジナルに敬意を表しつつも独自にモダンなひねりを加えているところが、私は好きです。 ─ (アルバムのライナーより)

Aboutpress1 フィッツ・アンド・ザ・タントラムズは、スタジオ・エンジニア&ミュージシャンだったマイケル・フィッツパトリック(リード・ヴォーカル)を中心に2008年にLAで結成されたポップ・バンド。フィッツに女性ヴォーカル+サックス&フルート+キーボード+ベース+ドラムス&パーカッションを加えた6人組。2010年にインディーズのDangerbird Recordsと契約して同年1枚目のアルバムをリリース。2013年にElektraへ移籍、メジャー・デビューしました。

テンポは♩≒92で、クリストファー・クロスのオリジナルよりかなり速め。ブロウするサックス、和音を刻むピアノ、動き回るベース、8ビートのドラムス、パワフルなヴォーカル。そしてサビでは4ビートのタテノリ。ここまでノリの良い 「 ARTHUR'S THEME 」 のカヴァーは他にはありません。好きかと言われると返答に困りますが、彼らの意欲は買います。少なくとも、サントラ収録他曲との相性はいいと思います。

サントラ用にレコーディングしたときはまだインディーズ時代。相当思い切った起用だったと思うのですが、アルバム・プロデューサーのコメントからすると見事期待に応えたんでしょうね。良かった良かった(^^)


【データ】
『 ARTHUR 』
O.S.T.

CD:2011年4月5日リリース
レーベル:WaterTower Music / SONY CLASSICAL
番号:88697903432

Soundtrack Album Producer: Jason Winer
Music Supervisors: Dave Jordan and Jojo Villanueva
T-10. 「 ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO) 」
  Produced by Michael Fitzpatrick and James King
  Performed by Fitz and The Tantrums

2017年4月16日 (日)

BORN FREE/LOVE, ANDY/Andy Williams (1967年)

アンディ・ウィリアムスが1967年にリリースしたアルバム2枚。それぞれバカラック・カヴァーを1曲ずつ収録!

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『 BORN FREE 』 original LP front cover/back cover

全12トラック中、バカラック作品は1トラック

8. ALFIE (2:51)

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『 LOVE, ANDY 』 original LP front cover/back cover

全11トラック中、バカラック作品は1トラック

3. THE LOOK OF LOVE (2:52)

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所有CD(2 on 1)のジャケットの表/ケースの裏


アンディ・ウィリアムスが1967年にリリースしたアルバム2枚をまとめてご紹介します。

アンディ・ウィリアムスは、1927年12月米中西部アイオワ州生まれ。バカラックは1928年5月生まれですから、約半年ほどアンディの方がお兄さんってことになりますね。2012年9月に84年の生涯を終えられました。そう言えば、ハル・ディヴィッドが亡くなったのも同じ2012年9月でしたね…。

アンディは米男性ポピュラー・シンガーを代表するひとり。「 ムーン・リバー 」 のカヴァーはあまりにも有名ですが、正直個人的には全く興味を抱かず今日まで過ごしてきました。The Chordettes(サ・コーデッツ)の1958年のヒット曲 「 LOLIPOP 」 のMVにアンディが出演して口に指を突っ込んで“ポンッ”と鳴らしてる間抜けな顔は印象に残ってるんですが(笑)。

さて、アルバム 『 BORN FREE 』 は1967年4月リリース。アルバムのタイトルにもなっている 「 BORN FREE 」 は映画 『 野生のエルザ 』 の主題歌。他にも 「 サニー 」 、「 夜のストレンジャー 」 などを歌っています。これらは皆1966年にヒットした曲。バカラック・カヴァーのT-8. 「 アルフィー 」 も1966年の映画の主題歌ですもんね。歌い出しの伴奏はアコギだけ。ストリングスが加わったあと、ベース、ドラムス、ヴィブラフォン、ホルン、コーラスが入ってきます。アルト・サックスだけちょっと下品な音色で残念ですが、情感豊かなオーケストレーションは素敵です。アンディもそのバックに合わせた感じでソフトな歌いっぷりなのですが、気持ちがこもっていて優しいおじさんが若い女の子を諭してるかのような雰囲気が出ています。

もう1枚のアルバム 『 LOVE, ANDY 』 は、『 BORN FREE 』 の次作で同年10月にリリース。同年ヒットした 「 君の瞳に恋してる 」 や前年ヒットしたビーチ・ボーイズの 「 神のみぞ知る 」 なんかを歌っています。バカラック・カヴァーはT-3. 「 恋のおもかげ 」 。1967年の英国映画 『 007 カジノ・ロワイヤル 』 の曲ですから、これも旬なカヴァーです。イントロでソプラノ・サックス、ストリングス、ホルンが奏でる旋律にまず引き込まれます。ストリングスや金管によるオブリガートも、原曲のコピーじゃなくて独特の美学があり素敵です。アンディの歌はそれほど印象深くないんですが。

バカラック作品以外の収録曲も、アレンジに工夫が見られます。アンディ・ウィリアムスのようなシンガーは既にヒットしたを歌うのが仕事。“コピーに近いイージーリスニング的演奏+歌”の安易な作品が多いんだろうと思っていましたが、見事予想は外れました。ご紹介したアルバムは2枚ともニック・デカロがプロデュースし、アレンジも一部を除いて手掛けています。ニック・デカロといえば、著名なプロデューサー/アレンジャーの一人ですもんね。歌手を生かすも殺すもプロデュース・ワーク次第なのかも。


R920066014765758483848jpegここからはオマケです。MP3でしか所有していないバカラック・カヴァーをご紹介。
1970年の春にリリースされたその名も 『 RAINDROPS KEEP FALLIN' ON MY HEAD 』 というアルバムで 「 雨にぬれても 」 (3:11)をカヴァーしています。これが実にまったりしてまして。♩≒94の遅めのテンポで、この曲定番のシャッフルではなくソフトロック的8ビートのなおしゃれなリズム。アコギ中心のバンド、ヴィブラフォン、ストリングス、女性コーラスなどを配した厚めの演奏をバックに、アンディもあえて弾むような歌い方はせずにソフトで流れるような歌唱を聴かせます。オリジナルがヒットしてまだ数か月の段階ですが、他とは違った個性的なカヴァーだと思います。プロデューサーはDick Glasser、アレンジャーはAl Capps。どこの誰だか知りませんが、いい仕事してます。
実は、先月~3月15日のBS-TBS 『 SONG TO SOUL 』 を観るまでアンディのバージョンを聴いたことがありませんでした。そこでCDを入手しようとしたのですが、Amazonでは中古でも4,000円近い値付けが…。万年金欠病のあるでおとしてはおいそれと手が出せるものではなく…。この曲はMP3で我慢することにして、CD入手は超リーズナブルでしかも2 on 1の 『 BORN FREE/LOVE, ANDY 』 に流れてしまったワケでございます。お恥ずかしぃ^^;


【データ】
① 『 BORN FREE 』/② 『 LOVE, ANDY 』
Andy Williams

LP:① 1967年4月10日/② 1967年10月16日 リリース (所有CDは、1999年3月23日リリース)
レーベル:COLUMBIA (所有CDは、Collectables Records / Sony Music)
番号:① CS 9480/② CS 9566 (所有CDは、COL-CD-6049)

Produced by Nick DeCaro
Arranged by Nick DeCaro, Eddie Karam (①T-4,11), J. Hill (①T-3,5)

2017年4月12日 (水)

Sweet Illumination/Clémentine (2008年)

フランスの女性歌手、クレモンティーヌが2008年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを2曲収録!

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全16トラック中、バカラック作品は2トラック

1. MAGIC MOMENTS (3:25)
10. Toute La Pluie Tombe Sur Moi [RAINDROPS KEEP FALLIN' ON MY HEAD] (4:19)


Img359fg フランスの女性歌手、クレモンティーヌが2008年にリリースしたアルバムです。

クレモンティーヌは1963年パリ生まれ。1988年にフランスCBSからデビューし、著名ジャズ・ミュージシャンと共演アルバムを数枚発表。その後は日本のレーベルに所属してポップスのフィールドで活動を続けているようです。アニソンの企画物もけっこうリリースしてるみたいですが。

2008年にはデビュー20周年記念3部作をリリース。本アルバムはそのラストにあたるクリスマス・ソング+代表曲を加えたシーズンズ・グリーティング&ベスト・アルバムなんだそう(CDの帯からの引用です)。アルバムのジャケットがもうモロそういう仕立てですね。

バカラック・カヴァーは2曲。T-1. 「 マジック・モーメンツ 」 はクリスマス・ソングの扱いでしょうか。新録みたいですし。本アルバムの中で、クレモンティーヌはなぜかこの曲だけ英語で歌っています。ズン・チャ・ズン・チャのリズムでチンドン屋のような演奏をバックに、クレモンティーヌはちょっと鼻にかかった声で棒読みしてるように軽ーく歌っています(囁いてると言っても過言ではありません)。なんかチープなカヴァーです。

T-10. 「 雨にぬれても 」 はフランス語歌詞で歌っています。イントロは雷と雨音のSEで始まり、続くギターのカッティングはこの曲にしては新鮮。リズムは軽い16ビート。クレモンティーヌの囁くような歌も軽い軽い。このクレモンティーヌのカヴァーは先月3月15日にBS-TBSで放送された番組 『 SONG TO SOUL 』 で初めて知ったヴァージョンでして、さっそくCDをゲットした次第。でも、調べてみたらこの曲は2002年リリースのアルバム 『 30℃ 』 に収録されてました。番組では2008年と紹介されてたんですけどねー(>_<)。

ほかの収録曲もそうですが、クレモンティーヌの歌声は軽すぎて音程も微妙だし…。はぁ~、脱力…。バカラック・カヴァーが入ってるから入手しましたが、そうでなかったら絶対自分では購入しない類のアルバムです^^;。


【データ】
『 Sweet Illumination 』 (邦題:スイート・イルミネーション)
Clémentine

CD:2008年11月26日リリース
レーベル:Sony Music Japan International
番号:SICP-2077

Executive Producers: Kazuhisa Saito, Orange Blue Productions
General Producer: Nobuya Higuchi
T-1. 「 MAGIC MOMENTS 」
  Realized and arranged by Eiko Sakurai
  Instruments recorded by Eiko Sakurai
  Voice recorded by Robson Galdino at Studio Robsound, Paris
  Guitar: Nobuyasu Horikoshi
  Trumpet: Luis Valle
  Trombone: Eijiro Nakagawa, Masayuki Okamoto (Bassoon)
  Chorus: Clémentine, Robson Galdino
T-10. 「 Toute La Pluie Tombe Sur Moi [RAINDROPS KEEP FALLIN' ON MY HEAD] 」
  Realized and arranged by David Kakon
  Guitar: Daniel Joseph
  Keyboards: David Kakon

2017年4月 9日 (日)

SEIKO JAZZ/松田聖子 (2017年)

松田聖子がスタンダードを歌ったアルバムです。バカラック・カヴァーを3曲収録!

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全10トラック中、バカラック作品は3トラック

4. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  (5:48)
6. ALFIE  (5:11)
9. THE LOOK OF LOVE  (5:33)


Img357ff_2 まさか拙ブログで松田聖子のアルバムを紹介する日が来ようとは!

今年(2017年)3月にリリースされたばかり。巷では話題になっていたようですが、私は今月になって初めて知りました。入手したてのホヤホヤです。

スタンダードばかり10曲。ピアノトリオ、ギター、トランペット、サックス、パーカッション、トロンボーン(4本も!)、それにストリングスを加えた贅沢な布陣。デビッド・マシューズによるアレンジは、ジャズとポップスの中間的なものでしょうか…ちょっとステレオタイプで退屈な面もありますがまぁこんなもんでしょう。過去にポピュラーやジャズの歌い手さん方がたっくさんレコーディングしてきたフォーマットです。

バカラック1曲目は、T-4. 「 遥かなる影 」 。テンポはゆっくりめ。ソプラノ・サックスが主旋律、ストリングスが対旋律を演奏するイントロや間奏はなかなか新鮮。それに比べて松田聖子の歌唱はあまり印象に残りません。上手いとは思うのですが、平板なんですね。あと、サビ部分でのブレス位置が普通とズレてる点も気になりました。ゆっくりすぎるテンポのせいで息が続かないのかもしれませんが…。

2曲目のT-6. 「 アルフィー 」 、彼女は頑張って歌っていると思います。この曲は歌うのとっても難しいと多くの歌い手さんがおっしゃってますからねー。しかし、彼女のパフォーマンスは歌詞をただなぞって歌ってるようで、私の心に響いてきません。実に勿体ないです。

T-9. 「 恋のおもかげ 」 もやはり平板的な印象は変わりません。表情に陰影があまりないと言えばいいのか。低音域で声があまり出ていないのがこの曲では特に目立ちますしね。イントロのストリングスなんて一聴してこの曲とはわからずけっこう新鮮なんですが。

バカラック作品以外の各曲も、同じような印象を持ちました。彼女自身が本当に歌いたい曲なんだろうか…と勘ぐっちゃいます。アイドル時代のような張りはありませんが、高音域のブライトなところとか聖子ちゃんらしい特徴は出ています。その歌にふくらみが出て表現力が増せば、魅力あるスタンダード・シンガーになれるかもしれません。

それにしても、10曲のうちバカラック作品が3曲もあるとは! それは素直に嬉しかったです。自身の選曲だとしたら、彼女はバカラックが好きってことか? 今後のアルバム展開を注視していきたいと思います。

ここからは個人的などーでもいい話です…。
彼女がデビューした1980年当時、私は高2。アイドルを含めた歌謡曲はTVの歌番組などでよく耳にしてはいましたが、興味の対象からは外れてたんですね。アイドルのシングルで私が購入したことがあるのは、中学生時代の太田裕美と岩崎宏美(どちらも筒美京平さんの楽曲!)だけでしたから。ところが、大学生(1982年~1986年)になると、ドナルド・フェイゲン、ジョージ・ベンソン、アル・ジャロウ、カシオペア、大瀧詠一、山下達郎、杉真理、ユーミンなどとならんで松田聖子のアルバムもBGMでよく流したりしました(もちろんLP買うお金なんてありませんから、もっぱらレンタルレコード店で借りてきてカセット・テープにダビングしてですが)。『 風立ちぬ 』 ~ 『 Tinker Bell 』 あたりのアルバムは、アイドルとしてではなく普通のポップスとして楽曲もプロデュースもクォリティ高かったですからね。特に 『 Canary 』 はよく聴きました。収録されてる 「 蒼いフォトグラフ 」 という曲がもう大好きで。TBSドラマ 『 青が散る 』 の主題歌で、そのドラマ&原作小説とともに青春時代の思い出の1曲です。


【データ】
『 SEIKO JAZZ 』
松田聖子

CD:2017年3月29日リリース
レーベル:EMI / ユニバーサル・ミュージック
番号:UPCH-20446 (通常盤)

Produced by Shigeyuki Kawashima (川島重行)
All songs arranged by David Matthews
All Tracks Vocals by Seiko Matsuda
New York Recording Unit
Musicians
  Michael Rodriguez - trumpet, flugel horn
  Bob Malach - tenor sax, soprano sax, flute
  Ross Traut - guitar
  Mike Ricchiuti - piano
  Mike Hall - bass
  Terry Silverlight - drums
  Jim Saporito - percussion
<trombones>
  Birch Johnson - trombone
  John Fedchock - trombone
  Larry Farrell - trombone
  Dave Taylor - bass trombone
"Manhattan Strings"
Vocal Recorded & Mixed by Takeshi Hara (Sony Music Studio Tokyo)

2017年4月 2日 (日)

ALFIE/O.S.T. (2004年)

英国映画 『 アルフィー 』 2004年リメイク版のサントラです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

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全15トラック中、バカラック作品は1トラック

14. ALFIE (4:23) ~ Joss Stone ~


英国映画 『 アルフィー 』 2004年リメイク版のサントラです。

1965年版の映画は観たことありますが(勿論ビデオで)、リメイク版のコレは全く…。なので、映画のことは触れません。あしからず。

ローリング・ストーンズのミック・ジャガーが元ユーリズミックスのデイヴ・スチュワートと一緒にレコーディング。それに、前年の2003年にデビューした英国の女性R&Bシンガー、ジョス・ストーンも参加。映画公開(2004年10月22日)の数日前にリリースされました。日本語ライナーによれば、本アルバムはミック・ジャガーのソロ作品として高く評価されるものだそう。Amazonのレビューにも同傾向のコメントが見られます。

拙ブログではミック&デイヴの作品はスルーして、本アルバム唯一のバカラック作品であり1965年版の主題歌をカヴァーしたT-14. 「 アルフィー 」 だけにスポットを当てます。歌っているのはジョス・ストーン。彼女は1987年生まれで当時17歳。デビュー・アルバムは全英4位(全米39位)、同年9月にリリースしたセカンド・アルバムは全英1位(全米11位)を獲得! と英国や米国などでヒットしていました。

─  タイトル・ソングは、僕ではなく別のアーティストに歌ってもらおうと思った。中々適任者がいなくて。すでにいろんな人がこの楽曲を録音していて、何たって知ってるだけで76ヴァージョンもある。デイヴがキャバレー・スタイルを見事にカットしたスタイルにアレンジしてジョス・ストーンに歌ってもらった。2テイクでOKになったんだ! ─ (2004年9月の記者会見でのミックのコメント。日本盤CDのライナーより)

ジョス・ストーンは当時旬のアーティストだっただけでなく、ミックが彼女の実力を高く評価していたから声を掛けたんでしょう。それともストーン繋がりか?(ストーンズ→ストーン…そんなこたぁないか^^;) いずれにしても、彼女の堂々たるパフォーマンスは圧巻です。ピアノとハモンドオルガンだけをバックにした繊細且つブルージーな歌唱はとても弱冠17歳とは思えません。単に歌が上手いだけじゃない、ソウルを感じます。大人の女性がアルフィー(映画の主人公)のような若いイケメンに諭す…この曲はそういう歌詞なんですが、聴いていて違和感ないですもん。素晴らしい!

ジョス・ストーンは、『 BURT BACHARACH A LIFE IN SONG 』 (邦題:バート・バカラック ライブ・イン・ロンドン 2015) でも抜群のパフォーマンスを披露しています。彼女は自身のアルバムではバカラック作品を取り上げてないようですが、是非他の曲もカヴァーして欲しいものです。


【データ】
『 ALFIE 』
O.S.T.

CD:2004年10月18日リリース (所有CDは、2004年12月8日リリースの日本盤)
レーベル:Virgin Records (所有CDは、東芝EMI)
番号:024386324122 (所有CDは、VICP-68709)

Soundtrack Album Producers: Dave Stewart and Mick Jogger
Executive Album Producers: Charles Shyer and Tony Wadsworth
T-14. 「 ALFIE 」
  Produced by Dave Stewart and Mick Jogger
  Piano: James Pearson
  Hammond B3 Organ: Raymond Anger
  Recrdd and Mixed by Peter Cobbin at Abey Road Studios, London

2017年3月22日 (水)

Playing Bacharach/Aisha Ruggieri quartet (2010年)

伊太利亜の女性ジャズ・ピアニスト、アイシャ・ルジェリによるバカラック集です。

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全10トラック中、バカラック作品は8トラック

1. A HOUSE IS NOT A HOME
2. MAGIC MOMENTS
3. THANATOS
4. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
5. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR
6. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
7. AFRODITA'S DINNER
8. THIS EMPTY PLACE
9. WALK ON BY
10. CASINO ROYALE

収録時間約53分


伊太利亜の女性ジャズ・ピアニスト、アイシャ・ルジェリによるバカラック集です。(ラスト・ネームはラッギーリと読む事例もあるようですが、本記事ではルジェリとしておきます)

Img355cc_2Img355dd_2Aisharuggieri_jazzitsett2010_2 アイシャ・ルジェリはイタリア北部ヴェネト州パドヴァ(Padova, ヴェネツィアの西あたり)の出身。最初はクラシックを弾いていたそうですが、17歳の時に2枚のレコード(ジョン・コルトレーンとビル・エヴァンス)を聴いて衝撃を受けジャズをやることに決めたんだとか。

2005年に最初のアルバムをリリース。本アルバムは3枚目のアルバムにあたります。写真のうち2枚は紙ジャケを開いたところにあったもの。残りの1枚はネットから拾ったもので、本アルバムのチラシのようです。

ピアノ、ドラムス、ベースに、ジャンルカ・カローロのトランペット/フリューゲルホーンをフィーチャーしたカルテット編成。ストレートでコンテンポラリーなジャズです。この手のジャズが苦手な人にはちょっと敷居が高いかもしれません。ですが、本気で曲に向き合ってる感じが伝わってきて好感が持てます。ネットでアイシャのことを調べていたら、本アルバムに対する彼女の思いが窺える記述がありました。私のテキトーな訳でどうぞ。

─  大きな尊敬の念をもってこの作曲家(訳者注:バカラックのこと)を読み込まなきゃいけないと思ったし、過去の2枚のアルバムとは違うものにしたかったの。ブリリントな音色のジャンルカ・カローロ、加えて二人の優れたミュージシャンのサポートもあって、私は自分の好きな曲を自由にアレンジすることができたわ。ただひとつ気を配ったのは、リスナーが最初から我々の世界に入ってこれるよう、メロディを尊重したことかしら。 ─ (2012年の彼女のインタビュー記事より抜粋)

全10曲のうち8曲がバカラック作品ですが、そのうちT-8. 「 ディス・エンプティ・プレイス 」 とT-10. 「 カジノ・ロワイヤル 」 はジャズでは殆どといっていいほど取り上げられてこなかった曲です。アイシャ、けっこうチャレンジャーですね~。

演奏は全体的に硬派。各曲でのアドリヴ、特にトランペット/フリューゲル・ホーンのプレイは時に激しく時に甘くソフトに…メリハリが利いてます。リズムも凝ってる曲が多いです。アルバム冒頭のT-1. 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 、4/4拍子のこの曲を7/8拍子(或いは倍テンポで4/4拍子+3/4拍子か?)で演奏したのには、いきなりで面食らいました。軽いボサノヴァに仕上げたT-5. 「 愛のハーモニー 」 ぐらいですかね、肩の力を抜いて聴けるのは。

特徴的だなぁと感じるのが、イントロでピアノが独自のフレーズを提示してそれを間奏部やアウトロでも差し込んでくる点。T-1.「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 、T-5. 「 愛のハーモニー 」 、 T-8. 「 ディス・エンプティ・プレイス 」 、T-10. 「 カジノ・ロワイヤル 」 あたりで見られるのですが、強い印象をリスナーに与えます。アイシャは意識してアレンジしたのだと思います。先に紹介した彼女のコメント ─ リスナーが最初から我々の世界に入ってこれるよう、メロディを尊重したことかしら ─ の一端でしょうか。

因みに、T-3.とT-7. はアイシャの自作曲。この2曲は、なんでもバカラックにインスパイアされて作曲したものだとか。出来はともかく、その心意気や良し!

本アルバム、Amazon/iTunesで視聴できます。気になる方はぜひご試聴を!


【データ】
『 Playing Bacharach 』
Aisha Ruggieri quartet featuring Gianluca Carollo

CD:2010年9月13日リリース
レーベル:GECO RECORDS (ITALY)
番号:100/005

All tracks composed by Burt Bacharach except T-3,7. composed by Aisha Ruggieri
All arrangements are written by Aisha Ruggieri
Musicians
  Aisha Ruggieri - piano, arrangements
  Gianluca Carollo - trumpet, flugelhorn
  Edu Hebling - doublebass
  Mauro Beggio - drums
Recorded in Calliano (AT) live recording at Studiottanta, mixered and mastered by Massimo Visentin December, 2009

2017年3月19日 (日)

WE ALL LOVE BURT BACHARACH/Massimo Colombo (2016年)

伊太利亜の男性ジャズ・ピアニスト、マッシモ・コロンボによるバカラック・カヴァー集です。(CD無し/デジタル配信のみ)

Photo

1. THE LOOK OF LOVE
2. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
3. ALFIE
4. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
5. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)
6. GOD GIVE ME STRENGTH
7. GO ASK SHAKESPEARE
8. I SAY A LITTLE PRAYER
9. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
10. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
11. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
12. WALK ON BY
13. A HOUSE IS NOT A HOME

収録時間約57分


伊太利亜の男性ジャズ・ピアニスト、マッシモ・コロンボによるバカラック・カヴァー集です。

670_0_4557283_58097 彼は1961年ミラノ生まれ。ピアニストであると同時に作曲家/編曲家でもあり、作曲した作品は700曲もあるそうです。

本アルバムは、彼の24作目のリーダー・アルバムに当たります。写真は本アルバムのレコーディング時のもので、右から3人目がマッシモ・コロンボです。

演奏は、ピアノ、ベース、ドラムス、トランペットのカルテットが基本。半数以上の曲に女性ヴォーカルがフューチャーされ、曲によってはサックスやバス・クラリネットも加わります。バス・クラリネットなんてジャズでは珍しいですよね~。因みにさきほどの写真には、左端にドラムスのピーター・アースキン(元ウェザー・リポート)、その右にヴォーカルのキャスリーン・グレイス、右端にベースのダレク・オレスが写っています。キャスリーン・グレイスは、USC(南カリフォルニア大学)で教鞭を取り、L.A.を拠点に活動する女性ジャズ・シンガーだそうです。

全13曲すべてバカラック作品。カヴァー定番曲が並ぶなか、異色なのはT-7. 「 ゴー・アスク・シェイクスピア 」 。バカラック2005年のアルバム 『 AT THIS TIME 』 に収録されているこの曲、カヴァーされるのは本アルバムのバージョンが初めてじゃないでしょうか。

ジャズではありますが、ハードで難解なアドリヴは少なめであまり肩に力を入れることなく聴けます。一番ハードなのはT-11. 「 世界は愛を求めている 」 かな? T-4. 「 雨にぬれても 」 中間部の間奏が5拍子だったり、T-8. 「 小さな願い 」 のイントロのピアノのフレーズがやけに神妙だったり、T-9. 「 遥かなる影 」 がラテンのモントゥーノっぽいリズムだったり、T-13. 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 の冒頭1分弱が無伴奏で歌われたり…といったところが印象に残りました。

でも、聴いていてあまり心に響かないんです。ミュージシャンはテクニックもあるし演奏は上手いのですが、何て言うんですかねー仕事で演ってる感が強くって。言い換えると、バカラックへのリスペクトをあまり感じないと言うか。あくまでも私個人の感覚なので、決してけなしているわけではありませんよ^^;。

YouTubeに本アルバムのPVが上がっています。ご参考まで。 → こちら


【データ】
『 WE ALL LOVE BURT BACHARACH 』
Massimo Colombo

MP3:2016年11月4日リリース
レーベル:PLAY & Oracle Records Ltd
番号:無し

Produced by Giampaolo Pasquile and Michele Garruti
Arrangements - Massimo Colombo
Musicians
  Massimo Colombo - piano
  Darek 'Oles' Oleszkiewicz - double bass
  Peter Erskine - drums and percussion
  Michael Stever - trumpet and flugelhorn
  Kathleen Grace - vocals (T-1,2,4,6,8,10,12,13.)
  Bob Mintzer - tenor sax (T-3.) / bass clarinet (T-5,11.)
  Aaron Serfaty - percussion (T-2.)
Recorded at Tritone Recording Studios, Los Angeles (California)

2017年3月15日 (水)

WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE/Andra Day (2017年)

米女性シンガー、アンドラ・デイによる 「 世界は愛を求めている 」 のカヴァーです。(現時点では配信のみ)

Andra_day

1. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE (4:21)


米女性シンガー、アンドラ・デイによる 「 世界は愛を求めている 」 のカヴァーです。(現時点では配信のみです)

Andradaycrmyriamsantos2016billboard アンドラ・デイは、1984年12月米ワシントン州生まれのカリフォルニア州サンディエゴ育ち。地元のお店のイベントで歌っていたところを偶然スティーヴィー・ワンダーの妻の目に留まり、スティーヴィーも気に入ります。それがきっかけとなり2015年に30歳でメジャー・デビュー。デビュー・アルバム 『 Cheers to the Fall 』 はR&Bチャートで3位まで上昇。グラミー賞でもR&B部門でノミネートされるなど、いきなり注目を集める存在になったんだとか。

今回ご紹介する 「 世界は愛を求めている 」 のカヴァーは、ホテル・グループ HYATT(ハイアット) のグローバル・キャンペーン “ For A World of Understanding. ” のCMのためにレコーディングされたもの。CMの映像は、今年(2017年)初めにタイ、モロッコ、スペインで撮影されたそうなのですが、耳を傾けたり他に目を向けたり相手を気遣うといた小さな思いやりが人を繋ぐ第一歩なんだ…ということを表現しているように感じます。思いやりは、言い換えると愛。この曲の歌詞に通じるものがありますネ。 → その映像はこちら

アンドラ・デイは、低くパワフルでしゃがれてて…特徴的な声の持ち主。じっくり聴かせるタイプのシンガーでしょうか。最初の30秒程度はピアノだけ、それから少しずつ楽器が加わっていく落ち着いたアレンジ。最初は抑えていたアンドラの歌唱も徐々に熱を帯びてきます。アウトロの演奏がスタッカートになる部分、アンドラはメロディをかなりフェイクさせますが曲想に合っていて嫌味はありません。ちゃんと歌詞を理解して歌ってるんだなぁと感じました。

この曲は彼女の公式アカウントでYouTubeにアップされています。ぜひ聴いてみてください。 → こちら


【データ】
『 WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE 』
Andra Day

MP3:2017年2月26日リリース
レーベル:Warner Bros. Records Inc.
番号:無し

クレジット詳細不明
配信:Amazonなし/iTunesあり

2017年3月12日 (日)

RAINDROPS/Lisbet Guldbaek (2012年)

デンマーク出身のシンガー、Lisbet Guldbaek のバカラック・カヴァー集です。(CD無し/デジタル配信のみ)

Raindrops

1. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
2. WALK ON BY
3. ONE LESS BELL TO ANSWER
4. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
5. ALFIE
6. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME
7. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
8. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
9. WIVES AND LOVERS
10. I JUST HAVE TO BREATHE

収録時間約32分


デンマーク出身の女性シンガー、Lisbet Guldbaek のバカラック・カヴァー集です。彼女の名前の読み方がわからず原語のままです。ご勘弁を~m(__)m

彼女は1970年デンマークのオールボー生まれ。11歳の時にミュージカル 『 アニー 』 で主役を務めたそう(デンマーク上演の際だと思います)。その後1990年代の早い時期にパリに移り、ミュージカルに出演したりアニメーション映画の劇中歌を吹き替えで歌ってきたそうです。

最近ではソロ・シンガーとしての活動に重きを置いているようで、自主制作ではありますが自身初のアルバムとなったのが本作でございます。2009年にレコーディングして2012年にデジタル配信のみでリリースされました。

332183_9_2Lisbet_guldbaek_3 バックはアコースティック・ギターとダブルベースだけのシンプルなもの。彼女の声はブライトでハスキー。ミュージカルを歌ってきた方にしては大げさな表現は見られず、チャーミングな印象です。間奏ではギターやベースのアドリヴも入りますし、曲の後半では彼女もメロディをフェイクして歌ったりしています。ポップスではなくてジャズ寄りですかね。

収録曲はバカラック&デイヴィッド作品ばかり10曲。軽快なボサノヴァにアレンジしたT-1. 「 恋よさようなら 」、ブルース調のT-2. 「 ウォーク・オン・バイ 」、イントロが雨粒っぽいT-4. 「 雨にぬれても 」、スウィングにアレンジしたT-7. 「 愛の思い出 」、大胆にもAメロを3拍子にアレンジしたT-8. 「 遥かなる影 」 などが印象に残ります。

そんなアルバムの中で異彩を放っているのがT-10. 「 アイ・ジャスト・ハフ・トゥ・ブリーズ 」 。この曲だけ超レア曲ですし、バックがギターのみのシンプルなパフォーマンスってのもこの曲だけ。思いのこもった彼女の歌い方も素晴らしいです。彼女にとって何かしら思い入れのある曲なんでしょうか。

YouTubeに本アルバムと同じメンバーによるライヴ動画が上がっていて、その中で本アルバム収録曲を5曲ほどダイジェスト的に聴くことができます。「 雨にぬれても 」 「 世界は愛を求めている 」 「 ワイヴズ・アンド・ラヴァーズ 」 「 恋よさようなら 」 、観客の反応と他の曲を挟んでラストが 「 アルフィー 」 。その動画はこちら   猫顔のキュートな方ですね~。


Lisbet_guldbaek_beautifulここからはオマケです。
Lisbet Guldbaek は 『 RAINDROPS 』 のあと、2015年に 『 The beautiful 』 というアルバムをリリース。そのなかで、「 GOD GIVE ME STRENGTH 」 (4:47) をカヴァーしています。
バンド+ストリングスをバックに丁寧に歌っているのですが、声量があまりないせいかサビの歌い上げる部分で盛り上がりが不足気味なのがちょっと残念なところです。オリジナリティのあるイントロ、ドラムスとともにリズムを刻むアコギ、ストリングスのピチカート、ちょっと変わったベースの動き等々、あちこちに工夫がみえるアレンジは好印象なんですけどねー。


【データ】
『 RAINDROPS 』
Lisbet Guldbaek, Bonfils & Bongarçon

MP3:2012年リリース
レーベル:無し
番号:無し

Musicians
  Vocal - Lisbet Guldbaek
  Guitar - Bruno Bongarçon
  Bass - Tony Bonfils (except T-10.)
Recorded in 2009

2017年3月 5日 (日)

3月15日の BS-TBS 『 SONG TO SOUL ~永遠の一曲~ 』 は、B.Jトーマスの 「 雨にぬれても 」!

アルバム紹介は今回お休みして、TV放送のご案内です。

毎週水曜夜、BS-TBSで 『 SONG TO SOUL ~永遠の一曲~ 』 という番組が放送されています。

─  この番組は、多くの人々の心に響き続けるソング(名曲)のルーツを辿りながら音楽を生み出したソウル(魂)と音楽に魅せられたソウル(魂)をつないでいく、新しいジャンルの音楽番組です。 ─

この番組、結構好きでよく観るんですよねー。ただ、これまで(現時点で116回)バカラック作品は取り上げられていません。カーペンターズの 「 青春の輝き 」 の回で、カーペンターズのキャリアを振り返る中に 「 遥かなる影 」 が出てきたり…というのはありましたけどね。

そしてとうとう、3月15日の放送でB.J.トーマスの 「 雨にぬれても 」 が取り上げられるんですっ!happy01

B.J.トーマスへのロング・インタビューがあるようですし、バカラック自伝の共著者であるロバート・グリーンフィールドも出演するとか。バカラックに関してどういう発言が飛び出すのか、興味津々です。

チャンネル・放送日時
 BS6ch  BS-TBS
 2017年 3月15日(水) 23:00~23:54
 『 SONG TO SOUL ~永遠の一曲~ 』
 「 雨にぬれても 」 B.J.トーマス


詳細は番組サイトをご覧ください。

2017年3月 1日 (水)

ANYONE WHO HAD A HEART/Jan Monroe (1996年)

英女性シンガー、ジャン・モンローが1996年にリリースしたバカラック・カヴァーのシングルです。

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1. ANYONE WHO HAD A HEART (radio edit) (2:54)
2. ANYONE WHO HAD A HEART (instrumental) (2:54)


英女性シンガー、ジャン・モンロー こと ジャネット・モンロー(Janette Monroe)が1996年にリリースしたバカラック・カヴァーのシングルです。

ジャネット・モンローは、英国マンチェスター郊外の生まれ。1990年にプロの歌手/ソングライターとしてキャリアをスタートし、ライヴやレコーディングでバック・シンガーを務めたりTVCMのジングルを歌ってきました。また、ソプラノ歌手としてロンドン・フィルやBBCフィルハーモニックなどとも共演してきたそうです。彼女の公式サイトには、A Classical/Crossover soprano と紹介されています。クロスオーバー・ソプラノって言葉の響き、カッコイイですね。

そんな彼女がキャリアのハイライトの一つとして挙げているのが、この 「 恋するハート 」 。The British Heart Foundation (英国心臓財団) の公式シングルとしてレコーディングされたもので、PVには彼女も出演しました。ジャケット表の右上に “ a donation will be made to THE HEART OF BRITAIN charity for each record sold ” と書かれているように、本シングルの売上はチャリティとして寄付に充てられたそうです。タイトルに “ HEART ” が入ってるからこの曲が選ばれたのかしらん。

それにしても、CDの名義をわざわざ Janette ⇒ Jan に変えたのはなぜなのか? そのワケは公式サイトにも書いてなくてわからずじまい。ちょっと心残り。

PVをお聴きいただいたらわかると思いますが、アレンジはイントロを除いてシラ・ブラック版そのもの。チャリティ・ソングということもあって、凝ったアレンジよりもリスナーに耳馴染みのあるアレンジの方が良かったのでしょう。製作費に限りがあったためか、ストリングスや金管はシンセだしドラムスもプログラミングですけどネ。ジャン・モンローは、シラ・ブラックほどのブライト感はないものの高音域でも十分声量があって実に堂々とした歌いっぷりです。他にCDリリースがないのが信じられないくらい。なお、T-2. は単なるカラオケ。できればミックス違いとか聴きたかったなぁ。


【データ】
『 ANYONE WHO HAD A HEART 』
Jan Monroe

CDシングル:1996年リリース
レーベル:Love This Records (UK)
番号:LUVTHISCD11

Produced by Mike Stock and Matt Aitken
Musicians - Mike Stock and Matt Aitken
Backing vocals - Mae Mckenna, Miriam Stockley
Recorded in London, England 1996

2017年2月26日 (日)

Du är den ende/Lill Lindfors (1967年)

スウェーデンの女性シンガー、リル・リンドフォッシュのファースト・アルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

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全14トラック中、バカラック作品は1トラック

12. Alltid nåt som får mej att minnas  - (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME -  (2:51)


Img348hhスウェーデンの女性シンガー、リル・リンドフォッシュのファースト・アルバムです。

1940年5月12日、フィンランドのヘルシンキ生まれ。なんと、バカラック爺と誕生日birthdayが一緒sign01 爺は1928年生まれなのでちょうど一回り違うワケですネ。

スウェーデンのストックホルム近郊で育ち、1960年頃から歌手として活動。1965年にミュージカル 『 ウェストサイド物語 』 のスウェーデン語版でアニタ役に抜擢されて広く知られるように。1966年のシングル 「 Du är den ende 」 (禁じられた遊びのテーマ) がヒットして、翌1967年にその曲名をタイトルにした本アルバムをリリース。 ─  豊かな表現力と愛らしいルックスで60年代から70年代の北欧のトップアイドルに君臨  ─  したそうです。(日本盤CDの帯より引用)

収録されてる14曲、全てスウェーデン語で歌っています。前述したT-1. 「 禁じられた遊びのテーマ 」 (本アルバムの邦題:あなただけ) や T-3. 「 いそしぎのテーマ 」 (同様邦題:あなたの影)、 T-8. 「 マシュ・ケ・ナダ 」 (同様邦題:私のサンバ) など欧米ポップスやボサノヴァのカヴァーが目立ちます。「 マシュ・ケ・ナダ 」 での歌唱は、本家セルジオ・メンデス&ブラジル'66のヴォーカルであるラニ・ホールの声質にけっこう似てるかも。スウェーデンでは当時まだボサノヴァは少数派だったようで、本アルバムはスウェーデンの音楽制作におけるマイルストーンになったんだとか。

クレジットによれば2種類のオケが演奏してることになってますが、バンド、ストリングス、金管、木管、男女コーラスなどが曲によっていろいろな組み合わせで演奏しています。

んで、バカラック・カヴァーはT-12. 「 愛の思い出 」 。テンポは、オリジナルであるルー・ジョンソン版の♩≒154、英国でヒットしたサンディ・ショウ版の♩≒172に対し、その中間の♩≒160。バックの演奏は基本その二つのバージョンの完コピで新鮮味はありませんが、リズムはボサノヴァ色チョット強めでしょうか。リルの歌唱は、パワフルなルー・ジョンソンや元気いっぱいのサンディ・ショウと比べるとかなりおとなしく、まったり感すら漂います。アウトロのメロディ(サンディ・ショウは歌ってないけどルー・ジョンソンは歌ってるあのメロディ)なんか、まったりを通り越してウッフン的なセクシーさをアピール。なかなかユニークだったりします(笑)。


【データ】
『 Du är den ende 』 (邦題:たった一人のあなた)
Lill Lindfors

LP:1967年リリース (所有CDは、2000年12月20日リイシューの日本盤)
レーベル:Polydor (所有CDは、ユニバーサル・ミュージック / ビクターエンタテインメント)
番号:LPHM 46 258 (所有CDは、UICY-3075)

Producer - Curt Peterson
Marcus Österdahls Orkester (T-1~5,7~9,11.)
Sven-Olof Walldoffs Orkester (T-6,10,12~14.)

2017年2月22日 (水)

MORE TODAY THAN YESTERDAY/Spiral Starecase (1969年)

米ポップ・ロック・バンド、スパイラル・ステアケースが1969年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

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Original LP front cover/back cover

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所有CDのジャケット表/ケース裏

全11トラック中、バカラック作品は1トラック

4. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU (3:27)


米ポップ・ロック・バンド、スパイラル・ステアケースが1969年にリリースしたアルバムです。

1964年に結成した男性5人組。当初のバンド名は Fydallions でしたが、1968年コロムビア・レコード契約時に改名。1969年1月にリリ-スした3枚目のシングル 「 MORE TODAY THAN YESTERDAY 」 が全米12位のヒットとなり、新たに9曲を3日間でレコーディングして本アルバムをリリース。しかしバンドは1970年に解散。バンド唯一のアルバムとなってしまいました。

LP両面を埋めるには楽曲が足りなかったのでしょう。当時ライヴでよく演奏していたという他アーティストの既存ヒット曲を6曲カヴァー。そのうちの1曲がハーブ・アルパートが歌ったバカラック作品のT-4. 「 ディス・ガイ 」 でした。ストリングスに金管やサックスも加わったバックの演奏は今でいうソフト・ロック。でも、ベースの動きがソウルっぽくて面白い。リード・ヴォーカルのパット・アップトンの歌声はハイトーンで甘く、この曲の雰囲気には合ってるかも。

私が所有しているCDは、本アルバム収録曲に加えてシングルのみの曲(5曲)や未発表曲(7曲)、パット・アップトンのソロ(2曲)を含めたコロンビアでのコンプリート集(全25曲)。実は、未発表曲の中にバカラック作品が2曲入ってるんですねー。2枚目のアルバム用に1970年1月にレコーディングしたものの一部だそうです。尚、各トラックはレコーディング順に収められていて、「 ディス・ガイ 」 も13トラック目に入ってました。

<所有CD>
13. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
21. WALK ON BY (3:05)
23. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD (3:04)

T-21. 「 ウォーク・オン・バイ 」 は、♩≒102のテンポで金管を前面に出した馬力のあるソウル・バージョン。8分音符で刻まれるウォーキング・ベースがもぅたまらなくって。パット・アップトンもそれなりにパワフルに歌っています。オリジナリティのある好カヴァーだと思います。一方、T-23. 「 雨にぬれても 」 に関しては、弾むようなシャッフルのリズムとパット・アップトンの軽い声質の相性がイマイチかなぁと。なんとなくですけどねー。


【データ】
『 MORE TODAY THAN YESTERDAY 』
『 MORE TODAY THAN YESTERDAY : THE COMPLETE COLUMBIA RECORDINGS 』 (所有CD)
Spiral Starecase

LP:1969年5月19日リリース (所有CDは、2003年にリイシューされたUS盤。ボーナス・トラック付き)
レーベル:Columbia (所有CDは、Taragon Records / Sony Music Entertainment)
番号:CS 9852 (所有CDは、TARCD-1100)

Produced by Sonny Knight
Arranged by Al Capps
Recorded November 18, 1968 (T-1. 「 MORE TODAY THAN YESTERDAY 」, T-2. 「 BROKEN-HEARTED MAN 」 )
Recorded April 14,15,18, 1969 (T-3~11.)

2017年2月19日 (日)

Full Circle - Back to Bacharach/Debbie Fleming (2016年)

トロント在住の女性シンガー、デビー・フレミングによるバカラック・カヴァー集。掘り出し物です!

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1. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
2. ALFIE
3. THE LOOK OF LOVE
4. A HOUSE IS NOT A HOME
5. I SAY A LITTLE PRAYER
6. ANYONE WHO HAD A HEART
7. PROMISES, PROMISES
8. WALK ON BY
9. ONE LESS BELL TO ANSWER
10. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)
11. THE WINDOWS OF THE WORLD / SHINE* / WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE

* Written by Debbie Fleming

収録時間約53分


カナダはトロント在住の女性シンガー、デビー・フレミングによるバカラック・カヴァー集です。

─  デビー・フレミングは若い時にバート・バカラック&ハル・デイヴィッドの音楽を学びました。'60年代、ディオンヌ・ワーウィックは彼女のアイドルで、トロントのミュージック・シーンにおいてまだ駆け出しの女性歌手だったデビーは本CDに収めたような曲をたくさん歌ったのです。バカラック&デイヴィッドは20世紀で最も旋律的で美しい音楽を書いたソングライター・チームのひとつ。デビーは、私たちの歴史に彼らが大きな貢献をしたことを称賛する時が来たと感じました。詳しくは、公式サイトの “ Deb's blog ” をご覧ください。 ─

Photo これは、アルバムのライナーに書かれていたメッセージを意訳したもの。彼女の公式サイトの “ Deb's blog ” には、Full Circle – Back to Bacharach – The Process というタイトルの記事があって、本アルバムの制作経緯がとても詳しく綴られています。拙ブログも最大限参考にさせていただきました。ちなみに、こちらの彼女の画像は公式サイトから拝借したものです。

彼女は首都オタワ生まれのトロント育ち。セッション・シンガー或いはライヴのバックアップ・ヴォーカルとしてキャリアを積む一方、ジャズ・ヴォーカル・グループや合唱団の一員としても活動してきました。ソロやジャズ・ヴォーカル・グループでアルバムも複数リリース。地元愛は相当なものらしく、本アルバムもトロント最高のミュージシャンと一緒に作り上げたそうです。

収録曲は全てバカラック&デイヴィッド作の有名曲ばかり。ただし、メドレー(T-11.)の2曲めだけはデビー・フレミングの自作曲。彼女はソングライターでもあるんですねー。2015年秋にまずR&Bテイストで6曲(T-2,4,6,8,10,11.)をレコーディング。クリスマス・シーズンを挟み、2016年1月にメンバーを少し入れ替えジャズで5曲(T-1,3,5,7,9.)をレコーディング。CDは奇数トラックがジャズ、偶数トラックがR&Bという風に交互に並んでいます(最終トラックのT-11.は除く)。この並び順が絶妙で、曲調の違いを一層際立たせる効果を生んでいます。

まずジャズの5曲。バックの演奏はピアノトリオ+ギターのカルテットで、曲によってゲストが加わります。T-1. 「 遥かなる影 」 は、終盤でコーラスが加わりますが、実にジャズしてます。ゲストのコーラスはハンプトン・アヴェニュー4 という男女4人のジャズ・ヴォーカル・グループで、リーダーはデビーだそうです。T-3. 「 恋のおもかげ 」 はセルジオ・メンデス'66のバージョンをベースとしたアレンジ。この曲でも、コーラスのハンプトン・アヴェニュー4を多用した独特のアレンジが光ります。T-5. 「 小さな願い 」 も見事にジャズしてますし、変拍子もちゃんとやってくれてます。トランペットとサックスのホーン・アレンジもなかなか渋いです。T-7. 「 プロミセス・プロミセス 」 は涼しげなラテン・ジャズ風のアレンジ。中間部でのフリューゲルホルンのアドリヴが短いけれど印象的でクールです。T-9. 「 悲しみは鐘の音とともに 」 もまさしくジャズでデビーの歌唱もジャズっぽい。繊細なドラムスや中間部でのピアノのアドリヴも素敵です。

R&Bテイストの6曲はどうでしょう? T-2. 「 アルフィー 」 はわりとオーソドックス。1コーラス目はしっとりと、中間部でのサックスのアドリブを挟み2コーラス目からはエモーショナルに歌い上げます。T-4. 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 はルーサー・ヴァンドロス版を下敷きにしたアレンジで、本家ほどではありませんがそれでも7分に迫ろうかという長尺曲。デビーは、ルーサーを変に真似ることなくしっかりと自分のものにして歌っています。T-6. 「 恋するハート 」 はR&B色の濃い、熱い演奏が素晴らしい。T-8. 「 ウォーク・オン・バイ 」 は意表を突いて6/8拍子のR&Bにアレンジ。ブルース・フィーリング溢れる演奏とパワフルなデビーの歌唱がうまくブレンドされています。T-10. 「 ユール・ネヴァー・ゲット・トゥ・ヘヴン 」 はこれまた意表を突いてミディアム・テンポのポップなボサノヴァにアレンジ。金管の演奏もノリがよくデビーも楽しそうに歌っています。個人的にはトロンボーンのアドリヴが聴けるのが嬉しい!

大トリのT-11. は 「 世界の窓と窓 」(約2分) ~ 彼女の自作曲 「 SHINE 」(約45秒) ~ 「 世界は愛を求めている 」(約2分弱) ~ 「 世界の窓と窓 」(約30秒)という4曲メドレー。「 世界の窓と窓 」 はエレピのイントロから始まるゆったりしたR&Bバラードにアレンジ。アレンジも素敵だし、感情を込めて歌うデビーは本アルバム中の白眉かも。「 SHINE 」 はゴスペル調ですがメドレーでここに入っても全く違和感がありません。続く 「 世界は愛を求めている 」 はオーソドックスなアレンジですが、金管やサックスの和音がいい感じ。リプライズとなる 「 世界の窓と窓 」 のバックはエレピではなくピアノ。ここでも感情を込めて歌うデビー。余韻が残るエンディングです。素晴らしいっ!

「 世界の窓と窓 」 ~「 世界は愛を求めている 」 のメドレーといえばルーサー・ヴァンドロス版が本家で、あちらもエンディングはリプライズで 「 世界の窓と窓 」 ですよね。そのルーサー版をリスペクトしつつも、彼女は自分なりのアプローチで素晴らしいメドレーを創り上げました。お見事!

─  私は、これらの曲に何か新しいひねりを加えたいと思っていたの。 ─  公式サイトのブログ記事より引用した言葉ですが、そんな彼女のこだわりが十分感じられるアルバムでした。

ただ、ちょっと惜しいのはデビーの声が高音域で弱いところ。低中音域にくらべて線が細くて音程も安定性に欠ける面があるんですね。年齢的に厳しいからだと思うのですが、それでもメロディをフェイクしてごまかす…なんてことは一切しないその姿勢に拍手を送ります。パチパチ

アルバムのタイトル 『 Full Circle 』 は、彼女のルーツである'60年代にもこれらの曲を歌っていてまた戻ってきた…ということを意味してるそう。ジャケット左側のモノクロ写真は1968年のもので、ジャケットでも同じことを表現したかったんですねー。

そして、アルバムのサブ・タイトルは Back to Bacharach 。拙ブログでは、これまで Back to Bacharach というタイトルの付いたアルバムを3枚紹介しています。
  BACK TO BACK BACHARACH/CASINO ROYALE (1999年)
  BACK TO BACHARACH/Michael Ball (2007年)
  BACK TO BACHARACH/Steve Tyrell (2008年)

それぞれ特徴あるバカラック・カヴァー・アルバムですが、デビー・フレミングのアルバムはそれらに勝るとも劣らない思いのこもったアルバムでした。CD番号もない自主制作盤ですが、これぞまさしく掘り出し物sign01 MP3でも配信されています。興味ありましたら試聴だけでも是非!


【データ】
『 Full Circle - Back to Bacharach 』
Debbie Fleming

CD:2016年4月16日リリース
レーベル:℗2016 Debbie Fleming
番号:-

Executive producer: Debbie Fleming
Arranger: Debbie Fleming (T-2,3,4,7,8,10,11)、Mark Kieswetter (T-1,5,6,9)
Arranger of strings and horns: Mark Kieswetter (T-2.)
Recording engineer, mixing and mastering: Bernie Cisternas
Musicians:
  Debbie Fleming - Vocals
  Mark Kieswetter - Piano and keyboards
  Ross MacIntyre - Bass ~ upright and electric
  Charlie Cooley - Drums (T-2,4,6,8,10,11.)
  Ben Riley - Drums (T-1,3,5,7,9.)
  Peter Mueller - Guitar (T-2,4,6,8,10,11.)
  Ted Quinlan -  Guitar (T-1,3,5,7,9.)
  John MacMurchy - Saxes (T-2,4,5,7,8,10,11.)
  Chase Sanborn - Trumpet and Flugel (T-5,7,10,11.)
  Russ Little - Trombone (T-10.)
  Arturo Avalos - Percussion (T-3,7.)
  The Hampton Avenue 4 <Debbie, Suba Sankaran, Dylan Bell, Tom Lillington> - Vocals (T-1,3.)
  Choria - Background vocals (T-6,8,10,11.)

2017年2月15日 (水)

Po/O.S.T. (2017年)

バカラックが音楽を担当した2016年公開の米映画 『 Po 』 のサントラです。(CD無し/デジタル配信のみ)

Po

全27トラック中、バカラック作品は19トラック

1. DANCING WITH YOUR SHADOW  ~ Sheryl Crow ~  F
2. AMELIA SAYS GOODBYE
3. THE PIRATE
4. NURSES OFFICE
5. DRAWING  ~ Joseph Bauer ~
6. THE LAND OF COLOR  ~ Joseph Bauer ~

7. SCHOOLTIME
8. FAMILY TIME
9. GOODBYE DAD
10. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
11. AMELIA
12. DETACHED  ~ Joseph Bauer ~
13. LOST  ~ Joseph Bauer ~
14. THROUGH THE DOOR  ~ Joseph Bauer ~

15. FISH TANK
16. THE PIER
17. ANOTHER WORLD  ~ Joseph Bauer ~
18. MAGIC GARDEN
19. DAD PACKING
20. AIRPORT KISS
21. FINAL  ~ Joseph Bauer ~
22. RAINBOW ON THE WALL
23. SHERWOOD FOREST
24. IT'S OKAY  ~ Joseph Bauer ~
25. SUPERMARKET LOVE
26. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Bethany Joy Lenz ~  F
27. DANCING WITH YOUR SHADOW

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約49分


2016年に米国で公開された映画 『 Po 』 のサントラです。2017年1月にデジタル配信のみでリリースされました。

『 Po 』 は、妻を癌で亡くし自閉症の10歳の息子を育てることになった父親の物語。バカラックが音楽を手掛けることになったきっかけは、2014年にこの映画の監督である John Asher と飛行機で一緒になったこと。その時、「 遥かなる影 」 を映画に使ってもよいか訊かれてバカラックは快諾します。その後映画を観たバカラックは、感動して自分から進んでスコアを書くと言ったそうです。それも無償で。バカラックの娘ニッキはアスペルガー症候群を患ってましたからね…、共感して心が突き動かされたんでしょう。

Sdiff 映画自体は、ニューポートビーチ国際映画祭で2016年4月23日に、サンディエゴ国際映画祭で同年10月1日にそれぞれ上映されたあと、同年11月25日から一般公開されました。サンディエゴ国際映画祭では、10ある賞のうちのひとつ、“ Breakthrough Feature ” 賞を受賞したそうです。(画像)

本サントラ・アルバムに収録されているのは27トラック。そのうち19トラックがバカラック作品です。バカラック作品以外の8トラックは Joseph Bauer (ジョセフ・バウアー)という映画音楽作家によるもので、アルバム・アートワークにもその由記載されています。

T-1. 「 DANCING WITH YOUR SHADOW  」 は映画の主題歌(リンク先は公式MV)。映画のために書き下ろしたもので、作詞はビリー・マン、歌はシェリル・クロウ。♩≒80くらいのゆったりとしたバラード曲で、バックはピアノとストリングスだけのシンプルなもの。高低差のあるメロディやサビに至るふわっとした転調はバカラックらしさが感じられます。一方で、バカラック作品の特徴である変拍子や不規則な小節数は封印。結果、地味だけど気品があり聴けば聴くほど味わいが深まる、そんな曲になっています。シェリル・クロウの淡々とした、それでいて温かみのある歌声も素晴らしい。そういえば、彼女は 『 ONE AMAZING NIGHT 』 でもしっとり歌ってましたね。

なお、作詞を担当したビリー・マンは、1968年フィラデルフィア生まれのシンガーソングライター/プロデューサー。Wikiによれば、ビリー・マンは自閉症児の父親でもあり、2011年バラク・オバマ大統領が自閉症再認防止法に署名した際には妻子と共にその場に立ち会ったそうです。

ヴォーカル入りの曲がもう1トラック。T-26. 「 遥かなる影 」 を歌っているベサニー・ジョイ・レンツは1981年フロリダ州生まれの女優/シンガーソングライター。バックはピアノを主体として、アンビエントなシンセが加わったもの。彼女の声は少しかすれていて、歌い上げる風ではなく等身大の歌い方。この映画の雰囲気には合ってるのかも。

T-27. 「 DANCING WITH YOUR SHADOW 」 はT-1. の歌なし版。その他は所謂劇伴で、1分弱~2分程度の短いものが殆ど。「 DANCING WITH YOUR SHADOW 」 のメロディをモチーフとしたものが半分くらいでしょうか。T-10. 「 遥かなる影 」 はピアノ・ソロですが、これも1分少々と短いです。ちなみに、ジョセフ・バウアー作の各トラックはアンビエントそのもので2分~4分程度のものが多いです。

「 DANCING WITH YOUR SHADOW 」 を聴く限り、バカラック爺のソング・ライティング力はまだ衰えていないと感じます。凄い爺やです。


【データ】
『 Po 』
O.S.T.

MP3:2017年1月13日リリース
レーベル:The Movie Po, under exclusive license to Varese Sarabande Records
番号:?

↓ MP3

2017年2月12日 (日)

THE LOOK OF LOVE/Patrick Saussois & Rhoda Scott (2010年)

ギターとハモンドオルガンが主役のバカラック・カヴァー集です。2010年の作品です。

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1. THE LOOK OF LOVE
2. ALFIE
3. WALK ON BY
4. WIVES AND LOVERS
5. DON'T MAKE ME OVER
6. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
7. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YO
8. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
9. THIS GIRL'S IN LOVE WITH YOU
10. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
11. A HOUSE IS NOT A HOME
12. DON'T GO BREAKING MY HEART

収録時間約57分


ギターとハモンドオルガンが主役のバカラック・カヴァー集です。

ギターのパトリック・ソーソワは1954年フランス生まれ。ジプシーの伝統音楽とスウィング・ジャズを融合させた “ ジプシー・ジャズ ” のギタリストだそうです。1988年には自身のレーベルDJAZを立ち上げ、以後2012年に亡くなるまでコンスタントにアルバムをリリース。本アルバムが遺作となりました。

ハモンドオルガンのローダ・スコットは1938年ニュージャージー州生まれ。7歳のときに父親の教会でオルガンに触れたのが原点。1967年にフランス移住後はフランスを拠点に活動、ジャズのアルバムを多数リリースしています。

Img_2689ddd本アルバムは、この二人にドラムスが加わったトリオによる演奏。三面鏡スタイルのジャケットを開いた左側の方がドラムスの Lucien Dobat です。

ジャケットを開いた真ん中に写ってるのがハモンドオルガンと 「 THE LOOK OF LOVE 」 のコード進行を書いた紙。楽譜ならぬコード譜とでも言うのかしらん。こんなのがあるんですね~、知らんかった。右側は Jean-Michel Proust という方が書いたライナーノーツなんですが、フランス語なのでスルー。誰か日本語に訳して教えてくださいm(__)m。

二人がチョイスしたのはバカラック&デイヴィッド作品ばかり12曲。原曲のリズム・テンポを基本に、1コーラス目はそのままメロディを、2コーラス目からはメロディを崩したりアドリブを入れた演奏となってます。ただ、そのアドリブはゴリゴリではなく全体的にユルい感じ。ですので構えずに聴くことができます。個人的な好みで言えばちょっと物足りないですかね。その中で、T-10. 「 世界は愛を求めている 」 だけはユニーク。原曲が3拍子のこの曲を4拍子にした上で、ハイスピードのスウィングで演奏。もうハモンドオルガンがノリノリで、聴いてて楽しいです。

それにしても、ハモンドオルガンの音色は独特の揺らぎがあっていいですね~。特にメロディをブロック奏法(和音)で弾くところなんか、ハモンドオルガンらしさが堪能できます。エレクトーンなど一般の電子オルガンと同様、右手(上鍵盤)でメロディ、左手(下鍵盤)で伴奏、左足(ペダル鍵盤)でベースを弾く楽器なのですが、ペダル鍵盤のふわっと柔らかい音色がウッドベースやエレキベースなどと違ってこれまた独特なんですよねー。奏者は大変でしょうけど。ギターがリードをやってる時はハモンドオルガンの右手はお休みで左手も適当に弾いてりゃいいのですが、左足だけは休まずベースの役割をこなさなくちゃいけないですから。前述した 「 世界は愛を求めている 」 なんて、♩≒240のテンポで4分音符のベースを延々弾いてましたからね。1分間に240回 ⇒ 1秒間に4回もですよ。左足が痙攣しないんでしょうか。


R476626113748390822822jpeg ここからはオマケです。MP3でしか所有していないカヴァーをご紹介。
ハモンドオルガンのローダ・スコットは、1970年リリースのアルバム 『 A L'Orgue Hammond Vol.2 』 で 「 WANTING THINGS 」 (3:01) をカヴァーしています。このアルバムは、ヘアー、マイ・フェア・レディ、ファニー・ガールなどといった人気ミュージカルから1曲ずつ計9曲が選曲されていました。「 WANTING THINGS 」 はバカラックが音楽を担当した 『 プロミセス・プロミセス 』 からの曲。彼女のハモンドオルガンとドラムスによる演奏で、最初は♩≒130程度だったのが徐々に速くなり♩≒200くらいまでテンポアップ。途中でパッと♩≒160までクールダウンしてから最後は逆にスローダウンしてエンディングになるという、躍動感ある演奏です。
尚、このアルバムは2007年にCDリイシューされているのですが、アルバム・タイトルが 『 Hello Dolly 』 に変更されています。紛らわしいなぁ。


【データ】
『 THE LOOK OF LOVE (A Tribute to Burt Bacharach)
Patrick Saussois & Rhoda Scott

CD:2010年2月19日リリース
レーベル:DJAZ DISTRIB (FR)
番号:DJ577-2

Patrick Saussois - guitar
Rhoda Scott - organ
Lucien Dobat - drums
録音日: 2009年3月1,2日

2017年2月 8日 (水)

森のバート・バカラック/Super Natural (2012年)

アコースティック・ギターによるバカラック・カヴァー集。イージーリスニング物です。

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1. INTRO
2. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
3. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME
4. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
5. DON'T MAKE ME OVER
6. THE LOOK OF LOVE
7. ALFIE
8. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)
9. SKIT
10. WALK ON BY
11. BABY IT'S YOU
12. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
13. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
14. I SAY A LITTLE PRAYER
15. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)
16. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR
17. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
18. OUTRO

収録時間約61分


Img343zz_2アコースティック・ギターによるバカラック・カヴァー集です。

Super Natural は、本アルバムをプロデュースした日本人3人のユニット名。アマゾンではSuper Natural というアーティスト名で扱われていたので、拙ブログもそれに倣った次第。Super Natural プロデュースで、ビートルズ、カーペンターズ、デヴィッド・フォスター、ジブリ等のカヴァー集も出してるようです。

各々1分程度のインタールード的なT-1,9,18. を除き、バカラック・カヴァーは有名どころばかりを15曲。CDのパッケージに貼られていたシール(写真)にあるように、癒しの時間を提供するというコンセプトであれば無難な選曲でしょう。

全編、アコースティック・ギターのみ。ギターを弾いているのは、Super Natural の一員である Manabu Hasegawa さん。テンポも一定、強弱もそれほどつけず、ハッとするようなアレンジ上の演出も少ない、淡々としたサウンド。オルゴールを聴いてるような感覚のイージーリスニング物。はっきり言って退屈。印象に残ったのは、ちょっとアドリヴが聴けるT-10. 「 ウォーク・オン・バイ 」 と、音数が少なくテンポも揺れるT-17. 「 世界は愛を求めている 」 くらいですかね…。

コンセプトからして仕方ないとは思いますが、バカラックへのリスペクト的なものも感じられません。私の琴線に触れるアルバムではありませんでした。

でもまぁ、謳い文句どおりリラックスはできますょ。聴いてて居眠りしちゃいましたから^^;。


【データ】
『 森のバート・バカラック 』 (英語タイトル:Burt Bacharach in the Forest)
Super Natural

CD:2012年12月5日リリース
レーベル:Insense Music Works
番号:IMWCD-1008

Produced by Super Natural *
Mixed and Mastered by Kiyohito Matsumura
Executive Producers:  Ichiro "DJ ICHIRO" Sakiyama, Hisaharu "Q" Takahashi
Guirar - Manabu Hasegawa
* Super Natural are Manabu Hasegawa, Ichiro "DJ ICHIRO" Sakiyama and Kiyohito Matsumura

2017年2月 5日 (日)

HUMAN NATURE/Herb Alpert (2016年)

ハーブ・アルパートが2016年にリリースしたインスト・アルバムです。バカラック・カヴァー2曲とバカラックの新曲1曲を収録!

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全9トラック中、バカラック作品は3トラック

3. ALFIE (3:12)
5. LOOK UP AGAIN (4:06)
7. DON'T GO BREAKING MY HEART (2:46)


Img340ccハーブ・アルパートが2016年にリリースしたインスト・アルバムです。

1935年生まれですからリリース時は81歳。三面鏡仕立ての紙ジャケを開くと、内側にはトランペットを持って佇むアルパートのお姿が(写真)。ダンディで、シブい! エビ反りしてるジャケット裏面を見たら、80過ぎてるお方だなんてとても思えません。

ほぼ同時期にリリースされたハーブ・アルパート&ラニ・ホール名義のアルバム 『 I FEEL YOU 』 は、奥様であるラニ・ホールのヴォーカルが主役でした。それに対し、本作はアルバートのトランペットが主役のアルバムでございます。

全体的に、リズムが賑やかなアレンジの曲が多いです。アルバム・タイトルにもなっているマイケル・ジャクソンのカヴァー曲なんか、アルパートのトランペットよりも騒がしいリズムのほうが印象強いくらいです。

さて、バカラック作品は3曲。うち2曲はカヴァーです。T-3. 「 アルフィー 」 は♩≒80のサルサっぽいリズムに乗り、アルパートがふわっとした音色でメロディを吹いています。オシャレです。エンディングに入る前、サビの部分だけラニ・ホールがヴォーカル参加。私はラニ・ホールの声が大好きなので、これは嬉しいですね。T-7. 「 ドント・ゴー・ブレイキング・マイ・ハート 」 は♩≒130のモントゥーノっぽい賑やかなリズム。アルパートのトランペットは、軽やかでいながら大人の落ち着きもあって素敵です。この曲も少しだけラニ・ホール(と ビル・カントス?)の歌声が聴けます。

バカラック作品の残り1曲、T-5. 「 LOOK UP AGAIN 」 はナント新曲! 6/8拍子のゆったりしたバラード曲で、クレジットによれば作詞はエルヴィス・コステロ。ピアノ・トリオとシンセ・ストリングスをバックにアルパートが吹くメロディには哀愁が漂っています。地味な曲ですが、メロディ・ライン、コード進行それぞれにバカラックらしさが感じられました。

検索してみましたら、2013年頃にバカラックとエルヴィス・コステロが10曲共作したという情報を発見! その曲目リストのなかに、この 「 LOOK UP AGAIN 」 がありました! …ということは、アルパートのために書き下ろしたワケじゃないってことですね。以下、その10曲のリストです。ご参考まで。他の曲も気になりますね~。

ASCAP lists 10 newly registered songs written by Elvis Costello and Burt Bacharach:
  DON'T LOOK NOW (Work ID: 886324240)
  EVERYONE'S PLAYING HOUSE (Work ID: 886324275)
  HE'S GIVEN ME THINGS (Work ID: 886324374)
  I LOOKED AWAY (Work ID: 886324406)
  I'VE ALWAYS HAD MEN (Work ID: 886324414)
  LOOK UP AGAIN (Work ID: 886324539)
  PHOTOGRAPHS CAN LIE (Work ID: 886324695)
  SHAMELESS (Work ID: 886324806)
  TAKEN FROM LIFE (Work ID: 886324880)
  YOU CAN HAVE HER (Work ID: 886325003)


【データ】
『 HUMAN NATURE 』
Herb Alpert

CD:2016年9月30日リリース
レーベル:HERB ALPERT PRESENTS (US)
番号:HRB 153

Executive produced by Herb Alpert with Michael Shapiro
Drums & Percussion - Michael Shapiro
Keyboards, Computer Grooves, Strings & Vocals - Bill Cantos
Keyboards, Computer Grooves & Strings - Eduardo Del Barrio
Vocals on T-3,7. - Lani Hall
All trumpets & Additional Keyboards - Hreb Alpert
T-3,5,7.
  Produced by Herb Alpert & Bill Cantos
  Arranged by Bill Cantos
  Music by Burt Bacharach
T-3,7.
  Lyrics by Hal David
T-5.
  Lyrics by Elvis Costello
 

2017年2月 1日 (水)

世界は愛を求めている/伊東ゆかり (2015年)

伊東ゆかりが1972年と1975年にリリースしたライヴ・アルバムからの編集盤です。バカラック・カヴァーを2曲収録!

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全21トラック中、バカラック作品は2トラック

3. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  (4:18)
4. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  (1:14)


Img271cd伊東ゆかりが1972年と1975年にリリースしたライヴ・アルバムから洋楽ポップス曲を集めた、2015年リリースの編集盤です。

1971年に “ 伊東ゆかりとグリーン・ジンジャー ” 名義でリリースした洋楽カヴァー・アルバム 『 ラヴ 』 、キング・レコード在籍時に録音した洋楽曲を集めた編集盤 『 ルック・オブ・ラヴ 』 に続き、拙ブログで伊東ゆかりのアルバムをご紹介するのは今回で3回目となります。

1970年6月にキング・レコードから日本コロムビア傘下のデノン・レーベルに移籍した彼女は、歌謡曲系のシングルを吹き込む一方、ライヴでは数多くの洋楽曲を取り上げていました。本アルバムはそれらのライヴでの洋楽曲を以下2枚のアルバムからコンパイルしたものです。

T-1~18. 『 オン・ステージ ゆかり愛を求めて 』 JDX-7052~3、1975年
T-19~21. 『 伊東ゆかり オン・ステージ/陽はまた昇る 』 CD-5037、1972年

伴奏はビッグバンドとコーラス。スタジオ録音とはちょっと雰囲気が違います。それに、ライヴということを意識してか日本語詞で歌ってる曲が多いです。全21曲のうち3分の2にあたる14曲が日本語詞なんですね~。それらも手伝ってか、ムード歌謡チックに(あるいは60年代の和製ポップスっぽく)聴こえる曲が多いです。う~ん、ライヴって難しいですね。

バカラック・カヴァーは1975年のライヴ・アルバムからの2曲。T-3. 「 遥かなる影 」 はカーペンターズをベースとしたアレンジ。静かな部分はまだいいのですが、サックスが和音を吹いたりや金管がブイブイ吹くあたりはちょっと違和感が…。一方、カレンの歌声に引っ張られずに英語詞を自分の歌唱スタイルで歌うゆかりさんのパフォーマンスは流石です。

もう1曲のバカラック・カヴァーはT-4. 「 世界は愛を求めている 」 。T-14. 「 ある愛の詩 」 まで11曲続くメドレーのトップバッター。イントロは金管バリバリだけど歌が始まる前でピアノ伴奏のみとなる、このアレンジはなかなか見事。ゆかりさんは中間部からゆったり歌い始め(嬉しいことにこの曲も英語詞)、伴奏が派手になりテンポアップするサビ部も堂々と歌っていて素晴らしい。メドレーということで1分ちょっとしか聴けないのがなんとも残念!

…にしても思わせぶりなアルバム・タイトルですね。まさかメドレーのなかの1曲だとは思わなんだ。ちょっとプンプンannoycoldsweats01


【データ】
『 世界は愛を求めている 』
伊東ゆかり

CD:2015年9月20日リリース
レーベル:DENON/日本コロムビア
番号:SWAX-1035

T-1~18. 編曲:宮川泰、演奏:中西義宣とビッグ・サウンズ、コーラス:ザ・スウィンガーズ
      Recorded Live at 渋谷公会堂、1975年
T-19~21. 編曲:服部克久、前田憲男、演奏:森 寿男トブルーコーツ、コーラス:ブレッスン・フォー
      Recorded Live at 群馬県民会館、1972年

2017年1月29日 (日)

LOOK OF LOVE/b.kruman (2004年)

米国の男性プロデューサー/シンガーソングライターの b.kruman が2004年にリリースしたバカラック集です。

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1. THE LOOK OF LOVE
2. I SAY A LITTLE PRAYER
3. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
4. DON'T MAKE ME OVER
5. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
6. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
7. ONE LESS BELL TO ANSWER
8. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)
9. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
10. PROMISES, PROMISES
11. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
12. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
13. PAPER MACHE
14. WALK ON BY
15. TRAINS AND BOATS AND PLANES

収録時間約64分


米国の男性プロデューサー/シンガーソングライターの b.kruman という人が2004年にリリースしたバカラック集です。

b.kruman は、ペンシルベニア州ピッツバーグを拠点に活動する独立系のプロデューサー/シンガーソングライター。…と、ネットで調べて分かったのはこの程度。

Img334cc CD紙ジャケの表面は真っ赤な下地にソングライターとプロデューサー/アレンジャーの表記のみで、ジャケット裏面は曲名と B.Kruman とやらのHPアドレスがあるのみ。CDはスリーブ無しで裸のまま紙ジャケに入ってました。ライナーノーツもありません。最も情報量が多いのがCDのレーベル面(画像~クリックすると大きくなります)ですからねー。なんとまぁお金のかかってないパッケージだこと。

アマゾンから届いたコイツを見て 「 あちゃ?、とんでもない自主製作盤を掴まされたかぁぁぁ・・・ 」 と思っちゃいました、私。

でもですね、CDを聴いてビックリしました。この人スゴイです。バカラック以上の変拍子。元々変拍子だらけのT-10. 「 プロミセス・プロミセス 」 でさえ更にいじっちゃってます。メロディも時間軸方向にフェイクしまくってます。

収録された15曲はすべてバカラック&デイヴィッドの名曲なのですが、イントロだけ聴いたらなんの曲だか全くわかりません。全体的にはロックなんですけど、ところどころバロック風味になったりケルト風味になったりします。こういうのを何ロックって言うんでしょう。

演奏から歌まで、すべて B.Kruman という男性がパフォーマンスしていると思われます。とはいえ、彼の歌唱は歌っているというよりはしゃべってる感じ。バカラック原曲の持つ洒落たロマンチックな味わいも残っていません。バカラックファン初心者には厳しいかもしれませんね~。

でも、音質も悪くないし、こわいもの見たさで中堅以上のバカラックファンであれば是非!!


【データ】
『 LOOK OF LOVE 』
b.kruman

CD:2004年12月7日リリース
レーベル:extant music (US)
番号:BK4792 (ジャケット表裏及びCDレーベル面には記載なし)

Produced & arranged by b.kruman
クレジットなく不明ですが、たぶん b.kruman による一人多重録音であろうと思われます。

«PLAY BACHARACH/The Feather Tunes (1971年)

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