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2013年10月20日 (日)

驚異のCD-4サウンド第二集/栄光への脱出/クォドラ・フォニック・シンガーズ (1972年)

4チャンネル・レコードCD-4 SOUND SPECIALの第二弾! バカラック・カヴァー1曲を収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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全5トラック中、バカラック作品は1トラック(たぶん…)

?. 遥かなる影 (4:28)


4チャンネル・レコードCD-4 SOUND SPECIALの第二弾として1972年10月にビクターから発売されたアルバム。

1970年代前半、日本では4チャンネル・ステレオがブームとなって、各オーディオメーカーは独自の方式で4チャンネル・レコードを開発していました。殆どのメーカーがマトリックス方式の4チャンネル化を採用したのに対し、ビクターは独自にディスクリート方式の4チャンネル化技術を開発し、”CD-4”と名付けていました。

4チャンネル・レコードを聴くには4チャンネルに対応したステレオ装置が必要だったのですが、4チャンネルのレコードを掛けないと意味がありません。そこで、各メーカーはそれぞれの方式で録音・カッティングした4チャンネル・レコードを製作し、自社の方式が優れていることをアピールする必要がありました。このアルバムは、そうしたレコードのうちの一枚と思われます。

全5曲のうち2曲が筒美京平のアレンジで、そのうちの1曲がバカラック・カヴァーの 「遥かなる影」 でした。原題は 「(THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU」 ですね。ちなみに、京平さんアレンジのもう1曲は、キャロル・キングの 「君の友達」 。他の3曲については情報がありません…。

んで、その 「遥かなる影」 、ピアノの刻みで始まり、ちょっと薄めのトランペットが続いて、ストリングスにコーラスがハーモニーを聴かせて…という53秒にも及ぶ長いイントロにまず”ほぉ~”と唸ります。コーラスが”クロストゥユー”と歌うことを除けば、イントロでこの曲が 「遥かなる影」 だとは想像つきません。それくらい他に類を見ないアレンジだと思います。メロディが始まってようやくこの曲だとわかるのですが、独特のアレンジは曲の最後まで続きます。カーペンターズの 「遥かなる影」 の面影はほとんどないですから、これは凄いなぁと思います。 (※この曲、アイザック・ヘイズがカヴァーしたバージョンに似ていることに気がつきました。アイザック・ヘイズは1971年11月にカヴァーしていますから、筒美京平さんはアイザック版のカヴァーをしたのでは?と思います。定かではありませんが^^; 2014/6/1追記)

クォドラ・フォニック・シンガーズは、シンガーズ・スリー(伊集加代、尾形道子、福田まゆみ)の女性3人に男性3人を加えた男女6人のコーラス隊。このレコードの録音のための命名でしょう、モロですからね~(笑)。この録音では、6人のコーラスを、フロントとリアにパート1、パート2に分けて各2回ダビングして計24名のコーラスとして4チャンネルでハモらせたんだそうです。凝ってる~(゜o゜)

所有CDは、2006年に『筒美京平ソロ・ワークス・コレクション ─ビクター編─ 』としてリイシューされたもので、このアルバムからは前記の2曲のみが収録されています。当然4チャンネルではありませんが^^;

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所有CD『筒美京平ソロ・ワークス・コレクション ─ビクター編─ 』のジャケット表/裏

◆ ここからはオマケ情報です。

このCDは、『16チャンネル方式イージー・リスニング・デラックス・アルバム ~筒美京平ヒット・オリジナル・サウンド~』<1970年2月リリース、筒美京平作曲、全14曲>と、ここまで書いてきた『驚異のCD-4サウンド/栄光への脱出』<筒美京平編曲の2曲のみ>を1枚に収録したものです。

『16チャンネル…』の方は、京平さんが過去に色んな歌手に提供した曲のセルフ・カヴァー8曲+書き下ろし6曲で構成されているのですが、最後を飾る書き下ろし曲 「バードに捧ぐ」 は、 ─ 1968年12月にブロードウエイで上演されたミュージカル『プロミセス・プロミセス』へのオマージュといっても差支えない作品で、筒美のバカラックへの傾倒ぶりが滲み出た意欲作 ─ (P-Vine Books『筒美京平の世界』より) と言われている曲です。

2分22秒の小品ですが、聴くと確かにバカラックの香りが…。メロディというより、ティンパニ、オーボエ、ミュートトランペットなどの楽器の使い方やリズムにバカラックの影響を感じます。曲名を 「バートに~」 とせず バードに~」 としたのは、京平さんの照れなんでしょうね。

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『16チャンネル方式イージー・リスニング・デラックス・アルバム ~筒美京平ヒット・オリジナル・サウンド~』のLPジャケット表


【データ】
『驚異のCD-4サウンド第二集/栄光への脱出』
クォドラ・フォニック・シンガーズ

LP:1972年10月リリース (所有CDは、2006年4月26日リリース)
レーベル:ビクター (所有CDも同じ)
番号:CD4B-5034 (所有CDは、VICL-61908)

プロデューサー:苫米地義久
録音担当:内沼映二
録音日:1972年 5月26日(リズムのみ)、6月14日(他のオーケストラ)、6月24日(コーラス)

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