薔薇色の明日/高橋幸宏 (1983年)
高橋幸宏が1983年にリリースした5枚目のオリジナルアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!
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全10トラック中、バカラック作品は1トラック
10. THE APRIL FOOLS (3:13)
高橋幸宏が1983年の8月にリリースした5枚目のオリジナルアルバムです。メンバーだった”イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)”は同年の12月に散開(解散)したので、まだYMO在籍中だったんだ!
んで、バカラック・カヴァーはT-10. 「THE APRIL FOOLS」 です。この曲のメロディはとても綺麗ですがどこか哀愁も感じます。幸宏さんのカヴァーはその感じを見事に表現しておられます。この曲の素敵なカヴァーのひとつだと思います。
幸宏さんは2012年に出された 『心に訊く音楽、心に効く音楽 ~私的名曲ガイドブック』 (PHP新書) という著書のなかで、こう述べていらっしゃいます。
─ バート・バカラックなくしてアメリカの映画音楽は語れません。 ─
そして、『明日に向って撃て!』 の「雨にぬれても」 を取り上げた後、
─ バート・バカラックが音楽を担当した映画では、『幸せはパリで(エイプリル・フール)』 も好き。あれは、映画を観て主題歌が好きになったケース。それでカヴァーするまでになった。 ─
それが、このカヴァーなんですね。
幸宏さんが1983年にこの曲をカヴァーするまで、この曲を”歌った”アーティストは1969年のディオンヌ・ワーウィック(前述の映画の主題歌)、1972年にカヴァーしたアレサ・フランクリン、このお二人だけだったようです。The Feather Tunes、伊集加代子(スキャット)、Ronnie Aldrich、航空自衛隊中央音楽隊、北野タダオとアロー・ジャズ・オーケストラ、Earl Klugh… といったみなさんが1970年代にカヴァーしていますが、インストものかまたはスキャットなんですよね。要は、この曲、歌う曲としてはあまり認知されていなかったと思うんです。知られていなかったこの曲を幸宏さんはどうしてもカヴァーしたかった、その強い思いに心をうたれます…。
幸宏さん、最近のLIVEでもおしまいのほうにこの曲を歌ったとか。本当にこの曲がお好きなんですね~。
【データ】
『薔薇色の明日』
高橋幸宏
LP:1983年8月24日 (所有CDは、1994年9月28日リイシュー盤)
レーベル:YEN/アルファ・レコード
番号:? (所有CDは、ALCA-9062)
Produced by 高橋幸宏
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