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2013年11月 6日 (水)

イージー・リスニング・ジャズ★★バート・バカラックの素晴らしき世界/前田憲男とケニー・スミス・オーケストラ★スリー・シンガーズ (1970年)

ジャズ系作編曲者の前田憲男が編曲/指揮した、1970年リリースのイージーリスニング・バカラック集!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
2. I SAY A LITTLE PRAYER
3. ALFIE
4. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
5. REACH OUT FOR ME
6. MAKE IT EASY ON YOURSELF
7. SHE'S GONE AWAY
8. THE LOOK OF LOVE
9. PROMISES, PROMISES
10. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
11. BOND STREET
12. WANTING THINGS
13. WALK ON BY
14. PACIFIC COAST HIGHWAY

収録時間約43分


ジャズ系作編曲家の前田憲男が編曲/指揮した、1970年リリースのイージーリスニング・バカラック集です!

演奏は、前田憲男とケニースミスオーケストラ★スリー・シンガーズ。ケニースミスオーケストラは、日本フィルの弦メンバー+スタジオミュージシャンという構成。スリー・シンガーズは、スキャットで有名な伊集加代子と他2名によるコーラスグループ。いずれも、レコーディングのためのネーミングとみられます。

Wikiってみると、前田さんは1934年生まれで、ジャズ・ピアニストとしてキャリアをスタート。様々なバンドに参加する一方、テレビ番組のテーマ曲(『 クイズ面白ゼミナール 』、『 世界まるごとHOWマッチ 』 など)や番組内音楽を多く手掛けたり、変わったところでは『題名のない音楽会』のアドバイザーをされてもいます。昨今では、自身がリーダーのピアノ・トリオやビッグ・バンドを中心に活動しておられる由。

そんな前田さんのサウンドですが、全体の雰囲気や楽器の音色は時代を感じるものの、今でもBGMとして十分聴ける(あまり退屈せず聴ける)くらい、巧みなアレンジだと思います。アルバムタイトルのイージーリスニング・ジャズは今風にいうとラウンジ系イージーリスニングといったところでしょうか。

バカラック/デヴィッドの定番曲に混じって、あまりカヴァーされることがない T-7. 「 シーズ・ゴーン・アウェイ 」、T-12. 「 ウォンティング・シングス 」、T-14. 「 パシフィック・コースト・ハイウェイ 」 も含まれています。特にT-7,14の2曲は、リリース前年の1969年に発売となったバカラックA&M 2枚目のアルバム 『 make it easy on yourself 』 に書き下ろされたインスト曲。このころからバカラックの曲はフュージョンっぽい曲調を帯びてくるのですが、ヒット曲でもなんでもないこの2曲を取り上げた前田さんのセンスに感服いたします。

↓ CDリイシュー盤にはリリース時のライナーが載っていまして、ライターは岩浪洋三さん。1970年当時のバカラック評や各曲評を知ることができます。CDジャケットの中に小さく印刷されてまして、クリックして拡大しても読みとれないかもしれません。悪しからず^^;
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前田さんといえば、NHK-BS2 『 映画音楽に乾杯 』 の2010年4月25日放送分の中の“映画音楽の巨匠”というコーナーでバカラックさんを取り上げ、司会の小堺一機さんの問いかけに応える形で5分くらいバカラックのことを語っておられました。伴奏ピアニストからスタートしてマレーネ・ディートリッヒの伴奏ピアニストに抜擢されて一躍有名になった話を紹介された後、

─ 僕が最初に聴いて驚いたのは変拍子。ここでいう変拍子とは一曲のなかでどんどん拍子が変わるという意味。─

とおっしゃり、「 プロミセス・プロミセス 」 の楽譜を例にとって説明しておられました。そして、

─ うちにある資料(バカラックさんの曲集、見た感じ70年頃のもの)持ってきたんだけど、これ僕、昨日、勘定したの。変拍子がどれくらいあるか。全151曲中、40曲が変拍子だった。25%=2割5分、これはかなりの打率よ。面倒くさくて変拍子なんて普通はやらないのよ。バンドも歌手も嫌がるから。それをやれるのはすごい!!─

私も変拍子が気になったクチですから、この解説を聞いて得心がいったものです。


【データ】
『 イージー・リスニング・ジャズ★★バート・バカラックの素晴らしき世界 』
前田憲男とケニー・スミス・オーケストラ★スリー・シンガーズ

LP:1970年リリース (所有CDは、2007年6月27日リリース)
レーベル:? (所有CDは、ユニバーサル・ミュージック)
番号:? (所有CDは、UPCY-6413)

プロデュースは不明

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コメント

こんばんわっ!!

前田憲男さんと『題名のない音楽会』の関係を初めて知りました。以前に私のブログにも書いたのですが この番組はよく見ていました。

偶然なのですが ある時の番組テーマが「戦後を代表するオーケストラ」というような取り上げ方をされていました。司会は黛さんだったのです。で、黛さんをクラシックの専門家だと思っていたのに ノーマン・キャンドラーさんとバカラックさんを取り上げられたので ポップスにも造詣があるのかと思ってびっくりした記憶がございました。どうもこれは前田憲男さんのアドバイスだったのでしょうねぇ。やっとこさ納得できました。

もちろん その時の演奏は前田憲男さんが指揮する楽団だったのですが 気色悪いくらいにバカラックサウンドで 強いて言えば楽団編成がバカラック楽団とはちょっとちがって 少し豪華に感じました。
ノーマン・キャンドラーさんの演奏は見事に忠実に演奏なさっておられて びっくりしたのも憶えています。

単なる感想でした。つまらない内容でごめんなさい。

まったりさん、いつもコメント寄稿ありがとうございます! つまらなんてご謙遜、”らしくない”ですょ(笑)

『題名のない音楽会』、まったりさんが観ておられたときに前田さんがアドバイザーをされていたかどうかは私にもわかりません。今回記事を書くにあたり調べていて知ったことですから^^;。でも、そう考えたいですね~。

恥ずかしながら、ノーマン・キャンドラーさんのこと、初めて知りましたです。これからも色々教えて下さい~。

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