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2013年11月

2013年11月27日 (水)

SO AMAZING AN ALL STAR TRIBUTE TO LUTHER VANDROSS/V. A. (2005年)

ルーサー・ヴァンドロスを追悼するトリビュート・アルバム。バカラック・カヴァーを2曲収録!

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全15トラック中、バカラック作品は2トラック

5. A HOUSE IS NOT A HOME ~Aretha Franklin~ (5:30)
8. ANYONE WHO HAD A HEART ~Elton John & Luther Vandross~ (4:51)


2005年7月1日に54歳で亡くなったルーサー・ヴァンドロスを追悼するトリビュート・アルバムです。同年9月にリリースされました。

アルバムのプロデューサーは、クライブ・デイヴィス。コロムビア・レコード社長~アリスタ・レコード社長を経て、2000年に創設したJレコードの社長にして現在はRCAミュージックグループの社長でもある超大物です。そして、ビヨンセ、スティーヴィー・ワンダー、アレサ・フランクリン、エルトン・ジョン、パティ・ラベル、セリーヌ・ディオン、メアリー・J・ブライジ、アッシャー等、錚々たるアーティストがこのアルバムに参加してルーサーの代表曲15曲をカヴァーしています。

そのうち2曲は、バカラック・カヴァーでもありディオンヌ・ワーウィックのカヴァーでもあります。「 A HOUSE IS NOT A HOME 」 は、1964年のブルック・ベントンがオリジナルで、同年ディオンヌ・ワーウィックも録音しています。1981年のソロ・デビュー・アルバム 『 Never Too Much 』 でルーサーがカヴァー。 「 ANYONE WHO HAD A HEART 」 は、1963年のディオンヌ・ワーウィックがオリジナルです。1986年のアルバム 『 Give Me The Reason 』 でルーサーがカヴァー。後者アルバムを以前拙ブログで紹介したときに触れましたが、ルーサーのディオンヌへの想いは特別でしたからね…。

前置きが長くなりました^^;。

T-5. 「 A HOUSE IS NOT A HOME 」 は今回アレサ・フランクリンがカヴァー! 彼女は過去ディオンヌ(=バカラック)の曲をちょくちょくカヴァーしていたのですが、この曲のカヴァーはこれが初めてです。若いころのド迫力には及ばないものの相変わらずソウルフルな歌いっぷりで、ルーサーへの想いを感じます。ルーサーはアレサのアルバムをプロデュースしたこともありますから…。

T-8. 「 ANYONE WHO HAD A HEART 」 はなんとエルトン・ジョンとルーサーの疑似デュエット!! エルトンの歌とバックの演奏は新たに録音したものですが、ルーサーは1986年の自身の歌そのものです。ライナーにはエルトンのこんなコメントが載っていました(拙い訳で申し訳ないです)。 ─ 僕は、ルーサーと共に部屋にいてね、一緒に歌ってるところをイメージして録音したんだ ─  くぅ~、泣けてくる。

アルバム全体としても、それぞれのアーティストの想いが込められていて、捨て曲なんてありません。特に、T-1~4にかけてのメアリー・J・ブライジ ~ アッシャー ~ ファンテイジア ~ ビヨンセ&スティーヴィー・ワンダーと続く楽曲群は素晴らしい出来です。ルーサーも天国でさぞ感激したんではないでしょうか(^^)。


【データ】
『 SO AMAZING AN ALL STAR TRIBUTE TO LUTHER VANDROSS 』
V. A.

CD:2005年9月20日リリース
レーベル:J Records / Sony BMG
番号:82876730262

ALBUM PRODUCER : CLIVE DAVIS
T-5. 「 A HOUSE IS NOT A HOME 」
 Produced & Arranged by Arif Mardin
 Lead vocals Recorded by Mark Pastoria at Harmonie Park, Detroiy, Ml
 Basic Tracks Recorded at Brooklyn Recording Studios, NYC
 Orchestra Recorded at Sony Studios, NYC
T-8. 「 ANYONE WHO HAD A HEART 」
 Produced by The Underdogs
 Recorded & Edited by Dabling "Hobby Boy" Harward for Underdog Entertainmentat at The Underlab, Los Angeles, CA


2013年11月24日 (日)

BACHARACH...~Applause~ "The Look of Love"/V. A. (1997年)

米国アーティスト達によるバカラックのトリビュート・カヴァー・アルバム。1997年の来日記念盤です!

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1. Medley ~Shiela Hutchnson~
   1) DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
   2) I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
   3) RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
   4) WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
2. MAKE IT EASY ON YOURSELF ~Robbie Dupree~
3. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU ~Jevetta Steele~
4. I SAY A LITTLE PRAYER ~Swan Dive~
5. WALK ON BY ~Christopher Cross~
6. ALFIE ~Dianne Reeves~
7. THE LOOK OF LOVE ~Martika~
8. ON MY OWN ~Lalah Hathaway & Warren Wiebe~
9. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU ~Charlie Mangold~
10. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME ~Juice Newton~

収録時間約44分


米国アーティスト達によるバカラックのトリビュート・カヴァー・アルバムです。バカラックは1997年11月に3回目となる来日を果たし、11月25日(火)と26日(水)に東京国際フォーラムのホールAでコンサートを行いました。本アルバムはその4日前…11月21日にリリースされたものです(日本先行リリース!)。

米国と日本の共同プロデュース。米国で各アーティストがそれぞれレコーディングし、日本でマスタリングしています。クレジットによると、企画は日本のようです。

ポップ、ジャズ、ソウル界の新旧アーティスト ~クリストファー・クロス、ロビー・デュプリー、ジュース・ニュートン、スワン・ダイブ、チャーリー・マンゴールド、ダイアン・リーブス、ジェヴェッタ・スティール、レイラ・ハサウェイ~ が、バカラックの有名曲を取り上げて各自各様にカヴァーしています。オリジナルをコピーしたようなものはひとつもなく、アレンジも工夫されていて現代の音がします。ちょっと肩に力入り過ぎと思われるものもありますが、そこはご愛嬌。(^^)

10トラックの中で私がいいなぁと思ったのをかいつまんで紹介します。T-1. 「 メドレー 」 はとにかく元気があって楽しい。アルバムのオープニングに持ってこい。T-4. 「 小さな願い 」 は意表をつくスローでまったりしたカヴァー。スワン・ダイブはモリー(女性)とビル(男性)によるデュオですが、ふたりとも大のバカラックファンでその想いもなんとなく感じます。T-8. 「 オン・マイ・オウン 」 は1986年に全米1位となったデュエット曲。この曲のカヴァーはオリジナルのコピーが多いのですが、このカヴァーは格好いいアレンジと歌が素敵です。

このアルバムのチラシ、アーティストのコメントがライナーよりも多かったので、アルバムと一緒に保管してました。アーティストのプロフィールも載ってますし、参考までにアップします~。クリックして拡大するとなんとか字読めると思いますので。
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チラシの表/裏


【データ】
『BACHARACH...~Applause~ "The Look of Love"』 (邦題:アプローズ ~トリビュート・トゥ・バート・バカラック)
V. A.

CD:1997年11月21日リリース
レーベル:KING レコード
番号:KICP-620

Produced by Kaz Masumoto & Humble Heat Music, Inc. (Los Angeles)
                  Akira Fukuzumi (King Records)
Recorded at 米国スタジオ計11ヶ所
Mastering Studio : King Records Sekiguchidai Studios

2013年11月20日 (水)

Precious/Cubic U (1998年)

宇多田ヒカルが、デビューする前”Cubic U”名義で1998年1月に日本でリリースしたアルバムです! バカラック・カヴァーを1曲収録!

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全12トラック中、バカラック作品は1トラック

10. CLOSE TO YOU (4:39)


宇多田ヒカルが、デビューする前”Cubic U”名義で1998年1月に日本でリリースしたアルバムです! バカラック・カヴァーのT-10. 「 CLOSE TO YOU (遥かなる影) 」 を収録!

前回、椎名林檎の記事で同じ1998年にデビューした宇多田ヒカルを引き合いに出したものですから、それじゃあということで今回取り上げることにしました~。本題に入る前に、宇多田ヒカルのデビュー前後の動向を確認しておきましょう。
 1996年(13歳)
  8月5-20日 Cubic U 名義 アルバム 『 Precious 』 レコーディング
 1998年(15歳)
  1月16日  Cubic U 名義 シングル 「 Close To You 」 リリース ( Cubic U デビュー )
  1月28日  Cubic U 名義 アルバム 『 Precious 』 リリース
  12月9日  宇多田ヒカル シングル 「 Automatic 」 リリース ( 宇多田ヒカル デビュー )
 1999年(16歳)
  2月17日  宇多田ヒカル シングル 「 Movin' on without you 」 リリース
  3月10日  宇多田ヒカル シングル 「 First Love 」 リリース
  3月31日  Cubic U 名義 アルバム 『 Precious 』 再リリース
  4月27日  宇多田ヒカル アルバム 『 First Love 』 リリース

Cubic U は、洋楽R&Bジャンルのアーティストで、本アルバムも洋楽の日本盤という形です。T-10. 以外の曲は全て自作or共作もので、歌詞も全て英語。ライナーも、英語歌詞、訳詞、米国人ライターによるバイオグラフィーの日本語訳…という内容になっております。それにしても、「 CLOSE TO YOU 」 はアルバム収録曲でしかないと思っていたのに、1998年にシングルリリースされていたんですね。今回記事を書くにあたり調べていて初めて知りました。

1999年にこのCDを購入して以来、14年ぶりにこのアルバムを聴いてみました。R&Bのジャンルは縁がなくて内容の良し悪しはよくわからないのですが、それほど突出した内容ではないように思います。13歳で自作したことと大人びた歌唱は凄い!と思いますが。

でも、バカラック・カヴァー ~というよりカーペンターズ・カヴァーでしょうけど~ の 「 CLOSE TO YOU 」 は印象的です。もともと、彼女独特の細かいビブラートは特にスローな曲ほど効果的だと思うのですが、R&Bっぽくクールでスローなアレンジと彼女の歌唱のコラボレーションはなかなか素敵です。Youtubeにアップされてますので、是非聴いてみてください。

ちなみに… Cubic U 版 「 CLOSE TO YOU 」 のエレクトーン演奏も YouTube にアップされています。 → こちら
Performed by ardeo1964 = あるでお = 私です。ヘタクソでスミマセン~m(__)m


【データ】
『 Precious 』
Cubic U

CD:1998年1月28日リリース (所有CDは、1999年3月31日の再発盤)
レーベル:東芝EMI
番号:? (所有CDは、TOCT-10668)

T-10. 「 Close To You 」
Produced by Bert Price
Lead Vocal : Cubic U
Feat. Vocal : Stanley "Jamal" Hampton
Background Vocal : Olamede Faison, Talib Kareem, John Fitch
Alto Sax Solo by Mayne Davis


2013年11月17日 (日)

浮き名/椎名林檎 (2013年)

デビュー15周年の2013年にリリースした、椎名林檎のコラボ・ベスト・アルバム! バカラックからの提供曲1曲を収録!!!

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全16トラック中、バカラック作品は1トラック。

4. IT WAS YOU (3:54) ~ 椎名林檎と斎藤ネコカルテット ~


このアルバムは、椎名林檎がこれまでに客演した曲と新たに録音した2曲 ( T-4, 7 ) で構成された、コラボレーション・ベスト・アルバムです。デビュー15周年を迎えた今年、11月13日にリリースされたばかり。購入したのは初回限定仕様盤(ケース付きハードカバー・ブック仕様)で、ブックレットには妖艶な彼女の写真3枚と収録曲についてのロング・インタビューが掲載されていました!
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宇多田ヒカルと同じ1998年にデビューした個性の強いアーティスト…ということ以外、彼女はよく知らない存在だったのですが、2008年のバカラック来日コンサートをきっかけに身近に感じるようになりました。今回コラボしておられる斎藤ネコさんのブログに、1998/2/17の東京国際フォーラム公演に椎名兄妹(椎名純平&林檎)も聴きにきていて終演後一緒にお茶したとか、3日後の相模大野公演に行ったら椎名兄妹もリピーターで来ていたとか、そんなことが書かれていたのです。椎名林檎もバカラックのファンなんだ~ と。

そしてその年の夏、 RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 IN EZO で、椎名林檎がバカラック・カヴァーの 「 アルフィー 」 と、バカラックから提供されたという新曲の 「 YOU 」 を歌ったという情報を耳にします。CS放送でフェスが放送されたときに 「 アルフィー 」 は聴くことができたのですが、 「 YOU 」 は流れず…。いつかアルバムで聴きたいっ!とひそかに思っておりましたので、今回やっと念願が叶った訳です(^^)。

ブックレットのインタビューの内容をそのまま載せることはアレなので、要点をかいつまんで記すと、
・ 「 IT WAS YOU 」 の当時2008年のタイトルは 「 YOU 」
・ 2008年のバカラック来日コンサートは家族で聴きに行った
・ 東京国際フォーラムでの名演に感動して相模大野も追っかけた
・ その相模大野公演でバカラックと会うことができ、そのときのご縁で曲を頂けることに
・ いくつかの候補曲の中から彼女が選んだ。その時点で Tonio K の歌詞も付いていた
・ ちょうどEZOの出演が決まったばかりの時。EZOで演奏させていただいて光栄至極
・ 今回ようやくレコーディング出来た
・ 5年前の楽譜を開いてみて、”攻めた”アレンジだとあらためて感じた
・ 非常にバカラックらしい曲だが、出来るだけ間引いてわざわざ裸にした
・ EZOと全く同じ編成で録音したが、よく生で演ったなと感心するほどかなり難易度高い
・ 居合いだった。砂の城みたいなアレンジだから。例の如く、一発録り

また、他の曲についての発言の中で、こんなことも話しています。
・ 歌モノは子供のころからあまり聴いてこなかった。今でもBGMに歌モノは流さない
・ JAZZ VOCALとカンツォーネ/シャンソン以外の、所謂歌モノの免疫はバカラックくらいしかなかった
・ 器楽的な旋律を無理矢理生身の声に歌わせてしまうような部分も、彼の音楽で免疫がついている所為ではないか

彼女、筋金入りのバカラックマニアですわ!(゜o゜)

さて、そのT-4. 「 IT WAS YOU 」 、弦楽4重奏+彼女のピアノとヴォーカルというシンプルな編成による演奏。メロディの音程が急に高くなったり低くなったりするところ、それと醸し出される気品のようなものに、私はバカラックらしさを感じます。スローで静かな曲ですが、一発録りということも関係しているのか、彼女の思いも伝わってくる気がします。全然違うアレンジやアーティストでも聴いてみたい曲です。

尚、この曲のPVがYoutubeにアップされてます。そちらも是非!


【データ】
『浮き名』
椎名林檎篇

CD:2013年11月13日リリース
レーベル:EMIレコーズ・ジャパン
番号:TYCT-69005 (初回限定仕様盤)

T-4. 「 IT WAS YOU 」
作詞作曲 : Burt Bacharach, Tonio K
斎藤ネコカルテット
 1st. violin : 斎藤ネコ
 2nd. violin : グレート栄田
 viola : 山田雄司
 cello : 藤森亮一
vocal, piano : 椎名林檎

2013年11月13日 (水)

雨にぬれても/メンボーズ (1998年)

女性二人によるアコースティック・デュオ、メンボーズが1998年にリリースした 「雨にぬれても」 のマキシCDシングルです。

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1. 雨にぬれても (3:32)

T-2~3. は彼女達の自作曲。
T-4. は、T-1. 「雨にぬれても」 のカラオケ


中村房代と中川真理子によるによるアコースティック・デュオ、メンボーズが1998年にリリースしたバカラック・カヴァー 「雨にぬれても」 のマキシCDシングルです。

インディーズでのリリースですし、とっくに解散しているようで、メンボーズのプロフィールとかよくわかりません。

ですが、このカヴァーはとてもユニークです。アコースティック・ギター2本+(たぶん)ソプラノ・サックス1本によるスカスカでゆる~い演奏に、彼女達が訳した日本語詩で多少音程を外してのほほ~んと歌います。サビの部分では二人で(一応)ハモってます。

その日本語詩ですけれど、基本的な世界観は原詩と同じですが、かなり意訳しています。”てるてるぼうず”が出てきたり、”ステキね 太陽は待ってる”なんてフレーズで締めくくっていたり。

まったりのんびりした気分になれる、快(怪?)カヴァーです。


【データ】
『雨にぬれても』
メンボーズ

CD:1998年2月21日
レーベル:Bad News Records
番号:BNCA-17

Produced by メンボーズ
Co produced by 須原 敬三

メンボーズ
  中川 真理子  G & Cho
  中村 房代     Vo & G

Guest Musician
  Mahi 長谷川  Sax

2013年11月10日 (日)

CROSSING THE BLUE/Teresa Bright (1998年)

ハワイの歌姫、テレサ・ブライトが1998年にリリースしたアルバム。バカラック・カヴァーを1曲収録!

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全14トラック中、バカラック作品は1トラック

10. THE LOOK OF LOVE (4:04)


ハワイの歌姫、テレサ・ブライトが1998年にリリースした、ハワイアン&ポップスのアルバムです。

テレサは、スラック・キー・ギター奏者の父、フラ・ダンサーの母を持ち、ハワイのオアフ島で生まれ育ちました。幼いころにハワイアンを楽しみ、成長するに従ってジャズやポップスのヒット曲にも興味を示すようになります。そういったこともあって、ハワイ音楽界のなかでテレサのヴォーカル・スタイルは独特でユニークだとされているらしいです。元横綱の曙は ” はとこ ” にあたるそう(゜o゜)

─ 確かに私のルーツ・ミュージックは、ハワイアン。アルバムにトラッド・ソングを入れることにはこだわるけれど、世界の多くの人に私の音楽を聴いてもらうためには、ポップ・ソングを歌うのも必要なことだと思うの。それに、私は、ハワイアンだけを聴いて育ったわけじゃない。今回歌った60年代の曲も、成長する過程で触れたものだからね。─(ライナーより、テレサの言葉)

このアルバムで、テレサはハワイアン・ソング7曲とポップ・ソング7曲を録音しています。録音はハワイとL.A.の2本立て。ポップ・ソングは60年代のカヴァーが中心で、その中の1曲がバカラック作曲のT-10. 「 恋の面影 」 。映画「007 カジノ・ロワイヤル」の挿入歌ですね。1967年、ダスティ・スプリングフィールドが歌うオリジナルが全米22位。1968年、セルジオ・メンデス&ブラジル66のヴァージョンが全米4位。他にもたくさんカヴァーされています。私が所有してるものだけでも約260ヴァージョンある!!

テレサのカヴァーは、L.A.のスタジオでの録音。クール&ちょっぴりジャジーな感じのアレンジ。この曲、オリジナルはいきなりダスティが歌い出します。なので、カヴァーではこれまで様々なイントロのヴァリエーションがあるんですよね~。そんな中、このテレサのヴァージョンのイントロ出だしはたぶん初めて聴くフレーズで新鮮! テレサの歌声も、奇をてらわずさらりとしていながら大人の情感を漂わせていて、素敵です。

テレサのハワイアン・トラッド・ソングを聴いてると、知らない曲なのに心に沁みこんできます。それでいながら、ビートルズ、ビーチ・ボーイズ、エヴァリー・ブラザーズ、ミッシェル・ルグランなどのクールなポップス・カヴァーが混ざっていてもあまり違和感を感じません。なんでかな?(笑) そんなアルバムです。

私と同郷の友人で、趣味でフラをやっているOさんという女性がいるのですが、彼女もテレサ・ブライトのCDを聴いてるそう。その彼女から、フラのことを色々教わりました。我々が知っているフラダンスは” アウアナ ” と呼ばれる現代的なスタイルのフラのことで、” カヒコ ” と呼ばれる極めて厳粛・宗教的で古典的なスタイルのフラがあること。世界最大のフラ・コンテスト ” メリー・モナーク・フェスティバル ” のことなど…。そのフェスティバルの動画をYoutube で観て感動! バカラックからフラに繋がっていき、音楽って広がりがあって素晴らしいとあらためて思いました~


【データ】
『CROSSING THE BLUE』 (邦題:クロッシング・ザ・ブルー)
Teresa Bright

CD:1998年6月24日リリース
レーベル:パイオニア LDC
番号:PICP-1156

Produced by Gerry Beckley and Hank Linderman
T-10. のmusician↓
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2013年11月 6日 (水)

イージー・リスニング・ジャズ★★バート・バカラックの素晴らしき世界/前田憲男とケニー・スミス・オーケストラ★スリー・シンガーズ (1970年)

ジャズ系作編曲者の前田憲男が編曲/指揮した、1970年リリースのイージーリスニング・バカラック集!

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1. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
2. I SAY A LITTLE PRAYER
3. ALFIE
4. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
5. REACH OUT FOR ME
6. MAKE IT EASY ON YOURSELF
7. SHE'S GONE AWAY
8. THE LOOK OF LOVE
9. PROMISES, PROMISES
10. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
11. BOND STREET
12. WANTING THINGS
13. WALK ON BY
14. PACIFIC COAST HIGHWAY

収録時間約43分


ジャズ系作編曲家の前田憲男が編曲/指揮した、1970年リリースのイージーリスニング・バカラック集です!

演奏は、前田憲男とケニースミスオーケストラ★スリー・シンガーズ。ケニースミスオーケストラは、日本フィルの弦メンバー+スタジオミュージシャンという構成。スリー・シンガーズは、スキャットで有名な伊集加代子と他2名によるコーラスグループ。いずれも、レコーディングのためのネーミングとみられます。

Wikiってみると、前田さんは1934年生まれで、ジャズ・ピアニストとしてキャリアをスタート。様々なバンドに参加する一方、テレビ番組のテーマ曲(『 クイズ面白ゼミナール 』、『 世界まるごとHOWマッチ 』 など)や番組内音楽を多く手掛けたり、変わったところでは『題名のない音楽会』のアドバイザーをされてもいます。昨今では、自身がリーダーのピアノ・トリオやビッグ・バンドを中心に活動しておられる由。

そんな前田さんのサウンドですが、全体の雰囲気や楽器の音色は時代を感じるものの、今でもBGMとして十分聴ける(あまり退屈せず聴ける)くらい、巧みなアレンジだと思います。アルバムタイトルのイージーリスニング・ジャズは今風にいうとラウンジ系イージーリスニングといったところでしょうか。

バカラック/デヴィッドの定番曲に混じって、あまりカヴァーされることがない T-7. 「 シーズ・ゴーン・アウェイ 」、T-12. 「 ウォンティング・シングス 」、T-14. 「 パシフィック・コースト・ハイウェイ 」 も含まれています。特にT-7,14の2曲は、リリース前年の1969年に発売となったバカラックA&M 2枚目のアルバム 『 make it easy on yourself 』 に書き下ろされたインスト曲。このころからバカラックの曲はフュージョンっぽい曲調を帯びてくるのですが、ヒット曲でもなんでもないこの2曲を取り上げた前田さんのセンスに感服いたします。

↓ CDリイシュー盤にはリリース時のライナーが載っていまして、ライターは岩浪洋三さん。1970年当時のバカラック評や各曲評を知ることができます。CDジャケットの中に小さく印刷されてまして、クリックして拡大しても読みとれないかもしれません。悪しからず^^;
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前田さんといえば、NHK-BS2 『 映画音楽に乾杯 』 の2010年4月25日放送分の中の“映画音楽の巨匠”というコーナーでバカラックさんを取り上げ、司会の小堺一機さんの問いかけに応える形で5分くらいバカラックのことを語っておられました。伴奏ピアニストからスタートしてマレーネ・ディートリッヒの伴奏ピアニストに抜擢されて一躍有名になった話を紹介された後、

─ 僕が最初に聴いて驚いたのは変拍子。ここでいう変拍子とは一曲のなかでどんどん拍子が変わるという意味。─

とおっしゃり、「 プロミセス・プロミセス 」 の楽譜を例にとって説明しておられました。そして、

─ うちにある資料(バカラックさんの曲集、見た感じ70年頃のもの)持ってきたんだけど、これ僕、昨日、勘定したの。変拍子がどれくらいあるか。全151曲中、40曲が変拍子だった。25%=2割5分、これはかなりの打率よ。面倒くさくて変拍子なんて普通はやらないのよ。バンドも歌手も嫌がるから。それをやれるのはすごい!!─

私も変拍子が気になったクチですから、この解説を聞いて得心がいったものです。


【データ】
『 イージー・リスニング・ジャズ★★バート・バカラックの素晴らしき世界 』
前田憲男とケニー・スミス・オーケストラ★スリー・シンガーズ

LP:1970年リリース (所有CDは、2007年6月27日リリース)
レーベル:? (所有CDは、ユニバーサル・ミュージック)
番号:? (所有CDは、UPCY-6413)

プロデュースは不明

2013年11月 3日 (日)

street of dreams/Patti Austin (1999年)

米国のR&B/ジャズ歌手、パティ・オースティンが1999年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

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全12トラック中、バカラック作品は1トラック。

1. THE LOOK OF LOVE (5:10)


米国のR&B/ジャズ歌手、パティ・オースティンが1999年にリリースしたアルバムです。

パティ・オースティンは、1950年ニューヨーク州ハーレムに生まれ。4歳にして既にアポロ・シアターのステージに上がっていたそうです。1976年にソロ・デビュー。以降R&B/ジャズのフィールドでキャリアを積み、現在でも現役で活躍中とのことです。前回記事のスティーヴ・タイレルのアルバムでゲスト参加していたこともあって、今回彼女を取り上げました。

このアルバム、半分程度はスタンダード/ロック/ポップスのカヴァーを収録しています。ガーシュイン、ドナルド・フェイゲン、ボズ・スキャッグスなど、取り上げている曲はバラエティに富んでいます。残り半分はオリジナルなのかな?よくわかりません。

んで、カヴァーのうちの1曲がバカラック・カヴァーのT-1. 「恋のおもかげ」 です。スムース・ジャズ系統のクールでタイトなサウンドに乗って、彼女も若干ハスキー&重心の低い声でカッコよく歌っています。なかなかシブいカヴァーだと思います。

アルバムとしては、散漫な印象があります。曲ごとにプロデュースを替えているからかもしれません。ドナルド・フェイゲンのカヴァー、T-9. 「IGY」 なんてとってもカッコイイんですけどね~。


【データ】
『street of dreams』
Patti Austin

CD:1999年8月24日リリース
レーベル:Intersound/Platinum Entertainment, Inc.
番号:15095-9576

T-1. 「THE LOOK OF LOVE」
Producer : Louis Biancaniello
Arranger : Louis Biancaniello
Vocals : Patti Austin
Guitar : Vernon Black
Keyboads and programming : Louis Biancaniello

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