Christmas Album/Herb Alpert & The Tijuana Brass (1968年)
ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラスが1968年にリリースしたクリスマス・アルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!
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全10トラック中、バカラック作品は1トラック
7. THE BELL THAT COULDN'T JINGLE (2:56)
クリスマス当日ですし、前回(12/22)記事でちらっと登場したこのアルバムをご紹介します。ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラスが1968年12月にリリースしたクリスマス・アルバムです。
ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラスは、1963年頃から 「 悲しき闘牛 」、「 蜜の味 」、「 ティファナ・タクシー 」 などのインスト曲で数々のヒットを飛ばしていました。しかし、初めて全米1位になったのは、バカラックが提供したヴォーカル・ナンバーの 「 ディス・ガイ 」 で、1968年6月のこと。そして、その年12月のリリースに間に合わせようとこのアルバムのレコーディングを始めたのも、まさにその6月だったのです。
アルパートは、このアルバムのCDリイシュー(2005年)に際してライナーにコメントを寄せてています(抜粋)。 ─ 私は特にT-3. 「 MY FAVORITE THINGS 」 が好きでね。でも、ピアノ・ソロの部分はもう少し速くしても良かったかなぁ。みんなは私に言ってくるんだ、T-7. 「 THE BELL THAT COULDN'T JINGLE 」 をどんなに好きかってね。バート・バカラックとLarry Kusikが書いた曲さ。私もね、歌っていて楽しい曲だったよ。 ─
そのT-7. 「 ザ・ベル・ザット・クドゥント・ジングル 」 ですが、オリジナルは Paul Evans で(1962年12月にシングルリリース) 、バカラックの希少なクリスマス・ソングのひとつです。アルパートのカヴァーは、なんといってもイントロの30秒間のスローなアカペラコーラスが素敵です。そして、テンポアップして本編に入ってからは、アルパートの軽く弾むようなヴォーカルと間奏の柔らかなトランペットの音色がなんともいえずほんわかした気分にさせてくれます。
このアルバム、イントロがゆったりとしたコーラスで始まり本編はアップテンポになるアレンジの曲が多く、派手ではありませんがまったりできるクリスマス・アルバムです。(ちなみに、アルパートのヴォーカルが聴けるのは、T-7. と T-4. 「 ザ・クリスマス・ソング 」 の2曲です) 今年は間に合わないでしょうが、来年のクリスマス・シーズンに是非いかがでしょうか。
学校も冬休みに入り、このブログも約二週間お休みします。延期に延期を重ねていたバカラック自伝の翻訳版、いよいよ年末に発売されますので、休みの間にじっくり自伝を読んで来年に備えようと思います。では、良いお年を~
【データ】
『 Christmas Album 』
Herb Alpert & The Tijuana Brass
LP:1968年12月リリース (所有CDは、2005年10月18日リリースの輸入盤)
レーベル:A&M (所有CDは、Shout! Factory (US))
番号:SP-4166 (所有CDは、DK 34411)
Produced by Herb Alpert and Jerry Moss
Arranged by Herb Alpert
Voices and Strings Arranged by Shorty Rogers
リンク先消滅したためリンク貼り直し(2024/2/18)
Amazonリンク(リイシューCD)(リイシューCD日本盤)
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