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2013年12月 1日 (日)

THE BURT BACHARACH ALBUM/V. A. (1998年)

“ブロードウェイがバカラックを歌うぜっ!” というコンセプトのバカラック・カヴァー・アルバムです。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. WHAT'S NEW PUSSYCAT? ~Jason Graae~
2. ARE YOU THERE (WITH ANOTHER GIRL) ~Farah Alvin~
3. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN ~Guy Haines~
4. MY LITTLE RED BOOK ~Melba Joyce~
5. ONE LESS BELL TO ANSWER ~Christiane Noll~
6. BACHARACH AT THE MOVIE ~The Plaids~ ※
   1)THE BLOB
   2)(THE MAN WHO SHOT) LIBERTY VALANCE
   3)HOT SPELL
   4)RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
7. ALFIE ~Michelle Nicastro~
8. THE LOOK OF LOVE ~Jane Krakowski~
9. ANYONE WHO HAD A HEART ~La Chanze~
10. WHOEVER YOU ARE I LOVE YOU ~Susan Egan~
11. WINDOW WISHING ~Alet Oury~
12. A HOUSE IS NOT A HOME ~Linda Purl~
13. A BACHARACH LOVE STORY ~Shauna Hicks~
   1)MAGIC MOMENTS
   2)I SAY A LITTLE PRAYER
   3)(THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
   4)WIVES AND LOVERS
   5)MAKE IT EASY ON YOURSELF
   6)PROMISES, PROMISES
14. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR ~Helen Reddy~

※ The Plaids : James Campbell, Leo Daignault, David Engel & Larry Raben

収録時間約60分


アルバムのサブタイトル “ BROADWAY SINGS THE BEST OF BACHARACH ” の通り、ブロードウェイの女優&俳優によるバカラック・カヴァー・アルバムです。バカラックのカヴァー・アルバムは色々出ていますが、ブロードウェイによるカヴァー集はこれだけでしょう。

本アルバムのプロデューサーであるブルース・キンメルが、ライナーにこう書いています(適当な訳ですが、大意は合ってると思います^^;)。

─ 子供の頃(1957年)ラジオを買ってもらい、毎晩ベッドで聴いていたんだ。ある晩、これまで聴いたことがないような曲が耳に飛び込んできた。Ernie Felice の歌う 「 Hot Spell 」 だよ。その日以来、毎日この曲をハミングで口ずさんでいた。あまりにそれがうるさかったんだろう、ハミングを止めさせようと両親がこの曲のシングル盤を買ってくれたんだ。繰り返し繰り返し、擦り切れるまでそのレコードを聴いたよ。そのうち、曲のタイトルの下に二人の名前があるのに気付いてね、その一人が、Burt・F・Bacharach だったんだ(もう一人は Mack David )。それが私の“バカラック熱中人生”の始まりなのさ… ─

ブルースの熱意がこのアルバムを産んだのは間違いないですね~。彼の下、17人のブロードウェイ女優&俳優 ~ 全く知らない面々ですが^^; ~ が参加して、貴重なアルバムが完成しました。荒削りではあるものの煌びやかなバックのオケ演奏、ミュージカル風な歌い回し、残響の多い”ライブ”な音響効果など、ミュージカルのステージっぽい演出と音創りで、聴いていてとにかく楽しいです。

他にも特徴がいくつかありまして。

①超レア曲が入ってる
T-6. 3) 「 HOT SPELL 」 : 1958年の Margaret Whiting がオリジナルで、ブルースさんが触れていた Ernie Felice が同年に歌っています。私は本アルバム以外のカヴァーを知りません。
T-11. 「 WINDOW WISHING 」 : 1966年に Dionne Warwick がアルバムで歌っています。シングルはたぶん出していないんじゃないかと。私は本アルバム以外のカヴァーを知りません。
他にカヴァーがあるのかどうか、まったりさんに教えてもらわなくっちゃです…。

②楽しいパフォーマンス
T-4. 「 MY LITTLE RED BOOK 」 : オケをバックに派手に楽しく“女性”が歌っていて新鮮。この曲のカヴァーは10以上知っていますが、女性が歌ってるカヴァーは初めてです。
T-6. 「 BACHARACH AT THE MOVIE 」 : 4人の男性による4曲のメドレーです。バックの演奏も楽しいですが、4人の掛け合いも楽しい。微妙に音程がずれたりするところも生でステージを聴いてるように感じます。

③10分近くの長尺メドレーは圧巻
T-13. 「 A BACHARACH LOVE STORY 」 : 9分50秒の長ーい6曲メドレーを一人の女性が歌っています。このメドレー、曲のつなぎが 「 MAGIC MOMENTS 」 のメロディになっていて凝ってますし、メドレーのラストがバカラック唯一のミュージカルの表題曲  「PROMISES, PROMISES 」 。プロデューサーのこだわりが伝わってきます。

プロデューサーのブルースは、ミュージカル 『 プロミセス、プロミセス 』 についてこう触れています。

─ 『 プロミセス、プロミセス 』 は、有名ないくつかの曲を生み出したにとどまらず、ブロードウェイ・ミュージカルの音を変えました。バカラックは、ピット・オーケストラにマイクを立てることを ~レコーディング・スタジオのように~ 主張した最初の人物でした。そして、彼はミキシング・コンソールをブロードウェイに持って来たのです。『 プロミセス、プロミセス 』 のようなサウンドの舞台はこれまでありませんでした。それは、電気を用い、刺激的で、そう、バカラックのレコードのようでした。シューバート劇場のマチネの公演に行き、ちょうどロビーに立ってその序曲を聴くことができたのは、衝撃的で忘れられない思い出です。 ─

こういう、作り手の想いがこもったアルバム、私は好きです。

↓参加した17人の面々
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【データ】
『THE BURT BACHARACH ALBUM』
“BROADWAY SINGS THE BEST OF BACHARACH ”
V. A.

CD:1998年5月25日リリース
レーベル:VARESE SARABANDE
番号:VSD-5889

Produced by Bruce Kimmel
Conducted by Brad Ellis
Orchestrations : Brad Ellis, Lanny Meyers, Larry Moore, David Siegel
Recorded and Mixed at Westlake Audio, Los Angeles
Additional Recording at ManBeach Recording, NY

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