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2014年3月11日 (火)

ライブの感想 Yammy sings Burt Bacharach  March 8, 2014

Yammy sings Burt Bacharach 』 東京初公演!

Yammyさんは京都在住のオーガニックシンガー。 「 Yammyの声はバート・バカラックに合ってる 」 というお客さんの声をきっかけに、2010年にバカラック・オンリーのワンマンライブ  『 Yammy sings Burt Bacharach 』 を初開催(以後、YsBBと表記します)。昨年12/15の大阪梅田ロイヤルホースでのYsBBは私も聴きに行きました。これまで関西オンリーで年一回開催だったYsBBなんですが、関西以外では初めてとなる東京公演! いや~、なんて嬉しいサプライズ!

福島県白河市出身のYammyさんは、3/8,9の両日、日本橋高島屋での “音楽”と“アート”による震災復興支援イベント 「 明日へのエール 」 にも出演。私は3/8の16:00~のステージを聴きました。Sasapogさんが弾いているピアノは、震災当日にいわき市豊間小学校の卒業式で演奏された後、津波の被害に遭ったグランドピアノ、“奇跡のピアノ”。最後の曲「君のもとへ」を歌う前に ─ 震災後に福島とまだ連絡出来ないなか、入浴中にこの曲のイメージが浮かんだんです ─ とYammyさんが語っておられたのが印象的でした。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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震災復興支援イベント 「 明日へのエール 」 の模様

会場で販売されてた東北コットンプロジェクトの商品のなかから手拭い(※1)を購入。ついでに、せっかくなので日本橋にある私の出身県のアンテナショップに立ち寄って懐かしさに浸った後、JR山手線で神田駅からライブ会場のある大塚駅へ移動しました~。

               ──── *** ────

2014年 3月 8日(土)
 18:30  OPEN
 19:30~ 1st STAGE
 21:00~ 2nd STAGE
旬のライブ&ダイニングバー All in Fun
Yammy (Vo)、Sasapong (P)

“All in Fun (オール・イン・ファン)”はJR大塚駅南口から徒歩2分。アットホームな雰囲気のダイニングバーで、店を入ってすぐのスペースにKAWAIの小振りなグランドピアノが置かれていました。スケジュール表を見ると、お店ではほぼ毎日ライブをやっている様子。基本はテーブル席で、奥のカウンターに4席。一人で入った私はカウンターに座りました。ここはテーブル席のあるフロアより一段高くなっていて、見晴らしもよく居心地よかったです。

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左:お店の外観、 中:立て看板、 右:カウンター席からの眺め

当日のセットリストは、以下の通り。

1st stage>
1. Raindrops keep falling on my head 雨にぬれても
2. I'll never fall in love again 恋よさようなら
3. Walk on by ウォーク・オン・バイ
4. The look of love 恋のおもかげ
5. The windows of the world 世界の窓と窓(世界の窓に光を) ~
   What the world needs now is love 世界は愛を求めている(愛をもとめて)
6. This guy's in love with you ディス・ガイ
7. Arthur's theme (Best that you can do) ニューヨーク・シティ・セレナーデ

<2nd stage>
1. (They long to be) close to you 遥かなる影
2. Alfie アルフィー
3. I still have that other girl アイ・スティル・ハヴ・ザット・アザー・ガール
4. Count on me カウント・オン・ミー
5. God give me strength ゴッド・ギヴ・ミー・ストレングス
6. That's what friends are for 愛のハーモニー
7. I say a little prayer 小さな願い

<Encore>
1. ひこうき雲 …ユーミンのカヴァー

今回も見事にバカラックが作曲した曲ばかりのプログラム! 12/15のときより1曲少なかった(アンコールは別として)のですが、今回も有名曲と渋い曲をバランスよくチョイスしたこだわりの選曲でした。その中で、12/15は歌わず今回歌った曲が 「 アイ・スティル・ハヴ・ザット・アザー・ガール 」。エルヴィス・コステロとの共作アルバム 『 ペインテッド・フロム・メモリー 』 の収録曲で、コステロと共にバカラックはこの曲で1998年のグラミー賞 ~ Best Pop Collaboration with Vocals ~ を受賞しています。MCでYammyさんも紹介しておられたように、この曲は女々しい男の歌なんですね。この曲を女性がカヴァーした例はないんじゃないかな~。という訳で、非常に貴重なYammyさんのカヴァーでございます。

なお、各曲については昨年12/15のYsBB記事のおしまいのほうで説明ししています。また、その記事では12/15のライヴのYoutubeへのリンクも貼ってますので、参照ください。

この夜の
Yammyさんの歌声はちょっぴりハスキーだったのですが、そのため(たとえば 「 恋のおもかげ 」 などでは)ちょっとアプローチを変えてみたと仰っていました。ライブならではですねー。とはいえ、12/15の演奏と基本的には同じ解釈/アレンジで、パワフル且つ繊細な歌唱を存分に味わえました。Sasapongさんのピアノとの相性もバッチリ! Yammyさんは最初から、バカラックを歌うならSasapongさんのピアノじゃないと…と考えておられたそうで、実際聴いていてもそう感じます。ピアノとヴォーカルという組み合わせはYsBBでは初回以来だそうですが、この黄金の組み合わせでいつかYsBBのCD出して欲しいです!

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(たぶん)「恋よさようなら」、

この4月のバカラック来日公演、Yammyさんは京都のコンサートを聴きに行かれる予定なのですが、会場となる“京都コンサートホール”は
、Yammyさんが安積女子高(現:安積黎明高)時代に合唱部でステージに立ったことがあるのよとMCで披露。そこから話題は合唱部時代の話に発展。とても強い合唱部だったそうで、合唱曲の初演なんかもよく依頼されたんだそうです。そのなかには、不協和音の現代音楽で24のパートに分かれている曲もあったとか。なんかスゴイ!

日本橋高島屋のイベントをMCで紹介したことに関連して、“奇跡のピアノ”とAll in Funのピアノは全然音が違うことをSasapongさんは力説しておられました。会場に行って、ピアノを弾かないとそれはわからない。弾きながらピアノに慣れるんだ…と。ライブ後にSasapongさんに伺ったところ、“奇跡のピアノ”は鍵盤のストロークが浅くて上品な音、All in Funのピアノはストロークが深くてエッジが効いたゴリッとした音…とのお返事。村上輝久氏の著作 『 いい音ってなんだろう 』 や、主人公が調律師の小説(※2)を読んで、ピアノの音は色々違うんだと理解したつもりになっていましたが、奥が深い世界なんだとあらためて感じました。

「 恋はおもかげ 」 を歌う前のMCで、Yammyさんが直近ご覧になって感動したという映画 『 バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち 』 のなかで、リサ・フィッシャーがこの曲を歌っていたと紹介しておられました(たぶん)。私も観たくなりました、この映画。でも、近場の映画館ではもう上映していないみたい(涙)。

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(たぶん)アンコールを歌う前のMC

今回も本当に素晴らしいライブで、元気をたくさん貰いました! ─ 4月のバカラックのコンサートを聴いて新しいネタを仕入れてくるので、次回楽しみにしていてください ─ とのYammyさんのお言葉、もちろん忘れず楽しみにしていますよ~。



               ~~~~ お * ま * け ~~~~


(※1)東北コットンプロジェクトの商品のなかから私が購入した手拭い
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左:手拭いのパッケージ、 右:プロジェクトの説明

(※2)主人公が調律師の小説
20130923_145403_2 『 調律師 』
2013年5月24日 第一刷
著者:熊谷達也
発行:文芸春秋

主人公は、ある出来事がきっかけでピアノの音を聴くと「香り」を感じるという「共感覚」を持つことになった調律師。主人公は、「共感覚」を調律の仕事に生かす一方で、「共感覚」の謎を探っていくとともに人生を見つめ直します。
物語の後半、主人公が3.11震災に遭遇する部分では、仙台在住の著者による被災体験を踏まえた描写に心を打たれました。

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