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2014年5月18日 (日)

SUNSHINE OF YOUR LOVE/Ella Fitzgerald (1970年)

エラ・フィッツジェラルドが1970年にリリースしたライヴアルバムです。バカラック・カヴァーを2曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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全12トラック中、バカラック作品は2トラック

3. THIS GIRL'S IN LOVE WITH YOU (4:25)
10. A HOUSE IS NOT A HOME (4:10)


Img618a_2 米国のジャズ・シンガー、エラ・フィッツジェラルドが1970年にリリースしたライヴアルバムです。

なお、リリース時のジャケットは左のヤツです。このジャケットのリイシュー盤も出ていますが、私が所有しているCDは上のジャケットでございます。あしからず。

エラの公式サイトを覗いてディスコグラフィを確認したところ、50年以上に及ぶキャリアの間に、200以上のアルバム/およそ2,000曲のレコーディングをしたと書いてありました。いや、凄い。本アルバムは1968年10月の録音。エラは1917年4月生まれですから、51歳の時のパフォーマンスですね。エラが最も多くのアルバムを残したVerve(1958~1966年)からリリースした最後のアルバムみたいです。

The_fairmont_hotel_3 サンフランシスコは The Fairmont Hotel の Venetian Ballroom でのライヴ録音。ホテルの公式HPに載っていた写真を左にコピペしましたが、いや~、なんて豪華な装飾のお部屋なんでしょう。右側がステージみたいですね。

バックの演奏は、前半6トラック(T-1~6. つまりLPのA面)がビッグバンド、後半6トラック(T-7~12. LPのB面)がトミー・フラナガン・トリオによるコンボ。ビッグバンドは、The Ernie Heckscher Band という Venetian Ballroom 専属のバンド。トミー・フラナガン・トリオのリズム隊も加わって、フラナガンが指揮も担当しています。

ビートルズやクリームのヒット曲から、A. C. ジョビン、M. ルグランや D. エリントンまで、ヴァラエティに富んだ選曲。ビートルズのT-1. 「 ヘイ・ジュード 」 はファンキーに歌い、クリームのT-2. 「 サンシャイン・オブ・ユア・ラヴ 」 ではパワフルな歌唱を聴かせる一方、しっとりしたバラードも素晴らしいです。まさになんでもござれの表現力。スッゲー。

そして、バカラック・カヴァーの2曲。これらも当時のヒット曲としてチョイスされたものですね。T-3. 「 ディス・ガール 」 は、1コーラス目はいたって抑え目に歌っていますが、2コーラス目で熱を帯びてところどころでシャウトしてます。T-10. 「 ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 も最初はしっとり。2コーラス目はちょいとメロディを崩してして歌います。この崩しっぷりが素晴らしい。そしてエンディングで20秒くらい静かにシャウトしてから終わるのですが、これまたカッコイイ。

スタンダード曲は少ないですが、ジャズ・ヴォーカルを聴いたな~という気分になりました。ライヴ盤としては録音も非常にクリアで優秀と思います。エラのアルバムはこの1枚しか所有していないし名盤なのかどうかもわかりませんが、私にとっては“当たり”のアルバムでした~。

51cotjv9c0l_sl500_aa280__341hyzrxptkl_2515uer7f5xl_sl500_aa300__5 ここからはオマケです。MP3でしか所有していないエラのバカラック・カヴァーをご紹介。Pablo時代のライヴ録音ばかりでございます。

1966年リリースの 『 THE STOCKHOLM CONCERT, 1966 』 <左> から 「 素晴らしき恋人たち 」 (2:13)。D.エリントンのビッグバンドをバックに歌っております。

1970年リリースの 『 IN BUDAPEST 』 <中> から3曲。バックはピアノ・トリオです。 「 雨にぬれても 」 (5:43) は ♩≒67 というゆったりしたテンポでじっくり歌っているのですが、3:40頃に咳を2回してから照れ隠しなのかちょっと声が大きくなります。4:10頃4ビートから8ビートにリズムが変わってからのシャウトがカッコイイです。「 恋よさようなら 」 (2:49) は割とオーソドックスですが、アウトロの最後にエラが一発 “ Never ! ” と叫ぶのが面白い。「 ディス・ガイ 」 (5:02) は 「 I'm Gonna Sit Down and Write Myself a Letter 」 という非バカラック曲とのメドレー。曲名は THIS "GUY'S" と表記されているのですが、エラは THIS "GIRL'S" と歌っています。やっぱりね。

1971年リリースの 『 ELLA a NICE 』 <右> から 「 遥かなる影 」 (2:52)。バックはピアノ・トリオ。もちろん下敷きはカーペンターズです。曲の途中でいきなり10秒程度 “ We've only just begun, To live ” と 「 愛のプレリュード 」 を歌っちゃうし(笑)。ただ、この曲にシャウトは合わないな~と思いました。

他にも、コンピレーション・アルバムの中にエラの他のバカラック・カヴァーが入ってたりするのですが、それらはコンピレーション・アルバムの記事でご紹介することとします。


【データ】
『 SUNSHINE OF YOUR LOVE 』
Ella Fitzgerald

LP:1970年リリース (所有CDは、1996/11/5リイシューの輸入盤)
レーベル:MPS Records/Verve (所有CDは、Motor Music GmbH/PolyGram)
番号:MPS LP 15.250 (所有CDは、314 533 102-2)

Produced by Norman Granz
T-3. arranged by Frank de Vol
T-10. arranged by Tommy Flanagan
T-1-6.
  Orchestra conducted by Tommy Flanagan
T-7-12.
  Tommy Flanagan - piano
  Frank de la Rosa - bass
  Ed Thigpen - drums
Recorded in San Francisco in October, 1968

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