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2014年6月

2014年6月30日 (月)

ARTIST COLLECTION/Luther Vandross (2004年)

ルーサー・ヴァンドロスが2004年にリリースしたベスト・アルバムです。バカラック・カヴァーを3曲収録!

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全14トラック中、バカラック作品は3トラック

4. ANY DAY NOW (5:11)
5. ARE YOU THERE (WITH ANOTHER GUY) (5:54)
10. A HOUSE IS NOT A HOME (LIVE) (10:26)


R&Bシンガーのルーサー・ヴァンドロス(1951年 - 2005年)が2004年にリリースしたアルバムで、2001年から在籍したJレコードでの3枚のアルバム(下の写真)からセレクトしたベスト盤です。
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ルーサーのアルバムを取り上げるのは、『 GIVE ME THE REASON 』(1986年)、『 SONGS 』(1994年) に続いて3枚目。ルーサー追悼の 『 SO AMAZING AN ALL STAR TRIBUTE TO LUTHER VANDROSS 』(2005年) も含めると4枚目になります。ルーサーはバカラック・トリビュートのライヴ盤 『 ONE AMAZING NIGHT 』(1998年)にも登場していますし、拙ブログ御用達のアーティストと言えます。(何を偉そうに…という声が聴こえてきますが、ご容赦を^^;)

んで、バカラック・カヴァーは3曲。

T-4. 「 エニィ・デイ・ナウ 」 は 『 LUTHER VANDROSS 』(2001年) からのセレクト。R&Bっぽいタッチでアレンジしていて、ルーサーらしいカヴァーとなっています。イントロやアウトロでバックコーラスが”シャララ…”と歌っているのがちょっと余計かな…とワタクシあるでお的には思うのですが。(何を偉そうに…また聴こえてきたゾゥ^_^;)

T-5. 「 アー・ユー・ゼア 」 も 『 LUTHER VANDROSS 』(2001年) から。こちらもR&Bっぽいタッチのアレンジですが、T-4. よりも色々な楽器のオカズが多い印象。イントロなしでいきなりルーサーがサビの部分を歌うのが聴き所かと。

T-10. 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 は 『 LIVE - RADIO CITY MUSIC HALL 2003 』(2003年) からのセレクト。ファースト・アルバム 『 NEVER TOO MUCH 』(1981年) でのスタジオ録音バージョンも7分という尺を長いと感じさせない素晴らしいものですが、このライヴバージョンはそれに輪をかけて素晴らしい! シンプルな演奏をバックに、スタジオ録音と同様ゆったりしたテンポで基本的には渋く…そして時に熱くルーサーは歌っています。観客の反応もライヴならでは。ルーサーのこの曲、一度でいいから生で聴きたかったです。


【データ】
『 ARTIST COLLECTION 』
Luther Vandross

CD:2004/9/17リリース (所有CDも2004年)
レーベル:J Records (所有CDは、BMGアルゼンチン盤)
番号:? (所有CDは、8287 663634-2)

Executive Producer: Stuart Rubin

2014年6月27日 (金)

追悼 岩井直溥さん ~ 思い出の吹奏楽版 「 小さな願い 」

吹奏楽の作編曲家で、「 吹奏楽ポップスの父 」 と呼ばれた岩井直溥( いわいなおひろ、1923年 - 2014年 )さんが、5月10日にお亡くなりになりました。四十九日にあたる今日、岩井さんを偲んで本記事をアップ致します。

本ブログは、バート・バカラックの曲をめぐって色々なアルバムを紹介しているブログなのですが、私をバカラックの音楽に引き合せてくれた恩人が岩井さんなんです。(この辺りのことは、Webページの “ 個人的な思い出 ” で詳しく触れております。お暇でしたらクリックしてみてください。)

中学時代のある時期、掃除時間のBGMとして 『 ダイナミック・マーチ・イン・バカラック 』(1972年) というLPレコードが掛ってました。日によってA面かB面どちらかが掛かっていたのですが、収録時間は両面それぞれ20分強でしたから、掃除時間(20分間)にピッタリだったんでしょう。このLPのB面ラストが 「 小さな願い 」 でした。演奏は航空自衛隊中央音楽隊で、編曲はもちろん岩井さんです。



“ キンコンカンコン ” という鐘の音で始まるイントロを聴いて掃除時間が終わったと勘違いする輩がいたとかいないとか…(ウソです)。まぁ、それはともかく、きらびやかでシンフォニックなこのイントロがとても印象的です。メロディに入ると一転わりとおとなしい編曲ですが、さりげないオブリガートにどこか気品を感じます。それと、原曲そのままの変拍子が嬉しいですねー。この曲が流れるたび、竹箒を持つ手を止めて 「 どういう譜割りになってるんだろう? 」 と指を折りながらあーでもないこーでもないと悩んだことを昨日の事のように思い出します。あー、懐かしい!

今の時点で聴くと、古いと感じられる部分もあるでしょう…。しかし、唯一無二の、岩井さんらしいオリジナリティあふれる 「 小さな願い 」 だと思います。

岩井さん、安らかにお眠りください…


尚、本ブログでは 「 Youtubeをリンクしないこと 」 を運営方針のひとつにしておりますが、この吹奏楽版 「 小さな願い 」 はどうしても聴いていただきたくて…。ところが、Youtubeを探しても見つかりません。なので、やむなく自炊しました。J○S○A○さん、どうか見逃して下さいませ~m(__)m

2014年6月22日 (日)

THE STORY GOES ON/Liz Callaway (1995年)

ブロードウェイ歌手、リズ・キャラウェイが1995年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを2曲収録!

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全14トラック中、バカラック作品は1トラック

4. KNOWING WHEN TO LEAVE / PROMISES, PROMISES (3:36)


ブロードウェイ歌手、リズ・キャラウェイが1995年にリリースしたアルバムです。

Img650_21961年シカゴで生まれたリズは、1981年にブロードウェイ・デビュー。その後、『 キャッツ 』、『 エビータ 』、『 ミス・サイゴン 』 などの舞台に立つ一方、20世紀FOXのアニメ映画 『 アナスタシア 』 でのアナスタシア役(声はメグ・ライアンですが、歌声はリズ・キャラウェイ)や 『 ライオン・キングⅡ 』 など、映画でも歌ってきたんだそうです。(アルバムジャケットの写真ではリズの顔が良くわからないので、ジャケット裏の写真を載せました)

そのリズにとって本作は2枚目のアルバムだそうで、14トラック/15曲は全てミュージカルの曲っぽいです。自身が出演したショウや彼女のフェイヴァリットの中から、アレンジャーのAlexと一緒にチョイスしたんだそう。

演奏は、バンド+小編成の生オケ。アレンジもいかにもミュージカルといった雰囲気で煌びやかな音創りです。リズの歌声も、艶やかなもの。バラード曲でもミュージカルの舞台で鍛えたであろう表現力が光ります。ワタクシあるでおはミュージカルに疎く、知ってる曲は少ないのですが、それでも聴いていてウキウキするアルバムです。

んで、バカラック・カヴァーは1トラック。もちろんバカラック唯一のブロードウェイ・ミュージカル 『 プロミセス・プロミセス 』 からのセレクトで、「 去りし時を知って 」 と 「 プロミセス・プロミセス 」 のメドレーです。これがまた素晴らしいんです! アレンジは原曲のイメージから大きく外れていませんが、「 去りし時を知って 」 の途中に 「 プロミセス・プロミセス 」 の特徴的なフレーズをリフとして引用するなど細かいところでこだわりが見えます。1分58秒過ぎたあたりで 「 プロミセス・プロミセス 」 にスパッと替わって、その替わり方も気持ちがいいです。リズの歌声からは、この曲を演じられる喜びみたいなものを感じます。

リズは収録曲全てについてライナーにコメントをしてまして、T-4. へのコメントを引用します。いつもの超意訳で…  ─ 私は 『 プロミセス・プロミセス 』 のスコアをずっと好きだったの。特にタイトル曲の 「 プロミセス・プロミセス 」 を。それに、「 去りし時を知って 」 を録音したいとず~っと言ってきたの。時間はかかったけれど、やっとこの2つの偉大な曲を一緒に歌う方法を見つけたわ。私は願っているの、バート・バカラックとハル・デイヴィッドがまたショウを書いてくれないかしらって。 ─

81kquukfrql_aa1500_ここからはオマケ。MP3データで所有しているものを1曲紹介します。

リズには、歌手/作曲家の Ann Hampton Callaway(アン・ハンプトン・キャラウェイ) というお姉さんがいて、姉妹名義でも何枚かアルバムをリリースしているようです。そのうちの一枚、2011年にリリースしたライブ・アルバム 『 boom! (Live At Birdland) 』 で、リズはバカラックの 「 愛の思い出(愛のウェイトリフティング) 」(3:54) をカヴァーしています。イントロ部は 「 サン・ホセへの道 」 という、面白いアレンジ。このアルバムを紹介しているどなたかのブログで知ったのですが、なんでもリズは子供の頃、ブロードウェイ、ビーチ・ボーイズ、そしてバート・バカラックが好きだったんだそう。なんかいいですね~。


【データ】
『 THE STORY GOES ON 』
Liz Callaway  on & off broadway

CD:1995/8/17リリース
レーベル:VARESE SARABANDE
番号:VSD-5585

Produced by Bruce Kimmel
Musical Direction and Arrangements : Alex Rybeck
Orchestrations : Larry Moore

MUSICIANS
  Alex Rybeck : piano
  Mark Minkler : bass
  Ron Tierno : drums
  Kevin Kuhn : guitar
  Dave Rogers, Larry Etkin : trumpets
  Randy Andos : trombone
  Susan Panny : french horn
  Bill Meade, Richard Centalonza : reeds
  Robert Zubrycki, Alexander Yudkovsky, Elizabeth Chang : violins
  Rachel Evans : viola
  Ted Hoyle : cello
  Karen Lindquist : harp

Black Dress by Yohji Yamamoto (ファッションデザイナーの山本耀司さん!)

Recorded at Manhattan Beach Recording Studio, New York

2014年6月18日 (水)

TIME BETWEEN THE TIME/Laurie Beechman (1993年)

ブロードウェイ歌手、ローリー・ビーチマンが1993年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを2曲収録!

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全14トラック中、バカラック作品は2トラック

6. THE LOOK OF LOVE (3:52)
7. A HOUSE IS NOT A HOME (3:45)


ブロードウェイ歌手、ローリー・ビーチマンが1993年にリリースしたアルバムです。

1953年フィラデルフィア生れのローリーは、1977年に 『 アニー 』 でブロードウェイ・デビュー。その後、『 ヘアー 』 や 『 レ・ミゼラブル 』 など多数のブロードウェイ・ミュージカルに出演。並行してアルバムも何枚かリリースしていて、そのうちの1枚が本アルバムでございます。

収録されている14トラック/16曲は、ブロードウェイ・ミュージカル( 『 ピーターパン 』 のT-13. 「 NEVER NEVER LAND 」 など)、オフ・ブロードウェイ・ミュージカル、映画音楽( T-9. 「 いそしぎのテーマ 」 など)からのチョイス。ミュージカルの歌手とすぐにわかる歌声と歌い方がけっこう嬉しい(^^)。バックの演奏はバンド+シンセ・ストリングスで、全体的にしっとりしたアレンジが多いです。

んで、バカラック・カヴァーは2曲。T-6. 「 恋の面影 」 は軽いボサのアレンジ。ローリーもその雰囲気の合わせてしなやかに且つリラックスして歌っていて、いい感じです。T-7. 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 では一転、ジャズっぽいアレンジのもと、ローリーは感情豊かに歌い上げています。ミュージカルの歌手特有の艶やかな歌声がよくマッチしてるなぁ~と思います。

ローリーは、癌のため1998年に44歳という若さでこの世を去りました。ニューヨーク42番街には、彼女の名前がついたディナー・シアター(食事をしながらショーを楽しめるところ)もあるとか。ニューヨークに行ったら、ブリル・ビルディングとLaurie Beechman Theatreに立ち寄らなくては!


【データ】
『 TIME BETWEEN THE TIME 』
Laurie Beechman

CD:1993/10/22リリース
レーベル:DRG Records
番号:5230

Produced by Hugh Fordin
Mike Renzi : Associate Producer, Arrangement, Orchestrations, Acoustic Piano & Synthesizer
John Pizzarell : Guitar
Jay Leonhart : Acoustic Bass & Electric Bass
Warren Odze, Terry Clarke : Drums
Tom Spahn : Synthesizer Programming

2014年6月15日 (日)

HERE I AM : Isley Meets Bacharach/Ronald Isley (2003年)

ロナルド・アイズレーがバカラックの全面プロデュース&アレンジで歌う、バカラック・カヴァー集です。

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1. ALFIE
2. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
3. IN BETWEEN THE HEARTACHES
4. MAKE IT EASY ON YOURSELF
5. A HOUSE IS NOT A HOME
6. THE LOOK OF LOVE
7. COUNT ON ME
8. THIS G'S IN LOVE WITH YOU
9. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
10. ANYONE WHO HAD A HEART
11. LOVE'S (STILL) THE ANSWER
12. HERE I AM
13. THE WINDOWS OF THE WORLD

収録時間約59分


アイズレー・ブラザーズのロナルド・アイズレーがバカラックの全面プロデュース&アレンジで歌う、超メロウなバカラック・カヴァー集です。

アイズレー・ブラザーズは1954年にR&Bコーラス・ファミリー・グループとしてスタートし、紆余曲折ありながらもず~っと活動してきたグループ。ロナルド・アイズレーはその中心メンバーなんだそうです。ロナルドは1941年5月生まれですから、本アルバムレコーディング当時(2003年6月/7月)は62歳だったということになりますね。

本アルバムで、バカラックはプロデュース・アレンジを全面的に担当し、全曲でピアノ(T-11. だけはキーボード)も弾き、管を含むバンドと30名強のストリングスの指揮もこなしています。全13曲のうち、11曲は1960年代のハル・デイヴィッド&バカラック作品のカヴァー。ほとんどが超スローなバラードで、ロナルドは持ち前のファルセットで甘くメロウに歌っています。あのT-2. 「 雨にぬれても 」 も、原曲の軽快さはどこへ行っちゃったの?と突っ込み入れたくなるほどのねちっこさ(笑)。

ロナルドの歌の邪魔にならないようバカラックのアレンジは控えめですが、前述の 「 雨にぬれても 」 やT-6. 「 恋の面影 」 でのイントロのフリューゲルホーンのフレーズは新鮮ですし、T-4. 「 涙でさようなら 」 ではイントロ/アウトロで 「 ユール・ネヴァー・ゲット・トゥー・ヘヴン 」 のフレーズを使っていて思わずニヤッとしちゃいます。 一方、T-3. 「 イン・ビトウィーン・ザ・ハートエイクス 」 、T-12. 「 ヒア・アイ・アム 」 、T-13. 「 世界の窓と窓 (世界の窓に光を) 」 ではオリジナルのディオンヌ版に近いアレンジで、ロナルドの歌唱もどこかディオンヌを彷彿とさせます。ロナルドの表現力は流石ですね。

13曲のうち残る2曲は、どちらも2000年代のバカラック作品で作詞はTONIO K. 。T-7. 「 カウント・オン・ミー 」 は新曲で、本アルバムのための書き下ろし。とってもシブいナンバーです。それから、本アルバム唯一のミディアム・ナンバーといえるT-11. 「 ラブズ・スティル・ジ・アンサー 」 は、イタリアの歌手オルネラ・ヴァノーニへの書き下ろし曲で彼女の2002年リリースのアルバムに入ってます。(本アルバムへの書き下ろし曲という説明を良く見かけますが、正確にはカヴァーでしょう)

レコーディングは殆どの曲が一発録りだったんじゃないでしょうか。途中で演奏がなくなりロナルドの歌だけになる曲がけっこうありますからね~。バカラックがライナーに寄せたコメントによると(いつものように超意訳です^^;)… ─ オーケストラ、シンガー、ミュージシャンがお互いに反応し合った ─ 素晴らしいレコーディングだったようです。いやホント、このアルバム聴いてるとため息が出ます、ふぅ~。


【データ】
『 HERE I AM : Isley Meets Bacharach 』
Ronald Isley

CD:2003/11/11リリース
レーベル:DreamWorks Records
番号:B0001005-02

All Tracks Produced, Arranged and Conducted by Burt Bacharach
Track 11 Co-Produced by Ted Perlman
Album Co-Produced by Ronald Isley
Executive Producers: John McClain and Ronald Isley

Piano: Burt Bacharach
Keybords: Burt Bacharach, Jim Cox, Rob Shrock
Bass: Neil Stubenhaus, David Coy
Guitar: Dean Parks, Ted Perlman
Drums: Harvey Mason, Vinnie Colaiuta, John Robinson, David Crigger
Percussion: Dan Greco
Harp: Gayle Lavant
Flugelhorn/Trumpet: Warren Luening, Gary Grant
French Horns: Dave Duke, Phillip Yao, Brian O'Cornnor
Sax and Woodwinds: Dan Higgins
Background Vocals: JS-Kandy, Kim Johnson, Josie James, Donna Taylor
Violins: 21人
Violas: 8人
Celli: 4人

Recorded and Mixed at CAPITOL STUDIOS, Hollywood, CA
  and RECORD ONE, Sherman Oaks, CA

2014年6月11日 (水)

BACHARACHMANIA/tito sine qua non meets nona (2004年)

プロデューサー SINE QUA NON と 女性ヴォーカリスト nona のユニット、tito によるバカラック・カヴァー集です。

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2. THE LOOK OF LOVE
4. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
5. ONE LESS BELL TO ANSWER
6. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
7. ALFIE
8. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME
9. BOND STREET
10. WIVES AND LOVERS
11. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
12. ALFIE  (Reprise)
13. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  (Karaoke)

収録時間約45分


プロデューサー SINE QUA NON と 女性ヴォーカリスト nona のユニット、tito によるバカラック・カヴァー集です。

SINE QUA NON (シネ・クヮ・ノン)はプロデューサーの葦澤伸太郎さん。因みに、SINE QUA NON は英語で“必須条件”という意味なんだそうです。nona (ノーナ)はFM局J-wave等のパーソナリティで、ヴォーカリストとしても活動しておられる方。ウィキによると、イタリアのIRMA RECORDS(イルマレコード)からCDをリリースしたこともある本格派だとか。このCD所有してもう10年近くになりますが、本記事を書くにあたりアーティストのことを初めて知りました…^^;

SINE QUA NONさんは、プロデューサーとして何枚かのマニア・アルバムをリリースしておられて、本アルバムは、『 CINEMANIA 』 (映画音楽)、『 KAYOMANIA 』 (歌謡曲) に続く第3弾なんだそうです。

生楽器は使わず、楽器はキーボード&打ち込み。カヴァーしたバカラック作品は、良く知られている曲ばかりの9曲。基本は欧風ラウンジ系音楽で、ヴォーカルの nona も感情を抑えて淡々と歌っています。ただし、T-6. 「 サン・ホセへの道 」 とT-9. 「 ボンド・ストリート 」はインストナンバー。また、T-11.はT-7. 「 アルフィー 」 のリプライズ。nona のヴォーカルは同じなのですが、リズム有りのT-7.に対してリズム無しとなっているなど、Mixをかなり変えています。ほんで、T-12.はT-4. のカラオケ。

勝手なイメージですが、天井が高いオシャレなお店でBGMにかかっているといいんじゃないかなぁと思います。ワタクシあるでおには縁のない世界ですけれど。(そんなんでイメージできるんかい!?などと突っ込まないでくださいね^^;)

なお、T-1. 「 Hello Jamie 」 と T-3. 「 Goodbye Jamie 」 は、nona 詞、SINE QUA NON 曲の作品。効果音として水の音が使われていて、T-2. 「 恋の面影 」 のイントロ&アウトロになっています。


【データ】
『 BACHARACHMANIA 』
tito  sine qua non meets nona

CD:2004/8/24リリース
レーベル:日本クラウン
番号:CRCP-20356

produce : SINE QUA NON
vocals : nona (except T-6,9,13.)
keyboards, programming : SINE QUA NON
programming : Miki Nomiyama (except T-1,3,11)

2014年6月 8日 (日)

HERE IT IS/Jevetta Steele (1993年)

「 コーリング・ユー 」 のオリジネーター、ジェヴェッタ・スティールが1993年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

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全12トラック中、バカラック作品は1トラック

11. I SAY A LITTLE PRAYER (5:22)


米国のゴスペル・シンガー、ジェヴェッタ・スティールが1993年にリリースしたアルバムです。

1987年制作(1989年日本公開)のドイツ映画 『 バグダッド・カフェ 』 で、テーマ曲 「 コーリング・ユー 」 を歌っていたシンガーがジェヴェッタ・スティールでございます。あの映画、一度レンタルで観ていますが、何が言いたかったのかよくわからなかったです^_^;。でも、この歌は印象に残りましたょ。本アルバムにもしっかり入ってます(T-5.)。

彼女は、ミネアポリスで活動するゴスペル音楽のファミリー・グループ、J.D.スティール・シンガーズ(その後ザ・スティールズに改名)のメンバーということで、基本はゴスペルのシンガーなんですねー。グループの活動以外にも、ゴスペルのミュージカルに出演したり、プリンスに気に入られてバックアップ・シンガーとしてツアーに帯同したり,、ジェヴェッタはいくつかの顔を持っていたようです。

そして、ソロシンガーとして本格的にデビューしたのが本アルバムだそうです。基本10トラックで、T-11,12.は日本盤のみのボーナストラック。ソウル/ブラコンテイストの楽曲を中心にダンスナンバーやバラード曲で構成されていて全体的にゴスペル色は薄いのですが、唯一のカヴァー曲でもあるバカラック・カヴァーのT-11. 「 小さな願い 」 はゴスペル色を強調した曲となっています。

てゆーか、全編にわたってゆったりしたテンポの 8分の6拍子 というユニークなアレンジに\(◎o◎)/(ビックリ)! オリジナル(ディオンヌ・ワーウィック版)とジェヴェッタ版を比較してみましょう。メロディのみを音階抜きで手書きで記譜してみました(音階と歌詞がなければ著作権問題ないと思いまして^_^;)。上段がオリジナルで、下段がジェヴェッタ版です。まずは歌い出しの部分、こんな感じです。
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サビの一部分、オリジナルは4拍子 → 3拍子 → 4拍子と一小節ごと変拍子になっているのですが、ジェヴェッタ版では8分の6拍子二小節に圧縮しています(゜o゜)
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楽譜ではうまく伝えられなくてもどかしいのですが、聴いてみるとこれがクールでカッコイイんです! ジェヴェッタのパワフルな歌唱も、本アルバムの他の曲では聴けない素晴らしいものですし、バック・コーラスもいいですね~。どうしてこんな良い出来の曲がボーナス・トラックなの?…と理解に苦しむところです。

この 「 小さな願い 」 を聴けただけで十分満足のあるでおでした。


【データ】
『 HERE IT IS 』 (邦題:コーリング・ユー・フロム・ジェヴェッタ)
Jevetta Steele

CD:1993/8/10リリース (所有CDは、1993/10/1リリースの日本盤)
レーベル:Sony Music (所有CDは、Sony Music(Japan))
番号:? (所有CDは、SRCS-6804)

Executive Producers:Tommy LiPuma and Levi Seacer, Jr.
T-11. 「 小さな願い 」
  Music Arranged & Vocal Arrangements by Gary Hines & Jevetta Steele
  Backing Vocals: J.D. Steele, Jeryn Steele Battle, Fred Steele, Billy Steele, Jevetta Steele, Cynthia Johnson
  Keyboards: Ricky Peterson
  Drums: Michale Bland
  Bass: St. Paul Peterson

2014年6月 4日 (水)

GREATEST HIT SINGLES/Isaac Hayes (1982年)

アイザック・ヘイズのシングル曲をコンパイルしたアルバムです。バカラック・カヴァーを2曲収録!

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全12トラック中、バカラック作品は2トラック

2. WALK ON BY (4:32)
4. THE LOOK OF LOVE (3:18)


米国ソウル/ファンクのミュージシャン、アイザック・ヘイズのシングル曲をコンパイルしたアルバムです。1982年リリース。

アイザック・ヘイズは1942年生まれ。STAXレコードのスタジオ・ミュージシャン、作曲家、プロデューサーとして活躍。自身はSTAXのEnterpriseレーベルから1968年にファースト・アルバムをリリース。そのデビュー作は不発も、翌年リリースしたセカンド・アルバムがヒット。ただしこのアルバム、4曲しか収録されていないのですが、12分の 「 ウォーク・オン・バイ 」 で始まり、4曲目 「 By the Time I Get To Phoenix 」 がなんと20分弱もあるという、大胆なアルバムでした。その後、彼が音楽を担当した1971年の映画 『 Shaft (黒いジャガー) 』 のテーマ曲T-6. 「 黒いジャガーのテーマ 」 が大ヒットします。この曲は私でも知ってますょ!

そんな長尺曲が特徴のアイザック・ヘイズですが、短く編集してシングル盤も出してました。それらシングル・ヴァージョンを集めたアルバムが本アルバムと言う訳です。

Isaac_hayes_hot_buttered_soul_albumバカラック・カヴァーは2曲。
T-2. 「 ウォーク・オン・バイ 」 の元バージョンは前述した1969年9月リリースのセカンド・アルバム 『 Hot Butterd Soul 』 に収められていて、カップリング曲 「 By the Time I Get To Phoenix 」 との両A面で1969年にシングルをリリース。オリジナルのディオンヌ・ワーウィック版(♩≒100)より遅いまったりしたテンポ(♩≒74)で、1分近いイントロのあと、メロディをかなり崩して渋くカッコよく歌ってます。全米30位!



51kplfdziolT-4. 「 恋の面影 」 は、1970年11月にリリースした4枚目のアルバム 『 ...To Be Continued 』 に収められていて、そのバージョンは11分強の長尺曲らしいです。オリジナルのダスティ・スプリングフィールド版(♩≒98)より遅いテンポ(♩≒78)で、シングル・バージョンも渋~く歌っています。全米79位!
2曲とも長尺版は聴いたことありません。Youtubeで聴こうと思えば聴けるのですが、10分を超えるんじゃあね~…。最後までちゃんと集中して聴けるかな…ちょっと自信が無いあるでおでした^_^;。



Isaac_hayes_the_isaac_hayes_movemenIsaachayesblackmosesここからはオマケとして、MP3しか所有していない曲をご紹介。まず、1970年11月リリースの3枚目アルバム 『 The Isaac Hayes Movement 』 (左)から 「 I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF (恋のとまどい) 」 (7:05)。♩≒70の一段とゆったりしたテンポでじっくり歌っています。シブい!

1971年11月リリースの6枚目アルバム 『 Black Moses 』 (右) からは 「 遥かなる影 」 (9:05) と 「 恋よさようなら 」 (4:56)。「 遥かなる影 」 はイントロが2分もあります^_^;。これまた♩≒68のスローなテンポの16ビートで渋く歌ってます。間奏ではオリジナリティあるアレンジもあって、やっぱりカッコイイ。「 恋よさようなら 」 も♩≒70とこれまたゆったりとした8ビートに乗ってねちっこく歌ってます。

とにかくシブくてカッコイイ。それしか言いようがない!
表現力が貧弱でスミマセンでしたm(__)m(笑)


【データ】
『 GREATEST HIT SINGLES 』
Isaac Hayes

LP:1982年リリース (所有CDは、1991/6/11リリース、輸入盤)
レーベル:STAX RECORDS (所有CDは、FANTASY)
番号:? (所有CDは、SCD-8515-2)

2014年6月 1日 (日)

Jacintha goes to Hollywood/Jacintha (2007年)

シンガポールの女性ジャズ・シンガー、ジャシンタが2007年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを2曲収録!

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全9トラック中、バカラック作品は2トラック

2. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD (5:00)
3. ALFIE (4:45)


女性ジャズ・シンガー、ジャシンタが2007年にリリースしたアルバムです。

彼女のことは全く知らないので、ウィキ他でちょいとリサーチ。1957年マレーシア生まれ。スリランカ人の父と中国人の母を持つ。父親はジャズ・ギタリスト、母親はピアニストという音楽一家。シンガポール国立大学で英文学を専攻し、“Arts”の学位を取得。シンガポールではジャズ・シンガー以外に女優もやっていて、人気がある方なんだそうです。

ジャズ・シンガーとしては、1999年にファースト・アルバム 『 Here's to Ben 』 をリリースし、本アルバムが6 or 7枚目となります。アルバムタイトルの通り、映画に使われた曲や主題歌ばかりを9曲取り上げています。え~っと、ちなみに前回記事とは Hollywood 繋がりでございます^_^;。

'60年代の曲を中心に耳馴染みのある曲が殆ど。基本的にスロー~ミディアムテンポで落ち着いた雰囲気なんですが、曲によってバックの編成やリズムを変えていて、飽きません。リラックスして聴くことが出来ます。ジャシンタの声はアルトで、声域は広くないもののとても丁寧に歌っている印象を受けます。

さて、バカラック・カヴァーは2曲。T-2. 「 雨にぬれても 」 は1969年の 『 明日に向って撃て! 』 の主題歌ですね。原曲よりちょっと重たいテンポでリズムはスィング。バックはピアノトリオにギターを加えた編成で、ジャシンタは気だるく歌っています。

一方、T-3. 「 アルフィー 」 は1966年の同名映画の主題歌。バックはピアノとベースだけで、ゆったりしたテンポは全編にわたり揺れています。イントロのピアノの少しずつ下がってくる旋律が素晴らしい。ジャシンタも感情を込めて歌っていて、素晴らしいと思います。

81rhukzr7l_aa1357_ここからはオマケです。ジャシンタが歌う 「 THE LOOK OF LOVE (恋の面影) 」 (4:08) です。ファースト・アルバム 『 Here's to Ben 』 リリース当初は収められていなかったのですが、のちにリリースされたXRCD2盤やアナログ盤に追加収録されています。私はMP3データしか所有しておらず、詳しいことはわからないのですが、アーティストは “ Teddy Edwards, Jacintha, Kei Akagi, Larance Marable & Darek Oles ” となっています。バックはピアノトリオ+テナーサックス。ボサのリズムなのですが、バックもジャシンタの歌も、なんか平板でした(>_<)。このファースト・アルバム自体はとても評判いいらしいいんですけどネ。



【データ】
『 Jacintha goes to Hollywood 』
Jacintha

CD:2007/9/18リリース
レーベル:Groove Note Records
番号:GRV1040-2

Produced by Joe Harley and Ying Tan
  Piano: Iskandar Ismail
  Hammond B-3 (piano on Raindrops keep Falling): Larry Goldings
  Bass: Darek Oles
  Drums: Joe LaBarbera
  Guitar: Anthony Wilson
  Trumpet: Ron Stout
  Saxophone: Ricky Woodard
  Percussion: Aaron Serfaty
  Vibraphone: John Campbell
  The Whistler: Howlett Smith
Recorded at Sunset Sound on March 23rd and 24th, 2007

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