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2014年7月 9日 (水)

CLOSE TO YOU/Rigmor Gustafsson and The Jacky Terrasson Trio (2004年)

ジャズ・シンガー、リーグモル・グスタフソンによる ”ディオンヌ・ワーウィック” のトリビュート・アルバムです。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
2. WALK ON BY
5. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
7. ODDS AND ENDS
8. ALFIE
9. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
10. THE WINDOWS OF THE WORLD
11. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME
12. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
13. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF

(T-3,4,6,14. バカラック作品ではありません)
収録時間約51分


スウェーデンの女性ジャズ・シンガー、リーグモル・グスタフソンが2004年にリリースした ”ディオンヌ・ワーウィック” のトリビュート・アルバムです。サブタイトルも CELEBRATING DIONNE WARWICK となっています。

Img6781966年生まれの彼女は、1993年に米国に渡り2枚のアルバムをリリース。1996年ストックホルムに戻り自身が卒業した王立音楽院で声楽の教授となります。並行してACTレーベルと契約。本アルバムはACTでの4枚目のアルバムなんだそうです。

アルバム収録14曲のうちバカラック・カヴァーは10曲で、全てハル・ディヴィッドとの共作曲。残る4曲は他の作家陣の曲です。ジャケットのスリーブ・ノーツ(所有CDは輸入盤+日本語解説付き)を読むと、彼女のディオンヌへの思いと、選曲にあたってバカラック&ディヴィッド以外の曲も加えた理由がわかります。

 ─ 音楽を魔法のように素晴らしいものにしてくれる演奏者を持たない優れた作曲家とはどういうものだろうか?

 50年以上もの間、バート・バカラックとハル・ディヴィッドは時を越えたクラシックとなる歌を書いてきた。しかしディオンヌ・ワーウィックが彼等の音楽を有名にした最初のアーティストのひとりよ。「 ドント・メイク・ミーオーバー 」 、「 エニワン・フー・ハッド・ハート 」 、「 ウォーク・オン・バイ 」 の録音によって。ディオンヌは彼等の音楽を見事に輝かせた人なの。

 ディオンヌは私が生まれる前からシンガーとしてのキャリアをスタートし、彼女が選ぶ音楽とその歌い方はとてもユニーク。だから彼女を聴き始めたティーン・エイジャーの頃から、ただただ気に入っていたの。

 ディオンヌ・ワーウィックのトリビュート・アルバムを創るにあたって、バート・バカラックとハル・ディヴィッドの曲だけを選ぶのであれば、容易だったと思う。それは彼等の音楽がとても好きだから。でもディオンヌはそれ以上のことを成し遂げてきたの。私のお気に入りの彼女のアルバムのひとつは 『 ゼン・ケイム・ユー 』 。このアルバムはジェリー・ラゴヴォイの作曲で主に成り立っているの。このアルバムをファンタスティックなジャッキー・テラソン・トリオと一緒に録音したいという思いを募らせていった時、バートとハルの音楽以外も加えるべきだと強く感じたの。私達のアルバムを、1963年から1993年までのディオンヌの曲の編集と呼ぶ人もいるでしょう。言うまでもなく、ディオンヌはディオンヌよ。私は自分にとって自然な方法で歌っただけなの。私自身のやり方でね。ポップ・ミュージックの歴史の中で最も偉大な歌手のひとりに捧げるつつましい賛辞として!

 このCDは、歓び、感謝、そして長年私のまわりで馴染んできた音楽への純粋な愛から創られているの。そしてこれを広げ続ける事が出来るよう願っているわ!

 平和への祈りを込めて、リーモグル (翻訳:金沢由美さん) ─


バカラック・カヴァーの10曲は有名曲が殆どで、マイナーなのはT-7. 「 オッズ・アンド・エンズ 」 くらいでしょうか。バックはジャッキー・テラソン・トリオで、繊細なバラードもあればクールでタイトな演奏もあり、バラエティに富んでいます。尚、バカラック・カヴァーではありませんが、プロデューサーのニルス・ラングレンもT-3,6. の2曲のみトロンボーンで参加しています。

彼女の声はしなやかで且つチャーミング。声量や馬力はそれほどではないので、ニュアンスで勝負するタイプのように感じました。そういう意味で相性が良いのはバラードタイプの曲でして、特に印象に残ったのは、北欧の風景が浮かんできたT-10. 「 世界の窓と窓 」 と、二分音符の和音を奏でるピアノの伴奏のみをバックに歌うT-13. 「 恋のとまどい 」 の2曲。どちらも、曲の世界観ちゃんと自分のものにして歌っていて、素敵です。

バカラック・カヴァー以外ではT-4.「 SO AMAZING 」 が個人的に嬉しいセレクトでした。ルーサー・ヴァンドロスがプロデュースしたディオンヌの1983年のアルバム 『 HOW MANY TIMES CAN ME SAY GOODBYE (さよならは一度だけ) 』 にルーサーが提供した曲なんですが、地味だけど好きなんです。

Calling_youさて、ここからはオマケです(MP3データしか持ってないので^^;)。2010年にRigmor Gustafsson with radio string quartet vienna 名義でリリースしたアルバム 『 CALLING YOU 』 にも、2曲のバカラック・カヴァーが入っています。「 I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF 」(3:56) と 「 (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU 」(4:15) です。この2曲、バックがストリングスに変わっただけで、今回取り上げたアルバムのヴァージョンとテンポやアレンジの構成が殆ど一緒なんですヨ。ビックリ!
なかなか凝ったことをするリーグモルさんでした。



【データ】
『 CLOSE TO YOU 』
Rigmor Gustafsson and The Jacky Terrasson Trio

CD:2004/10/24リリース (所有CDは、輸入盤+日本語解説付きで2004/11/25リリース)
レーベル:ACT Music (所有CDは、Nordic Notes)
番号:ACT-9703-2 (所有CDは、NNJ-2018)

Produced by Nils Landgren
Arranged by Rigmor Gustafsson and the Jacky Terrasson Trio.
  Rigmor Gustafsson - vocals
  Jacky Terrasson - grand piano and Fender Rhodes
  Sean Smith - doublebass
  Eric Harland - Yamaha drums, percussion
  Nils Landgren - trombone
Recorded 25-27th July 2004 by Philippe Gaillot at Recall Studios Pompignan, France.

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