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2014年7月

2014年7月30日 (水)

.....PLAY BURT BACHARACH/Ron Goodwin and His Orchestra (1972年)

英国の作曲家 ロン・グッドウィンが、自身のオーケストラと録音して1972年にリリースしたバカラック・カヴァー集です。

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左:所有CD(2in1)のジャケット/右:CDケース裏面

< T-11-22. 『 .....PLAY BURT BACHARACH 』 >

11. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
12. ALFIE
13. WIVES AND LOVERS
14. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
15. ONE LESS BELL TO ANSWER
16. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
17. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
18. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
19. THE LOOK OF LOVE
20. I SAY A LITTLE PRAYER
21. WALK ON BY
22. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU

収録時間約37分


英国の映画音楽の作曲家であり、編曲家&指揮者でもあったロン・グッドウィンが、自身のオーケストラと録音したバカラック・カヴァー集です。1972年のリリース。

Img_1034_2Img_1035_2グッドウィンのことは何も知らなかったので記事を書くにあたりWikiってみたところ、1960年代を中心に70本を越える映画で音楽を手掛けた方なんだそうです。 『 素晴らしきヒコーキ野郎 』 (1965年)、 『 荒鷲の要塞 』 (1968年) あたりが代表作のようですが、私が一番好きな戦争映画 『 633爆撃隊 』 (1964年) の音楽もグッドウィンだったとは!! 思わず録画してある 『 633爆撃隊 』 のビデオを観て確認しましたょ(←写真)。グッドウィンさん、これまで気付かずにゴメンナサイm(__)m

さて、グッドウィンがチョイスしたのはバカラック・カヴァーでは馴染みの曲ばかり12曲。聴いてみた全体的な印象は…う~ん、特にないんですよねー。イージー・リスニング界のメジャーな楽団だと何かしらその楽団に共通する特徴が滲み出ているものですが、そういったものはありません。まぁ、イージー・リスニングの楽団とはちょっと立ち位置が違うってことですね。

とはいえ、オリジナルやヒット・バージョンのコピーかというとそういう訳でもなくて、T-2. 「 アルフィー 」 でのトロンボーン&ホルンによる和音の刻みはとても独創的で自分でも吹いてみたくなりましたし、T-16. 「 雨にぬれても 」 の可愛らしいイントロやT-17. 「 ディス・ガイ 」 の優雅なイントロはなかなかイイ感じです。T-11,15,19. の3曲はソロ楽器をフィーチャーしているのですが、これら3曲ではソロ楽器が目立つように意識してオケのアレンジをシンプルにしてるなど、細かい気配りも感じられます。そんな中、ストリングス or ピッコロ or フルートが全編にわたって“スタカート”で主旋律を演奏するT-20. 「 小さな願い 」 は、小粋なこの曲にマッチしたアレンジで素敵です。2分にも満たない小品ですが、本アルバム中で一番のお気に入りでございます。

ちなみに、本アルバムは、EMIによるゴールド&プラチナ・ディスクを受賞してるんだそう。英国での認定基準は、アルバムの場合ゴールドで10万枚/プラチナで30万枚だそうですから、このアルバムは大ヒットしたんですね~。ホンマかいな?


【データ】
『 .....PLAY BURT BACHARACH 』
Ron Goodwin and His Orchestra

LP:1972年リリース (所有CDは、2006/4/11リリースの2in1リイシュー盤、C/W 『 In Concert 』 )
レーベル:EMI (所有CDは、VOCALION, ENGLAND)
番号:TWO 373 (所有CDは、CDLK 4302)

Produced by George Martin (゜o゜)
Leader: David MaCallum
  T-11. Nat Peck: solo trombone
  T-15. Alan Civil: solo French horn
  T-19. Stan Roderick: solo flugelhorn

2014年7月27日 (日)

ONE FINE DAY/O.S.T. (1996年)

米の映画 『 素晴らしき日 』 のサウンド・トラックです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

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全14トラック中、バカラック作品は1トラック

11. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU ~ Harry Connick, Jr. ~  (3:47)


Img688a_2米の映画 『 素晴らしき日 』 のオリジナル・サウンド・トラック・アルバムです。

映画はミシェル・ファイファーとジョージ・クルーニーが共演した大人のラヴ・ストーリーで、1996年12月に公開されました。時期的にちょうどクリスマス映画ということになりますね。日本では1997年9月に公開されています。とはいえ、私はこの映画観てませんので、ジャケット内側の写真(←)を見てどんな映画を想像するのみです。

アルバムには、この映画のために書き下ろされた曲(T-3. 「 フォー・ザ・ファースト・タイム 」 ~ケニー・ロギンス~) もありますが、殆どが既成曲のオリジナル或いはカヴァーです。そんな既成曲カヴァーのひとつが、バカラック・カヴァーのT-11. 「 ディス・ガイ 」 。アーティストは、米国の歌手であり俳優でもあるハリー・コニック Jr. で、たぶんこの映画のためのカヴァーだと思われます。

Img690a_2ハリーの歌声は渋く、バックの演奏もジャズっぽくてクール! 特に、全編に亘って刻まれる左の音型のベースがカッコイイでです。あるでおがこれまで聴いた 「 ディス・ガイ 」 のカヴァーの中ではかなり上位に食い込みますねー。トレイシー・フリーマンという方のプロデュースで、アレンジはハリー自身です。ちょいと調べてましたら、ハリーは2014年のシーズン13から 『 アメリカン・アイドル 』 の審査員になってるとか。どんなコメントを言うのか、観てみたいです。

まぁそれよりも、映画を観てどのシーンでこの曲が使われてるかを確認しなきゃ…ですかね^^;


【データ】
『 ONE FINE DAY 』 (邦題:素晴らしき日)
O.S.T. ~ V.A. ~

CD:1996/12/10リリース (所有CDは、1997/5/8リリースの日本盤)
レーベル:Sony Music (所有CDも同じ)
番号:? (所有CDは、SRCS-8309)

SOUNDTRACK EXECUTIVE PRODUCERS: Michael Hoffman, Peter Afterman, Glen Brunman
T-11. 「 THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU 」
  Produced by Tracey Freeman
  Arranged by Harry Connik, Jr.

2014年7月23日 (水)

FABULOUS/Sheena Easton (2000年)

シーナ・イーストンが2000年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

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全12トラック中、バカラック・カヴァーは1トラック

7. ON MY OWN (4:01)


シーナ・イーストンが2000年にリリースした通算15枚目のアルバムです。

シーナは1959年スコットランド生まれ。1980年に 「 モダン・ガール 」 でデビューして、続く 「 9 TO 5 (モーニング・トレイン) 」 が全米1位になりました。洋楽に疎かった私でもその2曲はよく知ってますし、それ以降の 「 マシーナリー 」 や 「 TELEFONE (テレフォン) 」 といった曲もよく憶えています。彼女の硬質で輝くような高い歌声は独特でしたからね~。その後、徐々にTVやミュージカル女優として活躍の場を広げていった彼女が、デビュー20周年の2000年にリリースしたのが本アルバムです。尚、T-11,12. の2曲は、日本盤のみのボーナス・トラックです。

Img683aアルバムのコンセプトは、1970年代後半~1980年代のディスコ/ポップ・ヒットのカヴァー。アルバムの目玉は、T-8. 「 君の瞳に恋してる 」 でしょうか。ジャケット写真では赤いサングラスを掛けていてイマイチお顔が分からないのですが、ジャケットの内側にサングラスを外した写真が幾つかあって、そのうちの一枚を載せてみました(←)。うんうん、面影ありますね~。

んで、T-7. 「 オン・マイ・オウン 」 がバカラック・カヴァー。ご存知の通り、パティ・ラベル&マイケル・マクドナルドが歌い1986年に全米1位になりました。シーナのカヴァーは、2拍めと4拍めにハンドクラップが入るUKハウス系のリズムで、オリジナル(♩≒92)よりかなり速い♩≒120くらいのテンポのダンスチューンに仕上がっています。流麗なストリングスのオブリガートと、時折聴こえるアコースティック・ギターのチロリン♪ってのが特徴的。シーナとデュエットしているのは、共同プロデューサーのひとり、テリー・ロナルド。けっこうメロディを崩して歌っています。オリジナルの模倣が多いこの曲のカヴァーのなかでは、かなりユニークなバージョンでしょうね~。

…と、普段の記事ならここで終わるところなのですが、こぼれ話をひとつ。

ネットでバカラックを検索してましたら、2009年3月のビルボードライブ東京公演で、シーナ・イーストンがバカラック・メドレーを披露したとのブログ記事を発見! シーナ・ファンの方がブログに書いておられたのですが、それによるとシーナは曲の前のMCでこう言ったそう。

─ 私の一番好きな作曲家は、なんと言ってもバート・バカラックです。30年間、彼の歌を歌わせてもらうことを夢みてきたけど、とうとう、バートから電話がかかってくることはなかったわ。こうなったら、開き直って、自分のスタイルで彼の名曲の数々を歌っちゃおうって、そう思ったの。  ─ 

メドレーでは、相方の黒人男性と絡みながら、「 ディス・ガイ 」 「 恋するハート 」 「 ウォーク・オン・バイ 」 (あと 「 オン・マイ・オウン 」 の一部も?)などを歌ったとか。ん~、聴きたかった! シーナもバカラック・ファンだと知り、とても嬉しくなったあるでおでした(^^)。


【データ】
『 FABULOUS 』 (邦題:ファビュラス)
Sheena Easton

CD:2000/11/10リリース (所有CDは、2001/5/3リリースの日本盤)
レーベル:UNIVERSAL MUSIC INTERNATIONAL (所有CDも同じ)
番号:? (所有CDは、UICO-2010)

Produced by Ian Masterson and Terry Ronald for LUXURY PLANET
Strings and brass arranged and conducted by Christopher Slaski
Vocal arrangement: Terry Ronald

左:日本盤/右:輸入盤 (ジャケットの写真は、どーみても日本盤の方がイイと思うんですけどね^^;)

2014年7月20日 (日)

LIVE AT MISS BLACK AMERICA PAGEANT/THE MOMENTS (1972年)

米R&B男性ヴォーカル・グループのザ・モーメンツが、1971年のミス・ブラック・アメリカ大会で行ったライヴのレコードです。バカラック・カヴァーを2曲収録!

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全9トラック中、バカラック作品は2トラック

7. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU (6:01)
8. THE LOOK OF LOVE (6:30)


1971年のミス・ブラック・アメリカ大会で、米R&B男性ヴォーカル・グループのザ・モーメンツがライヴを行いました。その時の模様を収めたレコードです。

ザ・モーメンツは、1960年代にワシントンD.C.で結成された3人組のR&B男性ヴォーカル・グループ。メンバーの入れ替わりがあり、1971年当時は Al Goodman (アル・グッドマン)、William "Billy" Brown (ウィリアム“ビリー”ブラウン)、Harry Ray (ハリー・レイ) の3人になっていました。その後、1979年からはグループ名を レイ、グッドマン&ブラウン に改名しています。

ミス・ブラック・アメリカとは、文字通り“黒人限定の”ミス・アメリカを選ぶイベント。1968年に初回が行われ、現在でも続いているようです。全米各州から1名ずつ計52名の代表が集まり、その中から1名がミス・ブラック・アメリカに選ばれます。ちなみに、1971年の大会はフロリダ州の代表が栄冠を手にしておられます。

このイベントにこれまで呼ばれたゲストは、公式HPによるとマイケル・ジャクソン、カーティス・メイフィールド、ナンシー・ウィルソン、フィフス・ディメンションなどの音楽アーティスト、更にはモハメド・アリ、スパイク・リー、ウィル・スミス、コリン・パウエルなんて方々までいらっしゃるとか。けっこう凄いイベントなんですね~。

ということで本アルバムは9曲全てザ・モーメンツのライヴ音源を収録。T-1. 「 AIN'T NO MOUNTAIN HIGH ENOUGH 」 やT-2. 「 WE'VE ONLY JUST BEGUN 」 などのカヴァー曲、彼等のシングルA面曲のT-3,4. などに混ざって、T-7. 「 遥かなる影 」 とT-8. 「 恋の面影 」 の2曲のバカラック・カヴァーが入っています。「 遥かなる影 」 はシャッフルのリズムで演奏してますからカーペンターズが下敷きになっているのですが、♩≒62くらいの超スローなテンポで渋いコーラスを聴かせます。「 恋の面影 」 は更に遅い♩≒57くらいのテンポで、心に沁みてくるパフォーマンス。どちらの曲もバックのアコースティック・ギターの爪弾くアルペジオが印象に残ります。

ただ、ただ、本アルバム、音質が悪すぎ(>_<)。会場のPA機器がボロなのか録音エンジニアがアンポンタンなのかは分かりませんが、音がバリバリと割れてます。それに、3人のコーラス (音程だったり音の頭だったり) が揃ってないんです。これは3人の力量というよりは、ステージ上のモニターがプアーなためにお互いの声がよく聴こえなかったからじゃないかと私は思うんですが…。

という訳で、マニア以外には積極的にオススメしない、今回のアルバムでございましたm(__)m。


【データ】
『 LIVE AT MISS BLACK AMERICA PAGEANT 』
THE MOMENTS

LP:1972年リリース (所有CDは、2006年リリース)
レーベル:Stang (所有CDは、Collectables Records / Rhino)
番号:Stang 1015 (所有CDは、COL-CD-6705)

Produced by Joe Robinson & Al Goodman
その他クレジットなく不明

2014年7月16日 (水)

NO FRONTIERS/Mary Black (1989年)

アイルランドの歌姫、メアリー・ブラックが1989年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

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全11トラック中、バカラック作品は1トラック

9. I SAY A LITTLE PRAYER (3:32)


アイルランドを代表する女性シンガー、メアリー・ブラックが1989年にリリースしたアルバムです。

メアリー・ブラックは1955年アイルランドのダブリン生まれ。フィドル奏者の父、歌手の母のもと、幼いころから兄弟と地元の小さなクラブで歌ったそうです。1983年に初めてアルバムをリリース。そして、5枚目のアルバムが本作でございます。

本作はアイルランドのヒットチャートのTOP30に56週も留まり記録的なヒットになっただけでなく、欧州、豪州、日本、米国へと海を越えて人気が広がったんだそうです。そして、翌1990年には初来日をしています。

アイルランドの音楽といっても、エンヤのような目を引く要素はなくて、アコースティックな楽器だけ(一部楽曲ではシンセも使ってますがあくまで補助)を用いた木綿の生地のような肌触り。アイルランドのフォークソングといった感じですが、メアリーの透明感ある歌声と自然な歌い方はそれだけじゃない何かを表現していると思います。うまくは言えませんが…。

バカラック・カヴァーのT-9. 「 小さな願い 」 もそんなアルバムの雰囲気に溶け込んだアレンジと演奏が心地良いです。楽器はアコースティック・ギター、アコーディオン、パーカッション、ベースだけ。この響きがまず素晴らしい。その上に乗るメアリーの歌声がちょっぴり哀愁を感じさせ、この曲の切なさをうまく表現していると思います。変拍子ももちろん原曲通りですし、エンディングが終止形で終るのも個人的には拍手! オンリー・ワンのメアリーだけの 「 小さな願い 」 でございます。

調べましたら、メアリーは昨年(2013年)自身のHPで引退を発表し、今年(2014年)5月に最後の日本公演が丸の内コットンクラブで行われたそうです。引退、ちょっと早すぎませんかぁ?…と思っちゃいますよね、まだ60歳なってないんですからね。(余計なお世話でしょうけれど^^;)

51hxozyomnlさて、ここからはオマケです(MP3データで単品ダウンロードしてアルバム持ってないので)。
2001年にリリースされた 『 The Best of Mary Black 1991-2001 』 にボーナス・トラックとしてライブ録音の 「 小さな願い 」(3:55) が収録されています。聴きてみましたら、アルバム録音バージョンをほぼそのまま再現していました。違うところは間奏でソプラノ・サックスが哀愁漂うフレーズを吹いてることぐらいでしょうか。いずれにせよ、こちらもまた素晴らしいです~。




【データ】
『 NO FRONTIERS 』
Mary Black

LP/CD:1989年リリース (所有CDは、1994年リリースと思われます)
レーベル:DARA Records (所有CDは、GIFTHOUSE Records/US)
番号:DARA 032/DARACD 032 (所有CDは、G2-10002)

Produced by Declan Sinnott
Recorded at WINDMILL LANE STUDIO 2, Dublin, April/June 1989
  Declan Sinnott: guitars & harmonies
  Noel Bridgeman: percussion & harmonies
  Garvan Gallagher: double bass & harmonies
  Pat Crowley: accordion, piano & harmonies
  Carl Geraghty: saxophone

左:所有CDと思われるもの、 右:2014年来日記念盤(紙ジャケ仕様)

2014年7月13日 (日)

elena/Maggie Reilly (1996年)

マギー・ライリーが1996年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

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全16トラック中、バカラック作品は2トラック1曲

1. WALK ON BY (3:58)
15. WALK ON BY (jpo & beam radio mix) (3:57)

※T-14.~16. は日本盤向けボーナス・トラック (T-1,2,6の別ミックス)


スコットランド出身の歌姫、マギー・ライリーが1996年にリリースしたアルバムです。

Img667a_2彼女は1956年生まれでグラスゴー出身で、1970年代前半よりいくつかのバンドのリード・ヴォーカルやセッション・シンガーとして活動。1980年代はマイク・オールドフィールドと約5年間活動を共にしたり、ジョー・コッカーやジョージ・ハリスンなど様々なトップ・アーティストのアルバムにゲスト参加するなど活躍の場を広げます。ソロとして1991年に初めてアルバムをリリースし、本作が3枚目のアルバムということです。(以上、日本語解説他より要約)

ジャケットは表にも裏にも彼女のお姿がありませんでしたので、ジャケット内側にあった彼女の写真を左に貼っておきます。この写真でもお顔ははっきりわかりませんが、なぁんか神秘的な雰囲気を持つ方ですねぇ。

彼女の歌声は、ブリリアントでいながらちょっぴり哀愁を漂わせていて、実に魅力的です。本作はオリジナル曲(T-4.~13.)が主体で、それらオリジナル曲は(写真のお姿からはイメージできませんが)真っ当なポップといえるものです。

ところが、バカラック・カヴァーのT-1. 「 ウォーク・オン・バイ 」 は肌触りが他の曲と異なっています。アンビエントなシンセ・ストリングスに細かいリズム、独特な動きをするシンセ・ベース…。特に、バック・コーラスが”プリーズ・ドント・ストップ”と反復する間奏部/エンディングのコード進行は強く印象に残ります。これなら写真のお姿のイメージに合ってます。

ボーナス・トラックのT-15. 「 ウォーク・オン・バイ 」 は、別ミックスバージョンなのですが、サビの部分の歌声を編集で何度も繰り返して、ハウス/テクノのサウンドでまとめたもの…。個人的には駄作と思います。T-1. だけで私には十分でした!


【データ】
『 elena 』 (邦題:エレーナ)
Maggie Reilly

CD:1996年春リリース (所有CDは、1998/3/25リリースの日本盤)
レーベル:EMI (所有CDは、東芝EMI)
番号:? (所有CDは、TOCP-50480)

Produced by Nick Patrick
T-1. 「 WALK ON BY 」
  arranged by maggie reilly & peter john vettese
  vocals: maggie reilly
  backing vocals: maggie reilly and peter john vettese
  keyboards, bass and drums: peter john vettese
  guitars: alan darby
  wah, wah guitar: mark 'tuffty' evans
  percussion: fergus durrant
  trumpet solo: jason creasy
  Recorded at The Shed and Air Lyndhurst Studios, London

2014年7月 9日 (水)

CLOSE TO YOU/Rigmor Gustafsson and The Jacky Terrasson Trio (2004年)

ジャズ・シンガー、リーグモル・グスタフソンによる ”ディオンヌ・ワーウィック” のトリビュート・アルバムです。

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1. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
2. WALK ON BY
5. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
7. ODDS AND ENDS
8. ALFIE
9. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
10. THE WINDOWS OF THE WORLD
11. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME
12. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
13. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF

(T-3,4,6,14. バカラック作品ではありません)
収録時間約51分


スウェーデンの女性ジャズ・シンガー、リーグモル・グスタフソンが2004年にリリースした ”ディオンヌ・ワーウィック” のトリビュート・アルバムです。サブタイトルも CELEBRATING DIONNE WARWICK となっています。

Img6781966年生まれの彼女は、1993年に米国に渡り2枚のアルバムをリリース。1996年ストックホルムに戻り自身が卒業した王立音楽院で声楽の教授となります。並行してACTレーベルと契約。本アルバムはACTでの4枚目のアルバムなんだそうです。

アルバム収録14曲のうちバカラック・カヴァーは10曲で、全てハル・ディヴィッドとの共作曲。残る4曲は他の作家陣の曲です。ジャケットのスリーブ・ノーツ(所有CDは輸入盤+日本語解説付き)を読むと、彼女のディオンヌへの思いと、選曲にあたってバカラック&ディヴィッド以外の曲も加えた理由がわかります。

 ─ 音楽を魔法のように素晴らしいものにしてくれる演奏者を持たない優れた作曲家とはどういうものだろうか?

 50年以上もの間、バート・バカラックとハル・ディヴィッドは時を越えたクラシックとなる歌を書いてきた。しかしディオンヌ・ワーウィックが彼等の音楽を有名にした最初のアーティストのひとりよ。「 ドント・メイク・ミーオーバー 」 、「 エニワン・フー・ハッド・ハート 」 、「 ウォーク・オン・バイ 」 の録音によって。ディオンヌは彼等の音楽を見事に輝かせた人なの。

 ディオンヌは私が生まれる前からシンガーとしてのキャリアをスタートし、彼女が選ぶ音楽とその歌い方はとてもユニーク。だから彼女を聴き始めたティーン・エイジャーの頃から、ただただ気に入っていたの。

 ディオンヌ・ワーウィックのトリビュート・アルバムを創るにあたって、バート・バカラックとハル・ディヴィッドの曲だけを選ぶのであれば、容易だったと思う。それは彼等の音楽がとても好きだから。でもディオンヌはそれ以上のことを成し遂げてきたの。私のお気に入りの彼女のアルバムのひとつは 『 ゼン・ケイム・ユー 』 。このアルバムはジェリー・ラゴヴォイの作曲で主に成り立っているの。このアルバムをファンタスティックなジャッキー・テラソン・トリオと一緒に録音したいという思いを募らせていった時、バートとハルの音楽以外も加えるべきだと強く感じたの。私達のアルバムを、1963年から1993年までのディオンヌの曲の編集と呼ぶ人もいるでしょう。言うまでもなく、ディオンヌはディオンヌよ。私は自分にとって自然な方法で歌っただけなの。私自身のやり方でね。ポップ・ミュージックの歴史の中で最も偉大な歌手のひとりに捧げるつつましい賛辞として!

 このCDは、歓び、感謝、そして長年私のまわりで馴染んできた音楽への純粋な愛から創られているの。そしてこれを広げ続ける事が出来るよう願っているわ!

 平和への祈りを込めて、リーモグル (翻訳:金沢由美さん) ─


バカラック・カヴァーの10曲は有名曲が殆どで、マイナーなのはT-7. 「 オッズ・アンド・エンズ 」 くらいでしょうか。バックはジャッキー・テラソン・トリオで、繊細なバラードもあればクールでタイトな演奏もあり、バラエティに富んでいます。尚、バカラック・カヴァーではありませんが、プロデューサーのニルス・ラングレンもT-3,6. の2曲のみトロンボーンで参加しています。

彼女の声はしなやかで且つチャーミング。声量や馬力はそれほどではないので、ニュアンスで勝負するタイプのように感じました。そういう意味で相性が良いのはバラードタイプの曲でして、特に印象に残ったのは、北欧の風景が浮かんできたT-10. 「 世界の窓と窓 」 と、二分音符の和音を奏でるピアノの伴奏のみをバックに歌うT-13. 「 恋のとまどい 」 の2曲。どちらも、曲の世界観ちゃんと自分のものにして歌っていて、素敵です。

バカラック・カヴァー以外ではT-4.「 SO AMAZING 」 が個人的に嬉しいセレクトでした。ルーサー・ヴァンドロスがプロデュースしたディオンヌの1983年のアルバム 『 HOW MANY TIMES CAN ME SAY GOODBYE (さよならは一度だけ) 』 にルーサーが提供した曲なんですが、地味だけど好きなんです。

Calling_youさて、ここからはオマケです(MP3データしか持ってないので^^;)。2010年にRigmor Gustafsson with radio string quartet vienna 名義でリリースしたアルバム 『 CALLING YOU 』 にも、2曲のバカラック・カヴァーが入っています。「 I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF 」(3:56) と 「 (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU 」(4:15) です。この2曲、バックがストリングスに変わっただけで、今回取り上げたアルバムのヴァージョンとテンポやアレンジの構成が殆ど一緒なんですヨ。ビックリ!
なかなか凝ったことをするリーグモルさんでした。



【データ】
『 CLOSE TO YOU 』
Rigmor Gustafsson and The Jacky Terrasson Trio

CD:2004/10/24リリース (所有CDは、輸入盤+日本語解説付きで2004/11/25リリース)
レーベル:ACT Music (所有CDは、Nordic Notes)
番号:ACT-9703-2 (所有CDは、NNJ-2018)

Produced by Nils Landgren
Arranged by Rigmor Gustafsson and the Jacky Terrasson Trio.
  Rigmor Gustafsson - vocals
  Jacky Terrasson - grand piano and Fender Rhodes
  Sean Smith - doublebass
  Eric Harland - Yamaha drums, percussion
  Nils Landgren - trombone
Recorded 25-27th July 2004 by Philippe Gaillot at Recall Studios Pompignan, France.

2014年7月 6日 (日)

plays Burt Bacharach/WeiWei Wuu (2004年)

二胡奏者、ウェイウェイ・ウーが奏でるバカラック・カヴァー集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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1. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
2. ALFIE.
3. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
4. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN ─ 対愛説再見
5. WIVES AND LOVERS
6. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
7. THE LOOK OF LOVE ─ 愛之影
8. WHAT'S NEW PUSSYCAT?
9. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
10. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)

収録時間約41分


上海出身の二胡(中国語:アルフー、èrhú)奏者、ウェイウェイ・ウーが2004年にリリースしたバカラック・カヴァーアルバムです。

Img662a_6 ウェイウェイ・ウーは1991年に来日し、2002年にファースト・アルバムをリリース。以降、様々なジャンルのミュージシャンとコラボレーションしておられる、現代二胡のパイオニア的存在なんだそう。(彼女の公式HPより)

彼女3枚目となる本アルバム、セレクトしたのはバカラックの有名曲ばかり10曲。帯のキャッチコピーにはこう書いてあります。 ─ その時 「 カフェミュージック 」 は 「 飲茶音楽 」 になりました。 (略) 20世紀が生んだ巨匠、バート・バカラックのロマンティックなメロディーを二胡で奏でる、極上の 「 和み 」 をどうぞ。 ─

おしゃれなカフェで流すBGM狙いなのかな…。でも、ライナーに彼女が寄せている文章を読むと、ただのBGMではなさそうです。 ─ (略) バカラックのメロディーには、いろいろリズム、コード、そして転調やクレシェントによって、聴いている人を、まるで恋してるときのようにときめかせてくれます。このアルバムで私は2曲、中国語の歌詞を付けて歌いました。「 THE LOOK OF LOVE 」(愛之影) のレコーディングの際、私がイメージしたのは、恋人たちが、部屋の明かりを落として SWEET MELODIES を聴いて愛を誓う…。決して色褪せないセピア色のメロディー。 あの時代に輝いていた20世紀の 「 ミスター・ロマンティック 」 の作品を奏でることで、今の時代に生きる私から再び、愛を伝えられたらいいなと思うのです。 ─

特徴的な二胡の音色がアルバム全体のトーンを決めてはいますが、個々の曲は様々な表情を見せてくれます。T-3. 「 サン・ホセへの道 」 は軽快でちょっとひょうきんなアレンジ。T-5. 「 素晴らしき恋人たち 」 はコンテンポラリーなジャズ。T-8. 「 何かいいことないか子猫チャン 」 はオリジナルに勝るとも劣らないコミカルさ。もともとこの曲はポルタメント(ある音から別の音に移る際に滑らかに徐々に音程を変えながら移る演奏技法)を多用していますからね~、二胡はまさにうってつけ! T-9. 「 雨にぬれても 」 は一転、中国風のアレンジ。

そして、私の一番印象に残った曲はT-7. 「 恋の面影 」 。リズムなしでピアノとチェロと二胡によるしっとりした演奏に、ウェイウェイ・ウーの歌がいい感じ。前述したように中国語詞で歌っているのですが、これが全く違和感ないんですよ(^^)。…逆に、T-10. 「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」 のメロディーを二胡が奏でるのには違和感を感じました。何故だかわからないのですが…^^;。


【データ】
『 plays Burt Bacharach 』
Wei Wei Wuu

CD:2004/10/20リリース
レーベル:ワーナー・ミュージック・ジャパン
番号:WPCL-10131

編曲: 武部聡志 (T-1,10)、中西俊博 (T-2,3,5,8)、宮川 弾 (T-4,6,7,9)
中国語詞: ウェイウェイ・ウー(T-4,7)
All erhu and vocal: WeiWei Wuu
T-1,10.
  Keyboards: Satoshi Takebe
  Bass: Hitoshi Watanabe
  Symthesizer programmer: Masahumi Yamanaka
T-2,3,5,8.
  Voice: Athena Brooks & WeiWei Wuu (T-5)
  All instruments: Toshiniro Nakanishi
T-4,6,9.
  Violin: Gen Ittetsu (T-6)
  Cello: Kaori Morita
  Other instruments: Dan Miyakawa
T-7.
  Piano: Dan Miyakawa
  Cello: Masahiro Tanaka

2014年7月 3日 (木)

SOULCALL/Nnenna Freelon (2000年)

米国のジャズ・シンガー、ニーナ・フリーロンが2000年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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全13トラック中、バカラック作品は1トラック

7. I SAY A LITTLE PRAYER (4:18)


米国の女性ジャズ・シンガー、ニーナ・フリーロンが2000年にリリースしたアルバムです。

Img677a1954年生まれのニーナは、1992年にファースト・アルバムをリリース。本アルバムは通算6枚目のアルバムだそうで、2001年のグラミー賞の Jazz Vocal Album 部門にノミネートされましたし、収録曲の T-5. 「 BUTTON UP YOUR OVERCOAT 」 も Best Instrumental Arrangement Accompanying a Vocal 部門にノミネートされました。(ジャケット表の写真はモアイ像みたいだし、CDケース裏の写真は目を瞑ってて顔がイマイチわからないので、ジャケット内側の写真を左に載せておきます。)

ニーナは、正統派ジャズ・シンガーの歌声だと思います。じゃあ、オーソドックスなスタイルで歌ってるのかというとそんなことはなくて、アルバムの軸はコンテンポラリーなジャズ。とにかくリズムが複雑なのが印象的です。「 レット・イット・ビーミー 」 「 アメイジング・グレイス 」 「 ペイパー・ムーン 」 などの有名曲も、ちょっと聴いただけではその曲と思えないくらいにニーナ独自のスタイルで歌っています。自作曲も2曲収録しているのですが、どれも皆そうなんじゃないかと思うくらい^^;。

加えて、曲によってゴスペルだったりソウルだったりの香辛料を強くまぶしています。バックは、曲によって編成をいろいろ変えていて、ピアノだけをバックに歌っている曲もあれば、ピアノトリオにトランペットやサックスが入って賑やかな曲もあります。

んで、バカラック・カヴァーは T-7. 「 小さな願い 」 。変拍子の多いこの曲を全編4拍子でアレンジ。ボンゴやコンガ(だと思います)が16ビートでリズムを刻み、コード進行も原曲とはかなり変えています。ベースのクールな動き、乾いたドラムの音色、ピアノやローズ・ピアノのファンキーなプレイ。その上にニーナの気合の入った歌声が乗っかるのですが、まぁかなりメロディをフェイクしてます。好き嫌いが分かれるかもしれませんね~。

本記事を書くにあたりライナーのクレジットをチェックしていると、Piano:Takana Miyamoto … あっ、昨年9月にご紹介したアルバム 『 On My Way 』 の宮本貴奈さんでは? そのアルバムに封入されていたコンサートのチラシにこう書かれてたのを思い出しました! ─ 歌手ニーナ・フリーロンのワールド・ツアーに5年間参加。ピアノ・編曲と音楽監督を担当した 『 ソウルコール 』 は2001年グラミーに二部門でノミネート ─ 

こういう風に繋がるのって、面白いですね~。


【データ】
『 SOULCALL 』
Nnenna Freelon

CD:2000/9/12リリース
レーベル:Concord Jazz
番号:CCD-4896-2

Produced by Nnenna Freelon
Vocals:Nnenna Freelon

T-7. 「 I SAY A LITTLE PRAYER 」
  Piano:Takana Miyamoto (宮本貴奈)
  Fender Rhodes:Takana Miyamoto (宮本貴奈)
  Bass:Wayne Batchelor
  Drums:Woody Williams
  Percussion:Beverly Botsford
  Arrangement:group

Recorded by Josiah Gluck at Sound On Sound Studios, New York, NY on April 20, 21 and 23, 2000

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