愛のレッスン/加賀まりこ (1971年)
加賀まりこによる、愛のナレーション・アルバムです。バカラック・カヴァー(と言えるかどうか…)を2曲収録!
(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外は上手くいかないですが^^;)
全12トラック中、バカラック作品は2トラック
2. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN (3:08)
3. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU (3:13)
…見事に騙されました。加賀まりこの歌声が聴けるとばかり思ってましたから(>_<)。確かに帯には“ナレーション・アルバム”と書かれてますから、文句は言えませんけど^^;。
とゆーことで、女優、加賀まりこによる、愛のナレーションアルバムです。加賀まりこにとって、唯一のアルバムでございます。構成と詩(ポエムですょ、歌詞/リリックじゃなくて)は作詞家の安井かずみ。ナレーションのBGMは全て洋楽で、編曲は服部克久、演奏はワーナー・グランド・オーケストラとクレジットされています。
このアルバムは、1971年6月1日に毎日新聞社より発売された写真集“PRIVATE”シリーズの第一作 『 私生活/カメラ毎日別冊(撮影:立木義浩) 』 との連動企画で制作されたもの。これらの発売を記念した写真展とサイン会が同月4日より池袋の西武百貨店で開かれたんだとか。私は当時小学2年でまだ大人の世界は全くわかりませんでしたが、 ─ 当時の彼女は各方面で話題の渦中に置かれており、この企画も相乗効果を伴ってかなりの話題を呼んだ ─ んだそうです。(ライナーより)
バカラック・カヴァー(と言えるかどうか…)は2曲。T-2. 「 恋よさようなら 」 はディオンヌのバージョンをベースとしたイージー・リスニング。1分20秒を過ぎたあたりから音量が下がってナレーションが被ってきます。そして、1分45秒になると音楽はフェードアウトして、トラックの終わりまでナレーションだけになります。T-3. 「 ディス・ガイ 」 はハーブ・アルパートのバージョンを下敷きにしたビッグバンド風のイージーリスニング。1分20秒からナレーションが入ります。しかし、この曲では2分15秒まででナレーションが終わって、その後はまた音楽だけに。トランペットのオブリガートには惹かれますし、特にアウトロはしゃれた感じにアレンジしています。でも、これじゃあやっぱりバカラック・カヴァーとは言えないですねー。こんなのも有りました…ということで。
せっかくなので、ナレーションをちょいとご紹介。全12曲を通してひとつのストーリーになっています。主人公の加賀まりこがある男性と出会い、恋をして結ばれ、些細なことから別れ、でも最後は再びくっつく…というお話。加賀まりこのナレーションは、一人きりの時は心境を、彼と二人で居る場面では会話のうち彼女のセリフだけ語るというもの。さすがは女優さんですね、演技は少々大げさですが小悪魔と異名をとった彼女らしい語り口です。これを買った人(リスナーはほぼ100%男性でしょう)は、写真集を見ながらこのレコードを聴いて妄想したんでしょうねー。現代であればビデオにするケースですね
初CD化ということでオリジナルLPのブックレット・歌詞カードを可能な限り再現したとか。オマケとしてアップしま~す。それにしても、男性の写真まであるとは(゜o゜)。せっかくの妄想が台無しになるでしょ!(笑)
【データ】
『 愛のレッスン 』 (副題:愛しあう2人のために)
加賀まりこ
LP:1971年4月25日リリース (所有CDは、1999年1月25日リリース。初CD化)
レーベル:ワーナー (所有CDも同じ)
番号:? (所有CDは、WPC7-8598)
ナレーション: 加賀まりこ
構成・詩: 安井かずみ
編曲: 服部克久
演奏: ワーナー・グランド・オーケストラ
リンク先消滅したためリンク貼り直し(2024/2/17)
Amazonリンク(リイシューCD)(私生活/カメラ毎日別冊)
« SERGIO MENDES' FAVORITE THINGS/Sergio Mendes (1968年) | トップページ | A Different Corner/John Barr (1999年) »
「バカラックの曲がちょっと入ったアルバム」カテゴリの記事
- LOUNGE-A-PALOOZA/V.A. (1997年)(2024.10.27)
- SOUL/Lena Horne (1966年)(2024.09.29)
- I Who Have Nothing/Tom Jones (1970年)(2024.09.15)
- Marrakesh Express/Stan Getz (1970年)(2024.07.28)
コメント
« SERGIO MENDES' FAVORITE THINGS/Sergio Mendes (1968年) | トップページ | A Different Corner/John Barr (1999年) »
あるでおさん、ついに加賀まりこさんまで!!
バカラック愛もここまで極めておられたのですね!!
私には到達できない世界でございます。
今度チャンスがございましたら あるでおさんの爪の垢を一盛りくださいな。あっ、半盛りでもいいです。
ちょっとはあるでおさんにあやかりたいまったりなのでございましたぁぁぁぁ。
投稿: まったり | 2014年9月27日 (土) 12時36分
まったりさん、コメントありがとうございます!
バカラック愛を極めたつもりが、加賀まりこさんにふられちゃいました。全く歌ってないとは…。CDが届いて聴いてみて唖然としましたょ(゜o゜)
AmazonさんでこのCD、今は視聴できるようになってるんですよねー。もし購入当時に視聴できていたなら絶対に手を出しませんでした^^;
この程度の爪の垢でよければ、送りますけれど(笑)
投稿: あるでお | 2014年9月27日 (土) 21時27分