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2014年9月

2014年9月28日 (日)

THE LOOK OF LOVE/TRIJNTJE OOSTERHUIS (TRAINCHA) (2006年)

オランダの歌手、トラインチェ・オースターハウス(英名トレインチャ)のバカラック作品集第一弾!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外はうまくいきませんが^^;)
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1. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
2. THE LOOK OF LOVE
3. A HOUSE IS NOT A HOME
4. I SAY A LITTLE PRAYER
5. WAITING FOR CHARLIE (TO COME HOME)
6. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
7. FALLING OUT OF LOVE
8. WALK ON BY
9. ALFIE
10. ANYONE WHO HAD A HEART
11. THIS HOUSE IS EMPTY NOW
12. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
13. THE WINDOWS OF THE WORLD
14. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR

収録時間約58分


オランダの歌手、トラインチェ・オースターハウス(英語綴りだとトレインチャ:以後この名前で呼びます)のバカラック作品集第一弾! 

トレインチャは、教会音楽作詞家のハーブ・オースタルハウスを父親に、ヴァイオリニストのジョセフィーヌ・メリーフを母親に持つ音楽一家に育ちました。ポップ・グループ、”トータル・タッチ”のフロントとして活躍後、ソロになってからは数々のジャズやポップスのスターと共演を果たし、オランダ皇太子のウェディング・パーティでのライヴなど数々のショーを成功させた経歴を持ちます。2004年にブルーノートと契約、2006年にリリースしたのが本アルバムです。

オランダのメトロポール・オーケストラ(ジャズ/ポップ系)をバックに、コンサートでも聴いているかのような雰囲気の音作り。トレインチャの声はブライトで太く、オケに負けていません。収録曲は14曲全てバカラック・カヴァー(日本盤には 「 恋するハート 」 のライヴを1曲追加)。有名曲ばかりではなく、3曲ほど余り知られていないバカラック作品をチョイスしています。そして、その3曲はアルバムの中でも力作といえる出来ではないかと思います。

T-5. 「 ウェイティング・フォー・チャーリー 」 は1962年のEtta James(エタ・ジェイムス)がオリジナル。ボブ・ヒリアードとの共作です。トレインチャの歌い方はエタ・ジェイムスを彷彿とさせます。T-7. 「 フォーリング・アウト・オブ・ラヴ 」 は2000年のアレサ・フランクリンがオリジナル(のはず…自信ないです)。ジェッド・リーバー及びジェリー・リーバーとの共作です。アレサほどではないですが、ソウルフルなトレインチャの歌唱を聴くことができます。T-11. 「 ディス・ハウス・イズ・エンプティ・ナウ 」 は1998年のエルヴィス・コステロとのコラボアルバム収録曲。既にスタンダードの風格が漂うこの曲を、トレインチャは感情込めて歌っています。

T-1. 「 サン・ホセへの道 」 こそイントロからノリノリの金管が象徴するように楽しい雰囲気ですが、全体的にはスロー~ミディアムテンポでグッと大人の雰囲気。T-9. 「 アルフィー 」、T-10. 「 恋するハート 」 などに顕著ですが、流麗&しっとりしたストリングスを活かしたアレンジが目立ちます。個人的には、楽しい雰囲気のアレンジがあと数曲あったらなぁ…と思います。

とはいえ、T-14. 「 愛のハーモニー 」 は大胆にもアコースティック・ギター1本だけをバックにトレインチャが一人で歌うというシンプルなアレンジ。個人的にはこの曲が本アルバムで一番好きだったりします。

ライナーに載っていたバカラックとトレインチャのコメントを超意訳&要約して、本記事を終えることとします。

─ トレインチャのこのアルバムは、私の期待を遥かに超えたものなんだ。全ての始まりは、トレインチャ所属のレコード会社から送られてきたCDとDVDだった。それらを視聴して吹っ飛んだよ。トレインチャはLAに来て私に尋ねきてくれてね。一緒に演りませんか、何か2曲選んでくださいと。私が選んだのは、「 ウェイティング・フォー・チャーリー 」 と 「 ディス・ハウス・イズ・エンプティ・ナウ 」 。彼女とのレコーディングは良かったね。パットウィリアムズとヴィンス·メンドーサのアレンジは見事だし、世界で最も偉大なエンジニアの一人、アル・シュミットが飛んで来てくれて録音とミックスを担当してくれた。私は、この仕事に誇りを持っているよ。彼女は輝いていて、本当に素晴らしい! ─ バート・バカラック

─ バート・バカラックのソングブックを聴いて、こんなにたくさんのマスターピースをどうやったら作ることが出来るただろうって、信じられなかったわ。このアルバムには私のお気に入り14曲が含まれているけど、他にもたくさん歌われている曲があるの。私は、全ての曲に全身全霊を込めて歌ったわ。バートの力が、演奏する2曲でピアノに伝わってできたこのアルバムは、私にとってとても名誉なことよ。彼の曲は既に半世紀の間、人々の心に住んできて、これからも永遠に生き続けるわ。私がこのレコード作りを楽しんだよりももっと、皆さんもこのレコードを聴いて楽しんでね! ─ トレインチャ


【データ】
『 THE LOOK OF LOVE BURT BACHARACH SONGBOOK  』
TRIJNTJE OOSTERHUIS (TRAINCHA) METROPOLE ORCHESTRA

CD:2006/11/20リリース
レーベル:BLUENOTE
番号:0946 3768392 7

Produced by Patric Williams
Conductrd by Vince Mendoza
All arrangements by Patric Williams, except T-6,7,9,10.: Vince Mendoza
Recording and mixed by Al Schmitt
Recorded at MCO Studio, Hilversum

Piano on T-5,7. by Burt Bacharach
Piano recorded at Village Recorder, Los Angeles, CA
Rehersal Pianist : Rob Shrock
Backing Vocals : Lodewijk van Gorp, Jasmin Tusjadia and Caroline Dest
Guitar : Peter Tiehuis
Drums : Martijn Vink
Bass : Aram Kersbergen
Piano : Hans Vroomans
Guitar on T-14. by Peter Tiehuis

2014年9月24日 (水)

AFTER DARK/Ray Parker Jr. (1987年)

レイ・パーカーJr.が1987年にリリースしたアルバムです。バカラックの書き下ろし曲を2曲収録!

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全10トラック中、バカラック作品は2トラック

2. OVER YOU ~ Duet with Natalie Cole ~ (4:38)
7. PERFECT LOVERS (4:50)


レイ・パーカーJr.が1987年にリリースしたアルバムです。

1954年生まれのレイ・パーカーJr. は十代半ばでギターを完璧にマスターし、スティーヴィー・ワンダー1972年のアルバム 『 トーキング・ブック 』 にも参加。数々のセッションに参加しますが、1978年に自身のグループ、レイディオを結成して歌い始めます。1981年からソロとなり、1984年に映画 『 ゴーストバスターズ 』 で大ブレイク。この映画、その年の暮れにロードショーで観たことをよ~く覚えています。あれっ、そうか…もう30年も前になるんですね~。歳とるわけだ。

えー、その後、アリスタ・レコードからゲフィン・レコードに移籍。ゲフィンからの第一弾(そして唯一)のアルバムがこちらでございます。なんでも、最初はレイとデヴィッド・フォスターのプロデュースが予定されてたそう。結果的にはレイが8曲、そしてバカラック&セイガーが2曲をそれぞれプロデュースしています。

後者の2曲はもちろんバカラック作品で、どちらも書き下ろし曲です。T-2. 「 オーヴァー・ユー 」 はレイ&セイガーとの共作になるバラード。ナタリー・コールとレイのデュエット曲に仕上げていて、シングルでもリリースされました(チャートには入らなかったようですが)。最初は二人が交互に歌い、途中からハモリ出します。終盤では二人の掛け合いもあって、ゴージャスだし構成はよく考えられていると思うのですが、(バカラックっぽさが薄いのはともかく)何かが足りないんですよね。上手く言葉で表現できないのですが…。

もう1曲はT-7. 「 パーフェクト・ラヴァー 」 。こちらはセイガー&ネーザン・イーストとの共作曲。ミディアム・テンポのブラコン曲ですが、バカラックアレンジではあまり記憶にないルンバ風のリズムが意表を突きます。でも、サビでメロディがオクターヴ上がったり転調やコード進行が独特だったり…とバカラックらしさもあって、こちらの曲の方が印象に残ります。実は私、最初にこの曲を聴いたのはFMでして。TOKYO-FM系列、2000年11月19日(日)11:00~11:55放送の 『 ハート・オブ・サンデー 』 でのバート・バカラック特集でした。最後の14曲目にこの曲が掛かり、全く知らない曲だったので曲目リストをFAXで取り出して確認しました。リストによると曲名は 「 パーフェクト・ラヴ/レイ・パーカーJr. 」 。なのですが、この曲をネットで探しても見つからず…。それもそもはず、曲名が間違ってるんですから…^^;。ラヴじゃなくてラヴァーだろっ(怒)

その後、私の師匠であるまったりさんのお導きでこの曲のYouTube動画を教えていただき感激! FM放送では途中でフェード・アウトされていたことも初めて知りました。そして、Amazonで中古CDをゲットした次第。まったりさんに感謝です~。

バカラック作品以外の8曲は、全てレイの作詞作曲。ミディアム・テンポのブラコンが6曲、バラード1曲、何故かフュージョンちっくなインスト1曲、といったラインナップですが、あまりパッとしません。T-6. 「 ネイチャー・ダンス 」 という曲の間奏で、「 ゴーストバスターズ 」 主題歌の特徴あるフレーズを突然引用するところぐらいが聴き所かと…。レイさん、ごめんなさい。


【データ】
『 AFTER DARK 』
Ray Parker Jr.

LP:1987年1月1日リリース (所有CDは、1987年10月25日リリースの日本盤)
レーベル:Geffen Records (所有CDは、Geffen Records / ワーナー・ミュージック・ジャパン)
番号:GHS 24124 (所有CDは、32XD-780)

Produced, arranged and engineered by Ray Parker Jr. except:
T-2,7 produced by Burt Bacharach and Carole Bayer Sager, arranged by Burt Bacharach

MUSICIANS:
  Ray Parker Jr. - all instruments
  Cornelius Mimms - bass
  J. Wayne Lindsey - keyboards
  Nathan East - bass
  Robbie Buchanan - keyboards
  Jeff Porcaro - drums
  Kevin Toney - piano
  Paul Jackson Jr. - guitar
  Gerald Albright - sax solo on T-4.
  Eric Daniels - keyboards
  Sylvester Rivers - keyboards
  Ollie E. Brown - drums
  Greg Phillinganes - keyboards
  Larry Williams - synthesizers
  Dave Boroff - sax solo on T-2. 「 OVER YOU 」
  Burt Bacharach - keyboards
  Carlos Vega - drums
  Neil Stubenhaus - bass
BACKGROUND VOCALISTS:
  Ray Parker Jr.
  Cornelius Mimms
  Greg Phillinganes
  Kashif
  Maxine Waters
  Yogi
  Philip Bailey
  ...
All songs written by Ray Parker Jr. except:
T-2. 「 OVER YOU 」 written by Ray Parker Jr., Burt Bacharach and Carole Bayer Sager
T-7. 「 PERFECT LOVERS 」 written by Burt Bacharach, Carole Bayer Sager and Nathan East

2014年9月21日 (日)

A Different Corner/John Barr (1999年)

英国のミュージカル俳優、ジョン・バーが2000年にリリースしたアルバムです。レアなバカラック・カヴァーを1曲収録!

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全16トラック中、バカラック作品は1トラック

2. I'M A BETTER MAN (FOR HAVING LOVED YOU) (3:09)


英国のミュージカル俳優、ジョン・バーの3枚目のアルバムです。

といっても、彼の事は全然知らないのでネットで検索して確認。英国だけでなく、米国の舞台にも立っているようです。1996年にファースト・アルバム、1998年にセカンド・アルバムをリリースしており、2000年に本作をリリース。℗1999 JOHN BARR ℂJOHN BARR と記載されてるとゆーことは自主製作盤かな。

カヴァー主体のバラード集なんですが、けっこういい感じです。テノールの声質で、歌い方も(ミュージカル俳優によくある)あざとさがなくて気持ちがいいです。バックは打ち込みと生楽器の組み合わせですが、アコースティックな肌触りで統一されています。キャロル・キングのT-1. 「 君の友だち 」 、ビートルズのT-3. 「 ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード 」 、スティーヴィー・ワンダーのT-8. 「 ユー・アンド・アイ 」 あたりの有名カヴァー曲もいいですし、他の良く知らない曲もいいですね~。

そして、バカラック・フリークにとってはT-2. 「 ベター・マン 」 がレアなカヴァーで超うれしい。この曲は、エンゲルベルト・フンパーディングがオリジナルで、1969年8月に全米38位になっています。先月、私の師匠のまったりさんがご自身のブログでこの曲を取り上げておられまして、オリジナルを含めいくつかカヴァーの動画も紹介されてますので是非ご覧になって下さい。 → こちら

んで、本アルバムのカヴァーもいい出来です。この曲の持つ気品のようなものをしっかり表現していると思います。AmazonやiTunesではこのアルバムの曲を視聴できますので、是非聴いてみてください。

John_barr_2ここからはオマケです。MP3しか所有していない曲をご紹介。
ジョン・バーは、2002年にリリースした4枚目のアルバム 『 ANYTHING CAN HAPPEN 』 の中でもバカラック・カヴァーを1曲録音しています。ミュージカル 『 プロミセス・プロミセス 』 の曲、 「 HALF AS BIG AS LIFE (半人前の僕) 」 (2:23) です。バックはピアノだけなんですが、ミュージカルっぽく歌っています。本領発揮といったところでしょうか。この曲のカヴァー、私は他に知りません。とても貴重なカヴァーだと思います。




【データ】
『 A Different Corner 』
John Barr

CD:2000年リリース(彼のサイトの情報)
レーベル:Peroxide-Dress Circle / LML Music
番号:MBJBTDMVP3

Produced by Bill Worrall & Chris Craker
Executive Producer: John Barr
All tracks recorded at Chris Craker studio 27/1/99 to 6/2/99
except T-7. recorded at Topdog Studios on 11/9/99 and
T-11. & T-15. recorded at Bill Worrall's Studio 8/11/99.

T-2. 「 ベター・マン 」
Arranged by Graham Harvey
Electric Guitar Solo: Andy Holdsworth
All other instruments played and programmed by Graham Harvey

2014年9月17日 (水)

愛のレッスン/加賀まりこ (1971年)

加賀まりこによる、愛のナレーション・アルバムです。バカラック・カヴァー(と言えるかどうか…)を2曲収録!

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全12トラック中、バカラック作品は2トラック

2. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN (3:08)
3. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU (3:13)


…見事に騙されました。加賀まりこの歌声が聴けるとばかり思ってましたから(>_<)。確かに帯には“ナレーション・アルバム”と書かれてますから、文句は言えませんけど^^;。

とゆーことで、女優、加賀まりこによる、愛のナレーションアルバムです。加賀まりこにとって、唯一のアルバムでございます。構成と詩(ポエムですょ、歌詞/リリックじゃなくて)は作詞家の安井かずみ。ナレーションのBGMは全て洋楽で、編曲は服部克久、演奏はワーナー・グランド・オーケストラとクレジットされています。

このアルバムは、1971年6月1日に毎日新聞社より発売された写真集“PRIVATE”シリーズの第一作 『 私生活/カメラ毎日別冊(撮影:立木義浩) 』 との連動企画で制作されたもの。これらの発売を記念した写真展とサイン会が同月4日より池袋の西武百貨店で開かれたんだとか。私は当時小学2年でまだ大人の世界は全くわかりませんでしたが、 ─ 当時の彼女は各方面で話題の渦中に置かれており、この企画も相乗効果を伴ってかなりの話題を呼んだ ─ んだそうです。(ライナーより)

バカラック・カヴァー(と言えるかどうか…)は2曲。T-2. 「 恋よさようなら 」 はディオンヌのバージョンをベースとしたイージー・リスニング。1分20秒を過ぎたあたりから音量が下がってナレーションが被ってきます。そして、1分45秒になると音楽はフェードアウトして、トラックの終わりまでナレーションだけになります。T-3. 「 ディス・ガイ 」 はハーブ・アルパートのバージョンを下敷きにしたビッグバンド風のイージーリスニング。1分20秒からナレーションが入ります。しかし、この曲では2分15秒まででナレーションが終わって、その後はまた音楽だけに。トランペットのオブリガートには惹かれますし、特にアウトロはしゃれた感じにアレンジしています。でも、これじゃあやっぱりバカラック・カヴァーとは言えないですねー。こんなのも有りました…ということで。

せっかくなので、ナレーションをちょいとご紹介。全12曲を通してひとつのストーリーになっています。主人公の加賀まりこがある男性と出会い、恋をして結ばれ、些細なことから別れ、でも最後は再びくっつく…というお話。加賀まりこのナレーションは、一人きりの時は心境を、彼と二人で居る場面では会話のうち彼女のセリフだけ語るというもの。さすがは女優さんですね、演技は少々大げさですが小悪魔と異名をとった彼女らしい語り口です。これを買った人(リスナーはほぼ100%男性でしょう)は、写真集を見ながらこのレコードを聴いて妄想したんでしょうねー。現代であればビデオにするケースですね

初CD化ということでオリジナルLPのブックレット・歌詞カードを可能な限り再現したとか。オマケとしてアップしま~す。それにしても、男性の写真まであるとは(゜o゜)。せっかくの妄想が台無しになるでしょ!(笑)
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【データ】
『 愛のレッスン 』 (副題:愛しあう2人のために)
加賀まりこ

LP:1971年4月25日リリース (所有CDは、1999年1月25日リリース。初CD化)
レーベル:ワーナー (所有CDも同じ)
番号:? (所有CDは、WPC7-8598)

ナレーション: 加賀まりこ
構成・詩: 安井かずみ
編曲: 服部克久
演奏: ワーナー・グランド・オーケストラ

↓本アルバムに加えて、連動企画の写真集もリンクしておきます。もぅ、ヤケクソです(笑)

2014年9月14日 (日)

SERGIO MENDES' FAVORITE THINGS/Sergio Mendes (1968年)

セルジオ・メンデスがジャズ・ピアニストとして1968年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外は上手くいかないですが^^;)
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全10トラック中、バカラック作品は1トラック

6. I SAY A LITTLE PRAYER (2:11)


Img725ブラジルのミュージシャン、セルジオ・メンデス(以降セルメン)がジャズ・ピアニストとしてアトランティックから1968年にリリースしたアルバムです。

2年前の1966年に“セルジオ・メンデス&ブラジル'66”というヴォーカル入りのボサノヴァ・グループを結成。そのデビュー・アルバムで 「 マシュ・ケ・ナダ 」 が世界で大ヒット。以降、セルメンはボサノヴァ・ブームの推進役の一人となりました。

実はその前からジャズ・ピアニストとして活動しており、1961年にアルバム・デビュー。ブラジルや米国のレーベルからジャズのアルバムをリリースしていました。本アルバムは、それらジャズ・ピアニストとしてのアルバムでは最後の作品になるんだそうです。

ということで、ヴォーカル無し(コーラスは曲によって参加)のインスト・アルバムです。セルメンはピアノ/ハープシコード/エレピをとっかえひっかえ弾いてます。バックは、ウェスト・コースト勢のフルート/サックス、ギター、オルガン、ベース。それに、ブラジル人のドラムス、パーカッションが加わり、しっかりした味付けのボサノヴァとなっています。曲によりオーケストラ(ストリングスと金管)も加わってます。

収録曲は、ミュージカル・ナンバーのT-1. 「 マイ・フェイヴァリット・シングス 」 、バカラック・ナンバーのT-6. 「 小さな願い 」 、ハービー・マンのヒット曲T-7. 「 カミン・ホーム・ベイビー 」 がポップスの有名曲で、あとはよく知らないブラジル曲。とは言え、聴いて楽しい曲が多いので気軽に聴けるアルバムです。本アルバムをひとことで言うと、ボサノヴァのイージーリスニング…といったところでしょうか。

んで、T-6. 「 小さな願い 」 ですが、イントロでセルメンがピアノで弾くフレーズは他で聴いたことないですし、オケもよく鳴っています。もちろんボサノヴァ・アレンジです。本編に入ると特段変わったところはありませんが、変拍子もちゃんとやってくれますし、間奏で聴こえるハープシコードでの装飾音なんかはバカラックっぽいところが面白いです。まぁ、曲全体としてはやっぱりイージーリスニング風なんですけどね。

Sergio_mendes_encantoここからはオマケです。MP3データしか所有していないヤツです。
2008年にリリースしたアルバム 『 ENCANTO(モーニング・イン・リオ) 』 で 「 THE LOOK OF LOVE(恋のおもかげ) 」 (4:01) をカヴァーしています。セルメンはブラジル'66のサード・アルバム 『 LOOK AROUND (ルック・アラウンド) 』(1967年)でこの曲を取り上げて大ヒットさせていますので、セルフ・カヴァーでもあります。イントロ部、エレピがシンプルにサビを奏でた後で、1967年ヴァージョンでのイントロのフレーズを再現しているところが嬉しいですね~。ファーギーがヴォーカルとして参加していて、なんともファンキーなナンバーでございます。


【データ】
『 SERGIO MENDES' FAVORITE THINGS 』 (邦題:フェイヴァリット・シングス)
Sergio Mendes

LP:1968年6月リリース (所有CDは、1998年9年25日リイシューの国内盤)
レーベル;ATRANTIC (所有CDもATRANTIC/EAST WEST JAPAN)
番号:SD 8177 (所有CDは、AMCY-1204)

Produced by Nesuhi Ertegun
Sergio Mendes: piano, harpsichord & electric piano
Tom Scott: flute, soprano sax & piccolo
John Pisano: guitar
Dave Grusin: organ
Joe Mondragon: bass
Larry Nechtel: fender bass
Dom um Romao: drums
Joao Donato & Moacia Santos: percussion
and an orchestra conducted by Dave Grusin
録音:1967年11月 LAにて

↓2013年リマスター盤です。Amazonの内容紹介に、更に詳しくクレジットが載ってます。

2014年9月10日 (水)

Fantastica Carra/Raffaella Carra (1996年)

イタリアの歌手、ラファエラ・カラの'70年代前半~中頃の曲を集めたコンピレーション・アルバムです。バカラック・カヴァーを3曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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全22トラック中、バカラック作品は3トラック

12. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD (3:26)
17. I SAY A LITTLE PRAYER (3:08)
21. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU (3:43)


イタリアの歌手、ラファエラ・カラの'70年代前半~中頃の曲を集めたコンピレーション・アルバムです。

ラファエラ・カラは、イタリアのボローニャ出身(1943年生まれ)で、50年代からちょくちょく映画に出演していたようです。60年代からフェスティヴァルや歌番組の司会を担当しながら、歌手やダンサーをこなしたラファエラは、イタリアの国民的なスターなんだそうです。70〜80年代にもダンス系やラテン系の曲でヒットを飛ばしたとかで、AmazonのCDリストを眺めてみてもそのあたりのCDがメインみたいです。

全22曲のうち、およそ3分の1は所謂コミカル・ソング。殆どの曲をイタリア語で歌っています。意味がわからないのがちょっと残念。まぁ、どうでもいいことですが

んで、バカラック・カヴァーは3曲。T-12. 「 雨にぬれても 」 、T-17. 「 小さな願い 」 、T-21. 「 遥かなる影 」 で、全て英語詞のまま歌っています。アレンジは、各々、B.J.トーマス、ディオンヌ・ワーウィック、カーペンターズを下敷きにしたわりとまともなアプローチ。でも、「 雨にぬれても 」 のアウトロだったり 「 小さな願い 」 のサビやアウトロなど、ところどころで金管楽器(トランペットやトロンボーン)が元気に吹くのはイタリアらしいなぁと感じます。音が割れるのなんてお構いなしですからねー。

今回の記事、実はまったりさんのイタリアシリーズ(三連戦+延長戦)に対抗してのもの。でも、試合になりませんでしたね。初回にめった打ちされて交替を告げられたピッチャーの心境です~

だからといって、タダでは起きませんょ。本アルバムを聴いてると空耳が聴こえてきて…。しかも2曲。さっそく葉書に書いて、某TV番組の空耳アワー係宛て送りました。あの手拭い欲しいな~。


【データ】
『 Fantastica Carra 』
Raffaella Carra

CD:1996年リリース(と思われます)
レーベル:BMG RICORDI
番号:74321350202

(P)1970 - '71 - '72 - '76 BMG RICORDI S.p.A.
(C)1996 BMG RICORDI S.p.A.

2014年9月 7日 (日)

WINNER IN YOU/Patti LaBelle (1986年)

米国のシンガー、パティ・ラベルが1986年にリリースしたアルバムです。バカラック作品は、書き下ろし1曲とカヴァー1曲の計2曲を収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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全10トラック中、バカラック作品は2トラック

2. ON MY OWN ~Duet:Patti LaBelle and Michael McDonald~ (4:50)
9. SLEEP WITH ME TONIGHT (3:44)


米国のシンガー、パティ・ラベルが1986年にリリースしたアルバムです。

パティ・ラベルは、1944年生まれ。自身の名を冠したコーラスグループ、“パティ・ラベル&ザ・ブルーベルズ”、“ラベル”の中心シンガー時代を経て、1977年頃からソロ・シンガーとして活躍。女優としても10本以上の映画に出演しています。

本アルバムは1986年にリリースされ、彼女初の全米1位に(全米R&Bアルバムチャートでも1位に)輝きました。内容的に代表作になるのかはわかりませんが、プラチナ・レコードになったのは彼女の中では本アルバムだけです。

リチャード・ペリーが4曲をプロデュースしていますが、他は曲ごとにその曲のソングライター(チーム)が各々プロデュースを担当。アップテンポのダンス・ナンバーが4曲(T-3,5,6,8)、ミディアム・テンポの楽曲が2曲(T-1,2)、バラード系の曲が4曲(T-4,7,9,10)と、曲の構成はバランスがとれています。

んで、バカラック作品は2曲。キャロルとともにプロデュースも担当しています。

T-2. 「 オン・マイ・オウン 」 はパティ・ラベルのための書き下ろし曲で、キャロルとの共作。マイケル・マクドナルドとのデュエットで、アルバムに先だち3月22日にシングル・リリースされて全米1位となりました。最初はリチャード・ペリーがプロデュースを始めたのですが、どうしても上手くいかず、最終的にバカラックに助けを求めて一から作り直すことになったんだそうです。マクドナルドのヴォーカルも当初はバック・ヴォーカル的な扱いだったのが、その後、録り直して完全なデュエットという形になったんだとか。

この曲について、バカラックは自伝本でこう語っています。 ─ ミックスは難航した。パティとマイケルの歌のバランスを取らなければならなかったからで、これがなかなかうまく行かなかったのだ。するとキャロルがミキシング卓のフェーダーを動かし、とたんに完璧な仕上がりになった。 ─  

ポール・ゾロ著 『 インスピレーション 』 という本では、インタビューに答えてもっと踏み込んで語っています。 ─ 大好きなレコードだ。曲がいいというよりは、レコードとして素晴らしく仕上がった、と言うべきだろう。最高のデュエット…鳥肌が立つくらいのパフォーマンスだ。マイケルの歌にまず面食らう。そしてパティの素晴らしさ。とても特別なレコードだ。私が関わった中でも最高のレコードなんじゃないだろうか。素晴らしいのひと言だ。ミックスもいい、エンジニアリングもいい。あの最後のヴォーカル部分のミックスは、トラックとの釣り合いがよく取れている。キャロルが(レコーディング・コンソールの前に)座り、マイケルとパティのヴォーカルのレベルを両手で操作したんだ。その善し悪しがもたらす差は大きいと思う。声が前面に出すぎていては、せっかくの良さが失われてしまう。ちょうどいいバランスじゃないとだめなんだ。逆に、声が抑えられ過ぎてしまっては、歌が聴こえなくなる。彼女のヴォーカル・ミックスはちょうどいい具合だったよ。 ─

クレジットをみると、デイヴィッド・フォスターがシンセを、私が大好きなキーボード奏者グレッグ・フィリンゲインズ(彼のファースト・アルバム持ってます)がヤマハのデジタル・シンセDX-7を、ほんでバカラック御大がピアノを弾いています。これだけ贅沢なメンバーですもん、ミックスがうまくいってホントに良かった(^^)。

もう一曲のT-9. 「 SLEEP WITH ME TONIGHT 」 は、ニール・ダイアモンドが1984年にリリースしたアルバム 『 PRIMITIVE 』 に収められたのがオリジナル。ニール、キャロルと3人で書いた曲で、そのカヴァーでございます。二ールのアルバムではリチャード・ペリーがプロデュースしていたのに対し、本アルバムではバカラックがプロデュースしています。こちらのカヴァーの方がいいですね。パティも感情込めて歌っていますし、派手ではないですがいい仕上がりだと思います。

私の師匠であるまったりさんも、最近ブログでパティが歌うこの曲をYouTube動画とともに取り上げていらっしゃいます。二ール・ダイアモンドのオリジナル・バージョンに加えて、二つのバージョンをマッシュアップした動画まで盛り込んだ豪華3本立て! 是非ご覧くださいませ~。 → こちら

せっかくなので、本アルバムの他の曲の印象を少し…。アップテンポの曲はどれもモロにこの時代の音(シンセの音、打ち込みの音など)がして懐かしいです。しかし、曲自体も仕上がりも 「 ハイ、一丁上がり 」 的に聴こえて、ちょっと残念かも。一方、バラード系の曲は、R&B/ソウル風のT-4、アーバン・ソウル風のT-7、バカラックのT-9、舞台 『 Pipes 』 の曲でいかにもショー的な演出のT-10、…とバラエティに富んでいてなかなか好印象でした!

41kiy5uapplここからはオマケです。MP3データでしか所有していないヤツです。
パティ・ラベル&ザ・ブルーベルズ時代にアトランティクからリリースしたアルバム 『 DREAMER 』 (1965年)で、「 (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME (愛の想い出/愛のウェイトリフティング) 」 (2:41) をカヴァーしています。このバージョン、下敷きにしているのはオリジナルのルー・ジョンソンのもの(1964年)なのですが、イントロ~Aメロまでの約40秒間がゆったりしたテンポで、特にイントロのストリングス&グロッケン&コーラスがドリーミーで素敵です。オリジナルはこんなアレンジしてないですからねぇ。私は好きですねぇ、コレ。


【データ】
『 WINNER IN YOU 』 (邦題:ウィナー・イン・ユー)
Patti LaBelle

LP/CD:1986年4月28日リリース (所有CDは、1986年リリースのドイツ盤)
レーベル:MCA (所有CDは、同じMCA。ただしManufactured in Germany)
番号:MCA-5737/MCAD-5737 (所有CDは、235 025-2)

Executive Producer: Patti LaBelle
T-2. 「 ON MY OWN 」
  Produced and Arranged by: Burt Bacharach and Carole Bayer Sager
  Synthesizers: David Foster and Peter Wolf
  Drums: Carlos Vega
  Bass: Neil Stubenhaus
  Guitar: Dan Huff
  DX-7: Greg Phillinganes
  Percussion: Paulinho Da Costa
  Acoustic Piano: Burt Bacharach
  Background Vocals: Clydene Jackson, Julia Tillman, Maxine Willard and "The Sweeties":Carla Benson, Evette Benton and Barbara Ingram

T-9. 「 SLEEP WITH ME TONIGHT 」
  Produced and Arranged by: Burt Bacharach and Carole Bayer Sager
  Synthesizers: David Foster
  Drums: John Robinson
  Bass: Freddie Washington
  Guitar: Dan Huff
  DX-7: Randy Kerber
  Acoustic Piano: Burt Bacharach
  Production Coordinator: Frank DeCaro

2014年9月 3日 (水)

SABOR DE LA LUZ/ORQUESTA DE LA LUZ (1995年)

日本人サルサ・バンド、オルケスタ・デ・ラ・ルスが1995年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります)
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全10トラック中、バカラック作品は1トラック

9. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU (4:51)


日本人サルサ・バンド、オルケスタ・デ・ラ・ルスが1995年にリリースした5thアルバムです。

オルケスタ・デ・ラ・ルスは、1984年に結成され今年(2014年)30周年を迎えた世界でも評価の高いサルサ・バンド。1997年に解散したものの、2002年に再結成して現在も精力的にツアーを行っているそうです。 ←ウィキ&バンドの公式サイトより

バンドの公式サイトで本アルバムの紹介をしています。 ─ 「サルサはダンスミュージック」という原点に戻ろう!というコンセプトで作られた5thアルバム。よりスウィンギーでよりポップな作品。カーペンターズのカヴァーも収録。NORAの安定したヴォーカルが光っている。 ─  勝手に引用してスミマセンm(__)m

彼らの他のアルバムを聴いたことがないので比較はできませんが、アップテンポでサルサのリズムを強調した曲が殆どです。じぃっとして聴く音楽ではないですねー、聴いてると確かに踊りたくなります。アルバム唯一のスロー・ナンバーT-6. 「 HOY, MANANA Y SIEMPRE 」 でも体が揺れます。

んで、バカラック・カヴァーでありカーペンターズのカヴァーでもあるT-9. 「 遥かなる影 」 もサルサ音楽に変身! バンドの公式サイトでこの曲はこう紹介されています。 ─ お馴染みカーペンターズのヒット曲をカバー。軽快で爽やかなアレンジに仕上がった。カレン・カーペンターのファンであるNORAによる提案だった。 ─

アルバムの他の曲はスペイン語詞なのですが、この曲だけは原曲のまま英語詞で歌っています。スペイン語の巻き舌(子音の強さ)が無い分、パワフルなNORAさんの歌もちょっぴりソフトに感じられます。


【データ】
『 SABOR DE LA LUZ 』 (邦題:サボール・デ・ラ・ルス)
ORQUESTA DE LA LUZ

CD:1995年5月24日リリース (所有CDは、1995年?月?日リリースの輸入盤)
レーベル:BMGビクター (所有CDは、BMG Ariola(US?))
番号:? (所有CDは、74321-28036-2)

Produced by Charlie Donato & ORQUESTA DE LA LUZ
Recorded in Tokyo & New York June/August, 1994 & February, 1995
↓Musician (横着して切り貼りしました、あしからずm(__)m)
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↓オリジナルの日本盤。12トラック入りで曲順も違います。なんで日本盤を買わなかったんだろ?

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