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2014年11月

2014年11月30日 (日)

SONGS OF LOVE & LOSS/Tina Arena (2007年)

豪の女性シンガー、ティナ・アリーナが2007年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを2曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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全12トラック中、バカラック作品は2トラック

1. THE LOOK OF LOVE (3:44)
2. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF (3:44)


豪の女性シンガー、ティナ・アリーナが2007年にリリースしたアルバムです。

ティナは、1967年生まれ。1994年にリリースした2枚目のアルバム 『 DON'T ASK 』 が世界的にヒットしました。日本に入ってきたのは1995~96年だったと思いますが、実は当時私もこのCDを購入しています。ちょうどメイヤ ( Meja ) の 「 クレイジー ( HOW CRAZY ARE YOU? ) 」 が流行ってた頃でした。行きつけのレコード屋さんが “ 第2のMejaは? 洋楽女性ポップシンガーのオススメはこちら ” みたいなコーナーを作っていて、そこにあった一枚を買ったんですね。聴いてみて、透明感のある声としっかりしたサウンドに “ チャラチャラした他のシンガーとはちょっと違うな… ” と思った記憶があります。

さて、本アルバムはティナの6作目のアルバムであり、初のカヴァーアルバムになります。ダスティ・スプリングフィールド(3曲)、ダイアナ・ロス(2曲)、キャロル・キング、LuLuなど、1960年代~1970年代の10曲をカヴァーしています。(T-11,12. の2曲は自作曲)

そして、3曲あるダスティのカヴァーのうち、T-1. 「 恋の面影 」 と T-2. 「 恋のとまどい 」 はバカラック・カヴァーでもあるわけです。「 恋の面影 」 はストリングスオケのアレンジが素敵で、加えてティナの情感控えめな歌唱も曲に寄り添っていて、見事です。「 恋のとまどい 」は、中盤まではオリジナルのダスティ版にかなり近いアレンジ。でも、後半にはだんだんティナの歌唱も熱を帯びてきて、気持ち良くシャウトしちゃったりしてます。この曲を歌える歓びが感じられます。

ダスティのカヴァーのもう1曲はT-8. 「 二人だけのデート 」 。ティナのカヴァーは、グッとテンポを落としてしっとり&ちょっとケルト風味のアレンジがこれまた素敵です。これら3曲を聴いて、ティナはダスティに相当思いれがあるんだろうなぁ…と思いました。

他の曲も、オリジナルに敬意を示しつつも決してコピーとならずに現代感覚をまぶしたアレンジが光ります。

R17458551240669709R589363014056063104144ここからはオマケです。MP3でしか所有してない曲をご紹介。
2008年にリリースした本作の続篇 『 SONGS OF LOVE & LOSS 2 』(左側) で、ティナは「 遥かなる影 」 (5:01) をカヴァーしています。カーペンターズ版からシャッフルだけは受け継いでいるものの、ベースの音型とリズムが独特でかなり冒険したアレンジです。バックも殆ど打ち込み系です。果たしてティナはこの曲をこんな風に歌いたかったんだろうか…。
また、2012年8月にメルボルンで行われたコンサートの模様を収めたアルバム 『 SYMPHONY OF LIFE 』 (右側) に、「 恋のとまどい 」 (3:44) が入っています。アルバム 『 SONGS OF LOVE & LOSS 』 の同曲を再現しているのですが、弦に管も加わったオケをバックに、ティナもよりダイナミックに歌っています。


【データ】
『 SONGS OF LOVE & LOSS 』
Tina Arena

CD:2007年12月1日リリース
レーベル:EMI(AUS)
番号:50999 516165 2 6

Produced, recorded and mixed by Duck Blackwell and Paul Guardiani, London
Except T-7. Produced, recorded and mixed by Paul Guardiani Manners, Italy
String arrangements by Simon Hale
Featureing the London Studio Orchestra, conducted by Simon Hale
Additional musicians:
  Mark Blackwell - guitars, bass, keyboards, drums, programming
  Paul Guardiani - keyboards, programming
  Paul Gordon Manners - guitars, bass, keyboards, percussion, programming (T-7.)
  Luca Campaner/Simon Johnson/Andrew Barnes-Jones - guitars
  Lucy Harrison/Mark Blackwell/Paul Gordon Manners - additional backing vocals

2014年11月26日 (水)

ALIVE AND IN LOVE/Sue Raney (1966年)

米女性ジャズシンガー、スー・レイニーが1966年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを3曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外ではうまくいきませんが^^;)
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全12トラック中、バカラック作品は3トラック

2. ANY OLD TIME OF THE DAY (2:00)
6. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME (2:32) 
12. WALK ON BY (2:41)


Img787_2米女性ジャズシンガー、スー・レイニーが1966年にリリースしたアルバムです。

スー(ちゃんって呼びたくなるけどそこは堪えて^^;)は、1940年生まれで1950年代から西海岸のラジオやテレビのショーに出演するなど活躍。1957年、17歳の時にCAPITOLからレコード・デビュー。PHILIPSを経てIMPERIAL移籍後第一弾となる通算5枚目のアルバムが本作です。

表ジャケのスーの写真、表情やポーズのなんとまぁ愛らしいこと。ジャケ買いする人、けっこういるでしょうね~。それを狙った訳じゃないでしょうけど。

中身的には、ジャズのアルバムではなくて、ポップス・アルバムの趣き。オケや女性コーラスも加わった演奏をバックに、全体にソフトでドリーミーな雰囲気。特にT-1. 「 バージニア・ウルフなんかこわくない 」 のドリーミーさは格別!

んで、バカラック・カヴァーは3曲。T-2. 「 エニー・オールド・タイム・オブ・デイ 」 は 「 バージニア・ウルフなんかこわくない 」 に劣らずドリーミーな出来。オリジナルのディオンヌ版を下敷きにしたアレンジですが、ディオンヌ版(♩≒106)よりもアップテンポ(♩≒120)にしているせいかスーの歌唱もノリがいいですし、ストリングスの響きやオーボエのアクセントが効いてます。ライナーの解説に、 ─ アルバム一の人気曲 ─ とありましたが、それも納得ですね。

T-6. 「 愛の思い出 」 と T-12. 「 ウォーク・オン・バイ 」 はオリジナルにかなり近いアレンジで、歌唱も含めてそれほど印象に残りません。

ジャケットの写真と1曲目・2曲目だけでも、買ってよかった~と思えたアルバムです。


【データ】
『 ALIVE AND IN LOVE 』
Sue Raney

LP:1966年1月1日リリース (所有CDは、2006年2月22日リリースの国内盤、世界初CD化)
レーベル:IMPERIAL (所有CDは、東芝EMI)
番号:LP-12323 (所有CDは、TOCJ-66312)

Producer: Marshall Leib
Arrangers: Ralph Carmichael (T-3,7,8,11)、Eddie Karam (T-2,6,9,12)、Gene Page (T-1,4,5,10)

 

 

2014年11月23日 (日)

RAINDROPS/Antonella Vitale Quartet and friends (2008年)

伊太利亜の女性ジャズシンガー、アントネッラ・ヴィターレが2008年にリリースしたバカラック・カヴァー集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外ではうまくいきませんが^^;)
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1. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE (5:32)
2. WALK ON BY (6:14)
3. THE LOOK OF LOVE (5:13)
4. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN (6:03)
5. I SAY A LITTLE PRAYER (6:06)
6. ALFIE (6:16)
7. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD (3:32)
8. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU) (5:27)
9. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE (5:38)
10. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU (7:05)

(T-11~13. music by Antonella Vitale)

収録時間約71分


伊太利亜の女性ジャズシンガー、アントネッラ・ヴィターレが2008年にリリースしたバカラック・カヴァー集です。(ただし、T-11〜13はヴィターレの自作曲)

Img822_2彼女の経歴はよくわかりませんが、伊太利亜では実力派のジャズシンガーとのことです。1990年代半ばから活動してるっぽいです。クァルテットの残り3名はピアノ、ベース、ドラムスの所謂ピアノトリオ。(←左からベース、ピアノ、ヴィターレ、ドラムスの面々)

さらに、曲によってサックス/フルートやフリューゲルホーン/トランペットが加わります。

バカラック&デイヴィッドの定番曲を10曲カヴァー。彼女の声質は、どすが効いてるけどところどころハスキーでもあり、表現力も兼ね備えていて貫禄あります。一言で表すと、ゴージャスな感じ。

バックのアレンジは、コードも動かしていて聴き応えあります。間奏でのピアノやベースやサックスのアドリブも懲りすぎて聴きづらいということもなくなかなか良い塩梅。

何よりも、曲ごとに原曲のイメージから離れたその解釈に意表を突かれます。例えば、T-2. 「 ウォーク・オン・バイ 」 の透明感、T-5. 「 小さな願い 」 の緊張感、T-7. 「 雨にぬれても 」 の疾走感、T-8. 「 遥かなる影 」 のダークな肌触り…など。それでいて不自然というわけではなく、へぇ~こんな風に変わるんだーといういい意味での裏切りと言いますか。

決してトーンが暗いわけではないですが、全体に重心が低いので気軽に聴くというよりはじっくり聴きたいですね。

思いっきりジャジーでカッコイイ、大人のバカラック集でした。

71cin3m9ell_sl1079_ここからはオマケです。MP3データのみ所有のアルバムをご紹介。
本作より5年前の2003年にリリースしたアルバム 『 THE LOOK OF LOVE 』 で、ヴィターレはバカラックを3曲カヴァーしています。アルバムタイトルの 「 恋の面影 」 (6:12) 、「 遥かなる影 」 (4:35) 、「 ウォーク・オン・バイ 」 (3:31) なのですが、これらは 『 RAINDROPS 』 でも取り上げてるんですねー。しかも、ピアノとベース、それにフリューゲルホーン/トランペット奏者は両アルバムとも同じ人。聴き比べてみると、 「 恋の面影 」 と 「 遥かなる影 」 は同じアプローチ。一方、「 ウォーク・オン・バイ 」 は全く異なる解釈。なかなか興味深いです。


【データ】
『 RAINDROPS 』
Antonella Vitale Quartet and friends

CD:2008年8月7日リリース
レーベル:Velut Luna (ITA)
番号:CVLD163

All arrangements by Andrea Beneventano and Antonella Vitale

Antonella Vitale Quartet:
  Antonella Vitale -voice
  Andrea Beneventano -grandpiano
  Francesco Puglisi -doublebass
  Alessandro Marzi -drums

and friends
  Gerry Popolo -soprano and tenor sax / flute T-2,3,4,5,7,8,10,11,12,13
  Aldo Bassi -flugelhorn / trumpet T-3,9,13
  Enrico Bracco -classic guitar T-11

24bit/88.2kHz original recorded, mixed and mastered at Areamagister Studios, Preganziol, Italy
on August, 27,28,29 - 2007 and on January 3,4,5 - 2008

 

 

2014年11月19日 (水)

Close to you/みちしたの音楽 (2004年)

トランペット奏者の道下克己が2004年にリリースしたバカラック・カヴァー集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外だとうまくいきませんが^^;)
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1. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
2. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
3. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
4. I SAY A LITTLE PRAYER
5. ANY DAY NOW
6. REACH OUT FOR ME
7. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
8. SAIL ALONG SILV'LY MOON

収録時間約33分


Img781_2トランペット奏者の宮下克己が2004年にリリースしたバカラック・カヴァー集です。

アーティスト名義は 『 みちしたの音楽 』 。なんだと思う人がいるからでしょう、 みちしたの音楽 』 は道下克己の音楽です。 と書いてありました。ライヴなどでも 『 みちしたの音楽 』 名で活動しておられるようです。

宮下克己のトランペット/フリューゲルホーンに、ギター、ベース、パーカッションという編成。これに、曲により女性ボーカルが加わります。T-1,2,3. で土岐麻子が、T-6,7.でma-maが歌っています。

カテゴリー分けするとJazzの範疇になるんでしょうね。アコースティックだし、軽めだけどアドリブもありますから。リズムはいろいろ。T-1. 「 遥かなる影 」 ではボサ風、T-4. 「 小さな願い 」 ではスカ風だったり。全般的にリズム隊(ベースとパーカッション)の動きがバラエティに富んでいます。

また、「 小さな願い 」 やT-3. 「 世界は愛を求めている 」 はバカラックのセルフカヴァー・バージョンを下敷きにしたアレンジで、ニヤッとさせてくれます。

土岐麻子さんはちょっとハスキーでチャーミングな歌声。歌い方も含めてアレンジにマッチしてると思います。もうひとりのma-maさんも同系統のヴォーカルです。ヴォーカル無しの曲ではトランペット/フリューゲルホーンがリードを取っています。ヴォーカル入りの曲でも、バックではトランペットがオブリガートや(たぶん多重録音で)和音を吹いたり、部分的にメロディを軽く崩して吹いたりしてます。

カヴァー定番曲が中心の選曲にあって、超レアなカヴァーがT-8. 「 セイル・アロング・シルヴァリー・ムーン 」 。この曲のオリジナルは、バカラックのファースト・アルバム(KAPP、1965年リリース)が1997年に世界初CD化された際にボーナス・トラックとして初めて世に出た、1961年録音の未発表曲。そんな曲をカヴァーしてるのは、私の知る限り道下さんだけです。

いろいろとこだわりのあるバカラック・カヴァー集でした~。

※ ズズさんからのご指摘で、T-8. 「 セイル・アロング・シルヴァリー・ムーン 」 は、バカラック作品ではないことが判明しました。この曲は邦題では 「 波路はるかに 」 といって、1930年代にPercy Wenrichが作曲した曲とのこと。ビリー・ヴォーン楽団による演奏が有名な曲で、バカラックのファースト・アルバム(KAPP、1965年リリース)のライナーに書かれていた上述の情報が誤りだったようです^_^;。 (2015/2/14 追記)


【データ】
『 Close to you ~ みちしたの音楽よりバート・バカラックへ ~ 』
みちしたの音楽

CD:2004年11月10日リリース
レーベル:Living Records Tokyo / living, dining & kitchen Records
番号:LRTCD-005

Exective Produced トニー大谷
Musician:
  道下克己 (flugelhorn/Trumpet)
  野口亮 (Guitar) except T-5,6
  宮野友巴 (Bass) except T-8
  高野正明 (Percussions) except T-8
  兼広宣 (E.Guitar)…T-5,6
  土岐麻子 (Vocal)…T-1,2,3
  ma-ma (Vocal)…T-6,7 (Voice)…T-4,5

2014年11月16日 (日)

TOY BOX/椎名 恵 (1996年)

シンガーソングライター椎名 恵のデビュー10周年記念アルバムです。バカラック・カヴァーを2曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外ではうまくいきませんが^^;)
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全10トラック中、バカラック作品は2トラック

6. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU (4:01)
8. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO) (3:53)


Img778_3シンガーソングライターの椎名 恵が、デビュー10周年を記念して1996年にリリースしたアルバムです。アルバム・ジャケットに載ってた彼女の写真の中から、笑顔が素敵な一枚をチョイスしました。(←)

私は彼女のことを良く知らなくて…。彼女がTwitterで自己紹介しておられまして、ちょいと引用させていただきます。 ─ ドラマ 『 ヤヌスの鏡 』 主題歌 「 今夜はANGEL 」 でデビュー。 その他 「 Love is all 」 「 THE WIND 」 など大映ドラマの主題歌、ガンダム 『 ポケットの中の戦争 』  の 「 いつか空に届いて 」 「 遠い記憶 」 など、歌っておりました。 現在もライブで歌っていますよ~! ─ 

本アルバムのことについて、彼女はライナーにこう書いています。 ─ (略) ひとつの節目でもある今年のアルバムでは、私がまだアマチュア時代の、プロになりたいという夢を抱きながら聞いていた、自分のルーツのひとつでもある懐かしいナンバーをセレクションしてみたのです。制作をスタートしてから、とても楽しくて、楽曲達と遊んでいるような感覚なんです。だから凄くリラックスした、そして晴れやかな気分の中でレコーディングが出来たんです。 ─ 

ということからお分かりのように、本作は洋楽カヴァー・アルバムとなっております(T-10. のみ彼女のオリジナル曲)。60年代後半~80年代初頭までの楽曲を取り上げていて、カヴァー9曲のうち4曲は自身が訳した日本語詞で歌っています。最初、T-4. 「 デイ・ドリーム・ビリーバー 」 を聴いて違和感を覚えたのですが、それは聴き慣れたザ・タイマーズ(忌野清志郎)版と違う歌詞だったからなんですね^^;。

さて、バカラック・カヴァーは、T-6. 「 遥かなる影 」 と T-8. 「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」 の2曲。どちらも英語で歌っています。「 遥かなる影 」 はカーペンターズ版を下敷きにしたアレンジで、キーも同じです。 ─ カーペンターズの作品の中で、最も心地良いと感じるのがこのナンバー。よく晴れた朝、窓をおもいっきり開けて聴きたいですね。 ─  澄んだ声でわりとストレートな歌い方。カレンとは少しニュアンス異なります。もう少し柔らかい雰囲気の方がいいかなと思います。トランペットの間奏はなかなか良いです。と思ってクレジットを見たら、昔からよく目に(耳に)するスタジオミュージシャンの数原晋さんでした、納得!

「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」 は、オリジナルのクリストファー・クロス版をベースとしたアレンジなのですが、オリジナルにある8小節のイントロを省いていきなり歌い出します。 ─ その昔、パーフェクトに英語の歌詞を憶えて歌ったら、何ともはや気持ち良かった思い出があります。久々に気持ち良くなりたくて選んでみました。 ─  この曲は、彼女の声もよく伸びてリラックスして歌ってるように感じられます。オリジナルではサックスが吹く間奏部のところ、ハーモニカがいい仕事をしています。

Cd_nocl002ここからはオマケです。MP3でしか持ってないカヴァーをご紹介。
2011年にデビュー25周年を記念してリリースしたライヴ・アルバム  『 "Silver Jubilee" Live at Motion Blue yokohama 』 で 「 遥かなる影 」(4:07) を取り上げています。バックはピアノ、ドラムス、ギターのみ。『 TOY BOX 』 の同曲とキーは一緒なのですが、歌に深みと彩りがあるように感じます。ライヴということもあるんでしょうか。こちらの 「 遥かなる影 」 の方が私は好きですね~。




【データ】
『 TOY BOX 』
椎名 恵

CD:1996年7月19日リリース
レーベル:MEDIA REMORAS
番号:MRCA-10047

Produced by Kazuhiro Washida
All Tracks Arrangement by Takeo Miratsu
MUSICIANS
  Drums:Nobuo Eguchi / Jun Aoyama
  Bass:Kohki Itoh
  Electric Guitar:Takayuki Hijikata / Masaki Matsubara
  Keyboards:Yasuharu Nakanishi / Atsushi Tanaka
  Organ:Atsushi Tanaka
  Trumpet:Susumu Kazuhara
  Harmonica:Kouichi Matsuda
  Synthesizer Operators:Seiichi Takubo
  Strings:Hijiri Kuwano Strings
…日本人が日本で売る商品なのに、クレジットがすべて英語&ローマ字なのはやっぱり聴く人を軽視してると言わざるを得ない。カッコイイと思ってやってんだろうけど、滑稽なだけ! せめて人名など固有名詞は日本語表記すべき。ローマ字表記はプラスαでしょう。

2014年11月12日 (水)

SOUL SOUNDS/The Three Souls featuring Sonny Cox (1965年)

ソウル・ジャズのスリー・ソウルズが1965年にリリースしたセカンド・アルバムです。バカラック・カヴァーを2曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外ではうまくいきませんが^^;)
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全9トラック中、バカラック作品は2トラック

4. WALK ON BY (3:47)
6. A HOUSE IS NOT A HOME (3:14)


Img772ソウル・ジャズのスリー・ソウルズが1965年にリリースしたセカンド・アルバムです。

ソウル・ジャズがどんな音楽かを言い表すのに、このアルバムの解説:原田和典氏は “ コテコテ・ジャズ ” なる言葉を使っています。なるほど、感じは出ていますね。ジャズのスタイルでソウル・ミュージックを演奏する…と言い換えてもいいかもしれません。

スリー・ソウルズは、ソニー・コックス(アルト・サックス)、ケン・プリンス(オルガン)、ロバート・シャイ(ドラムス)からなる3人組で、1964年春にレコード・デビュー。2作目となる本アルバムは、名義がリーダー格のコックスを大きくフィーチャーしたものになってます。私が調べる限り、スリー・ソウルズがリリースしたアルバムはこの2枚のみ。コックスがフィーチャーされたことに他のメンバーがイジケて解散したんでしょうかね…^^;。

基本、コックスのサックスが前面に出て、オルガンとドラムスはサポート役。三人ともみなねちっこく演奏していますが、サックスのアドリブはわりとあっさり目で、ローランド・カークなんかのほうが断然ファンキーでソウルフルだと思いますねー。スリー・ソウルズの中では、オルガンの音色にソウルっぽさを感じます。

本アルバムの全9曲中4曲はR&B~ポップスのカヴァー。その4曲のみ、ゲスト・プレイヤーとしてルイス・サターフィールド(Eベース)とジェラルド・シムズ(ギター)が加わってます。ライナーによると、サターフィールドはEW&Fのヴァーダイン・ホワイトが敬愛するソウル/ファンク系のベーシストのひとりなんだとか。

んで、バカラック・カヴァーはT-4. 「 ウォーク・オン・バイ 」 とT-6. 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 の2曲。他の曲はそれなりにアドリブやってるのですが、この2曲はアドリブなし。特に、「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 は大人しくって、これのいったいどこが “ コテコテ・ジャズ ” やねん!と突っ込みのひとつでも入れたくなるくらいです。う~ん、残念(>_<)


【データ】
『 SOUL SOUNDS 』
The Three Souls featuring Sonny Cox

LP:1965年リリース (所有CDは、1997/12/17リリースの日本盤、世界初CD化)
レーベル:Argo Records (所有CDは、ユニバーサル・ビクター)
番号:LP-4044 (所有CDは、MVCJ-19024)

Album Production & Supervision: Roquel Davis and Esmond Edwards
Arrangements by: Sonny Cox and Ken Prince
The Three Souls:
  Sonny Cox (sa)
  Ken Prince (org)
  Robert Shy (ds)
T-1,2,4,6.
  Louis Satterfield (el-b)
  Gerald Sims (g)
Recorded February 12, 1965, Chicago

2014年11月 9日 (日)

LOVE TALK/The Stylistics (1991年)

スタイリスティックスが1991年にリリースしたアルバムです。バカラックの新曲を2曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外ではうまくいきませんが^^;)
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全10トラック中、バカラック作品は2トラック

3. HANG YOUR TEARDROPS US TO DRY (4:44)
4. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO (4:31)


スタイリスティックスが1991年にリリースしたアルバムです。

説明不要とは思いますが、スタイリスティックスはフィラデルフィア・ソウルのスウィートなコーラス・グループ。1971年の 「 ユーアー・エヴリシング 」 、1974年の 「 誓い 」 、1975年の 「 愛がすべて 」 などのヒット曲は私でも知っています。また、バカラック作品では、1972年10月リリースのセカンド・アルバム 『 ROUND 2 』 で 「 ユール・ネヴァー・ゲット・トゥ・ヘヴン 」 をカヴァー。トム・ベルのプロデュースでスウィートなソウル・ナンバーに変身し、翌1973年にはシングルで全米23位のヒットになりました。

R168986213441217074493_270年代は確か5人グループだったと思うのですが、本アルバムリリース時には3人に減ってたんですね。アルバムのジャケット見るまで知りませんでした (゜゜)。ちなみに、米国盤(←)はジャケットのアートワークが違っています。米国盤のほうが背景がスカッとしていて私は好きです。日本盤、なんで差し替えたんでしょうね~。

ライナーの解説によると、前作 『 A SPECIAL STYLE 』 以来5年振りのリリースで通算22作目となるそうです。過去の自分たちのヒット4曲をメドレーにしてセルフ・カヴァーしたT-6. や、他の曲と 「 君の瞳に恋してる 」 をマッシュアップしてカヴァーしたT-9. など、半分は過去の曲。残り半分が新曲で、そのうち2曲がなんとバカラック作品なのです。

T-3. 「 涙の軌跡 」 はバカラック&セイガー夫婦とジェリー・ゴフィンによる作品。ミディアム・テンポのソウル・ナンバー。コンテンポラリーでそれなりにメロディもキャッチャーではあるけれど、印象としては'80年代半ばくらいのサウンドかなぁ。でも、変拍子があったり、途中でひょいっと軽く転調っぽいコード進行をしてみたり、バカラックらしさを感じられます。歌詞は、離れていく恋人のことを歌っていて、君の愛はまだ忘れられないけど陽はまた昇り新しい朝が来る…てな内容です。

最初はてっきり 「 I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF (恋のとまどい) 」 をカヴァーしたのかと勘違いしてしまった T-4. 「 アイ・ジャスト・ドント・ノウ 」 。紛らわしい曲名ですが、れっきとした新曲です。バカラック&セイガーの作品で、こちらはスロー・バラード。ソウル臭も薄いし、あまり特徴がない曲ですね。歌詞は、やはり失恋を歌っていて、できることならずっとこのままいたい、けれどもう終わりだ、今でも君を愛してるのに…てな内容です。

1982年に結婚したバカラック&セイガー夫妻は1991年に離婚します。バカラックは1993年に4度目の結婚をするのですが、そのお相手とは1990年末にカップルとなり同居を始めた…と 『 バカラック自伝 』 に書いてありました。同書には、セイガーとの離婚交渉には時間がかかったということも書かれていました。この2曲はとても微妙な時期の作品になるわけですね。そういうことを頭に入れて歌詞を眺めると、なにやら意味深に感じますです。どうも、バカラックがセイガーと共作した最後の作品になるようですし、ある意味貴重なアルバムかと。

The_stylistics_loving_youここからは、オマケとしてMP3しか所有していない曲をご紹介。
私がダウンロードしたのは、2008年のリーダース・ダイジェスト通販向けとみられるアルバム 『 LOVING YOU 』 から 「 愛のハーモニー 」 (3:59)。2004年の別のアルバムにも収録されてるようで、初出のアルバムがどれなのか、そもそも録音はいつ頃なのか、よくわかりません。バックの演奏は打ち込み系。コーラスのハーモニーは流石に綺麗ですが、なんか淡々と歌ってるようでイマイチです、残念(>_<)。




【データ】
『 LOVE TALK 』
The Stylistics

CD:1991/8/6リリース (所有CDは、1992/2/21リリースの日本盤)
レーベル:Amherst Records (所有CDは、ビクター)
番号:AMH 94404 (所有CDは、VICP-5149)

Executive producer: Leonard Silver
The Stylistics are:
  Russell Thompkins, Jr
  Airrion Love
  Herb Murrell
T-3. 「 HANG YOUR TEARDROPS UP TO DRY (涙の軌跡) 」
  Written by Burt Bacharach, Carole Bayer Sager, Gerry Goffin
  Produced by Burt Bacharach and Carole Bayer Sager
  Arranged by Burt Bacharach
  Randy Walsman: synthesizers, drum programming
  Carlos Vega: drums
  David Crigger: additional drum programming
T-4. 「 I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO (アイ・ジャスト・ドント・ノウ) 」
  Written by Burt Bacharach, Carole Bayer Sager
  Produced by Burt Bacharach and Carole Bayer Sager
  Arranged by Burt Bacharach
  Randy Walsman: synthesizers, drum programming
  David Crigger: additional drum programming

↓左:日本盤/右:輸入盤

2014年11月 5日 (水)

BACK 2 BACK/Shirley Bassey, Vikki Carr (1998年)

シャーリー・バッシーとヴィッキー・カーのヒット曲を一枚のCDに収めたアルバムです。バカラック・カヴァーを3曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外ではうまくいきませんが^^;)
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全18トラック中、バカラック作品は3トラック。

7. ANYONE WHO HAD A HEART ~ Shirley Bassey ~ (3:27)
14. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN ~ Shirley Bassey ~ (2:55)
17. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD ~ Vikki Carr ~ (3:01)


シャーリー・バッシーとヴィッキー・カーのヒット曲を一枚のCDに収めたアルバムです。…と、アルバム・タイトルを普通に解釈するとそうなるのですが、ヒット曲以外の曲も含まれていてちょっと看板倒れでは? 効率よくバカラック・カヴァー3曲をゲットできてCD購入当時はニンマリしたものですが、iTunesなどで曲単位のダウンロードが可能な現在でしたら購入しなかったでしょうねー^^;。

CDには、二人の曲を9曲ずつ収録。冒頭からシャーリー・バッシー3曲、続いてヴィッキー・カー3曲、という風に交互に収められています。二人をカップリングした理由はよくわかりませんが、ジャケット写真の二人の衣装がそっくりなところにコンピ編者のこだわりを感じます(^^)。以下、アーティスト別に紹介して参ります。

<シャーリー・バッシー>
英国はウェールズ出身。1937年生まれ。一般的に知られているのは、映画 『 GOLDFINGER (007/ゴールドフィンガー) 』 、『 DIAMONDS ARE FOREVER (007/ダイヤモンドは永遠に) 』 、『 MOONRAKER (007/ムーンレイカー) 』 の主題歌を歌ったことでしょう。ボンド映画で主題歌を2作品以上歌ったのは彼女だけなんだそう。特に 「 ゴールドフィンガー 」 は私も強く印象に残っています。でも、本アルバムにはこのうち 「 ダイヤモンドは永遠に 」 しか入ってない(T_T)。

R264996513683682976243んで、バカラック・カヴァーは2曲。
T-7. 「 恋するハート 」 は、1978年リリースのアルバム 『 THE MAGIC IS YOU 』 収録曲。オリジナルであるディオンヌのバージョンのほぼ忠実なカヴァーで、これといって特徴はありません。ただし、メロディの最初の音は “ B ” でディオンヌの “ E ” よりキーが3度半も低いんですね。ディオンヌの(若い頃の)音域の高さをあらためて再認識した次第です。



R15378981226887662T-14. 「 恋よさようなら 」 は、1969年リリースのアルバム 『 DOES ANYBODY MISS ME 』 収録曲。こちらはアレンジがユニーク。アコギのアルペジオで始まりパンフルートが加わるイントロはほんわかしたこの曲にマッチしていますし、本編でのストリングスのオブリガートや軽快なリズム隊の動きもオリジナリティあります。シャーリーも曲の雰囲気に合わせて軽やかに歌っています。聴き所のあるカヴァーだと思います。




R9640261305915419R609831814110251872850ここからはオマケとして、MP3でしか所有してない曲をご紹介。1972年リリースのアルバム 『 I CAPRICORN 』 (左)から 「 悲しみは鐘の音とともに 」 (2:31) と 「 恋のおもかげ 」 (3:07)。「 悲しみは鐘の音とともに 」 は5thディメンションやグラディス・ナイト&ピップスなどよりアップテンポで、ふんわりとしたアレンジが心地良いです。それと、曲の最後で “ ハァ~ン ” と吐くため息にドキッとします。「 恋のおもかげ 」 もアレンジが独特。まず、イントロでのギターのリフと金管のフレーズがカッチョイイ。本編に入ってもバッシーの歌の艶めかしさとストリングスの流麗なオブリガートと金管のキメがうまくマッチしてこのカヴァーならではのものがあります。このアルバムのプロデューサー/アレンジャーは誰なんだろう?と気になります。

1991年リリースのアルバム 『 KEEP THE MUSIC PLAYING 』 (右)から 「 愛のハーモニー 」 (4:04) 。初出がこのアルバムかどうかはちょっと自信ないのですが^^;。シャーリーひとりで歌っています。特にどうということのないカヴァーです。

<ヴィッキー・カー>
米国はテキサス州出身。1941年生まれ。1967年のヒット曲 T-6. 「 It Must Be Him (この恋に生きて) 」 で知られる実力派シンガー。どこぞのブログでは、日本での和田アキ子のような存在だと紹介されてました。80年代後半からはスペイン語で歌い、ラテン圏での人気も高いとか。

R33468851326848895_2んで、バカラック・カヴァーは1曲。
T-17. 「 雨にぬれても 」 は1970年リリースのアルバム 『 NASHVILLE BY CARR 』 収録曲。アコギ一本をバックにテンポを揺らしながら歌う導入部はとても素敵ですし、ストリングスやリズムが加わってからもカントリー調のアレンジはなかなか良いです。ヴィッキーの声はどこかチャーミングなところがあって、この曲とは相性いいようですね。



<おしまいに>
所有している他のコンピレーション・アルバムの中にシャーリーやヴィッキーのバカラック・カヴァーが入っていますが、それはコンピレーション・アルバムの記事でご紹介します。


【データ】
『 BACK 2 BACK 』
Shirley Bassey, Vikki Carr

CD:1998/9/7リリース
レーベル:EMI GOLD (UK)
番号:7243 4 96845 2 2

↓MP3ダウンロード版をリンクしておきます。

2014年11月 2日 (日)

THE PHASE4 WORLD OF BURT BACHARACH/Ronnie Aldrich (1972年)

英国のピアニスト、ロニー・アルドリッチのピアノとオーケストラによるバカラック・カヴァー集です!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外はうまくいきませんが^^;)
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Original LP front cover/back cover

Img764 Img765
所有CD(2 in 1)のジャケットの表/ケースの裏

1. WIVES AND LOVERS
2. ALFIE
3. ODDS AND ENDS
4. WHERE THERE'S A HEARTACHE
5. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
6. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
7. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
8. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
9. THE APRIL FOOLS
10. PAPER MACHE
11. THE LOOK OF LOVE

収録時間約39分


英国のピアニスト、ロニー・アルドリッチのピアノとオーケストラによるバカラック・インスト・カヴァー集です。

ロニー・アルドリッチは、1916年生まれのピアニスト/アレンジャー/コンダクター/作曲家。第二次世界大戦のときはインドで演奏活動をしたそうです。1960年代初頭~1980年代半ばまで、イージーリスニングのアルバムを沢山録音しています。

本アルバムは、1972年にリリースしたバカラック集。聴いてみるとすぐわかりますが、ピアノの主旋律が右から流れて、今度は左から、再び右から、と演奏されます。これが全曲続きます。まぁ、アーティスト名義は正確に書くと “ ロニー・アルドリッチと2台のピアノ with ロンドン・フェスティバル・オーケストラ ” ですから、その2台を右と左に配置したということなんでしょう。ロニー・アルドリッチのピアノはタッチが硬質でストレートなトーンに特徴があります。重厚さや風格を携える英国らしい雰囲気も含めて、彼の持ち味のようです。(なりゆきさん、コメントありがとうございました!)

アルバムタイトルの中に入ってる “ PHASE4(フェイズ4)※ ” というのは、音のセパレーションが良い…ってことが売りのDECCAの録音方式のこと。このフェイズ4の特徴を活かすため、くっきり音を際立たせるような音創りをしたのかもしれません。左右に2台のピアノというのも、フェイズ4だからなんでしょう。実際、このスタイルでたくさんのアルバムをDECCAでレコーディングしているようです。バックのオーケストレーションはそれなりにアレンジに工夫が感じられ、その柔らかいサウンドは左右のピアノをしっかり支えるものとなっています。

収録曲は定番曲が主体ですが、バカラック作品の中ではあまりカヴァーされない T-3. 「 オッズ・アンド・エンズ 」 、T-4. 「 ホエア・ゼアズ・ア・ハートエイク 」 、T-10. 「 ペイパー・マシェ 」 が入ってるのは貴重と思います。特にT-4. は、映画 『 明日に向って撃て! 』 の挿入曲 「 Come Touch the Sun (太陽をつかもう) 」 に Hal David の歌詞をつけて The Sandpipers が1970年に歌ったのがオリジナル。他にパット・ブーンやアストラッド・ジルベルトのカヴァーがありますが、元曲含めてカヴァーが少ないレア曲です。でも、歌なしなら曲名 「 Come Touch the Sun 」 でいいじゃん…(-_-)zzz。

定番曲でも、イントロがホルンで始まる T-9. 「 エイプリル・フール 」 や 弦のアレンジが秀逸な T-11. 「 恋のおもかげ 」 など、なかなかイイナと思えるカヴァーもあります。イージーリスニング物ですし、流して聴くとよろしいかと。

※ phase4(フェイズ4) : 1963年にデッカ・アメリカが開発した録音方式。20チャンネルのマルチ・マイク・システムで収録した音を、特別なミキサーを通してアンペックスの4トラック・レコーダーで録音、2チャンネルのステレオにミックスダウンするというものでした。その後、デッカはヨーロッパでもこの方式を取り入れています。(HMVより)

* 2017/9/16 一部加筆修正


【データ】
『 THE PHASE4 WORLD OF BURT BACHARACH 』
Ronnie Aldrich and His Two Pianos with The London Festival Orchestra

LP:1972年リリース (所有CDは、『 WEBB COUNTRY 』 との2 in 1、2008/5/13リリース)
レーベル:英国DECCA (所有CDは、英国VOCALION)
番号:SPA 193 (所有CDは、CDLK 4353)

Produced by Tony D'Amato
Arranged by Ronnie Aldrich

 

 

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