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2014年11月 2日 (日)

THE PHASE4 WORLD OF BURT BACHARACH/Ronnie Aldrich (1972年)

英国のピアニスト、ロニー・アルドリッチのピアノとオーケストラによるバカラック・カヴァー集です!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外はうまくいきませんが^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CD(2 in 1)のジャケットの表/ケースの裏

1. WIVES AND LOVERS
2. ALFIE
3. ODDS AND ENDS
4. WHERE THERE'S A HEARTACHE
5. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
6. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
7. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
8. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
9. THE APRIL FOOLS
10. PAPER MACHE
11. THE LOOK OF LOVE

収録時間約39分


英国のピアニスト、ロニー・アルドリッチのピアノとオーケストラによるバカラック・インスト・カヴァー集です。

ロニー・アルドリッチは、1916年生まれのピアニスト/アレンジャー/コンダクター/作曲家。第二次世界大戦のときはインドで演奏活動をしたそうです。1960年代初頭~1980年代半ばまで、イージーリスニングのアルバムを沢山録音しています。

本アルバムは、1972年にリリースしたバカラック集。聴いてみるとすぐわかりますが、ピアノの主旋律が右から流れて、今度は左から、再び右から、と演奏されます。これが全曲続きます。まぁ、アーティスト名義は正確に書くと “ ロニー・アルドリッチと2台のピアノ with ロンドン・フェスティバル・オーケストラ ” ですから、その2台を右と左に配置したということなんでしょう。ロニー・アルドリッチのピアノはタッチが硬質でストレートなトーンに特徴があります。重厚さや風格を携える英国らしい雰囲気も含めて、彼の持ち味のようです。(なりゆきさん、コメントありがとうございました!)

アルバムタイトルの中に入ってる “ PHASE4(フェイズ4)※ ” というのは、音のセパレーションが良い…ってことが売りのDECCAの録音方式のこと。このフェイズ4の特徴を活かすため、くっきり音を際立たせるような音創りをしたのかもしれません。左右に2台のピアノというのも、フェイズ4だからなんでしょう。実際、このスタイルでたくさんのアルバムをDECCAでレコーディングしているようです。バックのオーケストレーションはそれなりにアレンジに工夫が感じられ、その柔らかいサウンドは左右のピアノをしっかり支えるものとなっています。

収録曲は定番曲が主体ですが、バカラック作品の中ではあまりカヴァーされない T-3. 「 オッズ・アンド・エンズ 」 、T-4. 「 ホエア・ゼアズ・ア・ハートエイク 」 、T-10. 「 ペイパー・マシェ 」 が入ってるのは貴重と思います。特にT-4. は、映画 『 明日に向って撃て! 』 の挿入曲 「 Come Touch the Sun (太陽をつかもう) 」 に Hal David の歌詞をつけて The Sandpipers が1970年に歌ったのがオリジナル。他にパット・ブーンやアストラッド・ジルベルトのカヴァーがありますが、元曲含めてカヴァーが少ないレア曲です。でも、歌なしなら曲名 「 Come Touch the Sun 」 でいいじゃん…(-_-)zzz。

定番曲でも、イントロがホルンで始まる T-9. 「 エイプリル・フール 」 や 弦のアレンジが秀逸な T-11. 「 恋のおもかげ 」 など、なかなかイイナと思えるカヴァーもあります。イージーリスニング物ですし、流して聴くとよろしいかと。

※ phase4(フェイズ4) : 1963年にデッカ・アメリカが開発した録音方式。20チャンネルのマルチ・マイク・システムで収録した音を、特別なミキサーを通してアンペックスの4トラック・レコーダーで録音、2チャンネルのステレオにミックスダウンするというものでした。その後、デッカはヨーロッパでもこの方式を取り入れています。(HMVより)

* 2017/9/16 一部加筆修正


【データ】
『 THE PHASE4 WORLD OF BURT BACHARACH 』
Ronnie Aldrich and His Two Pianos with The London Festival Orchestra

LP:1972年リリース (所有CDは、『 WEBB COUNTRY 』 との2 in 1、2008/5/13リリース)
レーベル:英国DECCA (所有CDは、英国VOCALION)
番号:SPA 193 (所有CDは、CDLK 4353)

Produced by Tony D'Amato
Arranged by Ronnie Aldrich

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カヴァーアルバム」カテゴリの記事

コメント

あるでおさん、お久しぶりですぅ。

実は私、車の中でバカラックさんの作品(特にバカラックさん自演の物)は聴かないようにしてるんです。曲にのめり込んで運転があやふやになってしまうので・・・・。

しかし、このレコードはカセットにダビングしまして 車に持ち込んで聴いておりました。まさしくイージーリスニングでございまして 聞き流すにはちょうどよかったのです。ちなみにアニタ・カーシンガーズも持ち込んでバカラックさん作品を聴きながら運転することはできました。以上ご報告まで。(なんのこっちゃ)

まったりさん、こんにちは!
こちらこそお久しぶりです。

まったりさんはこのアルバムのLPを持っていらっしゃるんですね!!! 凄い!!! まったりさんは私にとってはまさしく 神 ! (髪じゃないですょ)

まったりさんほど 『 バカラックさん のめり込み指数 』 が高くないからでしょう、私は通勤(片道30~40分)の車の中でよくバカラックさんの作品入りCD聴いてますょ。拙ブログ記事を書くにはCD聴かなきゃならないんですが、車の中だと大きな音で聴けるので、重宝してます。ブログ記事が更新されなくなったら運転に問題が発生したと思って下さい(笑)。

ロニー・アルドリッチさんのピアノも、結構聴いています。ピアノが重たいのも、重厚さや風格を携える、英国の雰囲気を出しています。考え方によっては、彼の持ち味であり表現方法でしょう。なかなか、二台分の多重録音で表現豊かだと思います。後は、ロニー・アルドリッチさんの写真をかつて観たことがありますが、表情は優しいのですが、かなり背が高い大男ですした。故にピアノの音がゴツいのは判る気がします(笑)

なりゆきさん、はじめまして。
あるでおです。コメントありがとうございます。

ブログ記事を読み返すとピアノの音についてかなりネガティヴな表現をしてますね。今朝近所をウォーキングしながらiPodでこのアルバムを全曲聴きました。硬質な音という印象は変わりませんが、違和感はありませんでした。“ 台無し ”は明らかに過ぎた表現ですね(^^;。「 ホエア・ゼアズ・ア・ハートエイク 」 や 「 エイプリル・フール 」 、 「 恋のおもかげ 」 あたりのスロー・バラードでは、硬質でストレートなトーンがむしろ曲のもの悲しさを表現できてるように感じました。3年前記事を書いた当日、精神状態がブルーだったのかもしれません(>_<)。アルバム最初の曲 「 素晴らしき恋人たち 」 はピアノの硬質感がより強めで曲にマッチしてないかな~とは思いました。この1曲目の印象に引きずられたのかも…。

ロニー・アルドリッチさんの持ち味であり表現方法というなりゆきさんのコメントにはなるほどと思いました。今朝聴き直した印象も含めて記事を加筆修正しております。あらためてコメントありがとうございましたm(__)m

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