BROADWAY FIRST TAKE, Vol.2/V. A. (2000年)
ブロードウェイ・ミュージカルのデモ録音集です。バカラックのミュージカル『 プロミセス、プロミセス 』から10曲を収録!
全22トラック中、バカラック作品は10トラック
1. PROMISES, PROMISES (1:46) ~ Rose Marie Jun, Kenny Karen ~
2. WHAT AM I DOING HERE? (3:50) ~ Rose Marie Jun ~
3. UPSTAIRS (2:28) ~ Kenny Karen ~
4. YOU'LL THINK OF SOMEONE (2:47) ~ Rose Marie Jun, Bernie Knee ~
5. SHE LIKES BASKETBALL (2:38) ~ Kenny Karen ~
6. LET'S PRETEND WE'RE GROWN UP (2:53) ~ Rose Marie Jun, Leslie Miller ~
7. WANTING THINGS (2:17) ~ Kenny Karen ~
8. TICK TOCK GOES THE CLOCK (3:09) ~ Burt Bacharach, Rose Marie Jun, Leslie Miller ~
9. WHOEVER YOU ARE, I LOVE YOU (3:08) ~ Rose Marie Jun ~
10. CHRISTMAS DAY (2:23) ~ Ensemble ~
<歌手名:2018/1/21追記>
ブロードウェイ・ミュージカルのデモ録音集です。本アルバムはVol.1に続くシリーズ第二弾とのことです。
2000年にCDリリースされているようなのですが、私はMP3のみ所有。2012年5月にiTunesで見つけた時、速攻ダウンロードしちゃったんですね^^;。念のためAmazonで調べればよかったなぁ…。後の祭りです。
対象のミュージカルは三種類。
『 プロミセス、プロミセス 』バカラックの唯一のブロードウェイ・ミュージカル(T-1.~10.)
『 フラワー・ドラム・ソング 』(T-11.~18)
『 ラ・カージュ・オ・フォール 』(T-19.~22)
“ファースト・テイク”と謳っているように、デモ録音はそれぞれミュージカルのオープニング前にされたもののようです。
んで、 『 プロミセス、プロミセス 』の10曲は、勿論全てハル・デイヴィッド&バート・バカラックによって書かれた曲。しかも、これまで目に(耳に)したことのない曲が3曲も含まれています!
T-2.「 WHAT AM I DOING HERE? 」 女性一人で歌うスロー・バラード
T-6.「 LET'S PRETEND WE'RE GROWN UP 」 女性二人がユニゾンで歌う、軽快な曲
T-8.「 TICK TOCK GOES THE CLOCK 」 男性がパパパ…と歌い、女性二人が掛け合いながら歌う楽しい曲。尚、男性の声はバカラックご本人とのことです。
1968年オリジナル版のサントラ、2010年リバイバル版のサントラ、どちらにも入っていませんし、2012年12月に観に行った日本版公演でも当然歌われず。本アルバムのことをブログ書いている方がいらして(英語で~_~;)、それによると本番では使われなかったんだそう。このデモ録音しか残ってないのかしらん。
さて、10曲ですが、1台のピアノをバックに、女性/男性シンガーがミュージカルの場面に合わせ分担して歌っています。録音は1968年6月に行われました。歌手の皆さんはブロードウェイのセッション・シンガーということで、歌とても上手でいらっしゃいます。このうち、女性シンガーのおひとりは Rose Marie Jun (左の写真の方) とおっしゃるそう。この10曲のマスターテープは残ってないようで、この方が所有していたアセテート盤が音源とのことです。
…ということで音質は決して良くはありません。ですが、リハーサル或いは練習風景を覗いてるような感じがして、なかなか新鮮に感じました。
ミュージカル『 プロミセス、プロミセス 』は、ちょうど今頃~クリスマス時季のお話。変拍子の嵐なのにいつ聴いてもウキウキするT-1.「 プロミセス、プロミセス 」、しっとりロマンチックなT-7.「 欠けているもの 」、自分の気持ちが叶わないことを切なく歌うT-9.「 あなたはあなた 」、美しいメロディーのデュエット曲T-10.「 クリスマス・デイ 」。他にも素敵な曲がいっぱいのこのミュージカル、また観てみたいものです。
このデモ録音、1968年に DEMONSTRATION RECORD としてLPが作られたという情報を入手しました。そのLPジャケットと曲目リストがこちら↓。Cast Albums というサイトの情報なのですが、それによれば収録曲は本CDよりも2曲(太字表記)多い12曲とのこと。真偽のほどはわかりませんが、一応情報として載せておきます。
A1. HALF AS BIG AS LIFE
A2. YOU'LL THINK OF SOMEONE
A3. UPSTAIRS
A4. WHAT AM I DOING HERE?
A5. SHE LIKES BASKETBALL
A6. LET'S PRETEND WE'RE GROWN UP
B1. WHOEVER YOU ARE, I LOVE YOU
B2. A YOUNG PRETTY GIRL LIKE YOU
B3. TICK TOCK GOES THE CLOCK
B4. CHRISTMAS DAY
B5. PROMISES, PROMISES
B6. WANTING THINGS
<青字:2018/1/21追記>
◆◆ Promises, Promises アルバム一覧 ◆◆ <2019/6/23追記>
1968 デモ録音集 ← 本作
1968 Original Broadway Cast Recording
1969 Original London Cast Recording
1969 Aimi Macdonald and Ronnie Carroll (London Studio Cast)
1970 SPAAK - DORELLI (Italian Stage Cast)
2002 Italian Stage Cast
2010 New Broadway Cast Recording
2022 宝塚歌劇宙組公演
【データ】
『 BROADWAY FIRST TAKE, Vol.2 』
V. A.
CD:2000年9月26日リリース
レーベル:Slider Music
番号: 703
Performer:Burt Bacharach, Rose Marie Jun, Kenny Karen, Bernie Knee, Leslie Miller
Recorded June 7th & 28th 1968 at Associated Recording, NYC.
<青字:2018/1/21追記>
リンク先消滅したためリンク貼り直し(2024/2/17)
Amazonリンク
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コメント
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こんばんわぁ。
この3作品につきましては You Tubeでもアップされまして いずれ取り上げたいと思ってます。そして私の所有している資料では割と(当時リリースされていなかったにも関わらず)詳しく触れておられます。
悲しいかな、私の語学力では全くのチンプンカンプン(えいぶん)でして、無視せざるを得ませんでしたが ちょっとだけわかる部分を書いておきますと(詳しくは「バカラックマジックでまったりと」をお楽しみに)。
「 WHAT AM I DOING HERE? 」につきましては どうやらこれがボツになったため、ハルさんは「Knowing When to Leave 」を新たに作りなおされたとのことらしいです。
そして「 TICK TOCK GOES THE CLOCK 」 男性がパパパ…と歌い、女性二人が掛け合いながら歌う楽しい曲とあるでおさんが書かれておられましたが この男性はバカラックさんご自身で 本来であれば金管楽器のパートを(デモ盤)であるがゆえ バカラックさんが歌われたとのことです。
私個人的には この曲をもう少しストリングスアレンジを加えれば十分にヒットしたのではないかと ちょっと悔しい思いをしながら聴いております。大化けの可能性を秘めた作品だと思っています。
投稿: まったり | 2015年9月 9日 (水) 00時47分
まったりさん、こんばんは!
ミュージカルに使われなかった3曲についての情報、ありがとうございました! パパパ…と歌ってる男性は、バカラックさんだったんですねっ!! いやぁ~、わかりませんでした^^;。もう一度ちゃんと聴いてみようと思います。
これらの曲のクオリティは決して没になるようなもんじゃないと、私も思います。まったりさんの記事、楽しみにしてます~(^^)/
投稿: あるでお | 2015年9月 9日 (水) 21時49分