Romancing The '60s/Frankie Valli (2007年)
フランキー・ヴァリが2007年にリリースした、'60年代ポップスのカヴァー集です。バカラック・カヴァーを2曲収録!
(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)

全13トラック中、バカラック作品は2トラック
5. ANY DAY NOW (4:17)
9. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU (3:54)
映画館で見逃した 『 ジャージー・ボーイズ 』 、買っちゃいましたょブルーレイ
。フォー・シーズンズを描いたこの映画、ストーリーや登場人物その他は shoppgirlさんの素敵な記事 をご覧ください。
バカラック/ディランのカヴァー集 の他に、私はフォー・シーズンズのアルバムを聴いたことがありません。あの 「 君の瞳に恋してる 」 のオリジネーターがフランキー・ヴァリで、その作者がボブ・ゴーディオとボブ・クリューだとゆーことも、恥ずかしながら知ったのは昨年でございました。あー、なんと無知なことか
。
知らない曲が殆ど。それなのに、エンドロールまで釘付けになりましたです。後半は目がウルウルしっ放しでしたょ。いや~、良かったです。もちろん、監督さん、俳優さん、その他大勢のスタッフ・裏方の皆さんのお力ももちろんあるんでしょうが、音楽そのものによって心のどこかに灯が点いて体温がちょっと上がる…映画と音楽がうまくブレンドされるとそうなるんですよね。あぁ、やっぱり映画館
のスクリーン&大音量で観たかったなぁ。
という訳で、今回の記事では、フォー・シーズンズのひとり~フランキー・ヴァリが2007年にリリースしたアルバムをご紹介します。
映画の元となったミュージカル版が最初に上演されたのは2005年のこと。2006年にはトニー賞においてミュージカル作品賞を含む4部門を受賞。それを受けて企画されたアルバムみたいで、フォー・シーズンズが活躍した'60年代ポップスのフェイバリット・ソングを歌ったアルバムです。T-13. 「 オン・ブロードウェイ 」 では、ミュージカル(映画でも)でフランキー・ヴァリ役としてミュージカルに出演したジョン・ロイド・ヤングを含む “ The Jersey Boys ” も参加しています。
収録された13曲のうち分からなかったのはT-4. 「 THEN YOU CAN TELL ME GOODBYE 」 のみ。盟友ボブ・ゴーディオのプロデュース(一部の曲ではヴォーカル・アレンジも)で、みんなが知ってる曲をバンド+フルオケで丁寧に料理しています。'60年代の頃と較べると幾分マイルドになっていますが、フランキー・ヴァリの独特の声は健在です。
んで、バカラック・カヴァーは2曲。T-5. 「 ウォーク・オン・バイ 」 は、この曲とは分からない、だけど違和感のないイントロが印象的。その印象的なフレーズは、曲中でもあちこちでストリングスや金管が奏でます。チャールズ・カレロのアレンジは流石。フランキー・ヴァリの歌も大仰にならず心を込めて歌っています。
もう一曲のT-9. 「 ディス・ガイ 」 は割りとオリジナルのイメージに近いです。オケとバンドのゴージャス且つ落ち着いた演奏をバックに、フランキー・ヴァリの歌がピタリとはまっています。
【データ】
『 Romancing The '60s 』
Frankie Valli
CD:2007年10月2日リリース
レーベル:Universal Motown Records
番号:B000990802
Produced by Bob Gaudio
Song Layouts by Bob Gaudio, Charles Calello and Artie Schroeck
T-5. 「 WALK ON BY 」 & T-9. 「 THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU 」
Arranged and Conducted by Charles Calello
Rob Mounsey: Piano and Keyboards
Will Lee: Bass
Shawn Pelton: Drums
Jeffrey Mironov: Electric and Acoustic Guitar
Hugh McCracken: Electric and Acoustic Guitar (T-5.)
Rodney Jones: Electric Guitar (T-9.)
Richie Gajate Garcia: Latin Percussion
Paul Shaffer: Hammomd B3 solo (T-5.)
Backing Vocals
Orchestra
リンク先消滅したためリンク貼り直し(2024/2/17)
Amazonリンク
« A SONG FOR YOU/五十嵐はるみ (2001年) | トップページ | A BROADWAY CHRISTMAS/V. A. (1994年) »
「バカラックの曲がちょっと入ったアルバム」カテゴリの記事
- Motoring Along/Al Cohn & Zoot Sims (1975年)(2025.10.12)
- The Piano Of Eddie Higgins/Eddie Higgins (1967年)(2025.08.24)
- Traces/Brooks Arthur Ensemble (1969年)(2025.08.17)
- I Love This Land/Al Harrington (1975年)(2025.08.10)
- The Greatest Roman Of Them All/Lyn Roman (1968年)(2025.01.26)
コメント
« A SONG FOR YOU/五十嵐はるみ (2001年) | トップページ | A BROADWAY CHRISTMAS/V. A. (1994年) »


はじめまして、静岡在住のズズと申します。
バカラック節にしびれて40年。といっても夢中になったり
醒めたりを繰り返す落ちこぼれのファンですが、よろしくお願いします。
あるでおさんやまったりさんのホームページを見るにつれ、熱い思いが
ひしひしと伝わりとても勉強になります。
さてあるでおさんにもしわかれば教えて頂きたいことがあるのですが。
「HIT MAKER! BURT BACHARACH PLAYS HIS HITS」のCDの中にある
「SAIL ON SILVERY MOON」はバカラック作曲なのでしょうか。この曲は
ビリー・ヴォーン楽団の「波路はるかに」ですよね。これはバカラック楽団が、
ヘンリー・マンシーニやフランシス・レイなどがオリジナルにこだわらず他人の曲を
カバー演奏しているのと同じことなのでしょうか。それともやはりこの曲も
バカラック作曲なのでしょうか。
いきなりの質問ですみません。もしわかれば教えてください。
投稿: ズズ | 2015年2月11日 (水) 18時21分
ズズさん、お久しぶりです。
昨年5月にコメント頂いています(^^)ので、9カ月ぶりですね。
コメント書き込みありがとうございます。
「 SAIL ON SILVERY MOON 」 ですが、『 HIT MAKER! ~ 』 CDのライナー(坂口修氏)に書かれていた
“ バカラックの未発表作品 ” という言葉を今の今まで信じておりました。
YouTubeでビリー・オーシャン楽団のものを聴きましたが、この曲は 「 波路はるかに 」 そのものですね!
「 SAIL ON SILVERY MOON 」 という原題も同じだし。元は1930年代の曲だとか…。
まったりさんから教えてもらった “ バカラックの全作品解説本 ” をチェックしても
そんな曲名は出てきません。100%、バカラック作曲ではない!と断言できます。
何かの手違いでこうなったんでしょう。
とても勉強になりました!!
そういえば、以前ご紹介したアルバム 『 みちしたの音楽 』 でこの曲がカヴァーされてました。
道下さんも 『 HIT MAKER! ~ 』 のライナーを信じたのでしょうかねー。
こういったように、私はズズさんやまったりさんに較べるとまだまだ駆け出しです。
お気づきのこととかありましたら、遠慮なくコメントをお寄せ下さいませ。
今後ともよろしくお願い致しますm(__)m
投稿: あるでお | 2015年2月12日 (木) 06時32分
こんにちわぁ
ズズさん、私の方へのブログに「ご無沙汰してます」って書かれていたのはあるでおさんへのコメントであったと思います。(私はあるでおさんでのズズさんを存じ上げておりましたので そのままコメントを返させていただきましたw)
私もこのあるでおさんへのご質問で ちょいと驚き調べてみました。あるでおさんのご回答にもございますように私の所有している資料(セレーヌ・ドミニクさんの「SONG BY SONG」にはjこの曲名の記載がなく、またインターネット上でも調べられるバカラックさんの準公式ホームページやA&Mのホームページでもディスコグラフィで調べてみましたが この曲がバカラックさんの作品としての記載はございませんでしたよ。
恥ずかしながら この曲はビリー・ヴォーン楽団がヒットさせた曲であることは認識しておりましたが 何故にバカラックさんの作品として収録されていたのか 何故にそこをもっと探究しなかったのか 不明を恥じております。ご指摘Thank Youです。(ちなみに「探究」と「Thank You 」をかけてみましたw)
実は私の所有している資料には私は万全の信頼を寄せていたのですが 割と記載ミスも散見され それを補う形でインターネットも使うように心がけております。お陰様で珍しい作品を見つけることができ、近々にご紹介する予定です。お楽しみにぃ。
蛇足ではございますが 「波路にはるかに」は私の小学校か中学校時代の昼休み時間か放課後時間の開始に毎日流れていた曲でして 学校が大っきらいなまったり少年にとっては開放感に浸れる唯一無二のお知らせ曲でございました。
これからも「バカラック道」を究めてまいる所存でございます。あるでおさんの記事を利用(借用)しましてのお詫びと誓いでございました。
あるでお様、便乗コメントさせていたきまして ごめんなさい。
きっとあるでおさんは心優しい方なのでお許しくださると信じて疑っていないので(笑)ここでついでに自身ブログの宣伝をば。 お宝作品のご紹介は本日更新予定の「Jack Jones 」さん特集でご紹介する予定です。
お詫びと誓いと宣伝でございましたぁ。
投稿: まったり | 2015年2月14日 (土) 11時06分
まったりさん、こんにちは!
「 SAIL ON SILVERY MOON 」 の件、まったりさんのお墨付きをもらえて安堵しております。
便乗だなんて全然思ってませんよ~。コメントを頂けて感謝感謝です。
お宝満載のブログ更新、楽しみにしてますです。
私もこの場を借りて、まったりさんに事前承諾のお願いが。
明日未明に更新予定の記事で、「 Turkey Lurkey Time 」 に関するまったりさんのブログ記事を紹介させていただきます。お許しくださいませませ。
投稿: あるでお | 2015年2月14日 (土) 12時54分