SOMETHING/五十嵐はるみ (2000年)
ジャズ・シンガー、五十嵐はるみのデビュー・アルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!
(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
全12トラック中、バカラック作品は1トラック
9. RAINDROPS KEEP FALLIN' ON MY HEAD (3:31)
─ セクシーでフェミニンな魅惑の「エンジェル・ボイス」を持つ実力派ヴォーカリスト。2000年BMGファンハウスより 『 SOMETHING 』 でデビュー。ジャンルやカテゴリーにとらわれないその高い音楽性で2008年の5th.アルバム 『 Tears 』 では全米デビューも果たす。NHK「BS日本のうた」等多数のテレビ番組に出演する他、ラジオ・映画・エッセイ本の出版・ナレーションなど多方面で活躍中。 ─ (公式HPより)
五十嵐はるみのことを冒頭でジャズ・シンガーと書きましたが、ジャズ限定ではないようですね。ともあれ、彼女のデビュー・アルバムでございます。
帯には “ 魅惑的なエンジェル・ヴォイスとおしゃれなポップ感覚が一杯。” と書かれています。ジャケット内側などの彼女の写真を見てもわかるとおり、なんともセクシーで確かにおしゃれな感じ。
取り上げた曲は、ジャズ・スタンダードとポップス・カヴァーがほぼ半々。それに、日本の曲を英語詞でカヴァーした2曲(竹田の子守唄をゴスペル風にアレンジしたT-12. とユーミンの曲をチャールストン風にアレンジしたT-10. )が加わっています。
彼女の声は、エンジェル・ヴォイスというよりも猫をイメージしたファニー・ヴォイス…というのが私の印象。アップテンポな曲もスローなバラードも明るさがあり、リズムもバラエティに富んでいます。決して歌唱力がスゴい訳ではないけれど、彼女の声質に合ったアレンジとでも言いましょうか。そんなバックに乗っかって、好きな曲を気持ちを込めて歌っているように感じます。
んで、バカラック・カヴァーはT-9. 「 雨にぬれても 」 。スティールパンをフューチャーしたシャッフルレゲエ調のアレンジなんですが、彼女のファニーな声とよくマッチしています。♩≒120 のテンポがまた絶妙で、聴いてると自然に体が揺れてきます。アウトロでは、雨繋がりで 「 雨に唄えば 」 のフレーズをハミングして楽しそう。なかなか他では聴けないカヴァーです。
─ 私の愛する作曲家バート・バカラックのナンバーから一曲。ゆううつな気分や落ち込んだ時に、この曲を口ずさむと元気回復。私の “ ファイト・ソング ” なのです。映画、『 明日に向って撃て! 』 の時大ヒットしましたね。ちなみに、主演のポール・ニューマンは私の小学3年からのNo.1タ・イ・プ ㊙ ─ (ライナーに載ってた彼女のコメント)
レコーディング中も元気に歌ったんでしょうね(^^)。ちなみに、私の “ ファイト・ソング ” は、「 小さな願い 」 や 「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」 あたりでしょうか。歌えるところだけ英語で、あとはハミングですが…。
【データ】
『 SOMETHING 』
五十嵐はるみ
CD:2000年7月26日リリース
レーベル:BMGファンハウス
番号:BVCJ-34008
Produced by PENTAGON (MY MUSIC CO.,LTD.)
Arranged by Hirotaka Izumi (T-1~9,11.)、Makoto Aoyagi (T-10.)、Koji Takata (T-12.)
T-9. 「 雨にぬれても 」
Piano, Keyboards: Hirotaka Izumi (元T-スクェアの和泉宏隆)
Synthesizer, Drums programming: Hitoshi Urasaki
Acoustic Bass: Yasuhiko "Hachi" Sato
Percussion: Yasuhisa Yamamoto
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コメント
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Wesley http://shellaladitka.wordpress.com/2015/01/01/exercise-movements-for-fractures-of-the-calcaneus
投稿: Wesley | 2015年2月15日 (日) 10時49分
こんばんわぁ~~ぃ
私のファイトソングはバカラックさん関連で言えば、サリー・ケラーマンさんの「Reflections」でしたねぇ。そして、クリストファークロスさんのはバカラックさん関連ではございませんが「All Right 」を好んで聴いておりました。
さて、私はジョージ・ロイ・ヒル監督の映画にも「明日に向かって撃て!!」以来注目しておりました。同じキャストで「スティング」を作られ、マーヴィン・ハムリッシュさんのサントラ盤もお気に入りになり、スコット・ジョプリンさんのラグピアノ集も買い求めたくらいです。そして、ジョージ監督はロバート・レッドフォードさんと「華麗なるヒコーキ野郎」を作り、ポール・ニューマンさんは登場しませんでした。そしてその後、ロバートさんもポールさんも登場しない「リトル・ロマンス」と言う映画を作られました。もう、その頃はバカラックさんが音楽で絡むことはないんだなぁとあきらめました。(そうです、バカラックさんがまた音楽担当で起用されないかなと淡い期待を抱いていたのでした。)
そして、次の作品がポール・ニューマンさんと組まれ、作られたのが「スラップ・ショット」と言う映画でした。残念がらこれにもバカラックさんが絡むことはございませんでした。アイス・ホッケーのチームキャプテンがポール・ニューマンさんの役柄なのですが この映画で流れた曲がMaxine Nightingaleさんの「Right Back Where We Started From 」でした。これがすっかり私のファイトソングになりました。一度聴いてくださいませ。きっとあるでおさんも気に入っていただける(かも・・・)と思っております。
さてさて、五十嵐はるみさんの「ルック・オブ・ラブ」がYou Tubeで発見いたしましたので 早速聴いてみましたが 彼女の声質なら「恋よさようなら」とかがお似合いのような気がしますのですけど・・・。
投稿: まったり | 2015年3月 7日 (土) 23時29分
まったりさん、こんにちは!
ファイトソングが 「 Reflections 」 ですかぁ~。渋すぎっ!
ていうか、『 失われた地平線 』 のサントラ盤を取り上げる際、
まったりさんからどんな突っ込みを入れられるのか、今から恐いっす(笑)。
バカラックさんの音楽だけじゃなく、映画監督にまで網を張るとは!?
是非まったりさんには日本バート・バカラックさん協会の会長になっていただかなくては!
名誉会長は坂口修さんに就いてもらいましょう。
私は足軽でも丁稚でも、いやいや三助でいいから、どうか雇っておくんなせぇ。
「 華麗なるヒコーキ野郎 」 あたりまではわたくしめも観たことありますが、
「 リトル・ロマンス 」、「 スラップ・ショット 」 は全く存じ上げません。
「Right Back Where We Started From 」 YouTubeで聴いてみましたよん♪。
1976年の曲なんですね、曲は知らなかったですが、
ソウル~ディスコ系の曲はストライク・ゾーンですのでバッチりでございます~(^o^)/
ファニー系の声質の五十嵐はるみさん、まったりさんが言われるように
「 恋さよ 」 や 「 サンホセ 」 等の曲の方がマッチングいいと私も思いますです、ハイ。
投稿: あるでお | 2015年3月 8日 (日) 15時56分