PAULA FAOUR e a musica de Marcos Valle & Burt Bacharach/Paula Faour (2009年)
ブラジル人女性ピアニストのパオラ・ファウアが2009年にリリースした、マルコス・ヴァーリとバート・バカラックのジャズボッサ・カヴァー集です。
(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)

バカラック作品は濃く、マルコス・ヴァーリ作品は薄く表記します。
1. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
Samba de Verao (So Nice) (Summer samba)
2. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
3. Seu Encanto (The face I love)
WIVES AND LOVERS
4. Terra de Ninguem
5. Preciso Aprender a Ser So (If you went away)
A HOUSE IS NOT A HOME
6. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)
7. PROMISES, PROMISES
Campina Grande
8. Pigmaliao
9. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
Um Novo Tempo
10. I SAY A LITTLE PRAYER
Samba de Verao Ⅱ (Summer samba 2)
収録時間約42分
ブラジル人女性ピアニストのパオラ・ファウアが2009年にリリースした、マルコス・ヴァーリとバート・バカラックのジャズボッサ・カヴァー集です。
パオラ・ファウアはネットの情報によると1977年7月ブラジル生まれ。リリース時点では32歳ということになります。演奏内容やジャケット写真の印象から40歳手前くらいをイメージしていたのですが、やはりアーティストは年齢で判断してはいけませんね^~^;。本アルバムは、彼女にとって2枚目のリーダー作になるそうです。
スーパーバイザーとして参加、更には1曲だけですがフェンダー・ローズも弾いてるヴァーリ本人のことも少し触れていきます。1943年ブラジル生まれのシンガーソングライターで、1964年にデビュー。作曲家としての代表作は1966年の 「 サマー・サンバ(英語題:ソー・ナイス) 」 。この曲は誰でも聴いたことがあるでしょう。ブラジルのポピュラー音楽にとって重要人物なんだそうです。(ウィキペディアより)
本アルバムは、そのマルコス・ヴァーリとバート・バカラックを各々8曲ずつ、合計16曲を以下の様にカヴァーしています。
① バカラック作品とヴァーリ作品のミックス : 6トラック ( T-1,3,5,7,9,10 )
② バカラック作品 : 2トラック ( T-2,6 )
③ ヴァーリ作品 : 2トラック ( T-4,8 )
なんと言っても ① の “ ミックス ” が本アルバムの最大の特徴です。決して “ メドレー ” ではありません。リズムやテンポは同じまま、コインの表と裏のようにくるくると何度も入れ替わるんですね~。
パウラ・ファウアのピアノ・トリオを基本に、ゲストとしてフルート、アコーディオン、ギターなどが加わり、ボサやサンバのリズムを中心としたアレンジ。インスト曲のみです。全体的に、そよ風のような爽やかさを感じます。以下、各トラックについて簡単に解説します。
T-1.「 サン・ホセへの道 」と「 サマー・サンバ 」のミックス
ライト・サンバのリズムで、テンポは♩≒160。編成はピアノ・トリオ+フルートとフリューゲルホーン。実に軽快なチューンです。中間部は「 サマー・サンバ 」のコード進行でアドリブを展開しています。
T-2. 「 雨にぬれても 」
ボサ、♩≒102。ピアノ・トリオ+フルートという編成ですが、パオラはフェンダー・ローズを弾いていて、とっても清涼感溢れるサウンド。フルートのメロディやアドリブも涼しい~。また、イントロやアウトロのフレージングは他に聴いたことないもので、とても新鮮です。
T-3.「 Seu Encanto 」と「 素晴らしき恋人たち 」のミックス
ボサ、♩≒195。編成はピアノ・トリオ+アコーディオン。「 Seu Encanto 」の拍子は5/4と3/4が混在していて、一方「 素晴らしき恋人たち 」の拍子は3/4。それなのに、曲の切り替わりがすごく自然なのに感心します。アコーディオンの音色が郷愁を誘います。
T-5.「 Preciso Aprender a Ser So 」と「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」のミックス
バラード、♩≒60あたり。ピアノのソロ。パオラのピアノ表現はとてもリリカル。かといって暗い雰囲気にはなっていません。音色がブリリアントだからでしょうか。このトラックも曲の切り替わりが絶妙。素晴らしいです。
T-6.「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」
ボサ・バラード、♩≒96。編成はピアノ・トリオ+ギター。パオラは、ハモンド・オルガンとピアノを弾いています。ちょっと陰翳のあるイントロは別にして、本編はまるで海に浮かんで漂っているんじゃないかと錯覚してしまうほどの心地良さ。このセンスはなかなかのものだと思います。
T-7.「 プロミセス、プロミセス 」と「 Campina Grande 」のミックス
サンバ、♩≒135。編成はピアノ・トリオ+フルートとチェロ。「 Campina Grande 」が元々そうなのかはわかりませんが、イントロの最初から5/4拍子で意表を突かれました。更にびっくりしたのが「 プロミセス、プロミセス 」。「 プロミセス、プロミセス 」のオリジナルは変拍子の嵐が吹き荒れているのですが、ここでは4/4に統一しています。それでも違和感があまりないのが不思議。チェロもいいアクセントになっています。
T-9.「 世界は愛を求めている 」と「 Um Novo Tempo 」のミックス
ボサ、♩≒130。編成はピアノ・トリオ+フルートとトロンボーン、加えてマルコス・ヴァーリがフェンダー・ローズで参加しています。なかなか変わった編成ですね。学生時代にトロンボーンをちょいとかじったことがあるワタクシあるでおは、トロンボーンの音色とかスライド・ワークとか、そんな所にどうしても耳が行ってしまうのでした。
T-10.「 小さな願い 」と「 サマー・サンバ 2 」のミックス
ボサ、♩≒142。編成はピアノ・トリオ+フリューゲルホーン/トランペット。このトラックだけ、パオラ、ギターのロベルト・メネスケル、ベースのセルジオ・バホーゾ、ドラムスのセザール・マチャドの4名がコーラスも担当しています。全体に賑やかなアレンジです。「 小さな願い 」のAメロで2/4になる変拍子部分は4拍子にしているのに、サビで3/4になる変拍子はそのまま演っています。そんな所ばかり気になって…^^;。
【データ】
『 PAULA FAOUR e a musica de Marcos Valle & Burt Bacharach 』
ジャケット裏の英語表記は、『 PAULA FAOUR and the music of Marcos Valle & Burt Bacharach 』
Amazon での英語表記は、『 Paula Faour Celebrates Burt Bacharach & Marcos Valle 』
Paula Faour
CD:2009年9月22日リリース
レーベル:Biscoito Fino (ブラジル)
番号:BF905
Produced by Rodrigo Faour
Musical directions and Arrangements: Paula Faour
Musical supervision: Marcos Valle
Paula Faour: piano, fender rhodes, organ
Sergio Barrozo: acoustic bass
Cesar Machado: drums, percussion
Jeferson Victor: flughel horn
Carlos Malta: flute
Gilson Peranzzetta: accordion
Roberto Menescal: guitar
Ricardo Santoro: cello
Marcos Valle: fender rhodes
Aldivas Ayres: trombone
Jesse Sadoc: flughel horn, trumpet
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Amazonリンク(MP3)
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