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2015年4月

2015年4月29日 (水)

THAT JAZZ/Josie James (2013年)

米国の女性シンガー、ジョシー・ジェームズが2013年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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全10トラック中、バカラック作品は1トラック

1. ANYONE WHO HAD A HEART (5:09)


バカラックファンならばこの方の名前を聞いてピンときたのではないでしょうか。そうです、バカラック・シンガーズのお一人、ジョシー・ジェームズです。

ジョシーさんは、ロサンゼルス生まれのシンガー。今回の記事を書くにあたって彼女の公式HPを見てみました。これまで多くのアーティストのレコーディングに参加してるんですねー、びっくりしました。スティーヴィー・ワンダー『 SONGS IN THE KEY OF LIFE 』(1976年)、ジャクソンズ『 TRIUMPH 』(1980年)、フィリップ・ベイリー『 CHINESE WALL 』(1984年)、アース・ウィンド&ファイアー『 HERITAGE 』(1990年)等々。また、ジョージ・デューク・バンドのリード・ボーカルとしても活躍していたそうです。フィリップ・ベイリーのアルバム『 CHINESE WALL 』(大ヒットした「 イージー・ラヴァー 」を収録)はCDを所有しているのでクレジットを確認したところ、全10曲中、3曲でジョシーさんを発見! バック・コーラスで参加していました。ただ、Josey Jamesというお名前でしたけれど^^;。

いつ頃からバカラック・シンガーズの一員となったかはよく分かりませんが、バカラック爺が2005年にリリースしたアルバム『 AT THIS TIME 』にはジェシーさんがクレジットされていますから、それよりは前ということになりますねー。最近のバカラック爺のコンサートではいつも、ドナ・テイラー、ジョン・パガーノとこちらのジョシーさんの3人で歌っておられます。

一方、ソロ活動としては1996年に英国Expansionから『 Candles 』というアルバムをリリース。ほんでもって2013年にリリースしたセカンド・アルバムが本アルバムという訳です。

バカラック・カヴァーのT-1.「 恋するハート 」以外の曲は全て、プロデューサー兼ミュージシャンのナイジェル・マルティネスとジョシーさんの共作! いやいや、ソングライティングの才能もあるんですねー。スムーズ・ジャズ系の楽曲を主体に、ブラコン風、バラード、中にはラテン(サンバ)風の曲まで! しかも、掛け値なしの佳曲揃いですょ!

さて、本題の「 恋するハート 」です。真っ当なジャズ・スタイルのピアノ・トリオをバックに、ジョシーさんは真摯且つエモーショナルに、決して大げさな表現になることなく歌っておられます。ご存知の方も多いかと思いますが、この曲、バカラックのコンサートではいつもジョシーさんがソロで歌ってるんですよね~。それを彷彿させる、いやそれ以上のパフォーマンスじゃないでしょうか。素晴らしいです。

ジョシーさんの公式HPにこの曲の動画がリンクされていました。オフィシャル版なので、拙ブログで紹介しちゃいますね。どうぞご覧になって下さい。ついでに公式HPもリンク貼っておきます。 → こちら




【データ】
『 THAT JAZZ 』
Josie James

CD:2013年リリース  … iTunesでは2012年11月19日リリースと表記されています
レーベル:NJM Media
番号:NJM 01

Produced, Recorded and Mixed by Nigel Martinez at NJM Studios, California
Josie James - Lead and Background vocals
Isaac Wilson - Acoustic Piano
Marlon Martinez - Acoustic Bass
Marlyse Martinez - Violin (Concertmaster)
OC String Ensemble
Michael Parlett - Saxophones and Flute
Nigel Martinez - Drums, Bass, Guitar, Keyboards, Percussion, Background Vocals

 

 

2015年4月26日 (日)

A Gift Of Love/Tuck & Patti (2003年)

米国のジャズ・デュオ、タック&パティが2003年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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全10トラック中、バカラック作品は1トラック

9. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU (6:18)


本日、拙ブログのサブタイトルを追加しました。
  “ Mr. Bacharach Long To Be Close To You. ”

“ いつもあなたとバカラック ” を英語でどう言ったらいいのかなぁと以前から考えてはいたのですが、英語苦手だしなかなかピンとくる表現が想い浮かばなくて…。それならバカラック作品の曲名をもじっちゃえと。んで、「 (They Long To Be) Close To You 」 を流用したネーミングを考えました。意味は100%同じではないと思いますが、海外の方にもなんとか意味が伝われば…。

さて、本題に移ります。米国のジャズ・デュオ、タック&パティが2003年にリリースしたアルバムです。

タック&パティは、ギター担当のタック・アンドレスと、ボーカル担当のパティ・キャスカートの夫婦からなるデュオで、結成は1979年。1988年にアルバム・デビューし、本アルバムは通算8作目のアルバムに当たるそうです。当初は日本及び東南アジア向け限定で2003年2月にリリースされたのですが、ユニバーサルが同年8月に欧州でリリースし、2004年には L33 Street Records というレコード会社が米国でもリリースしました。

ギターとヴォーカルというシンプルな編成を基本とし、曲によりヴォーカルレスだったりキーボードやチェロが加わったりします。刺激的な音は皆無で、ゆったりまったりとした雰囲気が心地良いです。収録曲は、「 スキヤキ(上を向いて歩こう) 」 、「 素顔のままで 」 、「 ラヴィン・ユー 」 、「 アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラヴ・ユー 」 、「 ソング・フォー・ユー 」 、「 タイム・アフター・タイム 」 など、有名な曲ばかりです。

んで、バカラック・カヴァーはT-9. 「 遥かなる影 」 。これがちょっと変わったアレンジでして。テンポは♩≒100でまぁこの曲ではごく普通なんですが、メロディの1小節分を2小節の長さにストレッチしてるんですね~。そりゃ6分超えちゃうくらいになりますわな。ボサノヴァ風のリズムにこのゆったりとしたメロディがとても新鮮。低くハスキーな声質が特徴のパティさん、この雰囲気にマッチするようソフトに歌っています。これに加わるチェロやシンセ・ストリングス&ピアノもイイ感じです。

私はギター弾けないのですが、こういうアルバムを聴くと弾けたらいいのになぁって思います。


【データ】
『 A Gift Of Love 』 (邦題:愛の贈り物 ~ギフト・オブ・ラヴ)
Tuck & Patti

CD:2003年2月5日リリース (所有CDは、2008年11月4日リリースのUSリイシュー盤)
レーベル:ポニーキャニオン (所有CDは、T&P Records / Artist Garage)
番号:PMDI 01630 (所有CDは、ARGA 19)

Produced and Arranged by Patti Cathcart
Patti Cathcart: vocals
Tuck Andress: guitar
Keyboards: Frank Martin (T-1,3,5,9)
Cello: Joseph Hebert (T-1,5,9)
Keyboards and strings arranged by Frank Martin

2015年4月19日 (日)

ディア・トーキョー/渡辺香津美 with オーケストラ (2001年)

ギタリストの渡辺香津美が2001年にリリースした、ギター&オーケストラ・ジャズのアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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全9トラック中、バカラック作品は1トラック

5. ONE LESS BELL TO ANSWER (4:50)


Img921ギタリストの渡辺香津美が2001年にリリースした、ギター&オーケストラ・ジャズのアルバムです。

渡辺香津美は、1953年生まれ。1971年、17歳の時にレコード・デビュー。以後、ジャズ・フュージョンを軸にロック系~クラシックまで幅広いジャンルで活躍。日本を代表するギタリストのひとりです。

サウンドプロデューサーの笹路正徳によると、 ─ 香津美さんはハイテンションの中で日本の音楽シーンをリードしてきました。常に鬼気迫る真剣勝負の人です。しかしその裏側、例えば、彼が客演した時の明るさ、天真爛漫な感じ、ユーモアのセンスはまた格別に楽しいのです。僕はこの香津美さんのアナザーサイドをオーケストラとからめたらさぞかし面白いだろうと考えました。そしてその目論見は的中しました。テーマは東京。いろいろな国の要素が雑多にいりまじっている街です。香津美さんも渋谷のタバコ屋に生まれました。ワールドワイドな活動をしている彼の音楽を渋谷のタバコ屋に収束させてみたかったのです。店先でギターを抱えた香津美少年が立っているのが見えるでしょう。 ─ というのが本アルバムのコンセプトだそう。私にはギターを抱えた少年は見えませんでしたが…^^;。

んで、バカラック・カヴァーはT-5. 「 悲しみは鐘の音とともに 」 。篠崎正嗣Groupによるストリングスに金管・木管にバンドという大編成のバックは、ごく真っ当なこの曲の鉄板アレンジ。ABE RIVERA (ニューヨーク州ロングアイランドに住むギター職人 エイブ・リヴェラ氏によるハンド・メイド)モデルというギターを爪弾く香津美さんは、アドリブも含めて技巧をひけらかさずに気持ち良く歌っています。大人の音楽って感じ。

他の収録曲では、アルバム冒頭のT-1. 「 カヴァティーナ 」 (映画 『 ディア・ハンター 』 )がいいですね~。この曲のマイ・フェイヴァリットはミルチョ・レビエフ (piano) + デイヴ・ホランド (bass) のデュオのヴァージョン (アルバム 『 UP & DOWN 』 )なのですが、その次にランク・インしました。ストリングス+木管+ホルンという編成の柔らか音色のバックにのっかり、ギターでシンプルにメロディを奏でています。ジャズじゃないですけどね。リズムがタイトなセルフ・カヴァーのT-4. 「 ロンサム・キャット 」 も気に入りました。

この記事を書くにあたり、実は初めて全曲聴いたのですが、たまにはこんなギターとオケってゆー音楽もいいもんだと思った次第です。また車の中で聴こうっと。


【データ】
『 ディア・トーキョー 』
渡辺香津美 with オーケストラ

CD:2001年5月19日リリース
レーベル:Magic Notes
番号:COCB-31371

Produced by 笹路正徳
All songs arranged by 笹路正徳 except T-7. arranged by 渡辺香津美
T-5. 「 ONE LESS BELL TO ANSWER 」
  EG:渡辺香津美
  Dr:山木秀夫
  EB:高橋健司
  Pf:笹路正徳
  Strings:篠崎正嗣Group
  Fl:中川昌三、高桑英世
  ASax:平原まこと
  TSax:ボブザング
  Tp:数原晋、横山均
  Tb:中川英二郎、松本治
  Horn:藤田乙比古、西條貴人、田場英子
  Harp:朝川朋之

2015年4月12日 (日)

CHACKSFIELD PLAYS BACHARACH/Frank Chacksfield and his Orchestra (1971年)

フランク・チャックスフィールド楽団が1971年にリリースしたバカラック作品集です!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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Original LP front cover

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所有CD(2 in 1)のジャケットの表/ケースの裏

1. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
2. ALFIE
3. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
4. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
5. PAPER MACHE
6. TRAINS AND BOATS AND PLANES
7. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
8. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)
9. THE LOOK OF LOVE
10. TO WAIT FOR LOVE
11. THE GREEN GRASS STARTS TO GROW
12. WIVES AND LOVERS

収録時間約37分


イージー・リスニングのフランク・チャックスフィールド楽団によるバカラック作品集です。

フランク・チャックスフィールドは1914年英国生まれのイージー・リスニング/ムード音楽畑の方。1954年に、マックスウェル作曲の 「 引き潮 」 を冒頭と最後に浜辺の渚の音とかもめの鳴き声を入れ独自のストリング・アレンジを施して発売し、全英・全米でともにチャート1位になったそう。YouTubeでこの曲再生しましたが、聞き覚えのあるアレンジでした(^^)。他にも、1950年代~1970年代前半にかけて沢山LPを発表なさっているようです。本アルバムの様なLP一枚丸々アーティスト特集も、ビートルズ集(1970年)、サイモン&ガーファンクル&ジム・ウェッブ集(1970年)、コール・ポーター集(1972年)などをリリースしています。

…と、あれこれ調べても私にはこの程度の事しか書けません^^;。バカラックの他にイージー・リスニングにも造詣が深いまったりさんでしたら、もっと色々と解説なさるところなんでしょうけどねー。

さて、本アルバムです。1971年に英デッカからリリースされました。デッカお得意のフェイズ4録音でございます。(フェイズ4録音については、こちらの記事の中でちょろっと解説しております)

収録曲は12曲。T-1. 「 雨にぬれても 」 やT-7. 「 遥かなる影 」 などの超有名曲をはじめカヴァー定番曲が並んでいますが、中にはあまり知られていない曲も! T-5. 「 ペイパー・マシェ 」 、T-10. 「 トゥ・ウェイト・フォー・ラヴ 」 、T-11. 「 ほほえみのグリーン・グラス 」 の3曲がそれです。特に 「 ほほえみのグリーン・グラス 」 は、オリジナルのディオンヌ(1971年 『 VERY DIONNE 』 収録)以外には、Helena という女性シンガーのカヴァー(1972年)しか私は所有していません。

全般的には、あまり奇を衒わないイージー・リスニングです。でも、ストリングに頼りすぎずに木管や金管楽器を上手く活用したアレンジで、あまり退屈せず聴けます。このアルバムの良いところかと思います。

個々の曲に目を(耳を)向けると、なかなかユニークなアレンジも見られます。T-1. 「 雨にぬれても 」 は、ヴァイオリン、フルート、ホルン、トランペット、チェロ、 トロンボーン、シロフォンなど色んな楽器が次から次へと主旋律を取るのが面白いです。そうかと思えば、T-2. 「 アルフィー 」 では打って変わって、チェロがソロで主旋律の3分の2を奏でています。

T-9. 「 恋のおもかげ 」 では、イントロ及びエンディングのモチーフが変わっていてハッとさせられます。しかも管楽器が主役のアレンジで、イージーリスニングっぽさが薄くシンフォニックな印象。こういうの私は好きですね~。T-10. 「 トゥ・ウェイト・フォー・ラヴ 」 は、ところどころ入る“ヴォ~”とか“ヴォヴォッ”という合いの手(バス・トロンボーンが吹いてると思うんですが)がユニーク。あと、T-3. 「 恋よさようなら 」 は、ボビー・ジェントリーのヴァージョンの完コピといってもいいくらいのアレンジ。

チャックスフィールドさん、色々とやってくれますね~。…と思ったら、何々? アレンジャーはジョン・キーティング? なぁんだ、アレンジは別の人に任せてるんだ~。

R339464913408483294663jpegここからはオマケです。
所有CDは1965年リリースのアルバム 『 THE NEW LIMELIGHT 』 との2 in 1でして、この 『 THE NEW LIMELIGHT 』 にもバカラック・カヴァーが1曲入ってました。T-10. 「 HERE I AM 」 です。映画 『 何かいいことないか子猫チャン 』 (1965年) の挿入歌でディオンヌ・ワーウィックが歌ったのがオリジナル。オリジナルの雰囲気のままのアレンジで、主旋律はイングリッシュ・ホルンやストリングスが奏でています。こちらのアルバムも、アレンジャーはロナルド・ショーというお方。

ったく、チャックスフィールドさんはいったい何をやってんだか…^^;。


【データ】
『 CHACKSFIELD PLAYS BACHARACH 』
Frank Chacksfield and his Orchestra

LP:1970年リリース (所有CDは、『 THE NEW LIMELIGHT 』 との2 in 1、2009年7月リリース)
レーベル:英国DECCA (所有CDは、英国VOCALION)
番号:PFS 4230 (所有CDは、CDLK 4380)

Producer: Tony D'Amato
Arrangements by John Keating

2015年4月 8日 (水)

PONTA BOX meets YOSHIDA MINAKO (1998年)

ポンタ・ボックスが吉田美奈子をヴォーカルに迎えて1998年にリリースしたジャズ系のアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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全13トラック中、バカラック作品は1トラック

5. THE LOOK OF LOVE (3:27)


ドラム奏者の村上“PONTA”秀一が結成した3人組のバンド、ポンタ・ボックスが吉田美奈子をヴォーカルに迎えてスタンダード曲を取り上げた、ジャズ系のアルバムです。

セッションドラマー/スタジオ・ミュージシャンとして活躍しておられるポンタさん。いろんな方のいろんな作品のクレジットでよく目にします。ウィキを見ると1951年1月1日生まれ(私とピッタリ13年違い!)とありますから御年64歳。もっとお年を召してらっしゃるのかと思ってました^^;、まだまだお若いんですねー。

吉田美奈子といえば、先日のTV番組 『 大瀧詠一ソングブック 』(2015年3月29日の24時~ NHK-BSプレミアム) で観たばかり。番組の途中、「 夢で逢えたら 」 を歌ってらっしゃる映像(2003年)と大瀧さんのエピソードを語ってらっしゃる映像(現在)が流れました。本アルバムのジャケ写よりもお顔がちょっとふっくらした印象でしたが、何より動いている吉田美奈子さんをTVで初めて観ましたもので、なんか感動ー(^^)。そして、「 夢で逢えたら 」 を最初に歌ったのが吉田美奈子さんだったということも、初めて知った次第です。

さて本アルバム。ジャズの範疇にはなるのでしょうが、スタンダード曲を様々なスタイルで料理しています。

バカラック・カヴァーはT-5. 「 恋のおもかげ 」 。イントロ~Aメロまでは難しいリズムに凝ったベースの動きにちょっぴり仰け反りますが、サビになるとリズム&ベース共まともになるのでホッとします。ダミ声チックで微妙に声を震わせる吉田美奈子さんの歌唱は、もう自分の世界。クールでカッコイイ!  この曲の他のどんなバージョンとも似ていない、オリジナリティのあるカヴァーでございます。

Gosh_2ここからは、MP3データのみ所有しているカヴァーをご紹介。
アーティスト名義がそのままアルバム・タイトルとなっている本アルバムから4年後、同じ名義での2作目となるアルバム 『 GOSH 』 をリリース。その中で 「 アルフィー 」(3:09) をカヴァーしています。こちらは一転、実にシンプルでマナーの良いピアノ・トリオの演奏をバックに、吉田美奈子さんもしっとりとした歌い方でじっくり聴かせるカヴァーとなっています。クォリティーは高いですが、逆に個性は薄いかも^^;。

相変わらず好き勝手なこと書いてるあるでおでした。ポンタさん、ごめんなさいですm(__)m


【データ】
『 PONTA BOX meets YOSHIDA MINAKO 』
PONTA BOX meets YOSHIDA MINAKO

CD:1998年12月19日リリース
レーベル:ビクター
番号:VICJ-60248

Produced by 村上“PONTA”秀一
Arranged by PONTA BOX
PONTA BOX
  村上“PONTA”秀一 (all batteries)
  佐山雅弘 (acoustic piano & all keyboards)
  バカボン鈴木 (electric & acoustic bass)
吉田美奈子
1998年9月/10月録音 at JVC青山スタジオ

2015年4月 5日 (日)

Alfie/三善香里 (2010年)

女性ジャズ・シンガー、三善香里が2010年にリリースしたファースト・ミニアルバムです。バカラック・カヴァーを2曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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全5トラック中、バカラック作品は2トラック

2. ALFIE (4:15)
3. THE LOOK OF LOVE (5:56)


Img905_2都内ライヴハウスを中心に活躍中の女性ジャズ・シンガー、三善香里が2010年にリリースしたファースト・ミニアルバムです。

歯科衛生士のお仕事をやめてジャズの世界に飛び込み、横浜や都内のジャズクラブで歌ったのちボストンへ渡り約1年半留学。歌やソングライティングを勉強する傍ら、各所でライヴ経験を重ねたそうです。2004年に帰国後は、都内のジャズクラブの他、各地のジャズ・フェス等に出演。そして、2009年にレコーディングしたのが本ミニアルバムです。ライヴ会場、又はレコード会社の通販でしか買えないということで、Amazonでは取り扱い無し。私は通販で購入しました。

香里さんの声はストレートで透明感溢れるものです。英語の発音も見事で、日本人っぽさが微塵も感じられません。録音も、レンジはほどほどですがクリアな音質で好印象です。

んで、バカラック・カヴァーは2曲。T-2. 「 アルフィー 」 は、いきなりヴォーカルから始まります。ベースなし、ローズピアノとパーカッション(ウィンドチャイムやブラシワーク主体)だけのシンプルな演奏をバックに、語りかけるように歌う香里さん。誰かのバージョンを下敷きにしたようには聴こえず、彼女の世界観がしっかり出ていると思います。もう1曲は、T-3. 「 恋のおもかげ 」 。バックはピアノ・トリオですが、けっこうリズムが凝っていてちょっと熱い演奏。バックの熱さに対して香里さんの歌は少し控えめでクールなように感じます。ライヴになればもっと熱くなるのかもしれませんね。

他の3曲も、香里さんのこだわりが感じられます。T-1.「 A CASE OF YOU 」は彼女が敬愛しているというジョニ・ミッチェルの曲。リリカルなピアノだけをバックにじわっと心に沁みる歌…、本ミニアルバムの中では白眉の出来だと思います。T-4.「 KUSATSU 」はなんとあの草津節のジャズ・バージョン! 草津は香里さんの故郷だそうで、英語詞も自身が担当。見事にジャズしてます。イーグルスの名曲T-5.「 DESPERADO 」も、大人の歌唱で魅せます。

本作の2年後、2012年に初のフルアルバム『 Blackbird 』をリリース。「 アルフィー 」が12曲目に最後のトラックとして収録されているのですが、たぶん本ミニアルバムの「 アルフィー 」と同じテイクだろうと思って購入していません。確認したいんですけどねぇ~、先立つものがなくって^^;。

※ 三善香里さんからいただいたコメントにありますように、『 Blackbird 』の「 アルフィー 」は本アルバムとは “ 別音源 ” でした。『 Blackbird 』の紹介記事をアップしましたので、そちらも是非ご覧になって下さい。 → こちら 
尚、本文はあえて訂正しないでおきます。 <2015/ 6/10 追記>



【データ】
『 ALFIE 』
三善香里

CD:2010年1月リリース
レーベル:Precious Records
番号:KMYS-2009

Produced by 三善香里
Vocal - 三善香里
Piano/E.Piano - 鈴木奈緒 (T-1,2,5.)  …Fender's Rhodes (T-2.), Wurlitzer's (T-5.)
Piano - 田中さとこ (T-3,4.)
Tenor sax - 栗田洋輔
Bass - 芹澤シゲキ
Drums & Percussion - 吉川昭仁
2009年 10月27日、11月8日、12月5日、12月26日 スタジオDeDeにて録音

↓Amazonは、2012年リリースの 『 Blackbird 』 をリンクしておきます

2015年4月 1日 (水)

T-SLIDING Ⅱ ~Just Bacharach/早川隆章&T-SLIDING (2015年)

ジャズ・トロンボーンのバンド、早川隆章&T-SLIDINGによるバカラック・カヴァー集です!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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1. ALFIE
2. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR
3. THE LOOK OF LOVE
4. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
5. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
6. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)
7. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
8. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
9. WIVES AND LOVER
10. THAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE

収録時間約54分


Img916ジャズ・トロンボーンのバンド、早川隆章&T-SLIDINGによるバカラック・カヴァー集です!  一週間前にリリースされたばかりですっ!

生きている間にこのようなバカラック・カヴァー・アルバムを紹介できるなんて! 私事になりますが、中高時代に吹奏楽部でトロンボーンを吹いてました。社会人になってから中古トロンボーンを購入して、市民オーケストラにちょっと所属したりもしました。その楽器はもう20年以上も屋根裏に放り投げたままですけれど^^;。そんな元トロンボーン吹きのバカラック・ファンにとって、その存在自体が嬉しいアルバムなのですょ。

日本のジャズ・トロンボーン奏者で私の頭の中に浮かぶのは、向井滋春さん、そして角田健一さん、村田陽一さん、中川英二郎さんといった方々。あっ、谷啓さんも。早川さんのことは存じ上げてなかったのですが、向井さんと共に日本を代表するジャズ・トロンボーン奏者なんですねー。「ニューハード」や「東京ユニオン」などでリードプレイヤー、ソリストとして活躍。その間にアメリカ、スイスのジャズ・フェスティバルに参加し名声を博した…とライナーに書いてありました。

バンド名の“T-SLIDING”は、トロンボーン(T)がスライド(SLIDE)することに由来するとのことで、4名のトロンボニストにピアノ、ギター、ベース、ドラムスという編成の総勢8名からなるバンドでございます。そして、“T-SLIDING”としては本作が20年振りの2作目なんだとか。

取り上げた10曲はバカラック・カヴァーの定番曲ばかり。ノリのいい8ビートやスウィングもあれば4ビートのバラードやボッサ風の曲もあり、あまりダレずに聴くことが出来ます。4本のトロンボーンは、テナー・トロンボーン3本にバス・トロンボーン1本。テナーはクラシック系だと音色が深くて柔らかな中太管を使うのですが、ジャズの場合は音色が明るく鋭い細管を使います。トロンボーン4本によるハーモニーもありますし、メロディ・ソロやアドリブも見事です。バックのリズム隊もよくサポートしてます。

私が特に気に入ったのは、ボッサ風味で若干アップテンポのT-6. 「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」 。平賀マリカさんのバージョンを下敷きにしたアレンジのようですが、気持ち良く吹く早川さんのメロディ・ソロやアドリブを聴いていると、自分も吹きたくなります。それと、デジャヴを憶えたのがT-1. 「 アルフィー 」 。イントロの頭からワンコーラス目に至るまで、絶対聴いたことあるのに思い出せない…。iPodに入れてる 「 アルフィー 」 を片っ端から聴いてやっと見つけました。David Hazeltine Trio(デヴィッド・ヘイゼルタイン・トリオ)の 「 アルフィー 」 をパクって、ピアノのブロック奏をトロンボーン4本で置き換えて吹いてたんですね~。

あと、願わくば、リズム隊なしの…つまりトロンボーン4本だけのアンサンブルで何か一曲吹いて欲しかったなぁ。「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 なんか、それにぴったりの曲だと思うんですよね~。残響を効かせて、教会の讃美歌のようなハーモニーを聴きたかった…。ホント、いつも勝手なことばかり書いてますね^^;。

※ 2015年4月18日追記
Jazz Life誌の2015年5月号(4月14日発売)に、本アルバムに関する早川さんのインタビュー記事が掲載されていました。いくつか興味深い内容がありましたので、かいつまんで紹介いたします。

 ─ ディオンヌ・ワーウィックとバート・バカラック(p)のダブル・ビルによる全国ツアーがあって(あるでお注記:1988年の 「 ディオンヌ・ウィズ・バート・バカラック 」 と銘打ったコンサートと思われます)、そこでも声をかけられました。そして開眼したというか、みんなサウンドが大人なんですよ。ジェントルで、どの音も耳に心地よい。黒人ギタリストがいるのに、完全にサウンドにハマっているから存在も気付かせない。なのに必要な時に一発ポンとやったら、それがめちゃくちゃカッコいいわけ。 (略) だから自分で昔のスタイルを復権させてやろうと、しかもうるさい音じゃなく、あの大人の音でね。 ─

 ─ (…今回挑戦されたのはバート・バカラックでしたね、と訊かれて) とにかくどの曲もオシャレだし、ラインが綺麗で口ずさみやすい。彼のメロディを嫌いな人はいないでしょ。それなのに、どの曲もとても変則的なんです。コードも難解で、普通のⅡ-Ⅴ進行じゃないから、演奏したり歌う側にとっても難しい。今回もみんな、それなりに苦労したみたいです。じつはこの編成で演奏会をやると、客席がトロンボーン吹きばかりになってしまうんです。そうじゃなくポップスでもクラシックでも、楽器に関係なく来てもらって「ジャズって良いね」「トロンボーンって結構やるじゃないか」と思ってもらいたい……、それが今回一番の目的ですね。そういう意味でアレンジャー陣は、素晴らしい仕事をしてくれました。彼ら、どんなアレンジをしたら早川が喜ぶかっていうサジ加減を心得ていて(笑)。そしてリスナーの心をくすぐる機微も、よく分かっているんですね。僕はアイディアは出したけれど、彼らの好きなように仕上げてもらいました。 ─

それから、4人がレコーディングに使用したトロンボーンも掲載されていたので書いておきます。ジャケット写真の左から…
 三塚知貴 YAMAHA YSL-897Z (ヤマハ カスタムZシリーズ テナー 細管)
 早川隆章 Lätzsch Custom Brass J-127N (独レッチェ テナー 細管)
 橋本佳明 Vincent Bach Stradivarius LT 36 SP (米バック テナー 中細管)
 西田幹   Lätzsch Custom Brass SLB-AD/K (独レッチェ バス)


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【データ】
『 T-SLIDING Ⅱ ~Just Bacharach 』  (ジャスト・バカラック)
早川隆章&T-SLIDING  (早川隆章&ティー・スライディング)

CD:2015年3月25日リリース
レーベル:What's New Records
番号:WNCJ-2266

Produced by Takaaki Hayakawa & Keiichi Sato
編曲: 神尾修(T-1,3,4,5,9.)、内田光昭(T-2,6,7.)、三塚知貴(T-8.)、吉田邦夫(T-10.)

早川隆章&T-SLIDING
  早川隆章 - trombone
  橋本佳明 - trombone
  三塚知貴 - trombone
  西田幹 - bass trombone
  板垣光弘 - piano
  奥田茂雄 - guitar
  芹沢薫樹 - bass
  長谷川清司 - drums

Recorded at GROOVE Studio 2014/10/27, 11/10

 

 

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