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2015年4月 1日 (水)

T-SLIDING Ⅱ ~Just Bacharach/早川隆章&T-SLIDING (2015年)

ジャズ・トロンボーンのバンド、早川隆章&T-SLIDINGによるバカラック・カヴァー集です!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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1. ALFIE
2. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR
3. THE LOOK OF LOVE
4. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
5. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
6. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)
7. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
8. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
9. WIVES AND LOVER
10. THAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE

収録時間約54分


Img916ジャズ・トロンボーンのバンド、早川隆章&T-SLIDINGによるバカラック・カヴァー集です!  一週間前にリリースされたばかりですっ!

生きている間にこのようなバカラック・カヴァー・アルバムを紹介できるなんて! 私事になりますが、中高時代に吹奏楽部でトロンボーンを吹いてました。社会人になってから中古トロンボーンを購入して、市民オーケストラにちょっと所属したりもしました。その楽器はもう20年以上も屋根裏に放り投げたままですけれど^^;。そんな元トロンボーン吹きのバカラック・ファンにとって、その存在自体が嬉しいアルバムなのですょ。

日本のジャズ・トロンボーン奏者で私の頭の中に浮かぶのは、向井滋春さん、そして角田健一さん、村田陽一さん、中川英二郎さんといった方々。あっ、谷啓さんも。早川さんのことは存じ上げてなかったのですが、向井さんと共に日本を代表するジャズ・トロンボーン奏者なんですねー。「ニューハード」や「東京ユニオン」などでリードプレイヤー、ソリストとして活躍。その間にアメリカ、スイスのジャズ・フェスティバルに参加し名声を博した…とライナーに書いてありました。

バンド名の“T-SLIDING”は、トロンボーン(T)がスライド(SLIDE)することに由来するとのことで、4名のトロンボニストにピアノ、ギター、ベース、ドラムスという編成の総勢8名からなるバンドでございます。そして、“T-SLIDING”としては本作が20年振りの2作目なんだとか。

取り上げた10曲はバカラック・カヴァーの定番曲ばかり。ノリのいい8ビートやスウィングもあれば4ビートのバラードやボッサ風の曲もあり、あまりダレずに聴くことが出来ます。4本のトロンボーンは、テナー・トロンボーン3本にバス・トロンボーン1本。テナーはクラシック系だと音色が深くて柔らかな中太管を使うのですが、ジャズの場合は音色が明るく鋭い細管を使います。トロンボーン4本によるハーモニーもありますし、メロディ・ソロやアドリブも見事です。バックのリズム隊もよくサポートしてます。

私が特に気に入ったのは、ボッサ風味で若干アップテンポのT-6. 「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」 。平賀マリカさんのバージョンを下敷きにしたアレンジのようですが、気持ち良く吹く早川さんのメロディ・ソロやアドリブを聴いていると、自分も吹きたくなります。それと、デジャヴを憶えたのがT-1. 「 アルフィー 」 。イントロの頭からワンコーラス目に至るまで、絶対聴いたことあるのに思い出せない…。iPodに入れてる 「 アルフィー 」 を片っ端から聴いてやっと見つけました。David Hazeltine Trio(デヴィッド・ヘイゼルタイン・トリオ)の 「 アルフィー 」 をパクって、ピアノのブロック奏をトロンボーン4本で置き換えて吹いてたんですね~。

あと、願わくば、リズム隊なしの…つまりトロンボーン4本だけのアンサンブルで何か一曲吹いて欲しかったなぁ。「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 なんか、それにぴったりの曲だと思うんですよね~。残響を効かせて、教会の讃美歌のようなハーモニーを聴きたかった…。ホント、いつも勝手なことばかり書いてますね^^;。

※ 2015年4月18日追記
Jazz Life誌の2015年5月号(4月14日発売)に、本アルバムに関する早川さんのインタビュー記事が掲載されていました。いくつか興味深い内容がありましたので、かいつまんで紹介いたします。

 ─ ディオンヌ・ワーウィックとバート・バカラック(p)のダブル・ビルによる全国ツアーがあって(あるでお注記:1988年の 「 ディオンヌ・ウィズ・バート・バカラック 」 と銘打ったコンサートと思われます)、そこでも声をかけられました。そして開眼したというか、みんなサウンドが大人なんですよ。ジェントルで、どの音も耳に心地よい。黒人ギタリストがいるのに、完全にサウンドにハマっているから存在も気付かせない。なのに必要な時に一発ポンとやったら、それがめちゃくちゃカッコいいわけ。 (略) だから自分で昔のスタイルを復権させてやろうと、しかもうるさい音じゃなく、あの大人の音でね。 ─

 ─ (…今回挑戦されたのはバート・バカラックでしたね、と訊かれて) とにかくどの曲もオシャレだし、ラインが綺麗で口ずさみやすい。彼のメロディを嫌いな人はいないでしょ。それなのに、どの曲もとても変則的なんです。コードも難解で、普通のⅡ-Ⅴ進行じゃないから、演奏したり歌う側にとっても難しい。今回もみんな、それなりに苦労したみたいです。じつはこの編成で演奏会をやると、客席がトロンボーン吹きばかりになってしまうんです。そうじゃなくポップスでもクラシックでも、楽器に関係なく来てもらって「ジャズって良いね」「トロンボーンって結構やるじゃないか」と思ってもらいたい……、それが今回一番の目的ですね。そういう意味でアレンジャー陣は、素晴らしい仕事をしてくれました。彼ら、どんなアレンジをしたら早川が喜ぶかっていうサジ加減を心得ていて(笑)。そしてリスナーの心をくすぐる機微も、よく分かっているんですね。僕はアイディアは出したけれど、彼らの好きなように仕上げてもらいました。 ─

それから、4人がレコーディングに使用したトロンボーンも掲載されていたので書いておきます。ジャケット写真の左から…
 三塚知貴 YAMAHA YSL-897Z (ヤマハ カスタムZシリーズ テナー 細管)
 早川隆章 Lätzsch Custom Brass J-127N (独レッチェ テナー 細管)
 橋本佳明 Vincent Bach Stradivarius LT 36 SP (米バック テナー 中細管)
 西田幹   Lätzsch Custom Brass SLB-AD/K (独レッチェ バス)


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【データ】
『 T-SLIDING Ⅱ ~Just Bacharach 』  (ジャスト・バカラック)
早川隆章&T-SLIDING  (早川隆章&ティー・スライディング)

CD:2015年3月25日リリース
レーベル:What's New Records
番号:WNCJ-2266

Produced by Takaaki Hayakawa & Keiichi Sato
編曲: 神尾修(T-1,3,4,5,9.)、内田光昭(T-2,6,7.)、三塚知貴(T-8.)、吉田邦夫(T-10.)

早川隆章&T-SLIDING
  早川隆章 - trombone
  橋本佳明 - trombone
  三塚知貴 - trombone
  西田幹 - bass trombone
  板垣光弘 - piano
  奥田茂雄 - guitar
  芹沢薫樹 - bass
  長谷川清司 - drums

Recorded at GROOVE Studio 2014/10/27, 11/10

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コメント

あるでおさんへ

 この記事を拝読するまでこのグループの存在はもちろんのこと、CDのことも存じ上げませんでした。あるでおさんは守備範囲は広いがザルのようだと謙遜なさっておられますが いえいえ、「天網恢恢疎にして漏らさず」の例えのごとく 抑えるべきは抑えておられるんだと確信いたしております。

 

まったりさん、こんばんは!
お褒め(ですよね)の言葉を頂き、ありがとうございます。
でも、まだまだ知らないことが多すぎて…。
バカラック道はホントに深い底なし沼のようです。
私はザルなもので、沼の水をすくってもこぼれちゃうんですよ~(T_T)

あっと、本記事に追記しました。
よろしければお目遠しくださいませ。

 あるでお様

 こんばんわぁ。音楽に、そしてとりわけトロンボーンに造詣の深いあるでおさんはきっとご存知だとは思いますが こんな作品を発見いたしております。

    アルフィー 中川英二郎&美野春樹トリオ UPC‐0169 これをコピペしてYou Tubeで検索してみてくださいませ。

 ジャズにも楽器にも疎いまったりなのでしたぁ。(トホホ)

まったりさん、こんばんはっ!
ご紹介いただいた中川英二郎さんの吹く 「 アルフィー 」 、全くご存知ありませんでした(^^)v 教えていただきありがとうございますっ!!

早速聴きました! なんて甘い音色なんでしょう。逆立ちしたってあんな音出せないですょ。はぁ~(ため息)

トロンボーンでバカラック作品を吹いてるカヴァーをiTunesでいくつか購入していますが、いつかそういう “ 縛り ” で記事を書いてみたいと思います~。

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