KARIMA (2010年)
イタリアの女性ポップ・シンガー、カリマが2010年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを4曲収録!
(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)

全11トラック中、バカラック作品は4トラック
1. JUST WALK AWAY (4:06)
2. I'VE GOT MY MIND MADE UP (5:13)
3. WAITING FOR CHARLIE (TO COME HOME) (4:19)
11. COME IN OGNI ORA <live version> (5:23)
イタリアの女性ポップ・シンガー、カリマが2010年にリリースしたアルバムです。
カリマさんは1985年5月28日生まれ。ん? 明日が30歳の誕生日ではないですかっ! 1日早いけれど、Happy birthday KARIMA !
経緯はよくわかりませんが、2009年2月のサンレモ音楽祭で、バカラック爺&マリオ・ビオンディと一緒に 「 COME IN OGNI ORA 」 を歌いました。この曲は、ミュージカル 『 SOME LOVERS 』 のためにバカラック爺がSteven Saterと書いた曲のうちの1曲で、原題は 「 EVER OTHER HOUR 」 。カリマさんとマリオ・ビオンディがイタリア語詞をつけて歌ったんだそう。同年、『 Amare le differenze 』 というシングル?に収められイタリアでヒットしました。その人気っぷりは、ブログ 『 バカラックマジックでまったりと 』 でまったりさんがこれまで何度も取り上げておられます。いろんな方が歌ってる映像もワンサカ載せておられます。リンクを置いておきますので、是非ご覧になって下さい。
① 2011/ 3/ 5 の記事 : まったりさんがブログで紹介された最初の記事
② 2011/ 6/27 の記事 : カリマさんとマリオ・ビオンディのデュエットを紹介
③ 2014/ 4/23 の記事 : オリジナルとイタリアでの人気の秘密を紹介
んで、そのカリマさんがデビュー・アルバムとして2010年にリリースしたのが本作です。バラードタイプの曲からR&Bテイストの曲まであり、比較的落ち着いた雰囲気の大人のポップス・アルバムといった印象。スタジオ録音10曲 + ライヴ録音1曲の全11曲が収められているのですが、なんといってもそのうちバカラック作品が4曲もあり、しかもその全てがバカラック爺のプロデュースという、なんとも贅沢なアルバムなのです。
まずはヒット曲のT-11. 「 COME IN OGNI ORA 」 。ライヴ録音で、クレジットには live @ Auditorium Parco della Musica Roma と書いてありました。ローマのどこかですね^^;。6/8拍子のバラード曲なのですが、とても張りのあるエネルギッシュな歌唱で、聴いていてほれぼれします。クレジットによると、ミュージシャンはバカラック・バンドの面々。たぶん、ローマでのバカラック公演にカリマさんがゲスト出演して歌ったのでしょう。歌い終わって観客が拍手するなか、バカラック爺が “ KARIMA ! ” と紹介している声が入っています。そのあとカリマさんをハグしたんでしょうねー。
同じくミュージカル 『 SOME LOVERS 』 からの一曲が、T-1. 「 JUST WALK AWAY 」 。♩≒120のミディアム・テンポ。しっかりした8ビートの曲で、基本は短調なんですが、イントロや間奏で短調から長調に転調するところなど、いかにもバカラックだなぁ~というところも垣間見えます。英語詞のままカリマさんは歌っているのですが、イタリア語でも英語でもカリマさんの力強い歌唱は変わりません。
T-2. 「 I'VE GOT MY MIND MADE UP 」 は、1979年公開のイタリア映画 『 TOGETHER? 』 のオリジナル・サウンド・トラックに収められた一曲。この映画のサウンド・トラックは、全篇バカラックが作曲/編曲/指揮を担当。この曲はポール・アンカが作詞して、マイケル・マクドナルドが歌っています。変拍子と転調がある複雑な構成のこの曲を、カリマさんは堂々と歌っておられます。
そして、T-3. 「 WAITING FOR CHARLIE (TO COME HOME) 」 は、1961年のエッタ・ジェイムスがオリジナル。2006年にトレインチャが歌って表に出てくるようになった一曲です。カリマさんのダイナミックな素晴らしい歌唱は、トレインチャに負けず劣らずです。この曲も、まったリさんがすでにブログでカリマさんが歌ってる動画を取り上げておられます。 → こちら
このアルバムのライナーには、レコーディング中にカリマさんとバカラック爺が一緒にいる写真がたくさん載ってました。カリマさん、嬉しそうですねー。
…と記事を終えようと思ったのですが、色々調べているうちに、カリマさんが今年(2015年)3月にバカラック集をリリースしていた事実が判明! さっそくAmazonで注文しました。といっても、日本のAmazonでは直接取り扱っていなくて、海外のマーケット・プレイス品を注文した次第。早く聴きたいなぁ。
【データ】
『 KARIMA 』
Karima
CD:2010年4月13日リリース
レーベル:SONY MUSIC (EU)
番号:88697563362
Executive Producer: Mimmo D'Alessandro to D'Alessandro and Galli
(T-1~3.)
Produced by Burt Bacharach
Arrangement: Burt Bacharach, Patrick Williams (T-2,3.)
Electric guitar & classic guitar: Paul Jackson, Jr.
Piano & organ: Greg Phillinganes
Bass: Nathan East
Drums: John Robinson
Percussion: Don Williams
Soprano Sax: Dan Higgins
Trumpet: Warren Luening, Charlie Davis (T-1.), Gary Grant (T-2,3)
Orchestra arrangement: Burt Bacharach
Conduct orchestra: Joel Derouin
(T-11.)
Orchestra arrangement: Burt Bacharach
Orchestra arrangement: Adi Yeshaya
Violin: Elizabeth Ellen Chorley
Electric bass: David Bruce Coy
Drums & percussion: David Angelo Crigger
Trumpet & flugelhorn: Thomas Jeffrey Ehlen
Keyboard: David Joyce
Piano & keyboard: John Robert Shrock
Clarinet: Dennis John Wilson
Chorus: Josephine Ellen James, John Pagano, Donna Lynn Taylor
リンク先消滅したためリンク貼り直し(2024/2/4)
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コメント
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あるでおさんへ
今回は私の記事を(しかも過去にさかのぼってまで)お知らせくださり、恥ずかしいやら 嬉しいやら 近くにあるでおさんがおられたら 数回はハグしていることと思います。
いあ、実際には恥ずかしがり屋さんの私と(自称)恥ずかしがり屋さんのあるでおさんですから それはないと思いますが・・・それくらい感謝の気持ちで一杯です。
11曲中4曲がバカラックさんの作品で しかもそれが素晴らしい作品を取り上げておられて お買い得感一杯のCDだと思います。
特に 「 WAITING FOR CHARLIE (TO COME HOME) 」は先のバカラックさんの公演でも取り上げてくださり、その前に私の記事で取り上げていたこともあり、すごく感動した覚えがございます。
日本人歌手の方もバカラックさんの作品集を出されるのであれば ぜひとも「バカラックさんの作品には有名曲でなくても素晴らしい作品がある」というコンセプトで選曲してくださればと密かに願っているまったりなのでしたぁ。
投稿: まったり | 2015年5月30日 (土) 22時29分
まったりさん、こんにちは!
コメントありがとうございますっ!!
またまた、まったりさんのブログの記事をリンクさせていただきました。
お世話になってばかりで申し訳ないですぅ。
まったりさんのご希望とあらば、ハグでも何でもいたしますですよ(笑)
日本人歌手の方でも有名曲以外の「バカラックさん作品」を取り上げてほしい…
バカラック集であれば1~2曲はそういうヤツを取り上げて欲しいなーと私も思います。
まったりさんはそんな曲をこれまでもたくさん紹介していらっしゃるんで、
私も少しでもお力添えできればと思っております。
ということで、今後もリンクさせて下さいませませm(__)m
投稿: あるでお | 2015年5月31日 (日) 12時38分