Blackbird/三善香里 (2012年)
ジャズ・シンガーの三善香里が2012年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!
(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)

全12トラック中、バカラック作品は1トラック
12. ALFIE (4:38)
ジャズ・シンガーの三善香里が2012年にリリースしたアルバムです。
香里さんのプロフィールについては、以前アップしたファースト・ミニアルバム 『 Alfie 』 の記事を参照ください。 → こちら
その記事に、ミニアルバム 『 Alfie 』 に収められている 「 アルフィー 」 と本アルバム 『 Blackbird 』 の 「 アルフィー 」 はたぶん同じテイクだろうから 『 Blackbird 』 を購入していない … と書きました。
そうしましたら、香里さんより “ 別の音源です。ミニアルバムとはまた違った雰囲気ですので、是非聴いてみて下さい ” とコメントをいただいたのです!! 直々に!! 目が点になりました。 まさかご本人さまがコメント下さるなんてっ!! 香里さん、ありがとうございました!! 早速 Amazon で本アルバムをゲットした次第です。
凛としたお姿がとても印象的なジャケット写真、しばらく眺めたのちに開くと、内側には香里さんご自身によるメッセージ & 曲解説が…。メッセージの一部をご紹介します。 ─ 気の置けない仲間達と作った初のフル・アルバム、そして今の私の等身大のソングブックです。暗い夜から今まさに羽ばたこうとしているこのアルバム 『 Blackbird 』 が、一人でも多くの方の愛聴盤となりますように! ─
ジャケ写の黒いお召し物と手にしている羽根は、羽ばたこうとしている黒い鳥 = このアルバムを表現しているのでしょうね。
ジャズ・スタンダードからビートルズ/ジョニ・ミッチェル/ポール・サイモンなどロック/ポップス系までバラエティに富んだ選曲。バックは、ピアノトリオ、ギタートリオ、ギターだけ、ピアノだけ…と、曲によって編成を柔軟に変えています。各曲のアレンジも新鮮で軽やか。香里さんの歌声はとても凛としていて、でも柔らかい。CDが届いた翌朝、このアルバムを聴きながらウォーキングしたのですが、曲ごとに様々な色の鳥が頭の中を飛んでるような錯覚を覚えました。羽ばたいた黒い鳥さん、実は色彩豊かな鳥だったんですね。。
んで、バカラック・カヴァーのT-12. 「 アルフィー 」 。曲解説で、香里さんはこう書いておられます。 ─ この曲だけが2011年8月の録音。韓国での配信用に前作からキーとアレンジを変えて録音、日本では未発表だったので収録しました。独特のカラーを持つ佐藤浩一(Pf)とのDuo。 ─
香里さんが拙ブログにコメント下さったとおり、ミニアルバムのものとは違った雰囲気の 「 アルフィー 」 でした。キーは前作の変ホ長調からホ長調に半音UP。ピアノの音色が暖かく柔らかいです。香里さんの歌も、前作は語りかけるような感じだったのですが、本作では物語を話して聞かせている風に感じました。アウトロでのハミングもグッときます。
前作でも今作でも同じだったのが、原曲には出てこない音階で ” アルフィー ” と歌うところ。分かりやすくするため、キーをハ長調として説明します。「 アルフィー 」 の歌い出しは<ソファミファソ~、ファド~> ですよね。つまり、最初に ” アルフィー ” と歌う箇所は<ファ ↗ ド>です。同様に、” アルフィー ” と歌う箇所を音階で示すと、<ソ → ソ>、<シ → シ>、<レ ↘ ド>、<レ ↗ ミ>、<ラ ↘ ソ> これで全てです。しかし、香里さんはイントロやアウトロで ” アルフィー ” を<レ ↘ ラ>と歌うんです。原曲にはない音階なので、強く印象に残ります。他のカヴァーでは聴いたことないですもん。
他の収録曲のなかでは、高揚感のあるT-8. 「 フライ・ミートゥー・ザ・ムーン 」 と大人なサウンドのT-9. 「 ブレイム・イット・オン・マイ・ユース 」 が特に印象に残りました。
ここからは余談なのですが、最近、iPod+イヤホン 或いは iPod+ミニコンポでしか音楽聴かなくなってます。でも、本アルバムは久々に自宅のオーディオを鳴らして聴こうと思い、数ヶ月ぶりでオーディオの電源をON!
自宅オーディオのスピーカーは、8cmフルレンジ2発のバックロードホーン型スピーカー(左の写真)。音像定位が良いことから、ヴォーカルもののアコースティックな音源では特にその威力を発揮します。「アルフィー」では、香里さんの歌声が艶かしく聴こえて “ ゾクゾクッ ” としました。
たまには、ちゃんとしたオーディオで聴かんといけんなぁ…
【データ】
『 Blackbird 』
三善香里
CD:2012年11月21日リリース
レーベル:Precious Records
番号:KMYS-2012
Prodused by 三善香里
アレンジは曲により異なります
三善香里 - All vocals
田中さとこ - Piano (T-1,4,5,7,8.)
佐藤浩一 - Piano (T-12.)
馬場孝喜 - E.Gt & A.Gt (T-2,3,4,9.)
松尾由堂 - E.Gt & A.Gt (T-6,7,11.)
芹澤薫樹 - E.Bass & W.Bass (T-1,4,5,7,8,10.)
織原良次 - Fretless Bass (T-2,3,9.)
吉川昭仁 - Drums & Percussion
Recorded May 21 (w/Guitar Trio), July 12 (w/Piano Trio) 2012 at Studio DeDe, 池袋
Recorded July 20, Aug. 4,12,21,23,24 2012 (Duo w/Guitarist, Additional Guitars & Vocals) at DeDe AIR, 目白
<T-12.> Recorded Aug. 16 2011 at Studio DeDe, 池袋、Arranged by 佐藤浩一 & 三善香里
リンク先消滅したためリンク貼り直し(2024/2/4)
Amazonリンク
« WHAT THE WORLD NEEDS NOW... THE MUSIC OF Burt Bacharach/Royal Philharmonic Orchestra (2013年) | トップページ | CLOSE TO YOU KARIMA SINGS BACHARACH/Karima (2015年) »
「バカラックの曲がちょっと入ったアルバム」カテゴリの記事
- Motoring Along/Al Cohn & Zoot Sims (1975年)(2025.10.12)
- The Piano Of Eddie Higgins/Eddie Higgins (1967年)(2025.08.24)
- Traces/Brooks Arthur Ensemble (1969年)(2025.08.17)
- I Love This Land/Al Harrington (1975年)(2025.08.10)
- The Greatest Roman Of Them All/Lyn Roman (1968年)(2025.01.26)
« WHAT THE WORLD NEEDS NOW... THE MUSIC OF Burt Bacharach/Royal Philharmonic Orchestra (2013年) | トップページ | CLOSE TO YOU KARIMA SINGS BACHARACH/Karima (2015年) »


コメント