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2015年6月14日 (日)

CLOSE TO YOU KARIMA SINGS BACHARACH/Karima (2015年)

イタリアの女性シンガー、カリマが2015年にリリースしたバカラック・カヴァー集です!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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1. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU / A HOUSE IS NOT A HOME
2. WAITING FOR CHARLIE (TO COME HOME)
3. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
4. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME
5. WALK ON BY
6. ONE LESS BELL TO ANSWER
7. JUST WALK AWAY
8. THE LOOK OF LOVE
9. WIVES AND LOVERS
10. I SAY A LITTLE PRAYER
11. ALFIE
12. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
13. GOD GIVE ME STRENGTH

収録時間約63分


イタリアの女性シンガー、カリマが2015年3月にリリースしたバカラック・カヴァー集です!

カリマさんのプロフィール等は、デビュー・アルバム 『 KARIMA 』 の記事に書いておりますので参照ください。 → こちら

バカラック作品が4曲もありしかもその全てがバカラック爺のプロデュースという、なんとも贅沢なデビュー・アルバムを2009年にリリースしたカリマさん。続くセカンド・アルバムが本作なのですが、なんとそれがいきなりバカラック・カヴァー集とはっ!!!

Img960a_2届いたCDはダブルジャケット仕様の紙ジャケ。ジャケットを開けると左側にカリマさんのコメントが書いてありました。伊太利亜語なんて読めませんから、Google翻訳で日本語に変換しました。更にそれを意訳・簡素化したのがこちらです。

─ 私は15歳の時に、それまで知らなかった偉大な芸術家の素晴らしい世界を発見しました。私の人生を変えたレコード ~ Era Dionne Warwick Sings The Bacharach & David Songbook ~ それは啓示でした。私の魂の奥深くにロマンチックなタッチで届いたのです。10年後、私はマエストロと共演する絶好の機会を得ました。ロサンゼルスの彼の家に行き、その後スタジオで彼のプロデュースでレコーディングしたのです(※デビュー作のこと)。このプロジェクト(※本作のこと)は、美しい音楽と夢を全世界で与えている素晴らしい芸術家のため、私の愛と情熱から生み出されたものです。 ─

変な日本語ですが、要はバカラックの音楽で人生が変わったと、そしてバカラックへの愛と情熱から本作を作ったと。こういうコトみたいですね。凄いなぁ~、カリマさん。

聴いてまた唸りました。全篇ジャズなんです、ジャズ! デビュー・アルバムはポップス・アルバムだったのに。バックはサックス+ピアノトリオというワンホーン・カルテット。全曲アレンジはピアノのピエロ・フラッシ。伊太利亜の気鋭ジャズ・ピアニストだそうで、ハーモニーの美しさはビル・エバンスに、歯切れ良いタッチはハービー・ハンコックと比較され、エレクトリック・キーボードのうまさにも定評ある方なんだとか。

収録曲は13トラック、14曲。最初のT-1. が 「 シズ・ガイ 」 と 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 のメドレー。ほぼフルサイズの2曲をメドレーしていて、尺も7分を超えてます。アルバムの初っ端から気合が入ってます。往年のバカラック作品が主体ですが、T-13. 「 ゴッド・ギヴ・ミー・ストレングス 」 もありますし、最近のミュージカル 『 SOME LOVERS 』 からの楽曲、T-7. 「 JUST WALK AWAY 」 もあります。

バックの演奏は、ジャズはジャズでもコンテンポラリーなアレンジで新鮮。演奏も硬軟織り交ぜていていい感じです。デビュー・アルバムに入ってるT-7. とT-2. 「 WAITING FOR CHARLIE (TO COME HOME) 」 の2曲だけは、セルフカヴァーということもあってかデビュー・アルバムのテイストを再現したポップス寄りのアレンジですが。

カリマさんの歌唱は、曲の出だしでは抑え気味でも山場ではシャウトしたりして、パワフルで表現力が豊か。シャウトする場面では、ジャズというよりソウルシンガーのそれっぽいです。

ベースだけをバックにソウルフルに歌うT-5. 「 ウォーク・オン・バイ 」 、ローズ・ピアノとエレキ・ベースがクール&ハードでカリマさんの歌唱もパワフルなT-9. 「 小さな願い 」 にも強い印象を受けましたが、本アルバムの白眉はやっぱり最後のバラード3曲でしょう。T-11. 「 アルフィー 」 はピアノだけをバックに歌います。ピアノの間奏がリリカルで美しいです。T-12. 「 世界は愛を求めている 」 のバックはピアノとベースのみ。この曲はバックもカリマさんの歌唱もとても抑制が効いていて、心に染みました~。私のイチオシです。T-13. 「 ゴッド・ギヴ・ミー・ストレングス 」 はローズ・ピアノの音色がなんともいえずいい雰囲気を醸し出しています。カリマさんの歌唱もコステロに勝るとも劣りません。

41xplfosf3l41dmmaqmqlここからはオマケです。MP3データしか所有していないカヴァーをご紹介。
と言っても、カリマさんではありません。ピアノを弾いていたピエロ・フラッシです。ピエロは、2008年に PIERO FRASSI TRIO 名義でリリースしたアルバム 『 Everything We Love 』 (左) で 「 素晴らしき恋人たち 」 (7:55) を取り上げています。かなりアヴァンギャルドでハードな演奏です。
更に、2010年にリリースしたアルバム 『 SERENITY 』 (右) でも 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 (7:13) を取り上げています。こちらは一転、叙情派の美しい演奏です。
どちらも、ピエロがバリバリのジャズ・ピアニストだということがわかります。カリマさん、ジャズ・シンガーに転身するんでしょうか!?


【データ】
『 CLOSE TO YOU KARIMA SINGS BACHARACH 』
Karima

CD:2015年3月24日リリース
レーベル:Universal Classics & Jazz, a division of Universal Music Italia
番号:4726421

Produced by Karima Ammar and Nicolas Gilliet
All tracks arranged by Piero Frassi
  Karima - vocals
  Vittorio Alinari - soprano, tenor sax & flute
  Piero Frassi - piano & rhodes
  Francesco Puglisi - upright bass & el-bass
  Fabio Nobile - drums
  Irvin Mayfield - trumpet, specal guest on T-3. 「 CLOSE TO YOU 」
Recorded on 16 & 17 November 2014 at Studio Canss, Losone, Switzerland

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コメント

 あるでおさん、こんばんわぁ


 私がカリマさんを知ったのはYou Tube上でありました。突然降って湧いたって印象が強くって 当初は何者や?って感じでございまして しばらく遠巻きで見ていた記憶がございます。確か、その動画の中にバカラックさんと一緒に写っている写真もあったりなんかして、恥ずかしながら私はアマチュアさんでありながら 何かのご縁でバカラックさんとご一緒されているんだろうと思っていたりなんかしました。今や、バカラックさんの前半をディオンヌさんが そして後半をこのカリマさんとトレインチャさんが彩っているのだと認識しているのですが・・・・。

 それともう一つ、じわっじわっと深みを増していますのが イタリアって国のバカラックさん人気の定着度です。かつてバカラックさんの(準)公式ホームページをのぞいていましたら イタリアの方々が「今度いつイタリアに来るの?」とか「早くイタリアにおいでよ」ってコメントがたくさん寄せられていて びっくりしたことがございます。その次に多かったのがブラジルだったかしらん。

 また、もう一つ感じられることは いわゆる大御所と言われてもおかしくない方々が未だにバカラックさんの曲を歌ってコンサートなんかで披露されておられるし、新たに昔の曲をカヴァーされたりしていて 私のブログ維持にネタをいただいております。

 そんな国環境の下地があってのカリマさんのご登場と言えなくもないですが 今や堂々たる風格でありますねぇ。

 T-2のT-2. 「 WAITING FOR CHARLIE (TO COME HOME) 」につきましても 私はエッタ・ジェイムスさんの作品で(良い意味での)ショックを受けまして記事で取り上げました。その時にカリマさんがカヴァーされていることを知り、選曲のセンスにも感銘を受けました。ご本人による選曲かスタッフの方の選曲かは存じませんが 当時(私がブログで取り上げた頃)はまだそんなにカヴァーされている方もおられず それを取り上げておられたカリマさんをすごいと思った記憶もございます。

 私はジャズという音楽に疎いので あまり説得力を持ちませんが ジャズとバカラックさんの作品は根っこが同じなのか すんなりと私の胃の腑に落ちることが多いです。

 これからのカリマさんにも期待したいです!! (雑文でごめんなさい)

まったりさん、こんばんは!
カリマさんへの熱い熱いコメント、ありがとうございますっ!!

伊太利亜でのバカラックさん人気の凄さ、マリオ・ビオンディさんやカリマさんの存在など、み~んなまったりさんから教わったことでございます。伊太利亜に限らず、色んなお国でのバカラック事情にお詳しいまったりさんがここまで力を入れておっしゃるんですから、半端ないんでしょうね~。

カリマさんがバカラック集を編むにあたり、どうしてジャズのフォーマットでチャレンジすることになったのかその経緯はわかりませんが、“ すんなりと私の胃の腑に落ちることが多い ”というその感覚、私も感じる所です。

これからもカリマさんの動画を紹介し続けてください~

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