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2015年9月

2015年9月27日 (日)

The Amazing BURT BACHARACH/Big Band Ritmo Sinfonica Citta Di Verona & Orchestra Giovanile Del Veneto (2006年)

イタリアのビッグバンド+青年オーケストラ+女性ヴォーカルによるバカラック集です!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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original front cover

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front / back cover released in Japan (所有している日本盤)

1. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
2. WALK ON BY
3. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
4. THIS HOUSE IS EMPTY NOW
5. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
6. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
7. I SAY A LITTLE PRAYER
8. ALFIE
9. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE *
10. MAGIC MOMENTS
11. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU *
12. No, Non Mi Innamoro Piu (I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAINのイタリア語バージョン)

* インスト曲

収録時間約42分


Img061イタリアのヴェローナ市シンフォニック・リズム・ビッグバンド+ヴェネト州青年オーケストラ+シルヴィア・テストーニ(女性ヴォーカル)のコラボによるバカラック集です!

イタリアのヴェローナは、『 ロミオとジュリエット 』 の舞台となった街でしたよね。それぐらいしか知りません。地図を眺めて確認しました。イタリア北部は長靴の付け根、ミラノとベネチアの中間辺りにあるんですねー。Wikiによれば、 ─ イタリア共和国ヴェネト州西部にある都市で、その周辺地域を含む人口約25万人の基礎自治体(コムーネ)。ヴェローナ県の県都である。街の中心部には古代ローマ時代の円形競技場跡(アレーナ・ディ・ヴェローナ)があり、街の象徴となっているほか、中世の町並みがよく残っており、2000年には「ヴェローナ市街」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。 ─

ほぉ~、世界遺産になってるんだ! イタリアに旅行することがあったら寄ってみよう。

そのヴェローナ市Camploy劇場で、2004年12月22日にヴェローナ市シンフォニック・リズム・ビッグ・バンド ( Big Band Ritmo Sinfonica Citta di Verona ) が、バカラック・トリビュートのクリスマス・コンサートを開きました。ヴェネト州青年オーケストラ ( Orchestra Giovannile del Veneto ) から弦楽セクションが加わり、女性ヴォーカルとしてシルヴィア・テストーニ ( Silvia Testoni ) が参加していました。そうなんです、本アルバムと同じ取り合わせのコラボレーション・コンサートだったんです。

以下の2枚の写真はそのコンサートでのもので、3人並んでる女性のうち右側がシルヴィアさんです。バンドのHPからパクりました、あしからず。
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このコンサートの模様は彼ら自身によってYouTubeにアップされてまして、このバンド名 & Bacharachで検索すればすぐ見つかります。興味があればぜひご覧になってください。

その後、2006年までの2年間で同様のコンサートを何度か催しつつ、2005年10月に本アルバムをレコーディングしたわけです。私が所有しているCDは日本盤なんですが、オリジナル盤に書かれていたんでしょうね、ライナーにはバンドの指揮者、マルコ・パセット ( Marco Pasetto ) のコメントが日本語に翻訳されて掲載されていました。

─ このCDでは、バカラックの有名な作品を「シンフォニック・リズム」、つまり、バカラックのオリジナルの音色を忠実に再現する手法で演奏している。木管、金管楽器をポップ・ジャズ的に取り入れ、リズム・セクションはヴェローナ市シンフォニック・リズム・ビッグバンドのサポートを受けた。ヴェネト州青年オーケストラがバカラックの曲にお馴染みの弦楽器セクションを担当することで、他に類を見ないソフトでしなやかなサウンドが追加された。そして、楽器の音色の上に広がるシルヴィア・テストーニの素晴らしい声。華麗に変化する感情あふれる声だ。ヴェネト州青年オーケストラの作曲家であり指揮者のファブリツィオ・カスターニアの手によるアレンジがまた、シンプルだが洗練されたリズムとメロディとハーモニーの旅へと聴くものを誘う。 ─

収録曲は定番曲中心に12曲。コステロとの共作曲T-4. 「 ディス・ハウス・イズ・エンプティ・ナウ 」 はこの手のアルバムとしてはちょっと珍しいですねー。また、ヴォーカルなしのインスト・ナンバーも2曲あって、これらは弦楽セクションもなくバンド単独の演奏です。

マルコさんのコメント通り、全体的にはヒットしたバージョンの曲調・雰囲気を再現している感じ。オケの弦楽セクションはサポートする程度の使い方が主で、バンドのサウンドを前面に出したアレンジです。シルヴィアさんの歌唱はミュージカル歌手風で、ブライト且つ張りのある歌声がサウンドにマッチしています。

T-4. 「 ディス・ハウス・イズ・エンプティ・ナウ 」 は、ピアノ、バス・クラリネット、ソプラノ・サックスだけをバックに、シルヴィアさんが丁寧に歌っていて美しい仕上がりです。T-7. 「 小さな願い 」 は私が好きなディオンヌ・ワーウィック版をベースにしたアレンジなんですが、シルヴィアさんの歌唱がディオンヌとアレサの折衷タイプなのがちょいと残念。

「 遥かなる影 」 は、歌入りのT-1. とインストのT-11. でアレンジが全く異なっています。T-1. はカーペンターズ版を再現していてシャッフルのリズム。片やT-11. はスウィングのリズムで尺も短いのですが、アウトロの30秒間にも及ぶピアノ・ソロのパッセージが素敵で印象を残します。

なお、「 恋よさようなら 」 はT-5. が英語詞でT-12. がイタリア語詞。バックの演奏は全く同じですが、イタリア語のほうが陽気に感じます。

今回記事を書くにあたり参考にしたバンドのHPです。ご参考まで。
 バンドのHP
 そのHPのなかで本アルバムを紹介しているページ


【データ】
『 The Amazing BURT BACHARACH 』 (邦題:決定盤‼ トリビュート・トゥ・バート・バカラック)
Big Band Ritmo Sinfonica Citta Di Verona & Orchestra Giovanile Del Veneto

CD:2006年1月25日リリース (所有CDは、2011年10月5日リリースの日本盤)
レーベル:Azzurra Music Srl (伊) (所有CDは、ポニーキャニオン)
番号:? (所有CDは、PCCK-10095)

Arrangement: Fabrizio Castanìa
Recording at teatro Martinelli di Sandrà
↓ 演奏しているメンバーは以下クレジットを参照ください。
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左は輸入盤、右は日本盤です。

 

 

2015年9月20日 (日)

BURT BACHARACH This Guitar's in Love with You/V.A. (2014年)

アコースティック・ギターの世界的な名手達によるバカラック集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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1. CASINO ROYALE  ~ Doug Smith & Mark Hanson ~
2. THE LOOK OF LOVE  ~ Wayne Johnson ~
3. PROMISES, PROMISES  ~ Doug Smith ~
4. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  ~ Greg Hawkes ~
5. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ David Cullen ~
6. ALFIE  ~ Laurence Juber ~
7. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Al Petteway ~
8. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ Eltjo Haselhoff ~
9. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Tommy Emmanuel ~
10. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Nick Charles ~
11. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ Jim Earp ~
12. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Mike Dowling ~
13. WALK ON BY  ~ Mark Hanson ~
14. WISHIN' AND HOPIN'  ~ Arlen Roth ~
15. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ Laurence Juber ~
16. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Doug Smith & Mark Hanson ~

T-16. はボーナス・トラック

収録時間約54分


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─ アコースティック・ギターの世界的な名手達によるバカラック集です ─
 

本アルバムのCDケース裏面に書かれていた文を超意訳したものです。ホントにそんなスゴイ方が演奏してるんだろうか? と思いつつCDのライナーを眺めていたら、プロデューサーによるアルバム解説(左の画像)がありました。

─ 今回のリリースは、グラミー受賞アルバム 『 ヘンリー・マンシーニ:ピンク・ギター 』 の録音10周年を記念してのものです。グラミー・ギタリストの多くがこのプロジェクトに戻ってきてくれましたし、新たに何人かの素晴らしいプレイヤーも加わってくれました。彼らすべてが、この写真の男 ~ バート・バカラック ~ の時代を超越した素晴らしい作品にその持てる才能と視点を注いでくれました。当社の20周年のお祝いでもあります。どうかこのアルバムを愛聴してください。 ジェームス・ジャンセン ─

せっかく訳してみたものの、どんなに凄いギタリストが参加してるかは結局わかりませんでした(>_<)。ま、気を取り直してこのアルバムを聴いてみましょう。

チョイスされたのは、バカラック・カヴァーの定番曲ばかり16曲。それを、13人のギタリストがソロ或いはデュオで演奏しています。一部の曲でパーカッションも加わる以外はアコースティック・ギターだけ(一部はたぶんウクレレ)で演奏している、とてもユニークなアルバムです。

私が気に入ったのは、T-3. 「 プロミセス・プロミセス 」 。オリジナルの曲調のままギター・ソロでこの曲を弾くことにも感心したのですが、オリジナリティ溢れる変奏や間奏部で一瞬曲が止まりスローなテンポで再開して徐々に元のテンポに戻るところとかが新鮮でした。また、ウクレレ(たぶん)が曲にマッチしてるT-4. 「 何かいいことないか子猫チャン 」 もかわいらしくて好きです。

サウンド的にはあまり変わり映えしないもんですから、ずっと聴いてるとちょっと退屈になったりもします。とはいえ、ギター好きの方でしたら是非!


【データ】
『 BURT BACHARACH This Guitar's in Love with You 』
V.A.

CD:2014/5/27リリース
レーベル:Solid Air Records (US)
番号:SACD2015

Produced by James Jensen
↓ 参加したギタリスト達のアルバムがライナーで紹介されてました ( Greg Hawkes を除く )
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2015年9月14日 (月)

アマールカの子守唄/V.A. (2011年)

チェコのおやすみアニメ 『 アマールカ 』 のサウンドトラックであり、且つ子守唄仕立てのバカラック・カヴァー集です!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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1. WINTER WARM  ~ 湯川潮音 ~  F
2. PAPER MACHE  ~ 永山マキ ~  F
3. ANYONE WHO HAD A HEART  ~ mammy Sino ~  F
4. THIS HOUSE IS EMPTY NOW  ~ Saigenji ~  M
5. TO WAIT FOR LOVE  ~ 千葉はな ~  F
6. BLUE ON BLUE  ~ 土岐麻子 ~  F
7. TRUE LOVE NEVER RUNS SMOOTH  ~ キセル ~  M
8. BABY IT'S YOU  ~ 児玉奈央 ~  F
9. NIKKI  ~ World Standard ~
10. MESSAGE TO MICHAEL  ~ 南波志帆 ~  F
11. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ 千葉はな ~  F
12. WHAT'S NEW PUSSYCAT?  ~ 土岐麻子 ~  F
13. BE TRUE TO YOURSELF  ~ 小池龍平 ~  M
14. THE BALANCE OF NATURE  ~ 永山マキ ~  F
15. WALK ON BY  ~ Luz fonte ~  M
16. DON'T GO BREAKING MY HEART  ~ 児玉奈央 ~  F
17. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ World Standard ~

※ ヴォーカル有りの曲は F (Female-女性)、又は M (Male-男性)と表記

収録時間約62分


Img042aa2011年4月からDVDブックとしてシリーズで刊行された、チェコのおやすみアニメ 『 アマールカ 』 日本語版の音源をCD化したものです。

プロデューサーは、子守唄仕立てのバカラック・カヴァー集 『 雪と花の子守唄 』 (2009年) を手掛けた World Standard の鈴木惣一朗。本アルバムも全てバカラック・カヴァーとなってまして、子守唄仕立てのバカラック・カヴァー集 第2弾!とゆーことになります。

アニメ全13話の各話に1曲ずつ挿入歌として使われたものだそうで、未公開音源の4曲を加えて2011年11月にリリースされました。

永山マキ、Saigenji(サイゲンジ)、千葉はな、土岐麻子、Luz fonte(ルースフォンチ)の皆さんは、第1弾の 『 雪と花の子守唄 』 でも歌っておられた面々。第1弾と同様にアコースティック・ギターやスチール・ペダルギター、ヴィブラフォンなどを多用したアレンジ。ただ、本アルバムの方が第1弾よりシンプルなアレンジが多い印象です。子守唄としては本アルバムに軍配を上げましょう(^^)/。

ただ、選曲面では相当レアな曲を取り上げています。T-1. 「 ウィンター・ウォーム 」 は1957年に Gale Storm が歌ったのがオリジナル。このオリジナルがまさに子守唄でして、本アルバムではそれをほぼ完コピしています。この曲のカヴァー、私は初めて聴きました。T-7. 「 恋は異なもの (苦しい恋こそ真の恋) 」 は1963年のDon & Juan (ドン・ファン) がオリジナル。同年ジーン・ピットニーがカヴァーしてヒットさせ、翌年ペトゥラ・クラークがカヴァーしてるのですが、他には数曲のカヴァーしか聴いたことがないです。T-9. 「 ニッキ 」  はバカラックの愛娘ニッキーのことを歌った曲で、1966年にバカラック自身がリリースしたシングルがオリジナル。数人がカヴァーしてるだけのレア曲ですが、鈴木さんのアレンジはオリジナルをリスペクトしたものとなっています。T-13. 「 ビー・トゥルー・トゥ・ユアセルフ 」 は極めつけのレア曲。1963年の Bobby Vee (ボビー・ヴィー) がオリジナル。この曲も初めてカヴァーを聴きました。あと、T-14. 「 ザ・バランス・オブ・ネイチャー 」 はディオンヌ・ワーウィックが1972年にリリースしたアルバム 『 DIONNE 』 の収録曲。バカラックが1973年にセルフ・カヴァーしてる以外、カヴァーは聴いたことがなかったです。

本アルバムくらいレア曲が多いバカラック・カヴァー集は、なかなか無いと思います。

個人的にはT-4. 「 ディス・ハウス・イズ・エンプティ・ナウ 」 が好きですねー。コステロとの共作アルバムの中の一曲ですが、落ち着いたアレンジにサイゲンジのストレートな歌声が渋いです。T-12. 「 何かいいことないか子猫チャン? 」 もシンプルでチャーミングにまとめています。あと、「 ビー・トゥルー・トゥ・ユアセルフ 」 は軽いボサノヴァアレンジでお洒落な感じが心地よいです。 「 ザ・バランス・オブ・ネイチャー 」 も永山マキさんの淡々としてるけど素朴なヴォーカルが素敵です。

派手さは全くないですが、しっかりした内容の濃いバカラック・カヴァー集です。


【データ】
『 アマールカの子守唄 』
V.A.

CD:2011年11月25日リリース
レーベル:Living, Records Tokyo / LD&K
番号:LRTCD-062

Produced and Directed by Sohichiro Suzuki
Arrangement : Sohichiro Suzuki
Recording Studio : LD&K Waseda Studio / SOUND ARTS Studio / Little Golden Studio
Recording Terms : April 2009 to April 2011
Musician
  Soichiro Suzuki : Bird Whistle (T-1.), Drums (T-2~4,6,8,10,11,13,15,16.), Percussion (T-2,4~6,9,17.), Mandolin (T-7.)
  Koji Ataka : Acoustic Guitar (T-2~7,10,11,14,16,17.), Pedal Steel Guitar (T-3~5,7,9,10,14,17.), Electric Guitar (T-8,10,11,15.), Banjo (T-9,10.)
  Yuji Tanaka : Piano (T-4~8,11~14.), Electric Piano (T-3,10.), Vibraphone (T-2~5,6,8,11,13,14,16.), Marimba (T-2,6,7.), Drums (T-5.), Toy Piano (T-10.), Percussion (T-11.)
  Wataru Iga : Wood Bass (T-2~5,7,12,13,17.), Electric Bass (T-6,8~11,14~16.)
  Satoru Takeshima : Clarinet (T-1,9,17.), Flute (T-2,6,17.), Sax (T-6,8,11,13,15~17.)
  Tomoko Kaneda : Chorus (T-2,4,6,8,9,11~17.), Accordion (T-6.)
  Mina Shida : Chorus (T-4,9,11,12,14,15,17.)
  Koike Ryuhei : Acoustic Guitar (T-13.)
  Luzfonte : Piano (T-15.)
  Toshihiko Kageyama : Acoustic Guitar (T-1,2.), Electric Guitar (T-1.)
  Yuka Yoshino : Irish Harp (T-1.)
  Mahito Fujiwara : Accordion (T-2,9.), Piano (T-17.)
  Tomoharu Tsujimura : Musical saw (T-1,7,14.)

2015年9月 9日 (水)

ニュー・サウンズ・イン・ブラス/ニュー・サウンズ・ウインド・アンサンブル (1972年)

吹奏楽のポップス曲集シリーズ、『 ニュー・サウンズ・イン・ブラス 』 の第1集です。バカラック作品を4曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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全10トラック中、バカラック作品は4トラック

4. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU (4:29)
5. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN (4:12)
6. RAINDROPS KEEP FALLIN' ON MY HEAD (3:01)
7. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE (3:01)

LPは、A面5曲(T-1~5.)、B面5曲(T-6~10.)


Img047cc今年(2015年)第43集をリリースした吹奏楽のポップス曲集シリーズ、『 ニュー・サウンズ・イン・ブラス 』 の第1集です。

まさかまたこのアルバムを聴くことができるとは! 『 ニュー・サウンズ・イン・ブラス 』 シリーズは東芝EMI(現:EMIミュージック・ジャパン)から出ているのですが、この第1集だけはCBSソニー(現:ソニー・ミュージック・ジャパン)から出ていたんですねー。もう復刻はないものと諦めてました。岩井直溥 (いわい なおひろ) さんの没後一年特別企画ということで、まさしく ─ ついに奇跡の初CD化! ─ (CDの帯より)

リリースは1972年8月。バカラック4曲(T-4~7.)、ビートルズ3曲(T-1~3.)、1971年に東京で開催された第2回世界歌謡祭の入賞曲3曲(T-8~10.)の計10曲を取り上げています。編曲は ─ 日本のトップクラスのナウな人達三人が選ばれました。それはすでに数々のポップヒットをバンドに編曲して、広く人気のある岩井直溥氏、NHKの“スタジオ101”等で活躍している東海林修氏、服部克久氏の三人 ─ (LPの解説より)

バカラック作品は前述のとおり4曲。そのうち、T-6. 「 雨にぬれても 」(東海林修編曲) とT-7. 「 サン・ホセへの道 」(服部克久編曲) の2曲は、アルバム 『 ニュー・サウンズ・レア・トラックス 』 (1999年)に収録されていて、私の感想はそのアルバムの記事に載せてますので、お暇でしたらご覧ください。

残るT-4. 「 ディス・ガイ 」 とT-5. 「 恋よさようなら 」 は、岩井さんのアレンジ。岩井さんは、本アルバムの約半年前にリリースされた航空自衛隊中央音楽隊のバカラック集 『 ダイナミック・マーチ・イン・バカラック 』 のアレンジを担当しとられます。本アルバムは、それらポップス吹奏楽を中高生向きにもう少しやさしいアレンジにして、楽譜とLPを同時に出そう!という企画だったんです。

「 ディス・ガイ 」 と 「 恋よさようなら 」 はその 『 ダイナミック… 』 で取り上げていた曲で、本アルバム用にリアレンジしています。「 ディス・ガイ 」 は、アレンジの構成は同じまま、スコットランド民謡を彷彿とさせる独特なフレーズのイントロ/間奏/エンディングを易しくして、且つ本編はいろんな楽器にメロディを吹かせようってな配慮がなされてます。「 恋よさようなら 」 は構成からアレンジし直しているようで、E.ベースやチューバなどの動きがにぎやかになった一方、メロディ以外の伴奏(刻みや対旋律)が簡素になっています。どちらの曲も、曲本来の曲調に沿ったアレンジになってるのですが、聴いて楽しいのはアレンジが凝ってる 『 ダイナミック… 』 の方かなぁ…。

演奏しているのは、ニュー・サウンズ・ウィンド・アンサンブル。岩井さんによると、東京佼成吹奏楽団 (現・東京佼成ウインドオーケストラ) の団員を中心に、フリーを集めてつくった臨時編成バンドとのこと。40人編成で、バランス的には金管(特にトランペット)が多めでしょうか。金管が派手に鳴る、明るく元気な演奏です。指揮も岩井さんですからねー。

関連情報として、岩井さんのインタビュー記事のリンクを貼っておきます。
  岩井直溥自伝 第19回  … 岩井さん、本アルバムについて詳しく語る!
  岩井直溥自伝 第18回  … 『 ダイナミック・マーチ・イン・バカラック 』 について語る!(記事の後半)

バカラックネタではありませんが、ここからは個人的なことを少々。本アルバムのT-2. 「 イエスタディ 」 は、中学~高校時代に何度も演奏したことがある懐かしの曲なんです。ハーモニーが美しく柔らかな音色のアレンジで、とっても好きな曲でした。岩井さんのアレンジは、無理な音域を使わず且つよく楽器が鳴るので、吹いていて気持ちがいいんですよ。実は、この曲のライブ音源(1982年、高校OB1年のときに演奏したもの)をYouTubeにアップしてまして。ラジカセで撮ったものなので音質は良くないですが^^;、こそっとリンクを貼っておきます。 「 イエスタディ 」


【データ】
『 ニュー・サウンズ・イン・ブラス 』 注)アルバムタイトルに第1集などの表記はありません
ニュー・サウンズ・ウインド・アンサンブル

LP:1972年8月リリース (所有CDは、2015年6月24リリースのリイシュー盤)
レーベル:CBSソニー (所有CDは、ソニー・ミュージック・ジャパン)
番号:SOLL8 (所有CDは、SICL-30011)

指揮:岩井直溥(いわい なおひろ)
演奏:ニュー・サウンズ・ウィンド・アンサンブル
編曲:岩井直溥 (T-1~5.)、東海林修 (T-6,8,10.)、服部克久 (T-7,9.)
録音:1972年5月16,17日、杉並公会堂
↓LPのダブルジャケット内側がそのまま復刻されてます。録音風景に編成や曲解説まで載ってて嬉しい。
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2015年9月 6日 (日)

Inner Reserves 2 meet BURT BACHARACH/V.A. (2010年)

日本のニューエイジ系クリエーター達によるバカラック・カヴァー集です。

(画像はすべてクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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1. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~  H.Garden feat. Naomile ~  F
2. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)  ~ Ambrozia ~  F
3. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN  ~ South Pitch feat. Miyako Hasegawa ~  F
4. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Labtranquillo ~
5. ALFIE  ~ Shintaro Kurihara feat. Ayako Ikeda ~  F
6. CASINO ROYALE  ~ Valid Evidence ~
7. THE APRIL FOOLS  ~ South Pitch ~
8. THE LOOK OF LOVE  ~ sakai asuka plays with Ortiz ~  FM
9. ONE LESS BELL TO ANSWER  ~ Labtranquillo ~  F
10. LOVE SOMG  ~ Joi ~  M
11. WELCOME TO MY WORLD  ~ H. Garden feat. Takashi Hamazaki ~  M

※ ヴォーカル有りの曲は FFemale-女性)、又は MMale-男性)と表記
※ なお、グレー字の曲はバカラック作品ではありません

収録時間約52分


Img032c冒頭で 「 日本のニューエイジ系クリエーター 」 なんて書きましたが、まったく知らない名前ばかり。幸い、ライナーに各人のプロフィールが載ってました。今回の記事は、全面的にライナーの助けを借りて書いて参ります。

アーティストは、ライナーでは Music Creator として紹介されています。端折って引用します。

H. Garden (H. ガーデン) : 日本のチルアウト・シーンの代表的ユニット。 Ambrozia (アンブロージア) : AOL ( ADULT ORIENTED LOUNGE ) を標榜するトリオ・ユニット。メンバーは、ハウス・ミュージックのDJ/プロデューサーのDJ 19、マルチ・キーボーデスト/アレンジャー/プロデューサーのEDISON、シドニー出身のシンガーJULIANNEの3人。 South Pitch (サウス・ピッチ) : 独特なアンニュイさと南国的フレイバーが絡みついたギタリスト/アーティスト。 Labtranquillo (ラブトランクィロ) : フェンダー・ローズやピアノのプレイ、また作曲・アレンジなどで数多くのアーティスト作品に関わる。クラブ・ジャズ、ブラジリアン、ハウスなどをベースにしたラウンジミュージックを展開している。 Shintaro Kurihara (栗原晋太郎) : 演奏の基礎にジャズを置きながらも、形にとらわれないサックス・プレイヤー。 Valid Evidence (ヴァリッド・エヴィデンス) : DJ 19 & YU-TA という日本人から成るユニット。ピアノを基軸にしたクラブ・サウンド。 Sakai Asuka (サカイ・アスカ) : IRMA records初の女性アーティスト。 Joi (ジョイ) : 甘美なファルセット・ヴォイスの男性シンガー・ソングライター & プロデューサー。

書いてあること(言葉や意味)がわからんです…^^;。

feat. や with などで表現されているヴォーカリストの皆さんについても、同様にライナーから引用します。

Naomile (ナオミール) : 2009年に初のオリジナル・アルバム 『 ラブレター 』 を発売した新星女性ヴォーカリスト。 Miyako Hasegawa (ハセガワ ミヤコ) : 2001年 「 ミルク 」 でメジャーデビューした女性シンガーソングライター。 Ayako Ikeda (イケダ アヤコ) : 2002年 「 ヤサシイウタ 」 でメジャーデビューしたヴォーカリスト。 Ortiz (オルティス) : スウェーデンのユニット Provkoket のシンガー。 Takashi Hamazaki (ハマザキ タカシ) : FLYING KIDS のヴォーカリスト 浜崎貴司。1989年3月にTBSバンドオーディション番組平成名物TVイカすバンド天国に出場、3代目イカ天キングとなる。その後5週勝ち抜き達成、初代グランドキングとなった。

最後の最後に、やっと知ってる名前が出てきました(^^)v。

バカラックのカヴァー定番曲に混ざって、見慣れない曲名が…。T-11. 「 ウェルカム・トゥ・マイ・ワールド 」 。クレジットには、 Written by Burt Bacharach and Steven Sater との記述が。Amazon の解説によれば、本アルバムが世界初登場となる完全未発表曲だって!。ちょっとびっくり(゜o゜)。 作詞家の Steven Sater (スティーブン・サター) とは、2000年代後半にミュージカル 『 SOME LOVERS 』 の楽曲を共作しています。そのミュージカルに使われなかった曲でしょうか??

アルバム全体を聴いてみましたが、ふわっとしたソフトなもの、ゆったりとしたアンビエント系のもの、クラブ系のにぎやかなものなどが混在しています。その中で、私の印象に残ったのは、クラブ系でにぎやかなT-6. 「 カジノロワイヤル 」 。ゆったりとしたアンビエント系のT-7. 「 幸せはパリで 」 。

そして、未発表曲の 「 ウェルカム・トゥ・マイ・ワールド 」 。♩≒94のミディアムテンポで、爽やかなラテン・フレーバーのリズム。アコースティック・ギターをバックに、浜崎貴司さんがねちっこく歌っています。バカラックらしさが薄くてパッとしない曲だなぁ、というのが第一印象。でも、何回も聴いているうちに、これはこれで味わいのあるメロディだなぁと(少しは)思うようになりました。

積極的におススメはしませんが、クラブ系が苦手じゃなければBGM用に如何でしょう?


【データ】
『 Inner Reserves 2 meet BURT BACHARACH 』 (インナーリザーブ2)
V.A.

CD:2010年3月17日リリース
レーベル:SUNMOON music
番号:PCD-18622

Produced by H. Garden (Master Mind Productions,inc.)
Exective Producer : Tetsuo Suzuki (BS11)、Jun Iwasaki (Fuji Pacific Music Publising)
↓ 各曲のプロデュース/アレンジ/ミュージシャンなどは以下クレジットを参照ください。3つに分けて貼り付けています。
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2015年9月 2日 (水)

All Kinds of People ~ love Burt Bacharach ~/V.A. (2010年)

ジム・オルークがプロデュースして、東京/USのアーティストと作り上げたバカラック・カヴァー集です。

(画像はすべてクリックすると大きくなます。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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1. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ 細野晴臣 ~  M
2. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Thurston Moore ~  M
3. ANONYMOUS PHONE CALL  ~ やくしまるえつこ ~  F
4. AFTER THE FOX  ~ 坂田明&中原昌也 ~  M
5. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)  ~ 青山陽一 ~  M
6. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ カヒミ・カリィ ~ F
7. DON'T MAKE ME OVER  ~ 小坂忠 ~ M
8. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ 小池光子 ~  F
9. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ YOSHIMI ~ F
10. TRAINS AND BOATS AND PLANES  ~ Jim O'Rourke ~ M
10. WALK ON BY  ~ Donna Taylor ~ F

※ ヴォーカル有りの曲は FFemale-女性)、又は MMale-男性)と表記

収録時間約48分


Img020bb_2ジム・オルークがプロデュースして、東京/USのアーティストと作り上げたバカラック・カヴァー集です。2010年のリリースで、今年(2015年)初めにはアナログ盤もリリースされました。人気盤あるのかな?

ジム・オルークといえば、1999年のアルバム 『 ユリイカ 』 でバカラック・ナンバー 「 サムシング・ビッグ 」 をカヴァー。アルバムジャケットのアートワークがとってもシュールなこともあって、強く印象に残っています。まぁ、私は 「 サムシング・ビッグ 」 以外の曲は聴かないっすけど^^;。

てなわけで本アルバム。リリース当時には特集記事などがネットでも踊っていました。それらサイトのいくつかをご紹介します。リンクを貼っておきますのでクリックして参照ください。

CDジャーナル … バカラックのこと、アルバム解説、参加アーティストのコメント、参加アーティストの紹介(リンク)など充実の内容
音楽ナタリー … コンパクトなアルバム紹介。録音時期など言及あり
OTOTOY … ジム・オルークのプロフィールが詳しい

アルバム発売のすぐあと、4月15~18日に東京と大阪で <ジム・オルーク×バカラック トリビュート・ライヴ> がありました。当時は行こうとは思わなかったのですが、ライブに参加した青山陽一さんの感想を読むと、行っときゃよかったなぁ~と後悔。

青山陽一 OFFICIAL BLOG … ライブ後の感想(2010/4/19記事)。他にも、4/7記事ではT-5. 「 ユール・ネヴァー・ゲット・トゥ・ヘヴン 」 のレコーディング裏話あり

…てな具合に、ジム・オルークのことやアルバムの概要については前述のサイトやブログをご覧いただくこととして、全体感と印象に残った曲などを少々。

ひとことで言うと、< 癖のあるバカラック集 > といったところでしょうか。この点は、師匠のまったりさんと同意見です(以前まったりさんと意見交換させていただいたことがございまして…)。意欲的なアルバムだとは思うのですが、聴き終わって、「 あぁ良かったな~ 」 と思える曲は少なかったです。好みの問題なんでしょうけどね(>_<)。参加アーティストの色を出そうとしすぎたように感じました。

細野さんのT-1. 「 遥かなる影 」 は新鮮に聴こえました。T-3. 「 アノニマス・フォーン・コール 」 は Bobby Vee がオリジナル(1962年)らしいのですが、私は同年の Frank Ifield (フランク・アイフィールド) のバージョンしか聴いたことありません。この3拍子の超レア曲をやくしまるえつこさんはキュートに歌っておられます。T-4. 「 アフター・ザ・フォックス 」 (1966年の英国映画 『 AFTER THE FOX 紳士泥棒/大ゴールデン作戦 』 の主題歌) も超レアなカヴァー。歌そのものはオリジナルに近いですが坂田明さんと中原昌也さんのセリフが可笑しいです。青山陽一さんのファルセットが気持ちイイT-5. 「 ユール・ネバー・ゲット・トゥ・ヘブン 」 も良いですねー。あと、T-11. 「 ウォーク・オン・バイ 」 を歌っているドナ・テイラーさんは、現在のバカラック・シンガーズ3人のうちのおひとりで、サスガに腰の据わった歌唱です。

玉虫色の感想になってしまいましたね^^ゞ。本アルバム、私の理解と語彙の範囲を超えてるんですょ。

Img029雑誌 『 ストレンジ・デイズ 』 の2010年6月号で、ジム・オルークと本アルバムが取り上げられています。ジムの歌モノについての考察/バカラックと本アルバム収録曲の原曲解説/アルバム解説などなど、10ページの内容。

松井巧氏が執筆した本アルバムの解説文の後半に、以下のくだりがあります。

─ しかし、本作が他のトリビュートと比べてなお異質かつ魅力なのは、メロディやアレンジに非西洋、具体的にはラテンの要素や、ポップスに一見不釣り合いな不協和音を忍ばせることでその豊穣さを発展させた革命者バカラックの本質を、深部に及んで抽出していることだ。 ─

私には逆立ちしたってこんなコメント書けません(>_<)。まだまだ修行が足らんなぁ…。


【データ】
『 All Kinds of People ~ love Burt Bacharach ~ 』
V.A.

CD:2010年4月7日リリース
レーベル:BounDEE
番号:DDCB-13010

Produced & arranged by Jim O'Rourke
Music recorded at Magnet Sound Studio, steamroom & GOK SOUND
Musicians
  クリヤ・マコト (p)
  黒田京子 (p)
  藤井郷子 (p)
  須藤俊明 (p)
  グレン・コッチェ (ds)
  町田良夫 (steelpan)
  佐々木史郎 (tp)
  石橋英子 (fl)
  成井幹子 (v&viola)
  勝井祐二 (v)
  ジム・オルーク (g & other instruments)
↓各曲の詳しいクレジットは、以下クリックして参照ください。
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