« 2015年10月 | トップページ | 2015年12月 »

2015年11月

2015年11月29日 (日)

My Favorite Songs/小野リサ (2015年)

ボサノヴァ歌手、小野リサが2015年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
Img086aa Img087ab

全12トラック中、バカラック作品は1トラック

11. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD (4:06)


Img088bボサノヴァ歌手、小野リサが2015年にリリースした、スタンダード・ソングのアルバムです。

小野リサは、1962年7月にブラジルのサンパウロで生まれました。10歳で日本に帰国後15歳からギターを弾きながら歌い始め、1989年にアルバム・デビュー。以降、日本とブラジルを行き来しながら、ブラジル音楽の真髄を聴かせてくれるボサノヴァのミューズです。

これまでリリースした数々のアルバムでは、本場のブラジル音楽はもとより、ジャズ、ハワイアン、カンツォーネ、シャンソン、ラテン、ソウルから日本の音楽まで、世界の音楽をボサノヴァで紹介してきました。

そして、本作は世界のジャズ或いはポピュラー曲の中から自分の好きな曲、歌いたい曲をカヴァーしたアルバムでございます。

取り上げた曲は12曲。聴いてみますと、ボサノヴァ・テイストを感じるのは、T-8. 「 あなたなしでは 」 、T-7. 「 ユーブ・チェンジド 」 、それにうっすらですがT-6. 「 サマータイム 」 くらい。T-7,8. はパウロ・ジョビン(アントニオ・カルロス・ジョビンの息子さん)によるアレンジ。そりゃボサノヴァにアレンジしないとですよね。

そして、他の曲のアレンジはなんとビル・カントス!(T-12. のマリオ・アジネーを除いて)  ビルはAORのシンガー・ソング・ライターなんですが、皆さんご承知のようにバート・バカラックのツアー・ミュージシャンでもあります(ハーブ・アルパートのツアーでも世界を回っているそうです)。昨年(2014年)のバカラック爺の来日コンサートにも帯同してキーボードを弾き、メイン・ヴォーカルとしても2曲歌ってましたもんね。いやいや、こんなところで繋がるなんて! 調べてみますと、ビルはしばらく前にも小野リサのアルバムをプロデュースしたことがあったようで、彼の活動の幅広さが垣間見えました。

んで、バカラック・カヴァーはT-11. 「 雨にぬれても 」 。イントロはそうじゃないのに、本編に入ったらライトなレゲエ・アレンジ。ちょっと意表を突かれました。 ─ 1969年公開の映画 『 明日に向かって撃て! 』 の挿入歌としてB.J.トーマスが歌って世界中でヒットしました。作曲したバート・バカラックさんのバック・ミュージシャンでもあるビル・カントスさんは、今回ちょっとレゲエ風にアレンジしてくれました。 ─ (ライナーより、リサさんのコメント) リサさんの声は透明で少しふわっとした感触でボサノヴァにはうってつけだと思うのですが、この曲にもよくマッチしています。アウトロでは、ビルもバック・コーラスで参加しています。数ある 「 雨にぬれても 」 のカヴァーのなかでも、ユニークなバージョンだと思います。

ちなみに、「 雨にぬれても 」 でギター弾いてるGrant Geissmanは、1999年にインストルメンタルのバカラック・カヴァー集 『 BACHARACH! THE INSTRUMENTAL SIDE 』 をリリースしています。おーっ、ここでも繋がった!


【データ】
『 My Favorite Songs 』
小野リサ

CD:2015年7月1日リリース
レーベル:ドリーミュージック
番号:MUCD-1323

Produced by Lisa Ono & Masao Oki
Co-produced by Bil Cantos except T-7,8 by Paulo Jobim, T-12 by Mario Adnet
Arrangement by Bil Cantos except T-7,8 by Paulo Jobim, T-12 by Mario Adnet
T-11. 「 雨にぬれても 」
  Bill Cantos: electric piano, organ, keyboards
  Grant Geissman: guitars
  Hussain Jiffry: bass
  Michael Chapiro: drums, percussion
  Tony Guerrero: flugelhorn
  Bill Cantos, Lisa Ono: background vocals

2015年11月22日 (日)

世界は愛を求めてる。 ~野宮真貴、渋谷系を歌う。~/野宮真貴 (2015年)

ピチカート・ファイヴのヴォーカリスト、元祖渋谷系の女王こと野宮真貴が2015年(今年)リリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを1曲(2バージョン)収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外ではうまくいきませんが^^;)
Img103aa_2 Img101ab_2
初回限定盤の表/裏

全13トラック中、バカラック作品は2トラック

2. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE (2:58) ~ Duet with Corinne Drewery ~
13. 世界は愛を求めてる [WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE 日本語ヴァージョン] (3:02)


Img094aaImg097abImg_1864_2Img_1932cc_4ピチカート・ファイヴのヴォーカリスト、元祖渋谷系の女王こと野宮真貴が2015年(今年)11月にリリースしたアルバムです。

CDパッケージの外装フィルムに貼ってある帯に書いてあるコピーを並べてみます。 ─ 究極の選曲、渋谷系の歴史をここに収録。世界を巻き込む、渋谷系オールタイムベスト! / 90年代に世界を席巻した渋谷系の“進化系アルバム”。 / 21世紀のスタンダード・ナンバー(12+1) ─ なんか、気合が入ってます。

私が所有してるのは初回限定盤なのですが、パッケージも凝っています。左から3番目の写真を見てもらうとわかるように、全56ページの本そのものなんですね。CDは、裏表紙の内側に貼ってある紙製のスリーブに、上から挿入して収納します。

アルバムの背景は? 野宮真貴さんって? 渋谷系とは? …てなことをよくご存じない方は、私と同好の志であるまったりさんが痒いところに手が届くブログ記事を書いておられますのでそちらをご覧になってください。「 野宮真貴さんのインタビュー記事 」 、「アルバム紹介ダイジェスト動画 (3分弱) 」 、「 ラジオ番組の録音で野宮真貴さんと坂本美雨さんの対談 (15分弱) 」 、「 渋谷系とは何だったのか? (栗本斉さんのテキストで、アルバムのライナーに掲載されてる文章と同じ) 」 、「 野宮真貴さんと坂口修さんの対談 (詳しすぎるアルバム解説) 」 、「 コリーンがアルバムに寄せたメッセージ動画 (1分弱) 」 など、リンクも充実しています。さすがのまったりさんでございます。 → 『 バカラックマジックでまったりと 』

今回はまったりさんにおんぶにだっこですねー^^;。ついでにもう一丁、手抜きしちゃいましょう。野宮真貴さんの公式サイトに本アルバムの特設ページがあります。そこでは全曲試聴できますし、各曲の解説文はアルバムのライナーの文章と同一です。そして、各曲解説の写真はInstagramとリンクしてます! こちらもご覧になってください。 → 『 世界は愛を求めてる 特設ページ 』

アルバムのプロデューサーは、あのバカラック研究の第一人者として名高い坂口修さん。音楽プロデューサーだったんですねー、坂口さん。今まで知りませんでした^^;。

ということで、バカラック・カヴァーはT-2. 「 WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE 」。スウィング・アウト・シスターのコリーン・ドリューリーとのデュエット。オリジナルの3拍子を全面的に4拍子にリアレンジ。この曲でここまで明るくてウキウキするヴァージョンは記憶にありません(※)。野宮さんの力強くまっすぐな声に引っ張られどっかに連れていかれそうになります。コリーンさんの声は野宮さんほど強くないので、コリーンさんがリードの時になんとか戻ってくる感じ(笑)。

※ 2019/3/10 補足:記事を書いた時点ではそうだったのですが、1971年にリリースされたデラニー&ボニーのバージョンが元ネタだと判明しました。野宮真貴版はテンポ(♩≒128)やキーまで完コピしたものです(エンディングを除いて)。

T-13. 「 世界は愛を求めてる 」 は、ボーナストラック。ピチカート・ファイヴのメンバーだった小西康陽さんが訳詞を担当され、野宮さんが日本語で歌ってます。演奏はT-2.と一緒。小西さんの日本語詞はシンプルで心にすっと入ってきます。日本語で歌ってもいいですねー、この曲。

アルバム全体を通して、ウキウキ感が漲ってます。特にEPOがオリジナルのT-9. 「 音楽のような風 」 はウキウキ感の頂点かなと。知ってる曲は半分くらいでしたが、佳曲ぞろいですし。私、このアルバムけっこう気に入りました。

51fvrp4ysl417s819pw8lここからはオマケです。MP3でしか所有していないバカラック・カヴァーをご紹介。といっても、野宮真貴さんではなくてピチカート・ファイヴのものになりますが。
ピチカート・ファイヴが1994年にリリースしたアルバム 『 ウゴウゴルーガのピチカート・ファイヴ 』 (左)で、 「 ミー・ジャパニーズ・ボーイ 」 を日本語詞でカヴァー。また、1996年リリースのアルバム 『 great white wonder RARE MASTERS 1990~1996 』 (右) で 「 ミー・ジャパニーズ・ボーイ 」 のライヴ・ヴァージョンを収録。また、同アルバムにはライヴ録音の 「 WHAT'S NEW PUSSYCAT? 」 も収録。こちらは英語でゴキゲンに歌ってます。基本、オリジナルを尊重したアレンジなんですが、やはり野宮真貴さんの声が効いてるのか見事にピチカート節のカヴァーになってるのがサスガと思います。

Img104aaここからはオマケその2。
本アルバムのArt Direction & Photographerを担当しとられるのは信藤三雄さん。
デザイナー、アート・ディレクター、写真家、映像ディレクターとして、これまで手掛けたアナログ盤とCDのパッケージは1000枚を超えるんだそう。ピチカート・ファイヴやフリッパーズ・ギターなど、渋谷系アーティストの音楽パッケージもたくさんデザインしてこられました。
…てなことを、私はこの本を読んで知りました。『 ミュージック・ジャケット・ストーリーズ ~見て楽しむ特殊パッケージの世界~ 』 。発行元は “ 株式会社印刷学会出版部 ” という何やらお堅いトコロですが、ビジュアルたっぷりの軟らかい本です。こういう分野に興味がある方にはなかなか良書じゃないかと思います。


【データ】
『 世界は愛を求めてる。 ~野宮真貴、渋谷系を歌う。~ 』
野宮真貴

CD:2015年11月11日リリース
レーベル:A&M
番号:UICZ-9056 (初回生産限定盤)

Produced by 坂口修
編曲: スパム春日井/坂口修
Vocal, Chorus: 野宮真
Guest vocal: Corinne Drewery(T-2.), 村井邦彦(T-4.), カジヒデキ(T-3,10.)
Organ, Keyboards, Vibraphone, Glocken, Percussion, Chorus: スパム春日井
Piano, Organ, Chorus: 真藤敬利
Bass: 石田純
Drums: 平里修一
Guitar: カジヒデキ
Trumpet: 佐々木史郎
Saxophone: 庵原良司

[ 吉田宇宙ストリングス ]
Violin: 吉田宇宙、伊藤彩、 Viola: 菊地幹代、 Cello: 堀沢真己

↓ 初回生産限定盤/通常盤/ミュージック・ジャケット・ストーリーズ

2015年11月15日 (日)

ライブの感想 三善香里 at The BAR BARBRA Nov. 13, 2015

三善香里さんは都内のライブハイスを中心に活躍中のジャズ・シンガー。香里さんのアルバム 『 Vividly 』 の紹介記事に ‟ やっぱりライブを聴きに行かなければ ” と書いてから5ヵ月…。ついに、とうとう、その機会が巡ってきました。

2015年 11月 13日(金)
  19:00   OPEN
  20:00~  1st STAGE
  21:20~  2sd STAGE
  22:40~  3rd STAGE
銀座 The BAR BARBRA
三善香里(Vo)、ふるみ まや(Vo)、宮地スグル(Ts)、杉山英太郎(Pf)

銀座7丁目、中央通りから日比谷寄りに一本入った通り(すずらん通り)にお店はありました。階段入口の立て看板には Piano Bar の文字があります。地下一階にあるお店のドアを開けると、まずカウンターが。そして奥には両サイドにテーブル席が置かれ、真ん中に小ぶりなグランドピアノ。そのピアノの周りもカウンターになっていました。19:40頃入店しましたが、まだお客さんはいなかったみたいです。確かにまだバーに行く時間じゃないなぁ…と思いつつ、ピアノのカウンター席に案内されました。

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが(^^;)
Img_1849a Img_1851a_2
左:お店の看板と、地下一階への階段入口、 右:座った席からの眺め

事前に香里さんから、─ 金曜ということもあり、店がとても賑やかなことがあるので、もしいらっしゃれるなら比較的早めのステージの時間であればじっくり聴いていただけるかな…と思います ─ と伺っていたのですが、これなら確かに近くでじっくり聴けます(^^)。そのうち、演奏される皆さんがマイクやミキサーの調整などを始めました。香里さんも登場し、はじめましてのご挨拶。もうすぐライブが始まるということで、少しだけ言葉を交わして席に戻りました。

<1st STAGE>  20:00~20:50
  ・宮地スグル(Ts)、杉山英太郎(Pf) … 2曲
  ・ふるみ まや(Vo)、宮地スグル(Ts)、杉山英太郎(Pf) … 3曲

  ・三善香里(Vo)、宮地スグル(Ts)、杉山英太郎(Pf) … 3曲
    1. RAINDROPS KEEP FALLING ON THE HEAD  雨にぬれても
    2. ??(スタンダード曲)
    3. THE LOOK OF LOVE  恋のおもかげ

<2nd STAGE>  21:20~22:10
  ・宮地スグル(Ts)、杉山英太郎(Pf) … 2曲
  ・三善香里(Vo)、宮地スグル(Ts)、杉山英太郎(Pf) … 3曲
    1. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  遥かなる影
    2. ??(スタンダード曲)
    3. ALFIE  アルフィー
  ・ふるみ まや(Vo)、宮地スグル(Ts)、杉山英太郎(Pf) … 3曲

<3rd STAGE>  22:40~?
  2nd STAGE のあとすぐお店を出たので聴けず

Img_1858a
2ns STAGE  のひとコマ

なんと! 香里さんは6曲中、4曲もバカラック・ナンバーを歌ってくださいました!! 決してバカラックと銘打ってのライブじゃないのに!! これって、私が聴きに行ったからですよね。バカラック・ナンバーは1曲聴ければ十分と思っていたので、大感激でした!!

ライブ聴きに行くことを香里さんにお伝えしたのはほんの数日前。その際、22時頃にお店を出ることもお伝えしました。だからでしょう、2nd STAGEの出演順をもう一人のヴォーカルの方と入れ替えられたのは ‟ 私がお店にいるうちに歌を聴いてもらおう ” という配慮からなんですね。なんという気配り!!!

「 遥かなる影 」 を除く3曲は香里さんのアルバム収録曲。ですが、それぞれアルバムとは色彩が違ってました。ジャズって一期一会なんだなぁと改めて感じました。香里さんの歌は特に繊細な表現力が素晴らしかったです。ピアノの杉山さんはタッチが柔らかかったですし、宮地さんはテナー・サックスの他に持ち替えでフルートも吹いておられました。

「 アルフィー 」 を歌う前の香里さんのMCも、とても印象的でした。この曲は1966年の映画 『 アルフィー 』 の主題歌なんですが、映画のあらすじを感想を交えて熱っぽく語っておられましたね。何か自身とダブるところでもあるのかな?なんて勘ぐったほどです(笑)。

1st STAGE のあと、私の隣に座ってくださり10分くらい色々お話できたのも嬉しかったです。米国留学時代のお話、『 Vividly 』 レコーディングの様子、前日の12日に出演されたコンサートの裏話、「 恋のおもかげ 」 を歌ったのは久しぶりだったこと、ダイアナ・クラールのこと、まったりさんをはじめバカラック好きの人のお話、などなど。歌手の方とお話する機会なんてそんなにありませんので、非常に貴重な時間でした。

「 雨にぬれても 」 を歌う前に、香里さんがピアノの杉山さんに ‟ 最初は9小節だから…云々 ” と打ち合わせ(指示?)しておられたのも、ナルホドと思いました。「 雨にぬれても 」 の最初のメロディは9小節ですからね。普通の曲は8小節単位で作られてますから、ジャズだとバカラックの曲はやりにくいんだろうなぁと感じた場面でした。

2nd STAGE が終わってすぐ私はお店を出たのですが、その頃にはお客さんも増えてきてお店の雰囲気も賑やかになってました。3rd STAGE を聴けなかったのは残念でしたが、香里さんとツーショトの写真を撮ってお店を後にしました。そして、ライブ終了後2時間もたたないうちに、香里さんのブログ ~ くう・ねる・時々・じゃず ~ で私のことを紹介くださいました!! → こちら

Img_1860a_2 Img_1852a_3
左:香里さんとツーショット、 右:お店のコースター

香里さん、本当にありがとうございましたm(__)m

2015年11月11日 (水)

At His Very Best/Engelbert Humperdinck (2000年)

英男性シンガー、エンゲルベルト・フンパーディンクが2000年にリリースしたベスト&新録盤です。バカラックの書き下ろし曲を1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
Img090aa Img091ab

全20トラック中、バカラック作品は1トラック

5. NOTHING IN THIS WORLD (4:39)


英男性シンガー、エンゲルベルト・フンパーディンクが2000年にリリースしたベスト&新録アルバムです。

1936年、インドのマドラスに生まれ、戦後家族と一緒に英国に移りました。今回記事を書くまで知らなかったんですが、Wikiによるとトム・ジョーンズとともに1960年代から1970年代にかけて女性を中心に絶大な人気を誇ったんだそうです。私的には、バカラック作品 「 I'M A BETTER MAN 」 (1969年) のオリジナルを歌った人…としか知らなかったのですけど^^;。

本アルバムは、彼の1967~1969年のヒット曲12曲(T-9~20.)と、新たに録音した8曲(T-1~8.)を収めたものです。知らない曲ばかりと思ったら、T-20. 「 ラスト・ワルツ 」 はよく聴く曲でした。彼が歌ってたとは知らずに…無知ですね~自分。他にも、T-9. 「 リリース・ミー 」 、T-11. 「 愛の花咲くとき 」 などもヒットしたようですね。

で、新録曲の中にバカラックの書き下ろし曲がありまして。T-5. 「 NOTHING IN THIS WORLD 」 です。タイトルは直訳すると 「 この世界に何もない 」 。なんか変ですね(>_<)。レコード会社の方はどんな邦題を付けるんでしょうか。クレジットによると、共作者は本アルバムのプロデューサー(二人のうちの一人)でもあるNigel Lowis(ナイジェル・ロイス)。

曲は、テンポ♩≒63のスローバラード。バックはバンド+ストリングス。それに、薄いトランペットほんのちょっとだけ顔を出します。しっとりしたメロディにフンパーディンクの甘い歌声がからんで、実に心地よいです。お約束の変拍子もこっそり入れていて、Aメロからサビに至るブリッジのリズムがなんとなく 4拍子 - 2拍子 - 4拍子 - 2拍子 - 4拍子 のように聴こえるんですねー。このわずかな不安定感が、曲に味わいをもたらしているように思えます。地味なんですが、この曲、私は気に入っちゃいました(^^)。

R177585513540981684756jpegここからはオマケとして、MP3しか所有していない曲をご紹介。
フンパーディンクは、2001年にリリースしたアルバム 『 I Want To Wake Up With You 』 で 「 ディス・ガイ 」 (4:10) をカヴァーしています。このアルバムも本アルバムと同様、過去のヒット曲と新録が混在したアルバム。「 ディス・ガイ 」 は軽いシャッフルのリズムにアレンジされてます。全体的に軽いテイストで、悪くはないのですがあまり印象にも残りません。

なお、私は未聴なのですが、フンパーディンクは他にも1970年のアルバム 『 We Made It Happen 』 で 「 雨にぬれても 」 を、1972年のアルバム 『 In Time 』 で 「 遥かなる影 」 をカヴァーしているようです。


【データ】
『 At His Very Best 』
Engelbert Humperdinck

CD:2000/3/27 リリース
レーベル:Universal Music TV (UK)
番号:844 974-2

Exective Producer: Tony Cartweight
T-2~5, 8.
  Produced by Nigel Lowis
  Associate Producer: Peter Oxendale
  Arrangements by Peter Oxendale and Cliff Masterson
  Recorded and Mixed by Gareth Lucking at Olympic Studios, London
T-1,6,7.
  Produced by B. Graham
  Recorded and Mixed at the Townhouse Studios, London
Musician ~ Discogsの情報より
  Saxophone [Uncredited] – Gary Barnacle (T-2,3,5.)
  Trombone [Uncredited] – Peter Thoms (T-3.)
  Trumpet [Uncredited] – Stuart Brooks (T-3.)

2015年11月 4日 (水)

MY SHOW/CAROLA (2001年)

スウェーデンの女性シンガー、カローラが2001年にリリースしたアルバムです。バカラックの書き下ろし曲を1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
Img084aa Img085ab

全14トラック中、バカラック作品は1トラック

14. SOMEDAY (4:30)


スウェーデンの女性シンガー、カローラが2001年にリリースしたアルバムです。

ウィキによると、本名は、Carola Maria Häggkvist ( カローラ・マリア・ヘグクヴィスト )。1966年9月、ストックホルム生まれ。1983年 ( 16歳のとき ) にデビュー。同年、ユーロビジョン・ソング・コンテストのスウェーデン代表で出場して3位となり一躍人気に。そして、1991年にはユーロビジョン・ソング・コンテストで優勝します。ポップ、ディスコから讃美歌や民族音楽まで歌うジャンルは幅広く、1980年代以降のスウェーデンで最も有名な女性シンガーなんだそうです。

本作の収録曲は全編英語詞で、ポップ調の曲とダンス・チューンがほぼ半々。ジャケット写真のイメージはダンスですけどね(>_<)。スウェーデンの女性ポップ・シンガーときいてまず思いつくのはMeja ( メイヤ )。1996年の 「 HOW CRAZY ARE YOU 」 はむちゃヒットしましたよね。そのMejaを彷彿とさせる歌声はブリリアントで張りがあり、ポップな曲は十分ポップに、ダンス・チューンもダンサブルに歌っています。基本、歌うまいです。

そんななかで、バカラックが書き下ろしたT-14. 「 SOMEDAY 」 は、Tonio K. 作詞による気品あるスロー・バラード。イントロから1分ほどは、ストリングスとハープ主体の演奏で子守唄の雰囲気。のちにララバイ集の中でカヴァーされますが、このカローラさんのオリジナルを聴くとそれも納得です。1分を過ぎるとリズム隊 ( ドラムスとベース ) が加わって徐々に盛り上がっていき、最後はフェードアウトして終わります。カローラさんの歌も絶品です。そして、こんな曲にもバカラックは変拍子 ( 4拍子 - 2拍子 - 4拍子 ) を使ってるんですねー。ホント、バカラックは変拍子の鬼ですわ^^;。

実は、私の師匠のまったりさんが以前ブログでカローラさんを紹介しとられまして。そのブログ記事の中で、 ─ 「 Someday 」 を録音するためにCarolaさんはロンドンまで録音に行かれているそうなのですが これは2001年5月14日にPolar Music Prizeの授賞式に演奏するためのものであったようなのです。 ─  と書いておられます。クレジットを確認しましたら、確かに録音はロンドン!! しかもピアノはバカラック爺!!! 

スウェーデンの女性にも手を出すバカラック爺、さすがです(笑)。


【データ】
『 MY SHOW 』
CAROLA

CD:2001年11月19日リリース
レーベル:SONET (Sweden) / Universal Music AB (Sweden)
番号:016 540-2

Album mastered by Hoffe at Cosmos Mastering, Stockholm
T-14. 「 SOMEDAY 」
  Music by B. Bacharach, Lyrics by Tonio K.
  Produced by Robin Smith
  Keyboards and programming by Robin Smith
  Piano by Burt Bacharach
  Guitars by Ian Bairnson and Robin Smith
  Orchestra arranged and conducted by Robin Smith and recorded at Angel Studios London

2015年11月 1日 (日)

Friends From Schuur/Diane Schuur (2000年)

米女性ジャズ・シンガー、ダイアン・シューアが2000年にリリースしたアルバムです。バカラック書き下ろし作品を1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
Img081aa Img082ab
CDケース外側の紙ケース  表/裏

Img083ba_2 Img083ca
CDケース内のジャケット/CDの帯

全11トラック中、バカラック作品は1トラック

8. NEVER TAKE THAT CHANCE AGAIN (3:56)


米女性ジャズ・シンガー、ダイアン・シューアが2000年にリリースしたアルバムです。

デビュー・アルバム 『 Deedles 』 が出たのは1984年。話題の歌手ということで、レンタル・レコード屋さんでこのLPを借りてカセット・テープに録音した記憶があります。自分には渋すぎたようで、録音だけして聴いた記憶はないのですが^^;。

16枚目となる本アルバム、CDの帯に書かれてるコピーによると… ─ S. ワンダーが今回、彼女の為に書いたデュエット曲 「 ファイナリー 」 の他、R. チャールズ、H. ハンコックら豪華なアーティスト達との共演も収録されているコラボレーション・アルバム。 ─

他にも、スタン・ゲッツ(故人ですのでヴァーチャル共演)、スティーヴン・ビショップ、デイヴ・グルーシン等がスペシャル・ゲストに名を連ねています。プロデューサーも大御所フィル・ラーモンだし。

そして、T-8. 「 ネヴァー・テイク・ザット・チャンス・アゲイン 」 がバカラックの書き下ろし曲。作詞はTonio K. です。“ もう二度と恋なんてしない 永遠に 絶対しない 万一 もう一度恋をするとしたら そのときは 今度こそ永遠に続くだろう ” といった内容の歌詞で、後半になるにつれ盛り上がっていくミディアム・テンポのバラード曲です。相変わらずというか変拍子がしつこい(笑)。まず、イントロから本編メロディに移る前の変拍子(4拍子 - 2拍子 - 4拍子)に意表を突かれます。Aメロにも4拍子 - 2拍子 - 4拍子の変拍子があります。サビでも同様に4拍子 - 2拍子 - 4拍子の変拍子があって、しかも転調を伴ってるもんですから気持ちが昂ります。ダイアンの歌唱はさすがに貫禄があり、余裕の歌いっぷりです。

他の収録曲で知ってるのは、T-4. 「 君に想いを 」 (映画 『 トッツィー 』 のテーマ)、T-10. 「 心の愛 」 くらい。スロー~ミディアム・テンポの曲ばかりで、全体的に落ち着いた雰囲気のアルバムです。


【データ】
『 Friends From Schuur 』 (邦題:ファイナリー ~フレンズ・フォー・シューア)
Diane Schuur

CD:2000年9月26日リリース (所有CDは、2000年10月21日リリースの日本盤)
レーベル:Concord Records (所有CDのレーベルは同じ)
番号:CCD-4898-2 (所有CDは、VICJ-60665)

Produced by Phil Ramone
Exective Producers: Glen Barros & John Burk
T-8. 「 NEVER TAKE THAT CHANCE AGAIN 」
  Writen by Burt Bacharach / Tonio K.
  Arranged by Alan Broadbent
  Piano - Alan Broadbent
  Synthesizers - Randy Waldman
  Guitar - Michael Landau
  Acoustic Bass - Charles Berghofer
  Drums - Gregg Field
  Percussion - Paulinho Da Costa
  Background Vocals - Curtis King and Vaneese Thomas

« 2015年10月 | トップページ | 2015年12月 »

★ リンク ★

  • くう・ねる・時々・じゃず
    とても凛としていて、でも柔らかい歌声が魅力のジャズ・シンガー、三善香里さんの公式ブログです。
  • My Willful Diary
    shoppgirlさんが、「心に留めておきたい音楽とあれこれ」をたおやかな言葉で綴っていらっしゃる、素敵なブログです
  • バカラックマジックでまったりと
    バカラックさんをこよなく愛するまったりさんのブログです。バカラックファンとして大先輩でブログの師匠さんでもあります。
2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
無料ブログはココログ

最近のトラックバック