« B Sides & Rarities/Rumer (2015年) | トップページ | COMPLETELY CILLA: 1963-1973/Cilla Black (2012年) »

2015年12月29日 (火)

ライブの感想 Yammy sings Burt Bacharach  December 20, 2015

年末恒例のライブ! 『 Yammy sings Burt Bacharach 』

12月の日曜日、『 Yammy sings Burt Bacharach 』(以下YsBBと略します) を聴きに大阪は梅田にあるロイヤルホースへやって参りました。ここに来るのは2年ぶり。…とその前に、関西に在住している同郷(S県H市)の友人2人と新世界で串揚げに舌鼓を打ち、通天閣の展望台から阿倍野ハルカスを眺めたりしてたら時間ギリギリに(+o+)。慌てて御堂筋線に乗り19時を少し回ったぐらいになんとか到着!

(画像はすべてクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
Image1_4 Img_2023_4 Img_2026_3

2015年12月20日(日) 17:00開場 19:00開演
Restaurant Bar & New York Sound Live  ROYAL HORSE
Yammy (Vo)、Sasapong (P)、堂地誠人 (Soprano Sax)

Yammyさんは、京都在住で関西を中心に活躍しておられる “ オーガニックシンガー ”。2010年からバカラック・オンリーのワンマンライブ 『 YsBB 』 を始めたとのこと。当初はどうなるかと思ったそうですが、定着してきた証でしょう、今回ロイヤルホースは満員!

昼間から付き合ってくれた友人のうち1人が、「 自分も聴きたい 」 と急遽参戦! 予約は自分だけだったので大丈夫かなーと思ったのですが、暫く待って席に案内されました。でも、Yammyさんの伴侶でプロデューサーの廣瀬紳一さんが 「 そこは柱が邪魔で見づらいでしょうから… 」 と別の空いている席を勧めてくださいました。お言葉に甘えて席を移りましたが、移った先は6人ぶんまるまる空いていて出演者若しくは関係者の席らしい設え。あっ、そういうことだったんだと申し訳ないやらなんとやら。この場を借りて御礼申し上げますm(__)m。

Yammyさん、実はライブの前日Facebookに凹んでると投稿しとられまして。ちょっと心配していたんですが、カオリンさん(Yammyさんのマネージャーでシンガー)にそのことを尋ねると 「 大丈夫ですよ(^^) 」 とのお返事。ホッとしました~。…そうこうしているうちに19:20となり、ライブがスタート。ピアノとサックスがプレリュード的に演奏するなか、Yammyさんが白いドレス姿で登場! セットリストは以下の通りです。

<1st stage> 19:20~20:15
1. The look of love 恋のおもかげ
2. One less bell to answer 悲しみは鐘の音とともに
3. Raindrops keep falling on my head 雨にぬれても
4. A house is not a home ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム
5. Walk on by ウォーク・オン・バイ
6. Arthur's theme (Best that you can do) ニューヨーク・シティ・セレナーデ
7. Don't make me over ドント・メイク・ミー・オーバー
8. This house is empty now ディス・ハウス・イズ・エンプティ・ナウ

<2nd stage> 20:50~21:37
1. I say a little prayer 小さな願い
2. I'll never fall in love again 恋よさようなら
3. Alfie アルフィー
4. I still have that other girl アイ・スティル・ハヴ・ザット・アザー・ガール
5. What the world needs now is love 世界は愛を求めている(愛をもとめて)
6. Count on me カウント・オン・ミー
7. (They long to be) close to you 遥かなる影
8. Wives and lovers 素晴らしき恋人たち

<Encore> 21:45~21:55
1. ひこうき雲 …ユーミンのカヴァー
2. 君のもとへ …Yammyさんのオリジナル曲


リリカルなピアノとふんわりしたソプラノ・サックスをバックに 「 恋のおもかげ 」 を歌ったあと、メンバーを紹介。 ─ この人のピアノで歌いたい、Sanapong (ササポン)。広島から来てくれました! / いつも寄り添うように吹いてくれるんです。ソプラノ・サックス、堂地誠人(どうち まこと)! ─ Yammyさんがこの2人をとっても信頼していることが伝わってきます。「 悲しみは鐘の音とともに 」 はフィフス・ディメンション等と同じく軽いシャッフルのリズムでシンプルに。続く 「 雨にぬれても 」 は楽しそうに歌い、お客さんも手拍子。間奏のアドリブでは、熱くスウィングするピアノが良かった~。

─ この5年間、年末にYsBBをやるのが習わしになりましたが、今年は今日のYsBBが歌い納めなんです! ─ とのMCに会場から拍手。そして、 ─ 新しい1曲です。家に思いを込めて歌います。 ─ と、歌い始めたのは 「 ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 。伴奏はピアノのみ。最初はしっとりと、後半は盛り上がって心に響きました。ジャズ系のミュージシャンに取り上げられることが多い曲ですが、見事なジャズ・ヴォーカルでした。

─ なんとなくいつも一緒になってしまうので、今回は面白い方法でセットリストを決めました。曲名書いた紙を裏返しにして並べて、それを反転して決めたんです。 ─ なんかとっても楽しそう。できれば参加してみたい! どうせなら、同じ曲名を2枚ずつ用意して神経衰弱っぽくやったらどうでしょう?(笑)

ピアノとサックスによるインター・プレイが約2分間…。いったい何の曲だろう?と思ったぐらい素敵なイントロのあとにYammyさんが歌い始めたのは 「 ウォーク・オン・バイ 」 。2コーラス目でテンポアップしますが、少しずつスローダウンしてエンディング。これもまた素晴らしい! 「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」 も1コーラス目はスローで2コーラス目はテンポアップ。Yammyさん弾けてましたね~。有名曲ということもあってか拍手も一段と大きい!
Img_2029_2
「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」

広島にいるSasapongさんとはインターネットを使ってリハーサルしたそう。そういうソフトがあるんですって。テンポがゆっくりだとタイムラグが出るんだと仰ってましたが、そんなことが出来る時代なんですね~。「 ドント・メイク・ミー・オーバー 」 はオリジナルに近い雰囲気。

─ 詩を書いてみました。この曲はこんな感じなのかなー。「 この家は空っぽ。この家は空っぽになってしまった。あなたはここには居ない… (略) あなたの笑い声に包まれ… (略) 」 ─ そんなMCのあとにYammyさんが歌ったのは 「 ディス・ハウス・イズ・エンプティ・ナウ 」 。オリジナルのエルヴィス・コステロの歌はサビの部分ちょっと大げさすぎる感があるのですが、Yammyさんは抑制を効かせつつも内に秘めた思いが滲み出るような歌唱で、その表現力に唸りました。

               ──── *** ────

<1st stage> の後、Yammyさんが我々の隣の席の男性を紹介してくださいました。バンドでギター(ベース?)を弾いてらっしゃるとか。酔いも手伝って、知り合ったばかりなのに会話が弾みます。失礼な発言をしなかったか、ちょっと不安(^^;)

               ──── *** ────

<2nd stage> は 「 小さな願い 」 からスタート。続く 「 恋よさようなら 」 はこの曲には珍しいスウィングのアレンジで、ちょっと意表を突かれます。「 アルフィー 」 の伴奏はピアノのみ。以前YsBBで聴いたよりも、ジャジーさが増したように感じます。「 アイ・スティル・ハヴ・ザット・アザー・ガール 」 は、今回2曲目となるコステロとの共作曲。カヴァーが極めて少ないレア曲ですが、隠れた名曲です。

─ 登場した瞬間に泣いたのは、2人だけ。バカラックとダライ・ラマです。 ─ というMCの後に歌い始めたのは、「 世界は愛を求めてる 」 。シンプルだけど、この曲のメッセージは普遍的なものですね。以前YsBBで聴いた時は 「 世界の窓と窓 」 とのメドレー(ルーサー・ヴァンドロスがライブで歌ったメドレーを下敷きにしたもの)でした。しかし、今回はメドレーではなく単品で、しかもゆったりとした独自のアレンジでした。

「 カウント・オン・ミー 」 に続いて 「 遥かなる影 」 。カーペンターズもどきのカヴァーが多いこの曲ですが、最後はアップ・テンポになって工夫がみられました。そしてラストは 「 素晴らしき恋人たち 」 。てっきり派手に締めくくるのかと思ったのですが予想は外れ、ジャズ・ワルツのこの曲をチョイス。しかも、盛り上げてバァーンという終わり方ではなく静かに緊張感を持ったエンディング。いやぁ~、これは素敵すぎます!

アンコールは、定番の 「 ひこうき雲 」 とYammyさんオリジナル曲 「 君のもとへ 」 。「 君のもとへ 」 は、ホントいい曲ですねー。ライブ、お疲れさまでした~。
Img_2034a_4 Img_2038a_3
左:「 世界は愛を求めてる 」 、右:「 君のもとへ 」

               ──── *** ────

一緒に聴いた友人は、「 素晴らしい! 良かった! 」 を連発。アンコールのあと、友人は勢いで Yammyさんに 「 写真撮ってください! 」 とお願い。Yammyさんは気安く応じてくださり、YsBBの皆さん3名 & 近くの女性4人組 & 我々2人で記念撮影した次第。一緒に写ったこの貴重な写真、大事にしようっと。(近くの女性4人組とは面識ありませんので、一応覆面で…)
Img_2044aa_2

今回のYsBB、有名ではないけれどYammyさん自身が歌いたい曲(或いはメンバーがやりたい曲)をこれまでより少し多めにチョイスしたように感じました。バカラック縛りとわかってお客さんはいらっしゃる訳だし、ことYsBBに限ってはその方向性でいいんじゃないかと思います。また、誰かのバージョンを雛型にするのではなく、オリジナリティのあるアレンジがより多くかったようにも思いました。

成長し続けるYsBB、来年が楽しみです!

               ~~~~ *** ~~~~

【 プチ楽曲解説 】

<1st stage>
1. The look of love 恋のおもかげ
   作詞:ハル・デイヴィッド
   オリジナルはダスティ・スプリングフィールド(1967年、映画 『 カジノロワイヤル 』 挿入歌)
   1968年にセルジオ・メンデス&ブラジル'66のカヴァーが全米4位
   映画 『 オースティン・パワーズ 』 はこの曲へのオマージュである

2. One less bell to answer 悲しみは鐘の音とともに
   作詞:ハル・デイヴィッド
   オリジナルは Keely Smith(1967年)
   1970年にフィフス・ディメンションがカヴァーして全米2位

3. Raindrops keep falling on my head 雨にぬれても
   作詞:ハル・デイヴィッド
   オリジナルはB・J・トーマス(1969年、映画 『 明日に向って撃て 』 主題歌、全米1位)

4. A house is not a home ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム
   作詞:ハル・デイヴィッド
   オリジナルはブルック・ベントン(1964年、同名映画の主題歌)
   1981年にルーサー・ヴァンドロスがアルバム 『 Never too much 』 でカヴァー、代表曲のひとつに

5. Walk on by ウォーク・オン・バイ
   作詞:ハル・デイヴィッド
   オリジナルはディオンヌ・ワーウィック(1964年、全米6位)

6. Arthur's theme (Best that you can do) ニューヨーク・シティ・セレナーデ
   作詞:キャロル・ベイヤ・セイガー、他にピーター・アレン、クリストファー・クロスも
   オリジナルはクリストファー・クロス(1981年、映画 『 ミスター・アーサー 』 主題歌、全米1位)

7. Don't make me over ドント・メイク・ミー・オーバー
   作詞:ハル・デイヴィッド
   オリジナルはディオンヌ・ワーウィック(1962年、全米21位)、彼女のデビュー曲

8. This house is empty now ディス・ハウス・イズ・エンプティ・ナウ
   作詞:エルヴィス・コステロ
   1998年のエルヴィス・コステロとの共作アルバム 『 Painted From Memory 』 に収録
   2001年にメゾ・ソプラノ歌手アンネ=ゾフィー・フォン・オッターがコステロとコラボしてカヴァー

<2nd stage>
1. I say a little prayer 小さな願い
   作詞:ハル・デイヴィッド
   オリジナルはディオンヌ・ワーウィック(1967年、全米4位)
   1968年にアレサ・フランクリンのカヴァーが全米10位

2. I'll never fall in love again 恋よさようなら
   作詞:ハル・デイヴィッド
   1968年のブロードウェイ・ミュージカル 『 プロミセス、プロミセス 』 の中の楽曲
   1970年にディオンヌ・ワーウィックのカヴァーが全米6位

3. Alfie アルフィー
   作詞:ハル・デイヴィッド
   オリジナルはシラ・ブラック(1966年、同名映画の主題歌、全英9位)
   なお、米国公開版は同曲をシェールが歌って全米32位

4. I still have that other girl アイ・スティル・ハヴ・ザット・アザー・ガール
   作詞:エルヴィス・コステロ
   1998年のエルヴィス・コステロとの共作アルバム 『 Painted From Memory 』 に収録
   カヴァーは1999年のビル・フリーゼル、2005年のMaurice Clarkeくらいしか知らない

5. What the world needs now is love 世界は愛を求めている(愛をもとめて)
   作詞:ハル・デイヴィッド
   オリジナルはジャッキー・デシャノン(1965年、全米7位)
   最近のバカラックのコンサートでは必ず最初に演奏される

6. Count on me カウント・オン・ミー
   作詞:トニオ・K
   オリジナルはロナルド・アイズレー(2003年)
   アルバム 『 HERE I AM  Isley Meets Bacharach 』 に書き下ろした2曲のうちの1曲

7. (They long to be) close to you 遥かなる影
   作詞:ハル・デイヴィッド
   オリジナルはリチャード・チェンバレン(1963年)
   1970年にカーペンターズが2枚目のシングルとしてカヴァーして全米1位

8. Wives and lovers 素晴らしき恋人たち
   作詞:ハル・デイヴィッド
   オリジナルはジャック・ジョーンズ(1963年、同名映画の主題歌、全米14位)

※ この記事は“バカラック関連ネタ”カテゴリーに分類致します

« B Sides & Rarities/Rumer (2015年) | トップページ | COMPLETELY CILLA: 1963-1973/Cilla Black (2012年) »

バカラック関連ネタ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ライブの感想 Yammy sings Burt Bacharach  December 20, 2015:

« B Sides & Rarities/Rumer (2015年) | トップページ | COMPLETELY CILLA: 1963-1973/Cilla Black (2012年) »

★ リンク ★

  • くう・ねる・時々・じゃず
    とても凛としていて、でも柔らかい歌声が魅力のジャズ・シンガー、三善香里さんの公式ブログです。
  • My Willful Diary
    shoppgirlさんが、「心に留めておきたい音楽とあれこれ」をたおやかな言葉で綴っていらっしゃる、素敵なブログです
  • バカラックマジックでまったりと
    バカラックさんをこよなく愛するまったりさんのブログです。バカラックファンとして大先輩でブログの師匠さんでもあります。
2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

最近のトラックバック