biginnings... Greatest Hits and New Songs/Cilla Black (2003年)
英国の女性シンガー、シラ・ブラックが2003年にリリースしたアルバムです。バカラック書き下ろしの新作1曲とセルフ・カヴァー1曲を含み、計4曲のバカラック作品を収録!
(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^)
全20トラック中、バカラック作品は4トラック
1. ANYONE WHO HAD A HEART (2:52)
5. BEGINNINGS (3:53)
14. ALFIE (2:39)
20. ANYONE WHO HAD A HEART (Late Night Version) (4:17)
英国の女性シンガー、シラ・ブラックが2003年にリリースしたアルバムです。1943年生まれなのでこの年ちょうど60歳。おぉっと、還暦の年ですね。“ Greatest Hits and New Songs ” のサブ・タイトルどおり、過去のヒット曲(9曲)と新たに録音した曲(11曲)、合わせて計20曲を収録しています。
バカラック作品のうち、T-1. 「 恋するハート 」 (1964年リリース)とT-14. 「 アルフィー 」 (1966年リリース)は過去の作品。前回記事で取りあげていますので、今回は割愛します。
T-5. 「 BIGINNINGS 」 は、バート・バカラック&ハル・デイヴィッドによる書き下ろしの新曲。アルバムのタイトルにもなっています。スローなバラード曲で、イントロ出だしは一瞬ジョージ・ベンソンやホイットニー・ヒューストンの 「 GREATEST LOVE OF ALL 」 を思わせます。メロディは2000年代のバカラック作品のいろんなエッセンスが感じられるもの。例えばトレインチャに書き下ろした2007年の 「 WHO'LL SPEAK FOR LOVE 」 によく似てるフレーズがあったりします。構成はけっこう複雑ですし、転調や変拍子ももちろん入ってます。また、サビの部分はオケも派手に鳴ってけっこう盛り上がります。
歌詞カードが付いてないので歌ってる内容はよくわからないのですが、バカラック&デイヴィッドからシラへの激励のように感じます。還暦は生まれた干支に戻る → 第二の人生の “ 始まり ” と日本では言いますが、シラが還暦を迎えたから付けた曲名なのかしらん。んなワケないか…^^;
T-20. 「 恋するハート 」 は、新録音でセルフ・カヴァーということになります。Late Night Version と但し書きが付いているように、テンポをぐっと落としてジャジーなアレンジ。バックはドラムス、ベース、フェンダー・ローズというトリオにバス・フルートが加わった編成。フェンダー・ローズの音色がもう夜の雰囲気です。シラの歌唱は、このアレンジに合ったしっとりとしたもの。若い頃のパワフルなT-1. 「 恋するハート 」 もいいですが、夜聴くならこちらのヴァージョンかなぁ。
【データ】
『 biginnings... Greatest Hits and New Songs 』
Cilla Black
CD:2003年8月12日リリース
レーベル:EMI Records (UK)
番号:7243 5 93182 2 6
Producer: Ted Carfrae
Production co-ordination by Robert Willis and Nick Fiveash
T-5. 「 BIGININGS 」
Written by Burt Bacharach/Hal David
Arrangement by David Arch
Lead Vocal - Cilla Black
Drums - Ralph Salmins
Bass - Steve Pearce
Piano/Keyboards - David Arch
Rhythm and Acoustic Guitars - Fridrik 'Frizzy' Karlsson
Rhythm Guitars - Mick Green
Guitar Solo - Fridrik Karlsson
Percussion/Vibes - Frank Ricotti
1st Violins (6), 2nd Violins (4), Violas (4), Celli (2), Horns (3)
Background Vocals - Mae McKenna, Mary Carewe
T-20. 「 恋するハート 」
Arrangement by David Arch and Pete Murray
Lead Vocal - Cilla Black
Drums - Ralph Salmins
Bass - Steve Pearce
Fender Rhodes - Pete Murray
Bass Flute Solo - Paul Fawcus
Background Vocals - Mae McKenna, Mary Carewe, Lance Ellington, Ian Roylance
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