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2016年1月27日 (水)

HIT MAKER!/Burt Bacharach (1965年)

バート・バカラックが1965年にKAPPレーベルからリリースしたファースト・アルバムです!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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①1965年5月リリース 『 HIT MAKER! 』

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②1965年7月リリース 『 THE MAN! BURT BACHARACH HIS SONGS 』

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③1967年リリース 『 BURT BCHARACH PLAYS HIS HITS 』

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④1970年リリース 『 SATURDAY SUNSHINE 』

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所有CD: 1997年リイシュー 『 BURT BCHARACH PLAYS HIS HITS 』

< 所有CDのトラック・リスト >

1. TRAINS AND BOATS AND PLANES    F
2. MY LITTLE RED BOOK                        M
3. ANYONE WHO HAD A HEART
4. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME
5. 24 HOURS FROM TULSA
6. WALK ON BY
7. WIVES AND LOVERS
8. DON'T MAKE ME OVER
9. BLUE ON BLUE
10. DON'T GO BREAKING MY HEART     F
11. WHAT'S NEW PUSSYCAT?                 M
12. A HOUSE IS NOT A HOME
13. THE LAST ONE TO BE LOVED
14. SATURDAY SUNSHINE                    FM
15. AND SO GOODBYE MY LOVE
16. SAIL ALONG SILV'LY MOON              M

※ メイン・ヴォーカル入りの曲は、F (Female-女性)、又は M (Male-男性) と表記
※ T-15,16. ボーナス・トラック

収録時間約44分


バート・バカラックが1965年に米KAPPレーベルからリリースしたファースト・アルバムです!

1965年5月のリリース後、1970年までの間にタイトルや曲順・曲目を少しずつ変えただけのとてもよく似た内容のアルバムが4種類もリリースされています。一方、ジャケット写真は各々全く違うテイスト。↑にそれぞれ画像を貼り付けておきましたが、よくもまぁここまで変えるもんですね(笑)。いつも私は、①を青盤、②を黒盤、③を赤盤、④を黄盤と呼んでいます。…てのはウソで、今回記事を書くにあたってジャケットの画像をネットから拾って思いついたネタでした^^;

①1965年5月リリース 『 HIT MAKER! 』 (KL-1428)
②1965年7月リリース 『 THE MAN! BURT BACHARACH HIS SONGS 』 (KS-3447)
③1967年リリース 『 BURT BCHARACH PLAYS HIS HITS 』 (KS-3577)
④1970年リリース 『 SATURDAY SUNSHINE 』 (KAPP-34907)

それぞれの曲順・曲目を整理してみました。以下の表を参照ください。すべてバート・バカラック&ハル・デイヴィッドのチームによって作られた楽曲達です。なお、曲を説明する際のトラック・ナンバーは、所有CDのもので統一させていただきます。

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①のアルバム制作の経緯について、バカラック爺は自伝で次のように述べています。そっくり引用するのはアレですので、要約して紹介します。

─ カップ・レコードから、アルバムの制作依頼があった。ヒット曲のインストゥルメンタル・ヴァージョンを集めたものだ。タイトルは 『 ヒット・メイカー! 』 。ジーン・ピットニーのために書いたがお蔵入りになった 「 汽車と船と飛行機と 」 という曲も合わせてレコーディングすることにした。ロンドンでアルバムをつくったのは、米国よりずっと安くレコーディングできるし、イギリスのミュージシャンは最高だと聞いていたからだ。レコーディングはできるだけ早く終わらせた。私は歌わず、ヴォーカルはすべて、ブレイカウェイズという3人組の女性グループに一任した。私はピアノを弾いただけで、それもほかの誰かがやってくれたときもあった。セッションにはのちにレッド・ツェッペリンを結成するジミー・ペイジとジョン・ポール・ジョーンズ、ビッグ・ジャム・サリヴァン、そしてテッド・ヒース・バンドの約半分といった、すばらしいミュージシャンたちが参加してくれた。 ─

所有CDのライナー (執筆者は日本のバカラック研究第一人者の坂口修氏です) によると、レコーディングが行われたのは1965年2月8日。前々回の記事でディオンヌ・ワーウィックのアルバム 『 THE SENSITIVE SOUND OF DIONE WARWICK 』 を取り上げた際、一部の曲をロンドン/Pyeレコードのスタジオでレコーディングしたと書きました。時期は1964年の終わりころ。その時のバックコーラスも Breakaways(ブレイカウェイズ)でした。そんな経験があって、バカラックは英国に飛んだのでしょうね。

全12曲のうち、9曲はそれまでにバカラック&デイヴィッドが各アーティストに提供したもの。オリジナルはそれぞれ、ディオンヌ・ワーウィック (T-3. 「 恋するハート 」 、T-6. 「 ウォーク・オン・バイ 」 、T-8. 「 ドント・メイク・ミー・オーヴァー 」 、T-13. 「 ザ・ラスト・ワン・トゥ・ビー・ラヴド 」)、ルー・ジョンソン (T-4. 「 愛の思い出(愛のウェイト・リフティング) 」)、ジーン・ピットニー (T-5. 「 タルサから24時間 」)、ジャック・ジョーンズ (T-7. 「 素晴らしき恋人たち 」)、ボビー・ヴィントン (T-9. 「 ブルー・オン・ブルー 」)、ブルック・ベントン (T-12. 「 ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」)が歌っています。イントロのフレーズが違ったりする曲もありますが、オリジナルとほぼ同じテイストのアレンジです。

残り3曲のオリジナル・アーティストは、バカラック自身。T-10. 「 私を悲しませないで 」 c/w T-1. 「 汽車と船と飛行機と 」 の2曲は、本アルバムの先行シングルとして1965年3月にリリースされました(KAPP-657)。ちなみに、他の曲ではバック・コーラス的な使われ方をしているブレイカウェイズ、この2曲だけはメイン・ヴォーカルの任を果たしています(クレジットはありませんが、私がそう判断しました)。もう1曲は1963年7月にリリース(KAPP-532)されたバカラック名義のファースト・シングルT-14. 「 サタデイ・サンシャイン 」 。男の子と男女コーラスが協力して歌っている可愛らしい曲です。

②は、映画  『 WHAT'S NEW PUSSYCAT? (何かいいことないか子猫チャン) 』 の公開に合わせて1965年5月にレコーディングして7月にリリースしたT-11. 「 何かいいことないか子猫チャン 」 c/w T-2. 「 マイ・リトル・レッド・ブック 」 のセルフ・カヴァー・シングル(K-685)をフィーチャーして、①から2曲外したもの。2曲ともはよく知らない男性がメイン・ヴォーカルを担当しています。面白いのが、①のA面6曲が曲順はそのまま②ではB面に追いやられてるトコロ。①のプレス型を流用してコストセーブしつつ、反対側に持っていくことで少しでも違うアルバムに仕立てようとしたんでしょう。

③は、②から1曲抜いて曲順入れ替えたもの。所有CDは、ジャケット写真も含めてこの③を元に作られています。曲順表を見ていただければ一目瞭然ですね。映画 『 オースティン・パワーズ 』 (1作目)に登場するLPはこの盤。
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④は、1970年にヒットした2曲、「 雨にぬれても 」 と 「 悲しみは鐘の音とともに 」 を赤の他人がカヴァーしたバージョンが入って全10曲に設えたものです。

そして、所有CDは、①~④の14曲+アルバム未収録曲と未発表曲の全16曲を収録。アルバム未収録曲は、ファースト・シングルT-14. 「 サタデイ・サンシャイン 」 のB面だったT-15. 「 アンド・ソー・グッドバイ・マイ・ラヴ 」 。未発表曲は、坂口修さんがMCAのカタログから発掘した T-16. 「 セイル・アロング・シルヴァリー・ムーン 」 。坂口さんの執念はスゴイ!

─ 本アルバム①はアメリカでは5,000枚しか売れなかった一方、イギリスではトップ10入りし、シングルの  「 汽車と船と飛行機と 」 も全英4位に。当時のイギリスではBBCでレコードがかかると、国中の人々が耳にしていたので、わたしはアメリカでそうなるずっと前に向こうで有名人となり、その流れでグラナダTVがわたしの特番を作ることになった。 ─ 
(バカラック自伝より)

のちのA&M時代のアルバムと比較すると、バカラックのアレンジも凝ったところがないですし、音質もイマイチ。あまり聴いていてウキウキする感じはありません。ではありますが、バカラックが一般のリスナーに認知されるきっかけとなった重要なアルバムなのでした。


【データ】
『 HIT MAKER! 』
Burt Bacharach

LP:1965年5月リリース (所有CDは、1997年5月21日リイシューの日本盤)
レーベル:KAPP (所有CDは、MCAビクター)
番号:KL-1428 (所有CDは、MVCE-22001)

Orchestra and chorus directed by Burt Bacharach
Vocal: Breakaways (T-1,10.)、Tony Middleton (T-2.)、Joel Grey (T-11.)
録音:1965年2月8日、ロンドン
↓左は所有CD、右は再発CD(①を元にした曲順/ジャケット写真になっているようです)

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