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2016年1月20日 (水)

THE SENSITIVE SOUND OF DIONNE WARWICK/Dionne Warwick (1965年)

ディオンヌ・ワーウィックの4作目のアルバムです。バカラック作品を7曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CD (2 in 1)のジャケットの表/ライナーの裏表紙

全11トラック中、バカラック作品は7トラック

1. UNCHAINED MELODY (Unedited)
2. WHO CAN I TURN TO

3. HOW MANY DAYS OF SANDNESS
4. IS THERE ANOTHER WAY TO LOVE YOU
5. WHERE CAN I GO WITHOUT YOU
6. YOU CAN HAVE HIM

7. WIVES AND LOVERS
8. DON'T SAY I DIDN'T TELL YOU SO
9. ONLY THE STRONG, ONLY THE BRAVE
10. FOREVER MY LOVE
11. THAT'S NOT THE ANWSER

所要時間約33分


ディオンヌ・ワーウィックの4作目のアルバムです。1965年2月リリース。

収録全11曲のなかで、バカラック作品は7曲。勿論、すべてバカラック&デイヴィッドのコンビによるものです。セカンド・アルバムサード・アルバムのように、既発売アルバムからの再収録曲は皆無です。パチパチ。やっと普通になっただけですが^^;。

Img125zz_2 所有CDは輸入盤なので日本語ライナーなんてありません。何か面白いこと書いてないかなぁ…と英語のライナーを眺めていましたら、リリース当時のビルボード誌のレビューが載ってました(左)。どんなことが書いてあるんでしょうか。

─ 情緒豊かなワーウィックのスタイルにフィットするスタンダード曲をうまくまとめあげた作品。 「 アンチェインド・メロディ 」 は、彼女の歌詞に対する感覚が最もわかる1曲。“ ボレロ ” スタイルのアレンジが全面的にそれを支えている。 「 フー・キャン・アイ・ターン・トゥ 」 は、歌詞の暖かさ、優しさが堪らない。バカラックのアレンジは格別だ。 ─

意訳の細かいところは脇に置いといて、私が気になったのは取り上げられた2曲。T-1. とT-2.なんですが、どちらもバカラック作品ではありません。バカラック作品には注目すべき曲が無いってことですょ、これは。バカラックのアレンジについては言及あるんですけどねー。

ちなみにこの2曲はカヴァー。T-1. 「 アンチェインド・メロディ 」 は1955年の曲。ライチャス・ブラザーズ版が有名ですが、ライチャスが録音したのは1965年6月だそうですから、ディオンヌ版はそれよりも前。確かにボレロのリズムを取り入れたバカラックのアレンジはユニークです。それと、T-2.「 フー・キャン・アイ・ターン・トゥ 」 は、1964年のミュージカル 『 The Roar Of The Greasepaint, The Smell Of The Crowd 』 (邦題:ドーランの叫び、観客の匂い) の曲で、それをカヴァーしたものだそう。

…てなことを頭に入れながら、バカラック作品の7曲を紹介してまいります。

T-3. 「 悲しみの日々 」 : ディオンヌがオリジナル。1964年10月にリリースしたシングル 「 リーチ・アウト 」 のカップリング曲でした (SCEPTER 1285、B面)。4拍子のミディアム・テンポの曲。美しいけれど高低差の激しいメロディで、ディオンヌもサビの高音域をシャウト気味に歌っています。この曲のカヴァーは聴いたことがありません。非常にレアな曲です。

T-4. 「 イズ・ゼア・アナザー・ウェイ・トゥ・ラヴ・ユー 」 : これもディオンヌがオリジナル。1965年3月にリリースしたシングルT-6. 「 ユー・キャン・ハヴ・ヒム 」 のカップリング曲となります(SR 1294、B面)。4拍子のミディアム・テンポの曲ですが、Aメロは3連符の4拍子、Bメロは8ビート、サビは不思議なコード展開と音程の取りにくそうなメロディ。かなり難解な曲です。この曲も、ディオンヌ版以外聴いたことありません。これまた非常にレアな曲です。
ちなみに、T-6. 「 ユー・キャン・ハヴ・ヒム 」 はロイ・ハミルトンの1961年のヒット曲のカヴァー(バカラック作品ではありません)。所有CDのライナーによると、ディオンヌが1964年の終わりころツアー&TV出演のため英国を訪れた際、ロンドンにあるPyeレコードのスタジオでバカラックと録音したうちの1曲なんだとか。女性バック・コーラスは、シラ・ブラックのレコーディングでも常連だったBreakaways。ナルホド、このことがバカラック自身のレコーディングに繋がるんですね!

T-7. 「 素晴らしき恋人たち 」 : カヴァーです。オリジナルはジャック・ジョーンズ (1963年10月にシングルA面でリリース、全米14位)。自伝では ─ わたしの思い描くアレンジとはちがっていたので、ジャックのバージョンは決して気に入っていない ─ と書いてるバカラック御大。曲調は同じですが、イントロのメロディ、ウッド・ベースの動き、金管の合いの手、ストリングスのオブリガート、間奏に入る金管のオカズなど、隅々まで細かな工夫が散りばめられていて、ジャズ・ワルツのこの曲をよりジャズっぽくアレンジしています。ディオンヌの歌いっぷりはポップス寄りですが。
本アルバムのバカラック作品の中では唯一といえるカヴァー定番曲。やはりジャズ・シンガーをはじめジャズ系のカヴァーが多いです。

T-8. 「 それは言わないで 」 : ディオンヌがオリジナル。前述したT-2. 「 フー・キャン・アイ・ターン・トゥ 」 は1965年2月にシングル・リリースされるのですが、そのカップリング曲でした (SR 1298、B面)。ゆったりしたミディアム・テンポの4拍子の曲です。イントロからテンション・コードを弾くピアノやベースの動きがクールで渋い! メロディもとても変わってます。変拍子も入ってるし。決して盛り上がらないサビでのピアノとスネアの爪弾きもや、2コーラスめのAメロで一部ディオンヌの代わりにメロディを奏でるミュート・トランペット&バック・コーラスのスキャットなど、印象に残るアレンジ。ジャズ・フルート奏者のハービー・マン(1965年)のカヴァーしか聴いたことないレア曲ですが、他にもっとカヴァー聴いてみたいですね。

T-9. 「 強く雄々しく 」 : ディオンヌがオリジナル。1965年10月リリースのシングル 「 LOOKING WITH MY EYES (みつめてごらん私の瞳) 」 のカップリング曲となります(SR 12111、B面)。軽快なミディアム・テンポの基本4拍子の曲ですが、ところどころ3拍子や2拍子が挟まる変な曲です。これまたディオンヌ版以外聴いたことがない超レア曲です。

T-10. 「 フォエヴァー・マイ・ラヴ 」 : カヴァーです。オリジナルはジェーン・モーガン (1962年4月にシングルB面でリリース)。同名映画の主題歌だそうです。バカラックらしさが感じられない、何の変哲もないバラード曲。いいのか悪いのか(笑)。これもレアな曲です。

T-1. 「 ザッツ・ノット・ジ・アンサー 」 : ディオンヌがオリジナル。ズンチャチャ・リズムが特徴的なミディアム・テンポの小品。ディオンヌも軽く歌っています。Vi Velascoという女性シンガーが同年カヴァーしていますが、イントロの女性コーラスが可愛らしいVi Velasco版に軍配を上げます。

「 素晴らしき恋人たち 」 を除くバカラック作品6曲は、レア曲ばかり。しかも、これらの曲のディオンヌ版を収録してるコンピCDの類は見当たりません。一般受けはしないでしょうが(そういう意味でビルボード誌のレビューはサスガですね^^:)、バカラック・マニアにとっては必携のアルバムかと。


【データ】
『 THE SENSITIVE SOUND OF DIONNE WARWICK 』 (邦題:ザ・センシティヴ・サウンド・オブ・ディオンヌ・ワーウィック)
Dionne Warwick

LP:1965年2月15日リリース (所有CDは、1995年リイシューの2 in 1)
レーベル:SCEPTER RECORDS (所有CDは、SEQUEL RECORDS (UK))
番号:SCEPTER 528 (所有CDは、NEM CD 761)

Produced by Bacharach & David
Arranged & Conducted by Burt Bachrach

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