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2016年1月31日 (日)

WHAT'S NEW PUSSYCAT?/O.S.T. (1965年)

バカラックが音楽を担当した1965年の映画 『 何かいいことないか子猫チャン 』 のサウンド・トラックです。

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CDのジャケット表/ケース裏

1. WHAT'S NEW PUSSYCAT? ~ Vocal by Tom Jones ~ M
2. SCHOOL FOR ANATOMY / BOOKWORM  (Medley)
3. HIGH TEMPERATURE, LOW RESISTANCE
4. DOWNHILL AND SHADY
5. STRIPPING REALLY ISN'T SEXY, IS IT?
6. MARRIAGE, FRENCH STYLE / HERE I AM  (Medley)
7. HERE I AM ~ Vocal by Dionne Warwick ~ F
8. MARRIAGE, FRENCH STYLE
9. MY LITTLE RED BOOK ~ Vocal by Manfrd Mann ~ M
10. PUSSY CATS ON PARADE
11. A WALK ON THE WILD WHARF
12. CHATEAU CHANTEL
13. CATCH AS CATCH CAN
14. MY LITTLE RED BOOK (Film Version) M

※ メイン・ヴォーカル入りの曲は、F (Female-女性)、又はM (Male-男性)と表記
※ T-14. はCDリイシュー時のボーナス・トラックです。

収録時間約30分


バカラックが音楽を担当した1965年公開の米コメディ映画 『 何かいいことないか子猫チャン 』 のサウンド・トラックです。

─ <スウィンギング60's>のカラフルでエキサイティングな文化を生き生きと反映していようと、興業売上において圧倒的な成功を納めようと、おそらく 『 何かいいことないか子猫チャン 』 の最も凄い話題は、ウッディー・アレンが俳優として、そしてスクリーンライターとしてデビューしたことであろう。この理由だけで、この1965年の映画は、一般のファンも同様に、映画歴史家たちにとって代表的で重要な映画となったのだ。封切られた当時は、批評家たちが傑作なのか駄作なのか、それともその両方なのかを決められないうちに、コメディー部門の興業売上は最高記録となった。 ─ (所有CDのライナーより引用。David Konjonyan/対訳:小田綾子氏)

あらすじ他は、各種サイトを参照ください。ビデオをレンタルして一度観たことあるのですが、ドタバダ劇としか憶えていませんので…coldsweats01

そういえば、3日前にWOWOWで放送されたエルヴィス・コステロの2014年のライヴを観てましたら、MCでこんなこと言ってました。 ─ 60年代の我が家には少し変化があった。『 何かいいことないか子猫チャン 』 のP・セラーズ風に、父が髪を伸ばし始めた。若者に言うなら 『 オースティン・パワーズ 』 か。服装も、ベルベットの上着にサテンのシャツになった。 ─ どちらの映画もバカラック繋がりですからねー、聴いててニヤリとしちゃいました(^^♪

前回のバカラックのファースト・アルバム 『 HIT MAKER! 』 の記事中、アルバムがイギリスでヒットしたため向こうで有名人となり、その流れでイギリスのグラナダTVがバカラックの特番を作ることになった…と書きました。バカラック自伝から引用したのですが、その自伝によれば、TV特番の撮影のためロンドン滞在中に付き添っていたアンジー・ディキンソン(まだ結婚前)が映画 『 何かいいことないか子猫チャン 』 のプロデューサーとばったり会ったことがきっかけで映画の音楽を引き受けたんだそうです。

劇場公開の締め切りが3週間ほど先まで迫っていたのに、音楽をやるはずだった男が降板し、もうひとりLAから呼んでるけどまだ来ていない…とういう切羽詰まったタイミング。そのままバカラックはロンドンに滞在し、スコアを書きレコーディングまで短期間でやりあげたんですね。パチパチ。それにしても、降板した男がダドリー・ムーア(ピアニストで、のちに映画 『 ミスター・アーサー 』 で主演)、LAから呼ぶ予定だった男がジョン・ウィリアムスだったとは…(゜o゜)

主題歌のT-1. 「 何かいいことないか子猫チャン 」 はトム・ジョーンズが歌ってます。3拍子のアップテンポのこの曲を、チリチリ頭の大男がパワフルで劇画チックに歌う様がなんともコミカル。以前、NHK-BSの 『 笑う洋楽展 』 という番組で、トム・ジョーンズが子猫チャン(ネコの衣装を着た女性)5人に囲まれて歌うモノクロのPVが流れ、トム・ジョーンズの眉毛が 漢字の 「 になってるコトにナビゲーター役のみうらじゅん氏と安齋肇氏が爆笑してましたhappy02。 ─ 眉毛、の字入ったねー! こんな、見たことないねー。これスゴイよ! ─  でも、このPV映像、YouTubeでは見当たらないんです。探し方が下手なんでしょうか…。
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ディオンヌ・ワーウィックが歌うT-7. 「 ヒア・アイ・アム 」 は、とてもロマンティックなバラード。メロディの動きやコード進行は変わってるし、お約束の変拍子も入っているんですが、そんなこと全然気になりません。カヴァーが少ないのが不思議で仕方がない、本当に素敵な曲です。

T-9. 「 マイ・リトル・レッド・ブック 」 はイギリスのグループ、マンフレッド・マンが歌っています。 ─ それまでに書いた曲とはまったく似たところのない奇妙な曲 ─ とバカラック自身が自伝で語っているこの曲、私の大好きなバカラック・ナンバーのひとつです。 ─ わたしはふたつのヴァージョンを、マンフレッド・マンと彼のグループとともにレコーディングした。どちらもリード・ヴォーカルはのちに俳優に転じ、映画とイギリスのTVで活躍するポール・ジョーンズが取った。 ─ 映画で実際に使われたのは、所有CDにボーナス・トラックとして収録されている T-14. の方なんです。T-9. と比較するとT-14. はちょっと大人しめのアレンジです。

あと、もう1曲どうしても紹介したいのがT-8. 「 マリッジ、フレンチ・スタイル 」 。メロディを男女大勢が陽気にラララ~とうたうこの曲、何故かオランダで 「 Dans je de hele nacht met mij 」 と曲名で大人気に。バカラック・ファンの先輩で同志のまったりさんが、ブログ 『 バカラックマジックでまったりと 』 で動画も交えて詳しく紹介しておられます。是非ご覧になってくださいませ!

他のインスト・ナンバーの中にも印象に残る曲が多いです。ヴァイオリン&トランペット&ファゴットの掛け合いがクラシカル且つひょうきんなT-2. 「 スクール・フォー・アナトミー / ブックワーム 」 (メドレー) の2曲め、ジャズ・ワルツのT-3. 「 ハイ・テンパラチャー、ロウ・レジスタンス 」 やT-5. 「 ストリッピング・リアリー・イズント・セクシー、イズ・イット? 」 、ラグタイムのT-13. 「 キャッチ・アズ・キャッチ・キャン 」 などなど。主題歌の変奏曲のT-10. 「 プッシーキャット・オン・パレード 」 なんかもそうですが、様々な音楽スタイルが見られるところがそこいらの凡庸なサントラと一線を画すところかと。

バカラックにとって最初のサウンドトラックですが、さすがのバカラック流に唸るのでした。

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所有CDの帯/CDのスリーブ開いた表面/スリーブ開いた裏面


【データ】
『 WHAT'S NEW PUSSYCAT? 』
O.S.T.

LP:1965年7月リリース (所有CDは、1998年10月リリース。輸入盤仕様/日本語ライナー対訳&帯付き)
レーベル:United Artists (所有CDは、RYKODISC(米)/ビデオアーツ・ミュージック)
番号:UAS 5128 (所有CDは、RCD 10740/VACK-3021)

Musical Score by Burt Bacharach / Lyrics by Hal David

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