« WHAT'S NEW PUSSYCAT?/O.S.T. (1965年) | トップページ | DIONNE WARWICK in Paris/Dionne Warwick (1966年) »

2016年2月 7日 (日)

HERE I AM/Dionne Warwick (1965年)

ディオンヌ・ワーウィックの5作目のアルバムです。バカラック作品を9曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
R268062013695577936590jpeg R268062013695578009497jpeg
Original LP front cover/back cover

Img131 Img132
所有CD (2 in 1) のジャケットの表/ライナーの裏表紙

全12トラック中、バカラック作品は9トラック

1. IN BETWEEN THE HEARTACHES
2. HERE I AM
3. IF I EVER MAKE YOU CRY
4. (HERE I GO AGAIN) LOOKIN' WITH MY EYES
5. ONCE IN A LIFETIME
6. THIS LITTLE LIGHT
7. DON'T GO BREAKING MY HEART
8. WINDOW WISHING
9. LONG DAY, SHORT NIGHT
10. ARE YOU THERE (WITH ANOTHER GIRL)
11. HOW CAN I HURT YOU
12. I LOVE YOU PORGY

収録時間約31分


ディオンヌ・ワーウィックの5作目のアルバムです。1965年12月リリース。

2作目3作目4作目は半年のインターバルでしたが、本作は4作目から10か月経ってのリリース。自身のデビュー・アルバムや初のサントラなど、1965年はバカラックが忙しかったのが時間がかかった要因か? でも、全12曲中9曲がバカラック作品(勿論全てハル・デイヴィッドとの共作)で、しかもカヴァーの1曲を除く8曲(サントラから再収録した1曲を含む)はディオンヌへの書下ろし曲。バカラックも気合が入っていたのかな。

…ということで、バカラック作品9曲を紹介してまいります。

T-1. 「 イン・ビトウィーン・ザ・ハートエイクス(胸のいたみ) 」 : ディオンヌがオリジナル。のちに、1966年10月リリースのシングル 「 I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF(恋のとまどい) 」 のカップリング曲となります(SCE 12167、B面)。ゆったりしたテンポとメロディの優雅な曲です。短いハープのイントロのあとサビから始まるのですが、ディオンヌが裏声で “In between the heartaches ~” と歌うこのサビがとても印象的です。それと、短いフレーズをほんのちょっとだけ吹く柔らかい音色の薄いトランペット(フリューゲル・ホルンか?)も、いかにもバカラックのアレンジって感じがします。カヴァーはあまり多くはありませんが、コーラス・ワークが美しいアニタ・カー・シンガーズのバージョンはお気に入りです。

T-2. 「 ヒア・アイ・アム 」 : 映画 『 何かいいことないか子猫チャン 』 サントラでのディオンヌのバージョンがオリジナルで、そのまま本アルバムに再収録しています。サントラに先立ち1965年6月にシングルリリースされ、全米65位の小ヒットになりました(SR 12104、A面)。

T-3. 「 あなたを悲しませたら 」 : ディオンヌがオリジナル。1965年11月にリリースしたシングルT-10. 「 アー・ユー・ゼア 」 のカップリング曲でした(SCE 12122、B面)。スローな6/8拍子。この曲では、ディオンヌの弾くピアノがフィーチュアされているそうです。ピアノは殆ど刻んでるだけですが^^;。このディオンヌ版以外聴いたことないレア曲です。

T-4. 「 みつめてごらん私の瞳 」 : ディオンヌがオリジナル。T-2. 「 ヒア・アイ・アム 」 の次のシングルとして、1965年10月にリリース(SR 12111、A面)。全米64位の小ヒットとなります。ミディアム・テンポの4/4拍子。ほぼ全編に亘ってスネアが16分音符を刻んでいて疾走感が漂う曲です。構成も変わっています。イントロは6小節で、3小節単位のフレーズを2回繰り返します。1コーラス目とおぼしき部分の小節数をカウントしてみますと、まずAとA'のメロディがそれぞれ7小節、Bメロは8小節、2小節の短い間奏のあと、今度はAメロの変奏メロディが11小節で、サビと思われる部分が7小節。バカラックは小節数は気にしないと自伝で語っていますが、この曲はまさに典型かと。メロディも高揚感ありますし、サビと思われる部分で “ダーリン、ダーリン、ダーリン…” と歌う箇所は特にグッときます。個人的には、本アルバムで一番印象に残る曲です。…なんですが、この曲のカヴァーを聴いたことはありません。チャートにも入ったのに。誰かカヴァーしないかなぁ。

T-7. 「 ドント・ゴー・ブレイキング・マイ・ハート(私を悲しませないで) 」 : オリジナルはバカラックで、アルバム 『HIT MAKER!』 の先行シングルとして1965年3月にリリースされました。のちに、1966年6月リリースのシングル 「 TRAINS AND BOATS AND PLANES(汽車と船と飛行機と) 」 のカップリング曲となります(SCE 12153、B面)。アレンジ自体はオリジナルとほぼ同じ。まぁ、どちらもバカラックのアレンジですからね。ディオンヌも無難に歌っています。カヴァーは、なんといっても1967年のロジャー・ニコルス&スモール・サークル・オブ・フレンズ版が有名ですね。他にもそこそこカヴァーされています。

T-8. 「 ウィンドウ・ウィッシング 」 : ディオンヌがオリジナル。何故か4年もあとに、1969年9月リリースのシングル 「 YOU'VE LOST THAT LOVE FEELING(ふられた気持ち) 」 ~バリー・マンの名曲ですね~ のカップリング曲となります(SCE 12262、B面)。4/4拍子でズンチャチャ・リズムの小粋な曲。ディオンヌ版以外には、『 THE BURT BACHARACH ALBUM “BROADWAY SINGS THE BEST OF BACHARACH ” 』 のAlet Ouryが歌ってるヤツ(1998年)しか聴いたことないです。

T-9. 「 ロング・デイ、ショート・ナイト 」 : ディオンヌがオリジナル。アップ・テンポで “ スカ ” っぽいリズムの小品。カヴァーは少ないですねー。1967年にザ・シレルズがカヴァーしてます。

T-10. 「 アー・ユー・ゼア 」 : ディオンヌがオリジナル。T-4. 「 みつめてごらん私の瞳 」のリリースから一か月という短いインターバルで1965年11月にシングル・リリース(SR 12122、A面)。この曲は全米39位になりました。本アルバムからのシングル曲では一番ヒットしたようです。カヴァーもそれなりにされています。

T-11. 「 あなたの心を傷つけたら 」 : ディオンヌがオリジナル。所有CDでは、この曲の作者は unknown とクレジットされていました。ですが、聴いてみると実にバカラックっぽいんですね。バカラック以外にもこんな曲を書ける人がいたんだぁ…なんて感心していました。ところが、今回記事を書くにあたり調査したところ、この曲もバカラック作品だと判明。ナルホドと納得した次第。突拍子もなく上下するメロディはモロにバカラック節。ホルンのソロで始まるイントロやスキャットとリコーダーによる合いの手など、独特なアレンジが楽しい曲です。このディオンヌ版以外聴いたことないレア曲です。

本アルバム、曲調がバラエティに富んでいて、しかも明るい曲ばかりという印象。また、メロディラインが上下行ったり来たりするのも共通しています。こんな変なメロディの曲ばかり歌わされても、しっかりこなしているのはサスガです。ディオンヌは音楽を勉強してきて、譜面に強いんでしょうね。本アルバムでは2曲でピアノも弾いてますし(T-3. とT-6.)。いちいち言及しませんでしたが、各曲には(部分的に拍子が変わる)変拍子やさりげない転調もそこかしこに散りばめられてます。

バカラックが自慢の腕を存分に振るった料理をディオンヌが小気味よく平らげた…と言ったら分かっていただけますでしょうか? 料理といっても、ディナーじゃなくてランチですけれど^^;

大ヒットした曲はありませんが聴き応えのあるアルバムだと思います。


【データ】
『 HERE I AM 』 (邦題:ヒア・アイ・アム)
Dionne Warwick

LP:1965年12月21日リリース (所有CDは、1995年リイシューの2 in 1)
レーベル:SCEPTER RECORDS (所有CDは、SEQUEL RECORDS (UK))
番号:SCEPTER 531 (所有CDは、NEM CD 762)

Producer : Burt Bacharach & Hal David
Arranger: Burt Bachrach  ( except T-5,6. conductor, arranged by – O. B. Masingill )

« WHAT'S NEW PUSSYCAT?/O.S.T. (1965年) | トップページ | DIONNE WARWICK in Paris/Dionne Warwick (1966年) »

ディオンヌ・ワーウィックのアルバム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/591595/63145597

この記事へのトラックバック一覧です: HERE I AM/Dionne Warwick (1965年):

« WHAT'S NEW PUSSYCAT?/O.S.T. (1965年) | トップページ | DIONNE WARWICK in Paris/Dionne Warwick (1966年) »

★ リンク ★

  • くう・ねる・時々・じゃず
    とても凛としていて、でも柔らかい歌声が魅力のジャズ・シンガー、三善香里さんの公式ブログです。
  • My Willful Diary
    shoppgirlさんが、「心に留めておきたい音楽とあれこれ」をたおやかな言葉で綴っていらっしゃる、素敵なブログです
  • バカラックマジックでまったりと
    バカラックさんをこよなく愛するまったりさんのブログです。バカラックファンとして大先輩でブログの師匠さんでもあります。
2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

最近のトラックバック