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2016年2月

2016年2月28日 (日)

ON THE FLIP SIDE/O.S.T. (1966年)

1966年のTVミュージカル 『 オン・ザ・フリップ・サイド 』 のオリジナル・キャスト・アルバムです。全曲バカラック&デイヴィッドの作品!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CDのジャケットの表/ケースの裏

1. IT DOESN'T MATTER ANYMORE ~ Rick Nelson ~
2. FENDER MENDER ~ Joanie Sommers & The Celestials ~
3. THEY DON'T GIVE MEDALS (TO YESTERDAY'S HEROES) ~ Rick Nelson ~
4. TRY TO SEE IT MY WAY ~ Joanie Sommers ~
5. JUANITA'S PLACE MONTAGE ~ Chorus and orchestra conducted by Peter Matz ~
6. TAKE A BROKEN HEART ~ Rick Nelson ~
7. THEY'RE GONNA LOVE IT ~ Donna Jean Young ~
8. TRY TO SEE IT MY WAY ~ Rick Nelson & Joanie Sommers ~
9. JUANITA'S PLACE ~ The Celestials ~
10. THEY DON'T GIVE MEDALS (TO YESTERDAY'S HEROES) ~ Orchestra conducted by Peter Matz ~

収録時間約26分


1966年12月に米ABCで放映された、リック・ネルソンやジョニー・ソマーズが出演するTVミュージカル 『 オン・ザ・フリップ・サイド 』 のオリジナル・キャスト・アルバムです。

所有CDのライナー(ライターは長門芳郎氏)から、どんなミュージカルだったのかを抜粋してご紹介。

< 番組 >
このミュージカルは、1966年9月1日に撮影が開始され、約5週間で完成。ABC-TVの1時間スペシャル番組として、同年12月19日に全米ネットで放送。(別の情報源では同年12月7日に放送)
Produced by Richard Lewine
Entire production staged by Joe Layton
Written by Robert Emmett

< あらすじ >
グループ・サウンドのブーム到来で落ちぶれた元アイドルのカルロス・オコーナー(リック・ネルソン)を救うために、天国から天使たちが降りてくる。天使のひとりアンジー(ジョニー・ソマーズ)は、カルロスをバックアップするグループが必要と、仲間の天使たちと一緒にコーラス・グループ、セレスシャルズに変身。セレスシャルズをバックに 「 涙のブロークン・ハート 」 を歌ったカルロスは、再び人気を回復する。

他愛もないお話で、B級作品の匂いがプンプン(笑)。ちなみに、タイトル 『 ON THE FLIP SIDE 』 の意味をネットで調べてみました。 ─ flip side は、裏面とかレコードのB面。on the flip side だと、普通は 「 その反面 」 って意味だけど、これはちょっと違う。別れのあいさつの決まり文句みたいな感じで、on the flip side は 「 また後で 」 ってところだ。 ─ 確かに 「 その反面 」 よりも 「 また後で 」 の意味の方がまだ良さげですが、あまりピンと来ません^^;。どんなニュアンスなんでしょうねー。

(言い方は悪いですが)こんなB級TVミュージカルにも、バカラックは変拍子をそこかしこで使っています。制作陣からクレーム出なかったんですかね? だって歌いにくいですもん、絶対。変拍子がないのはT-5. 「 ファニータズ・プレイス・モンタージュ 」 、そのバージョン違いのT-9. 「 ファニータズ・プレイス 」 、T-6. 「 涙のブロークン・ハート 」 の3曲だけ。

トランペットによるイントロと間奏が印象的なリック・ネルソンのT-1. 「 気にしないさ 」 。ジョニー・ソマーズとセレスシャルズが楽しげに歌うアップテンポのT-2. 「 フェンダー・メンダー」 。リック・ネルソンがしっとり歌う3拍子のT-3. 「 悲しきイエスタデイ・ヒーロー 」 。音程が高低行ったり来たりするいかにもバカラックっぽいメロディをジョニー・ソマーズが歌うT-4. 「 涙のアドヴァイス 」 。コミカルなメロディをドナ・ジーン・ヤングが可愛い声で歌うT-7. 「 みんな気に入るはず 」 。T-4. のデュエット版のT-8. 「 涙のアドヴァイス 」 。T-3. のインスト版のT-10. 「 悲しきイエスタデイ・ヒーロー 」 。

それぞれ、バカラック印が十分感じられる曲たちなんですが、全体的にそれを明るく楽しい雰囲気に仕上げたのは編曲を担当したピーター・マッツの手腕でしょう。パチパチ。ちなみに、3年後の1970年3月、バカラックは米NBCの番組 『 Kraft Music Hall (クラフト・ミュージック・ホール) 』 の特番 "The Sound of Burt Bacharach" に出演します。その番組でオーケストラの指揮を担当したのがピーター・マッツでして、その仕事に対してピーターにエミー賞が贈られました。パチパチ。

このTVミュージカル、DVDにはなっていませんが、YouTubeでは 「 涙のブロークン・ハート 」 を歌ってる場面と、「 悲しきイエスタデイ・ヒーロー 」 を歌ってる場面を観ることができます。どちらも、リック・ネルソンはギターを弾きながら歌ってます。そして、カラーじゃなくてモノクロ映像だったんだとわかります。

ちなみに、ジョニー・ソマーズは同じ1966年にT-1.「 気にしないさ 」とT-6.「 涙のブロークン・ハート」をカヴァーしています。また、未リリースではありますがT-4.およびT-8.「 涙のアドヴァイス 」もリメイク。詳しくは こちら を参照ください。

赤字:2020年1月5日 追記


【データ】
『 ON THE FLIP SIDE 』 (邦題:オン・ザ・フリップ・サイド)
O.S.T. Starring Rick Nelson and Joanie Sommers

LP:1966年12月19日リリース (別の情報源では1967年3月リリース。所有CDは、1997年5月21日リイシューの日本盤)
レーベル:DECCA (所有CDは、MCA/MCAビクター)
番号:DECCA 4826 (所有CDは、MVCE-22002)

Arranged and Conducted by Peter Matz
All songs written by Burt Bacharach & Hal David

 

2016年2月24日 (水)

HERE WHERE THERE IS LOVE/Dionne Warwick (1966年)

ディオンヌ・ワーウィックの6作目のアルバムです。バカラック作品を6曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CD (2 on 1) のジャケットの表/ライナーの裏表紙

全10トラック中、バカラック作品は6トラック

1. GO WITH LOVE
2. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
3. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF
4. HERE WHERE THERE IS LOVE
5. TRAINS AND BOATS AND PLANES
6. ALFIE
7. AS LONG AS HE NEEDS ME
8. I WISH YOU LOVE
9. I NEVER KNEW WHAT YOU WERE UP TO
10. BLOWIN' IN THE WIND


収録時間約28分


ディオンヌ・ワーウィックの6作目のスタジオ録音アルバムです。1966年12月リリース。

5作目の 『 HERE I AM 』 からほぼ1年ぶりのリリース(ライヴアルバムの 『 DIONNE WARWICK in Paris 』 を除いて)。収録曲のうちバカラック作品は6曲。ディオンヌへの書き下ろしは2曲と少なく、他の4曲はカヴァー。バカラック手抜きか?とも思うのですが、映画やTVの仕事が増えてきてバカラック自身が忙しくなってきた影響なんでしょうか…。

ただ、これらのカヴァー曲が強力だったためでしょう、本アルバムはヒットして全米18位に、R&Bでは1位となります。初のゴールド・アルバムにも輝きました。

T-1. 「 ゴー・ウィズ・ラヴ 」 : ディオンヌがオリジナル。アルバムと同じ1966年12月リリースのシングル 「 ANOTHER NIGHT 」 のカップリング曲でした(SCE 12181、B面)。ゆったりした6/8拍子の曲。音程が上がったり下がったり、バカラックらしいメロディ。特にサビ、ディオンヌは張りのある声で歌い上げます。音程が高くてもエキセントリックにならないところがいいですね~。カヴァーは、バーバラ・アクリン版しか聴いたことないです。

T-2. 「 世界は愛を求めてる(愛を求めて) 」 : カヴァー。オリジナルはいわく付きのジャッキー・デシャノンで、1965年に全米7位となりました。いわくについてはこちらをご覧ください。何故か本アルバムのリリースから3年も経った1969年12月に、シングル 「 恋よさようなら 」 のカップリング曲となります(SCE 12273、B面)。ジャッキー版と同じといっていいドリーミーなアレンジ。私はディオンヌよりもジャッキーの方がこの曲に声質が合ってて好きなのですが、ハル・デイヴィッドは違うようです。彼はこう語っています(所有CDのライナーより、私のヘボ訳で)。 ─ この曲は100枚以上のレコードになったけど、私(ハル・デイヴィッド)のフェイヴァリット盤はディオンヌさ。彼女はどんな曲でも自分の曲のように私の歌詞を解釈してくれるのさ。 ─  さすが、作詞家ならではのコメントですねー。

T-3. 「 恋のとまどい(心は乱れて) 」 : カヴァー。オリジナルは、セプターレーベルの大先輩であるトミー・ハント(1962年9月にシングルA面でリリース)。ディオンヌも本アルバムを出す前の1966年10月にシングルをリリース (SCE 12167、A面)。全米26位のヒットとなりました。1964年に英国で大ヒットしたダスティ・スプリングフィールド版はパワフルな歌唱が魅力ですが、ディオンヌ版はダスティ版より品がありますね。もちろん、バカラックのアレンジもその傾向。ちなみに、映画 『 ベスト・フレンズ・ウェディング 』 でキャメロン・ディアスが熱唱したのは、ダスティ版ではなくディオンヌ版のカラオケでございます。ダスティ版は米国では1965年にシングルリリースされたのですが、ヒットしてませんからね…。

T-4. 「 ヒア・ホエア・ゼア・イズ・ラヴ(愛の街角) 」 : ディオンヌがオリジナル。本アルバムのタイトル曲ですが、シングルでは1966年3月リリース 「 マイケルへのメッセージ 」 のカップリング曲という扱い (SCE 12133、B面)。3拍子のドラマチックな曲なんですが、1分7秒付近から1分34秒付近までの中間部は4拍子(たぶん)。この中間部が、そこまでする必要があるのか?って言いたくなるくらいすんごく拍子が取りにくいんです(>_<)。案の定といいますか、私が知ってるこの曲のカヴァーはたったの1バージョンだけです。

T-5. 「 汽車と船と飛行機と(電車とボートと飛行機) 」 : カヴァー。オリジナルはバカラックで、アルバム 『 HIT MAKER! 』 の先行シングルとしてリリースされました。ディオンヌ版も1966年6月にシングルリリースされ (SCE12153、A面)、全米22位まで上がりました。テンポ・曲の構成ともオリジナルを基本的に踏襲していますが、よりソフトなアレンジです。

T-6. 「 アルフィー 」 : カヴァー。オリジナルは言わずと知れたシラ・ブラックで、映画 『 アルフィー 』 の主題歌。のちに1967年3月リリースのシングル 「 THE BIGINNING OF LONELINESS (孤独を知って) 」 のカップリング曲となります (SCE 12187、B面)。B面にもかかわらず、全米15位となりました。アレンジの細かなで違い(ピアノやハープのオカズが増えていたりホルンのオブリガードが異なっていたり…)はありますが、テンポ・曲の構成に加えて、キーもシラ版と一緒。コピーと言ってもいいくらいです。ただ、シラよりもディオンヌの方が表現力では一枚上だと思います。サビで ‟ アルフィ~~~ ” と歌う部分も、早めにディミヌエンドするディオンヌの方が私は好きですね。シラ版に劣らずディオンヌ版の 「 アルフィー 」 も名唱だと思います。
なお、「 アルフィー 」 は1967年にアカデミー賞のベスト・オリジナル・ソング部門にノミネートされました(受賞は逃す)。映画の主題歌ですから、シラ・ブラックかシェール(米国公開ではシェール版が使われたため)が歌うのが普通だと思うんですけど、アカデミー賞のショウ(1967年4月10日)ではディオンヌが歌ったそうです。

本アルバム、他にはボブ・ディランの曲でピーター・ポール&マリーの大ヒットをカヴァーしたT-10. 「 風に吹かれて 」 なんて曲も収録されています。アルバムのセールスが良かったというのも、分かりますね。それにしても、アルバムのジャケット写真はなんなんでしょう? ディオンヌが写ってないから売れたという都市伝説もあるみたいですが。(笑)


【データ】
『 HERE WHERE THERE IS LOVE 』 (邦題: ヒア・ホエア・ゼア・イズ・ラヴ )
Dionne Warwick

LP:1966年12月4日リリース (所有CDは、1995年リイシューの2 on 1)
レーベル:SCEPTER RECORDS (所有CDは、SEQUEL RECORDS (UK))
番号:SCEPTER 555 (所有CDは、NEM CD 762)

Producer : Burt Bacharach & Hal David
Arranged By, Conductor -  Burt Bachrach

 

 

2016年2月20日 (土)

ライブの感想 三善香里 at Apple Jump Feb. 16, 2016

ジャズ・シンガー、三善香里さんのリーダー・ライブを聴いてきました! バカラック作品を2曲歌唱!

2016年 2月16日(火)
  19:00  OPEN
  20:00~21:00  1st STAGE
  21:30~22:30  2nd STAGE
池袋  Apple Jump ~ Small Jazz Club & Acoustic Live Spot ~
三善香里(Vo)、瀬戸創太(Pf)

池袋駅中央口から西口方面へ。地下街(エチカ池袋)をずんずんと進み、C3出口を出てしばらく歩いたら Apple Jump (アップル・ジャンプ)に到着。マンションの地下1階(半地下みたいな造り)。入口扉をあけて入ると、シンプルでこじんまりとした四角い空間が。席は20弱くらいでしょうか。

20時5分くらい前に香里さんと瀬戸さんが入場。マイクなどのセッティング&サウンド・チェックは事前に済ませておいたみたいで、20時過ぎにはライブが始まりました! なお、今回はお店の中で写真撮っていません。香里さんが自身のブログにライブリポート(写真含め)を載せておられますので、是非ご覧になってみてください。 『 くう・ねる・時々・じゃず 』

<1st STAGE>
1. BLACKBIRD
2. NIGHT AND DAY
3. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
4. SUPERSTAR
5. DON'T THINK TWICE, IT'S ALL RIGHT
6. BLUESETTE
7. MY FUNNY VALENTINE
8. ALL I WANT


<2nd STAGE>
9. RAINY DAYS AND MONDAYS
10. MOON RIVER

11. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
12. MY FIRST KISS (原題:はじめてのチュウ)
13. CORCOVADO
14. ONE NOTE SAMBA
15. DESPERADO
16. (パーカーのリックをスキャットに乗せたブルースで)  ???

<アンコール>
17. CONFIRMATION


香里さんのライブ、私は2回目。前回(銀座バーブラ)はバックがピアノとサックスでしたが、今回はピアノのみ。しかもリーダー・ライブということで、香里さんの歌を堪能できました。

ピアノの瀬戸さんはミニ・アルバム 『 Vividly 』 のうち5曲に参加しているお方。ライブでもよく組むのかと思ったらそうでもないらしく、一緒に演るのはApple Jumpくらいだよね~なんておっしゃってました。瀬戸さんは飄々とした風貌なんですが、硬軟自在な演奏で引き出しがたくさんある感じ。香里さんとのコミュニケーションもバッチリ、息の合ったデュオでございました。

アルバムからは8曲で、約半数。ジャズ・スタンダードやビバップに、ビートルズ、ジョニ・ミッチェル、イーグルス、ボサノヴァ、ブルースなどを織り交ぜた選曲で、私のようなジャズ・オリエンテッドでない人間にとっても楽しめるセット・リストでした。M-16.の曲名はよくわからないし、M-14.の曲名もあやしいですけれど^^:。

バカラック作品は2曲。M-3. 「 雨にぬれても 」 は、『 Vividly 』 とは全く違う6/8拍子のリズムに意表を突かれました。この曲、6/8にするとノリが良くなるんですねー。ちなみに私のコレクションを確認してみると、この曲を6/8で演ってたのは3バージョンだけでした(アーティスト及びアルバムは … New Roman Trio 『 Bacharach Jazz 』 、V.A. 『 アマールカの子守唄 』 、Emilie-Claire Barlow 『 THE BEAT GOES ON 』 )。香里さんも弾んで楽しそうに歌っておられました。

もう一曲は、M-11. 「 遥かなる影 」 。カーペンターズ版でおなじみのシャッフル(バウンス)ではなくて、4ビートのリズム。なかなか新鮮でした。最初は穏やかな歌い出し。でも、途中のピアノのアドリヴなんて、けっこう骨太でハード。最後はまた静かに、香里さんの繊細な歌唱が心に染み入りました。

どちらも銀座バーブラでも歌ってくださった曲なのですが、ミュージシャンや場所によってコロッと変わるジャズの面白さを改めて感じました。

他の曲で新鮮だったのが、M-12. 「 MY FIRST KISS 」 。アニメ 『 キテレツ大百科 』 OP曲 「 はじめてのチュウ 」 の英訳版。英語でも全然違和感なかったです。

途中、香里さんが 「 節分 」 と口にしたら、瀬戸さんが “ 鬼は外、福は内 ” に合うメロディを、“ ラ ラ ↗ ド ↘ シ ラ 、 ラ ラ ↘ ミ ↗ ソ ラ ” と即興で弾いて爆笑。しかも、次の曲のイントロでそのフレーズを差し込むし(笑)。それくらい、香里さんと瀬戸さんはいい雰囲気でした。

ライブが終わったあと、香里さんに Apple Jump のマスターを紹介してもらい、ご挨拶。マスターのお話によると、突然香里さんが来店して、アルバム 『 Alfie 』 のCDを置いてったそう。CDを聴いたマスターがこんな 「 アルフィー 」 聴いたことない…と思い、それがキッカケで香里さんが Apple Jump で歌うようになったんだとか。そういえば、私と香里さんの縁も、私がブログにアップしたアルバム 『 Alfie 』 のレビューに香里さんがコメント下さったことがキカッケでした。どちらも 「 アルフィー 」 が紡いだ縁…。偶然?、それとも必然??

香里さんは今夜(2月20日)、草津温泉 『 ゆけむりジャズ 』 に 出演される予定です。群馬県の草津温泉、まだ行ったことないんですよね~。いつか必ず行くぞ~。

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2016年2月14日 (日)

AFTER THE FOX/O.S.T. (1966年)

昨夜WOWOWで放送された 『 バート・バカラック ライヴ・イン・ロンドン 2015 』 、観ました! 「 イン・ビトウィーン・ザ・ハートエイクス 」 を歌ったジョス・ストーン、さすがの貫禄でしたね。「 恋するハート 」 を熱唱したバカラック・シンガーズのひとり、ジョシー・ジェームスも素晴らしかったです。あと、映画 『 失われた地平線 』 の 「 イフ・アイ・クッド・ゴー・バック 」 を聴けたのも嬉しかったなぁ。
それにしても齢87のバカラック爺、元気そうで何よりでした。いずれちゃんとレビューしたいと思います。 → こちら



バート・バカラックが音楽を担当した映画 『 紳士泥棒/大ゴールデン作戦 』 のサントラです。

(画像はすべてクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CDのジャケットの表/ケースの裏

< 所有CDのトラック・リスト >

1. AFTER THE FOX  ~ sung by The Hollies and Peter Sellers ~
2. MAKING A MOVIE IN SEVALIO
3. The Fox Will Not Fail *
4. GOLD, GOLD, WHO'S GOT THE GOLD
5. WORLD OF MAKE-BELIEVE
6. ITALIAN FUZZ
7. THE FOX IN SEVALIO
8. WHEELER DEALER
9. The Fox Is Out Of The Tree *
10. TOURIST TRAP
11. I've Got A Plan! *
12. AFTER THE FOX
13. HOT GOLD
14. Surprise Ending *
15. THE VIA VENETO
16. Something *
17. MAKING A MOVIE IN SEVALIO
18. Who's Talking? *
19. LOVE X 2
20. UKEATALIA
21. Teach Me *
22. VISITING DAY
23. BIRD BATH
24. GROTTA ROSA

* 所有CDのボーナス・トラック(ダイアローグ) : original incidental dialogue from the film

収録時間約34分


バート・バカラックが音楽を担当した映画 『 紳士泥棒/大ゴールデン作戦 』 のサントラです。

映画は1966年12月に英国、イタリア、米国で公開されました。VHSは出ていたようですがDVDは出ておらず、私は観ていません。所有しているリイシューCDのエキストラ・トラックに収められていた2分20秒の動画ファイルで映画の一場面を観ただけ。トレイラーでもないし、どんな映画なのかさっぱり分からなくって…(ピーター・セラーズが可笑しいことは分かりましたが)。ライナー(英語解説の対訳)を読んで分かったような気になったものです。

今はYouTubeなどでトレイラーやいろんな場面も観れますが、やっぱりよく分からんので映画のコメントは差し控えます^^;。

バカラックはスコアを作曲し、指揮も担当。主題歌の作詞は勿論ハル・デイヴィッド。ただし、オーケストレーションはチャールズ・ブラックウェルという英国のアレンジャー。ちなみに、ブラックウェルは本作以外に 『 何かいいことないか子猫チャン 』 でもバカラックと一緒に仕事したそうです(Wiki情報)。

T-1. 「 アフター・ザ・フォックス 」 : 映画の主題歌。英国のロック・バンド、ザ・ホリーズが歌い、ゲスト・ヴォーカルとして本作主演のフォックス自身(ピーターセラーズ)がフィーチャーされています。メロディや雰囲気は全然似ていないのですが、スウィング調のリズムは同じピーター・セラーズ主演 『 ピンク・パンサー 』 のテーマ曲に一脈相通ずるものがあります。なかなか楽しい曲です。カヴァーは、私の知る限りジム・オルークがプロデュースしたバカラック・カヴァーアルバム 『 All Kinds of People 』 の坂田明&中原昌也ヴァージョンだけです。

その他の収録曲は全ていわゆる劇伴。主題歌と同じ曲名のT-12. 「 アフター・ザ・フォックス 」 は歌入りのT-1. とは全く違うアレンジのインスト版。他にもT-7. 「 ザ・フォックス・イン・セヴァリオ 」 やT-22. 「 ヴィジティング・デイ 」 が主題歌の変奏版です。他にもラテン民謡風の曲、行進曲風の曲、ラグ・タイム風の曲、ビッグ・バンド風の曲、スパイ映画風の曲、ロマンチックな曲、などなど様々なスタイルの曲が散りばめられています。共通しているのはコミカルなところ。バカラックは曲作りの引き出しが多いですね。

いつかは映画を観てみたい、そんな気にさせるサントラです。

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所有CDの帯/CDのスリーブ開いた表面/スリーブ開いた裏面


【データ】
『 AFTER THE FOX 』 (邦題:紳士泥棒/大ゴールデン作戦)
O.S.T.

LP:1966年9月リリース (所有CDは、1998年5月リリース。輸入盤仕様/日本語ライナー対訳&帯付き)
レーベル:United Artists (所有CDは、RYKODISC(米)/ビデオアーツ・ミュージック)
番号:UAS 5148 (所有CDは、RCD 10716/VACK-3016)

Music composer and conducted by Burt Bacharach
Song "AFTER THE FOX" sung by The Holles and Peter Sellers
Lyric by Hal David
Orchestration by Charles Blackwell

 

2016年2月10日 (水)

DIONNE WARWICK in Paris/Dionne Warwick (1966年)

ディオンヌ・ワーウィック初のライヴ・アルバムです。パリのオランピア劇場でのライヴ録音盤。バカラック作品を4曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CDのジャケットの表/ケースの裏

全10トラック中、バカラック作品は4トラック

1. I LOVE PARIS
2. C' EST SI BON

3. MESSAGE TO MICHAEL
4. A HOUSE IS NOT A HOME  *
5. WALK ON BY
6. OH, YEAH, YEAH, YEAH  ~ with Sacha Distel ~  #
7. THE GOLD LIFE  #
8. LA VIE EN ROSE  #

9. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)  *
10. WHAT'D I SAY

* French
# English and French

収録時間約32分


ディオンヌ・ワーウィック初のライヴ・アルバムです。1966年初頭、フランスの大人気スター、サッシャ・ディステルの共演者として、パリのオランピア劇場に5週間出演していた時のライヴ録音です。

所有CDのライナーによると、 ─ ディオンヌがオランピア劇場で初めて歌ったのは1963年の終わりごろ。マレーネ・ディートリッヒのステージに立ち、デビュー曲の 「 ドント・メイク・ミー・オーヴァー 」 や、シングルをリリースしたばかりの 「 恋するハート 」 を歌った。ディオンヌの歌は観客を魅了し、当時のフランスの新聞はディオンヌを “黒い真珠” と呼んだ。 ─  などの記述がありました。ここはディオンヌにとって縁のあるホールだったんでしょうね。

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オランピア劇場 は、フランスのパリ9区にある老舗ミュージックホール。1954年に開業した約2000席を収容する劇場。ちょいとネットから外観と内部の画像を拝借して貼り付けました。なかなか趣あります。ちなみに、今後の公演カレンダーをチェックして知ってる名前だけピックアップ。2/10: ポール・アンカ、2/18: ジョー・ジャクソン、2/20: アート・ガーファンクル…。ほぉ~、豪華ですな~。

本アルバムの収録曲は10曲。パリだからでしょう、コール・ポーター作のT-1. 「 アイ・ラヴ・パリ 」 、シャンソン歌手、エディット・ピアフのT-8. 「 バラ色の人生 」 なんて曲を取り上げています。バカラック作品は4曲ですが、そのうち2曲はフランス語で歌っています。では、例によってバカラック作品を紹介してまいります。

T-3. 「 マイケルへのメッセージ 」 : 本アルバムをリリースする直前、ディオンヌはこの曲のシングルをリリース(SCE 12133、A面)しているのですが、このトラックはライヴ録音じゃなくてどうもそのシングル盤の音源に拍手を重ね録音したもののようです。音質は良くないですけど、歌唱も演奏も一緒ですもん。
この曲をディオンヌが歌うにあたって一悶着あったのですが、その話は後述します。

T-4. 「 ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 : ディオンヌはフランス語で歌っていますが、あまり違和感ありません。しっとりしてる曲だからか、まったりしたフランス語と相性いいようです。バックの演奏も、レコードのアレンジをよく再現していると思います。

T-5. 「 ウォーク・オン・バイ 」 : この曲は英語で歌っています。バックのアレンジそのものはレコードを模したものなのですが、録音が悪いせいか全体的に演奏が雑で特にギターとベースの音がチープで貧弱なのがなんとも残念。ディオンヌの歌唱はライヴ的なノリを醸し出しているのですけれど。

T-9. 「 ユール・ネヴァー・ゲット・トゥ・ヘヴン 」 : T-4. と同様、ディオンヌはフランス語で歌っています。これまたT-4. と同様、レコードのアレンジをよく再現していると思います。あまりにT-5. との差(音質や演奏)が大きいので、もしかしたらT-4. とT-9. はライヴ録音じゃなくてスタジオでフランス語版をスタジオで録音したものにあとから拍手を被せた可能性が高いですね~。このあたり、坂口修氏が監修されている日本盤リイシューCDであれば、ライナーで詳しい解説が載っているのでは…と思います。どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら、コメントに情報をお寄せくださいませ。

録音機材のせいなのか録音技術がまだ未熟だったのか、はたまたマスターテープの劣化がヒドイからなのか、所有CDは全体的に音質がよろしくありません。Rhino が関わってるから海賊版みたくレコード盤からCD化したなんてこともないでしょうし。非常に残念です。フランス語で歌ってるディオンヌというのは貴重かもしれませんが、このアルバムはあまりお勧めできません…。

「 マイケルへのメッセージ 」 をめぐる一悶着

まずはイントロダクションとして、この曲には複数のタイトルが存在することを説明します。

1962年、ジェリー・バトラーが 「 MESSAGE TO MARTHA (マーサへのメッセージ) 」 のタイトルでレコーディング。作詞はハル・デイヴィッド。ただし、アルバムの中の一曲として1963年12月にリリースされるまで、世に出ることはありませんでした。

1962年の暮れ、マレーネ・ディートリッヒが 「 KLEINE TREUE NACHTIGALL (クライネ・トロイエ・ナハティガル) 」 というタイトルでレコーディングし、4枚入りEPとしてドイツでリリース。バトラー版の演奏トラックにマレーネの歌を吹き込んだものでした。ドイツ語詞は Max Colpet が書き、曲名は、「 誠実でかわいいナイチンゲール 」 という意味。

1964年、今度はルー・ジョンソンが、「 KENTUCKY BLUEBIRD (ケンタッキー・ブルーバード) 」 というタイトルでシングルをリリース。“ Spread you wings for New Orleans Kentucky bluebird fly away and take a message to Martha ” という元の歌詞のとおり、メッセージを届けるのはケンタッキー・ブルーバードの役目。それをタイトルにしたんですね。

─ 4年後、ディオンヌが 「 MESSAGE TO MARTHA (マーサへのメッセージ) 」 をうたいたいと言い出し、けれどももっぱら男向けの曲だと思っていたハルとわたしは、なんとか思い止まらせようとした。その途中でハルは彼女に、「 マーサ 」 の代わりになる男性名は 「 マイケル 」 ぐらいしかないと告げた。だがハルがその名前はあまり気に入っていないと言い添えていたにもかかわらず、彼女はこの曲を 「 MESSAGE TO MICHAEL (マイケルへのメッセージ) 」 としてレコーディングしてしまう。彼女のヴァージョンはポップとR&Bの両チャートで、トップ10ヒットとなった。 ─ 『 バカラック自伝 』 より引用

実は、オランピア劇場で歌うサッシャ・ディステルのために用意された曲の中に 「 MESSAGE TO MARTHA (マーサへのメッセージ) 」 が含まれていました。ディオンヌは、ディスティル用の演奏トラックを自分のレコーディングに使おうと考えます。しかし、前述の通りバカラックとデイヴィッドの反対に遭います。ディオンヌはどうしてもレコーディングしたかったんでしょう。パリのレコーディングスタジオで、ディステル用の演奏トラックに自分の歌を吹き込んじゃいました。それが1966年3月にシングルとしてリリースされた訳です。

5週間のパリ滞在がなかったら、「 マイケルへのメッセージ 」 は生まれなかったんですねー。


【データ】
『 Dionne Warwick in Paris 』
Dionne Warwick

LP:1966年4月14日リリース (所有CDは、2007年5月15日リイシューのUS盤)
レーベル:SCEPTER (所有CDは、Collectors' Choice Music)
番号:SPS 534 (所有CDは、CCM-756)

Produced by Burt Bacharach & Hal David

 

2016年2月 7日 (日)

HERE I AM/Dionne Warwick (1965年)

ディオンヌ・ワーウィックの5作目のアルバムです。バカラック作品を9曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CD (2 in 1) のジャケットの表/ライナーの裏表紙

全12トラック中、バカラック作品は9トラック

1. IN BETWEEN THE HEARTACHES
2. HERE I AM
3. IF I EVER MAKE YOU CRY
4. (HERE I GO AGAIN) LOOKIN' WITH MY EYES
5. ONCE IN A LIFETIME
6. THIS LITTLE LIGHT
7. DON'T GO BREAKING MY HEART
8. WINDOW WISHING
9. LONG DAY, SHORT NIGHT
10. ARE YOU THERE (WITH ANOTHER GIRL)
11. HOW CAN I HURT YOU
12. I LOVE YOU PORGY

収録時間約31分


ディオンヌ・ワーウィックの5作目のアルバムです。1965年12月リリース。

2作目3作目4作目は半年のインターバルでしたが、本作は4作目から10か月経ってのリリース。自身のデビュー・アルバムや初のサントラなど、1965年はバカラックが忙しかったのが時間がかかった要因か? でも、全12曲中9曲がバカラック作品(勿論全てハル・デイヴィッドとの共作)で、しかもカヴァーの1曲を除く8曲(サントラから再収録した1曲を含む)はディオンヌへの書下ろし曲。バカラックも気合が入っていたのかな。

…ということで、バカラック作品9曲を紹介してまいります。

T-1. 「 イン・ビトウィーン・ザ・ハートエイクス(胸のいたみ) 」 : ディオンヌがオリジナル。のちに、1966年10月リリースのシングル 「 I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF(恋のとまどい) 」 のカップリング曲となります(SCE 12167、B面)。ゆったりしたテンポとメロディの優雅な曲です。短いハープのイントロのあとサビから始まるのですが、ディオンヌが裏声で “In between the heartaches ~” と歌うこのサビがとても印象的です。それと、短いフレーズをほんのちょっとだけ吹く柔らかい音色の薄いトランペット(フリューゲル・ホルンか?)も、いかにもバカラックのアレンジって感じがします。カヴァーはあまり多くはありませんが、コーラス・ワークが美しいアニタ・カー・シンガーズのバージョンはお気に入りです。

T-2. 「 ヒア・アイ・アム 」 : 映画 『 何かいいことないか子猫チャン 』 サントラでのディオンヌのバージョンがオリジナルで、そのまま本アルバムに再収録しています。サントラに先立ち1965年6月にシングルリリースされ、全米65位の小ヒットになりました(SR 12104、A面)。

T-3. 「 あなたを悲しませたら 」 : ディオンヌがオリジナル。1965年11月にリリースしたシングルT-10. 「 アー・ユー・ゼア 」 のカップリング曲でした(SCE 12122、B面)。スローな6/8拍子。この曲では、ディオンヌの弾くピアノがフィーチュアされているそうです。ピアノは殆ど刻んでるだけですが^^;。このディオンヌ版以外聴いたことないレア曲です。

T-4. 「 みつめてごらん私の瞳 」 : ディオンヌがオリジナル。T-2. 「 ヒア・アイ・アム 」 の次のシングルとして、1965年10月にリリース(SR 12111、A面)。全米64位の小ヒットとなります。ミディアム・テンポの4/4拍子。ほぼ全編に亘ってスネアが16分音符を刻んでいて疾走感が漂う曲です。構成も変わっています。イントロは6小節で、3小節単位のフレーズを2回繰り返します。1コーラス目とおぼしき部分の小節数をカウントしてみますと、まずAとA'のメロディがそれぞれ7小節、Bメロは8小節、2小節の短い間奏のあと、今度はAメロの変奏メロディが11小節で、サビと思われる部分が7小節。バカラックは小節数は気にしないと自伝で語っていますが、この曲はまさに典型かと。メロディも高揚感ありますし、サビと思われる部分で “ダーリン、ダーリン、ダーリン…” と歌う箇所は特にグッときます。個人的には、本アルバムで一番印象に残る曲です。…なんですが、この曲のカヴァーを聴いたことはありません。チャートにも入ったのに。誰かカヴァーしないかなぁ。

T-7. 「 ドント・ゴー・ブレイキング・マイ・ハート(私を悲しませないで) 」 : オリジナルはバカラックで、アルバム 『HIT MAKER!』 の先行シングルとして1965年3月にリリースされました。のちに、1966年6月リリースのシングル 「 TRAINS AND BOATS AND PLANES(汽車と船と飛行機と) 」 のカップリング曲となります(SCE 12153、B面)。アレンジ自体はオリジナルとほぼ同じ。まぁ、どちらもバカラックのアレンジですからね。ディオンヌも無難に歌っています。カヴァーは、なんといっても1967年のロジャー・ニコルス&スモール・サークル・オブ・フレンズ版が有名ですね。他にもそこそこカヴァーされています。

T-8. 「 ウィンドウ・ウィッシング 」 : ディオンヌがオリジナル。何故か4年もあとに、1969年9月リリースのシングル 「 YOU'VE LOST THAT LOVE FEELING(ふられた気持ち) 」 ~バリー・マンの名曲ですね~ のカップリング曲となります(SCE 12262、B面)。4/4拍子でズンチャチャ・リズムの小粋な曲。ディオンヌ版以外には、『 THE BURT BACHARACH ALBUM “BROADWAY SINGS THE BEST OF BACHARACH ” 』 のAlet Ouryが歌ってるヤツ(1998年)しか聴いたことないです。

T-9. 「 ロング・デイ、ショート・ナイト 」 : ディオンヌがオリジナル。アップ・テンポで “ スカ ” っぽいリズムの小品。カヴァーは少ないですねー。1967年にザ・シレルズがカヴァーしてます。

T-10. 「 アー・ユー・ゼア 」 : ディオンヌがオリジナル。T-4. 「 みつめてごらん私の瞳 」のリリースから一か月という短いインターバルで1965年11月にシングル・リリース(SR 12122、A面)。この曲は全米39位になりました。本アルバムからのシングル曲では一番ヒットしたようです。カヴァーもそれなりにされています。

T-11. 「 あなたの心を傷つけたら 」 : ディオンヌがオリジナル。所有CDでは、この曲の作者は unknown とクレジットされていました。ですが、聴いてみると実にバカラックっぽいんですね。バカラック以外にもこんな曲を書ける人がいたんだぁ…なんて感心していました。ところが、今回記事を書くにあたり調査したところ、この曲もバカラック作品だと判明。ナルホドと納得した次第。突拍子もなく上下するメロディはモロにバカラック節。ホルンのソロで始まるイントロやスキャットとリコーダーによる合いの手など、独特なアレンジが楽しい曲です。ラナ・カントレルのカヴァー(こちらのコンピ盤で紹介)があるだけの超レア曲です。※

本アルバム、曲調がバラエティに富んでいて、しかも明るい曲ばかりという印象。また、メロディラインが上下行ったり来たりするのも共通しています。こんな変なメロディの曲ばかり歌わされても、しっかりこなしているのはサスガです。ディオンヌは音楽を勉強してきて、譜面に強いんでしょうね。本アルバムでは2曲でピアノも弾いてますし(T-3. とT-6.)。いちいち言及しませんでしたが、各曲には(部分的に拍子が変わる)変拍子やさりげない転調もそこかしこに散りばめられてます。

バカラックが自慢の腕を存分に振るった料理をディオンヌが小気味よく平らげた…と言ったら分かっていただけますでしょうか? 料理といっても、ディナーじゃなくてランチですけれど^^;

大ヒットした曲はありませんが聴き応えのあるアルバムだと思います。

※ 2019年9月22日改訂


【データ】
『 HERE I AM 』 (邦題:ヒア・アイ・アム)
Dionne Warwick

 

LP:1965年12月21日リリース (所有CDは、1995年リイシューの2 in 1)
レーベル:SCEPTER RECORDS (所有CDは、SEQUEL RECORDS (UK))
番号:SCEPTER 531 (所有CDは、NEM CD 762)

Producer : Burt Bacharach & Hal David
Arranger: Burt Bachrach  ( except T-5,6. conductor, arranged by – O. B. Masingill )

 

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