ON THE FLIP SIDE/O.S.T. (1966年)
1966年のTVミュージカル『 オン・ザ・フリップ・サイド 』のオリジナル・キャスト・アルバムです。全曲バカラック&デイヴィッドの作品!
(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
Original LP front cover/back cover
所有CDのジャケットの表/ケースの裏
1. IT DOESN'T MATTER ANYMORE ~ Rick Nelson ~
2. FENDER MENDER ~ Joanie Sommers & The Celestials ~
3. THEY DON'T GIVE MEDALS (TO YESTERDAY'S HEROES) ~ Rick Nelson ~
4. TRY TO SEE IT MY WAY ~ Joanie Sommers ~
5. JUANITA'S PLACE MONTAGE ~ Chorus and orchestra conducted by Peter Matz ~
6. TAKE A BROKEN HEART ~ Rick Nelson ~
7. THEY'RE GONNA LOVE IT ~ Donna Jean Young ~
8. TRY TO SEE IT MY WAY ~ Rick Nelson & Joanie Sommers ~
9. JUANITA'S PLACE ~ The Celestials ~
10. THEY DON'T GIVE MEDALS (TO YESTERDAY'S HEROES) ~ Orchestra conducted by Peter Matz ~
収録時間約26分
1966年12月に米ABCで放映された、リック・ネルソンやジョニー・ソマーズが出演するTVミュージカル『 オン・ザ・フリップ・サイド 』のオリジナル・キャスト・アルバムです。
所有CDのライナー(ライターは長門芳郎氏)から、どんなミュージカルだったのかを抜粋してご紹介。
< 番組 >
このミュージカルは、1966年9月1日に撮影が開始され、約5週間で完成。ABC-TVの1時間スペシャル番組として、同年12月19日に全米ネットで放送。(別の情報源では同年12月7日に放送)
Produced by Richard Lewine
Entire production staged by Joe Layton
Written by Robert Emmett
< あらすじ >
グループ・サウンドのブーム到来で落ちぶれた元アイドルのカルロス・オコーナー(リック・ネルソン)を救うために、天国から天使たちが降りてくる。天使のひとりアンジー(ジョニー・ソマーズ)は、カルロスをバックアップするグループが必要と、仲間の天使たちと一緒にコーラス・グループ、セレスシャルズに変身。セレスシャルズをバックに「 涙のブロークン・ハート 」を歌ったカルロスは、再び人気を回復する。
他愛もないお話で、B級作品の匂いがプンプン(笑)。ちなみに、タイトル『 ON THE FLIP SIDE 』の意味をネットで調べてみました。 ─ flip side は、裏面とかレコードのB面。on the flip side だと、普通は「 その反面 」って意味だけど、これはちょっと違う。別れのあいさつの決まり文句みたいな感じで、on the flip side は「 また後で 」ってところだ。 ─ 確かに「 その反面 」よりも「 また後で 」の意味の方がまだ良さげですが、あまりピンと来ません^^;。どんなニュアンスなんでしょうねー。
(言い方は悪いですが)こんなB級TVミュージカルにも、バカラックは変拍子をそこかしこで使っています。制作陣からクレーム出なかったんですかね? だって歌いにくいですもん、絶対。変拍子がないのはT-5.「 ファニータズ・プレイス・モンタージュ 」、そのバージョン違いのT-9.「 ファニータズ・プレイス 」、T-6.「 涙のブロークン・ハート 」の3曲だけ。
トランペットによるイントロと間奏が印象的なリック・ネルソンのT-1.「 気にしないさ 」。ジョニー・ソマーズとセレスシャルズが楽しげに歌うアップテンポのT-2.「 フェンダー・メンダー」。リック・ネルソンがしっとり歌う3拍子のT-3.「 悲しきイエスタデイ・ヒーロー 」。音程が高低行ったり来たりするいかにもバカラックっぽいメロディをジョニー・ソマーズが歌うT-4.「 涙のアドヴァイス 」。コミカルなメロディをドナ・ジーン・ヤングが可愛い声で歌うT-7.「 みんな気に入るはず 」。T-4. のデュエット版で男女掛け合い風の歌詞になり、原題は同じなのに邦題は“涙”が“恋”に変わるT-8.「 恋のアドヴァイス 」。T-3. のインスト版のT-10.「 悲しきイエスタデイ・ヒーロー 」。
それぞれ、バカラック印が十分感じられる曲たちなんですが、全体的にそれを明るく楽しい雰囲気に仕上げたのは編曲を担当したピーター・マッツの手腕でしょう。パチパチ。ちなみに、3年後の1970年3月、バカラックは米NBCの番組『 Kraft Music Hall(クラフト・ミュージック・ホール)』の特番 "The Sound of Burt Bacharach" に出演します。その番組でオーケストラの指揮を担当したのがピーター・マッツでして、その仕事に対してピーターにエミー賞が贈られました。パチパチ。
このTVミュージカル、DVDにはなっていませんが、YouTubeでは「 涙のブロークン・ハート 」を歌ってる場面と、「 悲しきイエスタデイ・ヒーロー 」を歌ってる場面を観ることができます。どちらも、リック・ネルソンはギターを弾きながら歌ってます。そして、カラーじゃなくてモノクロ映像だったんだとわかります。
ちなみに、ジョニー・ソマーズは同じ1966年にT-1.「 気にしないさ 」とT-6.「 涙のブロークン・ハート」をカヴァーしています。また、未リリースではありますがT-4.「 涙のアドヴァイス 」もリメイク。詳しくは こちら を参照ください。
赤字:2020年1月5日 追記
【データ】
『 ON THE FLIP SIDE 』 (邦題:オン・ザ・フリップ・サイド)
O.S.T. Starring Rick Nelson and Joanie Sommers
LP:1966年12月19日リリース (別の情報源では1967年3月リリース。所有CDは、1997年5月21日リイシューの日本盤)
レーベル:DECCA (所有CDは、MCA/MCAビクター)
番号:DECCA 4826 (所有CDは、MVCE-22002)
Arranged and Conducted by Peter Matz
All songs written by Burt Bacharach & Hal David
リンク先消滅したためリンク貼り直し(2024/2/4)
Amazonリンク(リイシューCD)
(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
Original LP front cover/back cover
所有CDのジャケットの表/ケースの裏
1. IT DOESN'T MATTER ANYMORE ~ Rick Nelson ~
2. FENDER MENDER ~ Joanie Sommers & The Celestials ~
3. THEY DON'T GIVE MEDALS (TO YESTERDAY'S HEROES) ~ Rick Nelson ~
4. TRY TO SEE IT MY WAY ~ Joanie Sommers ~
5. JUANITA'S PLACE MONTAGE ~ Chorus and orchestra conducted by Peter Matz ~
6. TAKE A BROKEN HEART ~ Rick Nelson ~
7. THEY'RE GONNA LOVE IT ~ Donna Jean Young ~
8. TRY TO SEE IT MY WAY ~ Rick Nelson & Joanie Sommers ~
9. JUANITA'S PLACE ~ The Celestials ~
10. THEY DON'T GIVE MEDALS (TO YESTERDAY'S HEROES) ~ Orchestra conducted by Peter Matz ~
収録時間約26分
1966年12月に米ABCで放映された、リック・ネルソンやジョニー・ソマーズが出演するTVミュージカル『 オン・ザ・フリップ・サイド 』のオリジナル・キャスト・アルバムです。
所有CDのライナー(ライターは長門芳郎氏)から、どんなミュージカルだったのかを抜粋してご紹介。
< 番組 >
このミュージカルは、1966年9月1日に撮影が開始され、約5週間で完成。ABC-TVの1時間スペシャル番組として、同年12月19日に全米ネットで放送。(別の情報源では同年12月7日に放送)
Produced by Richard Lewine
Entire production staged by Joe Layton
Written by Robert Emmett
< あらすじ >
グループ・サウンドのブーム到来で落ちぶれた元アイドルのカルロス・オコーナー(リック・ネルソン)を救うために、天国から天使たちが降りてくる。天使のひとりアンジー(ジョニー・ソマーズ)は、カルロスをバックアップするグループが必要と、仲間の天使たちと一緒にコーラス・グループ、セレスシャルズに変身。セレスシャルズをバックに「 涙のブロークン・ハート 」を歌ったカルロスは、再び人気を回復する。
他愛もないお話で、B級作品の匂いがプンプン(笑)。ちなみに、タイトル『 ON THE FLIP SIDE 』の意味をネットで調べてみました。 ─ flip side は、裏面とかレコードのB面。on the flip side だと、普通は「 その反面 」って意味だけど、これはちょっと違う。別れのあいさつの決まり文句みたいな感じで、on the flip side は「 また後で 」ってところだ。 ─ 確かに「 その反面 」よりも「 また後で 」の意味の方がまだ良さげですが、あまりピンと来ません^^;。どんなニュアンスなんでしょうねー。
(言い方は悪いですが)こんなB級TVミュージカルにも、バカラックは変拍子をそこかしこで使っています。制作陣からクレーム出なかったんですかね? だって歌いにくいですもん、絶対。変拍子がないのはT-5.「 ファニータズ・プレイス・モンタージュ 」、そのバージョン違いのT-9.「 ファニータズ・プレイス 」、T-6.「 涙のブロークン・ハート 」の3曲だけ。
トランペットによるイントロと間奏が印象的なリック・ネルソンのT-1.「 気にしないさ 」。ジョニー・ソマーズとセレスシャルズが楽しげに歌うアップテンポのT-2.「 フェンダー・メンダー」。リック・ネルソンがしっとり歌う3拍子のT-3.「 悲しきイエスタデイ・ヒーロー 」。音程が高低行ったり来たりするいかにもバカラックっぽいメロディをジョニー・ソマーズが歌うT-4.「 涙のアドヴァイス 」。コミカルなメロディをドナ・ジーン・ヤングが可愛い声で歌うT-7.「 みんな気に入るはず 」。T-4. のデュエット版で男女掛け合い風の歌詞になり、原題は同じなのに邦題は“涙”が“恋”に変わるT-8.「 恋のアドヴァイス 」。T-3. のインスト版のT-10.「 悲しきイエスタデイ・ヒーロー 」。
それぞれ、バカラック印が十分感じられる曲たちなんですが、全体的にそれを明るく楽しい雰囲気に仕上げたのは編曲を担当したピーター・マッツの手腕でしょう。パチパチ。ちなみに、3年後の1970年3月、バカラックは米NBCの番組『 Kraft Music Hall(クラフト・ミュージック・ホール)』の特番 "The Sound of Burt Bacharach" に出演します。その番組でオーケストラの指揮を担当したのがピーター・マッツでして、その仕事に対してピーターにエミー賞が贈られました。パチパチ。
このTVミュージカル、DVDにはなっていませんが、YouTubeでは「 涙のブロークン・ハート 」を歌ってる場面と、「 悲しきイエスタデイ・ヒーロー 」を歌ってる場面を観ることができます。どちらも、リック・ネルソンはギターを弾きながら歌ってます。そして、カラーじゃなくてモノクロ映像だったんだとわかります。
ちなみに、ジョニー・ソマーズは同じ1966年にT-1.「 気にしないさ 」とT-6.「 涙のブロークン・ハート」をカヴァーしています。また、未リリースではありますがT-4.「 涙のアドヴァイス 」もリメイク。詳しくは こちら を参照ください。
赤字:2020年1月5日 追記
【データ】
『 ON THE FLIP SIDE 』 (邦題:オン・ザ・フリップ・サイド)
O.S.T. Starring Rick Nelson and Joanie Sommers
LP:1966年12月19日リリース (別の情報源では1967年3月リリース。所有CDは、1997年5月21日リイシューの日本盤)
レーベル:DECCA (所有CDは、MCA/MCAビクター)
番号:DECCA 4826 (所有CDは、MVCE-22002)
Arranged and Conducted by Peter Matz
All songs written by Burt Bacharach & Hal David
リンク先消滅したためリンク貼り直し(2024/2/4)
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