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2016年3月23日 (水)

DIONNE WARWICK in Valley of the Dolls/Dionne Warwick (1968年)

ディオンヌ・ワーウィック、10作目のスタジオ録音アルバムです。バカラック作品を5曲収録!

(画像はすべてクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいきませんが^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CDのジャケット表/ジャケット裏

全10トラック中、バカラック作品は5トラック

1. AS LONG AS THERE'S AN APPLE TREE
2. UP, UP AND AWAY
3. YOU'RE MY WORLD (IL MIO MONDO)
4. (THEME FROM) VALLEY OF THE DOLLS
5. SILENT VOICES (LA VOCE DEL SILENZIO)

6. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
7. FOR THE REST OF MY LIFE (DEDICATO ALL' AMORE)
8. LET ME BE LONELY
9. WHERE WOULD I GO
10. WALKING BACKWARDS DOWN THE ROAD

収録時間約31分


ディオンヌ・ワーウィックの10作目のスタジオ録音アルバムです。1968年3月のリリース。

アルバム・タイトルになったT-4. 「 哀愁の花びら(のテーマ) 」 は、バカラック作品ではありません。指揮者として有名なアンドレ・プレヴィンの作曲で、1967年12月公開の米映画 『 Valley of the Dolls (哀愁の花びら) 』 の主題歌としてディオンヌが歌ったものです。ただ、映画に使われた一方で、映画のサントラ・アルバムには所属レーベルが異なるため収録されなかったんですね。しかたなく(という訳じゃないでしょうが)、再レコーディングしたものをシングル 「 小さな願い 」 のカップリングとして1967年10月リリース (SCE 12203、B面)。ご承知のように 「 小さな願い 」 はリリースした10月に全米4位となります。そして、映画が12月に公開されたあとこのシングルは両A面扱いとなり、翌1968年1月に 「 哀愁の花びら(のテーマ) 」 は全米2位を記録! 両面ヒットはこのようにして生まれたんですねー。

この影響は大きかったとみえ、本アルバムは全米アルバムチャート6位に。ディオンヌのアルバムのなかで最も高位にランクされたアルバムとなりました。

なお、本アルバム・リリースの前月、ディオンヌは 『 THE MAGIC OF BELIEVING 』 というゴスペルのアルバムをリリースしているのですが、バカラック作品未収録のため拙ブログではスルーさせていただきました。

さて本作。全10曲中、バカラック作品は5曲なんですが、全てディオンヌに書き下ろした曲ばかりでございます。

T-1. 「 アズ・ロング・アズ・ゼアズ・アン・アップル・ツリー(リンゴの木がある限り) 」 : ディオンヌがオリジナル。本アルバムから1年以上も経った1969年7月にシングル 「 ODDS AND ENDS(オッズ・アンド・エンズ) 」 のカップリング曲となりました(SCE 12256、B面)。4拍子でミディアム・テンポの小粋な曲。イントロ無しでいきなりAメロからはじまります。Bメロは、下降したと思ったら1オクターヴ以上ジャンプしてまた下降して最初の音に戻るという訳わからんメロディ。変態チックなコード進行に加えて、これでもかと転調するし…、いかにもバカラック。ディオンヌ版以外、他のバージョンは聴いたことがありません。

T-6. 「 サン・ホセへの道 」 : ディオンヌがオリジナル。本アルバムが世に出た一か月後の1968年4月にシングル・リリース(SCE 12216、A面)。全米10位となりました。イントロで女性コーラスが歌う “ ウォウ、ウォウ… ” というオクターブ下降するフレーズが、なんとも特徴的です。アップテンポの明るい曲調なのですが、スターになれず生まれ育ったサン・ホセに帰る人のことをうたっているちょっとアンハッピーな歌詞なんですね。バカラックは自伝でこう述懐しています。 ─  あのころはときどき、ハルの歌詞が持つムードに反した曲を書くというふうなこともやっていた。 ─  
いずれにせよ、ディオンヌの代表曲のひとつになりました。カヴァーもムチャクチャ多いです。

T-8. 「 レット・ミー・ビー・ロンリー(ひとりにしてほしい) 」 : ディオンヌがオリジナル。T-6. 「 サン・ホセへの道 」 のカップリング曲となりました(SCE 12216、B面)。B面にも関わらず、全米71位を記録しています。3拍子の曲ですが、なんかこうあまりバカラックの匂いがしないソウルフルなバラードなんですね、これが。カヴァーは少なく、私の知る限りフィフス・ディメンションとスウィート・インスピレーションズだけです。

T-9. 「 ホエア・ウッド・アイ・ゴー 」 : ディオンヌがオリジナル。ストリングスの和音と薄いトランペットのフレーズで始まるイントロがなんとも印象的なミディアム・テンポの曲。メロディライン、曲の構成、コード進行、どれをとっても意外性があってバカラックらしいです。特に、サビで、“ タンタタ ” という4分音符と8分音符ふたつのフレーズを15回/7小節半も繰り返すメロディラインは、もうしつこ過ぎて笑っちゃいます^^;。カヴァーで私が知ってるのはバーバラ・アクリン版だけです。

T-10. 「 ウォーキング・バックワーズ・ダウン・ザ・ロード(私が歩む世界) 」 : ディオンヌがオリジナルです。さりげなく高低差のあるメロディラインにさりげない転調など、軽いタッチですがしっかりバカラックっぽさが感じられる曲です。アレンジ面では、シロフォンやグロッケンにチェンバロなど、特徴的な音色を持つ減衰系楽器をうまく使っているなぁという印象。ディオンヌ版以外のバージョンは聴いたことないですねー。

バカラック作品以外では、フィフス・ディメンションのヒット曲T-2. 「 ビートでジャンプ 」 を軽いボサノヴァ・アレンジで歌っています。アレンジはバカラックじゃありませんが、なかなかゴキゲンなカヴァーです。


【データ】
『 DIONNE WARWICK in Valley of the Dolls 』 (邦題:哀愁の花びら)
Dionne Warwick

LP:1968年3月23日リリース (所有CDは、2014年リイシューのEU盤)
レーベル:SCEPTER RECORDS (所有CDは、Edsl/Rhino)
番号:SCEPTER 568 (所有CDは、EDSX 3017)

Produced by Burt Bacharach and Hal David
Arranged by Burt Bacharach (T-1,5~6,8~10.)、Manny Albam (T-2.)、Pat Williams (T-3,4.)、Gary Sherman (T-7.)

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コメント

あるでおさん こんにちは、はじめまして。
ディオンヌ・ワーウィックのアルバム・レヴュー大変参考になります。
ライノ廉価盤の5CD ORIGINAL ALBUM SERIESをもっているが、輸入盤で
解説もないので、あるでおさんを読みながらもう一度聴くのも楽しみになしました。

今後ともよろしくお願いします。

moondreamsさん、こちらこそはじめまして!
拙ブログにお越しくださり、ありがとうございます。

セプター時代のディオンヌのアルバム、私が所有しているCDは輸入盤ばかりなんです。
わからないこと多く内容ショボいですが、お世辞でも参考になると言ってくださると励みになります。

moondreamsさんのブログ、おじゃましました。
たくさんLPをお持ちのようで、とっても羨ましいです。
私はCDのみでLPは全く所有してないものですから…。

そしてそして、shoppgirlさんのブログでよくお見かけするムンドリさんだったんですね!
今後ともよろしくお願いいたします!

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