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2016年4月17日 (日)

BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID/O.S.T. (1969年)

バカラックが音楽を担当した米映画 『 明日に向って撃て! 』 のサウンドトラック・アルバムです。

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいかないかも^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CDのジャケット表/ケース裏

1. THE SUNDANCE KID
2. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD ~ B.J. Thomas ~ M
3. NOT GOIN' HOME ANYMORE
4. SOUTH AMERICAN GETAWAY
5. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD (Instrumental)
6. ON A BICYCLE BUILT FOR JOY ~ B.J. Thomas ~ M
7. COME TOUCH THE SUN
8. THE OLD FUN CITY (N.Y. Sequence)
9. NOT GOIN' HOME ANYMORE REPRISE

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

所要時間約28分


バカラックが全編で音楽を担当した米映画 『 明日に向って撃て! 』 のサウンドトラック・アルバムです。有名ですので、映画そのものの解説は割愛させていただきますm(__)m。

バカラック自伝によると、監督のジョージ・ロイ・ヒルから声がかかり、撮り終えたばかりの映画(ラフ編集版)を観てスコアの仕事を引き受けたんだそう。

ジョージは、映画のメイキングで、音楽に関して以下のように語っています。
─  脚本に3カ所、音楽のみのシーンを挿入した。エッタ(キャサリン・ロス)の場面を増やしたかったんだ。画面では音楽だけを聞かせて3人の主人公にアドリブで自由に演技させた。彼女はとてもうまい。音楽がセリフより雄弁にエッタの人柄 男達との関係を語ってる。 ─
─  NYからボリビアへの旅にも音楽を入れた。この場面はオープニング同様セピア色に仕上げた。 ─
─  ボリビアの銀行強盗シーンにも音楽を入れた。エッタとの別れのシーン以外に会話を入れたくなかったんだ。 ─
─  音楽はバート・バカラック。彼には現代的な音楽を作ってもらった。映画自体も現代的な作りだ。登場人物の気質も時代背景より現代的だ。脚本が洗練されていたから、古い西部劇調の音楽にだけはしたくなかったのだ。 ─


実際、オープングとエンド・クレジットを除いた映画本編の中で音楽があるシーンは、本当に3カ所だけなんですね! 映画のDVDを改めて観て確認した結果を↓図にまとめました。
Photo

映画のオープニング、カラカラ回る映写機の音とセピア色の映像のバックで、この映画のテーマともいえるメロディがポツンポツンと静かにゆったり流れます。このメロディは、ボリビアへ旅するシーンやエンド・クレジットでも別アレンジで流れますが、サントラにはオープニングの音楽に該当する曲は見当たりません。↑図に出てこないサントラ収録曲では、T-3. 「 捨てた家 」 と T-7. 「 太陽をつかもう 」 が、このテーマのメロディのアレンジ違い。懐かしい感じのするメロディですよね。

あの有名な自転車のシーンで流れる曲が、T-6. 「 二人の自転車 」 。 ─  レコーディングの時点では咽頭炎を患っていたものの、B.J.はまさにわたしが希望していた通りのフレージングでうたってくれた。全部で5テイク録り、わたしは最高の曲ができたと思っていた。 ─  バカラックが自伝で語っているように、確かにB.J.トーマスの歌声はちょっと苦しげです。この曲のシングル用バージョンがT-2. 「 雨にぬれても 」 。別のタイミングでレコーディングされたこちらのバージョンの歌声はT-6. ほど苦しげではありません。それに、大好きなあのアウトロが聴けるのはこちらだけですしね。インスト版のT-5. 「 雨にぬれても 」 はイージーリスニング的な雰囲気ですが、アウトロのメロディがT-2. やT-6. と違っていてこれもまたいいんですよね~。気が付いたら口ずさんでいる、そして口ずさんでいると楽しくなる曲です。
ちなみに、私が最初に知ったバカラックの曲が 「 雨にぬれても 」 でした。小学4年の頃(1973年頃)、当時習ってたエレクトーンで弾きました。よく覚えてるのが、左手鍵盤がひたすら “ タンタ、タンタ、タンタ、タンタ ” というシャッフル形の和音を弾くアレンジだったこと。当時、オート・リズム機能が付いたエレクトーンはまだ少なかったので、左手鍵盤と足鍵盤はでリズムを刻む必要があったんですね。弾いてると左手が疲れてきてテンポがだんだん遅くなっちゃうんです。まぁ、自分がヘタクソだっただけですが(>_<)。

NY~ボリビアへ旅するシーンの曲が、T-8. 「 オールド・ファン・シティー 」 。バカラック特有の “ ズンッチャッチャ ” リズムの曲。これまでバカラックが手掛けてきた映画音楽の流れを汲んでますよね。ブラスが活躍するコミカルな雰囲気がたまりません。途中、 “ ズンチャズンチャ ” のラグタイムのリズムに。後半はこの映画のテーマのメロディに変わりますが、これがまた遠くに来た感を醸し出していて、うまいなぁと思います。

ボリビアの銀行強盗のシーンが、T-4. 「 自由への道 」 。でも、なんでこのシーンでダバダバの曲調なのか…。バカラックの頭の中はいったいどうなってるんでしょうねー。

エンド・クレジットでは、またこの映画のテーマのメロディが流れます。楽器はピアノとチェンバロでしょうか。T-9. 「 捨てた家 」 (リプライズ)がサントラでは該当します。

残った1曲、T-1. 「 サンダンス・キッド 」 は映画に全然出てきませんでした。…と思ったら、DVDの特典映像にあった “ もうひとつのエンド・クレジット ” の音楽がズバリこの曲でした。もうひとつのエンド・クレジットって、いったい何なんでしょう。どなたか教えてください~。

ところで、今回DVDとCDを比較視聴して初めて気が付きました。T-8. 「 オールド・ファン・シティー 」 、T-4. 「 自由への道 」 、T-9. 「 捨てた家 」 は、映画とサントラでは演奏が違っていることに。テンポはサントラの方がほんの少し遅くて、演奏も味付けやフレージングなどが異なっています。キーは全く同じだしアレンジそのものほぼ同じなので、楽譜は同じでテイクが違うのか、あるいはアルバム用に再レコーディングしたかのどちらかなんでしょう。

“ 捻挫したふぉりおまへっ ” … 「 雨にぬれても 」 をしょっちゅう聴かされてきた私の子供たちは、小さい頃にはこの曲の冒頭部分を耳で覚えてこのように歌ってました。子供たちからは、「 ふぉりおまさんという人が捻挫したんでしょ? 」  とよく訊かれたものです。でも、子供たちは成長してもいまだに “ 捻挫したふぉりおまへっ ” 。これじゃ、英語の成績が悪いワケですね…。


【データ】
『 BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID 』 (邦題:明日に向って撃て!)
O.S.T.

LP:1969年11月リリース (所有CDは、1993年10月1日リリースの日本盤、解説:宮本 啓)
レーベル:A&M (所有CDは、ポリドール)
番号:SP 4227 (所有CDは、POCM-1907)

Original score composed and conducted by Burt Bacharach
T-2,5,6 written by Burt Bacharach and Hal David

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