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2016年5月22日 (日)

A MAN AND A WOMAN/Isaac Hayes & Dionne Warwick (1977年)

アイザック・ヘイズとディオンヌ・ワーウィックによるライヴ盤です。バカラック・カヴァーを3曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいかないかも^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CDのジャケット表/ケース裏

全12トラック中、バカラック作品は2トラック(3曲)

2. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF / WALK ON BY (7:40)
5. BY THE TIME I GET TO PHOENIX / I SAY A LITTLE PRAYER (4:38)


アイザック・ヘイズとディオンヌ・ワーウィックの二人は、1976年に “ A MAN AND A WOMAN ” と銘打ったジョイント・ツアーを行いました。そのライヴ録音盤です。

このツアーは、アイザック・ヘイズのマネージャーがディオンヌのマネージャーにアプローチして実現しました。ライナーによれば、ディオンヌはアイザック・ヘイズの長年のアイドルだったそうです。その証拠にといいますか、彼はディオンヌの(バカラック&デイヴィッドの)曲を私が知ってるだけで5曲もカヴァーしています。アイザック・ヘイズのプロフィールとそれらカヴァーについては、アルバム 『 GREATEST HIT SINGLES 』 の記事を参照ください。

米ジョージア州アトランタの The Fabulous Fox Theatre (現在の名称は The Fox Theatre ) で行われた、このジョイント・ツアーの最後の夜をレコーディング。12トラックをセレクト→2枚組LPとして1977年にリリースされたのが本アルバムです。リズム・セクションとバック・コーラスは、それぞれ自身のツアー・バンドのメンバーが参加。贅沢ですねー。

バカラック&デイヴィッドのプロデュースによる1972年のワーナー移籍第一作 『 DIONNE 』 を除くと、ディオンヌはワーナー時代にバカラック作品をスタジオ録音アルバムでは取り上げていません。このライヴ盤ではバカラック作品を取り上げており、貴重なものです。(実は、ワーナー時代の1974年にバカラックの書き下ろし曲を3曲レコーディングしたのですが、リリースされませんでした。これら3曲は2013年にCD化され陽の目を見ました。いずれ拙ブログでも取り上げる予定です。)

本アルバムのバカラック・カヴァーは3曲。いずれもメドレーです。

T-2. は 「 恋のとまどい 」 と 「 ウォーク・オン・バイ 」 のメドレー。「 恋のとまどい 」 はディオンヌが1966年にカヴァーして全米26位(アルバム 『 HERE WHERE THERE IS LOVE 』 収録)。アイザック・ヘイズも1970年にアルバムでカヴァーしている曲です。「 ウォーク・オン・バイ 」 はディオンヌがオリジナルで、1964年にシングルが全米6位(アルバム 『 MAKE WAY FOR DIONNE WARWICK 』 収録)。アイザック・ヘイズによる1969年のカヴァーもシングル・リリースされて全米30位になっています。このメドレーのアレンジは両曲ともアイザック・ヘイズ版をベースとしたもの。まずアイザック・ヘイズが 「 恋のとまどい 」 を約2分歌い、続けてディオンヌが 「 ウォーク・オン・バイ 」 を約2分20秒歌います。ディオンヌはアレンジに合わせて頑張ってソウルフルに歌っているのですが、アレサのような押しの強さがないためちょっとアレンジに負けてる感じを受けます。このあと、再びアイザック・ヘイズが 「 恋のとまどい 」 を歌います。そして最後の2分間、アイザック・ヘイズが「 恋のとまどい 」 を、ディオンヌが 「 ウォーク・オン・バイ 」 をそれぞれ2拍ずつ交互に掛け合いながら延々歌い続けます。ライヴならではのグルーヴ感があって、この掛け合い部分は素晴らしいです。

そして、T-5. は ジム・ウェッブ作 「 恋はフェニックス 」 と 「 小さな願い 」 のメドレー。「 小さな願い 」 は1967年に全米4位となったディオンヌの代表曲のひとつ(アルバム 『 THE WINDOWS OF THE WORLD 』 収録)。ですが、ここで聴けるパフォーマンスは、1971年にアン・マレー&グレン・キャンベルが歌った傑作メドレーをカヴァーしたもの。本家と同じく、女性のディオンヌが 「 小さな願い 」 を、男性のアイザック・ヘイズが 「 恋はフェニックス 」 を担当。男女が並行して歌う構成・アレンジは本家をほぼ踏襲しつつ、キーを半音下げてテンポも本家(♩≒88)よりかなり遅く(♩≒62)していて、しっとり落ち着いた大人のヴォーカルを聴くことができます。本家の持つ明るさや愛らしさは薄まりましたが、むしろこの方が二人には合ってますね~。貴重な音源だと思います。

本アルバム中のほかの曲では、ディオンヌが歌ったT-10. 「 キャント・ハイド・ラヴ 」 が印象に残りました。アース・ウインド&ファイアーの1975年のアルバム 『 Gratitude(灼熱の狂宴) 』 収録曲で、翌1976年にシングル・カットされた曲(全米39位)。こんな旬な曲もライヴで歌ってたんだ~ってね。

このジョイントが縁になったのか、のちにアイザック・ヘイズはディオンヌに曲を提供します。アリスタ移籍第1作 『 DIONNE 』 (1979年リリース) に収録されている 「 Déjà Vu (デジャ・ヴ) 」 がそれで、シングル・カットもされました(全米15位)。とてもエレガントで、ディオンヌが歌ったバカラック以外の曲の中ではマイ・フェイヴァリットのひとつです。


データ】
『 A MAN AND A WOMAN 』
Isaac Hayes & Dionne Warwick

LP:1977年リリース (所有CDは、2012年リイシューのUK盤)
レーベル:Hot Buttered Soul/ABC Records (所有CDは、SoulMusic Records)
番号:AB 996/2 (所有CDは、SMCR 5055)

Executive Producers - Dionne Warwick, Isaac Hayes
Production assistant - Esmond Edwards
Arrangers/Conductors - Lester Snell (For Isaac Hayes), Joseph Mele (For Dionne Warwick)
- Musicians -
Hot Buttered Soul Unlimited :
  Vocals - Barbara McCoy, Diane Davis, Pat Lewis, Rose Williams
Isaac Hayes Movement :
  Lead Guitar - Charles "Skip" Pitts
  Guitar - Kim Palumu
  Bass - Derek Galbrieth
  Drums - Willie Hall
  Congas - Jimmy "Congalu" Thompson
  Keyboards - Sidney Kirk
  First Trumpet - Ben Cauley
  Alto Saxophone and Flute - Darnell Smith
  Percussion - Glenn Quick
The Warwick Singers :
  Vocals - Darlene Love, Dee Dee Warwick, Eunice Peterson
Dionne Warwick Rhythm Section :
  Guitar - Lee Ballantine
  Bass - Ralf Rost
  Drums - Michael Keller
  Piano - Bill Purse
Featuring the Atlanta International Orchestra

Recorded Live at The Fabulous Fox, Atlanta, Georgia

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