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2016年5月 8日 (日)

DIONNE/Dionne Warwicke (1972年)

ディオンヌ・ワーウィックのワーナー移籍後初のアルバムです。

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外は上手くいかないかも^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CD① ジャケット表/ケース裏

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所有CD② ジャケット表/ケース裏

全10トラック中、バカラック作品は7トラック

1. I JUST HAVE TO BREATHE
2. THE BALANCE OF NATURE
3. IF YOU NEVER SAY GOODBYE
4. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
5. MY FIRST NIGHT ALONE WUTHOUT YOU
6. BE AWARE
7. LOVE SONG
8. ONE LESS BELL TO ANSWER
9. IF WE ONLY HAVE LOVE
10. HASBROOK HEIGHTS

収録時間約37分


ディオンヌ・ワーウィックがセプターからワーナーに移籍して初めてのアルバムです。通算では15作目のスタジオ録音アルバムとなります。

ディオンヌにとって、バート・バカラック&ハル・デイヴィッドのプロデュースでレコーディングしたアルバムは、本作が最後となってしまいました。1993年以降に3人のコラボレーションは復活するのですが、それはあくまで曲単位のことですから…。

1971年、ディオンヌは占星術師のアドバイスでアーティスト名を Warwick → Warwicke に変えました。ワーナーというメジャー・レーベルにも移籍しましたし、気持ちも新たに本アルバムのレコーディングに臨んだんでしょうね。Warwicke のアーティスト名は1975年までで、また元に戻りましたが。

全10曲のうち、バカラック&デイヴィッド作品は7曲。書き下ろしが4曲、カヴァーが3曲という構成です。書き下ろし曲はバカラックがアレンジ&指揮していますが、カヴァー曲のアレンジ&指揮はぬぁんとあのボブ・ジェームス! なかなかクールなアレンジを聴かせてくれます。

T-1. 「 アイ・ジャスト・ハフ・トゥ・ブリーズ 」 : ディオンヌがオリジナル。アルバム冒頭のこの曲を聴いてセプター時代のアルバムとは雰囲気が違うなぁ…と感じる人は多いのではないでしょうか。木管アンサンブルのイントロで始まり、ピアノと重心の低いストリングスにディオンヌの繊細な歌声が重なります。スローで、テンポも一定ではありません。静かでひっそりした湖畔に佇み、これまでの人生を振り返って小鳥に語っているかのよう…(あくまで私なりの解釈ですが^^;)。
カヴァーは片手くらいしかありません。2000年のバカラック・トリビュートコンサートでのテーシュ・オデイのカヴァーは、決して歌自体は上手くないのですが胸を打つものがあります。

T-2. 「 ザ・バランス・オブ・ネイチャー 」 : ディオンヌがオリジナル。ミディアム・スローな3拍子の曲。どこか牧歌的な雰囲気もあります。バカラックのセルフ・カヴァーがあります。

T-3. 「 イフ・ユー・ネヴァー・セイ・グッドバイ 」 : ディオンヌがオリジナル。軽快なノリのバカラックらしい洒落た小曲。カヴァーは無いみたいです。

T-4. 「 遥かなる影 」 : ディオンヌは1964年のサード・アルバムで一度この曲をカヴァーしています。そういう意味ではリメイクでもあります。1971年にバカラックがセルフ・カヴァーしたバージョンがベースとなっているのですが、ボブ・ジェームスによる隠し味の効いたアレンジがなかなかいい感じです。

T-6. 「 ビー・アウェアー 」 : ディオンヌがオリジナル。ジャズ・ワルツで始まりサビではスローな4拍子となる、静かで気品のある曲です。曲名を直訳すると “ 気がついて!” 。歌詞は、“ あなたは恵まれているかも知らないけれど、世の中には凍えている人、年取った人、空腹の人、弱い人、話せない人、ホームレスの子供たちがいるのよ。それに気がついて! ” といった内容。ディオンヌの歌唱は、繊細でいて力強いもの。ディオンヌを知り尽くしたバカラックならではの曲とアレンジ。素晴らしいっ! ローラ・ニーロのカヴァーがこれまた素晴らしいです。

T-8. 「 悲しみは鐘の音とともに 」 : オリジナルはKeely Smith(1967年)ですが、フィフス・ディメンションが1970年カヴァーしてヒットさせました。神秘的な雰囲気のイントロは、ボブ・ジェームスのアレンジの真骨頂でしょう。スケールの大きいディオンヌの歌唱が素晴らしいです。

T-10. 「 ハズブルック・ハイツ 」 : 1971年のアルバム 『 BURT BACHARACH 』 でバカラックが歌ったのがオリジナル。アレンジはオリジナルのほぼ完コピ。さすがのボブ・ジェームスもバカラックに遠慮したのか?(笑) この曲の雰囲気に合わせて、ディオンヌは程よくリラックスして歌っています。

バカラック&デイヴィッド作品以外では、レスリー・ダンカンのカヴァー T-7. 「 ラブ・ソング 」 が印象に残りました。

セプター時代のアルバムよりも暗くて地味なイメージがありますけど、クォリティは十分高いアルバムだと思います。ところが、アルバムからシングルカットされたのは非バカラック&デイヴィッド作品のT-9. 「 IF WE ONLY HAVE LOVE 」 だけでした。バカラック&デイヴィッドの作品がシングルカットされないなんて、これまでに無かったことです。ワーナーは、もっとコマーシャルでヒットを狙える曲を欲しかったのでしょうか。不遇のアルバムと言えますね…。


【データ】
『 DIONNE 』
Dionne Warwick

LP:1972年1月リリース (所有CD①:2005年リイシューのUS盤、所有CD②:2014年リイシューのEU盤)
レーベル:Warner Bros. Records (所有CD①:Spy Records/Rhino、所有CD②:Edsl/Rhino)
番号:BS 2585 (所有CD①:SPY 45007-2、所有CD②:EDSX 7053)

Produced by Burt Bacharach & Hal David
Arranged and Conducted by Burt Bacharach (T-1,2,3,6.)、Bob James (T-4,8,10.)、Don Sebesky (T-5,7,9.)
Recorded August 12, 1971 (T-1,2,3,6,10.)、August 17, 1971 (T-4,8.)、August 23, 1971 (T-5,7,9.)
Recorded at A&R Studios, New York City

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