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2016年5月18日 (水)

FUTURES/Burt Bacharach (1977年)

バート・バカラック、A&Mでの5作目となるアルバムです。

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいかないかも^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CDのジャケット表/ケース裏

1. I TOOK MY STRENGTH FROM YOU (I HAD NONE)  F
2. FUTURES
3. US  F
4. WHERE ARE YOU  F
5. WE SHOULD HAVE MET SOONER  M
6. NO ONE REMEMBERS MY NAME  F
7. THE YOUNG GROW YOUNGER EVERY DAY  M
8. ANOTHER SPRING WILL RISE
9. SECONDS  F
10. WHEN YOU BRING YOUR SWEET LOVE TO ME  M
11. TIME AND TENDERNESS

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Famale-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約42分


バート・バカラックがA&Mとアーティスト契約して自身名義でリリースした5作目のスタジオ録音アルバムです。KAPP時代を含めると通算6作目にあたります。

1977年のリリース。バカラック自伝を読んでも、本アルバムに関する記述は見当たりません。一応バカラック・ファンの端くれを自認してる私でさえ、曲名からパッとメロディが思い浮かぶのは1曲だけ。今回ブログ記事を書くにあたり、久し振りに本アルバムを聴いた次第です。CD購入時以来かも。アルバムのジャケット、全く思い出せなかったですし^^;。

でもこのジャケット写真、なんとも意味不明です。ロープウェイのゴンドラに乗り、黄色いスポーツタオルを首に巻いて、黄緑色のジャージ姿で笑うバカラック。いったいこのシチュエーションは何なんだ(@_@)。バカラックもよくOK出しましたよね。

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↑ 収録されている11曲のうち、他アーティストへ提供した曲のセルフ・カヴァーが4曲、書き下ろし作品が7曲という構成。これまでのアルバムはセルフ・カヴァーが大半を占めていましたから、えらい変わりようです。それにバカラック御大、本作では全く歌っていません。前作 『 LIVING TOGETHER 』 では4曲も歌っていたのに!

前作がリリースされた1973年12月以降、本作リリースまでの約3年半の間に他アーティストへ提供して世に出た楽曲は、ステファニー・ミルズのアルバム用に8曲、グラディス・ナイト&ザ・ピップスに1曲、トム・ジョーンズに1曲、ボビー・ヴィントンに1曲、合わせてたったの11曲。本業(職業作曲家)の仕事が低調だったことがうかがえますね^^;。

T-1. 「 アイ・トゥック・マイ・ストレングス・フロム・ユー 」 と T-6. 「 ノー・ワン・リメンバーズ・マイ・ネーム 」 の2曲は、前述したステファニー・ミルズのアルバム 『 FOR THE FIRST TIME 』 がオリジナル。2曲とも、オリジナルと同じテイストでカヴァーしています。まぁ、オリジナルのアレンジもバカラックですからね。T-6. 「 セコンズ 」 はグラディス・ナイト&ザ・ピップスのアルバム 『 I FEEL A SONG 』 に収められたものがオリジナル。作詞はニール・サイモンです。曲名からメロディが浮かんだ唯一の曲がコレです。概ねオリジナルのアレンジをベースにしたもの。調べたらオリジナルもバカラックがプロデュースしてました。T-3. 「 アス 」 はトム・ジョーンズのアルバム 『 Memories Don't Leave Like People Do 』 に入ってるのがオリジナル。物憂げなストリングスのイントロに始まり、女性ボーカルがドラマチックに歌います。間奏での薄いトランペットがバカラックしてますねー。オリジナルはもっと壮大なアレンジなのですが、そのアレンジはバカラックではありませんでした。

書き下ろし作品のうち3曲はインスト曲。T-2. 「 フューチャーズ 」 はフュージョン風の疾走感ある曲。途中、デイヴィッド・サンボーンのサックスによるアドリヴ・ソロがまさしくフュージョンしてます。T-8..「 アナザー・スプリング・ウィル・ライズ 」 も最初はボブ・ジェームスか?と思わせるフュージョン・タッチの曲。6分近くの長い曲で、中間部でのピアノ・アドリヴはジャズっぽかったり、シンフォニックなオケも活躍したり。ヤケクソになってアレンジしたようにも感じます。T-11. 「 タイム・アンド・テンダーネス 」 はしっとりした軽めのフュージョンっぽいバラード曲。しっかり変拍子は入ってますが。ここでもサンボーンの泣き節が聴けます。

書き下ろし作品の残り4曲はボーカル入り。とはいっても、T-4. 「 ホエア・アー・ユー 」 は殆どインスト曲ですが。T-5. 「 ウィ・シュッド・ハヴ・メット・スーナー 」 は、短調の曲ながらもところどころ長調になって明るい雰囲気になるちょっとホッとする曲。T-7. 「 ザ・ヤング・グロウ・ヤンガー・エヴリ・デイ 」 は、バカラックには珍しいフォーク調のポップス曲。歌ってる男性シンガーのピーター・ヤーロウは、ピーター・ポール&マリーのメンバーです。バカラックっぽさは薄いですが、本作中もっとも心安らぐ曲ではあります。T-10. 「 ユア・スウィート・ラヴ・トゥ・ミー 」 はロック調の曲。これら書き下ろしのボーカル曲は、本作用に作曲したのではなく、たぶんオファーがあった時用にいろんな作詞家と作ってきていたものなんでしょうね。

あまりにも以前のアルバムとテイストが違う本アルバム、バカラック・ファン以外にはちょっとお薦めできません。はぁ…


【データ】
『 FUTURES 』 (邦題:フューチャーズ)
Burt Bacharach

LP:1977年4月リリース (所有CDは、1996年7月10日リイシューの日本盤。ライナーは坂口修氏)
レーベル:A&M (所有CDは、ポリドール)
番号:SP 4622 (所有CDは、POCM-2055)

Produced by Phil Ramone and Burt Bacharach
Arranged by Burt Bacharach
Vocals - Jamie Anders (T-5,10.)、Peter Yarrow (T-7.)、Joshie Armstead (T-1,3,4,9.)、Melissa Mackay, Sally Stevens and Marti McCall (T-6.)
Featured Solists - Warren Luening, Trumpet、Marvin Stamm, Trumpet、 George Young, Sax、David Sanborn, Sax
Background Vocals - Patti Austin, Lani Groves, Raymond Simpson, Vivian Cherry, Zachary Sanders, Frank Floyd
Keyboards - Burt Bacharach, Richard Tee, Leon Pendarvis, Paul Schaeffer
Guitars - Joe Back, Jay Berliner, Charles Chiarenza, David Spinozza, Hiram Bullock, William Pitman, Stuart Scharf, Eric Weissberg
Bass - Tony Levin, Donald Bar\gley, Herb Bushler, William Lee
Percussions - Ralph MacDonald
Drums - Grady Tate, Clyde Duell
Philadelphia Strings

Recorded at A&R Recording Studios, New York

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