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2016年5月29日 (日)

WOMAN/Burt Bacharach (1979年)

バート・バカラック、A&Mでの6作目となるアルバムです。

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいかないかも^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CDのジャケット表/ケース裏

1. SUMMER OF '77
2. WOMAN
3. RIVERBOAT  F
4. MAGDALENA
5. NEW YORK LADY
6. THERE IS TIME  F
7. THE DANCING FOOL
8. I LIVE IN THE WOODS  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Famale-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約43分


バート・バカラックがA&Mとアーティスト契約して自身名義でリリースした6作目のスタジオ録音アルバムです。1979年6月リリース。

これまではジャケットでダンディなお姿を惜しげもなく披露していたバカラック御大、本アルバムではジャケット裏に小さく写ってるのみです。一体どうしちゃったんでしょうか? 前作 『 FUTURES 』 で私がジャケット写真にいちゃもんを付けたからイジケたのかしらん(笑)。

鏡に映ったちょっとミステリアスな雰囲気の女性。大きな “ WOMAN ” とは対照的に目立たなく記された “ BURT BACHARACH AND THE HOUSTON SYMPHONY ” の文字。映画のサントラかイージーリスニングのアルバム然としたこのジャケット、どーみてもバート・バカラックのアルバムとは思えません。ジャケットだけではなく、残念ながら中身もそういう代物でございました。

R643089114190508106656jpegR643089114190508622877jpeg_2ヒューストン交響楽団の本拠地、テキサス州ヒューストンのジョーンズ・ホールのステージでのライヴ録音。クレジットにもあるように、ヒューストン交響楽団にバンド、バックコーラスを加えた編成。レコーディング時間はたったの4時間だったそう。LPのインナー・スリーヴの表裏にはそのレコーディング風景の写真がたくさんちりばめられていました(左画像2枚)。これらは、所有CDでもジャケットを開いた内側に再現されています。

収録されている8曲はすべて未発表曲。つまり、他アーティストへ提供した曲のセルフ・カヴァーはゼロ。メイン・ボーカル入りの曲が3曲あり、それぞれのボーカリストとの共作となっています。T-3. 「 リヴァーボート 」 (B. Bacharach - L. Titus) のメイン・ボーカルは、リビー・タイタス。弱々しいメロディは、リビー・タイタスの歌唱とともに全く印象に残りません。T-6. 「 ゼア・イズ・タイム 」 (B. Bacharach - S. Stevens) は、前半は映画音楽のようなインストもので、後半はピアノ伴奏でサリー・スティーヴンスが歌います。これも印象に残りません。T-8. 「 アイ・リヴ・イン・ザ・ウッズ 」 (B. Bacharach - C. Simon - L. Titus) は、あのカーリー・サイモンがメイン・ボーカルを担当。これまた変なメロディ。これら3曲、メロディに全く魅力が感じられません。

残りの5曲はインスト物。映画の中のなくてもいいようなBGMと言ってもいいし、クラシックの組曲崩れと言ってもいいし、出来の悪いフュージョンと言ってもいいし、そんな印象を受けます。バカラックらしく変拍子は随所にでてくるのですが、とってつけたような無理やり感がありあり。曲を魅力的にするスパイスにはとても成り得ていません。

なお、インスト物5曲のうち、T-7. 「 ダンシング・フール 」 だけは、Anthony Newley(アンソニー・ニューリー)との共作曲。バカラック自伝で知ったのですが、当時、バカラックはニューリーと一緒にジョイント・ツアーをやっていたそう。ニューリーは、レスリー・ブリカッセとのコンビでミュージカル曲を多く手掛けた方で、映画 『 007/ゴールドフィンガー 』 でシャーリー・バッシーが歌った主題歌の作詞者として知られています。でも、この 「 ダンシング・フール 」 は駄作だと思います…。

自伝では、本アルバムに触れている箇所もあります。アルバムの簡単な紹介に続けて、バカラックはこう語っています。 ─  あのレコードを作ってから2か月というもの、わたしは毎晩、おなじ夢を見つづけた。曲が完成しないまま、時間が刻々とすぎていく夢で、わたしは何度もパニック状態で目を覚ました。肝心のアルバムは、非常に高くついた失敗作に終わった。 ─

2か月も悪夢が続いたなんて…。もうどん底ですねー。このまま引退してしまってもおかしくなかったバカラックは、1980年代に入り復調していきます。それはまた次回以降のお話ということで。


データ】
『 WOMAN 』 (邦題:ウーマン)
Burt Bacharach and The Houston Symphony

LP:1979年6月リリース (所有CDは、1996年7月10日リイシューの日本盤。解説は渚十吾氏)
レーベル:A&M (所有CDは、ポリドール)
番号:SP 3709 (所有CDは、POCM-2056)

Music Composed, Arranged and Conducted by Burt Bacharach
Produced by Michael Woodcock and Armin Steiner
Musicians:
  The Houston Symphony Orchestra
  Concertmaster - Ronald Patterson
Guest Instrumentalists:
  Mayuto Correa - Percussion
  Robben Ford - Guitar
  Arthur Munson - Guitar
  Richard Greene - Electric Violin
  Erno Neufeld - Solo Violin (T-6.)
  Milcho Levien - Keyboards
  Burt Bacharach - Keyboards
  Warren Luening - First Solo Trumpet
  Bobby Shew - Second Solo Trumpet
  David Parlato - Fender Bass
  John Phillips - Alto Saxophone, Tenor Saxophone, Flute and Oboe
  Grady Rate - Drums
Guest Vocal Soloist:
  Carly Simon (T-8.)
  Libby Titus (T-3.)
Background Vocalists:
  Sally Stevens (and Solo Vocal on T-6.)
  Marti McCall
  Ann White

Recorded live in one four-hour session November 2, 1978 at Jones Hall, Houston, Texas.

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