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2016年7月24日 (日)

DIONNEDIONNE/The Dionne Farris Charlie Hunter Duo (2014年)

女性シンガーのディオンヌ・ファリスとギターのチャーリー・ハンターのデュオによる、ディオンヌ・ワーウィック・トリビュート集です。

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいかないかも^^;)
Img248aa Img248bb

全9トラック中、バカラック作品は7トラック

1. ALFIE
2. WALK THE WAY YOU TALK
3. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME
4. DON'T MAKE ME OVER
5. WIVES AND LOVERS
6. LONELINESS REMEMBERS WHAT HAPPINESS FORGETS
7. Déjà Vu
8. WALK ON BY
9. You're Gonna Need Me

収録時間約34分


米女性シンガーのディオンヌ・ファリスが米男性ギタリストのチャーリー・ハンターとのデュオで2014年にリリースした、ディオンヌ・ワーウィックのトリビュート集です。

二人とも全く存じ上げなかったので、Wikiなどで調べてみました。

ディオンヌ・ファリス : 1969年ニュージャージー州生まれ。1994年にColumbiaから初めてのアルバムをリリース。1995年から1997年の間にシングルをリリースしたり、サウンドトラックに参加したりしたようですが、その後レコーディング・アーティストとしての活動から遠ざかります。2011年に自身のレーベル Free & Clear Records を立ち上げ、本作がそのレーベル3枚目のアルバムとなります。

チャーリー・ハンター : 1967年ロードアイランド州生まれ。ジャズ・ギタリストとして1993年に初リーダー・アルバムをレコーディング。1995年からはブルーノートと契約し、リーダー・アルバムを多数リリースすると共に多くのアルバムにも参加しているようです。彼は、カスタムメイドの7弦あるいは8弦ギターを操る名手なんだとか。

Img249cc 紙製のダブルジャケットを開くと、お二人の写真とともにファリス自身のコメントが載っていました。その一部を、私の超々意訳でご紹介します。

─  これらは、バート・バカラック、ハル・デイヴィッド、ホーランド=ドジャー=ホーランド、アイザック・ヘイズといった巨匠による本当に素晴らしい曲です。このプロジェクトは、ディオンヌ・ワーウィックに敬意を払うチャンスであるのと同時に、私がディオンヌのような歌手になろうと育った証でもあります。よく知られた曲、聴いたことがない曲、いずれも取り上げようと思いました。古い世代には新鮮に聴いてもらえるでしょうし、新しい世代にはこれらの曲を知ってもらえるとといいですね。 ─

アルバム・タイトルの 『 DIONNEDIONNE 』 は、さしずめ “ DIONNE による DIONNE トリビュート ” てな意味合いでしょうか。N の字が左右反転してる意味はよく分かりませんけれど^^;。

バックはチャーリー・ハンターの7弦ギターのみ。ハンターは、1本のギターでベースと普通のギターの2役をこなしています。どうやって弾いているのでしょう? とってもブルース・フィーリングに溢れたギターで、テンポも全体的にゆったりめです。ファリスは、歌声を聴く限り基本的にはソウル/R&B系のシンガーじゃないかと思うのですが、細かくビブラートさせるなどギターと同じブルース・フィーリングを携えて歌っています。

バカラック作品の7曲は、全てバカラック&デイヴィッドによるもの。カヴァー定番曲に混ざって、レア曲も取り上げています。T-2. 「 ウォーク・ザ・ウェイ・ユー・トーク 」 は1970年のアルバム 『 VERY DIONNE 』 に収録されている曲。T-6. 「 ロンリネス・ハッピネス 」 は1970年のアルバム 『 I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN 』 に収録されている曲。どちらもカヴァーは数例ほど。ファリスのこだわりが窺えますね。

T-4. 「 ドント・メイク・ミー・オーヴァー 」 、T-8. 「 ウォーク・オン・バイ 」 は、どちらもブルース・フィーリングのアレンジとのマッチングが良くて、良い出来だと思います。それ以上に唸ったのがT-2. 「 ウォーク・ザ・ウェイ・ユー・トーク 」 。ディオンヌのオリジナルはミディアム・テンポ(♩≒118)のスタイリッシュな曲なのですが、♩≒84くらいまでテンポを落として見事に渋~い曲に変身。ファリスもエモーショナルに歌っています。

ゆったりめの曲が多い中で、T-6. 「 ロンリネス・ハッピネス 」 はディオンヌのオリジナルとほぼ同じ軽快なテンポで、ファリスは楽しそうに歌っています。間奏では口笛(たぶんハンターの)も聴こえ、いい雰囲気。2分少々の短い曲ですが、ブルース色が濃い本アルバムの中で唯一ポップスの雰囲気が感じられて、印象に残ります。

可笑しいのがT-3. 「 愛の思い出(オールウェイズ・サムシング・ゼア・トゥ・リマインド・ミー) 」 。リズムがなんとなく 「 ○○音頭 」 っぽく聴こえるんです。なんか変(笑)。T-1. 「 アルフィー 」 とT-5. 「 素晴らしき恋人たち 」 は肩に力が入りすぎてる感じ。何か違和感あります。もうちょっとシンプルなアレンジでも良かったような…。

バカラック作品以外は、アイザック・ヘイズ作のT-7. 「 デ・ジャヴ 」 と、ホーランド=ドジャー=ホーランド作のT-9. 「 幸せの時 」 。どちらも良い出来に仕上がっていると思います。

ディオンヌ・ファリスがディオンヌ・ワーウィックに敬意を払い ‟ やりたいようにやった ” 本アルバム。万人受けはしないでしょうが、その心意気や良し!


【データ】
『 DIONNEDIONNE
The Dionne Farris Charlie Hunter Duo

CD:2014年9月2日リリース
レーベル:Free & Clear Records
番号:FCR-004072014

Produced by
Dionne Farris - Vocals & Artwork
Charlie Hunter - Guitar & Arrangements
Anthony Creamer - Executive Producer

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