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2016年7月13日 (水)

EMERGENCY/Melissa Manchester (1983年)

メリサ・マンチェスターが1983年にリリースしたアルバムです。バカラックの書き下ろし作品を1曲収録!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいかないかも^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CDのジャケット表/ケース裏

全10トラック中、バカラック作品は1トラック

10. TIME (4:25)


米国の女性シンガー、メリサ・マンチェスターが1983年にリリースしたアルバムです。

メリサ・マンチェスターは1951年生まれ。1971年からベット・ミドラーのバック・コーラスを務め、1973年にAristaからデビューしたポップ・シンガーです。1975年の 「 MIDNIGHT BLUE 」 が全米6位のヒットを記録し、その曲が入った同年のアルバム 『 MELISSA 』 も全米12位になりました。以後もコンスタントに活動。本作が11枚目のオリジナル・アルバムでして、10作目の 『 HEY RICKY 』 に引き続きアリフ・マーディンが全編プロデュースを担当しています。

実は、メリサ・マンチェスターのデビュー当時からキャロル・ベイヤー・セイガーは彼女に作品を提供してきました。例えば、前述したアルバム 『 MELISSA 』 全10曲のうち 「 MIDNIGHT BLUE 」 を含めた4曲はメリサとセイガーの共作ですし、1978年に全米10位になった 「 DON'T CRY OUT LOUD (哀しみは心に秘めて) 」  もセイガーの作品です (こちらはピーター・アレンとの共作。邦題は、のちにリタ・クーリッジが歌った時の 「 あなたしか見えない 」 の方が日本では有名ですネ)。

バカラック&セイガーがメリサに曲を提供することになったのは、ごく自然な流れと言えましょう。

その曲がT-10. 「 TIME 」 。バカラック&セイガーにメリサを加えた3人の共作で、♩≒58という非常にゆったりしたテンポのスロー・バラード。エレピの装飾音、ストリングスのオブリガートなどいかにも的バラード・アレンジに乗っかって、メリサがじっくり歌い上げます。このあたり、アリフ・マーディンが手堅くアレンジ&プロデュースしています。

Time_3 でも、聴いていてなんだか落ち着きません。なぜだろう…と何度も繰り返し聴いて考えました。

左図をご覧ください。この曲の構造図みたいなものです。メロディをざっくり3種類(Aメロ、Bメロ、サビ)に分類しました。あと、つなぎ的なメロディが2種類(つなぎA、つなぎB)。最上段の数字は小節数を示しています。

パッと見てすぐ気が付くのは、8小節単位のまとまりが皆無なこと。単純な1番 - 2番という構造にもなっていなくて、いつ終わるのか予想できないこと。特につなぎAは曲者で、あたかもBメロが始まるのかと思わせる1小節なんですね。今度はBメロになるだろうと思っていたらまたAメロかよ…となるわけです。

普通の楽曲は大体8小節単位で構成されています。ですから、この曲の構造は相当変わっていると言えます。だから聴いていて落ち着かないんだろうな…と。素人の解釈ですが^^;。

バカラックがキャロル・ベイヤー・セイガーと曲作りをするようになって約3年。キャロルからは 「 シンプルな曲作りを!」 と常々言われてきたはず。にもかかわらずコレですからね。バカラックは一筋縄ではいかない人なんだなぁ…と妙に感心(?)してしまった あるでお でした。

本アルバム、他にもう1曲バラードがある以外は、モダン・ポップというか打ち込み系のダンス・チューンばかり。個人的にはちょっと敬遠したくなるアルバムです。ちなみに、Tom Snow作のT-1. 「 I DON'T CARE WHAT PEOPLE SAY(街のうわさ) 」 は、ディオンヌ・ワーウィックの1982年のアルバム 『 FRIENDS IN LOVE 』 に収録されていた 「 MORE THAN FASCINATION(モア・ザン・ファッシネイション) 」 という曲が改題されたものです。


【データ】
『 EMERGENCY 』
Melissa Manchester

LP:1983年11月リリース (所有CDは、2006年リイシューの米国盤)
レーベル:Arista (所有CDは、Wounded Bird Records/SONY BMG(NY))
番号:AL 8-8094 (所有CDは、WOU 8094)

Produced by Arif Mardin
T-10. 「 TIME 」
  Music & words by Melissa Manchester, Carole Bayer Sager & Burt Bacharach
  Arranged by Robbie Buchanan & Arif Mardin
  Carlos Vega: drums
  Robbie Buchanan: electric piano
  Robbie Buchanan & Michael Boddicker: synthesizers
  Dean Parks: guitar
  Nathan East: bass
  Savid Lasley, Arnold McCuller & Joanne Harris: background vocals

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