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2016年7月 3日 (日)

FINDER OF LOST LOVES/Dionne Warwick (1985年)

ディオンヌ・ワーウィックがアリスタでリリースした6作目のオリジナル・アルバムです。約13年ぶりにバカラック書下ろし作品を1曲レコーディング!

(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいかないかも^^;)
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Original LP front cover/back cover

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所有CDのジャケット表/ケース裏

全10トラック中、バカラック作品は1トラック

4. FINDER OF LOST LOVES (Duet with Glenn Jones) (4:39)


ディオンヌ・ワーウィック、アリスタでの6作目となるオリジナル・アルバムです。

アリスタ移籍以降、本アルバムまでのオリジナル・アルバム(ライヴアルバムは含まず)を表にまとめてみました。
Dionne_arista_album_list

1~5作目まで全て違うプロデューサーを起用。ジェイ・グレイドンの3作目はAOR、バリー・ギブの4作目はビージーズの世界、ルーサー・ヴァンドロスの5作目はソウル系と、いずれも聴き応えのあるアルバムに仕上がってました。本アルバムでは、メイン・プロデューサーのバリー・マニロウに加えて、スティーヴィー・ワンダー、バカラック&セイガー、リチャード・ランディスがプロデュースした曲も収録。このプロデューサー陣、豪華ですよね~。チャート的にはイマイチでしたが…。

そのバカラック&セイガーがプロデュースした1曲がT-4. 「 FINDER OF LOST LOVES 」 。勿論、バカラック&セイガーによる作品です。1972年1月にワーナーからリリースしたアルバム 『 DIONNE 』 を最後に、ディオンヌはバカラックの新曲をレコーディングしていませんでした。ですから、約13年ぶりとなる “ コンビ復活 ” です。

この 「 FINDER OF LOST LOVES 」 は、米ABCが1984年9月~1985年4月に放映(全23話)した同名TVドラマ・シリーズの主題歌でした。

─  1984年、アーロン・スペリングからキャロルとわたしに、『 ファインダー・オブ・ロスト・ラヴズ 』 というTV番組の主題歌を書いてほしいという依頼があった。曲を聞かせると、すっかり気に入った彼が 「 どうだろう、ディオンヌにうたわせてみたら? 」 と言いだした。わたしは 「 アローン、彼女とはもう10年間しゃべってないんだ 」 と答えた。 (中略) ディオンヌと和解するために、わたしたちはセプター時代にいっしょにやった曲を彼女に返却し、そのおかげで彼女はずいぶん潤っていた。それでもディオンヌともう一度仕事をするのは、まだあまり気が進まなかったのだが、キャロルは大乗り気でわたしをせっついた。そこでディオンヌに電話をかけ、「 やあ、バートだけど 」 と切り出すと、「 バートって? 」 と訊き返された。ディオンヌはベヴァリーヒルズに住んでいたので、彼女の家を訪ねた。「 こういう曲があるんだ。話ができないか? 」 と言うと、「 いいわ 」 。そこでわたしはピアノに向かい、演奏を聞いた彼女は大いに気に入ってくれた。ディオンヌとグレン・ジョーンズのデュエットでレコーディングした 「 心の冒険者(FINDER OF LOST LOVES) 」 は、残念ながら不発に終わったが、これでディオンヌとのコンビが復活した。 ─ (バカラック自伝より)

いろいろあったみたいですが、復活して良かった良かった(^^)。

ミディアム・スローなバラード曲ですが、歌い出しからいきなり A♭ ↘ A♭ ↗ A♭ A♭ ↘ A♭ とメロディがオクターブ上下します。いかにも歌いにくそうなメロディですが、ディオンヌはさらっと歌っていてさすがです。バカラックが挨拶代わりに設けたハードルを、ディオンヌが軽く越えていった…といった感じでしょうか。変拍子は見られませんが、転調が多いのもバカラックらしいと思います。デュエットのお相手、グレン・ジョーンズは1983年にデビューした男性R&Bシンガー。息の合った掛け合いを聴かせてくれます。

この曲、本アルバムからのファースト・シングルとして、アルバムと同じ1985年1月にリリースされました(AS1-9281、A面)。全米チャートには入りませんでしたが、R&Bチャートで47位、ACチャートで12位という記録が残っています。

バカラック作品以外では、スティーヴィーが提供&プロデュースしたT-6. 「 IT'S YOU 」 とT-9. 「 WEAKNESS 」 が光っています。いずれも彼が音楽を担当した1984年の米映画 『 THE WOMAN IN RED (ウーマン・イン・レッド) 』 からのもの。主題歌の 「 I JUST CALL TO SAY I LOVE YOU (心の愛) 」 があまりにも有名なこの映画のサントラに、ディオンヌも参加しました。ソロで1曲、スティーヴィーとのデュエットで2曲歌っていて、そのデュエット・ナンバーを本アルバムに収録したワケです。

所有CDは2014年にリイシューされたものですが、未発表曲やシングル・バージョンなどが入ったボーナス・ディスク(CD2と称します)がついていました。このCD2に、「 FINDER OF LOST LOVES 」 の別バージョンが入っていました。

[CD2]
3. FINDER OF LOST LOVES (Duet Version with Luther Vandross) (5:03)
4. FINDER OF LOST LOVES (Dionne Solo Version with Luther Vandross Background Vocals) (4:41)

[CD2]T-3. は、ルーサー・ヴァンドロスとのデュエット版。バックの演奏トラックは一緒ですが、ディオンヌのヴォーカル・トラックは後半相違点があります。編集段階で切り貼りしたのかもしれません。ルーサーはちょっと元気がないというか、物足らない印象。一方、[CD2]T-4. はディオンヌのソロにルーサーがバック・シンガー的に絡むバージョン。T-3. と打って変わって、ルーサーの歌唱はエモーショナルでセクシー。3バージョンあるなかで、このバージョンが私的には一番好きです。

ちなみに、欧州/南米では、T-2. 「 WITHOUT YOUR LOVE 」 がアルバムのタイトルに使われています。日本盤の邦題も 『 ウィズアウト・ユア・ラブ 』 だったようです。「 WITHOUT YOUR LOVE 」 は大した曲じゃないんですけどね…。それに、バリー・マニロウがプロデューした6曲がMOR系の作品で退屈な曲が多いんです。全米チャートに入らなかったのも致し方ないかな…と。


【データ】
『 FINDER OF LOST LOVES 』 (邦題:ウィズアウト・ユア・ラヴ)
Dionne Warwick

LP/CD:1985年1月24日リリース (所有CDは、2014年にボーナス・ディスク付きでリイシューされた米国盤)
レーベル:Arista (所有CDは、funkytowngrooves/Arista/Sony Music)
番号:AL8-8262/ARCD-8262 (所有CDは、FTG-393)

T-4. & [CD2]T-3,4. 「 FINDER OF LOST LOVES 」
  Produced by Burt Bacharach and Carole Bayer Sager
  Written by Burt Bacharach and Carole Bayer Sager
  Guitar: Dean Parks
  Piano: Greg Phillinganes
  Bass: Neil Stubenhaus
  Drums: Carlos Vega
  Synthesizer: Robbie Buchanan
  Engineer: John Guess
  Assistant Engineer: Steve Schmitt
  Concert Master: Endre Granate
  Music Coordinator: Frank DeCaro
  Recording at Lionshare Recording Studio, Los Angeles

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