ONE DAY/Klymaxx (1994年)
米国の女性バンド、クライマックスが1994年にリリースしたアルバムです。バカラックの書き下ろし曲を2曲収録!
(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいかないかも^^;)
全15トラック中、バカラック作品は2トラック
7. THIS DOESN'T FEEL LIKE LOVE ANYMORE (4:51)
15. ONCE BEFORE YOU GO (6:01)
米国の女性バンド、クライマックスが1994年にリリースしたアルバムです。
…と書いたものの、こんなバンド見たことも聞いたこともないので、Wikiやバンド公式サイトを見てお勉強。クライマックスは、1981年にデビューした女性ポップ/R&Bバンド。デビュー当時は6人組でした。「 The Men All Pause 」 ('84/11 R&B5位)、「 Meeting In the Ladies Room 」 ('85/3 R&B4位)、「 I Miss You 」 ('85/7 全米5位、'86年の年間3位)、「 Good Love 」 ('90/4 R&B4位) などのヒット曲があるようです。
1987年以降、リーダーだったバーナデット・クーパーやジョイス・アービーなど一部メンバーのソロ活動が忙しくなり、1989年からは3人でバンド活動を継続。1994年になって、ジョイス・アービーの復帰とテリ・リン・キャリントンの新加入により5人で本アルバムをレコーディングしました。
メンバーは、写真の左から、Joyce Irby (ジョイス・アービー)、Robbin Grider (ロビン・グライダー)、Lorena Hardimon (ロレーナ・ハーディモン)/別名 Lorena Shelby (ロレーナ・シェルビー)、Terri Lyne Carrington (テリ・リン・キャリントン)、Cheryl Cooley (シェリル・クーリー)。
収録曲はR&B/ヒップポップが主体。私はR&B/ヒップポップ系は苦手なもんですから、曲の出来はわかりません^^;。一方、4曲あるバラード曲のなかでは、ベイビーフェイス作のT-3. 「 ALL I THINK ABOUT IS YOU 」 が頭一つ抜きん出てます。流れるようなメロディはサスガです。
バカラックが提供した2曲はどちらもバラード。
T-7. 「 THIS DOESN'T FEEL LIKE LOVE ANYMORE 」 はバカラック&セイガーとジョイス・アービーの3人による共作曲で、この3人がプロデュースも務めています。♩=84~88というミディアム~スローなテンポ。どこかで盛り上がることもなく淡々とした地味な曲です。でも、ちょっと取っつきにくいけれどどこか心に引っかかるメロディ、意表を突くコード進行、Aメロは8小節だけどBメロは5小節でサビは7小節といった具合に変則的な小節数、それに複雑な構成…、バカラックらしさは十分感じられます。
T-15. 「 ONCE BEFORE YOU GO 」 もバカラック&セイガーとジョイス・アービーの3人による共作曲。ただし、こちらはジョイス・アービーひとりによるプロデュース。ピアノだけの1分を超えるイントロにまず惹かれます。弱起でメロディが始まるところは 「 愛のハーモニー 」 を思わせますが、そこはご愛敬。ピアノを中心にアコギ・エレピ・シンセストリングスが控えめに鳴るなか、マイケル・ジャクソンの声を思わせる女性ヴォーカルがしっとりした歌唱を聴かせます。バカラックのプロデュースだったらこんなブルージーな感じにはならないでしょうね。もう少しゴージャスなアレンジで誰かカヴァーしないかなぁ。
疑問がひとつ…。バカラックとセイガーのコンビは1991年に解消しています。これら2曲は、それまでに作り貯めたストックの中から選んだのかしらん? そうだとしたら、T-7. のプロデュースにセイガーのクレジットがあるのは何故?? 本当にバカラックとセイガーが一緒に仕事したのか?? 気になる~(>_<)
ともあれ、2曲とも掘り出し物でした。ジャケ写もショボいし、正直アマゾンでポチッとするのためらったんです^^;。iTunesでは見当たらないし思い切ってポチッとしたのですが、CDを購入して本当に良かったと思っています(^^)。 ※ T-7. はYouTubeで視聴可能
公式サイトによるとクライマックスは現在でも活動してる模様。メンバーは6人で、オリジナル・メンバーはシェリル・クーリーだけ(左の写真:左から3人目)。
右の写真は、2015年10月のライヴ演奏シーン。サイトのフォトギャラリーからパクりました。迫力ありますなー。
公式サイトを見ててオヤッと思ったのが、ディスコグラフィーに本アルバムが載っていなかったこと。本アルバムは、クライマックスが在籍していたMCAからではなく、ジョイス・アービーが当時ソロ活動をしていたレーベル 863 EP Wrekudz からリリースされました。ソングライティングやプロデュースもジョイス・アービー主導ですし、シェリル・クーリーはクライマックスのアルバムだとは認めてないのかもしれません…。
【データ】
『 ONE DAY 』
Klymaxx
CD:1994年5月リリース
レーベル:863 EP Wrekudz/Diva One Entertainment
番号:DV 9402-2
Produced by Joyce Irby (All Tracks), Chris Berry (T-2,9.), William Burke (T-2,5,6,9.), Israel Embry (T-4.), David Lindsay (T-6.), Burt Bacharach (T-7.), Carole Bayer Sager (T-7.), Dallas Austin (T-8.10.), Kenneth Wright (T-9,13.), Debra Killings (T-9.)
Executive Producer: Indiana Joan
Members of Klymaxx:
Joyce Irby - Bass, Lead Vocals
Robbin Grider - Keyboards, Vocals
Lorena Hardimon/別名 Lorena Shelby - Lead Vocals
Terri Lyne Carrington - Drums, Vocals
Cheryl Cooley - Guitar, Vocals
T-7. 「 THIS DOESN'T FEEL LIKE LOVE ANYMORE 」
Written by Burt Bacharach, Carole Bayer Sager and Joyce Irby
T-15. 「 ONCE BEFORE YOU GO 」
Written by Burt Bacharach, Carole Bayer Sager and Joyce Irby
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