WHAT YOU SEE IS WHAT YOU SWEAT/Aretha Franklin (1991年)
ソウルの女王、アレサ・フランクリンが1991年にリリースしたアルバムです。バカラック作品を2曲収録!
(画像は全てクリックすると大きくなります。PC以外では上手くいかないかも^^;)
全10トラック中、バカラック作品は2トラック
2. EVER CHANGING TIMES (4:56) ~ featuring Michael McDonald ~
6. SOMEONE ELSE'S EYES (4:58)
泣く子も黙るソウルの女王、アレサ・フランクリンが1991年にリリースしたアルバムです。
アレサはアトランティック在籍時に多くのバカラック作品をカヴァーしています。私はそれらアトランティック時代の曲をコンピCDでしか所有していません。拙ブログではコンピCDを紹介する際に取り上げることとします。あしからず。
1980年にアレサはアトランティックからアリスタへ移籍します。本アルバムは、アリスタでの8枚目のスタジオ・アルバムでございます。
T-10(T-1.のリミックス版)を除くと、全曲プロデューサーが異なります。贅沢ですね。選曲も様々で、カヴァーも何曲かあります。T-1. 「 EVERYDAY PEOPLE (エブリデイ・ピープル) 」 はスライ&ザ・ファミリー・ストーンの曲。T-5. 「 I DREAMED A DREAM (夢やぶれて) 」 はミュージカル 『 レ・ミゼラブル 』 の劇中歌。あのスーザン・ボイルの歌唱は忘れられません。
さて、バカラック作品は2曲。カヴァーと書き下ろし曲です。
T-2. 「 EVER CHANGING TIMES (エバー・チェンジング・タイムズ) 」 はカヴァー。オリジナルは Siedah Garrett (サイーダ・ギャレット) という女性シンガー。スロー・バラード曲で、アレサ版はマイケル・マクドナルドとのデュエットに仕立てています。マイケル・マクドナルドが登場するのは曲の中盤あたりからですけど。プロデュースはバカラック&セイガー。そして、デイヴィッド・フォスターとバカラックがキーボードで参加。これまた贅沢ですねー。
本アルバムからの第4弾シングルとして1992年にリリースされました(ASCD-2394、A面)。全米チャートは圏外も、R&Bチャートでは19位に、そしてAC(アダルト・コンテンポラリー)チャートでも11位にランクインしています。ACチャートに入ったのは相方のおかげでしょうね。
なお、この曲の正式なタイトルは「 EVERCHANGING TIMES(エバーチェンジング・タイムズ)」ですが、ここではアレサに敬意を表してアルバム上の表記をそのまま記載しております。
T-6. 「 SOMEONE ELSE'S EYES (サムワン・エルスズ・アイズ) 」 は書き下ろし曲。バカラック&セイガーにブルース・ロバーツを加えた3人による共作曲で、プロデュースもこの3人が共同で担当しています。♩≒67とスローな16ビートのバラード曲。変拍子(2拍子の小節)がイントロやAメロなどのあちこちに挿入されるところにはバカラックらしさを感じる一方、サビは変拍子もなくアレサの歌唱力を味わえるメロディだと思います。本アルバムからの第2弾シングルとなり、1991年にリリース(ASCD-2350、A面)。全米チャートは圏外。R&Bチャートでも53位にとどまりました。
ここからはオマケです。MP3しか所有していない音源をご紹介。
←は前述した
Siedah Garrett (サイーダ・ギャレット) の 「 EVERCHANGING TIMES 」 です。
1987年の映画 『 Baby Boom(赤ちゃんはトップレディがお好き)』 のテーマ曲で、1987年10月にシングルリリースされました(Qwest 7-28163、A面)。聴いてみると、テンポやアレンジはアレサ版とほぼ同じ。勿論サイーダ版の方が先ですけれど。調べてみたら、サイーダ版のプロデューサーはバカラック&セイガーに加えてデイヴィッド・フォスターがクレジットされていました。キラキラしたシンセの音色はデイヴィッド・フォスターかぁ。アレサ版に彼がミュージシャンとして参加してたワケもなんとなくわかりました。サイーダ版は全米チャートは圏外だったものの、R&Bチャートで44位に、ACチャートでは30位になっています。
本アルバムの
「 SOMEONE ELSE'S EYES 」 の他にも、バカラックはアリスタ時代のアレサに2曲書き下ろしています。
まずは 1981年リリースのアルバム 『 LOVE ALL THE HURT AWAY 』 <左> 収録の 「 TRUTH AND HONESTY 」 (4:16)。バカラック&セイガーにピーター・アレンを加えた3人による共作曲です。ミディアム~アップ・テンポのポップ/ダンス調の曲で、メロディもほとんどバカラックの匂いがしません。アルバムのプロデューサーはアリフ・マーディンですが、この曲ではアレサと共同プロデュースすると共に、アレンジも彼とアレサの2人によるものです。
もう1曲は 2003年リリースのアルバム 『 SO DAMN HAPPY 』 <右> 収録の 「 FALLING OUT OF LOVE 」 (4:32)。バカラックと Jed Leiber, Jerry Leiber の3人による共作。バカラック自身がプロデュースとアレンジを担当しています。♩≒67のスロー・バラードで、バカラックらしいコード進行にしっとりしたメロディが乗っかる佳曲です。2006年にトレインチャがアルバム 『 THE LOOK OF LOVE 』 でカヴァーしています。
【データ】
『 WHAT YOU SEE IS WHAT YOU SWEAT 』 (邦題:ホワット・ユー・スウェット)
Aretha Franklin
CD:1991年7月リリース
レーベル:Arista
番号:ARCD-8628
Produced by Narada Michael Walden (T-1.)
Produced by Burt Bacharach and Carole Bayer Sager (T-2.)
Produced by David "Pic" Conley and David Townsend (T-3.)
Produced by Elliot Wolff and Oliver Leiber (T-4.)
Produced by David "Pic" Conley (T-5.)
Produced by Burt Bacharach, Carole Bayer Sager and Bruce Roberts (T-6.)
Produced by Luther Vandross (T-7.)
Produced by ArethaFranklin (T-8.)
Produced by Michael Legrand (T-9.)
Mixed by Shep Pettibone (T-10.)
Executive Producer: Clive Davis
T-2. 「 EVER CHANGING TIMES 」
Written by Burt Bacharach, Carole Bayer Sager and Bill Conti
Michael Boddicker: Keyboards / Programming
Dean Parks: Guitar
Larry Williams: Programming
David Foster: Keyboards
Burt Bacharach: Keyboards
T-6. 「 SOMEONE ELSE'S EYES 」
Written by Burt Bacharach, Carole Bayer Sager and Bruce Roberts
Associate Producer: David "Pic" Conley
Michael Boddicker: Keyboards / Programming
Dean Parks: Guitar
David Boruff: Sax
Rudolph Stanfield: Piano
Randy Waldman: Keyboards
Burt Bacharach: Keyboards
Additional Recording by:
Guy Vaughn: Drum Programming
Marcus Miller: Bass Guitar
Joshua Thompson: Guitar
Bobby Wooten: Electric Piano
Background Vocals: Margaret Branch, Brenda Corbett, Sandra Dance-Feva, Portia Griffin, Lynn Davis, Jessie Richardson / Williams
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全10トラック中、バカラック作品は2トラック
2. EVER CHANGING TIMES (4:56) ~ featuring Michael McDonald ~
6. SOMEONE ELSE'S EYES (4:58)
泣く子も黙るソウルの女王、アレサ・フランクリンが1991年にリリースしたアルバムです。
アレサはアトランティック在籍時に多くのバカラック作品をカヴァーしています。私はそれらアトランティック時代の曲をコンピCDでしか所有していません。拙ブログではコンピCDを紹介する際に取り上げることとします。あしからず。
1980年にアレサはアトランティックからアリスタへ移籍します。本アルバムは、アリスタでの8枚目のスタジオ・アルバムでございます。
T-10(T-1.のリミックス版)を除くと、全曲プロデューサーが異なります。贅沢ですね。選曲も様々で、カヴァーも何曲かあります。T-1. 「 EVERYDAY PEOPLE (エブリデイ・ピープル) 」 はスライ&ザ・ファミリー・ストーンの曲。T-5. 「 I DREAMED A DREAM (夢やぶれて) 」 はミュージカル 『 レ・ミゼラブル 』 の劇中歌。あのスーザン・ボイルの歌唱は忘れられません。
さて、バカラック作品は2曲。カヴァーと書き下ろし曲です。
T-2. 「 EVER CHANGING TIMES (エバー・チェンジング・タイムズ) 」 はカヴァー。オリジナルは Siedah Garrett (サイーダ・ギャレット) という女性シンガー。スロー・バラード曲で、アレサ版はマイケル・マクドナルドとのデュエットに仕立てています。マイケル・マクドナルドが登場するのは曲の中盤あたりからですけど。プロデュースはバカラック&セイガー。そして、デイヴィッド・フォスターとバカラックがキーボードで参加。これまた贅沢ですねー。
本アルバムからの第4弾シングルとして1992年にリリースされました(ASCD-2394、A面)。全米チャートは圏外も、R&Bチャートでは19位に、そしてAC(アダルト・コンテンポラリー)チャートでも11位にランクインしています。ACチャートに入ったのは相方のおかげでしょうね。
なお、この曲の正式なタイトルは「 EVERCHANGING TIMES(エバーチェンジング・タイムズ)」ですが、ここではアレサに敬意を表してアルバム上の表記をそのまま記載しております。
T-6. 「 SOMEONE ELSE'S EYES (サムワン・エルスズ・アイズ) 」 は書き下ろし曲。バカラック&セイガーにブルース・ロバーツを加えた3人による共作曲で、プロデュースもこの3人が共同で担当しています。♩≒67とスローな16ビートのバラード曲。変拍子(2拍子の小節)がイントロやAメロなどのあちこちに挿入されるところにはバカラックらしさを感じる一方、サビは変拍子もなくアレサの歌唱力を味わえるメロディだと思います。本アルバムからの第2弾シングルとなり、1991年にリリース(ASCD-2350、A面)。全米チャートは圏外。R&Bチャートでも53位にとどまりました。
ここからはオマケです。MP3しか所有していない音源をご紹介。
←は前述した
Siedah Garrett (サイーダ・ギャレット) の 「 EVERCHANGING TIMES 」 です。
1987年の映画 『 Baby Boom(赤ちゃんはトップレディがお好き)』 のテーマ曲で、1987年10月にシングルリリースされました(Qwest 7-28163、A面)。聴いてみると、テンポやアレンジはアレサ版とほぼ同じ。勿論サイーダ版の方が先ですけれど。調べてみたら、サイーダ版のプロデューサーはバカラック&セイガーに加えてデイヴィッド・フォスターがクレジットされていました。キラキラしたシンセの音色はデイヴィッド・フォスターかぁ。アレサ版に彼がミュージシャンとして参加してたワケもなんとなくわかりました。サイーダ版は全米チャートは圏外だったものの、R&Bチャートで44位に、ACチャートでは30位になっています。
本アルバムの
「 SOMEONE ELSE'S EYES 」 の他にも、バカラックはアリスタ時代のアレサに2曲書き下ろしています。
まずは 1981年リリースのアルバム 『 LOVE ALL THE HURT AWAY 』 <左> 収録の 「 TRUTH AND HONESTY 」 (4:16)。バカラック&セイガーにピーター・アレンを加えた3人による共作曲です。ミディアム~アップ・テンポのポップ/ダンス調の曲で、メロディもほとんどバカラックの匂いがしません。アルバムのプロデューサーはアリフ・マーディンですが、この曲ではアレサと共同プロデュースすると共に、アレンジも彼とアレサの2人によるものです。
もう1曲は 2003年リリースのアルバム 『 SO DAMN HAPPY 』 <右> 収録の 「 FALLING OUT OF LOVE 」 (4:32)。バカラックと Jed Leiber, Jerry Leiber の3人による共作。バカラック自身がプロデュースとアレンジを担当しています。♩≒67のスロー・バラードで、バカラックらしいコード進行にしっとりしたメロディが乗っかる佳曲です。2006年にトレインチャがアルバム 『 THE LOOK OF LOVE 』 でカヴァーしています。
【データ】
『 WHAT YOU SEE IS WHAT YOU SWEAT 』 (邦題:ホワット・ユー・スウェット)
Aretha Franklin
CD:1991年7月リリース
レーベル:Arista
番号:ARCD-8628
Produced by Narada Michael Walden (T-1.)
Produced by Burt Bacharach and Carole Bayer Sager (T-2.)
Produced by David "Pic" Conley and David Townsend (T-3.)
Produced by Elliot Wolff and Oliver Leiber (T-4.)
Produced by David "Pic" Conley (T-5.)
Produced by Burt Bacharach, Carole Bayer Sager and Bruce Roberts (T-6.)
Produced by Luther Vandross (T-7.)
Produced by ArethaFranklin (T-8.)
Produced by Michael Legrand (T-9.)
Mixed by Shep Pettibone (T-10.)
Executive Producer: Clive Davis
T-2. 「 EVER CHANGING TIMES 」
Written by Burt Bacharach, Carole Bayer Sager and Bill Conti
Michael Boddicker: Keyboards / Programming
Dean Parks: Guitar
Larry Williams: Programming
David Foster: Keyboards
Burt Bacharach: Keyboards
T-6. 「 SOMEONE ELSE'S EYES 」
Written by Burt Bacharach, Carole Bayer Sager and Bruce Roberts
Associate Producer: David "Pic" Conley
Michael Boddicker: Keyboards / Programming
Dean Parks: Guitar
David Boruff: Sax
Rudolph Stanfield: Piano
Randy Waldman: Keyboards
Burt Bacharach: Keyboards
Additional Recording by:
Guy Vaughn: Drum Programming
Marcus Miller: Bass Guitar
Joshua Thompson: Guitar
Bobby Wooten: Electric Piano
Background Vocals: Margaret Branch, Brenda Corbett, Sandra Dance-Feva, Portia Griffin, Lynn Davis, Jessie Richardson / Williams
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