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2016年11月

2016年11月27日 (日)

MY FRIENDS & ME/Dionne Warwick (2006年)

ディオンヌ・ワーウィックが女性ばかりとコラボしたリメイク集です。バカラック作品を多数収録!

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全13トラック中、バカラック作品は9トラック

1. WALK ON BY  ~ with Gloria Estefan ~
2. MESSAGE TO MICHAEL  ~ with Cyndi Lauper ~
3. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ with Mya ~
4. I'LL NEVER LOVE THIS WAY AGAIN  ~ with Gladys Knight ~
5. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ with Kelis ~
6. Déjà Vu
7. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ with Reba McEntire ~
8. ANYONE WHO HAD A HEART  ~with Wynonna Judd ~
9. THEN CAME YOU  ~ with Lisa Tucker ~
10. WISHIN' AND HOPIN'  ~ with Olivia Newton-John ~
11. LOVE WILL FIND A WAY  ~ with Cheyenne Elliott ~
12. THE WINDOWS OF THE WORLD  ~ with Angie Stone, Chanté Moore, Deborah Cox, Da Brat ~
13. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ with Celia Cruz ~

収録時間約49分


1998年の 『 DIONNE SINGS DIONNE 』 (略称:DSD)、2000年の 『 DIONNE SINGS DIONNE Ⅱ 』 (略称:DSDⅡ)に続いて2006年にリリースされた、リメイク盤の第3弾! ‟ またリメイクかよ ” と思う人もいたでしょうね。私もそうでした。そのあたりはディオンヌもKY(危険予知)したようで、編み出したソリューションは “ 女性アーティストとのコラボによるリメイク集 ” 。

CDのライナーに寄せたディオンヌのコメントを少し引用します(私による超意訳です、あしからず…)。 ─  これらの曲はどれも私の人生の中でとても特別な存在なの。今回新しい生命(いのち)を吹き込むことができたのは、私にとって最高の喜びだったわ。彼女たちの惜しみない協力が無かったらこのプロジェクトはとても実現できなかったでしょう。“ 感謝します ” という言葉を何度言っても足りないぐらいね…。 ─

ディオンヌの全米№1ヒットは、スピナーズと共演した 「 THEN CAME YOU 」 (1974年)と、ディオンヌ&フレンズ名義の 「 THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR (愛のハーモニー) 」 (1985年)の2曲。いずれもソロではなく他アーティストとのコラボ曲です。また、アリスタ・レーベル時代のシングル曲のおよそ3分の1はデュエット・ナンバーでした。このことからもわかるように、ディオンヌにとってデュエットをはじめとしたコラボ曲はけっこう得意分野。この企画は確かにナルホドと思わせてくれます。まぁ、私はひねくれ者なので、他人の力を借りざるを得ないほどディオンヌのパフォーマンスは低下したのか…と思っちゃいましたが^^;。

閑話休題、ディオンヌの呼びかけに協力してくれた女性アーティストは15名。グロリア・エステファン、シンディ・ローパー、マイヤ、グラディス・ナイト、オリビア・ニュートン=ジョンの5人は説明不要ですね。グラディスは 「 愛のハーモニー 」 で一緒に歌った仲。義理堅いですね。

Kelis(ケリス)は1979年生まれの米国人シンガーソングライター。Reba McEntire(リーバ・マッキンタイア)は1955年生まれの米国人カントリー歌手。Wynonna Judd(ワイノナ・ジャッド)は1964年生まれの米国人カントリー歌手。彼女は1998年のトリビュート・コンサート 『 ONE AMAZING NIGHT 』 にも参加していました。Lisa Tucker(リサ・タッカー)は1989年生まれの米国人シンガー。彼女はアメリカン・アイドルのシーズン5(2006年)で10位になりました。現在は女優として活動中。Cheyenne Elliott(シャイアン・エリオット)はディオンヌの孫娘で、当時はナント12歳。左から紹介順に画像を載せておきます。シャイアン・エリオットの画像は最近のものです。
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Angie Stone(アンジー・ストーン)は1961年生まれの米国人シンガーソングライター。Chanté Moore(シャンテ・ムーア)は1967年生まれの米国人R&Bシンガー。Deborah Cox(デボラ・コックス)は1974年生まれのカナダ人R&Bシンガーソングライター。Da Brat(ダ・ブラット)は1974年生まれの米国人ラッパー。他の人達がディオンヌと1曲ずつデュエットしているのに対して、この4人は同じ曲でディオンヌとコラボしています。この4人も左から紹介順に画像を載せておきます~。
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大トリは “ サルサの女王 ” と呼ばれたキューバ系米国人のCelia Cruz(セリア・クルース)。しかし彼女は2003年に77歳でお亡くなりになってまして、本アルバムに収録されてる音源は 『 DSD 』 でのデュエット曲をリミックスしてディオンヌの歌を載せ替えたバージョンと思われます。女王の在りし日の御姿を載せておきますね。モノクロ画像はお若い頃のものです。
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プロデューサーはディオンヌの次男、デーモン・エリオット。1973年生まれの彼はこの時33歳。『 DSD 』 や 『 DSDⅡ 』 でプロデュースしたのは一部だけでしたが、今回は全曲をプロデュース。クレジットには書いてありませんが、アレンジも彼なんでしょう。

取り上げられた13曲は全てディオンヌがかつて歌った曲。そのうちバカラック作品は9曲。元曲の構成を尊重しつつも、全体的にはヒップポップ風味に仕上がっています(曲によって味付けの濃い/薄いは有り)。ディオンヌは衰えたなりに頑張って歌っていますし、コラボした女性アーティストもそれぞれ “ らしい ” パフォーマンスを見せてくれてはいます。

でも、グロリア・エステファンとのT-1. 「 ウォーク・オン・バイ 」 や、シンディ・ローパーとのT-2. 「 マイケルへのメッセージ 」 などは、協力してくれた女性アーティストの良さを生かし切れていない印象を受けました。どうしてヒップポップ風味にする必要があるのか。特にシンディ・ローパーは居心地悪そうに聴こえますねー。シンディだったら、「 アルフィー 」 や 「 恋するハート 」 などのバラード曲を聴きたかった…とも思いますし、曲とのマッチングを含めてピップポップにこだわったプロデューサーの力量不足かなぁ…。

聴き応えがあったのはT-12. 「 世界の窓と窓 」 。前述した4人とコラボした曲で、ノリが良くラップもいい感じでハマってます。バカラック作品以外では、グラディス・ナイトとコラボしたT-4. 「 涙の別れ道 」 が良かったです。プロデュースどうこうより、グラディスの貫禄でしょう。


【データ】
『 MY FRIENDS & ME 』
Dionne Warwick

CD:2006年11月7日リリース
レーベル:CONCORD MUSIC GROUP (US)
番号:CCD-2310-2

Produced by Damon Elliott
Co-producer: Teddy "BEAR" Harmon
Executive producers: Dionne Warwick, Damon Elliott and John Burk
Grecco Burratto: Guitar
Trddy Harmon: Bass, Keyboards, Programming
Damon Elliott: Keyboards, Drums, Programming

2016年11月20日 (日)

AT THIS TIME/Burt Bacharach (2005年)

バート・バカラックが世を憂いて2005年にリリースしたアルバムです。作詞にも初挑戦!

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1. PLEASE EXPLAIN
2. WHERE DID GO?
3. IN OUR TIME ~ Featuring Chris Botti ~
4. WHO ARE THESE PEOPLE? ~ Featuring Elvis Costello ~
5. IS LOVE ENOUGH?
6. CAN'T GIVE IT UP
7. GO ASK SHAKESPEARE ~ Featuring Rufus Wainwright ~
8. DREAMS ~ Featuring Chris Botti ~
9. DANGER
10. FADE AWAY
11. ALWAYS TAKING AIM

収録時間約54分


Img312cc─  僕はこの作品をとても誇りに思っていますし、人生のこの時期において ~ 肩越しにのぞき込んだ誰かに 「 この歌はヒットしそうにないなあ 」 とか 「 こんな曲じゃラジオで流してもらえないよ 」 なんて言われたりすることなく ~ 自分自身をこんなにも素直に正直に表現する機会を得たことに心から感謝しています。
 僕を支え、励まし、ある種の賭けに出てみることを ~ 言い換えるなら、僕自身の音楽をいくばくかの危険にさらすことを ~ 促してくれたロブ・ストリンガーにも感謝しています。
 状況が好転することがあり得ると願いながら、僕の子どもたちに、そして皆さんの子どもたちにこれを捧げます。 バート・バカラック  ─
 (ライナーに寄せたコメント。対訳:野村伸昭氏)

1979年リリースの 『 WOMAN 』 以来、26年ぶりとなるオリジナル・アルバム。何故バカラック爺がこの作品を世に出したのか…。ライナーに寄せたコメントが全てを物語っています。ロブ・ストリンガーは、英国ソニーBMGの社長さん。彼からのオファーは、─  新しいアルバムを作りませんか? 今のバート・バカラックを表すものを作って欲しい。売れるアルバムではなく、いいアルバムを作って欲しい。─  だったそう。

収録曲は新曲ばかり。ただし、T-7. 「 ゴー・アスク・シェイクスピア 」 は、クリス・ボッティ2003年のアルバム 『 A THOUSAND KISSES DEEP 』 に収録されている 「 THE LAST THREE MINUTES 」 に歌詞をつけたもので、タイトルも変えています。

聴いてまずビックリするのが、ドラム・ループの大量使用。 ─  ドクター・ドレが6,7種類のドラム・ループをくれたので、それを使って曲を書き、エルヴィス・コステロとルーファス・ウェインライトも、一部の曲でヴォーカルを取ってくれた。 ─ (バカラック自伝より)

更にビックリなのが歌詞。今回が初めてバカラック爺が作詞(トニオKと一緒に)しています。ですから、このアルバムは歌詞に注目です。自身がヴォーカルを取ったT-1. とT-2. の2曲は尚更。主要な曲について歌詞のエッセンスを拾ってみました。

T-1. 「 プリーズ・エクスプレイン 」 : 愛はどこに行ってしまったんだろう 僕らがかつて見た夢はどこに? 説き明かしてくれ

T-2. 「 ホエア・ディド・イット・ゴー? 」 : 僕には12歳の息子と9歳の娘とカレッジに通ってる息子がいる 彼らの将来が心配だ 僕の知っていたあの世界はどこに行ってしまったんだろう?

T-4. 「 フー・アー・ジーズ・ピープル? 」 : 僕に向って嘘をつき続けるあの連中は何者なんだろう 何もかも破壊してなにがしかの利益のために未来を売り払うあの連中は何者なんだろう 自分が間違っていても認めないなんて一体どんな指導者なんだろう 連中を止めなきゃいけない

T-7. 「 ゴー・アスク・シェイクスピア 」 : 愛こそが答えなんだ だから僕は希望を持ち続けて耐えている もっといい日が来るのを待ち続けている 人生は奇跡 ─ でなきゃ愚かな物語 僕には分からないから シェイクスピアに聞いてくれ

2005年は、共和党ジョージ・ブッシュ(Jr.のほう)大統領の2期目が始まった年。爺の怒りは相当なものだったんですねー。

先ごろ行われた米国大統領選。共和党のドナルド・トランプ氏が民主党のヒラリー・クリントン氏を破って勝利しましたが、爺の怒りが再び爆発しないことを祈っています。 …いや待てよ? 爆発したほうが良かったりして。そしたらまたアルバムをリリースしてくれるかも!?happy02


【データ】
『 AT THIS TIME 』 (邦題:アット・ディス・タイム)
Burt Bacharach

CD:2005年10月24日リリース (所有CDは、2006年2月22日リリースの日本盤。ライナーは朝妻一郎氏)
レーベル:SONY BMG (UK) (所有CDは、BMG JAPAN)
番号:82876734112 (所有CDは、BVCM-31186)

All tracks produced, arranged and conducted by Burt Bacharach
Executive producer: Rob Stringer and Andrew Hale
Music and Lyrics by Burt Bacharach (T-10.)
Music by Burt Bacharach (T-3~7,9,11)
Music by Burt Bacharach and Denaun Porter (T-1.)
Music by Burt Bacharach and Printz Board (T-2.)
Music by Burt Bacharach and Chris Botti (T-8.)
Lyrics by Burt Bacharach and Tonio K. (T-1,2,4~8,11.)
※ミュージシャンのクレジットはゴチャゴチャしてるので割愛します^^;

2016年11月13日 (日)

サード・バカラ君??

サード・バカラ君はやっぱりバート・バカラックだった!…の巻


今日、映画 『 ぼくのおじさん 』 を観てきました。映画館で映画を観るのは数年ぶりです。

Img316cc_2 原作は北杜夫の児童文学。最初に読んだのは小学6年生の時。学級文庫にあったこの本を読んだら面白くって。単行本を自分でも買いました。

大人になり、本屋で見つけた文庫本を思わず衝動買い。今秋、映画になると知って本棚を探したのですが、2冊とも見当たらず…。引っ越しを何度かするうちに処分してしまったようです。

っつーことで、文庫本を再度購入。なので、この本を買うのは3度目ですネcoldsweats01

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本題に戻ります。映画のエンド・クレジットをぼんやり眺めていたら、ちょっと気になる名前が目に飛び込んできました。

サード・バカラ君

ん? なぁんかバート・バカラックに似てるよなぁ…と、そう感じたんですねー。映画の主題歌と思われる曲の作曲・編曲者としてクレジットされていたみたいなのですが、上の方に流れてしまって確認しようがありません。気になって仕方ないので、家に戻ってから検索! 曲名と作者が判明しました。

「 おじさんサンデー 」
作詞:春山デビッドとニャム子
作曲・編曲:サード・バカラ君


映画の音楽を担当したのは、きだしゅんすけ さん。ツィッターを検索したら、きださんがツィートしてました。

─ 作曲・編曲:サード・バカラ君 というのは僕です。春山デヴィッドさんとサード・バカラ君(ハル・デビッド/バート・バカラック、、、)、、、わーー本当にごめんなさいーーー! ─

きださんの別名だったんだっ! ユーモアがあって面白いですよね~。きださんは、きっとハル・デイヴィッド&バート・バカラックの大ファンなんでしょう。

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今日は、山下達郎さんのサンソンでもバカラックの曲がかかりましたし (ボビー・ゴールズボロの 「 ミー・ジャパニーズ・ボーイ 」 )、なかなか良い一日でした。happy01

AN EVENING WITH DIONNE WARWICK/Dionne Warwick (2004年)

ディオンヌ・ワーウィックが2004年にリリースしたライヴ録音アルバムです。バカラック作品を多数収録!

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全17トラック中、バカラック作品は14トラック

1. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
2. DON'T MAKE ME OVER
3. WALK ON BY
4. ANYONE WHO HAD A HEART
5. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)
6. A HOUSE IS NOT A HOME
7. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
8. MESSAGE TO M.
9. THIS G'S IN LOVE WITH YOU
10. I SAY A LITTLE PRAYER ~ featuring David Elliott ~
11. ALFIE
12. HEARTBREAKER
13. CORCOVADO / WATERS OF MARCH / AQUARELA DO BRAZIL

14. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE
15. I'LL NEVER LOVE THIS WAY AGAIN
16. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
17. THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR ~ featuring David Elliott ~

収録時間約64分


ディオンヌ・ワーウィックが2003年のシラキュース・ジャズ・フェスティヴァルに出演した際のライヴ録音アルバムです。

2003_poster2003_artistsこのジャズ・フェスはニューヨークで1983年から開催されているもの。今年(2016年)第34回を迎えたそうです。

2003年は6月20~22日に開催。当該フェスの公式サイトにポスターと出演者リストがありましたので、ちょいとコピペさせていただきました。この年は、ナンシー・ウィルソン、チャカ・カーン、ディオンヌという3人が目玉だったようですね。リストの中には、ランディ・ブレッカーやジョン・ピザレリの名前もあります。

全17トラックは全て拍手で繋がる形で編集されています。ま、実際にメドレー形式で繋げて歌った曲もありますが。

そのうち14トラック(=14曲)がバカラック作品。自分のファン以外の聴衆が大勢いるジャズ・フェスということもあってか、耳馴染みのある昔のアレンジで歌っています。例外は3曲。ヒップポップ系アレンジのT-10. 「 小さな願い 」 とサルサ仕立てのT-14. 「 サン・ホセへの道 」 は、1998年リリースの 『 DIONNE SINGS DIONNE 』 バージョン。6/8のR&B調アレンジのT-1. 「 遥かなる影 」 は、2000年リリースの 『 DIONNE SINGS DIONNE Ⅱ 』 からのもの。3曲とも聴衆の反応は上々です。

高音域はかなり苦しく、音程も不安定。メロディのフェイクもちょっと辛い。でも、“ ディオンヌ頑張れ!” と心の中で声援を送りたくなる。前述した2枚のスタジオ録音盤の紹介記事では “ プロとしてこれは如何なものか… ” なんて言ってたのにね、自分(笑)。ライヴの雰囲気はやっぱりスタジオ録音とは違いますね~。

次男のデーモン・エリオットが2曲(T-10,17.)でデュエットしていますが、なかなかのパフォーマンスです。ディオンヌはどんな表情して歌ってるんだろう? などと思っちゃうワケで、やはりライヴは映像で観たいなぁと思った次第。

そしたら、ライナーに ‟ DVD版もある ” との記述が! アマゾンで検索するも見当たらず…。英国の Amazon で探したらありました。本アルバムと同じジャケ写のトールケース入り。曲目リストはCDと全く同じなのですが、収録時間は倍近い125分! 歌以外にMCなども収録してるのでしょう。ただしこのDVD、リージョン・フリーなのですが放送規格がPAL方式なのでNTSC方式の日本では視聴不可。だから日本のアマゾンでは取り扱ってないのかぁ~。


【データ】
『 AN EVENING WITH DIONNE WARWICK live in concert featuring the Bacharach & David songbook
Dionne Warwick

CD:2004年2月9日リリース
レーベル:Metro / Union Square Music (UK)
番号:METRCD124

ライナーにクレジット等の記載はありませんでした。
ライヴの場所について以下記述があるのみです。
… from her live show at 2003's Syracuse jazz festival captured here in full.

2016年11月 9日 (水)

POP Deluxe/Mari Wilson (2016年)

英女性ポップ・シンガー、マリ・ウィルソンが2016年にリリースしたアルバムです。バカラック・カヴァーを5曲も収録!

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全13トラック中、バカラック作品は5トラック

2. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME (3:52)
4. THE LOOK OF LOVE (4:46)
7. 24 HOURS FROM TULSA (7:06)
10. ANYONE WHO HAD A HEART (3:38)
12. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF (4:53)


英女性ポップ・シンガー、マリ・ウィルソンが2016年にリリースした通算6作目のアルバムです。

750e92_bfcb01fc73ab41369d29cab0d9_2750e92_04b4a9aae664490393c6cb3d5d7e マリ・ウィルソンは、1954年ロンドン生まれ。1982年の 「 JUST WHAT I ALWAYS WANTED (邦題:マリのピンクのラブソング) 」 が全英8位になるなど、1980年代前半にニューウェイヴ系ポップソングを歌って人気があったそうです。当時は大きなハチの巣状の髪が特徴でした。(写真左)

表が右目で裏が左目という本アルバムのジャケット、素敵だと思うのですが残念ながら彼女の髪型はわかりません。ですので、最近のお姿を載せておきます。今はショートにしてるんですね~。(写真右)

彼女は、前作アルバム 『 COVER STORIES 』 を2012年春にリリースしているのですが、これは文字通りカヴァー・アルバムでした。その後、2014年1月に “ Am I The Same Girl - Mari Sings Dusty ” というダスティ・スプリングフィールドをトリビュートしたコンサートを行い、同年6月にはBBCコンサート・オーケストラをバックにダスティとシラ・ブラックの曲を取り上げました。そして、翌2015年は “ Ready Steady Girls - the songs of Dusty, Cilla, Petula and more ” と銘打ち、ダスティ/シラ/ペトゥラ・クラーク他の曲を歌う英国ツアーを敢行!

そういった流れのなかで2016年5月にリリースされたのが本アルバムでございます。今回彼女は1960年代に英国でヒット※した曲ばかり12曲をカヴァー。ヒットさせたアーティストで括ると、ダスティ・スプリングフィールドが5曲(T-4,7,8,11,12.)、ペトゥラ・クラークが2曲(T-3,5.)、シラ・ブラックが2曲(T-6,10.)、サンディ・ショウが1曲(T-2.)、ジャッキー・リーが1曲(T-9.)、ザ・スプリングフィールズが1曲(T-13.)といった具合。なお、アルバム冒頭のT-1. はT-13. のイントロなので曲数にカウントしていません。  ※ダスティのT-8. 「 IN PRIVATE 」 だけは1989年のヒット曲。

プロデューサー/キーボード奏者のアラステア・ギャヴィンとマリ・ウィルソンによる共同プロデュースで、アラステア・ギャヴィンはアレンジも担当しています。聴いてみますと、プロデュース・ワーク&アレンジは素晴らしいの一言。ニューウェイヴ風ポップスを軸に、アンビエント風、ロック調、普通のポップス風など曲によって仕立てを変えているのですが、アルバムとしての統一感があります。ポップで、暖かく、深みが感じられるんですね。派手さはないものの丁寧で色彩感のあるマリ・ウィルソンの歌唱が、その印象を更に確かなものにしています。

んで、バカラック作品のカヴァーは5曲。

T-2. 「 愛の想い出 (恋のウェイト・リフティング) 」 はサンディ・ショウ版を土台にニューウェイヴ風の味付けを施したポップなカヴァー。ノリが良く、(実質的な)アルバムの冒頭に相応しいです。T-4. 「 恋の面影 」 はゆったりアンビエントな雰囲気のカヴァー。感情を込めつつも過剰演出になっていない彼女の歌声に魅了されます。

T-10. 「 恋するハート 」 はブルース・ロック調の仕立て。終わるかな?と見せかけ、更に曲が続いたあとにスパッと終わる構成が新鮮です。T-12. 「 恋のとまどい 」 は、ヒップホップとアンビエントとブルースが混ざった感じと言ったらいいんでしょうか、曲の持ち味をこういう形で引き出したセンスが素晴らしいです。曲の後半になるにつれて少しずつ感情を高めてメロディをフェイクしていく彼女の歌唱にも引き込まれます。

そして、バカラック作品以外の曲も含め本アルバムでも白眉の出来なのが、T-7. 「 タルサからの24時間 」 。バカラック作品の中では “ あか抜けない土着ソング(©あるでお) ” のイメージが強いこの曲が、全く違った印象の曲に変身しています。アンビエントな環境音楽風で、リズムの刻みは一切ありません。シルクのような柔らかい彼女の歌声は聴く人の心をやさしく包み込み、心地よい時間が流れます。7分強もある長い曲ですが、その長さを全く感じさせません。曲自体が持つ “ 物語性 ” をよく理解して歌ってるんだと思います。この曲だけでも本アルバムを購入した甲斐がありました。

AmazonやiTunesでは本アルバムの試聴&ダウンロードが可能です。試聴だけでも是非!


R3786321166543607jpegここからはオマケです。MP3データ等しか持ってないカヴァーをご紹介。
1982年に 「 JUST WHAT I ALWAYS WANTED (邦題:マリのピンクのラブソング) 」 が全英8位になったことは前述しましたが、通常の7''シングル盤を出した後に12''シングル盤も出したんですね。その12''シングルのB面がバカラック・カヴァーの 「 ARE YOU THERE (WITH ANOTHER GIRL) (邦題:アー・ユー・ゼア) 」 (4:41) だったんです。この曲は1983年リリースのデビュー・アルバム 『 SHOWPEOPLE 』 (写真)にも収められています。
以前ご紹介したように、このマリ・ウィルソン版は 原田知世版 「 アー・ユー・ゼア 」 の元ネタ。マリ・ウィルソンの歌唱は平板であまり印象に残らないですが、ニューウェイヴ的打ち込みのリズムに微かにドリーミーな味わいが漂うポップなカヴァーです。

Girl_talkマリ・ウィルソンは、 英ジャズ・シンガーの Claire Martin (クレア・マーティン)、英キャバレー?・シンガーの Barb Jungr (バーブ・ジュンガー)と組んで2006年に 『 Girl Talk 』 (写真)というアルバムをリリースしています。どう見ても Girl じゃないと思うんですが…(笑)。昔のガール・ポップをカヴァーしているようなんですが、バカラックも2曲カヴァーしています。
「 WIVES AND LOVERS 」 (4:05) はピアノのみをバックに歌うジャズ・ヴォーカル仕立て。一部のコーラスを除いて一人で歌っています。3人のうち誰が歌ってるのかは不明ですが、ジャズだからクレア・マーティンかな?
「 WISHIN' AND HOPIN' 」 (1:28) はアカペラで3人ハモって楽しそうに歌っています。約1分半と短く、あっという間に終わっちゃうのがちと残念*_*;

Claire_martinついでにもう一枚アルバムをご紹介。
『 Girl Talk 』 でユニットを組んだ一人、 クレア・マーティンは1967年ウィンブルドン生まれの英ジャズ・シンガー。2004年にリリースした 『 SECRET LOVE 』 (写真) でクレア自身も 「 GOD GIVE ME STRENGTH 」 (6:22) をカヴァーしています。
バックはドラムス、Eベース、Eギター、キーボードのカルテットと思われますが、この演奏が渋くてクール。クレアは若干低めで太い歌声の持ち主のようですが、抑えるべきところは抑え、サビあたりではエネルギッシュに歌っています。メリハリの効いた表現力はサスガです~。


【データ】
『 POP Deluxe 』
Mari Wilson

CD:2016年5月13日リリース
レーベル:WG RECORDS (UK)
番号:WG 001

Produced by Mari Wilson and Alastair Gavin
Executive producer: Corinna McShane
Arrangements by Alastair Gavin
Programming, engineering by Alastair Gavin
  Piano, Keyboards: Alastair Gavin
  Guitars: Paul Dunne
  Bass: Don Richardson
  Drums: Martin 'Frosty' Beedle
  Percussion: Jody Linscott
  Timpani, tambourine (T-12.): Julian Fairbank
  Saxophone: Mornington Lockett
  Clarinet: Nick Dawson
  Backing Vocals: Mari Wilson, Lily May, Alastair Gavin

2016年11月 6日 (日)

A THOUSAND KISSES DEEP/Chris Botti (2003年)

米ジャズ・トランペット奏者のクリス・ボッティが2003年にリリースしたアルバムです。バカラック作品を2曲収録!

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全11トラック中、バカラック作品は2トラック

3. THE LOOK OF LOVE (5:17)
8. THE LAST THREE MINUTES (3:32)


米ジャズ・トランペット奏者のクリス・ボッティが2003年にリリースしたアルバムです。

クリス・ボッティは1962年生まれ。1995年にアルバム・デビューし、本アルバムが6作目。内容的にはポップスとジャズのクロスオーバーといった感じでしょうか。えっ、それじゃフュージョンじゃないかって? う~ん、でもフュージョンではなんとなくしっくりこないような…。まっ、どうでもいいか。

バカラック作品は2曲で、カヴァーと書き下ろし新曲が1曲ずつ。カヴァーはT-3. 「 恋の面影 」 で、コンテンポラリーな味付け。打ち込みの8ビートに乗って拍子の頭で弾くベースが実にクール。1コーラス目はクリス・ボッティが旋律をまったりと吹きます。2コーラス目は女性シンガーが歌い、3コーラス目は前半がクリス・ボッティのアドリブでサビが女性シンガーという構成。歌っている女性はカナダ人のシャンタール・クレヴィアジックです。

そして、書き下ろし新曲がT-8. 「 ザ・ラスト・スリー・ミニッツ 」 。クレジットによれば、バカラックと Andre Young の共作とあります。Andre Young とはプロデューサー/ラッパーのドクター・ドレーのこと。なるほど、♩≒88のテンポで流れるヒップポップ系の8ビートのドラム・ループはそーゆーことなのね。クリス・ボッティがミュートをつけて吹くトランペットのメロディはあまり動きのないもの。んで、このメロディ、どこかで聴いたことあると思ったら、2年後の2005年にバカラックがリリースしたアルバム 『 AT THIS TIME 』 収録の 「 GO ASK SHAKESPEARE(ゴー・アスク・シェイクスピア) 」 と全く同じ! 「 GO … 」 は歌詞付きなので、曲名も変えたんでしょうねー。

クリス・ボッティのトランペットは繊細で、物憂げな曲にはピッタリと思います。でも、アルバム自体は私の好みではないです。バカラック作品の2曲もなんだか中途半端で…。クリス・ボッティさんごめんちゃいm(_ _)m


【データ】
『 A THOUSAND KISSES DEEP 』
Chris Botti

CD:2003年9月30日リリース
レーベル:COLUMBIA
番号:CK 90535

Produced by Steve Lindsey
T-3. 「 THE LOOK OF LOVE 」
  Printz Board - Drum Programming
  Mike Elizando - Bass
  Keefus Ciancia & Jim Cox - Keyboards
  Steve Lindsey - Piano & Keyboards
  Dean Parks - Acoustic Guitar
  Smokey Hormel - Electric Guitar
  Chantal Kreviazuk - Vocal
  Strings Arranged and Conducted by Mort Lindsey
T-8. 「 THE LAST THREE MINUTES 」
  Written by Burt Bacharach, Andre Young
  Keefus Ciancia - Moog Voyager & Keyboards
  Jim Cox - Fender Rhodes & Keyboards
  Doyle Btamhall - Guitar
  Lenny Castro - Bongos
※ クレジットに記載はありませんが、全曲 Chris Botti が Trumpet を吹いています。

2016年11月 2日 (水)

AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER/O.S.T. (2002年)

オースティン・パワーズ3部作の3作目、米映画 『 オースティン・パワーズ ゴールドメンバー 』 のサントラです。バカラック・カヴァーを1曲収録!

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全12トラック中、バカラック作品は1トラック

12. ALFIE (what's it all about, Austin?) (2:45)  ~ Susanna Hoffs ~


Img305cc_2 オースティン・パワーズ3部作の3作目、米映画 『 オースティン・パワーズ ゴールドメンバー 』 のサントラです。

『 オースティン・パワーズ 』『 オースティン・パワーズ:デラックス 』 の続編で、日本公開時のコピーは “ おバカもいいかげんにしなサイケデリック!! ” でした。過去2作と比べるとセンスいまいちだな、このコピー^^;。

バカラック作品は、T-12. 「 アルフィー (ホワッツ・イット・オール・アバウト、オースティン?) 」 。「 アルフィー 」 のカヴァーなのですが、歌詞の ‟ アルフィー ” を全て “ オースティン ” に替えてスザンナ・ホフスが歌っています。

─  最後は 「 アルフィー 」 の替え歌  僕の妻が歌っている  完ぺきな組み合わせだね  ミング・ティーのスザンナと  パパ役のマイケル・ケイン  シリーズの生みの親のバカラック  すべてこのシリーズの素だ  ─

この 「 アルフィー 」 は本映画のエンド・タイトルの一番最後に流れます。DVDのコメンタリーでジェイ・ローチ監督が語ったコメントを引用しました。

オースティンのパパ役を演じたマイケル・ケインは、1966年の英映画 『 アルフィー 』 で主演してた俳優さん。DVD特典映像の未公開シーンに、出演者がリレーしながら 「 アルフィー 」 歌うシーンがありました。このシーンのラスト辺り、街に佇むマイケル・ケインの背後で映画 『 アルフィー 』 の映像が流れ、若き日のマイケル・ケインが映し出されるんです。コメンタリーでジェイ・ローチ監督自身が ─  自分には珍しく芸術的なシーンが撮れた  ─ と振り返ったこのシーン。もしカットされなかったらサントラにはこのバージョンが入っていたかもしれません。とっても残念です…。

あと、映画本編の終了間際に 「 WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE (世界は愛を求めている) 」 が流れます。そして、エンド・タイトルではバカラック本人がピアノ弾き語りでこの曲を歌っています。曲の長さは約1分と短いですが、このシーンの重要性はマイク・マイヤーズとジェイ・ローチ監督のコメントを聞けば十分理解できます。

Bb_in_ap3 ─  <マ> 最後に取っておきの映像  この偉大な人物に対する感謝と尊敬の気持ちを表した  バカラック氏がいなければ  このシリーズは生まれなかった  カーラジオで 「 恋の面影 」 を聴き僕はふと思った  スウィンガーはどこへ行った?  そして僕の父が愛した数々の映画  1作目にも使われたこの曲は 『 007 』 の主題歌にもなった  バートは偉大な作曲家であり好人物で  出てもらえて本当にうれしい  <ジェ> この曲を歌うバートの歌声のすばらしさ  今回の録音では最高のヴォーカルを聴かせてくれた  ─  (DVDのコメンタリーより)

話しぶりから、ヨイショでもなんでもなく心からの言葉だということが伝わってきます。目頭がちょっと熱くなりましたょ。私も加齢が進み涙もろくなったのかもしれません…。

今回じっくり聴いて気が付いたのですが、“ What the world needs now is love, sweet love ~ ” の箇所で sweet の歌い出しがなぜか半拍早いんです。1作目でのバカラック自身の歌唱も含めて、同様の例は記憶にありません。バカラックの優しい歌声とともに、そんな些細なことも印象に残った 「 世界は愛を求めている 」 でした。サントラに収録されなかったのが本当に残念でなりません。


【データ】
『 AUSTIN POWERS IN GOLDMEMBER 』 (邦題:オースティン・パワーズ ゴールドメンバー)
Music from & inspired by the motion picture

CD:2002年7月リリース (所有CDは、2002年8月7日リリースの日本盤。ライナーは馬場敏裕氏)
レーベル:Marverick Recording(US) (所有CDは、ワーナーミュージック・ジャパン)
番号:9 48349-2 (所有CDは、WPCR-11234)

soundtrack produced by Danny Bramson and John Houlihan
soundtrack executive producers: Mike Myers, Guy Oseary and Jay Roach
music supervisor: John Houlihan
T-12. 「 ALFIE (what's it all about, Austin?) 」
  Produced by Brad Wood and Susanna Hoffs
  Additional Production by Greg Hilfman
  Lyric changed from "Alfie" to "Austin" by permission

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