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2017年5月17日 (水)

Original Demos/Burt Bacharach and Tonio K. (2017年)

スペインのレーベルからリリースされたばかり! バカラック&トニオ・K作品のデモ音源集です。

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所有CDのシリアル№ 0162 (CDケース裏のバーコード下に刻印)

1. IF I SHOULD LOSE YOU   M
2. CHANGE MY MIND   M
3. NEVER TAKE THAT CHANCE AGAIN   M
4. TELL IT TO YOUR HEART   FM
5. WHERE DOES LOVE GO?   M
6. LOVE'S STILL THE ANSWER   M
7. COUNT ON ME   M
8. DO YOU?   F
9. GO ASK SHAKESPEARE   M
10. IT WAS YOU   M
11. WHAT LOVE CAN DO   M
12. YOU AND I   M
13. WHEN YOU LOVE SOMEBODY   F
14. SOMEDAY   F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約60分


バカラック&トニオ・K作品のデモ音源集です。

前回記事のとおり、“ スペインの独立系レーベル CONTANTE & SONANTE から5月15日に限定1,000枚でリリース ” という情報を得て、公式サイトで5月2日に予約注文していました。そうしましたら、なんとリリース日前の5月13日に到着! 注文してすぐ発送したんでしょうね。 届いたCDには律儀にもシリアル№が! 私のは 0162 でした。これって、注文→発送順なのかなぁ。現時点で在庫は何枚くらいなんでしょうか??

曲のセレクション及びライナーはトニオ・Kとレーベルによるもので、バカラック爺にも了解を取ったそう。レーベルのCEOが書いたバカラックとトニオ・Kの出会いに関するコラム、全10ページにも及ぶトニオ・K自身による全14曲の解説など、ライナーは充実の一言。せっかくなのでコラム部分をかいつまんで紹介します。ちゃらんぽらんな意訳ですがご容赦くださいませ。

─  バカラックとトニオ・Kは、1995年に一緒に曲を書き始めた。共作のアイデアはふたりに共通するロスの出版社が提案したもの。二人ともアリソン・アンダース監督の映画 『 グレイス・オブ・マイ・ハート 』 に曲を提供していたことがその発想の元にあるようだ。バカラックはエルヴィス・コステロと 「 ゴッド・ギヴ・ミー・ストレングス 」 を共作し、トニオ・Kは映画の音楽プロデューサーであるラリー・クラインと 「 LOVE DOESN'T EVER FAIL US (恋の痛手) 」(ザ・ウィリアムズ・ブラザーズ)を書いていた。バカラックはトニオ・Kの当時の曲 ~ ヴァネッサ・ウィリアムス&ブライアン・マックナイトの 「 LOVE IS 」 やボニーレイットの 「 YOU 」 ~ をラジオで聴いて知ってたし、1960年代に音楽を聴いて育ったトニオ・Kはもちろんバカラックのカタログに精通していた。1960年代のアメリカでバカラックの音楽を知らないなんてモグリだからね。ロスで最初に会って親しみを感じたバカラックは、トニオ・Kをビーチハウスに呼んでいくつか音楽上のアイディアを出した。バカラックがそれをピアノで弾き始めた時、トニオ・Kは自分の顔がにやけてるのに気づいて必死でこらえた。トニオ・Kはバカラックにこう言った。「 もし目隠しされ頭に銃を突きつけられピアノを弾いてるのは誰か当てろと言われたら、バート・バカラック! と答えられますよ。」 バカラックは笑って、いい時間を過ごせそうだと言った。その独特なリフはそれ以後二人が共作する最初のものとなり、「 IF I SHOULD LOSE YOU 」 と呼ばれるその曲はシカゴによって直ぐにレコーディングされた。彼らは良いスタートを切った。 ─ (Gabriel Raya、2017年4月、Constante & Sonante )

トニオ・K(別名 Steven Krikorian)は1950年生まれでバカラックより22歳年下。思春期にリアルタイムでバカラック黄金期の曲を聴いた世代ですね。日本では久石譲さん(1950年生)、松任谷正隆さん(1951年生)、高橋幸宏さん(1952年生)あたりが同世代になります。

ライナーのトニオ・Kの解説を元に、デモ音源の参加ヴォーカリストや最初にレコーディング/リリースしたアーティスト(以下、オリジナルと称す)などを下表にまとめました。なお、T-8,10. のオリジナルはライナーに未記載でしたので私が書き加えました。

Bb_and_toniok_list

デモといってもよくできてるな~というのが第一印象。ピアノはけっこうバカラックが弾いてるみたいですが、一部曲を除いて演奏は大部分がそれぞれプロデューサー自身によるもの。ヴォーカルは、元ヴァレンタイン・ブラザーズのビリー・ヴァレンタイン(5曲)、LAのセッション・シンガーのウォーレン・ウィービー(1曲)、元シカゴのビル・チャンプリン(1曲)、LAのシンガー/女優のブリトニー・ベルティエ(1曲)、バカラックの友人で隣人のお嬢さん(現在はLAで女優してるそう)のミミ・パーレイ(1曲)、それにバカラック・シンガーズの2人 ~ ジョン・パガーノ(2曲)とドナ・テイラー(1曲)も歌っています。おっと忘れちゃいけねぇ、バカラック爺も1曲歌ってました。バックコーラスでは、3人いるバカラック・シンガーズのもう1人 ~ ジョシー・ジェイムスも一部参加してるようです。

全体的にはテンポやテイストがオリジナルとデモで同傾向のものが多いです。T-6. とT-9. なんかはヴォーカルを除いて演奏がデモとオリジナルで全く一緒だったりします。ブライアン・ウィルソンも共作者のでオリジナルをブライアンが歌ったT-11. では、デモもビーチ・ボーイズ風のバック・コーラスでそれらしい雰囲気が出ています。T-1. のオリジナルはシカゴらしくブラスを強調した味付けで、デモとはちょっと違いますかね。T-4. は女性シンガーのランディ・クロフォードがオリジナルをうたっていますが、デモは男女のデュエット・ナンバー。これがなかなか良くてデモの方が私は好きです。

デモとオリジナルでかなり印象異なるのがT-8. とT-10. 。あのジェリー・リーバーも共作者に加わっているというT-8. はオリジナルをSMAP(吾郎ちゃんのソロ)が歌っているのですが、デモとは曲名を変え歌詞も日本語に。このSMAP版は森浩美という方が作詞をしていて、Tonio K.が書いた詞の日本語訳ではありません。だから曲名も変えたのか⁉ デモがR&Bテイストなのに対してオリジナルはダンス・ポップ系で吾郎ちゃんの歌いっぷりもどこかぎこちない感じです。T-10. はミディアム・バラード曲ですが、デモの軽い8ビートに対してオリジナルは弦楽四重奏(+途中からピアノ)をバックに椎名林檎さんの情感こもった歌唱…という具合に全然違う仕上がりとなっています。🍎林檎さん、さすがです。

まだ世に出てない4曲のうち、3曲(T-2,5,12.)はミディアム・テンポのバラード曲でT-13. はミディアム・テンポのコンテンポラリー曲。この中では、T-10. とよく似たイントロで始まるT-2. が印象に残りました。


オマケとして、オリジナルが収録されているアルバムをリスト・アップしておきます。リンクは拙ブログの過去記事に飛びます。よろしかったら参照ください。リンクのないものは、アルバム・ジャケットと収録されているバカラック作品について簡単にコメントしています。
T-1. 『 Chicago XXVI Live in Concert 』/Chicago
T-3. 『 Friends From Schuur 』/Diane Schuur
T-4. 『 Play Mode 』※/Randy Crawford (2000年)
「 TELL IT TO YOUR HEART 」 (4:11) 収録。このアルバムでは他にも 「 ALFIE 」 (3:26) をカヴァーしているのです。この 「 アルフィー 」 はリズムのアレンジがちょっと変わっていて、波間に揺れてるような感覚になります。ランディ・クロフォードの歌唱はどこか淡白であまり印象に残らないのですが…。※US盤のみ 『 Permanent 』
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T-6. 『 SOGNI PROIBITI 』/ornella vanoni
T-7. 『 HERE I AM : Isley Meets Bacharach 』/Ronald Isley
T-8. 『 super.modern.artistic.performance 』/SMAP (2008年)
「 DO YOU? 」 から曲名を変えた 「 LIFE WALKER 」 (5:12) を収録。
Smap
T-9. 『 AT THIS TIME 』/Burt Bacharach
T-10. 『 浮き名 』/椎名林檎
T-11. 『 New Music From An Old Friend 』/V.A. (2007年)
ブライアン・ウィルソンが歌う 「 WHAT LOVE CAN DO 」 (4:34) を収録。他にもこのアルバムには2曲バカラック作品が収録されています。バカラック&ピーボ・ブライソン名義の 「 ALFIE 」 (3:46) は、オーケストラをバックにピーボ・ブライソンがしっとり歌っています。バカラックはピアノを弾いてるようです。もう1曲はバカラック&ジョン・パガーノ名義の 「 I STILL REMEMBER 」 (4:51) で、これはバカラック&ジョン・パガーノ&トニオ・Kの共作による書下ろし曲。ミディアム・テンポの3拍子の曲で、淡々としたマイナーの曲です。尚、アルバム・ジャケットが2種類あるので両方載せておきます。
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T-14. 『 MY SHOW 』/Carola


【データ】
『 Original Demos 』
Burt Bacharach and Tonio K.

CD:2017年5月15日リリース
レーベル:CONTANTE & SONANTE (España)
番号:CSCD-0117

Produced by
  T-1~5. Stephan Oberhoff
  T-6~12. Ted Perlman
  T-13,14. Steve Deutsch
Mastered by John Astley at Close To The Edge, London, UK
Executive Producer: Gabriel Raya (Contante & Sonante CEO)

Ⓒ & Ⓟ 2017 Burt Bacharach.
Manufactured and distributed by Contante & Sonante under license from Burt Bacharach.

注文先: CONTANTE & SONANTE
アマゾンやディスクユニオンさんでもそのうち輸入盤or中古品が出回ると思いますが…。
  

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コメント

はじめまして、偶然、貴ページを発見しました。
私もバカラック好きで、気になったアルバムは集めています。
このアルバム、存在知りませんで、この記事を見た瞬間、購入しました。
PayPal入っていてよかったー。
で今日届きました。シリアルは356でした。
今後とも参考にさせていただきます。

えんぽんさん、はじめまして
あるでおです。

コメントありがとうございます!
デモ集、購入されたんですね。
拙ブログで紹介した甲斐がありました(^^)

バカラックをお好きな方はたくさんいらっしゃるので
こんなお恥ずかし内容でいいんだろうか…と思いつつ
結局好き勝手に書いております。
こちらこそよろしくお願いします。

既にご存知だとは思いますが、もしご存じでなければ
まったりさんのブログ「バカラックマジックでまったりと」
も是非ご覧になってくださいませ。
私より深く、濃く、愛情がこもってるブログです。

あるでおさん、お返事ありがとうございます!

いや、あるでおさんの詳細な解説は参考になります。
私はぼんやりと聴いている事が多いので、詳細情報には疎いのですw。

定期的に新譜をチェックしているわけでもなく、時々思い立っては
CDショップで探してみたり、Amazonで検索してみたり。
年季だけは長くて、かれこれ30年以上バカラックファンやってますが(しかも一人コツコツw)、
一向に上達しない、という奴ですね。

まったりさんのblog存じていませんでした。見てみたいと思います。

というわけで今後ともよろしくお願いいたします。

えんぽんさん、おはようございます。
梅雨の晴れ間、気持ちいい朝です。

私も詳しい情報とか気にしないタチなのですが、
ブログを始めてからは何か記事のネタを探さなきゃと
止むに止まれずネットで情報を探してる次第。
老眼がどんどん進む身にはツライです(>_<)

えんぽんさんとの違いはキャリアでしょうか。
私のバカラック蒐集キャリアはまだ25年に届いてません(^^;

キャリア30年以上のえんぽんさんを始め、
1971年のバカラック初来日コンサートに行かれたとか
コンサートには行けなかったけどライブのLPは買われたとか
『 失われた地平線 』 をロードショーでご覧になったとか
そういう長いキャリアを持つ皆さんからコメントを頂けて
本当にありがたいと思っています。

またお越しください。
お待ちしております。

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