Great Songs of Bacharach & David/V.A. (1972年)
1972年米国キャピトル編集のバカラック物コンピレーション・アルバムです。
(画像は全てクリックすると大きくなります)

A1. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU ~ The Lettermen ~ M
A2. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU ~ Matt Monro ~ M
A3. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD ~ San Fernando Brass & Voices ~
A4. I'M A BETTER MAN (FOR HAVING LOVED YOU) ~ Al Martino ~ M
A5. THE LOOK OF LOVE ~ The Sounds of Our Times ~
B1. WALK ON BY ~ The Lettermen ~ M
B2. WHO IS GONNA LOVE ME ~ The Sounds of Our Times ~
B3. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE ~ Tony Sandler & Ralph Young ~ M
B4. MAKE IT EASY ON YOURSELF ~ Al de Lory ~
B5. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME ~ Peggy Lee ~ F
※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記
収録時間約28分
1972年米国キャピトル編集のバカラック物コンピレーション・アルバムです。全曲がカヴァーで目玉となるようなものはないのですが、A1,A2,B5.の3曲以外は普通のバカラック物コンピ盤に入ってないようなレアなものばかり。
本アルバムはCD化されておらず、中古レコード屋さんでLPを購入致しました。
以下、アーティスト毎に簡単に紹介していきます。写真は収録元のアルバム・ジャケットです。
ザ・レターメン : LAで50年に結成された3人組のコーラス・グループ。イージーリスニング・コーラス・グループの代表とか言われていて、その時々のヒット曲やスタンダードを多くカヴァーしてるようです。A1. 「 ディス・ガイ 」 のコーラスはとろけるくらいソフトで、正にイージーリスニング。1968年のアルバムからですが、プロデュースはアル・デ・ローリーだそう。B1. 「 ウォーク・オン・バイ 」 のコーラスは 「 ディス・ガイ 」 より力感ありますがエコーの効きでソフトに聴こえる感じ。こちらは1964年のアルバムに収録。

マット・モンロー : 1930年生まれの英国男性ポピュラー・シンガー。映画 『 野生のエルザ 』 や 『 ロシアより愛をこめて 』 の主題歌を歌ったお方です。A2. 「 遥かなる影 」 は、カーペンターズ版をよりゴージャスにした演奏をバックに余裕の歌いっぷりでバリトンの歌声を聴かせてくれます。
サン・フェルナンド・ブラス&ヴォイセズ : イージーリスニングのビッグ・バンドらしいです。アルバムはサン・フェルナンド・ブラス名義の1枚のみ。A3. 「 雨にぬれても 」 はティファナ・ブラスを思わせる軽くソフトな金管が特徴で、コーラスもうっすら聴こえます。約2分半ほどなのですぐ終わっちゃいます^^;。
アル・マルティーノ : 1927年生まれ(2009年没)の米国人俳優/シンガー。イタリア系で、映画 『 ゴッドファーザー 』 で女たらしの落ち目の中年シンガーを演じたそう。ジャケットをみてもいかにもイタリア系って感じ。A4. 「 ベター・マン 」 はオリジナルのエンゲルベルト・フンパーディンク版より少し早めのテンポでブリリアントに歌っています。バックの演奏もフンパーディンク版とほぼ同じアレンジですが、間奏での星が降るようなピアノなどはオリジナリティがあって私は好きです。
ザ・サウンド・オブ・アワ・タイムズ : よくわからないイージーリスニングのオーケストラ。たぶん覆面グループなんでしょう。A5. 「 恋のおもかげ 」 はハープシコードっぽい音色で合いの手を入れるのがユニーク。音色はチープですけど。B2. 「 フー・イズ・ゴナ・ラヴ・ミー 」 は超レア曲。オリジナルはディオンヌですが、カヴァーしてるのは他にピーター・ネロくらい。どちらの曲も、時々聴こえるハーモニカっぽい音色に'70年代への郷愁を感じます。

トニー・サンドラー&ラルフ・ヤング : サンドラー&ヤングというグループ名で知られる'60年代~'80年代に米国で活躍した男性デュオ。ヤングは1918年生まれ(2008年没)で、サンドラーより15歳も年上だったそうです。B3. 「 世界は愛を求めてる 」 はコンボ+ストリングスをバックにだら~っと歌っています。ところどころハモるのですが、全体的にボーカルというよりはコーラスって感じです。
アル・デ・ローリー : 1930年生まれ(2012年没)の米国男性プロデューサー/アレンジャー/セッションミュージシャン(キーボード)。プロデューサー/アレンジャーとしてはグレン・キャンベルを手がけたのが有名です。前述の通りザ・レターメンもプロデュースしています。レッキング・クルーの一員でもあったそう。B4. 「 涙でさようなら 」 はコンボ+ストリングスをバックにピアノがメロディを奏でていますが、実に平凡なイージーリスニングです。アルバム・ジャケットはお姿がなかったので、もう1枚写真を載せておきます。

ペギー・リー : 米国の女性ポップス/ジャズ・シンガー(1920年生、2002年没)。1956年リリース(DECCA)の名盤 『 ブラック・コーヒー 』 は私もCD持っています。B5. 「 愛の想い出 」 は、軽快なアレンジでノリの良い演奏と対照的に当時50歳だったペギーおばさんのノリはイマイチ。もう少し弾けて欲しい曲なのですが…。
ここからはオマケです。MP3で所有しているペギー・リーのバカラック作品をご紹介。
B5. 「 愛の想い出 」 を収録している1970年のアルバム 『 Bridge Over Troubled Water 』 ではもう1曲、「 雨にぬれても 」 (2:53) もカヴァーしています。ゆったりめのテンポで、こちらはペギー・リーおばさんも上手くシャッフルのリズムに乗って歌っています。イントロの印象的なフレーズ、本編でのオブリガートなど、フルートを上手く使ったアレンジがいいですねー。
また、
1971年リリースのアルバム 『 Where Did They Go 』 ではバカラック&デイヴィッドの新曲 「 MY ROCK AND FOUNDAION 」 (2:39) をレコーディングしています。
プロデューサーは Snuff Garrett で、アレンジャーは Al Capps。
ズンチャッチャのリズムで変拍子も入っているのでバカラックらしいといえばらしいのですが、このリズムが果たして50歳を過ぎたペギー・リーおばさんに合ってるかというと疑問です。サビのメロディの変な感じは1960年代半ばのバカラック作品を彷彿とさせるものですし、その昔に作曲してオクラ入りになってた曲なんじゃないかなぁ…。
【データ】
『 Great Songs of Bacharach & David 』
V.A.
LP:1972年リリース
レーベル:Capitol (US)
番号:QL-6734 (4 channel stereo), SL-6734 (stereo) ※
※私が所有しているのはQL-6734です。この頃キャピトルでは、通常の2チャンネル・ステレオ盤と4チャンネル・ステレオ盤の両方をリリースすることが多かったようです。レコード番号のQL/SLで識別できます。4チャンネルのことを英語では “ QUADRAPHONIC ” と呼ぶため頭文字をQにしたのでしょう。DECCAや日本ビクターの4チャンネル・レコードと異なり、キャピトルを始め当時の多くのレコード会社が採用していた4チャンネルはマトリックス式でした。マトリックス式のレコードは2チャンネル・ステレオとの互換性を重視した仕様のため、2チャンネル・ステレオでも再生可能です。
Album Director : Ernest K. Dominy
※ 日本のAmazonでの取り扱いは無し
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