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2017年7月

2017年7月30日 (日)

Johnny Mathis sings the music of Bacharach & Kaempfert/Johnny Mathis (1970年)

ジョニー・マティスが1970年にリリースした、バカラックとケンプフェルトの作品集です。

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ジャケット裏側の中央右、"25"と書いてあるのはシールです。剥がそうとしましたがビリビリになりそうで断念しました^^;

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LPダブルジャケット見開き状態

LP2枚組: 1枚目(SIDE1/SIDE2)はBert Kaempfert集で、2枚目(SIDE3/SIDE4)がBurt Bacharach集。

SIDE3
1. WALK ON BY
2. THE LOOK OF LOVE
3. I SAY A LITTLE PRAYER
4. HEAVENLY
5. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
SIDE4
1. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
2. ALFIE
3. ODDS AND ENDS
4. FAITHFULLY
5. DON'T GO BREAKING MY HEART

収録時間約32分 (2枚目のみ)


米国の男性ポピュラー・シンガー、ジョニー・マティスが1970年にリリースした、バカラックとケンプフェルトの作品集です。以下、2枚目のバカラック集のみ言及してまいります。

ジャケット見開きにジョニー・マティスが本アルバムに寄せたコメントが載ってまして、その一端をわたくしめの超意訳でご紹介。

─ 作曲家シリーズのアルバムを作ろうというアイディアを思い立った時、私はどこから始めたらよいかという難題に直面した。 … バート・バカラックとベルト・ケンプフェルトを取り上げたらどうだろう? 悪い考えじゃないぞっ!
 ニューヨークのイーストサイドにあるアパートで、あれは確か晴れた日の午後だったかな、バート・バカラックと故シドニー・ショウが 「 HEAVENLY 」 を作ってくれたんだ。(そういえば、バートは大型のボクサー犬を飼ってたな) 「 HEAVENLY 」 は、アルバムのコンセプトを発展させてくれた素晴らしい曲だった。その後、「 FAITHFULLY 」 、「 WARM AND TENDER 」 、 「 WALK ON BY 」 、「 ALFIE 」 、「 THE LOOK OF LOVE 」 、「 RAINDROPS KEEP FALLIN' ON MY HEAD 」 、そして最近ではアルバム 「 CLOSE TO YOU 」 のタイトル曲なんかを歌ってきた。いずれもとても楽しい経験だったょ。 (以降略)  ─


ジョニー・マティスが歌ったバカラック作品リスト(対象期間 : 1956年~1995年)がこちら↓
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ご覧の通り、本アルバムはそれまでに歌ってきたバカラック作品(OriginalやCover)のなかから10曲をコンパイルした編集盤なんですね。アルバムの存在は知っていたのでCD化されるのをず~っと待っていたのですが、我慢できず中古LPを購入した次第。Amazonのマーケットプレイスに出品されていたのを今月たまたま発見! 見るとお店は英国。LPだし途中で割れないかなぁ~と若干心配だったのですが10日ほどで無事届きました。良かった良かったhappy01

コンピ集CDに入ってたりMP3をダウンロードしたりして知ってる曲もありますが、半数の5曲は初めて聴く曲でした。せっかくなので、全10曲、元々の収録アルバムを年代順に辿りながら紹介して参ります。

『 Heavenly 』、1959年8月リリース (CS 8152)
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彼がライナーで書いてる通り、SIDE3-4. 「 HEAVENLY 」 を収録。
バカラックが書下ろしたスローでしっとりした4ビートの曲。年代が年代だけに、メロディ他作曲面でバカラック臭は殆ど感じられません。アレンジ&指揮はグレン・オサー。ストリングスを中心としたオケとピアノ・トリオによるバックの演奏はオールドファッション且つ流麗そのもの。ジョニー・マティスの評価は悪くなかったワケで、職業作曲家として依頼された仕事を頑張ってこなしてたんだろーな…としばし想像。

『 Faithfully 』、1959年12月リリース (CS 8219)
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前作 『 Heavenly 』 に続くアルバムで、SIDE4-4. 「 FAITHFULLY 」 を収録。
これも書下ろし曲。韻を踏んでいる曲名やスローでしっとりした曲調も含めて 「 HEAVENLY 」 とは兄弟曲って感じ。さりげなく転調するところはちょっぴりバカラック臭がしますが。

以上2曲はどちらもカヴァーを一度も聴いたことがない超レア曲です。

『 Love Is Blue 』、1968年3月リリース (CS 9637)
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SIDE3-1. 「 WALK ON BY 」 、SIDE3-2. 「 THE LOOK OF LOVE 」 、SIDE3-3. 「 I SAY A LITTLE PRAYER 」 、SIDE4-5. 「 DON'T GO BREAKING MY HEART 」 の4曲を収録。
「 WALK ON BY 」 は、短いイントロのあとジョニーがラララ~とメロディをハミングで歌うのに意表を突かれます。が、その部分も実はイントロで、転調して半音下がってからようやく1コーラス目が始まります。それ以外はディオンヌ版の焼き直しです。「 THE LOOK OF LOVE  」 は、途中までは平凡なカヴァーなのですが、エンディングでメロディをフェイクしてまったりとフェードアウトするところは印象的。「 I SAY A LITTLE PRAYER 」 もイントロの独特なフレーズや間奏やちょっとした対旋律など洒落たアレンジが好印象。反面、ジョニーの歌唱は印象薄いんですが。「 DON'T GO BREAKING MY HEART 」 はロジャニコ版とクリソツで可もなく不可もなくといったところ。

『 Those Were The Days 』、1968年11月リリース (CS 9705)
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SIDE3-5. 「 THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU 」 を収録。
以前ジョニー・マティスの1996年のアルバム 『 ALL ABOUT LOVE 』 を紹介した際取り上げましたので、ここでは割愛します。

『 Love Theme From "Romeo And Juliet" (A Time For Us) 』、1969年7月リリース (CS 9909)
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SIDE4-1. 「 I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN 」 を収録。
1コーラスめはアコギ主体の伴奏。一部女性ヴォーカルとのハモりもあってミュージカル 『 プロミセス・プロミセス 』 でチャック役が歌ったバージョンと似ています。転調後の2コーラスめはストリングスやピアノにグロッケン、それに女性コーラスなんかも絡んできて賑やかに。アウトロではストリングスが小粋なフレーズを奏でます。こういう曲にジョニー・マティスのまったりした声質は合ってるかも。
この曲はシングルでもリリースされました(1969年、4-44837)。カップリングは同じく 『 プロミセス・プロミセス 』 から 「 WHOEVER YOU ARE, I LOVE YOU 」 。この 「 WHOEVER ~ 」 はシングル・オンリーで収録アルバムは見当たらないんですよねー。聴いてみたいなぁ。

『 Raindrops Keep Fallin' On My Head 』、1970年2月リリース (CS 1005)
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SIDE4-2. 「 ALFIE 」 、SIDE4-3. 「 ODDS AND ENDS 」 を収録。
「 ALFIE 」 はオケが奏でるゴージャスなバックと較べてジョニーの歌はちょっと軽い感じ。エンディングの手前、 “ アルフィー ” のところを長~く伸ばして歌うなど頑張ってるんですけどね。一方の 「 ODDS AND ENDS 」 は、ピアノが奏でる雨だれのような可愛らしいイントロをはじめとした軽快なオケストレーションにジョニーのまったりした歌唱が良くマッチしてます。
アルバムのタイトル曲 「 RAINDROPS KEEP FALLIN' ON THE HEAD 」 は、残念ながら本アルバムには未収録。これも聴きたかったなぁ…。

評価は曲によってバラツキ大ですが、安価でしたら中古LP購入オススメします。


【データ】

『 Johnny Mathis sings the music of Bacharach & Kaempfert 』
Johnny Mathis

LP:1970年Autumn リリース
レーベル:Columbia
番号:CG 30350

Produced by Robert Mersey, except SIDE4-2 by Jack Gold
Arranged and conducted by Robert Mersey (SIDE3-1,2,3, SIDE4-1,5)
Arranged and conducted by Glenn Osser (SIDE3-4, SIDE4-4)
Arranged and conducted by D'Arniell Pershin (SIDE3-5)
Arranged and conducted by Ernie Freeman (SIDE4-2,3)

Written by Burt Bacharach & Hal David (except SIDE3-4, SIDE4-4)
Written by Burt Bacharach & Sidney Shaw (SIDE3-4, SIDE4-4)

2017年7月24日 (月)

祝! 『 笑う洋楽展 』 登場!!

NHK BSプレミアム  『 笑う洋楽展 』  バカラック登場記念、特別企画!

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2017年7月23日(日) 0:15~0:45
NHK BSプレミアム 『 笑う洋楽展 』  Vol. 135
今回のテーマ : 「 立ち?座り? 」


過去この番組ではバカラックの曲がいくつか取り上げられてきました。でもまさか、バカラックご本人のパフォーマンス映像が登場するとは!? 全くもってサプライズでしたし、嬉しかったです~。

というワケで、今回は、『 笑う洋楽展 』 登場を記念して、見逃した方のために音声をテキスト化したいと思います~(^^♪ 尚、発言者は文字の色で区別しています。ちょっと見づらいかと思いますが悪しからずm(__)m

 ナレーション
 みうらじゅん氏
 安齋 肇氏

- * - * - * - * - * - * - * - * - * -

作品番号2
バート・バカラック 「 愛の想い出 」
カンサスシティが生んだアメリカを代表するヒット・メイカー。
ネイキッド・アイズによるカヴァーでも知られるこの曲、オリジナルがヒットしたのは1964年でした。

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東京オリンピックの年だったためか、当時は 「 愛のウェイト・リフティング 」 (※①) という邦題で発売されたんだって。いい加減だなぁ~、日本も。
オリジナルなんだっけ?
「 愛の思い出 」 (※②)
重いからねっ。
あっ、それだ! さすが安齋さん、オヤジギャグすぐわかるんだねー。日頃言うだけに凄ーい。それだわ、絶対そうだわ。今回観るのは、1970年イギリスの番組に出演した時の映像。バカラックは、あっバカラック本人出てきますよ、ピアノ椅子に座って指揮を始め、やがてピアノを弾きだす。では、VTRが終わるとき、バート・バカラックは立っている?それとも座っている? どういうことなんすか、これ。挨拶するってことかな。
あのー、ピアノを弾いて終わるか、指揮をして終わるかだよね。
あぁ、そういうことですね。
でもそれは、バカラックは多分立つでしょうね。指揮者としての責任ありますよ。
なるほど!
ビンビンに立っている!
(笑)わかりました!

〇 映像再生開始 (バカラックはピアノ椅子に座ったまま指揮を始める)

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まずはここからだよね。あれっ、意外に少ないね。

そりゃ、オーケストラといっても少ない。
少なかったね。
まぁいゃ、現代音楽の人だからね、この人。 (※③)
わぁ、そうだ。わっ。… そうか、立つほどではないね。
そうっすね。ナウだったもんこの頃、バート・バカラックは。映画音楽とか一杯知ってっけどさぁ。
コンサートもやってさぁ。
オシャレだもん、この人メッチャ。
すごい、女子が大量に行ってたよね。
男前だもん、この人。
ねー。… 基本さぁ、昔ってみんな男前じゃなかった?
男前だった。リーダーは男前なんだよ。
ねー。
って、誰がいま不細工なんすか。
いやいやいや、そういうことではなくてですょ。
そうそう、男前。
なんか男前多かったよ。おっ、立ってる立ってる!
ぐ~っと円形だぁ、これ。すごいぞこの円形。新薬師寺方式だよ、これ。
おーっ、新薬師寺。こうなんすか。
えぇ、あの、十二神将がぐるっとこう、薬師如来の周りを囲むんですょ。… あっ、こういう中腰っちゅーのもあるんだ、これ。
いや、これはまぁ完全立ってますね。
これは立ってますよねぇ。
立ってますよー。
基本この人ピアノ立ってますよ。
そうだよねぇ。
安齋くん、どっちって言いましたっけ?
立ってると。
オッケー。
なんかいけそうですね~。
いけそうですよ、ほら。全体を見てますし。
ねー。
じゃあ、もう椅子いらないんじゃないかって事じゃないっすか、この人。
ぐらいだよね。
おーっ、すごいねー。
おー、盛り上がってきましたねー。ただ、あんまり張り切っちゃうと疲れってのが…。
そうなんだよね。後ろ向くときにクッと首の筋やるときあるじゃないですか、痛~いとき。
あっ、座った!
座った! 弾くときは座ってらぁ。
だからほら、ピアノ・パートになると座るんだょ!
なるほど、なるほど。ということは、最後ピアノ・パートで終われば、座ってるんですよ。
そうですねぇ。
そうですよ。
違いますよ! 俺は立ってるのに賭けたんですょ。
あぁ、立ってるのにね。
賭けたってのも変ですけど。
ここはね、もう和音しか弾かないもん。
あー。そうだ、こういう時はいいんですよ。… すごくクネクネ動く人なんですね。
ねー。
ほら。
ホントだ。
ちょっと、なんか、コントみたいですよね。
昔、ポール・モーリアとかもよく動いてたじゃないですか。
動いてました動いてました。
ね!
よく思うんすけど、これみんな見てるんすかね、ちゃんと。
あー、指揮のことですか。いや、見てないとプロじゃないでしょ、やっぱ。
いや、そーですけど。なぁんか時々合ってないような気がするんですよねー。
でも、こういう時は指揮していないわけですからね。これは自分で考えろってゆーとこでしょ?
あっ、終わります終わります終わります。
あっ、あっ、あっ。立ってる、立ってる。
おー、よしよし。
立ってる。
引け引け引け~、はい、カットカットカット~。
あっでもねぇ、わかんないよ。
うっし。
オチがあるかもしんないよ、オチが。
あ~~~、アブナイアブナイ、アブナイアブナイ~~。

〇 映像終了 (バカラックは中腰のまま終了)

おっし! パチパチパチ
お~ほほほ。これはもう完璧だ。
ブラボー、ブラボー。
最後、これだったね。
危なかった! 危なかったねあれ~、途中。
出たねー。お尻突き出した。“死刑!”みたいな。こまわり君みたいなのが出た。
あ~、アブナイなぁ。
もう、そんな正解された安齋さんには、バート・バカラック最新写真を見てもらいましょう。2016年4月カリフォルニアで開かれたニューポート・フィルム・フェスティバルに参加した、87歳のバカラックさんです。カッコイイと思うよ、この人。 (※④)

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お~、でもなんか、感じ変わったね。
ね~、ずいぶん違うっすね~。
なんで下の床があんなに汚れてんの?
ホントだー。
えっらい汚れてんね。
えらいこぼしたね。
こぼしてんねぇ。
えっ、そいじゃあアレ、マフラーじゃなくて。
あれはもうバカラックさんのエプロンじゃないの?
あんだけこぼすんじゃダメだよねぇ。
こんときも、立ってるしね。ほらっ!
あっ、そーゆーことかぁ!
そーゆーことだ、これ。ありがとうございました、バート・バカラックさんで御座いました!

- * - * - * - * - * - * - * - * - * -

【補足】

The_pipers_clubimg600x3761492083026 ※① 「 愛のウェイト・リフティング 」は、 1964年、日本でサンディ・ショウ版のシングル・リリースされた時の邦題です。写真がそのジャケット(クリックすると大きくなります)。その後、ディオンヌ版の邦題 「 愛の思い出 」 の方が一般的になりました。 また、1983年にネイキッド・アイズがカヴァーした際の邦題は 「 僕はこんなに 」 でした。ちなみに、「 愛のウェイト・リフティング 」 とともに 「 恋のウェイト・リフティング 」 という邦題もよく見かけます。どこかで愛が恋にすり替わったんでしょうねー。私も 「 恋の~ 」 の方が正しいと思ってましたから^^;。

※② 番組では 「 愛のい出 」 と紹介されていましたが、拙ブログではバカラック自伝に記載の 「 愛のい出 」 を採用しております。

※③ バカラックがダリウス・ミヨーに師事したことがあるから現代音楽と言及したんでしょうか? いずれにせよ、現代音楽は認識違いですね。

※④ 2016年4月23日、ニューポート・フィルム・フェスティバル (ニューポートビーチ国際映画祭)で、バカラックが音楽を手掛けた映画 『 Po 』 がプレミア上映されました。バカラック爺もその関係で参加していたのでしょう。その後、『 A Boy Called Po 』 に改題されて2017年9月1日より米国内劇場及びデジタル・プラットフォームで公開されました()。映画のサントラについては こちら をご覧ください。それにしても、床が汚れてるように見えるのはそういう模様(シールか何か?)なのであって、バカラック爺が耄碌したかのような発言は許せませんネ。 “ 死刑! ” じゃっ(笑)

※ 2017/10/22 追記

2017年7月23日 (日)

アトランティック・バカラック・コレクション/V.A. (1996年)

アトランティック・レーベルの音源から選曲された日本編集のバカラック物コンピ集です。

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1. ALFIE  ~ The Sweet Inspirations ~  F
2. REACH OUT FOR ME  ~ The Sweet Inspirations ~  F
3. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ R.B. Greaves ~  M
4. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Aretha Franklin ~  F
5. ANY DAY NOW  ~ Carla Thomas ~  F
6. THE LOOK OF LOVE  ~ Carmen Mcrae ~  F
7. ANY OLD TIME OF THE DAY  ~ Leslie Uggams ~  F
8. IN THE LAND OF MAKE BELIEVE  ~ The Drifters ~  M
9. MEXICAN DIVORCE  ~ The Drifters ~  M
10. PLEASE STAY  ~ The Persuaders ~  M
11. THE APRIL FOOLS  ~ Aretha Franklin ~  F
12. DON'T GO BREAKING MY HEART  ~ Aretha Franklin ~  F
13. DON'T SAY I DIDN'T TELL YOU SO  ~ Herbie Mann ~
14. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Carla Thomas ~  F
15. THIS GIRL'S IN LOVE WITH YOU  ~ Aretha Franklin ~  F
16. YOU'LL NEVER GET TO HEAVEN (IF YOU BREAK MY HEART)  ~ Aretha Franklin ~  F
17. ANY DAY NOW  ~ Percy Sledge ~  M

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約58分


アトランティック・レーベルの音源から選曲された日本編集のバカラック物コンピ集です。

ピチカート・ファイヴの小西康陽さん監修、バカラック・コレクターの坂口修さんによる選曲。このお二人に長門芳郎さんを加えたお三方による対談形式の解説付き。バカラック・ファンの心をくすぐります。

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Img397xx 全17曲のうち、オリジナル・バージョンはドリフターズのT-9. 「 メキシコでさようなら(恋するメキシカン) 」 のみ。あとは全てカヴァーです。

CDケースのバックインレイ内側には各曲の収録元アルバムのジャケット写真が載っています。せっかくなのでその画像を置いておきます(クリックすると大きくなります)。皆さん見事に黒いですねー、レーベルの特徴がよくわかります。お姿が写っていないハービー・マン<T-13.>だけはルーマニア&ロシアの家系とのことで違うようですが。なお、パーシー・スレッジのT-17. 「 エニィ・デイ・ナウ 」 はシングルのみリリースのためジャケット写真はありません…。

本コンピ集の目玉はアレサ・フランクリン。アレサがアトランティックに在籍していた1967年~1979年にカヴァーしたバカラック作品5曲すべてをコンパイルしたそうです。容姿もそうですが、聴いてみてまさに “ 泣く子も黙る ” とはアレサのことだなと実感しました^^;。迫力がスゴイですもん。本家ディオンヌ版よりアレサ版のほうが有名になってしまった1968年のT-4. 「 小さな願い 」 なんて大人しいほうです。1970年のT-15. 「 ディス・ガール 」 でのシャウトの迫力はなかなかのものがありますし、1972年のT-11. 「 エイプリル・フール 」 は軽快なテンポのディスコ調なのですが曲が進むにつれてシャウトがヒート・アップします。1974年のT-16. 「 ユール・ネヴァー・ゲット・トゥ・ヘヴン 」 はイントロの “ ラララ… ” のメロディをいきなりシャウトして、しかもエンディングでバックの演奏が消えてからも更に “ ラララ… ” とシャウトするのがもうスゴすぎ。疾走感溢れるディスコ・アレンジのT-12. 「 ドント・ゴー・ブレイキング・マイ・ハート 」 (これも1974年)に至っては、もはや元曲のメロディなんかどこかに飛んでしまって、吠えまくる! アレサ、スゲェ~。

他に印象的なのは、スウィート・インスピレーションズのT-1. 「 アルフィー 」 とT-2. 「 リーチ・アウト 」 。アレンジもオリジナリティあってソウル・フィーリング溢れる歌唱は素晴らしいです。ドリーミーなレズリー・アガムスのT-7. 「 エニィ・オールド・タイム・オブ・デイ 」 はこのレア曲のカヴァーとしてよく出来てます。アトランティックっぽさは殆どみられませんが(>_<)。

T-13. 「 DON'T SAY I DIDN'T TELL YOU SO (それは言わないで) 」 はディオンヌがオリジナルなのですが、この超レア曲をカヴァーしてるのはハービー・マンくらいだと思います。彼はジャズ・フルーティストだそうですが、ラテン・ジャズ仕立てでクールにカヴァーしています。それと、ザ・パースエイダーズのT-10. 「 プリーズ・ステイ 」 がなかなか工夫したアレンジでノリが良く、コーラスのハーモニーもバッチリ。

全体にソウル・フィーリング満載の本コンピ集、レーベルの特徴がよく出ていてオススメです。ただ、現在であれば2013年にリリースされた 『 バート・バカラック・ソングブック - アトランティック・エディション 』 の方がより充実していてよろしいのではないかと。本コンピ集と同じ坂口修さんが編者のようですし、CD2枚組/45曲入り! 私は所有していないので責任は持ちませんが^^;。


ここからは、本コンピ集から離れてアレサに関してちょいとオマケの情報を。

R13368811210775248jpeg さきほど、─ アレサがアトランティック在籍時にカヴァーしたバカラック作品5曲すべてをコンパイルした ─ てなことを書きました。しかしそれはスタジオ録音の話なんですね。『 Oh Me Oh My: Aretha Live In Philly, 1972 』 というライヴ・アルバムがライノから2007年にリリースされていまして、その中で 「 ディス・ガール 」 、 「 小さな願い 」 、「 エイプリル・フール 」 の3曲をカヴァーしています(小さな願いは他曲とのメドレー)。 基本、スタジオ録音版と同等のアレンジ。ライヴだからといってシャウトがより派手になってるというわけではありませんが(それほどスタジオ録音でのノリがスゴイということか)、ライヴの感覚を味わえて一聴の価値はあるかと。試聴/ダウンロードも出来ますし(^^)。実際私もこの3曲だけダウンロードしたクチです。

1980年にアレサはアトランティックからアリスタに移籍します。アリスタ時代以降現在に至るまでの間に彼女はバカラックの書下ろし曲を歌ったりカヴァーしたりするのですが、それらを以前記事にまとめておりますので興味がありましたらご覧ください。 → こちら


【データ】
『 アトランティック・バカラック・コレクション 』 (英題:ATLANTIC BACHARACH COLLECTION)
V.A.

CD:1996年3月25日リリース、ライナーは長門芳郎氏/小西康陽氏/坂口修氏の3者による対談形式、歌詞付き
レーベル:WEA International / east west Japan (JP)
番号:AMCY-879

supervised by KONISHI, yasuharu for Readymade Inc.
compiled by SAKAGUCHI, osamu
this compilation Ⓟ1996 WEA International Inc.
manufactured by east west Japan inc., Tokyo, Japan. a warner music group company.

↓ 本コンピ集以外に、『 バート・バカラック・ソングブック - アトランティック・エディション 』 もリンクしておきます。

2017年7月19日 (水)

A&M SONGS OF BURT BACHARACH/V.A. (1995年)

A&Mレーベルのカタログの中から選曲された日本編集のバカラック物コンピ集です。

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1. MAKE IT EASY ON YOURSELF  ~ Burt Bacharach ~  M
2. THE LOOK OF LOVE  ~ Sergio Mendes & Brasil '66 ~  F
3. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Pete Jolly ~
4. DO YOU KNOW THE WAY TO SAN JOSE  ~ Bossa Rio ~  FM
5. WISHIN' AND HOPIN'  ~ Rita Coolidge ~  F
6. A HOUSE IS NOT A HOME  ~ Burt Bacharach ~  M
7. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD  ~ B. J. Thomas ~  M
8. I SAY A LITTLE PRAYER  ~ Julius Wechter & The Baja Marimba Band ~
9. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU  ~ Herb Alpert & The Tijuana Brass ~  M
10. BABY IT'S YOU  ~ Carpenters ~  F
11. THE LOOK OF LOVE  ~ Liza Minnelli ~  F
12. DON'T GO BREAKING MY HEART  ~ Roger Nichols & The Small Circle Of Friends ~  F
13. BOND STREET  ~ Burt Bacharach ~
14. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ Sergio Mendes & Brasil '66 ~  F
15. WALK ON BY  ~ We Five ~  FM
16. PROMISES, PROMISES  ~ Herb Alpert & The Tijuana Brass ~
17. THE LOOK OF LOVE  ~ Claudine Longet ~  F
18. HASBROOK HEIGHTS  ~ Burt Bacharach ~  M
19. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU  ~ Carpenters ~  F

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約60分


A&Mレーベルのカタログの中から選曲された日本編集のバカラック物コンピ集です。

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バカラックがA&Mとアーティスト契約を結んで最初のアルバム 『 REACH OUT 』 をリリースしたのが1967年のこと。以降、A&Mのオーナーであるハーブ・アルパートやジェリー・モスは所属アーティストにバカラックの楽曲をカヴァーするよう勧めたそうな。そういった背景もあるんでしょう、オリジナル・アーティストのバージョンは少なくて殆どがカヴァーです。アルバムオンリー曲が多いのも特徴かと。

バカラックがA&Mに残したアルバムはサントラ盤やライヴ盤を含めて8作あり、その中からチョイスされたバカラック自演物は計4曲。T-13. 「 ボンド・ストリート 」 を除いて、T-1. 「 涙でさようなら 」 、T-6. 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 、T-18. 「 ハズブルック・ハイツ 」 の3曲はいずれもバカラックが “ 歌っている ” 曲なんですねー。特に、「 ハズブルック・ハイツ 」 はA&M時代のバカラックベスト盤 『 A&M New Gold Series BURT BACHARACH 』 にすら収められていない曲。選者は “ 歌うバカラック ” にこだわりがあるのかも。

全体的にはA&Mらしくポップス感満載のコンピ集です。B.J.トーマスのT-7. 「 雨にぬれても 」 、ハーブ・アルパートとティファナ・ブラスのT-9. 「 ディス・ガイ 」 、カーペンターズのT-19. [ 遥かなる影 ] は当然のセレクションですね。

セルメン&ブラジル'66のT-2. 「 恋のおもかげ 」 は元曲以上にボサノヴァしてますし、イントロのフレーズはなんともクール。全米4位になったのも頷けます。同じくセルメンの疾走感あふれるT-14. 「 世界は愛を求めてる 」 は、シンフォニックなエンディングと併せてこの曲の名カヴァーのひとつだと思います。当時日本で大ヒットしたというボサ・リオのT-4. 「 サン・ホセへの道 」 やバハ・マリンバ・バンドのT-8. 「 小さな願い 」 も楽しいカヴァーです。

ソフト・ロック界では超有名なロジャ・ニコ&スモール・サークル・オブ・フレンズのT-12. 「 ドント・ゴー・ブレイキング・マイ・ハート 」 は個人的には好みではありませんが、男女ヴォーカル・グループであるウィ・ファイヴの凝ったコーラス・ワークが聴けるT-15. 「 ウォーク・オン・バイ 」 はなんともカッコイイです。

ちょっと路線の違う女性ヴォーカル物もそれぞれ印象に残ります。リタ・クーリッジのレゲエ風T-5. 「 ウィッシン・アンド・ホーピン 」 、ミュージカルの舞台上で独演してるかのようなライザ・ミネリのT-11. 「 恋のおもかげ 」 、まったり感が半端ないクロディーヌ・ロンジェのT-17. 「 恋のおもかげ 」 。

ライナーには各曲の収録アルバムがジャケ写入りで掲載されています。こういう配慮はうれしいですね。あと、歌詞と日本語訳付きなのも。

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【データ】
『 A&M SONGS OF BURT BACHARACH 』
V.A.

CD:1995年6月25日リリース、ライナーは萩原健太氏、歌詞付き(日本語訳も)
レーベル:A&M Records, Inc / POLYDOR K.K. (JP)
番号:POCM-1528

This Compilation Ⓟ1995 A&M Records, Inc
Compiled by Yoshi Nagato (Believe in Magic), Shun Okano (Polydor K.K. Japan)

2017年7月16日 (日)

Burt Bacharach MASTERPIECE Vol.3/V.A. (1995年)

'60年代のバカラックをターゲットにした日本編集のマニアックなコンピ集です。3部作の第3弾!

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1. SO LONG JOHNNY  ~ Jackie DeShannon ~  F
2. ANY OLD TIME OF THE DAY  ~ Sue Raney ~  F
3. KEEP AWAY FROM OTHER GIRLS  ~ Babs Tino ~  F
4. LOVE IN A GOLDFISH BOWL  ~ Tommy Sands ~  M
5. (THE MAN WHO SHOT) LIBERTY VALANCE  ~ Gene Pitney ~ M
6. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME  ~ Lou Christie ~  M
7. LITTLE BETTY FALLING STAR  ~ George Hamilton ~  M
8. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE  ~ The 4 Seasons ~  M
9. TO WAIT FOR LOVE  ~ Jay and The Americans ~  M
10. WALK ON BY  ~ Helen Shapiro ~  F
11. I CRY ALONE  ~ Jackie Lee ~  F
12. THE LAST ONE TO BE LOVED  ~ Billie Davis ~  F
13. ANONYMOUS PHONE CALL  ~ Frank Ifield ~  M
14. PROMISE HER ANYTHING  ~ Tom Jones ~  M
15. THIS EMPTY PLACE  ~ The Searchers ~  M
16. MAGIC POTION  ~ Jonny Sandon & The Remo Four ~  M
17. MY LITTLE RED BOOK  ~ Love ~  M
18. ANOTHER TEAR FALLS  ~ Gene McDaniels ~  M
19. LIVE AGAIN  ~ Irma Thomas ~  F
20. LET THE MUSIC PLAY  ~ The Drifters ~  M
21. ARE YOU LONELY  ~ The Isley Brothers ~  M
22. MOON GUITAR  ~ The Rangoons ~

※ メイン・ボーカル入りの曲は、F (Female-女性)、または M (Male-男性) と表記

収録時間約56分


'60年代のバカラックをターゲットにした日本編集のコンピ集です。

本アルバムは、今は無きオールディーズ専門レーベル、エーサイド・レコードさんが1993年~1995年にかけてリリースした 『 バート・バカラック・マスターピース 』 シリーズ3部作のラストとなる第3弾。この第3弾は1961年~1966年にリリースされたマニアックなバカラック作品をコンパイルしたものです。(ちなみに、第1弾のVol.1は未所有)

Photo

第2弾と比べると、有名曲は少ないし(T-5,6,8,10.くらい?)、オリジナル・バージョンも少なく(9曲)、チャート・インした曲も少ない(3曲)です。が、バカラックらしい曲が多く収録されていて、何回も繰り返し聴きたくなるコンピ集です。

初めてこのCDを聴いたときのことは忘れません。まず、冒頭のT-1. 「 ソー・ロング・ジョニー 」 にぶっ飛びました。なんやこのヘンテコな曲は!? 以前ジャッキー・デシャノンのアルバムを紹介した際にそのヘンテコぶりについて駄文を書いてます。おヒマでしたらご覧ください。 → 『 Are You Ready For This? 』

メロディとコード進行がヘンテコなアーマ・トーマスの T-19. 「 リヴ・アゲイン 」 も強く印象に残る曲です。この曲、録音はされたものの結局リリースされなかったみたいなんですね。それがこうしてこのコンピ集で聴けるワケで、ありがたやありがたや。

他にも、ドリーミーなスー・レイニーのT-2. 「 エニィ・オールド・タイム・オブ・デイ 」 、ボサ調が新鮮なフォー・シーズンズのT-8. 「 世界は愛を求めてる 」 、難しいメロディをドラマティックに歌ってるビリー・デイヴィスのT-12. 「 ザ・ラスト・ワン・トゥ・ビー・ラヴド 」 、やはりヘンテコなメロディのT-13. 「 アノニマス・フォーン・コール 」 、トム・ジョーンズが爆裂するT-14. 「 プロミス・ハー・エニィシング 」 、オリジナルのマンフレッド・マンより下手くそ?なラヴのT-17. 「 マイ・リトル・レッド・ブック 」 あたり、バカラックらしさが存分に楽しめます。

それから、本アルバムは1曲ごとのライナーが充実しています。でも、焦点あてているのはアーティスト。もう少し曲のことを知りたいな…とは思いますが。それにしても、T-21. 「 アー・ユー・ロンリー 」 にはビックリですね。メロディは 「 MAKE IT EASY ON YOURSELF(涙でさようなら) 」 と同じなのに作者クレジット&タイトルが違うなんて!

えんぽんさんがコメントでご指摘くださったとおり、『 バート・バカラック・マスターピース 』 シリーズ3部作のなかではこの第3弾が最も充実してると思います。(第1弾のVol.1は未所有なので聴いてませんが^^;)


【データ】
『 Burt Bacharach MASTERPIECE Vol.3 』
V.A.

CD:1995年6月25日リリース、ライナーは杉原志啓氏 & 和田恵美子氏
レーベル:A-Side Record (JP)
番号:AZ-5027

Planning and Compiled by "Baby Talk" Ueno and Yoshi Kaneko
Ⓟ1995 Manufactured by A-Side Record Company (Works Plus Inc.), Tokyo, Japan

2017年7月12日 (水)

In Love Again - Bacharach's songs/Alessandro Pitoni (2017年)

イタリアの男性シンガー、アレサンドロ・ピットーニのバカラック・カヴァー集です! リリースしたてのホヤホヤ!

Alessandro_pitoni

1. THE LOOK OF LOVE
2. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)
3. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
4. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN
5. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
6. ANY DAY NOW
7. ON MY OWN
8. MAGIC MOMENTS
9. A HOUSE IS NOT A HOME
10. WIVES AND LOVERS
11. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
12. PLEASE STAY
13. WHAT THE WORLD NEEDS NOW IS LOVE
14. WALK ON BY
15. ALFIE

収録時間約50分


イタリアの男性シンガー、アレサンドロ・ピットーニのバカラック・カヴァー集です!

リリース日は先月6月30日。リリースしたてのホヤホヤです。今のところAmazonではイタリア本国も含めてMP3のみですが、ディスクユニオンさんのサイトには “ CD 8月下旬入荷予定 ” との情報が! 私は待ちきれなくてダウンロードしちゃいました^^;

ジャケットには、アレサンドロ・ピットーニの名前の上に小さく “ papik presents ” と書かれています。papik とは、ローマの作編曲家である Nerio Poggi が立ち上げた音楽プロジェクトのこと。平たく言うとバンドみたいなものか? ともあれ、本アルバムはその papik がプロデュース&バックアップしたもののようです。

アレサンドロ・ピットーニ本人は、1990年からグループやソロで活動してるロック/ポップ系のシンガーらしいっす。でも詳しいことはよくわかりません。彼の公式サイトを開いて(勿論イタリア語)バイオグラフィをGoogleで日本語に翻訳してみたんですけど、なんとも理解困難で…。

収録曲はバカラック作品ばかり15曲。カヴァー定番曲が多いですが、全米1位になったT-7. 「 オン・マイ・オウン 」 、古いT-8. 「 マジック・モーメンツ 」 、R&BのT-12. 「 プリーズ・ステイ 」 など有名だけどあまりカヴァーされない曲も取り上げています。

全体的な印象はコンテンポラリーでポップ。元曲にこだわらず、新鮮なアレンジを施したものが多いです。クラブ風のT-1. 「 恋のおもかげ 」 、ボサノヴァ風のT-2. 「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」 、アイザック・ヘイズ版っぽい8ビートのT-3. 「 遥かなる影 」 、静かに始まるものの女性シンガーとソウルフルなデュエットを聴かせるT-7. 「 オン・マイ・オウン 」 、スチール・ギターをフィーチャーしたちょっぴりハワイアンなT-8. 「 マジック・モーメンツ 」 、ハモンドの和音が懐かしいブリティッシュ風味の T-9. 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 、4拍子のジャズ・バラード仕立てにしたT-10. 「 素晴らしき恋人たち 」 、コンテンポラリー・ロック調のT-14. 「 ウォーク・オン・バイ 」 など、色々と工夫が見られます。

一方、奇を衒わずに心を込めて歌うT-13. 「 世界は愛を求めてる 」 、ピアノだけをバックに歌い上げるT-15. 「 アルフィー 」 も悪くないです。アレサンドロのしゃがれた声は渋味も感じられて、こういったシンプルな歌もそれなりに聴かせます。

気軽に聴けてしかもアレンジに工夫がみられるこのアルバム、けっこう掘り出し物かと。


【データ】
『 In Love Again - Bacharach's songs 』
papik presents Alessandro Pitoni

MP3:2017年6月30日リリース
レーベル:Irma La Douce / Irma Records (IT)
番号:IRM 1603

Guest female singer: Ely Bruna (T-7.)

2017年7月 9日 (日)

CLOSE TO YOU - Tribute to Burt Bacharach/Iva Stanič & Gregor Ftičar trio (2015年)

スロベニアの女性ジャズ・シンガー、イヴァ・スタニックによるバカラック・カヴァー集です。

Ivan_stanic Ivabb

1. WALK ON BY
2. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU
3. TRAINS AND BOATS AND PLANES
4. THIS GUY'S IN LOVE WITH YOU
5. A HOUSE IS NOT A HOME
6. THE LOOK OF LOVE
7. RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD
8. ARTHUR'S THEME (BEST THAT YOU CAN DO)  (Instrumental)

収録時間約33分


スロベニアの女性ジャズ・シンガー、イヴァ・スタニックによるバカラック・カヴァー集です。

スロベニアは旧ユーゴスラビア最北端の国。西はイタリア、北はオーストリアと国境を接している…と言えばなんとなく場所おわかりでしょうか。私自身はそういう説明だけじゃピンと来なくて地図みてようやく認識できたんですけどね^^;。

146ff32c6490956d92aa74e548c1a68b_5300x300_2Staniciva_3イヴァさんは、スロベニアの首都リュブリャナの生まれ。 残念ながら生年は不詳。 ネットで画像拾ってみました。お美しい方ですね。 2005年にデビュー。スロベニア国内のジャズ・シーンで歌ってきた方だそうです。

2011年、そんな彼女が Best of Burt Bacharach プロジェクトを発表。以来、バカラックの曲をライヴなどで歌っているみたい。YouTube で彼女の名前を検索すると、2013年にライヴ録音された 「 ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 」 や 「 ウォーク・オン・バイ 」 が見つかったりします。そのプロジェクトの中から8曲セレクトして2015年にリリースされたのが本アルバムというワケです。

取り上げられた8曲は、ちょっとマイナーなT-3. 「 汽車と船と飛行機と 」 を除くと有名曲ばかり。バックを務めるのは2013年のライヴでも演奏していた Gregor Ftičar トリオで、 ピアノの Gregor Ftičar はアレンジも担当。曲によりゲスト・ミュージシャンも参加しています。

イヴァさんはちょっと低めでザクッとした肌触りの声の持ち主。パワフルさ/繊細さどちらも適度に備えてらっしゃいます。バックもそうですが、あまり凝ったことはせず個々の楽曲の持ち味をシンプルに引き出そう…という意図を感じます。印象に残ったのは、R&B感が心地よいT-1. 「 ウォーク・オン・バイ 」 、男性シンガーとデュエットして楽しい雰囲気のT-4. 「 ディス・ガイ 」 、リズムが少し凝ってるT-7. 「 雨にぬれても 」 あたり。ラストのT-8. 「 ニューヨーク・シティ・セレナーデ 」 はピアノトリオだけの演奏で、前半はイージーリスニング的で退屈なのですが後半のピアノとドラムスのアドリヴには心躍りました。

本アルバム、CDはスロベニアだけでリリースされたらしく、日本のAmazonはもとよりスロベニアの隣国イタリアのAmazonでさえMP3しか購入できません。あしからず。


【データ】
『 CLOSE TO YOU - Tribute to Burt Bacharach 』
Iva Stanič & Gregor Ftičar trio

CD:2015年リリース (所有MP3は、2017年3月13日リリース)
レーベル:ZKP RTV SLO (Slovenija)
番号:113949

Arranged by Gregor Ftičar
Iva Stanič - vocal
Gregor Ftičar trio:
  Gregor Ftičar - piano
  Aleš Avbelj - bass
  Ante Žurbi - drums
Guest soloists:
  Adam Klemm - tenor sax (T-1.)
  Tomai Gajšt- flugelhorn (T-2,6.)
  Blaž Vrbič - male vocal (T-4.)

↓ Amazonでは購入できるのはMP3のみ

2017年7月 2日 (日)

THE APRIL FOOLS/O.S.T. (1969年)

1969年の米映画 『 幸せはパリで 』 のサントラです。バカラックが主題歌を提供!

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Original LP front cover/back cover

全16トラック中、バカラック作品は3トラック

A1. THE APRIL FOOLS  ~ Percy Faith, His Orchestra and Chorus ~ (3:02)
A2. THE PARTY AT GUNTHER'S (Dialogue)
A3. PETER'S PAD
A4.
TELEPHONE CALL TO THE WIFE AT HOME (Dialogue)
A5. LA LA LA  ~ Mongo Santamaria ~
A6.
MORE PARTY AT GUNTHER'S  (Dialogue)
A7. THE SAFARI CLUB (Music and Dialogue)
A8.
DO YOU DANCE (Dialogue)
A9. WAKE UP  ~ The Chambers Brothers ~

B1. SUGAR KITE  ~ California ~
B2. FLAME  ~ Robert John ~
B3. GIVE YOUR WOMAN WHAT SHE WANTS  ~ Taj Mahal ~
B4. I REMEMBER THE RAIN

B5. THE APRIL FOOLS (3:55)
B6. MINUET (Dialogue)
B7. REPRISE:THE APRIL FOOLS  ~ Percy Faith, His Orchestra and Chorus ~ (2:40)

収録時間約32分


1969年の米映画 『 幸せはパリで 』 のサントラです。

Img389aa_4Img389bb_3 この映画、今月(2017年6月)ようやく日本版がDVD化されました。パチパチ。いや嬉し。以前VHS版を一度だけレンタルして観たことがあるのですが、今回改めてDVDを観て内容を全く憶えていないことに愕然としました。ここまで何も憶えていないとは…coldsweats01

音楽はマーヴィン・ハムリッシュが担当。主題歌はバカラック&デイヴィッドの 「 THE APRIL FOOLS (エイプリル・フール) 」 。他にも、モンゴ・サンタマリア、チャンバー・ブラザーズ、タジ・マハールなどのアーティストの曲を取り上げています。ダイアログも5トラック収められていて、Dialogue のクレジットがないトラックも一部にダイアログが重なってたりします。ビデオのなかった当時、映画の雰囲気を伝える手段のひとつだったんでしょう。

主題歌は3トラック(T-A1,B5,B7.)収録! しかし、映画で用いられたディオンヌ・ワーウィック版はサントラには未収録。サントラはColumbia/ディオンヌはScepterとレーベルが異なり、契約上の問題かなにかで収められなかったのかな? 残念ですね。

ディオンヌ版の代わりに収められているのがパーシー・フェイス版(T-A1,B7.)。逆に、パーシー・フェイス版は映画では全く登場しません。サントラ用にレコーディングされたんですね。バカラックのアレンジだとこうはならないであろう流麗なストリングスとたっぷりエコーの効いたコーラス。十分パーシー・フェイスらしさが感じられます。リプライズのT-B7. には、エレベータの中でカトリーヌ・ドヌーヴがジャック・レモンをパリに誘う重要なシーンのダイアログが冒頭45秒間入ってます。

一方、T-B5. は、マーヴィン・ハムリッシュの仕事と思われるインスト版。メロディを吹くフリューゲルホーンの薄い感じはいかにもバカラックがアレンジ&プロデュースしたかのよう。1944年生まれのハムリッシュは当時25歳。映画の仕事は1968年からで 『 幸せはパリで 』 が3作目。まだ駆け出しなワケで、とにかくバカラック風味にしなくっちゃとか思ったんでしょう。このバージョンは、カエルから王子様に戻すためカトリーヌ・ドヌーヴがジャック・レモンにキスする、この映画で最もロマンティックな場面で流れます。

映画は、昇進したばかりのビジネスマンと社長夫人がパーティーで意気投合しパリへ駆け落ちするロマンティック・コメディ。そのパーティの中で、会場のBGMを担ってる生ピアノが 「 小さな願い 」 を弾き始めたとたん、突然女性がを歌いだすシーンがあります。楽しいシーンですが、歌いっぷりのそれはディオンヌ版ではなくてアレサ版なのがちと残念。会場にはピアノしかないのにドラムスやベースが聴こえるのはご愛敬coldsweats01

主題歌の 「 エイプリル・フール 」 は映画の中で計10回流れます(あるでお調べ)。
Photo_2

キスしてダンス踊るシーンは本当にロマンティックな場面。その他、2人が絡むロマンティックな場面で多くこの曲が流れています。転調が多くみられるこの曲は、表には出ない心の揺れみたいなものを表現しているようにも感じられます。そして真打ちディオンヌ版。2回あるディオンヌ版が流れるシーンはどちらも情景と歌詞の見事なマッチングにため息が出ます。特に、手を取り見つめ合う2人を乗せたTWA機が飛び立つラスト・シーンは、歌詞がジーンと心に染み入ってきます。そう言えば、5月1日のムービープラス 『 この映画が観たい 』 でも、高橋幸宏さんが ─ 飛行機が飛び立っていくシーンでかかるのが 「 エイプリル・フール 」 の歌詞。ディオンヌ・ワーウィックのバージョンでしたけどね。それは、グッときましたね。 ─ と仰ってました。パリで幸せになってねと願わずにはいられません。

あぁ、自分もこんな大人のおとぎ話のような恋をしたいなぁ…と柄にもなく思ってしまったあるでおでした~。

㊟ THE APRIL FOOLS の邦題は、映画が 『 幸せはパリで 』 、主題歌が 「 エイプリル・フール 」 というのが一般的です。拙ブログもその通例に倣いました。


【データ】
『 THE APRIL FOOLS 』
O.S.T.

LP:1969年リリース
レーベル:Columbia
番号:OS 3340

Produced by Jack Gold
Arranged by Percy Faith (T-A1,B7.)
Arranged by Joe Scott (T-A5,B1,B2) (Brass Arrangement for T-A9.)
Arranged by Johnny Parker (T-A7.)
Arranged by Taj Mahal (T-B3.)
Selection From the Sound Track JACK LEMMON and CATHERINE DENEUVE in "THE APRIL FOOLS"
Title Music by Burt Bacharach and Lyrics by Hal David
Music by Marvin Hamlish

※ サントラは2007年にCD化されていたのですが、私は気づかず購入しそびれました。所有のLPは最近中古レコード屋さんでゲットしたものです。

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